一宮市議会 > 2016-12-05 >
12月05日-02号

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  1. 一宮市議会 2016-12-05
    12月05日-02号


    取得元: 一宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-03
    平成28年 12月 定例会               議事日程(第2号)                   12月5日(月曜日)午前9時29分 開議 1 一般質問について出席議員(38名) 1番  渡部晃久   2番  佐藤英俊   3番  井田吉彦 4番  島津秀典   5番  鵜飼和司   6番  森 ひとみ 7番  河村弘保   8番  橋本浩三   9番  中村一仁 10番  高橋 一   11番  長谷川八十  12番  則竹安郎 13番  井上文男   14番  竹山 聡   15番  森 利明 16番  高木宏昌   17番  水谷千恵子  18番  彦坂和子 19番  西脇保廣   20番  伊藤裕通   21番  岡本将嗣 22番  花谷昌章   23番  横井忠史   24番  和田彌一郎 25番  大津 純   26番  京極扶美子  27番  柴田雄二 28番  尾関宗夫   29番  服部修寛   30番  谷 祝夫 31番  渡辺之良   32番  日比野友治  33番  浅井俊彦 34番  太田文人   35番  松井哲朗   36番  平松邦江 37番  渡辺宣之   38番  末松光生欠席議員(なし)地方自治法第121条の規定により出席した者   市長       中野正康    副市長      福井 斉   企画部長     熊沢裕司    総務部長     和家 淳   市民健康部長   船橋多津雄   福祉部長     真野克彦   こども部長    栗山欣也    環境部長     波多野富泰   経済部長     児嶋幸治    まちづくり部長  加藤重明   まちづくり部参事建築担当部長) 建設部長     間宮敏博            近藤俊伸   会計管理者    高崎 悟    教育長      中野和雄   教育文化部長   杉山弘幸    水道事業等管理者 小塚重男   上下水道部長   宇佐美光彦   消防長      後藤保夫   病院事業管理者  原  誠    病院事業部長   長谷川裕史事務局職員出席者   議会事務局長   平林信幸    議会事務局次長(兼庶務課長)                             岩田貞二   議事調査課長   大塚 孝    議事調査課専任課長                             神谷真吾   議事調査課課長補佐        議事調査課課長補佐            片岡 崇             高橋篤人   議事調査課主任  鈴木章平    議事調査課主任  大島淳史---------------------------------------                             午前9時29分 開議 ○議長(渡辺之良君) 出席議員が定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程はお手元に配付したとおりでありますので、これをもって御報告にかえます。 これより日程に入ります。 日程第1、一般質問を行います。 通告順により、順次発言を許します。 9番、中村一仁君。     (9番 中村一仁君 登壇 拍手) ◆9番(中村一仁君) それでは、議長のお許しをいただきましたので、発言をさせていただきます。 今回の一般質問は、20人の諸先輩の議員、仲間の議員が質問をいたします。そのトップバッターで語らせていただくことを光栄に思い、質問に入らせていただきたいと思います。 それでは、初めに、理科離れ対策をテーマに質問させていただきたいと思います。 理科離れという言葉が、1980年代後半に日本の教育界に登場してから久しくなります。そんな中、文部科学省により全国学力・学習状況調査が行われています。 スライドをお願いします。 2015年度に対象となった中学3年生と、この一部が対象となっていった2012年度の小学校6年生を比較した結果があります。この結果は、小学6年から中学3年になると、理科の勉強が好きとの回答率が3年間の間に81.5%から61.9%に減少、理科の勉強が役に立つとの回答率が73.4%から54.6%に低下する結果でありました。文部科学省は、小学校では授業を楽しむことを重視するが、中学では専門的な知識を覚える必要があるからではないかと分析しているそうです。 スライド、ありがとうございます。 それでは、一宮市でも理科離れがあると考えます。まず、一宮市において理科離れ対策として行われていることをお尋ねします。 ◎教育長(中野和雄君) 小・中学生が、理科学習に対し意欲的に取り組むとともに、学習内容を理解することは大変重要なことでございます。そのため、小・中学校の若手教師を対象に理科の指導力向上を目指して、理科実践講座を行っております。講座の種類につきましては、小学校中学年、高学年、中学校1年、2年、3年の5つのグループに分けております。また、内容としましては、児童・生徒が興味を持って学習に取り組めるように、実験や観察の指導のポイントを模擬授業などに取り組みながら学んでおります。 今後も、教師の指導力向上を目指すことで、子供たちの理科学習に対する興味・関心を高めるとともに、科学的な知識を理解させていきたいというふうに考えております。 ◆9番(中村一仁君) それでは、1つ紹介させていただきます。 東京都の大田区では、「おもしろ理科教室」事業として、理科支援員とは別に「おおた理科博士」を募集し指導をしています。この理科博士は、大学・企業・研究機関等において科学技術の研究開発に携わっている人またはその経験がある人がなります。理科博士の仕事の内容は、小学校5、6年生の理科の授業で先生と協力し、実験や観察などを通して子供たちに科学、技術のおもしろさを伝えることです。体験学習を通した授業は、子供たちの意欲を高めるものであると考えます。 一宮市では、大田区のような学校外の講師による出前授業を行っているでしょうか。 ◎教育長(中野和雄君) 一宮市におきましては、議員から御紹介にありました大田区のような講師を派遣しての出前授業は行っておりません。しかしながら、学校教育課では、先ほど答弁しました理科実験講座に加えまして、若手教師の指導力向上を目指した訪問研修アドバイザー配置授業や退職教員を小・中学校の若手教員の指導に派遣し、理科の指導や実験のサポートに当たるようにしております。 ◆9番(中村一仁君) 学校外の講師が学校へ訪問しての出前授業は現在ないことがわかりました。 別の視点から考えてみます。理科の授業は生命科学分野を含みます。これは、小学生から一生涯かかわっていく医療や健康の基礎を学んでいけるのではと私は考えます。子供のころから医療や健康について学ぶことは、長期的視点で考えると健康寿命の延伸が期待できると考えます。そもそも、理科の授業内容に医療や健康に関することがあるのかをお尋ねします。 ◎教育長(中野和雄君) 医療や健康にかかわる学習につきましては、小学校6年生の理科の授業において、体のつくりと働きという学習で、呼吸器官や消化器官など、人間の体の仕組みや働きについて学んでおります。理科の授業以外では、小学校6年生の保健体育の授業で、健康に関することを学んでおります。その中で、病気の起こり方という学習の単元で、生活習慣によって起こる病気や、たばこや飲酒、薬物乱用が及ぼす害から健康を守る大切さを学んでおります。また、特別活動の時間では、目や歯などの生活習慣によって起こる病気や心の健康、けがの予防など、それぞれ小学校1年生から6年生にかけて、学年の発達段階に応じた学習を行っております。 ◆9番(中村一仁君) 医療や健康に関して、講座形式の授業はされているが、体験的な実験まではないことがわかりました。 スライドをお願いします。 実際、11月23日に、医療の専門家による実験教室「おくすり教室」が開催されました。私はこれを見に行き、この教室に参加していた小学生らの表情を見まして、一宮市内の多くの小学生にも経験してほしいと思いました。この教室の影響を調査した報告がありましたので紹介します。実験教室「おくすり教室」を受講することにより、「薬には病気を治すよい作用しかないと思いますか」の質問に対する小学生の正解率、つまり薬の副作用の認識率は、小学校1から3年生では35%であったのが、この教室を受講することにより100%に、小学校4年生から6年生では80%程度であったのがほぼ100%になりました。さらに、「薬と食べ物や飲み物との組み合わせで薬の効果や作用が変化することを知っていますか」の質問に対する小学生の正解率は、つまり薬と食べ物の相互作用の認識率は、小学校1から3年では20%弱であったのが100%に、小学校4年生から6年生では30%程度であったのがほぼ100%になりました。 スライド、ありがとうございます。 このように、医療や健康に関する薬の知識が身につく報告もあります。この教室を受講できる小・中学生をふやす支援を一宮市は行うべきであると考えます。しかしながら、この授業を展開するには、小・中学校の教員以外に十分な数の指導員が必要です。 そこで、一宮市内の小・中学校において、今回紹介した医療の専門家のいる外部団体、外部機関や外部の人材を活用して、体験的な学習を通した出前授業を行うことは可能かどうか教えてください。 ◎教育長(中野和雄君) 学校教育におきましては、外部人材を活用する事業としましては、特別非常勤講師配置事業がございます。この事業は、小・中学校における体験的な学習の充実を図ることを目的に、教員免許は持たないがさまざまな分野において幅広い経験や知識・技能を持つ地域の専門家や社会人を特別非常勤講師として活用するものでございます。現在、小学校では、総合的な学習の時間で環境学習やそろばん学習、野菜や米づくりの学習、茶の湯や生け花の学習などいろんな形で講師を務めていただいております。また、中学校では、日本の伝統音楽のよさを感じ取らせるために、音楽科の授業の中で大正琴や琴の学習の講師を務めていただいております。 ◆9番(中村一仁君) 小・中学校内での開催であれば、特別非常勤講師配置事業を活用すれば、教員免許を持たないがさまざまな分野において幅広い経験や知識・技能を持つ地域の専門家、つまり医療関係者による実験教室もできることがわかりました。 実験教室「おくすり教室」も、昨年度は大志小学校など数校で開催されたと聞いております。しかしながら、費用的に実施学校がふやせないとも聞いております。特別非常勤講師配置事業を活用すれば、実施学校数を拡大できそうですね。 スライドをお願いします。 さらに、実験教室「おくすり教室」では、鉄材とカフェインを含むお茶を一緒に飲んではいけない理由やポビドンヨードを含むうがい液でうがいをした後、ビタミンCのアスコルビン酸を多く含むミカンやイチゴ、ピーマン、レモンなどを食さないほうがよい理由を、小学生は講義だけでなく実験を通して学びました。これは食育教育であります。食育についても、栄養士、医師や歯科医師、薬剤師を初めとする医療の専門家から実験を通して学ぶことは効果的です。 スライド、ありがとうございました。 文部科学省は、食に関する正しい知識や望ましい食習慣を身につける先進的な活動を行うスーパー食育スクールの授業を行っています。スーパー食育スクールに一宮市内の小・中学校が指定されれば、実験教室「おくすり教室」を開催し、食育と健康教育を推進できるのではないかとも考えます。一宮市内の小・中学校が指定校となるよう働きかけることを提案します。 ところで、学校以外で展開されている授業として、青少年育成授業の中でジュニア教室があります。理科実験を含めて年に数回、各20名程度の参加者で展開されております。学校以外において、理科、特に医療や健康に関連した実験教室を開催するため、開催曜日にかかわらずこの授業を拡大することはできないかとも考えます。このようなことは可能でしょうか。 ◎こども部長(栗山欣也君) 議員の御指摘のあったジュニア教室でございますが、平成14年度から完全学校週5日制が実施されたことに伴いまして、児童に土曜日の居場所を提供するとともに、みずから学び考える力や豊かな人間性を育むことを目的として、土曜日の午前中に木曽川庁舎3階の青少年育成課の研究室で実施しています。また、これ以外にも、子どもわくわく学習室、キッズチャレンジを開催しています。 平成28年度について申し上げますと、そのうち理科に関する教室は、ジュニア教室で2つの教室がございます。それぞれ定員は20名ですが、1つは小学校5、6年生を対象にした教室で、25名の応募者がありました。もう1つは小学校3、4年生を対象にした教室で、29名の応募者がありました。 授業を拡大することはできないかというお尋ねでございますが、定員をふやすことにつきましては、指導員の確保の面から難しく、また開催曜日を変更することにつきましても、先ほど述べましたように、この授業は土曜日の午前中の有効活用という趣旨から考えますと、難しいところがございます。 ◆9番(中村一仁君) 理科に関するジュニア教室も定員以上に申し込みがあり、受講できない小学生がいるようですね。授業の拡大の難しさは理解できますが、改めて申し上げます。理科離れと言われていますが、理科に興味を持っている小学生の声に対応できていないのが一宮市の現状です。理科に興味を持っている子供たちの受講機会をふやすため、指導員の確保という点では、日曜・祝日の開催の検討もお願いします。今回は、市民健康部長、福祉部長には答弁は求めませんでしたが、市民健康部、福祉部も含めて、理科離れ対策として健康と医療に関連した「おくすり教室」を含む理科の実験教室の開催を拡大するべきです。ぜひとも理科離れ対策として、さまざまな分野において幅広い経験や知識を持つ地域の専門家による理科の実験授業を学校内・学校外で多く開催できるよう、一宮市としまして支援するよう検討をお願いし、理科離れ対策の項目の質問を閉じさせていただきます。 それでは、2項目めの中央図書館学習室の利用の質問について進めさせていただきたいと思います。 10月の日曜日、朝の6時45分ごろ、一宮駅のコンコースで私が見ました様子についてお話しいたします。 スライドをお願いします。 私が、一宮駅のコンコースのエレベーターの西側を通りますと、中・高生が列をつくり並んでいました。コンコースにいました警備員に、列ができている理由を聞きましたところ、中央図書館学習室の利用のため中・高生の列ができていることがわかりました。朝食をとりながら並ぶ中・高生や参考書を見ながら勉強している中・高生を私は見ました。別の土曜日の朝の6時45分ごろにコンコースに来ましたときも、同じように列ができていました。列の先頭の中・高生にいつから並び始めたのか私が質問をすると、5時50分ごろから並んでいると中・高生から回答がありました。中央図書館学習室を利用する中・高生は早朝から3時間以上並んでいる現状がわかりました。 スライドありがとうございます。 中央図書館学習室を利用するため、中・高生が長時間並ばないといけないのは、一宮市として早急に解決しないといけない課題であると私は考えます。最初に、この課題を解決するために中・高生のテスト期間中の学習の場として開設された一宮市内の公共施設と各施設の利用状況についてお尋ねします。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 現在、学習の場として利用できるのは、学習室があります4カ所の図書館でございます。学習室の定員につきましては、中央図書館が160人、尾西図書館が30人、玉堂記念木曽川図書館が54人、子ども文化広場図書館が70人でございます。また、図書館以外で学習できますのは、アイプラザ一宮が28人、市立公民館のうち開明公民館が18人、小信中島公民館が18人でございます。利用状況につきましては、人数の把握はしておりませんが、各施設ともテストが実際に始まります約1週間前ごろから土曜日、日曜日、祝日を中心に大変利用率が高くなる状況でございます。特に午後9時まで開館をしております中央図書館につきましては、平日でも夕方から学習室は満員になることもございます。 ◎こども部長(栗山欣也君) 青少年育成課では、市内在住・在学の中・高生を対象に、平成28年度から5月、6月、10月、11月、1月、2月の中・高生のテスト期間中の休みにあわせて、主に市役所本庁舎の14階の大会議室と木曽川庁舎3階の第3研修室を学習室として開設しています。開設時間は午前9時から午後5時までです。学習室の定員は、本庁舎が140人、木曽川庁舎が70人としています。利用状況につきましては、本庁舎の場合は開設日によって余裕がある日とほぼ満席になる日があります。木曽川庁舎の研修室の場合は、現在のところ満席になった日はございません。 ◆9番(中村一仁君) 一宮市内の公共施設と各施設の学習室の定員総数が不足しているわけではなさそうですね。中央図書館学習室がどうして行列をつくるほど人気があるのか、お尋ねします。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 中央図書館がございます一宮駅は、電車・バスの結節点であり、通学帰りの高校生などには非常に利用しやすい場所であることが一番であると考えられます。また、学習室の席は、前と隣に間仕切りがございまして、落ち着いて学習ができる環境にあることから人気があるというふうに考えられます。 ◆9番(中村一仁君) 駅前の利便性に加え、前と隣に間仕切りがある机が整備された学習環境が中央図書館学習室の人気の要因であることがわかりました。これは一宮市のよいところでもありますね。 それでは、近隣自治体の図書館でも、中央図書館学習室のように長時間並ばないと利用できない状況があるかお尋ねします。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 県内の一宮市と同規模の自治体及び近隣の稲沢市の図書館に確認をしたところ、独立をした学習室を所有しておりますのは豊橋市のみでございまして、他の自治体につきましては、閲覧席を一般利用者と共用して利用している状況でございました。利用状況といたしましては、一宮市と同様に中・高生のテスト期間中はいずれも利用率が高く、開館の約2時間前から列をつくり並んでいる自治体もございました。 ◆9番(中村一仁君) 他の自治体の図書館の状況を回答していただき、ありがとうございます。今お聞きしたところ、図書館学習室を利用するため、開館前から列をつくり並んでいる時間は、県内同規模の自治体の中で、一宮市中央図書館が3時間以上で一番長いかもしれないことがわかりました。この課題について、何か対応を検討しているのかお尋ねします。
    教育文化部長(杉山弘幸君) 中央図書館の学習室を利用するために並ばれますのは、学習室の席が先着順のためでございます。現在の対応策として実施をいたしておりますのは、中・高生が殺到するであろうと思われる土曜日、日曜日、祝日にi-ビルの警備担当と連携を図り、列への割り込みによる不正を防止するため整理・監視をいたしております。また、学習室が満席になった場合には、隣にあります多目的室1、2を学習の場として開放いたし、学習室とあわせまして定員277人まで対応可能にいたしております。 今後の対応策といたしましては、早朝から並ばなくても席が確保できる、例えば事前予約システムの導入などが考えられます。しかし、システムの導入には当然構築経費やその後の運用経費などが必要となり、費用対効果といった問題とまた現在学習室内の静粛を保つため、知り合い同士が隣同士にならないよう配席をいたしておりますが、システムを導入した場合、このような対応が可能かどうかという運用面の問題点を検証しながら、今後調査研究してまいりたいと考えておるところでございます。 ◆9番(中村一仁君) 早朝5時50分から並んで利用する状況は、夜明け前に家を出て中央図書館に向かうということです。家族の負担はふえ、家族と顔を合わせる機会も減ってしまい、青少年の育成上も問題であると考えます。さらには、自転車で暗い中、図書館に向かうことにもなります。暗い時間帯の自転車移動は交通事故発生にもつながりかねません。また、中・高生においては、スマートフォンウエブサイトの閲覧が普及しています。例えば、映画を観賞するとき、座席の予約がスマートフォンウエブサイトを利用していることから、中央図書館学習室の座席の事前予約システムは構築できると考えます。中央図書館学習室座席予約システムの早期の導入を要望し、中央図書館学習室の利用についての項目の質問を閉じさせていただきます。 それでは、3つめの通告内容の、データヘルスによる医療費削減について質問させていただきたいと思います。 近年、健診や診療報酬明細書、いわゆるレセプトなどの健康医療情報は、平成20年の特定健診制度の導入やレセプトの電子化に伴い、その電子的管理が進んでいます。これにより、従来は困難だった電子的に保有された健康医療情報を活用した分析が可能となってきました。データヘルスとは、医療保険者がこうした分析を行った上で、加入者の健康状態に即したより効果的・効率的な保健事業を指します。このデータヘルスについて、国の方針についてお尋ねします。 ◎市民健康部長(船橋多津雄君) 平成25年6月に閣議決定されました日本再興戦略では、国民の健康寿命の延伸を重要施策として位置づけておりまして、全ての健康保険組合に対してレセプト等のデータ分析とそれに基づく加入者の健康保持増進のための事業計画として、データヘルス計画の作成、公表、事業実施、評価等の取り組みを求めるとともに、市町村国保が同様な取り組みを行うことを推進するとしております。 近年、医療保険者におきましては、特定健診の実施やレセプトの電子化の進展に伴い、健康や医療に関する情報の大部分を電子的に保有しており、これらのデータを被保険者の健康増進等に効果的に活用できる基盤が整備されてきておりますので、そうしたデータを活用した保健事業の展開が求められておるところでございます。 ◆9番(中村一仁君) それでは、一宮市ではデータヘルス計画を策定しているのかお尋ねします。また、このデータヘルス計画のもととなる健診やレセプトなどのデータはどこから入手することになるのかお尋ねします。 ◎市民健康部長(船橋多津雄君) 一宮市におきましても、以前より特定健診やがん検診など、さまざまな保健事業を実施しておりますが、そうした健診結果やレセプトなどのデータを活用した保健事業を行うため、平成28年3月に、一宮市国民健康保険データヘルス計画を策定いたしました。その際は、国保中央会が開発しました国保データベースシステム、通称KDBと言っておりますが、それと、それを補完するものとして愛知県国保連合会が開発しました愛知県独自医療費等分析システム、通称AI Cubeと申しておりますが、これらで提供されるさまざまなデータを活用しております。 ◆9番(中村一仁君) それでは、KDBシステムやAI Cubeではどのようなデータが提供されるのかお尋ねします。 ◎市民健康部長(船橋多津雄君) 例えば現状分析や健康課題の明確化のためのデータとして、特定健診の結果からメタボ該当者や予備軍のリスク保有状況を把握したり、生活習慣病ごとやあるいは肥満の有無別の医療費を比較したり、また医療費が高額となっている疾患を把握するといったものがございます。 一宮市におきましては、治療費が高額となる疾患といたしましては、糖尿病、高血圧症、統合失調症、脂質異常症、慢性腎不全等が上位を占めている状況でございます。また、重点課題への対策のためのデータとしては、糖尿病などの疾患の患者の検診、服薬、合併症の状況を把握したり、医療機関への受診勧奨や優先的に保健指導すべき人を把握するといったものがございます。さらに、効果の確認のためのデータとしましては、保健指導対象者の健康状態の変化を生活習慣病の状況などから確認するといったものなど、さまざまなデータがシステムを使って作成できるようになっております。 ◆9番(中村一仁君) さまざまなデータが提供されるということで理解しました。つまり、さまざまな保健事業が展開できるということですね。11月、福祉健康委員会の行政視察で広島県の呉市に行ってまいりました。呉市では、健診やレセプトなどのデータを活用して、保健支援事業を行っていましたので紹介します。 スライドをお願いします。 糖尿病腎症の重症化予防や早期介入により、対象者の発症予防や生活の質、すなわちQOLを維持及び医療費の高額化を防ぐ事業として、糖尿病腎症重症化予防事業がありました。また、食事や運動等の保健指導により、慢性腎臓病すなわちCKD重症化による人工透析への移行、脳卒中や心筋梗塞の発症、再発予防を行い、QOLの維持及び医療費の高額化を防ぐ事業として、CKD重症化予防事業、脳卒中再発予防事業、心筋梗塞発症再発予防事業がありました。さらに、生活習慣病の受診を行っていたが、放置している対象者に受診勧奨を行う事業として、生活習慣病放置者フォロー事業がありました。同一医療機関に月に15日以上の受診者に訪問指導を行う事業として、頻回受診者訪問指導がありました。また、同一疾患で3つ以上の医療機関にかかっている対象者に指導を行う事業として、重複受診者訪問指導がありました。同じ薬の処方が同じ月に複数ある対象者に服薬の訪問指導を行う事業として、重複服薬訪問指導がありました。併用すると問題がある医薬品処方を抽出し医療機関に報告する事業として、併用禁忌・回避医薬品情報提供がありました。ほかにも、後発医薬品の使用促進通知の情報提供も行っていました。 スライド、ありがとうございます。 それでは、一宮市における健診やレセプトなどのデータを活用した取り組みの現状についてお尋ねします。 ◎市民健康部長(船橋多津雄君) 一宮市では、データヘルス計画に基づく新規事業を平成28年度に3つ実施をしております。 1つ目は、糖尿病重症化予防事業でございまして、AI Cubeを利用してヘモグロビンA1c、これは血糖の血液検査値でございますが、この数値が6.5以上で医療機関未受診の方を抽出しまして、医療機関への受診勧奨の働きかけを255人の方に行いました。それにあわせて、糖尿病についての意識調査などを実施いたしました。現在、健康づくり課の保健師から、服薬していない未治療の方166人に対して電話勧奨を行っているところでございます。 2つ目は、同じ傷病、同じ診療科目で、同一月内に4医療機関以上を受診してみえる重複受診者と申しておりますが、そういう方と、また同月内に15日以上受診している頻回受診者への訪問指導事業でございまして、レセプトデータからこういった重複受診者の対象者8人及び頻回受診者の対象者7人の抽出を行いまして、健康づくり課の保健師と保険年金課の職員が自宅を訪問し、健康状態や生活状況を把握するとともに健康相談やかかりつけ医の推奨による適正受診指導を行いました。今後は、この訪問指導の効果を、受診状況から確認することとしております。 3つ目は、重複服薬者への訪問指導事業でございまして、これもレセプトデータから高血圧等の生活習慣病で、3カ月連続で同じ成分の薬を複数の医療機関で処方されている対象者、こちらは2人でございますが抽出しまして、健康づくり課の保健師等が自宅を訪問いたしまして、服薬の状況や健康状態を把握するとともに、こちらも健康相談やかかりつけ医あるいはかかりつけ薬局の推奨による適正受診指導を行ったところです。こちらも、先ほどと同様に、今後、訪問指導の効果を、その後の受診状況から確認することとしております。なお、これら対象者の抽出は、今年度初めて国保連合会で行ったもので、条件を厳し目に設定をしておりますが、今後、改めてこの抽出条件を検討することとしております。 そのほか、従来から行っていることといたしましては、ジェネリック医薬品利用勧奨の案内通知やレセプトの二次点検などがございます。 ◆9番(中村一仁君) 現在実施している事業内容がわかりました。 それでは、医療費削減策に関して、私からも具体的な提案をさせていただきます。私は、このレセプトデータの活用により、医療費削減に向けてさまざまな事業展開が一宮市で行えると考えます。例えば、一宮市が実施している重複服薬患者への訪問指導事業で、レセプトデータから高血圧等の生活習慣病で3カ月連続して同じ成分の薬を複数の医療機関で処方されている対象者で抽出していくのも手なのかもしれません。しかし、それ以上に、高血圧等の生活習慣病以外の薬でも抽出をしていくと、もっと多くの指導対象者がいることが推測されますので、ぜひとも御検討をお願いします。 さらに、複数の医療機関で処方された薬による併用禁忌や併用回避の必要性がある情報提供の仕組みも呉市の事業を参考にできると思います。呉市では、病院や診療所に併用禁忌や併用回避のために、複数の医療機関で処方された薬で併用をすると問題がある薬の情報提供を行っておりました。この仕組みをさらに改良し、薬局へも情報を提供すると、より効果的に薬の適正使用を促進し医療費削減ができると考えます。一宮市でも病院や診療所、薬局に併用禁忌や併用回避のため、複数の医療機関で処方された薬の情報提供を行う仕組みの導入をするよう検討をお願いします。 また、もう1つ、呉市では行っていませんでしたが、1つまたは複数の医療機関で処方された薬の配合剤への変更のための情報提供も医療費削減につながると考えます。処方された薬の配合剤の変更できる旨の情報提供による医療費削減について少し詳しくお話させていただきます。近年、配合剤と呼ばれる薬が薬価収載され、保険適用のもと処方されています。配合剤とは、何種類かのお薬の成分を1つの薬の中に含ませた医薬品で、飲み薬、目薬、吸入薬などがあります。組み合わされている成分は、似た効果を持ったものや異なる効果を持ったものなどさまざまです。 スライドをお願いします。 このような配合剤のメリットとしましては、1つ、飲む薬や目薬、吸入薬の数を減らすことができる。2つ、飲み忘れや点眼、吸入忘れを防ぐことができる。3つ、単剤よりも効果を高めることができる。4つ、医薬品の費用を抑えることができるなどが挙げられます。具体的には、異なる血圧を下げる作用がある成分2種類を含む薬があります。また、血圧を下げる作用がある成分とコレステロール値を下げる作用がある成分を1つの薬にしたものもあります。緑内障治療薬として、異なる眼圧を下げる作用がある成分2種類を1つの点眼にしたものもあります。気管支ぜんそくや慢性閉塞性肺疾患いわゆるCOPDの治療薬として抗炎症作用と気管支拡張作用がある成分を1つにした吸入薬などがあります。これらは2種類で処方されたときより、配合剤で処方されたほうが薬の費用は安く済みます。1つ例を示しますと、配合錠AプラスB薬があります。これは、A薬とB薬の成分を1つの薬にしたものです。薬価は、例えばA薬1錠で126.3円、B薬1錠で48.7円ですので、この2つの薬で175円かかる計算となります。これらの配合剤のAプラスB薬1錠の値段としましては、125.6円ですので、配合剤に変更することで1錠当たり49.4円、28.3%の医療費削減ができます。さらに、後発医薬品いわゆるジェネリック医薬品に変更した場合、これをAプラスBダッシュ薬といいます。これ、AプラスBダッシュ薬1錠は62.1円ですので、2つの成分の薬を先発医薬品で別々に処方された場合と比べまして、64.5%の削減となることが計算されました。医療費削減が期待できることを示しました。変更するに当たり、医師の判断が必要なことは当然のことであると思います。 スライド、ありがとうございます。 持続的な医療提供体制を維持していくためには、薬の適正使用を通した医療費削減は急務です。この医療費削減のため、レセプトデータをもとに、病院、診療所、薬局、患者への複数の医療機関で処方された併用禁忌と併用回避することが望ましい薬の情報提供、また後発医薬品変更を含めた1つまたは複数医療機関で処方された薬の配合剤への変更のための情報提供など、保険者として取り組む考えがあるのかお尋ねします。 ◎市民健康部長(船橋多津雄君) 現在は、ジェネリック医薬品を利用した場合の差額通知というものを、該当する世帯宛てにお送りをしているところでございますが、薬につきましては高い専門性と十分な知識が必要でございまして、また個人情報保護の観点からの問題等もございます。今のところ、市といたしましてはお薬手帳を活用していただくことや、かかりつけ薬局、薬剤師をもって、御相談いただくなどの周知に努めているところでございますが、今後、保険者として何をどこまでできるかという点につきましては、国保連合会からの情報なども参考にしながら慎重に検討してまいりたいというふうに考えております。 ◆9番(中村一仁君) ぜひとも、レセプトデータの活用により、知恵を絞り出して効果的に事業を実施し、医療費削減に取り組んでいただきますようお願いします。 それでは、一宮市のデータヘルス計画の今後の予定はどのようにお考えになられているかお尋ねします。 ◎市民健康部長(船橋多津雄君) データヘルス計画に基づく事業の実施に当たっては、事業を継続的に改善するためのPDCAサイクルを回すことが大切だと考えておりますので、次年度以降の計画につきましては、今年度の事業の結果をチェックし、修正が必要なところを見直しした上で事業を今後も進めてまいりたいと考えております。 ◆9番(中村一仁君) 一宮市が実施している保健事業のPDCAサイクルを回すためには、事業の結果の評価が大切です。 話は戻りますが、先ほど答弁いただきました治療費が高額となる疾患の上位の中に、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、慢性腎不全などの生活習慣病がありましたが、これらの疾患の治療及び予防は、医療関係者からの教育的指導を行うことが重要になると考えます。インターネット上に氾濫する情報が時として誤解や危険な状況を生じさせる社会環境下であります。生活習慣病に対する指導が医療費削減につながる効果を発揮するためには、ヘルスリテラシーの高低が関係すると考えます。 スライドをお願いします。 このヘルスリテラシーは、健康情報を入手し、理解し、評価し、活用するための知識、意欲、能力であり、それによって日常生活におけるヘルスケア、疾病予防、ヘルスプロモーションについて判断したり意思決定をしたりして、生涯を通じて生活の質を維持・向上させることができるものと定義されています。近年、ヘルスリテラシーを数値化する尺度も開発されております。例えば成人のヘルスリテラシーを測定する尺度、The 14-item health literacy scale for Japanese adults、通称HLS-14と言われているものがあります。これは、測定対象者は病院や薬局からもらう説明書やパンフレットなどを読む際に、読めない漢字があるという質問を初め、合計14問の質問に対して、全くそう思わない、余りそう思わない、どちらともいえない、ややそう思う、とてもそう思うの5つの選択肢で回答します。質問の回答に応じて、5点、4点、3点、2点、1点と点数評価され、合計点が高いとヘルスリテラシーが高く、合計点が低いとヘルスリテラシーも低いとされるものであります。 スライド、ありがとうございます。 一宮市が行っている保健事業の効果検証、PDCAサイクルを回すため、ヘルスリテラシーの変化は評価してきたのかお尋ねします。 ◎市民健康部長(船橋多津雄君) 市民の健康づくりに関する事業を実施する際には、市民みずからが積極的に健康づくりに取り組めることを目指して支援をしておるところでございまして、ヘルスリテラシーという言葉は市として使ってはおりませんが、健康教室や特定保健指導などで得た情報を自分自身の生活習慣改善などに役立てることができるような指導をしておりますので、ヘルスリテラシーの向上に向けた支援をさせていただいていると考えてはおります。また、事業の効果につきましては、例えば先ほど御紹介した今年度から始めました保健事業では、その後の受診行動を確認するなどしているところですが、一般的にヘルスリテラシーの低い方は、健診の受診率が低かったり薬をきちんと飲まなかったりするということで、健康状態を悪くすることが多いとの情報もございます。今後、ヘルスリテラシーの評価・測定のことも含め、情報を収集してまいりたいと考えております。 ◆9番(中村一仁君) 生活習慣病の指導を含むさまざまな保健事業のPDCAサイクルを適正に回すためには、ヘルスリテラシーの変化を含めた効果・検証が必要であることは認識されているということで安心しました。今後、医療費削減のため、ヘルスリテラシーの変化を考慮した事業の効果検証を進めるよう検討をお願いします。ヘルスリテラシーの高い一宮市民による健康都市一宮を目指していきましょう。 データへルスによる医療費削減についての項目の質問を閉じさせていただきます。 恒例ですが、最後に市長から所見をお願いしたいと思います。お願いします。 ◎市長(中野正康君) 恒例とは存じておりませんでしたけれども、いつも本当にいろいろな気づきを与えていただきましてありがとうございます。最初の御質問でありましたけれども、私自身、文系の人間でございますので、理系のことをしっかり勉強しなければいけないなと感じたところでございます。特に子供たちにおくすり教室、事例として御紹介いただきましたけれども、私自身、お茶と薬は一緒に飲んじゃいけないということは承知しておりましたけれども、うがい薬と果物も影響があるんですね。きょう、初めて知りました。そういう意味では、ヘルスリテラシーが低い人間の一人かもしれませんけれども、一宮市全体のリテラシーを上げるために、これからいろいろと取り組んでいきたいと思っております。 ◆9番(中村一仁君) 最後に一言。今、おくすり実験教室の話が出ました。私にも子供がおります。5歳なんですけれども、この間、非常におもしろい質問を受けました。三菱重工とかがつくっているロケットで、宇宙に行ったとき、どうして羽がないのに宇宙飛行士は空を飛んでいるの。これを私、5歳児にどうやって説明しようか、すごく悩みました。1日時間をくれ、そう子供に言いました。1日かかって説明はしたものの、伝わったのかな、どうなのかな、そう今でも思っております。5歳児でもそういった理科、科学、こういったことに興味を持ち始める時期なんだな、小学生ではもうもちろんのことだと思います。こういった理科、科学に関して関心を持っている、そういった芽を摘まないように、一宮市もしっかりとした教育を支援していっていただきたい。できれば、これは私の一個人の望みではございますが、ノーベル賞受賞者がこの一宮市から誕生してもらえるよう何とか一宮市としても教育していただければなと思っております。そんなことをお話しして、雑駁になってしまいましたが、最後。ぜひとも教育を通した健康都市一宮をつくっていければと思っておりますので、そういったことをお願いして本日の一般質問を閉じさせていただきたいと思います。ありがとうございました。(拍手) ○議長(渡辺之良君) 暫時、休憩いたします。                            午前10時20分 休憩                            午前10時31分 再開 ○議長(渡辺之良君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 29番、服部修寛君。     (29番 服部修寛君 登壇 拍手) ◆29番(服部修寛君) 議長より発言のお許しをいただきました。通告に従い、6点につきお尋ねをいたします。 初めに、ポケモンGO 運転中の操作規制要請についてお尋ねをいたします。 10月26日午後4時頃、一宮市の小学4年生、則竹敬太君が、スマートフォン向けゲーム、ポケモンGOを操作しながら運転していた男性のトラックにはねられ、尊い命が失われました。 則竹敬太君初め、同様の事案で犠牲になられました皆様に、心から哀悼の意を表し、御冥福をお祈り申し上げます。 この事件を受けて、一宮市並びに愛知県警は、ポケモンGOの運営会社ナイアンティック社と同社の日本法人株式会社、関連会社の株式会社ポケモンの3社に自動車運転中の操作禁止を要請されました。この事案に対して、一宮市役所に脅迫メールが届いたとのことであります。メールの内容と対応についてお答え願いたいと思います。 ◎企画部長(熊沢裕司君) ただいま議員お尋ねのメールにつきましては、既に報道もされておりますとおり、当市がポケモンGOのゲームの運営会社へ送付した要請に対しまして、要請を取り下げろというメールが11月2日に市役所に9件届きました。この9件の内容につきましては同一の内容でございましたが、送信元のメールアドレスは全て異なっておりました。その内容につきましては、要請を取り下げろであるとか、お前ら--お前らというのは市のことでございますけれども、お前らの家族にも天罰が下る、市役所炎上がいいか、夜道を気をつけた方がいいかなというものでございました。 当市の対応につきましては、11月4日に、念のため届いたメールを持参しまして一宮警察署に相談に参ったところでございます。こういうメールが市へ送られてくるということにつきましては大変残念に思っているところでございます。 ◆29番(服部修寛君) 11月4日金曜日、中野市長は、ながらスマホ撲滅に向けて、ゲーム運営会社等に運転中の操作の規制を要請され、その後、愛知県からも同様の要請が行われました。11月7日、運営会社の米ナイアンティック社は、一定の速度以上で移動中は操作できないよう、全世界対応で仕様を変更しました。まさに中野市長の訴えが届いた形になりました。中野市長の極めて適切で迅速な対応に敬意を表します。 しかし、仕様変更後も、低速での走行中は操作可能な状態が継続していることから、愛知県や県警との連携はもとより、全国的にも大きな社会問題となっていることを踏まえて、国民の生命と財産を守るとの意味から、国からも運営会社等へ関連企業に対して、一層の規制を求める要請を出していただきたいと思います。また、ながらスマホに対しては厳罰化の検討も求めていくべきだと思います。 12月2日に、中野市長は大村愛知県知事とともに上京され、国に対して今回の事案について要請をされたとお聞きします。要請内容についてお聞かせ願いたいと思います。 ◎市長(中野正康君) 本当に、今回の事故は痛ましい悲しい事故でございました。こうした事故を繰り返さないようにするために、どんな取り組みをしたらいいのかということを考えますと、本当に幅広い分野でのいろんな取り組みが必要だなと感じております。また、私ども市の職員もその点をわかった上で、通学路の安心・安全であったり、またマナーやモラルの啓発であったり、こういったことに取り組んでいるという状況でございます。 先週金曜日に東京に参りましたのは、国家公安委員長、警察担当の大臣にお会いいたしまして、やはりながらスマホ、携帯電話をしながら運転をするということにつきまして、今は軽いと反則金6,000円で済みます。こういった状況が果たして、マナーやモラルに訴えてもそれだけでは効かない人たちに対してどうなんだろうかということで、考えてくださいという要望に上がりました。その際に、私ども一宮市の取り組みといたしまして、通学路の安心・安全対策であったり、また啓発の状況として全世帯にお配りしております市の広報、今月号の「ながらスマホをやめましょう」という広報表紙についてもあわせて御説明をしたところでございます。 けさは一宮駅の西側で、神山連区の皆様と年末の交通安全運動の推進活動ということで私も参りまして、「ながらスマホやめよう」と書かれたティッシュをお配りさせていただきました。いろんな機会を捉えて、この地域の安心・安全の向上に努めていきたいと考えております。 ◆29番(服部修寛君) ポケモンGOのながら運転での犠牲者遺族に限らず、交通事故で犠牲になられました遺族の皆様には、いたたまれない思いでいっぱいのことと思います。人の命は何よりもとうといものです。今後も、市民の命を守る視点で、でき得る最大限の対策をおとりいただきたいと願い、次の項目に移ります。 2点目の青木川・日光川治水対策事業についてお尋ねをいたします。 近年のゲリラ豪雨を受けて、一宮市は近隣自治体と連携して、愛知県建設部河川課に治水対策事業の要望を提出しています。 青木川に対する江南市の要望は、青木川の拡幅要望と第4調節池の早期整備が出されています。一方、一宮市からは、第3調節池の整備事業、青木川未改修部分2キロメートルの河川改修の早期着工、三ツ井橋のかけかえと縁葉川未改修部分300メートルの早期着工が要望されていますが、見通しはどのようでございましょうか。 ◎建設部長(間宮敏博君) 議員御存じのとおり、当市では、平成23年度より青木川・日光川の改修について、一宮市・江南市合同による提案を愛知県建設部長に毎年行っており、今年度は12月19日に行う予定でございます。 まず、青木川第3・4調節池につきましては、第4調節池の上池を除き、用地買収はほぼ完了しております。工事の予定につきましては、第4調節池に着手し、完成後、第3調節池に着手する予定でございます。第4調節池につきましては、現在、関係部署及び地元と着工に向けて必要となる調整をされているところでございます。 次に、青木川の国道155号線町佐橋より上流2キロメートルの未改修部分につきましては、本年9月20日の台風16号により堤防を越水した箇所もあり、県建設事務所に対してさらなる早期着工の要望をしております。 また、三ツ井橋につきましては、今年度は橋のかけかえに伴う右岸側市道のつけかえ工事を予定しており、さらに来年度以降は沿川関係者と調整が整い次第、工事を進める予定と聞いております。 縁葉川未改修部分300メートルにつきましては、三ツ井橋の工事を優先しており、その後、改修に入る予定と聞いております。 ◆29番(服部修寛君) 日光川につきましては、新般若用水路と交差する場所では、サイホンと除じん機により下流に排水されていますが、豪雨時は、この除じん機に流出物が堆積するために排水の流下を阻止しているとして、抜本的改修と休耕地を利用した調整池の整備が江南市より強く要望されています。 一方、一宮市からは、木曽川への放水路の早期着工、野府川の割田橋のかけかえと河川改修、温故井池を活用した治水対策の早期着工が要望されています。温故井池を活用した治水対策について概要を述べていただきたいと思います。 ◎建設部長(間宮敏博君) 浅井山公園内にある温故井池につきましては、日光川の水を引き込んで、暫定的な調節池としての活用を検討されているところでございます。現在は、池の堤防高さ、河川区域の設定等を関係機関と調整中と聞いております。 ◆29番(服部修寛君) 近年の豪雨で、この地区も浸水に大変悩んでおりますので、よろしくお願いを申し上げたいと思っております。 江南市では、土木課治水グループにより、排水能力を把握するため、全ての側溝や水路等のデータが記された排水管網図が策定されています。近年のゲリラ豪雨に対する施策として、排水能力の整備と強化は、安心・安全の観点からも極めて重要な課題と考えます。地域に降った雨水が、どのような経路でどこにどれだけの時間にどれほどの量の水が排水されるのかを予測するために、地域流域図の策定が治水対策上必要だと考えますが、いかがでございますでしょうか。 ◎建設部長(間宮敏博君) 当市では、一宮市総合治水計画の策定に当たり、市内の主要な河川や農業用排水路について流域図を作成しております。その流域図において、地域に降る雨に対してどの程度、河川や流域貯留施設の整備が必要であるか、現在の排水能力の検討を行い、整備目標を達成するための具体的な施設計画を策定しております。 ◆29番(服部修寛君) 順次、よろしくお願い申し上げたいというふうに思います。 3点目として、「健康日本21いちのみや計画」で策定された市民の健康づくりの支援の観点から、最近の医科学的話題を紹介し、対策をお願いしたいと思います。 ①血糖値スパイクが危ない。 平成28年10月8日土曜日ですが、午後7時30分から8時43分に放送されたNHKスペシャルで、「血糖値スパイクが危ない~見えた!糖尿病・心筋梗塞の新対策~」が放送されました。健康診断では血糖値は正常と言われたのに、知らないうちに体内の大切な血管が傷み、脳梗塞、突然死やがん、認知症まで招いてしまう、そんな恐ろしい血糖値の異常が、今、日本人に蔓延しているという事実が最新研究によって明らかになってきたとの内容でありました。 血糖値スパイクは、グルコーススパイク、食後高血糖とも呼ばれており、隠れ糖尿病の名でも知られています。健康な人の血糖値は、70から140ミリグラム・パー・デシリットルの間です。しかし、食後に血糖値が急上昇し、140を超えてしまう人が急増しています。この症状を放置していると、心筋梗塞や突然死、がん、認知症のリスクが高まるというのですが、空腹時の血糖値を調べても見つけることはできません。食後1、2時間での血糖値を調べない限り発見できないのです。 番組では、血糖値を自動的に測定できる機器を腕につけて継続的に血糖値をはかり、その値をグラフにした時、食後にのみ血糖値が急にこんなふうに急上昇すると、急激に起きたときに血糖値スパイクと判定していました。 番組で紹介されたように、血糖値スパイクが糖尿病、心筋梗塞、突然死やがん、認知症のリスクを高める要因であるならば、その発見と対策に力を入れるべきではないでしょうか。 ◎病院事業部長(長谷川裕史君) 市民病院では、治療の中で持続血糖測定が必要となりますと、血糖値と食前、食後、運動、睡眠中等の行動記録をあわせて判断する必要がありますことから、入院をしていただいて検査を実施しております。 また、この検査を外来で行う場合、保険診療が認められますのは、血糖コントロールが不安定な1型糖尿病患者の方で持続皮下インスリン注入療法を行っている方。低血糖発作を繰り返すなど重篤な有害事象が起きている血糖コントロールが不安定な2型糖尿病患者の方で、医師の指示に従い血糖コントロールを行う意思のある、持続皮下インスリン注入療法を行っている方、このように定められております。 したがいまして、血糖値スパイクを発見する健康診断的な検査につきましては、保険適用の対象外となることから、市民病院ではそういった検査はいたしておりません。しかし、糖尿病予防の一環といたしまして、11月14日が「世界糖尿病デー」とされておりますことから、毎年この時期に糖尿病啓発イベントを開催しております。来場された方には、無料血糖測定、療養相談、糖尿病療養指導士による足のチェック・フットケア指導を行い、医師、管理栄養士による糖尿病に関するミニ講座も開催いたしております。 ◎市民健康部長(船橋多津雄君) 現在、健康づくり課では、平成18年度に策定いたしました健康日本21いちのみや計画に基づき、健康づくり対策を推進するとともに、平成29年から今後10年の計画であります第2次健康日本21いちのみや計画を策定中でございます。健康寿命の延伸を図るための方策の一つとして、脳梗塞、心疾患、認知症を引き起こすきっかけとなる糖尿病の予防対策は、非常に重要と考えております。 ◆29番(服部修寛君) 一宮市立市民病院は急性期の治療病院であり、健康診断的な測定はできないとのことでありますが、秋に開催されるイベントでは無料で血糖値測定も行うということでありますので、これを利用しまして、例えば食事後に血糖値をはかりに行きますと、血糖値スパイク、食後高血糖を測定することができるのではないかと思っています。また、現在、持続血糖測定機器の価格は30万円以上とのことでありますが、この番組の影響かは不明でありますが、医療機器メーカーから年内にも、何と1万円台の持続血糖測定機器が発売予定と聞きます。安価で持続血糖値の測定が可能ならば、健康検査項目に入れることもできるのではないでしょうか。 番組では、血糖値スパイクと判定されても食事対策で改善できるとしていました。番組では、大きく3つの対策を紹介しています。 スライドをお願いいたします。 まず、対策1です。食べる順番ですね。野菜、肉・魚、御飯、パンの順番で食べてくださいということです。食物繊維を多く含む野菜などを最初に食べると、食物繊維が腸の壁をコーティングして、後から糖分が入ってきたときに、その吸収をゆっくりにします。次に、たんぱく質や脂質を含む肉や魚などを食べますと、胃から腸へ運ばれるときに、インクレチンというホルモンが放出され、その働きで胃腸の動きが遅くなります。その後に、御飯やパンなどを食べますと、消化吸収作用に時間がかかるため、血糖値の上昇が穏やかになります。 対策の2です。朝御飯はきちんと食べましょう。御飯抜きは厳禁であります。継続的な血糖値測定の結果から、1日3食を規則正しく食べている時には、血糖値スパイクのリスクは少ないことがわかりました。一方、血糖値スパイクが生じていなかった人でも、朝食を抜くと、昼食後に血糖値スパイクが発生し、朝食と昼食を抜きますと、今度は夕食後にさらに大きな血糖値スパイクを生じることがあります。規則正しい食生活が、健康の秘訣、血糖値スパイクの危険性回避にも重要なポイントとなりました。 対策3、食後のちょこちょこ動きが効果的。食休みとして動かずにいますと血糖値が高い状態が続きますが、少しの散歩やちょこちょこ動きで速やかに血糖値が下がることがわかってきました。食べた後、すぐにごろんとなるのではなく、食事の後片づけを手伝ったり、徒歩で少し離れたところまでランチを食べに出て、食後すぐに歩いて帰るのもよいでしょう。日常的な動作程度でも、意識して食後すぐに体を動かしてみることを番組は勧めていました。 スライドありがとうございます。 糖尿病ばかりか心筋梗塞や脳卒中、脳梗塞、がん、認知症まで招く恐ろしい血糖値スパイクですが、血糖値が上昇するメカニズムを知り、それを抑える生活習慣を心がければ、たちまち解消します。大事なのは、自分の日ごろの血糖値の変化について意識し、関心を持つことです。ふだんの食事や生活習慣を見直して血糖値スパイクの脅威と決別しましょう、が、この番組の結論でした。 市民の皆さんの健康づくり支援と健康寿命を延ばすため、市のホームページや健康だより等で、血糖値スパイクの危険性と対策等について紹介できませんでしょうか。 ◎市民健康部長(船橋多津雄君) 血糖値スパイクを抑える食事、生活習慣につきましては、議員御説明のとおりで、御飯やパンなどに多く含まれる糖質が体に吸収されるスピードを遅くし、血糖値の急上昇を抑えることがポイントとなります。通常の健康診査では見つかりにくい血糖値スパイクを含めた糖尿病予防対策について、市ウエブサイトや広報号外「健康ひろば」にて広く周知を図り、働き盛り世代、若い世代の方々の健康意識を高めるとともに、効果的な生活習慣病予防の食事や運動を保健指導等に取り入れ、糖尿病予防対策を実施していきたいと考えております。 ◆29番(服部修寛君) よろしくお願いを申し上げます。 続いて、異所性脂肪の蓄積についてお尋ねします。 脂肪は、本来は脂肪細胞のある皮下脂肪等にたまりますが、カロリーオーバーの状態が続きますと、脂肪細胞におさまりきれず臓器や筋肉細胞の中にたまります。臓器にたまった脂肪を内臓脂肪といいます。筋肉細胞の中にたまった脂肪を異所性脂肪といいます。異所性脂肪がたまり過ぎますと、インスリンの働きが低下して糖を取り込む能力が低下し、その結果、筋肉に取り込まれなかった糖が全身をめぐり、血糖値が高くなります。健康な人では、脂肪細胞から供給されるアディポネクチンなど善玉ホルモンが血管拡張作用を行いますが、脂肪の量が過剰になりますと悪玉ホルモンが過剰に分泌されて血管が炎症を起こし、冠動脈などがもろくなり、動脈硬化や心筋梗塞などの原因になります。 異所性脂肪も血糖値スパイクも同様に、生活習慣の見直しが重要といわれ、症状が軽いうちであれば、食生活の改善や軽い運動を行うことでリスクが回避できるとのことです。 血糖値スパイク同様、異所性脂肪についても、市民への啓蒙をお願いしたいと思いますが、いかがでございましょうか。 ◎市民健康部長(船橋多津雄君) 特定健康診査、これは毎年実施しておりますが、これは内臓脂肪に着目した健康診査となりますが、第3の脂肪といわれる異所性脂肪についても、最近メディアで取り上げられ関心が高まっております。議員御説明のとおり、早期の段階で生活習慣を改善することでその後の疾患リスクが大きく変わってまいります。脂肪の蓄積を減らすために、食事・運動の生活習慣改善の取り組みは欠かせないものでございます。特に異所性脂肪は、運動の効果が最もあらわれやすい脂肪といわれ、ウオーキングやゆっくり自転車をこぐなど、ローパワーの有酸素運動が効果的と言われております。 異所性脂肪についても、血糖値スパイクと同様、生活習慣病につながる大きな要因であり、予防・改善対策が必要であることを広く市民の方々に啓発していきたいと考えております。 ◆29番(服部修寛君) 血糖値スパイクにつきましては、最近大変関心が高くて、週刊誌でもさまざま取り上げられておりますので。ただ、なかなか自覚症状がわかりません。ある方にお聞きしますと、特に食後、午後、極端に眠くなる方は少し疑ったほうがいい。この議場でもですが、少しそういったこともお気をつけいただければ少し対策にもなろうかというふうに思っております。よろしくお願いを申し上げます。 4点目として、おもいやりあふれるまちづくりに移ります。 平成28年4月、障害者差別解消法が施行されました。この法律は、障害のある人への差別をなくすことで、障害のある人もない人も共に生きる社会をつくることを目指しています。 一宮市立中央図書館では、現在、「壁(バリア)のない世界へ」と題しての企画コーナーを設け、障害者らに配慮した優しい図書、書籍を紹介しています。 障害者や高齢者等、さまざまなハンディを持った人たちに優しい社会は、全ての人々に優しい社会だと思います。思いやりあふれるまち一宮を目指してお尋ねを申し上げます。 一宮駅から一宮市役所までの区間、視覚障害者のための点字ブロックはいつ整備されましたでしょうか。 ◎まちづくり部長(加藤重明君) 一宮駅から一宮市役所までの区間への視覚障害者誘導用ブロックの設置につきましては、平成14年度に一宮駅東駅前広場整備にあわせて広場内に設置いたしました。平成23年度には、広場から東へ、シンボルロードの1つ目の交差点市道K0492号線までを設置いたしました。さらに、平成26年度には、本庁舎の整備にあわせて、一宮駅から本庁舎東玄関までをつなぐルートとして、先ほどの市道K0492号線から東へ、県道名古屋一宮線間に設置いたしました。なお、本庁舎東側の県道名古屋一宮線につきましては、平成21年度に愛知県が設置をしております。したがいまして、平成26年度の設置工事により、一宮駅から本庁舎東玄関までの誘導ブロックの設置が完了いたしました。そして、平成27年度には本庁舎北側の市道整備にあわせて、本庁舎西玄関へ誘導すべく延長整備したところでございます。 ◆29番(服部修寛君) 今、答弁のようにですが、一宮駅から一宮市役所までの区間、視覚障害者のための点字ブロックの設置は、平成26年度であります。極めて遅いと言わなければなりません。 点字ブロックは、昭和42年3月18日、岡山県立岡山盲学校に近い岡山市中区の国道250号、原尾島交差点周辺に世界で初めて設置をされました。点字ブロックの設置が進み、障害者への理解が高い地域は福祉施策が進んでいるまちと考えます。点字ブロックは、当初、さまざまな形状が見られましたが、平成13年に日本工業規格(JIS)で定められ、平成24年に日本のJIS規格をもとに国際規格が定められて、150カ国以上の国々で現在採用されています。 まちづくりにおいては、いろはのいの字とも言うべき駅から市役所までつなぐ基本ルートへの点字ブロックの設置、今お話しのように一宮市は平成26年でありました。 一宮市の中心商店街の本町通りにも点字ブロックが、最近でありますが整備をされました。 スライドをお願いいたします。 本町通りに設置されました点字ブロックでございます。 こちらが、きょうお願いをしたいと思いますが、つむぎロードでございます。こことここの間、いわゆる誘導ブロックがあります。これ、棒の物が誘導ブロックなんですが、ですから、視覚障害者の方は、本町通りを歩いてみえてもですが、残念ながらつむぎロードは全く見えませんので、行くことができません。本町通りから一宮市役所までのつむぎロードと命名された道路は、回遊とにぎわいを創設するシンボルロードではなかったでしょうか。視覚障害者は通るなということでしょうかね。 ロードというからには、人が歩く道、通路と考えます。スライドは、市役所駐車場の南側のスロープから西側の写真を映しました。各段差がある階段の前、おりたところ、そして横断歩道へ渡る前につきましては点字ブロックがございます。警告点状ブロックといいますが、設置されておりますが、階段をおりてからはいわゆる誘導ブロックはございませんし、横断歩道部分にもございません。 仮にでありますが、こちらは、西側から市役所側を見た分であります。警告点状ブロックがございます。渡った先にも警告点状ブロックがございますが、残念ながら誘導ブロックはございません。でありますから、本町通りからの誘導も含めてでありますが、視覚障害者はこの位置には来られないんです。ですから、せっかく点状ブロックがありますが、この点字ブロックは、実は、目の見える人用の点字ブロックと言わざるを得ません。残念ながら、現状では、視覚障害者には全く関与できないものになります。そういったことも御承知いただければというふうには思っております。 仮に、ここまで一生懸命頑張ってお見えになった視覚障害者が見えるとします。突然でありますが警告ブロックがありますので、何だろうなとつえでたどりますと、側溝がございますので、横断歩道かなと思って勇気を出して渡ったとします。渡った先でございます。これだけの幅がございます。仮に、渡る場所によって階段へ行くのか、つむぎロードのほうの平場のほうへ行くのか、中には、ぼんと来て、柱がある場合もございます。 視覚障害者は目が不自由でございます。ノーマライゼーションの意味からも、誘導ブロックを設置すべきと考えますが、いかがでございますでしょうか。 ◎総務部長(和家淳君) 議員お尋ねの、つむぎロードにつきましては、御紹介いただいたように誘導用のブロックまでは整備をしておりませんが、愛知県の「人にやさしい街づくり条例」の基準に基づきまして、庁舎敷地への出入り口、傾斜路の上部の端を示す位置に警告ブロックを設置しております。 また、一宮駅から一宮市役所までの区間におきましては、歩道に整備された誘導ブロックによりまして、東玄関及び西玄関へ到達する経路を確保しておりまして、県の基準であります1つ以上の経路整備も満たしておるところであります。 議員御指摘のつむぎロードの誘導ブロック整備につきましては、今後の検討課題とさせていただきたいというふうに思います。 ◆29番(服部修寛君) 現在はですが、冒頭でもお話ありましたように、東玄関そしてさらに北を回りまして西玄関という経路がございますが、少しお考えください。一宮駅から真っすぐ、人形町、御朱印地の商店街を経まして県道まで来まして、市役所の東を通って東玄関ということですが、かなり遠回りではありませんか。一宮市の職員の中で、駅から市役所まで通勤をされる方がたくさんいますが、通常、どうやって帰られるでしょうか。真っすぐみえた方でもですが、市役所の南口のところを回られて西玄関のほうへ入られるか、もしくはつむぎロードであるとか夢織り広場を通って市役所に入られるのではないでしょうか。今、御想定のように、わざわざ東の県道まで行って東玄関から入られる職員が果たしているでしょうか。繰り返し申し上げますが、視覚障害者は目が御不自由であります。わざわざその目の不自由な方に遠回りさせるのでしょうか。そして、雨の日、当然ですが傘を差さなければいけませんが、視覚障害者にはつえが頼りであります。白いつえを持ってみえます。つえを持って傘を差すということはどういうことでしょうか。本町通りを通って来れば、雨の日でも傘を差さずに済むかもしれませんね。あなたは障害者だから遠回りしなさい、雨にぬれても構いませんよ、それが障害者差別のことだと思いますので、今検討するというお答えでございますから、早急にこれは対処を願いたいというふうに思っております。 続きまして、鉄道車両やバス等に、高齢者や身体障害者、妊婦、乳幼児連れなどの着席を優先させる座席として優先席が設けられています。一宮市がかかわる交通機関で、優先席が設けられているものは何でありましょうか。 ◎企画部長(熊沢裕司君) 市が主体となって事業者に運行を委託している公共交通機関といたしましては、i-バスがございます。i-バスは、6コースございまして、合計で7台のバス車両で運行を行っております。その全てのバス車両に優先席を設けております。 ◆29番(服部修寛君) 優先席という呼称は、定められたものではなくて、優先座席やシルバーシートの呼称を使う業者もあります。札幌市交通局では専用席が使われています。日本で本格的に導入されましたのは、昭和48年9月15日、当時の敬老の日に、旧日本国有鉄道(国鉄)により、高齢者や身体障害者を対象に「シルバーシート」の名称で、中央線快速を皮切りに東京、大阪で順次導入されました。 夏に、セントレアに出かける機会を得ました。 スライドをお願いします。 セントレアでは、優先座席という名前が表示されておりまして、右の部分には中国語の表記がございます。博愛座位と書いてあります。下が韓国語でございます。PRIORITYSEATという英語表記もございます。 台北市の地下鉄駅の障害者エレベーターであります。博愛エレベーターと書かれています。自転車も載せていいようですね。そんなことがあります。 スライドありがとうございました。 優先と博愛では、受ける印象が全く違うような気がしますが、いかがでしょうか。京王電鉄や伊予鉄道では「おもいやりぞーん」が使用されています。博愛と同じ趣旨と思います。 i-バス、生活交通バスには、優先席が定められ表示もされています。 スライドをお願いします。 これが、i-バスに掲げられた優先席の表示でございます。 平成27年3月、国土交通省より、ノンステップバスの標準仕様の改正が提示され、優先席の向きを横向きから前向きにすること、車椅子への配慮等が提言されました。 優先席シールにつきましては、このシールでございますが、国土交通省自動車局が定めたものでございます。このシートにつきましてですが、先ほど、セントレアでもお話し申し上げましたが、中国語表記をしたりとか、また、先ほども、ながらスマホ禁止、これはバスの中、電車の中でもそうだというふうに思いますので、最近そういうところがふえてきましたが、携帯電話、スマートフォン使用の禁止部分等を表示してはいかがでございましょうか。お答え願います。 ◎企画部長(熊沢裕司君) 現在、i-バスの全ての車両におきましては、今議員が御紹介されましたとおりの規格の優先座席表示を座席の横の窓に張りつけて表示をしております。この規格表示のシールにつきましては、日本語と英語表記のほかに、4つのイラスト、そのイラストとは、つえをついた高齢者、妊婦、乳幼児連れの人それからけがで足の不自由な人のこの4つがございます。バスに乗車された方にも一目で優先席とわかるような表示でございまして、これは全国的にも統一されたものでございます。 議員御提案の中国語による表記の掲示を追加することにつきましては、現時点では慎重に考えたいと思っております。 ◆29番(服部修寛君) 優先席シールにつきましては、国土交通省自動車局から規定シールが使用されていれば外国語表示、先ほどお話し申し上げましたが、博愛座席ということですね、または携帯電話、スマートフォン使用の禁止文等を加えても構わないというような回答を得ております。 スライドをお願いします。 一宮市の在住の外国籍人数は、11月1日現在、中国が1,441人で最も多いです。続いてフィリピンの方が1,415人、韓国が1,075人、ベトナム人が475人となっております。今、先ほどですが、この優先席しかいけないというふうに思ってみえますが、実は、一宮市もこちらのほうに厚生労働省の妊婦のシールを張っています。これは、国土交通省では別に何も言っていない。下に張ることにつきましても、むしろ利便性を図るならいいということを言っているわけでありますから、御検討願いたいというふうに思っております。 スライドありがとうございました。 5点目として、平成28年10月25日付、28一宮監査発第26号、一宮市社会福祉協議会の生活資金貸付業務にかかわる監査結果についてお尋ねをいたします。 市民の皆様の信託を得て、議員としてことしで18年目を迎えますが、これほど厳しい意見が出された監査結果は経験がありません。監査結果報告書の内容を紹介した後に、市の対応をお聞きしたいと思います。 監査委員の意見として、一宮市社会福祉協議会の生活資金貸付業務の(1)貸付金及び補助金のあり方についてでは、貸付残高、未償還残高及び平成25年度から平成27年度までの3年間の補助金額について資金面から総合的に判断すると、現状では市から社協へ過大に資金が流出していると言えなくもない。また、本事業の貸付実績は、平成26年度以降ゼロ件となっている。以上のことから、今後、本事業を行うために必要な原資を除き、社協に貸付金を返還させることが望ましい。このことを踏まえて、適正な状態となるよう市と社協とで協議を行われたい。とのことであります。 でありますから、監査委員からは、現在は適正な状態にはなっていないという指摘であります。 (2)社協における不納欠損処理について。 社協が徴収不能となった未償還金を不納欠損とするに当たり、市はその貸付金に関する回収の経緯や徴収不能とした判断の妥当性を確認していなかった。不納欠損分について市の負担とする以上、社協の判断の妥当性を市でも把握し、判断する必要がある。また、昭和50年代からの古い債権についても、今後処理するとすれば、その処理段階での説明責任は市にあることを認識する必要がある。社協からの詳細な説明を求め、補助金の交付に当たり、適切な判断がされたことがわかるよう決裁で明らかにされたい。とのことであります。 指摘されているように、説明責任は市にあり、決裁で明確にしていただきたいと思います。 (3)要綱及び内規について。 要綱における償還金徴収不能引当金について、その内容を内規で規定しているが、当該年度の不納欠損相当額及び自主財源で補填できる額については、その詳細を定めたものがなく、不明瞭であった。自主財源で補填できる額については、具体的に何を自主財源で補填できる額とするかが定められていなかった。算出根拠を明確にするとともに、補助金の清算も含め、補助金額について過年度にさかのぼり、精査されたい。 過去からの補助金の清算も含めて、補助金額についても明確にしていただきたい。 さらに、監査委員からは、補助金の原資が市民からの貴重な税金であることを踏まえ、明確な補助金額の算定ができるよう、またその説明責任を果たすことができるよう、疑義の生じる余地のない要綱及び内規となるよう整備をされたい。との意見が出されています。 当然といえば、当然のことでありますので、速やかに対処を願いたいと思います。 (4)社協の決算書類について。 社協の決算書類のうち貸借対照表について、事項等により実質的に債権としての実在性がない貸付金があるにもかかわらず、債権として長期貸付金勘定に含まれて計上されていた。貸借対照表は、現実の期末の資産状況をあらわすものであるため、実在性のない債権については不納欠損処理を行い、債権から除外すべきである。また、それ以外の生活資金貸付金についても、その大半の回収が懸念される状況にあり、徴収不能引当金の積み増しが必要と考える。さらに、平成27年度の補助金の受け入れを寄附金として処理していることも適切ではないと思料する。社協の決算書類は、補助金にかかわることであるので、正しく作成されるよう社協を指導されたい。 どうか厳しく指導をお願いします。 (5)予算に係る説明責任について。 補助金の予算を計上するに当たり、当初予算で計上できるにもかかわらず、補助金の対象と直近の不良債権に対するものと過去の古い不良債権に対するものを、当初予算と補正予算に分割し、なおかつ不納欠損相当額に対し、補助金を交付するという特殊な事案にもかかわらず、関係予算を審議する福祉健康委員会でその説明もなかったことは、必要十分な説明が果たされていないと言わざるを得ない。前述のとおり、補助金の原資は市民からの貴重な税金であり、その支出に当たっては、相応の説明責任を果たす必要がある。予算の計上に当たっては、必要な説明責任を果たし、透明性の確保に努められたい。 極めて厳しい監査委員の監査結果であります。 この事案に関し、一昨日の12月3日土曜日、中日新聞夕刊において、不良債権処理30年放置、生活資金貸付一宮市社協1,130万円の見出しで、社協が時効で回収の見込みのない過去の貸付金の会計処理を2012年度まで30年近く放置していることがわかった。12年度で時効となった貸付金は総額約1,130万円に上る。市は、13年度から議会への説明なく補助金で穴埋めをしていた。記事本文を読みますと、返還の見込めない不良債権を、遅くとも87年には発生、ところが社協は必要な会計処理を行わず、損失が出ていないことになっていた。中略しますが、10年度に内部で問題化、市と社協が協議、将来の損失に備える引当金名目で新たな補助金をつくり、これまでの損失を補填することにした。補助金は要綱と内規を変更してつくり、市議会には説明していなかった。補助金は13年から15年度に約790万円が支給され、全て穴埋めに使われたという。穴埋め後も不良債権は膨らみ、昨年度末の貸付金残高計1,500万円の大半が回収できない見通しという記事であります。12月4日、日曜日の朝刊にも同様の記事が掲載をされています。 一宮市社会福祉協議会の幹部役員は市の職員のOBが過半を占めており、問題化した後に市と市社協が協議して引当金名目のある新たな補助金をつくったといいます。市も深くかかわっていることになります。監査委員から指摘を受けるまでもなく、議会への報告がなされていないことはまさしく議会軽視であり、市民不在の市政と言わざるを得ません。極めて遺憾であります。議会への具体的な報告について、限られた時間でありますのでこの席では求めませんが、今後、いつどの機会にどのように議会に報告・説明を行うのかお答え願いたいと思います。また、東京都の豊洲問題ではありませんが、具体的に誰に責任があったのか、過去にさかのぼり責任所在を明確にしていただきたいと思います。監査委員からの指摘をどのように受けとめ、どのように対処していくお考えか、副市長にお尋ねをいたします。 ◎副市長(福井斉君) 今、議員から御紹介のありました今回の監査委員からの御指摘につきましては、市としても重く受けとめておるところでございます。既に市と社会福祉協議会とでこの事務処理の適正なあり方について検討し始めておりますので、今議会の福祉健康委員会の場をおかりしまして、現段階での協議の進捗状況を御報告できればというふうに思っております。 また、過去にさかのぼっての責任の所在についてということでございます。こちらについては、この制度が始まったのが、私自身がこの市に奉職する以前から始まっておりまして、大変古いということであります。したがいまして、過去の記録の保管状況あるいは関係者からの考えの聞き取りなど、なかなか難しいということが想定されますので、十分なことができるかわかりませんが、できる限りの調査をしていきたいというふうに考えております。 ◆29番(服部修寛君) よろしく対処をお願いしたいと思いますし、お話がありましたように、今議会の福祉健康委員会での御説明があろうかということでございますので、また議長のほうもおとりなしをよろしくお願いを申し上げたいというふうに思います。 今、お話がありましたが、この制度が始まりましたのは、一宮市生活資金貸付業務委託契約書というのを見ますと、昭和50年1月16日、契約者は当時の森鉐太郎市長でございました。その時代から始まっているということでございます。調査できる範囲でよろしくお願い申し上げたいというふうに思っています。くどいようではありますが、原資は市民から預かりました貴重な税金でございますので、どうかその使用につきましては、慎重に説明責任を果たしていただきたいなと思います。 最後に、文化財保護法により国の天然記念物に指定され、環境省において種の保存法により国内希少野生動植物種、環境省レッドリスト絶滅危惧ⅠA類に指定されている淡水魚のコイ科タナゴ亜科タナゴ属に分類されているイタセンパラの保護についてお尋ねします。 ことしの9月24日、25日に、岐阜大学を会場にして開催されました日本魚類学会年会において、愛知県立木曽川高校総合実務部のイタセンパラに関する研究発表が、高校生研究発表優秀賞に選定されました。 教育長にお尋ねしたいと思います。 文化財保護法による国の天然記念物、種の保存法による国内希少野生動植物種の指定がなされている生物とは、どのようなものとお考えでありますか。あわせて、今回の木曽川高校の総合実務部のイタセンパラに関する研究発表が高校生研究発表優秀賞に選定されたことに対して、どのように感じておられますでしょうか。 ◎教育長(中野和雄君) 文化財保護法第2条、文化財の定義の中で、天然記念物とは「動物(生息地、繁殖地及び渡来地を含む。)、植物(自生地を含む。)及び地質鉱物(特異な自然の現象の生じている土地を含む。)で我が国にとつて学術上価値の高いもの」というふうに規定をされております。また、国内希少野生動植物種につきましては、環境省所管の法律になりますが、1992年に制定されました「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」、通称種の保存法で、絶滅のおそれのある国内希少野生動植物種として指定されている動植物でございます。捕獲や譲渡が禁止されており、良好な自然環境を保全し、種の保全を図っていくべき貴重な生物であり、国民の財産であり、長く後世に伝えていくべき文化財であると考えております。 木曽川高校につきましては、平成27年7月から校内でイタセンパラの飼育を始められたことをきっかけとしまして、総合実務部の活動で、去る9月24日、25日、岐阜大学で開催されました「2016年度日本魚類学会年会高校生研究発表会」に出場され、優秀賞を受賞されました。今年度からは、一宮高校生物部におきましても飼育を開始し、生物・環境などの研究と普及・啓発活動の大きな柱を高校生が担ってくれることを期待しております。これからも育てる活動をサポートしていきたいというふうに考えております。 ◆29番(服部修寛君) 今お話がございましたが、平成26年に、初めて尾西歴史民俗資料館でイタセンパラの展示が始まりました。そのときに、この木曽川高校の皆さんにお世話を願って、それがきっかけとなりまして、今お話がありましたように平成27年7月から、木曽川高校でもイタセンパラの飼育を開始するようになりました。尾西第一中学校でも飼育が行われているとお聞きをしております。 私は、高校で理科の教師をしておりましたので、先ほどお話がございました中村議員のように、理科離れということを大変痛感をしておりますが、まず、理科は、現実に見てもらうこと、さわってもらうこと、教科書ではなかなかわかりません。やっぱり自分で、目で見てやること自身でこういったすばらしい成果が期待できるわけであります。 また、今お話がありましたように、天然記念物に指定されている生物は、まさに国の宝、国宝であり、万策を講じて後世に守り伝えるべきものと考えます。そして、その貴重な希少生物の保護と保存は、我々地元の市民の使命と思います。 スライドをお願いいたします。 イタセンパラであります。国の天然記念物に指定されています魚は、イタセンパラとミヤコタナゴ、アユモドキ、ネコギギの淡水魚4種のみで、特にこのイタセンパラは日本固有種で、琵琶湖の淀川水系、濃尾平野、富山平野の3カ所のみで生息が確認されています。この中の淀川水系では、1983年(昭和58年)に完成した淀川大堰の影響で水底の状況が悪化をし、国土交通省近畿地方整備局淀川河川事務所の調査では、2005年(平成17年)を最後に稚魚が1匹も確認をされていません。 イタセンパラは、通常このような銀色でありますが、秋に雄は発情期を迎えまして、婚姻色と言われる鮮やかな色を示します。イタセンパラという呼び名は、もともとは尾張地方の方言です。板のように平べったく、大きさは大体8センチぐらいだと思ってください。秋の産卵期になると、雄が鮮やかな婚姻色になることから、鮮やかな腹、せんぱらと呼ばれたものが全国共通の和名となりました。薄っぺらな魚でありますので、私が子供のころはセンペラと呼んだ覚えもございます。昭和40年代までは、一宮市内では普通に見られて親しまれていた淡水魚でございます。フナなどと一緒にとりまして一緒に調理したこともございますが、このセンペラは大変まずかったですが、そんなものでございます。今は、希少種でございますので、そんなことをしますととんでもない話でありますが、そういった覚えがございます。 木曽川高校の研究発表では、イタセンパラを知っていますかという問いかけに、知っていますと答えたのは、30歳未満では14%、30歳から49歳では28%、50歳から69歳では48%、70歳以上では59%というアンケートの結果が報告され、年齢を重ねるにしたがって認知度が高いことがわかります。 環境省中部地方環境事務所作成のピンクのクリアファイル、こういうものでございますが。 スライドをお願いします。 こういったものでございます。たくさん来られました。いろんな機会でこれをこうやってお見えでございまして、中にはですが、中部地方の希少な生き物たち、イタセンパラ、貝の中で冬を越す赤ちゃん、裏にはイタセンパラの写真とともにかけがえのない郷土の財産イタセンパラと書かれておりまして、配布をされたわけでありますが、また、一宮市のホームページにもイタセンパラについての記載が行われております。しかし、今回の木曽川高校の研究発表を見ると、まだまだ認知度は低いと考えますが、いかがでございましょうか。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 議員がおっしゃられましたように、50歳代以降の方のイタセンパラへの認知度は非常に高いものがあり、展示を見られると、とても懐かしがられるところが見られます。環境の変化などで希少生物となりましたことから、若い世代の認知度はかなり低いものがございます。今後とも、できる限りの機会を捉えて認知度を高めるとともに、保護啓発に努めてまいりたいと考えております。 ◆29番(服部修寛君) 木曽川高校の研究発表の中で極めて興味が深かったのは、木曽川高校自身の1年生と2年生へのアンケート調査の結果でありました。2年生はさすがでありますが、認知度92%でありましたが、1年生の認知度は52%でした。アンケート調査が、1学期に行われたこともありまして、1年生への広報が十分ではなかったかなということがわかります。日常的な広報活動が、いかに重要であるかがわかります。 イタセンパラの野生生息地の氷見市では、イタセンパラ保護増殖事業計画を策定し、イタセンパラ保護池が整備され、地域住民や小学生らによって繁殖活動が行われております。一宮市は、まだ残念ながら養殖しているだけであります。繁殖まで高校とか中学校は至っておりません。平成19年3月には、環境省のイタセンパラの保護増殖事業計画に適合した地方自治体として氷見市は認定されております。飼育研究にも取り組んでいるわけであります。また、小学校における総合的な学習の時間では、イタセンパラを取り扱い、絶滅危惧種に対する教育や環境教育への積極的な活用を実施し、これらの学習を通じて命の大切さ、環境保全の重要性を理解させています。 一宮市でも、平成28年3月に改訂されました社会科副読本でございます「のびゆく一宮」の環境保全の項目で、イタセンパラの保護活動が取り上げられました。学校教育での希少生物の積極的な活用は、命を大切にする教育に極めて有用と考えます。 河川環境楽園・淡水魚水族館アクア・トトぎふでは、平成10年からイタセンパラが養殖保護されており、常設での飼育展示と研究が行われています。アクア・トトでの体験学習や尾西歴史民俗資料館での飼育展示の機会を利用しての体験学習活動もお願いをしたいと思いますが、いかがでございましょうか。 ◎教育長(中野和雄君) 現在、中学校で使用します社会科副読本「のびゆく一宮」では、環境保全の項目で、環境への意識を高めることを目的に、希少生物であるイタセンパラ保護についての取り組みを新たに取り上げ、学習を進めております。委員御指摘のとおりでございます。今後も、イタセンパラを飼育する尾西歴史民俗資料館などの市内外の施設を有効に活用しながら、環境教育に力を今後とも入れていきたいというふうに考えております。 ◆29番(服部修寛君) イタセンパラは、イシガイのような二枚貝のえらに11月頃に産卵をし、越冬し、水温が5度から10度ぐらいに上がってまいりますと孵化しまして、稚魚がそのえらから泳ぎ出すわけであります。イタセンパラの生息には、二枚貝の生息が必須であり、この二枚貝の生息場所が、ワンドと言われる流れの緩やかな川の岸辺にあるものでございます。国土交通省中部地方整備局木曽川上流河川事務所により、濃尾大橋の下流域で、イタセンパラの生息に欠かせないワンド整備が2年ほど前に行われました。中部地方整備局からは、このワンドの維持・管理は地元でできれば行ってほしいという要請がありました。 一宮市民の皆様には、このような貴重な生物が私たちの一宮市に生息していることを広く認識していただき、共通の理解をもって保護活動に賛同していただき、保護活動への積極的な参加をお願いしたいと思います。ワンドの整備や保護パトロール、勉強会等への積極的な参加をより多くの市民に呼びかけてほしいと思いますが、いかがでございましょうか。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 木曽川のイタセンパラ保護のため、国や愛知、岐阜両県の行政機関などで組織をされました木曽川イタセンパラ保護協議会では、ことしの5月に合同パトロールが実施をされております。市といたしましても、報道発表等で開催の周知をして、市民の皆さんに広く認識いただけるよう啓発をしてまいりたいと考えております。 ◆29番(服部修寛君) イタセンパラは、一宮市と氷見市にしか野生種は残っておりません。ライチョウやオオタカといった地域固有の希少種が、それぞれの生息地域の自治体において、シンボルとして地域住民のみならず全国に広く発信されています。 岐阜県は県の魚として清流長良川のアユを定め、世界農業遺産への登録もしています。愛知県の魚は御存じでしょうか。クルマエビであります。三重県は何だと思いますか。イセエビですね。 イタセンパラと同様に、天然記念物に指定されているミヤコタナゴが生息する栃木県大田原市は、このミヤコタナゴを市の魚に定め、市民の理解と協力を広く求めて保護活動に努めています。一宮市民の理解と幅広い協力を得るためにも、イタセンパラを一宮市の魚に指定して、国や愛知県とも協力して保護活動に力を入れるべきと考えますが、副市長、いかがでございましょうか。 ◎副市長(福井斉君) 今、御紹介ありましたように、国を初め都道府県や市町村には花や木、鳥、魚などが選定をされております。それぞれの自治体のシンボルとしてまた理解が深められておるところでございます。イタセンパラにつきましては、今後の市民の認知度を考慮して、理解が高まった状況は考えまして、アンケート調査をするなどして指定について検討してまいりたいと考えております。 ◆29番(服部修寛君) きょうは、ポケモンGOの犠牲になられました方々に対しましてのお話から、命の大切さについてお話をしてきたつもりであります。弱者保護ということ、特に今最後にはイタセンパラという大変貴重な、なくなってしまうのではないかというような危惧種にされておりますが、そういったものをやはり守っていこうと、そういったことがやはり命の大切さにつながることになると思います。障害者保護もそうであります。 きょうは、前向きの答弁が大変多かったのでありますが、やはり真摯に考えていただきまして、今後ともですが、市民の安全・安心確保のために努めていただきたいことを最後にお願いを申し上げまして、本日の一般質問を閉じさせていただきます。ありがとうございます。(拍手) ○議長(渡辺之良君) 暫時、休憩いたします。                            午前11時32分 休憩                             午後0時59分 再開 ○副議長(横井忠史君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 10番、高橋一君。     (10番 高橋 一君 登壇 拍手) ◆10番(高橋一君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。 今回は、市役所のパソコン廃棄とプールでの活動量計、タトゥーについて質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 冒頭で、ちょっと一言だけあるんですが、去る1日に、大変うれしいニュースが舞い込んでまいりました。ベストドレッサー賞を受賞された小池東京都知事のドレスの素材が、一宮市のウールであったということであります。各マスコミにも取り上げられておりました。1964年の東京オリンピックの日本選手団の真っ赤な制服は、稲沢市にあった大同毛織の工場の製品でありました。1992年バルセロナオリンピックでは、一宮市とゆかりの深い森英恵氏が、選手団の制服をデザインしております。尾州自慢の織物が、今回の小池知事のドレスを起爆剤に、さらに世界に脚光を浴びていくことに、大きな期待を寄せているところであります。そして、2020年の東京オリンピックでは、尾州の素材が日本選手団の制服となることを願うものであります。行政におかれましても、頼もしいフォローをよろしくお願いをいたします。 さて、それでは、質問に入らせていただきます。まず、市役所のパソコン廃棄についてであります。 日本国内では、年間1,000万台のパソコンが出荷され、国内の普及率は50%を超えているということであります。新しいOSが出るたびに買いかえられ、古いパソコンは廃棄されていきます。その分、廃棄されるパソコンも膨大で、その廃棄されたパソコンからの情報漏えいも、大きな問題となっております。過去には、廃棄パソコンのセキュリティー意識の低さから、もちろん一宮市ではありませんが、行政から廃棄されたパソコンから個人情報が漏れた事件も多く報告されております。マイナンバー導入に際しても、一番の反対原因は、個人情報に対するセキュリティーでありました。 そこで、お尋ねをいたします。市役所にあるパソコン、すなわち、職員お1人1人が使っておられるパソコン、窓口に設置してあるパソコン、中身は大きく分けて、政策や条例などにかかわる行政情報と戸籍や納税などにかかわる住民情報と思いますが、いかがでしょうか。 ◎総務部長(和家淳君) 議員おっしゃるように、大まかに申し上げれば、そういう捉え方ができるかと思います。 ◆10番(高橋一君) もう少し詳しく情報の中身を教えてもらってもよろしいでしょうか。 ◎総務部長(和家淳君) まず、行政情報には予算、財務会計や防災、町内会などに関する情報がございます。 また、住民情報には住民基本台帳や福祉、子育てのほか、国民健康保険、介護保険などに関する情報がございます。 ◆10番(高橋一君) 今、市役所内には何台のパソコンがありますでしょうか。 ◎総務部長(和家淳君) 予備機を含めまして、市長部局で約3,500台、水道で約300台、病院で約1,000台、学校が約7,700台、計約1万3,000台でございます。 ◆10番(高橋一君) 市長部局では納税や戸籍情報、各種制度の受益者情報、水道では各世帯給水情報、病院は患者情報やレセプト情報、学校では児童・生徒の世帯情報や成績など、どこも第1級の機密情報が詰まったパソコンだと思いますが、いかがでしょうか。 ◎総務部長(和家淳君) もちろん、そういった大変重要な個人情報を取り扱っているというふうに認識をしております。 ◆10番(高橋一君) パソコン1台1台それぞれ耐用年数があると思いますが、各部局のパソコンの更新は、どのようになっておりますでしょうか。 ◎総務部長(和家淳君) 各部局により更新時期は異なりますが、市長部局の場合は、おおむね6年で更新をしております。 ◎上下水道部長(宇佐美光彦君) 上下水道部につきましても、市長部局の更新時期に合わせて更新をいたしております。 ◎病院事業部長(長谷川裕史君) 病院事業部につきましても、おおむね6年で更新をいたしております。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 小・中学校で使用するパソコンにつきましては、5年ごとに更新をいたしております。 ◆10番(高橋一君) 年に何台ほど更新されており、そして、更新されたパソコンの行方はどうなっておりますでしょうか。 ◎総務部長(和家淳君) 毎年ではございませんが、更新する場合は200から700台単位で更新をいたします。古いパソコンは、そこからさらに一、二年間、シンクライアントなどで再利用をした後、リサイクル業者へ売却をしております。 ◎上下水道部長(宇佐美光彦君) 上下水道部では、平成28年度に50台の更新をいたします。市長部局と同様に、古いパソコンにつきましては、シンクライアントなどで再利用した後、リサイクル業者へ売却いたしております。 ◎病院事業部長(長谷川裕史君) 病院事業部につきましては、200から300台単位で更新をいたしており、更新後はデータ消去した後、リサイクル業者へ売却しております。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 小・中学校のパソコン教室で使用いたしておりますパソコンにつきましては、年度により更新する学校数が変わりますが、多い場合で1,200台弱を更新いたしております。これらはリースであることから、リース業者に回収を依頼しております。 また、教職員が使用するパソコンで、一部購入したものが残っておりますが、これらを廃棄する場合には、リサイクル業者へ売却をいたしております。 ◆10番(高橋一君) 毎年、50万円ほどのパソコン廃棄に関する予算が計上されておりますが。 ◎総務部長(和家淳君) 不用になった情報機器の中には売れないもの、つまり、廃棄にお金がかかるものもまじっております。売れるものと売れないものの割合によっては、逆に、持ち出しとなる可能性がありますので、予算的には委託料をお認めいただいているところであります。 ◆10番(高橋一君) 処理業者との間で、情報管理について何か厳しい約束をされておりますでしょうか。 ◎総務部長(和家淳君) 引き渡す前には、市側でデータ消去を行っておりますが、契約には、市から引き渡しを受けた物件について、万一、情報が漏えいし、市が損害をこうむった場合には、処理業者側が賠償責任を負う旨、盛り込んでおります。また、市の所有であったことがわかるようなシール等は、全て処理業者が除去することとしております。 ◆10番(高橋一君) 市側でデータ消去を行っているということでありますが、職員が完全な消去まで作業をされていらっしゃるのでしょうか。 また、処理業者は、消去についてはノータッチなのでしょうか。先ほど、万一、情報が漏えいし、市が損害をこうむった場合には、処理業者が賠償責任を負うと言われましたが、市側で完璧にデータを消去されるならば、情報漏えいの責任は市にあるのではないでしょうか。 ◎総務部長(和家淳君) 議員がおっしゃいますように、万が一、情報が漏えいをし、その結果発生をした金銭的な損害について処理業者が賠償するとしても、情報漏えい、そのこと自体につきましては、市に一義的な責任があるというふうに考えております。そのため、データ消去は確実に行うようチェックをしております。 ◆10番(高橋一君) では、大切なことでありますが、消去方法を教えていただいてもよろしいでしょうか。 ◎総務部長(和家淳君) 専用のソフトウエアを使用し、1台ずつ、アメリカ国防省方式で消去を行っております。具体的には、固定値、その補数、乱数を、3回にわたって上書きをしております。故障などで消去できない場合は、ハードディスクそのものを物理的に破壊しております。 ◆10番(高橋一君) 消去作業は、どこの部署で何人、どのような形で当たっていらっしゃいますでしょうか。また、物理破壊の方法を教えていただけますでしょうか。 ◎総務部長(和家淳君) 消去作業は、各部署で選任をいたします情報化推進主任者及び補助者が行っております。情報化推進主任者は各課1人、補助者は各グループに1人ずつおります。物理破壊は、パソコンからハードディスクを取り出しハンマーで潰す、あるいはドリルで穴をあけるなどの方法をとっております。各部署で消去や物理破壊が難しい場合につきましては、情報推進課職員が行っております。 最終的に処理業者に引き渡す前に、情報推進課が1台ずつ、データ消去あるいは物理破壊がされているかを確認しております。 ◆10番(高橋一君) 絶対大丈夫と言えますでしょうか。 ◎総務部長(和家淳君) 技術的に絶対安全と言えるものはございませんが、消去方法自体は、現在世界的に最も広く利用されている方法だと聞き及んでおります。また、そもそも個人情報はサーバー上で保存をし、パソコンには保存しないような運用をしておりますので、破棄したパソコンから情報が漏えいする可能性は低いというふうに考えております。 ◆10番(高橋一君) 私も、後援会の名簿管理など、自分のパソコンには多くの大切な個人情報が入っております。データの消去には気を配っておりますが、それでも不安で、使わなくなったパソコンも処分できないままとなっているのが現状でございます。 廃棄されるパソコンについては、アメリカ国防省と同じ方式でデータを消去しておられるということであります。最終的な物理破壊は一番の消去方法であるとも思います。処理業者に引き取られたパソコンは、中古市場に出回るものもあると思います。部品取りやレアメタルなど、資源の再利用などにも生かされます。しかし、プロの方に尋ねますと、情報漏えいが露見するのは一部で、程度が低いものであり、価値ある情報は露見せずに、継続的に搾取されているというお話もあります。廃棄されるパソコン1台ずつ、全ての行方を追跡することは困難でありますが、引き続き、パソコンの廃棄には細心の注意を払っていただき、1文字たりとも、一宮市役所から廃棄されたパソコンから情報が漏れることのないよう、よろしくお願い申し上げます。 次に、温水プールやエコハウスなど、公共プールでの活動量計使用についてお尋ねをいたします。 最近の健康志向で、ランニングやウオーキング、スイミング時に、腕時計型の活動量計をつけている方をよく見ます。歩数を初め、GPS機能による距離、そして、消費カロリーなどを知ることができます。さらに、心拍数や睡眠時の体の状態がはかれるもの、加えて、1日の活動の中から、どの場面で心拍数が上昇したか、安静が保たれていたか、ダイエットしている人には、活動量をもとに、カロリーが最も消費できるタイミングを知らせてくれたりと、それはそれは多機能にわたっております。健康には1日7,000歩以上歩くことが勧められております。1歩1歩、一日中数えていることは不可能であります。これも、歩数計あって初めてどれだけ歩いたかわかるものであります。6,000歩なら、あと1,000歩頑張ろう、8,000歩なら、きょうはよく歩いたな、達成感を味わうことができます。 突然でありますが、市民健康部長でしょうか。市役所1階から12階まで、階段を上ったときの消費カロリーは御存じでしょうか。 ◎市民健康部長(船橋多津雄君) カロリーの表示をしているということは、もちろん、こちらでやっておると承知しておりますが、数字までは、済みません、失念しておりました。 ◆10番(高橋一君) この市役所1階から12階まで階段を上ると、その消費カロリーは29.1キロカロリーであります。29.1キロカロリーといえば、カキフライ1個分、ドーナツ1口分などと知って、私もせっせと上がっていって、ちょっとがっかりしたことがあります。これほどダイエットをしている人や健康な生活、体力向上を目指している人々にとって、数字はモチベーションにかかわる大切なものであります。 そこで、お尋ねをいたします。まず、プールの管理、運営については指定管理者に委託していると存じますが、どこに委託していらっしゃいますでしょうか。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 温水プールを管理している指定管理者につきましては、コナミスポーツ・近鉄ビルサービスグループでございます。 ◎環境部長(波多野富泰君) エコハウス138の指定管理者については、シンコースポーツ・愛知県ビルメン組合グループでございます。 ◆10番(高橋一君) 温水プールとエコハウス138の平成27年度の利用者数を教えていただけますでしょうか。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 温水プールにつきましては、平成27年度、16万5,084人の方に御利用をいただきました。 ◎環境部長(波多野富泰君) 平成27年度のエコハウス138の温水プール利用者数は、12万4,509人でございました。 ◆10番(高橋一君) 健康志向によって、活動量計を腕にはめている方がふえているのを御存じでしょうか。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) テレビ放映などで見聞きしたことはございますが、正確には承知をしておりませんでした。
    ◎環境部長(波多野富泰君) 私も、大ざっぱにどういうものかという程度の知識でございまして、実際にどれだけの方が利用されてみえるかということは、承知いたしておりません。 ◆10番(高橋一君) 浮力で足腰にかかる負担が軽減され、逆に、水圧によって筋肉にかかる負荷で、陸上より効率がよくカロリーが消費される水中歩行、温水プールやエコハウス138も、この水中歩行でにぎわっていると思いますが、いかがでしょうか。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 温水プールにおきましても、健康のため、あるいはリハビリのために水中歩行される方が御利用をされております。午前、午後ともに、10名から20名ほど御利用をいただいております。 ◎環境部長(波多野富泰君) エコハウス138には、周回ができる延長50メートルのウオーキングプールや25メートルプールなどがございます。水中歩行での利用者がどれくらいお見えになるか、指定管理者のほうに確認をいたしましたところ、ウオーキングプールでは、1日当たり50人から100人程度の利用ということです。また、25メートルプールにおきましては、毎週月曜日と水曜日に開催しております無料の水中ウオーキング教室というのがございます。そちらにも、平均10人程度の参加者がございます。さらに、25メートルプールには5コースありますが、そのうち2コース分は、自由競泳コースとしております。こちらも、1日当たり50人から100人程度の方が、水中ウオーキングに利用していただいているという状況です。 ◆10番(高橋一君) それぞれ指定管理でありますが、施設に傷をつけたり、接触によって人にけがを負わせてしまう危険のある腕時計を外してもらうようお願いされていらっしゃいます。活動量計をはめている入場者の方への対応はいかがでしょうか。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 温水プールにおきましては、今までに活動量計の使用についてのお問い合わせはございません。 また、温水プールには、水中歩行専用のプールがございません。通常は、25メートルプールにコースロープを張って8つのコースに区切りまして、5コース分につきましては遊泳コース、1コース分は水中歩行コース、残りの2コース分につきましては、コースロープを外して自由に御利用できるフリーコースとして開放をいたしております。さまざまな目的でプールを利用されます利用者の方に快適に御利用いただくために、コース内を右側通行で折り返し泳いだり、歩いたりしていただいております。そのため、腕に活動量計をつけて入水をされますと、すれ違う際に腕などがぶつかって、活動量計の破損やけがのおそれがございます。 また、自主事業として子供向けの水泳教室を行っている時間帯は、8コースのうち4コース分を水泳教室、各2コース分を遊泳コースとフリーコースとして使用をいたしておりますため、水中歩行コースの設定は行っておりません。普通の水中歩行であれば、フリーコースを利用すれば問題ございませんが、この時間帯に活動量計を使用されますと、遊泳者と同じコースを利用するため、接触の危険性はさらに高くなり、使用していただくにはさらに難しい環境になります。 以上の理由から、利用者の安全性を考慮しまして、活動量計の使用についてのお問い合わせには、お断りをする予定でございます。 ◎環境部長(波多野富泰君) エコハウス138には、温水プールの入り口に、持ち込みが可能なものを掲示しております。具体的に申し上げますと、ビート板を初め、腕や腰につけるアームヘルパー、あるいは腰ヘルパーと呼ばれるもの、さらには、薄手のライフジャケットなど、浮力を与えて泳ぎを補助するための器具、またそれ以外には、タオル、プール用サポーター、歩行プールのみで使用できるアクアソックスの持ち込みを可能として許可をしております。そのほかのもの、例えば腕時計やアクセサリー類などは、持ち込みをお断りしております。お尋ねをいただきました活動量計につきましては、腕時計やアクセサリー類と同様のものとして、持ち込みをお断りしております。また、仮にプール内で着用している方をお見かけした場合には、取り外しをお願いしておるところでございます。 ◆10番(高橋一君) 活動量計を、腕時計と同じアクセサリー類としてお断りしている理由は何でしょうか。 ◎環境部長(波多野富泰君) 腕時計やアクセサリー類をお断りしている理由といたしましては、プールは利用者が肌の露出が多く、利用者同士が接触した場合、相手を傷つけるおそれがありますことや、落としたりしてディスプレーなどが破損し、それを利用者が素足で踏んだりしてけがをするおそれがあることなどから、安全上の措置としてお断りをしておるところでございます。特に腕時計のガラス面などが割れた場合には、プールの水を全部入れかえて、掃除をするような必要が出てまいります。そうした場合には、温水プールとして使用できるようにするのに3日間程度かかります。その間、プールの使用ができなくなるといったことも、お断りをしている理由の一つでございます。以上のようなことから、活動量計につきましても、腕時計と同様の考えでお断りをしておるところです。 ◆10番(高橋一君) しかしながら、市民の皆さんの健康志向に応えるべく、活動量計使用は認めてもよいのではないでしょうか。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 温水プールにおきましては、水中歩行の方用の専用のプールがございませんので、1つのプールの中で、遊泳利用者と水中歩行者があわせて利用いたしております。コースを区別しての利用をお願いしておりますが、水中歩行者同士のみならず、遊泳者と接触することもございまして、活動量計によるけがのおそれがございます。また、遊泳者が活動量計を使用する場合もございます。仮に水中歩行者に対し使用を許可した場合は、遊泳者に許可することにも検討が必要になります。遊泳者に許可した場合には、けがの危険性が非常に大きくなります。 繰り返しになりますが、活動量計の使用につきましては、利用者の安全性を考慮して、引き続き、禁止をしたく存じますので、よろしくお願い申し上げます。 ◎環境部長(波多野富泰君) 健康志向の高まりにあわせまして、プールでの活動量計の利用要望というのは、今後ふえてくることもあろうかとは思いますが、活動量計につきましては、腕時計と同様の形状でございますことから、現時点では今までどおり、プールへの持ち込みは、お断りをさせていただきたい考えでおります。現状では、エコハウス以外のプール施設も、同じように活動量計の持ち込みをお断りしているところが大勢だと思っております。今後、他のプール施設での対応状況を見守ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆10番(高橋一君) 泳いだり、水中歩行をしている方の医療費は、していない人のおよそ半分というデータを見たこともあります。自分の活動量をリアルタイムで確認しながら、もしくは、データをパソコンと連携させ、しっかりとグラフで管理するなどできれば、もっともっと健康意欲が高まってくるのではないでしょうか。実際、そのように健康管理されている方も多いのです。万が一、破損するようなことがあり、ガラスの清掃に水を全て抜いていたら、再開まで3日かかり、その間閉鎖して市民の皆さんに不便をかけ、さらに3日分の収入も減少します。また、人に当たってけがをされて、プールの中で出血するようなこともあってはなりません。さまざまな心配があるとは思われますが、活動量計をカバーできるようなクッション性の高いリストバンドを使ってもらうなど、工夫も必要かと思います。自分自身の活動量を計りながら、しっかり健康管理したいという市民の意欲を、プールであっても、決して水を差すことのないよう、活動量計を身につけての入場を、市民の健康と医療費抑制の面から、ぜひ前向きに検討をしていただきたいと思っております。 私は、昨年、福祉健康委員会委員として、新潟県長岡市に視察に行ってまいりました。一宮市でも、さまざまな健康目標を達成すればポイントがもらえる、健康マイレージ事業を行っておられますが、長岡市では、2年前にタニタと慶應大学と連携して長岡健康ラボを立ち上げ、市民の健康管理に全市挙げて取り組んでおられます。会員になると、まずは、会員証がわりに活動量計が支給をされます。自分の血圧や消費カロリーを認識しながら歩いたり、ウエルネスチェックポイントで計ったりするとポイントがたまり、地元での買い物の割り引きやプレゼントがもらえたりします。例えば、1ポイント1円で、ウオーキングなら5,000歩で10ポイント、健康仲間を紹介すると500ポイントといったぐあいであります。活動量計を使い、健康になればなるほど、健康の輪を広げれば広げるほど、家計にも恩恵を受けることができます。もちろん公共プールでは金属製の腕時計は制限はあるものの、腕時計型活動量計については、ウレタン製ならば、はめたままで水中歩行も遊泳もオーケーであります。 腕時計型の活動量計については、余り御存じない答弁でありましたが、既に、幾つもの自治体が、活動量計を市民の健康づくりに活用し、元気なまちづくりと医療費抑制に取り組んでおられます。一宮市も、活動量計をプールに持ち込めるかどうかという入り口の議論を大きく飛び越え、他市から見学に来ていただけるような健康政策が展開されますよう、期待をしております。 では、同じく、入場制限のあるタトゥー--入れ墨について、伺います。 スポーツの世界では、外国人選手のタトゥーが、当たり前のように見られます。一宮市内にも外国の方がふえ、薄着になる夏など、ちらりと見えることがあります。若者の間でも、ファッション感覚でのタトゥーがふえております。これまで、公共のプールや浴場では入れ墨お断りが当たり前でしたが、法的根拠がないことや外国人の増加、国内でも、ファッション感覚の若者のタトゥーがふえてきたことなどからも、国も規制を緩和する動きを始めております。 そこで、お伺いをいたします。官公庁から、入れ墨がある外国人旅行者の入浴に関する対応について、各地の入浴施設に対して働きかけがあったと聞いております。どのような内容か、お聞かせいただきますでしょうか。 ◎環境部長(波多野富泰君) 議員がお尋ねいただきました官公庁の取りまとめ内容でございます。平成28年3月16日付で、入れ墨がある外国人旅行者の入浴に関する留意点、あるいは、対応事例が取りまとめられております。留意すべき点といたしまして、宗教、文化、ファッション等のさまざまな理由で入れ墨をしている場合があること、利用者相互間の理解を深める必要があること、そして衛生上の支障が生じるものではないことなどが示されております。 また、入浴に関する対応事例としましては、シール等で入れ墨部分を覆うようにしてもらうことなど、相手方に一定の対応を求める方法などが示され、対応の改善を促しているところでございます。 ◆10番(高橋一君) それでは、一宮市内の公共浴場や公共プールへの入場に際して、タトゥーにかかわるトラブルはこれまでにありましたでしょうか。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 公共プールにおきましては、大きなトラブルはございません。温水プールにおきましては、原則として、タトゥー、刺青のある方につきましては、利用禁止とさせていただいております。ただし、ばんそうこうやラッシュガード--いわゆる水着の一つで、伸縮性のある素材でつくられた長袖タイプのものでございますが、これらによりまして、他の利用者の方に見られないような配慮をいただければ、利用は可といたしております。最近は、受付において御本人から申告される方が多く、入場していただく前の段階で御説明をさせていただき、隠すものがない場合には、入場をお断りしておるところでございます。 ◎環境部長(波多野富泰君) エコハウス138では、入れ墨やボディーペイント、タトゥー、そういった型がある方の入場は制限させていただいておりますが、また、プール入り口にもお断りの掲示をしております。実際のところ、これまでに、そういった方と入れろ入れないといったトラブルがあったという報告は、受けておりません。 ◆10番(高橋一君) 見つけた場合の対処はどうされておりますでしょうか。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 利用者の方とお話をさせていただいて、御利用をお断りいたしております。ただし、タトゥーが隠れるようであれば隠していただき、御利用をいただいておるのが現状でございます。 ◎環境部長(波多野富泰君) 同様の答弁になりますが、エコハウスのほうも、原則お断りをした上で、テーピングなどでタトゥーを隠してもらう、あるいは隠すことができる水着を着用されれば、御利用いただくということでございます。 ◆10番(高橋一君) 今後はどうなっていくでしょうか。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 時代の流れによりまして、外国の方や若い方におかれましても、ファッションタトゥーを入れていらっしゃる方がお見えになります。しかしながら、それにより不安を抱いたり、威圧を感じる方もお見えになります。タトゥーを完全に隠せるようであれば隠して御利用いただき、それ以外の場合には、今までどおり、御利用をお断りする対応を行っていきたいと考えております。 ◎環境部長(波多野富泰君) 環境部のほうにおきましても、同様の対応をさせていただきたいというふうに思っております。他の利用者の方が威圧感を覚えるようなことがあっては、楽しく御利用いただくことができません。そうしたことから、タトゥーを隠すことについて、利用者相互に御理解をいただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◆10番(高橋一君) 私は、個人的にはタトゥーを肯定するものではありません。しかしながら、東京オリンピック開催、リニア開通によって、これからの時代は外国人の方がますますふえてまいります。恐らく若者の間でも、ますますファッションタトゥーがふえていくと思われます。時代が変わってきた今、新たなルールづくりの必要性を感じております。ラッシュガードなどによって隠してもらうことは、現時点で最善の策だと思います。公共施設は誰もが楽しく利用できなければなりません。引き続きの御対応をよろしくお願いいたします。 最後に、中野市長にお尋ねをいたします。中野市長はITの専門家であると、私は感じております。廃棄パソコンからの情報漏えいの危険性、そして活動量計を使ったIT健康管理推進について御所見を伺いたいと思います。よろしくお願いします。 ◎市長(中野正康君) 廃棄パソコンからの情報漏えいの危険性につきましては、私も全く同じ問題意識を持っております。ただ、最近、私ども市の当局で、私市長、副市長、部長以上、最近は課長以上も配備しましたけれども、タブレット型の端末を使っております。こちらは、タブレットから専用の回線などを使って市役所のシステムにアクセスすることで操作を行いますので、タブレットの端末そのものには、市民のデータや情報というものは蓄積しないという形でやっておりますので、できるだけセキュリティーの高い仕事の仕方かどうかということを考えてシステムを組んでいるところでございますが、いずれにしろ、今後とも細心の注意を払っていきたいと考えております。 もう1つ、プールでの活動量計の使用についてお尋ねがございました。プールは、素肌をさらしていろんな方が集まる場でございますので、やはり十人十色いろんな感性、価値観があって、そういったものを尊重しなければならないんだろうなと考えているところでございます。社会的な受容性、世間一般の受け入れられ度合い、こういったものも移ろうと思いますので、横並びと言うとよくないかもしれませんが、類似の施設、ほかの施設、プールなどの動向も見ながら、慎重に考えさせていただきたいと考えております。 ◆10番(高橋一君) 以上をもちまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○副議長(横井忠史君) 暫時、休憩いたします。                             午後1時36分 休憩                             午後1時45分 再開 ○副議長(横井忠史君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 22番、花谷昌章君。     (22番 花谷昌章君 登壇 拍手) ◆22番(花谷昌章君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。 一宮市の玄関口、いわば一宮市の顔でありますメーン施設として平成24年11月に開館いたしましたのが、スライドお願いいたします。 この尾張一宮駅前ビル、通称i-ビルでございます。開館丸4年を経過しまして、市民の方々にも随分と親しまれてまいりました。 スライドありがとうございました。 管理方法も、指定管理者制度が導入され、より柔軟な管理体制となりました。 そこで、開館してからの利用状況や課題、今後の施設としての方針など、お尋ねしたいと思います。では初めに、管理の概要、稼働率とその推移についてお尋ねいたします。 ◎経済部長(児嶋幸治君) i-ビルにつきましては、議員御紹介のとおり、平成24年11月1日に開館いたしまして、ことしで4年が経過したところでございます。 お尋ねの管理につきましては、開館から平成28年3月までは、管理業務を民間に委託しておりましたが、本年度より指定管理者制度を導入いたしております。 貸し館施設として、7階シビックホール、6階小会議室、3階シビックテラスのイベントスペースとオープンギャラリー、同じく3階にございます多目的ルーム大、小、そして2階の大会議室と、全部で7カ所ございます。そして、稼働率とその推移でございますが、稼働率については、年中無休でございますので、開館日数は365日もしくは366日で、そのうち1日に午前、午後、夜間の3区分のうち1単位でも使用されたら1稼働としてカウントし、そこから平均稼働率を算出いたしております。それによりますと、平成24年度、これは11月オープン以降の5カ月になりますが、開館日数151日に対して、貸し館全7施設の平均稼働率としては61.4%、同様に、平成25年度は67%、平成26年度は70.1%、そして平成27年度は71.8%という状況で、推移としては、利用は増加傾向といった状況でございます。 ◆22番(花谷昌章君) スライドをお願いいたします。 グラフであらわしますと、このようになります。少しずつではありますが、増加傾向ということなので、大変結構なことだと思います。 スライドありがとうございました。 ただいまの稼働率は、貸し館施設7施設の平均ということでしたが、7階にありますシビックホールの稼働率を抽出すると、どのようになっているのかお尋ねいたします。 ◎経済部長(児嶋幸治君) シビックホールの稼働率でございますが、平成24年度が47.7%、平成25年度は44.7%、平成26年度は52.3%、そして平成27年度は64.5%といった推移となっております。 ◆22番(花谷昌章君) スライドをお願いいたします。 グラフであらわしますと、このようになります。これも、増加傾向ということでございますので、大変結構なことだと思います。 そして、これを先ほどの7施設の平均と重ねますと、このようになります。7施設の平均よりも少し低い稼働率なのが残念でございます。このシビックホールは、最大で400人収容することができ、立食形式でも300人収容可能です。 スライドありがとうございました。 名古屋駅から10分という一宮駅に接続している立地の好条件もあり、市内外に対してよりPRし、各種会議やイベントなどの会場として、一宮市へ来ていただくことのきっかけとなってほしいと思います。 このシビックホールですが、現在、どのような使われ方が多くなっていますでしょうか。使用内容についてお尋ねいたします。 ◎経済部長(児嶋幸治君) シビックホールの使用内容でございますが、一番多いのは、立食形式の同窓会などでございます。次に、企業の各種会合、3つ目に、企業などの各種セミナーや講演会での使用が多いという状況でございます。 ◆22番(花谷昌章君) 同窓会が一番多くなっていることは、幅広い年齢層の方にi-ビルにお越しいただいているということでありますので、大変喜ばしいことだと思います。 スライドお願いいたします。 実は、私も、この夏に高校の同窓会をシビックホールで開かせていただきました。 スライドありがとうございました。 全国では、ふるさと回帰のきっかけづくりの方策として、市内での同窓会開催に要する経費の一部を助成する自治体もあるようですが、i-ビル内にホールを設置したことが、同窓会開催の誘因となっているということですので、ハード整備がもたらす効果だと思います。このシビックホールでの同窓会開催について、以前にも委員会で質問があったと思いますが、申請時の使用料一括払いについて、幹事の負担になり、使用を見送ったケースもあるようです。その後の改善点について、お尋ねいたします。 ◎経済部長(児嶋幸治君) i-ビルの使用料につきましては、効率的な利用状態を確保するため、また安易なキャンセルを防ぐために、条例において、使用料は、使用許可を受ける際に納付しなければならないと規定をいたしております。 議員御指摘の件につきましては、以前に経済教育委員会において御指摘をいただき、改善策を検討したことがございますが、現状は、i-ビルが提携しておりますケータリング業者、5業者のうち3社でございますが、その業者が代理申請を行い、使用料の一括払いを幹事にかわって立てかえるという対応をしていただいております。 ◆22番(花谷昌章君) 一部の業者ではありますが、幹事が全額を立てかえ払いしなくてもよい方法ができたということで、一定の前進だと思います。 使用料自体も、高額との御指摘もあるようです。民間企業との調整もあるようですので一概には言えませんが、一度決めたら変更しないというスタンスではなく、時代の流れなど変化はつきものであります。より柔軟な対応をお願いいたします。 さて次に、ハード面の質問をさせていただきます。 i-ビルには、エレベーターが複数基設置されていますが、設置台数やそれぞれの比較はどのようでしょうか。乗車可能人数、速度など、お尋ねいたします。 ◎経済部長(児嶋幸治君) i-ビルには、全部で5基エレベーターを設置いたしております。まず、南館観光案内所の西側にエレベーターホールがございますが、そこに2基ございまして、15人乗りと13人乗りで、それぞれ分速90メートルでございます。また、北館の中央に1基、図書館来館者に多く利用されているものでございますが、これは13人乗りでございまして、同じく分速90メートルでございます。また、図書館の中には5階から7階の間に設置してございますが、これは13人乗りで、分速45メートルでございます。同じく、図書館のバックヤードには物資搬入用の大きなエレベーターがございまして、こちらが18人乗りで、分速90メートルという状況でございます。 ◆22番(花谷昌章君) スライドをお願いいたします。 これが南館の2基のエレベーターです。7階のシビックホールの隣まで、直接上ることができます。 そして、この左側が北館にあります1基で、中央図書館のほうにつながっているエレベーターで、右のほうが5階から7階につながっているエレベーター1基です。 そして、最後、こちらですけれども、これは一般の方が使うことはありませんが、図書館物資運搬用の一番大きなエレベーターであります。 スライドありがとうございました。 i-ビルには、エレベーターが5基設置してあるということですが、利用者から、たびたび意見を承ることがあります。図書館やシビックホール利用者からは、エレベーターが狭く、速度も遅いため、待っている人が多くなり、何度か見送ることがある。資材等の搬入業者からは、エレベーターが一般利用者と共有になるため、搬入・搬出の時間もかかる。また、シビックホールで使用する一部の大型資材が搬入できない。シビックホールに、料理搬入用ワゴン車を運ぶケータリング業者からは、利用者が多いため、南館エレベーターでの利用が許されていないことや、サイズが大きい図書館搬入用エレベーターしか対応できないため、非常に搬入しづらいなどであります。 現在、ケータリング業者が料理をワゴン車で運ぶルートを、今から写真で説明させていただきます。 スライドをお願いいたします。 これ、北館の入り口でございまして、北館から入って関係者用の入り口に進んでいきます。そして、この入り口を通り抜けますと、奥に、図書館物資搬入用のエレベーターがございます。これが一番大きなエレベーターです。そして、それに乗りまして7階まで上がり、7階でおりて、図書館事務室と講座室の間の通路を通り、図書館7階のフロアに出て、静まり返った図書室の中をコロコロ引っ張るのは、大変気が引けると業者は言っておりました。このようにワゴンを運んでまいります。そして、その後、図書館から、ふだんは閉まっている避難用出口から外に出ます。そして、北館の出口を出まして、今度は、パティオ(屋上庭園)の横の通路、これを通ることになります。そして、いよいよ南館に入ります。南館に入りまして、シビックホールの横を通って、ゴールのパントリーに入るというルートでございます。これを、おおむねワゴン車の台数回、繰り返して搬入するということになっております。大きな立食パーティーでは、ワゴン車が8台以上となり、2人で運んでも4往復しなければなりません。長い目で見て、業者の意見を吸い上げ、よりよい施設に変えていく方策として可能と思われるのは、こちら、ビルの南側なんですけれども、らせん階段と非常階段の間、このあたりに、外づけの搬入用エレベーターを設置することだと思います。いかがお考えになるでしょうか、お尋ねいたします。 ◎経済部長(児嶋幸治君) ただいまの御指摘につきましては、市といたしましても、利用者並びに関係業者の方々より同様の御意見をいただいております。特にシビックホール利用の半数弱が飲食を伴う利用となっていることから、利用団体の代表者、ケータリング業者の方々からは、多くの御要望をいただいているのが現状でございます。 搬入用エレベーターの新たな設置につきましては、設置する場所によりますが、議員の御提案のとおり、i-ビルの南側に外づけで設置する場合には、国が制定しております建設工事公衆災害防止対策要綱に基づく鉄道近接工事に該当する可能性がありますので、鉄道事業者となりますJR東海と、工事内容について、詳細に協議をする必要がございます。その協議に伴い、費用面においても、鉄道への影響調査などが必要となり、工事費に加えて大幅に経費がかかることになりますので、費用対効果などさまざまな点を、慎重に検討する必要があるというふうに考えております。 ◆22番(花谷昌章君) 鉄道近接工事となるとJR東海の承認や調査費用がかかり、通常工事より費用が多くかかることは理解できました。JR東海との定期借地権は50年と伺っておりますが、それを継続すると仮定した場合には、残りまだ46年もあるわけです。費用がかかろうとも、搬入用エレベーターを設置することにより利便性が格段によくなり、稼働率、収益などの向上につながる可能性があると思いますので、ぜひ、今後も検討をお願いしたいと思います。 もう1つ、よく御意見をいただくのは、午前からの使用で、準備に要する時間についてです。開館時間午前9時に対して前延長での申し込みをすると、規則に、前30分を利用することができると規定されております。要するに、午前8時30分から入ることができるわけですが、この30分では短すぎると、問題になってくる場合があります。せめて60分前、午前8時から準備に入ることができないでしょうか。準備の時間が足りないため、前日の夜間区分から借りて準備を行うことは、費用がかさんでしまい、他の施設に移ってしまったケースもあるようです。このあたり何とかならないものか、お尋ねいたします。 ◎経済部長(児嶋幸治君) お尋ねの使用の前延長につきましては、条例の施行規則において、使用開始前に特に市長が認める場合は、使用時間区分の前30分を使用することができるというふうに規定されております。現行では、前延長の申請が出された場合、指定管理者の警備以外の職員、受付担当と補助員の2名が、早出をして受け入れを行っております。前延長の時間を前倒しする場合には、さらに早出での対応が必要となり、人件費に反映することになりますので、指定管理料の値上げなど、予算にはね返ることになります。また、前延長の料金は、申請施設使用料の20%相当額と条例に規定されているため、60分延長の場合の料金を規定する必要がございます。 さらに、午前の区分のみならず、午後、夜間の区分の前延長についても、同様に考える必要が出てまいりますが、区分ごとの入れかわり時間は30分しかとっていないので、60分とるのは、現実には困難というふうになっております。 施設利用については、利用者サイドに立った種々の見直しを図ってまいりますが、御指摘の前延長の拡大については、現状では難しいというふうに考えております。 ◆22番(花谷昌章君) まさに、今後に期待したいと思います。i-ビルが一宮市の顔として、市民に、そして、市外の方にも大いに利用していただき、親しんでいただける施設として成長していただくために、常に、利用者の声に耳を傾けていただき、検討していただく姿勢を持っていただくことを切にお願いいたします。 また、2027年にはリニアが名古屋へ乗り入れることになっているようですので、首都圏企業などのサテライトオフィス需要も、名古屋駅前のみならず、10分圏内ということで、この一宮駅周辺にも企業が出てくることと思います。そうした際のi-ビルの活用方法についても、早目の検討、対応が必要になってくると思いますので、どうか、先を見据えた対応をお願いしたいと思います。それをお願いさせていただきまして、この項を閉じさせていただきます。 次に、2項目めの産業体育館について、質問させていただきます。 スライドをお願いいたします。 左側が昭和38年に建築されました産業体育館でして、真ん中が昭和55年の神山公民館、そして、右が昭和43年の神山としよりの家です。 スライドありがとうございました。 いずれの施設も老朽化が進んでいることから、これら3つの施設を複合化して建設することになり、一宮市産業体育館等整備基本計画が、ことしの3月に策定されました。現在の進捗状況についてお尋ねいたします。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 現在は、実施設計を進めている段階でございます。来年度中に建設工事費を提案することを検討いたしております。また、産業体育館の利用につきましては、平成29年3月末までとしまして、解体工事に取りかかっていく予定でございます。解体工事を平成29年度早期に着工するため、12月議会におきまして債務負担行為の設定を行い、平成28年度中に契約を締結する予定でございます。 ◆22番(花谷昌章君) 産業体育館、神山公民館、神山としよりの家、それぞれの施設について、平成27年度の延べ利用者数をお尋ねいたします。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 平成27年度の利用者数ということでございます。産業体育館につきましては9万2,385人、神山公民館が2万2,783人、神山としよりの家では2万3,239人の皆様に御利用をいただきました。合計いたしますと、13万8,407人となります。 ◆22番(花谷昌章君) 平成27年度実績から推計すると、建てかえ後の施設利用者は、年間14万人を超える利用があると思われますので、複合化後の駐車場が不足するのではないかと危惧しております。駐車場についての方針をお尋ねいたします。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 駐車場につきましては、建物の1階ピロティー--柱だけの部分でございますけれども、そちらのほうに28台分の駐車場を設ける計画となっております。なお、敷地内には、現在9台分の駐車場を設けておりますので、差し引き17台分増加することになります。 また、新しい施設の竣工後には、現在の神山としよりの家の建物を取り壊しいたしまして、駐車場を整備したいと考えておるところでございます。 ◆22番(花谷昌章君) 新しく建設する施設のピロティーに、28台分の駐車場を設けられるということですが、現在は、少し離れた場所にある神山公民館の利用者も、新しい施設に活動の場を移すことになります。駐車場は足りるのでしょうか、改めてお尋ねいたします。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 神山公民館には、建物南側に、現在18台分の駐車場があり、新しい施設でも、同程度の駐車場利用者が見込まれますが、ピロティーに設ける駐車場で、当面は対応できると考えております。ただ、建てかえをした公民館では利用者が伸びる傾向がございますので、利用開始後の駐車場の状況を注視してまいりたいと考えております。 ◆22番(花谷昌章君) 新しい施設には、スポーツを日ごろから行っている体力がある方だけでなく、比較的高齢の方が多い公民館やとしよりの家の利用者も集中することとなります。そのような高齢の方が施設の近くに駐車できるようにする方策として、ピロティーの駐車場を原則有料とする一方、公民館利用者、としよりの家利用者について確認の上、無料扱いすることが有効だと思いますが、いかがでしょうか、お尋ねいたします。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 議員御提案の駐車場の有料化につきましては、効果的なアイデアであり、整備基本計画、あるいは実施設計におきましても、導入の可否を検討してまいりました。しかしながら、駐車場の管理設備、導入についての費用対効果やそれぞれの施設利用者の区分分けが事実上難しいことなどから、設備面での導入は見送りをいたしまして、運用面での対応を検討することといたしております。 ◆22番(花谷昌章君) 次に、3つの施設を複合化するメリットについてお尋ねいたします。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 複合化のメリットの一つでございますけれども、各施設を別々に建設する場合に、それぞれ必要となる玄関ホールやアプローチや設備スペースなどの共用部分を機能的に配置することにより、床面積の縮減を図れることでございます。 また、会議室などをシェアするルールを設けることで、会議室のスペースを施設全体として縮減することができます。具体的な例としましては、としよりの家で介護予防のために行う貯筋教室の会場に公民館会議室を充てることにより、としよりの家エリアには大きな会議室を設置しないことにいたしました。 産業体育館等の建てかえにつきましては、公共施設の効率的なマネジメントを行うために、施設を複合化する取り組みのモデルケースと位置づけておるところでございます。 ◆22番(花谷昌章君) では、この項目の最後に、新しく複合化してできる施設の名称についてお尋ねいたします。 スライドをお願いいたします。 こちら、現在、産業体育館という名前がついているのでございますけれども、この名前が定められた経緯について、お聞かせください。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 産業体育館の名称につきましては、スポーツを行う施設ではあるものの、地元産業の経済発展を期した大規模な展示場建設の要望に応えまして、昭和38年に建設をされておりますので、当時のコンセプトを込めて命名されたというふうに思っております。 ◆22番(花谷昌章君) そうしますと、新しくできる施設の構成から考えますと、産業体育館という呼称は継続されないということでよろしいでしょうか、お尋ねいたします。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) そのように理解をいたしております。 ◆22番(花谷昌章君) スライドをお願いいたします。 同様に、神山としよりの家についてはいかがでしょうか、お尋ねいたします。 ◎福祉部長(真野克彦君) 神山としよりの家は、昭和43年に開設されておりますが、当初からこの名称を使用しております。としよりの家は、法的には老人福祉センターに分類されますが、名称につきましては一宮市独自のものでございます。命名当初の理由は定かではありませんが、お年寄りの安らぎの場として利用していただければという思いから、としよりの家と命名されたのではないかと考えます。 しかし、時代の流れの中で、市民の方からは、としよりという言葉に抵抗があり、利用をちゅうちょするという御意見もいただいておりますので、新しい施設の名称につきましては、今後、検討してまいりたいと思います。 ◆22番(花谷昌章君) 産業体育館等の建てかえは、3つの施設を複合化するモデルケースです。また、神山連区を初めとする地域の皆様がきずなを深める大切な交流の拠点です。この複合化した施設に、スライドお願いいたします。 こちらがi-ビルです。そして、これがオリナス一宮。 スライドありがとうございます。 このように、市民の皆様から、公募で名称をつけていただくようお願いし、この項を閉じさせていただきます。 3項目めのおでかけ広場について、質問をさせていただきます。 今後、団塊の世代が75歳を迎える2025年の状況を考えますと、高齢者の方がふえることにより、財政的にも、また、介護を担う専門職など、人材的にも不足する状況となっていくと思います。そう考えると、全ての人が生きがいを持ち、健康に生涯を送ることが、大切と考えますが、一宮市を含めた健康寿命の状況と、健康寿命についての市の考えをお尋ねいたします。 ◎市民健康部長(船橋多津雄君) まず、健康寿命につきましては、さまざまな定義がございますが、国は健康日本21計画の中で、健康寿命を、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間と定義をしております。その健康寿命の数値につきましては、国と県は、国民生活基礎調査のデータにより算出し、公表をしておりますが、市町村単位では、同じ方法で算出することができないため、市としての数値は持っておりません。平成26年10月に公表されました国の第2次健康日本21推進専門委員会の資料によりますと、平成25年時点では、男性の平均寿命80.21歳に対して健康寿命が71.19歳、女性につきましては、平均寿命86.61歳に対して健康寿命が74.21歳となっております。また、愛知県の平均寿命と健康寿命は、男性が平均寿命80.40歳に対し健康寿命が71.65歳、女性は、平均寿命86.36歳に対して健康寿命が74.65歳となっており、国とほぼ同等となっております。 次に、平均寿命と健康寿命との差、つまり国の場合、男性が9.02年、女性が12.40年、愛知県の場合ですと、男性が8.75年、女性が11.71年と、県のほうが国より若干短い状況となっております。この期間は、日常生活に制限のある不健康な期間を意味しておりまして、この期間を短縮させることが重要であるとされております。 今後、平均寿命の延伸に伴い健康寿命との差が拡大すれば、医療費や介護給付費を多く消費する期間が増大することになります。疾病予防と健康増進、あるいは介護予防等によって平均寿命と健康寿命の差を短縮することができれば、個人の生活の質の低下を防ぐとともに、社会保障負担の軽減も期待できるところでございます。平均寿命の増加分を上回る健康寿命の延伸を目標に、今後とも、健康づくりや疾病の予防、早期発見等を実施していく必要があると考えております。 ◆22番(花谷昌章君) スライドお願いいたします。 愛知県の寿命をグラフであらわすと、このようになります。左の青いのが平均寿命で、右の赤いのが健康寿命です。この2つの差がこちらです。不健康な期間ということになり、先ほど御答弁いただきましたように、男性が8.75年、女性が11.71年となります。 スライドありがとうございました。 高齢となっても健康でいるためにはどうしたらいいかと考えますと、家に閉じこもらず、そして、とにかく外に出かけることです。足は丈夫になるし、気も晴れると思います。9月議会において、鵜飼議員が一般質問され今年度から実施されているおでかけ広場は、市民や民間団体の力をかり実施しており、大変よいことだと思います。そのときは、14カ所で開催されているとのことでしたが、その後はどうなったか、お尋ねいたします。 ◎福祉部長(真野克彦君) おでかけ広場は、高齢者が出かける場所がなく一日中家にいる、話し相手がないという声に対して、閉じこもりを予防し、元気になってもらうことを目的に、それぞれの地域で自主的に高齢者の集える場を確保していただき、そこで行う活動内容等を、市が審査、認定するものでございます。この事業は、市広報6月号等で募集をいたしまして、7月に14カ所を認定いたしました。9月に新たに11カ所を、11月に11カ所を認定しましたので、現在、合計で36カ所となっております。 ◆22番(花谷昌章君) おでかけ広場は市内で何カ所にしていく予定とか、目標はお持ちですか、お尋ねいたします。 ◎福祉部長(真野克彦君) 平成28年度は50カ所を目標にしておりますが、国の介護保険、地域支援事業実施要綱によりますと、住民主体の通いの場は、人口1万人におおむね10カ所を目標として、地域の実情に応じて定めるものとするとなっております。既に実施しておりますふれあいクラブ、ふれあい・いきいきサロンもありますので、おでかけ広場につきましては、5年後には300カ所程度を開設していければと考えております。 ◆22番(花谷昌章君) 現在は36カ所あるということですと、開催場所に偏りがあると、遠くて行けない人もあります。現在、市内で開催していない地区はありますか、お尋ねいたします。 ◎福祉部長(真野克彦君) 今年度から始めた事業でございますので、まだ十分浸透していないこともあり、7連区で立ち上がっておりません。 ◆22番(花谷昌章君) まだ、立ち上がっていない地区があることがわかりました。市内に満遍なくおでかけ広場ができるように、努力をお願いいたします。 おでかけ広場が、どこでやっているかがわからない人もいると思いますが、市はどのような周知を行っているのか、お尋ねいたします。 ◎福祉部長(真野克彦君) 実施している場所がわかるように、おでかけ広場と書いた懸垂幕を作製いたしまして、実施施設に掲げていただくようにしております。また、実施している場所を記載した「おでかけ広場通信」を認定するたびに作成し、庁舎や出張所、としよりの家など、高齢者施設に置いております。さらに、市のウエブサイトには写真も含め、わかりやすいように掲載をし、随時更新をするとともに、10月には市内全戸へ回覧板で周知を図ったところでございます。 ◆22番(花谷昌章君) スライドをお願いいたします。 こちらが「おでかけ広場通信」、左側が1号で、右側が2号でございます。どのような周知方法に効果がありましたか、また、どんな反響があったのか、お尋ねいたします。 ◎福祉部長(真野克彦君) 問い合わせが多かったのは、新聞記事に取り上げられたときと、回覧板で周知をしたときです。第1号として認定いたしましたおでかけ広場の主催者に懸垂幕をお渡ししたときのことが、新聞に掲載されました。新聞をごらんになった方が、私もボランティアで何かお手伝いをしたいと言ってこられましたと、運営責任者も大変喜んでおられました。ほかにも、自分たちもおでかけ広場をやりたいが、どうしたら対象となるのかという問い合わせがありました。 また、回覧板での周知後には、開催場所への行き方や、誰が行ってもよいかなど、参加したい方のほうからの問い合わせが多くございました。 ◆22番(花谷昌章君) 先ほどの説明の中で、ウエブサイトでのPRですが、高齢者で見られる方は少ないように思います。「おでかけ広場通信」ですが、自分の家の近くにどこがあるか、地図でわかるようになっているのか、お尋ねいたします。 ◎福祉部長(真野克彦君) 議員おっしゃるように、ウエブサイトでは、高齢者の方が見ていただく機会も少ないとも考えられます。高齢者の皆さんを支援しているケアマネジャーなど、介護サービス事業所のほうにも活用してもらいたいと思っておりますので、介護サービス事業所には、ウエブサイトが有効と考えております。 また、「おでかけ広場通信」では、地図での記載はしておりませんが、来年の3月に配布予定のパンフレットでは、地図で実施場所を示したものを作成したいと考えております。 ◆22番(花谷昌章君) これからも、PRに努めてください。 スライドをお願いいたします。 この「おでかけ広場通信」を、私も見せていただきました。それぞれ、実施場所により参加費がまちまちで、中には100円以下というところもあり、安過ぎるため、何か売りつけられるのではとの不安もあります。どのように運営しておられるのか、お尋ねいたします。 ◎福祉部長(真野克彦君) 運営しています団体からお聞きしたところでは、実施会場は、空きスペースを活用しているため、無料のところもあれば、また、お茶を出しているところでは、100円から200円程度の参加費を徴収しているところもございます。運営者は、社会貢献したいという法人や個人で、地域のために何かボランティアをしたい、自分の介護予防にもなる、いろいろな人と会っておしゃべりすることで、自分も元気になり楽しいという方々で、お茶代など、実費分のみの参加費でよいというお話を聞いております。 ◆22番(花谷昌章君) 参加費が随分安いですが、安心して参加できることがわかりました。 一方、おでかけ広場を継続していくためにはどんなことをしたらいいかと悩んでいる団体もあるかと思いますので、相談に乗っていく必要があると思います。例えば団体同士の情報交換会など必要と思いますが、いかがでしょうか。 ◎福祉部長(真野克彦君) 議員おっしゃるとおりで、市といたしましても、団体の交流会を開催し、それぞれのおでかけ広場でどんなことを行っているか、どんな内容に人気が高いかなど、情報交換が大切であると考えております。こうした機会を利用し、ほかの団体のよい点を取り入れていただき、事業継続はもとより、充実していただけるよう支援してまいります。 ◆22番(花谷昌章君) ほかに、市で充実させることを、何か考えてみえることはありますでしょうか、お尋ねいたします。 ◎福祉部長(真野克彦君) 現在は、おでかけ広場を地域で立ち上げていくことを主眼にしており、実態把握ができておりませんので、今年度中には、それぞれのおでかけ広場にアンケートを行い、参加者数の把握や実施しての御意見などを収集し、取りまとめたものを各団体に配布し、今後の参考にしていただきたいと考えております。 ほかにも、今後は、健康づくりリーダーや保健師などの講師派遣も検討し、内容の充実を図っていきたいと考えております。 ◆22番(花谷昌章君) ただいま、おでかけ広場についていろいろお聞きしましたが、私からの提案ですが、社会福祉協議会に登録しているボランティア団体や市民活動支援センターへ登録している団体など、たくさんございます。しかし、縦割りになっているため、おでかけ広場との交流は少ないと思いますので、今後は、そのような団体から、手品や手工芸、そして踊りなどの講師を派遣したり、逆に、各団体の発表の場としておでかけ広場を活用したりということは、可能ではないでしょうか。そういったときに、市はその橋渡しとしての役割を担っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 以上で、私の一般質問を終わらせていただきます。(拍手) ○副議長(横井忠史君) 暫時、休憩いたします。                             午後2時30分 休憩                             午後2時40分 再開 ○副議長(横井忠史君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 15番、森利明君。     (15番 森 利明君 登壇 拍手) ◆15番(森利明君) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして、一般質問をしてまいります。 私、8月24日に鼻と喉の手術をしまして、鼻は治ったんですけれども、喉のほうが、いまだに扁桃腺が腫れ上がっていて、傷口が残っていて、非常にしゃべりづらくて、大きな声が出ないというふうに思っております。聞き苦しい点があるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。 まず、最初に発達障害について、お尋ねいたします。 先月、私の地元の小学校で学芸会があり、観賞させていただきました。日曜日の午前8時40分から始まる学芸会に、自分の子供たちの劇を見るために、両親を初め祖父母も駆けつけ、子供たちの演劇を必死に見守っていました。ある学年の学芸会では、一人のお子さんが、先生に介助されながら一生懸命劇をやっていました。障害がある子もみんなと同じように学芸会に参加している姿は、すばらしい光景でした。 きょうは、障害者について、いろいろとお尋ねしていきたいと思います。障害者といっても、身体障害者、知的障害、それから精神障害、発達障害があります。特に幼少期に多い発達障害について、どのように対応すればよいか、わかりやすく教えてください。最初に、発達障害の分類と特徴についてお尋ねいたします。 ◎福祉部長(真野克彦君) 発達障害者支援法においては、発達障害とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であって、その症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものというと定義しております。特徴といたしましては、先天性の障害であること、障害が発達の過程であらわれてくることなどが挙げられます。 ◆15番(森利明君) 発達障害は、広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害に分けられることがわかりました。インターネットで調べると、広汎性発達障害の自閉症や注意欠陥多動性障害は知的障害もある可能性もあります、このように書かれております。発達障害と知的障害の違いを教えてください。 ◎福祉部長(真野克彦君) まず、知的障害についてでございますが、おおむね18歳以前に知的機能障害が認められ、標準化された知能検査によって知能指数を測定した結果、知能指数が75以下のもののことを言います。次に、発達障害とは、自閉症、アスペルガー症候群その他広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能障害であって、その症状が通常低年齢において発現するもののことをいいますが、生まれつき脳の働きにユニークさがあり、とても得意なことがあるのに、何でもないようなことがすごく苦手という偏りとしてあらわれ、ともすれば誤解されやすいといったものをいうことになります。 ◆15番(森利明君) 次に、発達障害者を支援するための法律について教えてください。 ◎福祉部長(真野克彦君) 先ほど答弁の中で申しましたが、発達障害者支援法でございます。この法律は、平成17年4月1日に施行され、平成28年8月1日には、発達障害者の支援の一層の充実を図るため法律の全般にわたって改正がなされ、施行されたところでございます。この法律には、発達障害の定義、児童の発達障害の早期発見及び発達障害者の支援のための施策などが規定されており、その内容は、保育、教育、就労の支援など、広く全般にわたっております。 ◆15番(森利明君) ただいまの部長の説明で、発達障害者支援法が理解できました。その中で、発達障害を早期に発見する施策で、1歳6カ月と3歳の乳幼児健診や小学校就学前において発達障害の有無を調べるようになりました。また、都道府県によっては、発達障害を見つけることを目的として、5歳児健診を行っているところもあるそうです。 一宮市を含め、愛知県の状況はどのようになっているか、お尋ねいたします。 ◎市民健康部長(船橋多津雄君) 一宮市の乳幼児健康診査は、母子保健法に基づき、4カ月児、1歳6カ月児、3歳児と3段階で行っております。それぞれの健康診査の目的は、子供の成長・発達の確認と異常の早期発見、それと保護者側の育児不安の解消等を図る育児支援でございます。乳児期の4カ月児健康診査では、身体計測、小児科医診察、育児相談を、幼児期の1歳6カ月児と3歳児健康診査では、それに加えて歯科診察を実施しておりますが、特に幼児期では、言葉の習得や理解、行動についても観察をしております。そこで、言葉の習得や理解、行動などの発達に心配のあるお子さんにつきましては、お子さんの発達の様子を保健師が保護者とともに確認しながら、健康診査の事後指導教室や療育の場への参加を保護者に勧めるなど、健康診査後も継続した支援を行っております。 議員御紹介の5歳児健康診査につきましては、母子保健法には規定されていない健康診査でございますが、3歳児健康診査時点でわかりにくい軽度の発達障害などが、保育園や幼稚園などでの集団生活を通じて5歳ごろに明らかになりやすいことから、この年齢児に行われております。発達上及び行動上に軽度の問題があり、支援を必要とする児童の早期発見を就学前に行うことが、5歳児健康診査の主な目的であると言われております。 5歳児健康診査の実施状況でございますが、全国的に見ますと、鳥取県や栃木県等が県内の全市町村において実施をしておりますが、それ以外を見ますと、実施地域は限定をされておりまして、また愛知県内では、高浜市と蟹江町が実施しているのみと聞いております。 一宮市での5歳児健康診査の実施につきましては、現在実施しております乳幼児健康診査におきましても、専門医、つまり小児科医の確保に苦慮しておる状況でございまして、発達障害の専門医や心理相談員などのスタッフの確保が5歳児健康診査では必要になるため、実施は非常に困難であると考えております。市といたしましては、こういった健康診査の実施は困難ですが、発達障害の早期発見とその後の対応についての重要性は十分認識しております。したがって、現在実施しております幼児期の1歳6カ月及び3歳児健康診査とその後のフォローを十分に行い、保護者の気持ちに寄り添いながら療育や医療に結びつけていきたいと考えております。 ◆15番(森利明君) ただいま、部長さんには大変詳しく教えていただきましてありがとうございます。 次に、発達障害の早期支援については、療育を行う母子通園施設や児童発達支援などにおいて、日常的な基本的動作や集団的生活に向けた訓練を受けられるようになっています。一宮市の母子通園施設はどこにありますか。 ◎福祉部長(真野克彦君) 母子通園施設は、市内に4カ所ございます。それぞれの開設場所でございますが、真清田1丁目にははとぽっぽが、時之島にはチューリップ教室が、東五城にはすぎの子教室が、木曽川地区にはたけのこ園がございます。 ◆15番(森利明君) はとぽっぽやチューリップ教室などに、発達障害のあるお子さんがお母さんと一緒に通園するためには、どのような手続をすればよいか教えてください。 ◎福祉部長(真野克彦君) 母子通園施設を御利用いただくためには、保健センターでの健診等でかかわりがあった保健師、療育サポートプラザ「チャイブ」、児童相談センター「いずみ学園」のうち、いずれかの意見書または医師の診断書と印鑑に加え、市内12カ所ある愛知県指定の特定計画相談事業所作成の障害児支援利用計画案、または保護者御自身が作成されたセルフプランを御用意いただき、福祉課で通所受給者証の申請をしていただきます。支給決定後、通所受給者証が交付されますので、それを母子通園施設に提示していただき、契約となり、その後利用という形になります。 ◆15番(森利明君) 以前、小児科の先生とお話をする機会がありました。発達障害のことでお話をしたとき、両親が自分の子供が発達障害かどうか心配ならば、いかに早く診察を受けるか、もし発達障害と言われたならば、両親や家族が発達障害を認め、その子のための療育を受けることで、18歳ぐらいまでには発達障害が治ることもあると教えてもらいました。小児科の先生が言われますように、いかに早く診察を受けるかで発達障害に対応できるかもしれません。市民病院としては、新生児に何か身体的障害があればすぐにわかりますが、発達障害があるかどうか、わからないと思います。発達障害の可能性があるとすれば、どのような症状で、どのような治療法がありますか。また、発達障害があらわれるのは、2歳から3歳ぐらいにならないとわからないと言われていますが、小児科の診察で、発達障害の可能性があるとすれば、両親にどのように対応されますか、お尋ねいたします。 ◎病院事業部長(長谷川裕史君) 発達障害は幾つかに分類をされ、その症状も多様でございます。自閉症スペクトラム障害であれば、典型的には、1歳半ごろ、人の目を見ることが少ない、指さしをしない、ほかの子供に関心がないなどの様子が見られますし、多動・衝動性の症状には、座っていても手足をもじもじする、席を離れる、おとなしく遊ぶことが難しい、じっとしていることができずいつも活動する、しゃべり過ぎる、順番を待つのが難しい、他人の会話やゲームに割り込むなどがあり、一言では症状を説明できません。 診断は、医師による診察と検査、そして御両親からの聞き取りにより行います。また治療につきましては、悪いところを治すというよりは、成長の促進のためのサポートを行っております。発達の問題だけでなく二次障害を減らす心理的なお手伝いをいたしております。例えば言葉の発育が遅い子であれば、聴覚障害の有無を確認し、異常がなければ御両親から成育歴をお聞きし、発達検査を行います。発達障害と診断した場合にもいろいろなケースがありますので、タイミングをはかって告知し、御両親の不安を聞き取りつつ、事実の受容を促し、児童精神科への受診アドバイス、もしくは市民病院での家族指導やお子さんへの言語療法を提案し、療育に結びつけております。 ◆15番(森利明君) 幼児期の1歳6カ月及び3歳児健康診査で発達障害の症状が発見されれば、御両親で悩むのではなく、市内に4園ある母子通園施設に早く手続をし、お子さんとともに療育を受けることが大切です。 しかし、中には、自分の子供が発達障害児ではないと、なかなか受け入れられない方も見えると思いますが、いかがでしょうか。 ◎福祉部長(真野克彦君) 議員おっしゃるように、保護者にとって、我が子に障害があるかもしれないという事実や不安は、なかなか受け入れがたいものがございます。大変な苦痛を伴うものであり、保護者とお話をする機会を通して、私どもも痛感しているところでございます。このことが、障害の早期発見、早期療育の大きな壁になってしまわないよう、保護者の心情に寄り添えるように、引き続き努めてまいります。 ◆15番(森利明君) 母子通園施設で過ごした乳幼児期も過ぎ、公立の保育園に行かせたい、どこの両親でもそう思います。公立の保育園には、発達障害児を受け入れるところがありますでしょうか、お尋ねいたします。
    ◎こども部長(栗山欣也君) 公立保育園におきましては、平成24年度までは、受け入れる保育園13園を指定しておりましたが、平成25年度からは、53園全園で受け入れをしております。保育園では、中・軽度の心身障害のある3歳児以上の児童で毎日通園できる幼児を保育しております。 ◆15番(森利明君) 次に、小学校就学前健診で、小学校に通える程度の発達障害児もいると思いますが、5歳児までは束縛されることなく保育園で過ごしてきました。しかし、小学校に入るとクラスのみんなと同じことをしなくてはなりません。また、先生から体操服に着がえて運動場に行きましょうとか、いろいろと指示をされることに従って行動しなくてはなりません。発達障害のある子供たちには耐えられないこともあるでしょう。学童期の発達障害の特徴は、授業中にじっと座っていることができない、場の雰囲気がわからない、勝ちや一番にこだわる、集団の中で孤立をする、不登校や登校渋り、ルールが守れない、会話が苦手、勉強についていけない、このようなことがいっぱいあると思います。小学校では特別支援学級があり、発達障害の子供たちも皆と同じように学校に通って勉強することができます。このような学級は市内の全ての学校で準備されていますか。何か学校ごとに違いがあれば教えてください。 ◎教育長(中野和雄君) 特別支援学級は、市内42の小学校全てに開設されております。そして、子供の障害の違いに応じた特別支援学級を開設しております。具体的には、知的障害の学級がある学校が40校、自閉症、情緒障害の学級がある学校が40校、聴覚障害の学級がある学校が2校、言語障害の学級がある学校が12校、視覚障害の学級がある学校が2校、肢体不自由の学級がある学校が6校ございます。また、現在、障害に応じた学級が入学する学校になくても、1人の在籍でも障害に応じた特別支援学級を設置することが可能となっております。また、通常学級に在籍する発達障害のある子供には、市内12校に通級指導教室を設けて個別の支援を行っております。具体的には、情緒障害や言語障害、読み書きなど、特定の学習に困難のある学習障害(LD)、不注意、衝動性、多動性がある注意欠陥・多動性障害(ADHD)といった障害の違いに応じた教室を開設し、障害のある子供に対して支援、指導をしております。また、特別支援協力員を配置し、個別の支援を行っております。一宮市におきましては、市内小・中学校全てにおいて、子供の障害による学習や生活上の改善や克服に向け、子供や保護者と相談しながら、個別に支援、指導ができる体制を整えております。 ◆15番(森利明君) どこの学校でも特別支援学級があり、学習障害の典型である「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算をする」のどれかが極端に苦手な子供がいるそうです。しかし、全体的に悪いのではなく、例えば計算だけが悪い、そのほかは通常学級でみんなと同じように授業を受けることができるそうです。もし、通常学級で学業が追いつかないときは特別支援学級で学ぶとすれば、その子は登下校時の通学団の班長はできないと聞いたことがあります。そのため、発達障害児のお母さんは、登下校のことを考えると、特別支援学級に入れることをちゅうちょされるそうです。学校は、発達障害児の子供たちにどのように対応されていますか、お尋ねいたします。 ◎教育長(中野和雄君) 各学校では、発達障害のある子供には、障害の程度に応じた支援、指導を行っております。通学団のメンバー構成により、発達障害のある子供が最年長になった場合、班長として通学団のまとめ役を担うことはございます。その際、一人で難しい場合もありますので、副班長などと協力して、通学団の子供たちが安全で仲よく登校できるように支援、指導をしております。しかし、障害の程度により、通学団のまとめ役を務めることが本人にとって負担となる場合もございます。そのときは、本人や保護者の意向を確認しながら、他の高学年の子供の中から班長を選出する場合もございます。 ◆15番(森利明君) 次に、中学校に進学すると、学業がもっと難しくなり、発達障害の子供たちは、どのようになるでしょうか。以前、小児科医に、18歳ごろには発達障害の症状は薄れてくると聞いたことがありますが、中学生になると発達障害はどのようになるか、教えてください。 ◎教育長(中野和雄君) 小学校同様、中学校におきましても、通常学級及び特別支援学級において、個別に支援、指導をしております。学習の習熟度や障害の程度を考慮し、保護者、子供と相談をしながら、段階的に成功体験を積み重ね、成就感や達成感を味わわせることで、子供のできることがふえていくようにしております。今後も、障害による学習や生活上の困難の改善や克服のための支援、指導に努め、社会的に自立できる力、スキルを育成していきたいと考えております。 ◆15番(森利明君) 中学校の特別支援学級で個人指導を受けた子供たちは、卒業後、高校に行かれる方もみえます。しかし、知的機能障害が認められ、知能指数が75以下の子供たちは、知的障害者として一宮東特別支援学校の高等部で学ぶ方も中にはおられます。一宮東特別支援学校の生徒たちは、岩倉市、一宮市、江南市、犬山市、小牧市、大口町、扶桑町から送迎バスで通学しています。そのほか、名鉄バスの宮田本郷行きや江南団地行きで、それぞれのバス停で下車して、徒歩で通学しております。平成28年度の一宮東特別支援学校の生徒数は、小学部が88名、中学部が89名、高等部が179名の子供たちが学んでいます。一宮東特別支援学校で学んでいる多くの生徒たちに、一宮市として何らかの支援をされていますか、お尋ねいたします。 ◎こども部長(栗山欣也君) 一宮東特別支援学校に通う児童のための障害児児童クラブであるけやき児童クラブを設置し、放課後の支援を行っています。また、一宮東特別支援学校ばかりでなく、一宮特別支援学校に通う児童のためにも、同様に、ポプラ児童クラブを設置しております。 ◎教育長(中野和雄君) 重度の知的障害のある子供たちは、一宮東特別支援学校、稲沢特別支援学校へ就学し学んでおります。現在、一宮東特別支援学校に通う一宮市在住の子たちは、小学部38名、中学部35名であります。 教育委員会では、市内に在住し、特別支援学校あるいは特別支援学級に通っている小学生を対象に、言語訓練が受けられる制度を設けております。具体的には、月2回の土曜日、向山公民館か尾西図書館にて、言語聴覚士による訓練を行っております。また、特別な支援を必要とする子供たちの現状を広く知っていただき、1人1人が活躍できる共生社会をつくるため、毎年2月に「手をつなぐ子らの教育展」を開催しております。一宮市内の小・中学校の特別支援学級に在籍する子供たちの作品だけではなく、一宮東特別支援学校、いずみ学園の子供たち、作業所の方たちの作品も展示をしております。 ◆15番(森利明君) 一宮東特別支援学校の高等部を卒業した子供たちは、働かなくてはなりません。一部の子供たちはいずみ作業所に通所していますが、一宮市内には、いずみ作業所以外に就労などをする場所はありますか、お尋ねいたします。 ◎福祉部長(真野克彦君) 一般就労のほかに、いわゆる福祉的就労の場として、平成28年4月1日現在、市内には、雇用契約を伴う就労継続支援(A型)ということになります事業所が9カ所ございまして、定員合計は215名となっております。また、雇用契約を伴わない就労継続支援(B型)事業所が22カ所ございまして、定員合計で318名となっております。 ◆15番(森利明君) 幼少期に発達障害が見つかり、小児科医師の指導を受けながら専門の指導員がいるところで指導、訓練を受けても、知的障害と合併しており特別な支援が必要である子もいます。しかし、この子供たちも、特別支援学校などで学び、そして成人となっていきます。働くことも大切ですが、生活をしていかなくてはなりません。両親もだんだんと年老いてきますと、子供の今後を考えると心配されることが多くなってきます。そうした方のために、時之島住宅の一角で知的障害者のグループホームを、社会福祉事業団がつくっています。今回は、6人定員のグループホームを1棟建設していますが、社会福祉事業団の職員に話を伺ったところ、子供の将来を心配してみえる親がたくさん見えることを知りました。一宮市として今後どのように対応するのか、お尋ねいたします。 ◎福祉部長(真野克彦君) 議員おっしゃるように、現在、一宮市社会福祉事業団が、グループホームの建設をしておるところでございます。今後、グループホームの運営をしていく中で、課題などを検討し、定員をふやしていく予定でございます。市といたしましては、建設補助という形で、必要な支援をしていくことになろうかと考えております。 ◆15番(森利明君) 発達障害とただ簡単に思うのではなく、若い御夫妻は、子供が生まれたときに、早く発達障害の有無を確認するため、専門医に診察をしてもらうことが大切だと思います。もし発達障害の傾向が見られるならば、両親は発達障害を認めて、両親だけでなく祖父母もきょうだいも一緒になって、その子のためになるように考えて行動しなくてはなりません。一宮市は発達障害児のためになる母子通園施設や児童発達支援センターいずみ学園、障害者福祉施設など多くの施設があります。一人で悩まず、まずは一宮市の福祉課等に相談してください。 実は、この問題を取り上げるときに、私の知り合いのお子さんが今2歳6カ月ぐらいですけれども重度発達障害ということで、その子のためにも、まずはこういうことを聞いていこうという形で、きょうは一般質問させていただきました。もう、お母さんが、この子を抱えて死のうというようなことで悩んでみえた、そういうようなときもありました。最近は、次のお子さんが生まれ、そのお子さんのためにも頑張らなくてはいけないということで、一生懸命頑張ってやってみえます。そんなようなことから、やっぱり発達障害はみんなで支えなくてはいかんなというようなことを思いまして、質問させていただきました。きょうは、発達障害児が、新生児から幼児期、保育園、小学校、中学校、特別支援学校高等部、そして就労、居住等についてお尋ねをしてきました。とにかく、発達障害のことについては、非常に幅が広くて難しい問題がいっぱいあると思いますが、皆さんで支え合いながら、やはり発達障害の子供たちのためにも一生懸命やっていきたいというふうに思っております。この項は、これで閉めさせていただきます。ありがとうございます。 続きまして、児童クラブの運営についてお尋ねいたします。 ことし4月14日及び4月16日の両日に、熊本県熊本地方を震源とする最大震度7の地震があり、これまでに137名がお亡くなりになっています。また、10月21日14時7分ごろ、鳥取県中部を震源として最大震度6の地震が発生しました。最近では、11月22日午前5時59分ごろ、福島県沖を震源とする最大震度5弱の地震が発生しております。また、この地方では11月19日11時48分ごろ、和歌山県南部で最大震度4の地震が発生し、一宮市も震度2を記録しました。地震はいつどこで起こるかわかりません。そのために、一宮市の児童クラブの耐震化が急がれております。児童クラブの大きな課題であります耐震化の状況について、お尋ねいたします。 私の地元の瀬部児童クラブは、今まで瀬部公民館を借りて運営してきましたが、耐震に問題があり、学校の近くに児童クラブを新築し、4月に移転を完了いたしました。一宮市の児童クラブは、今年度中に耐震化が全て完了すると聞いていますが、現在の状況はどのようになっているか、お尋ねいたします。 ◎こども部長(栗山欣也君) 現在、耐震対策のために整備している施設は、千秋南校下児童クラブ、葉栗北校下児童クラブ、今伊勢校下児童クラブの3施設でございます。千秋南校下児童クラブは、千秋町天摩の警察宿舎跡地に、千秋子育て支援センターとの複合施設として建設中で、2月に移転する予定でございます。葉栗北校下児童クラブについては、葉栗北小学校敷地内に建設中で、3月に移転を予定しております。今伊勢校下児童クラブは、既に今伊勢児童館敷地内にクラブ棟が完成しておりますが、児童館の大規模改修のために一旦児童館として利用し、児童館の改修完了後の3月に、今伊勢校下児童クラブがここに移転する予定でございます。 ◆15番(森利明君) 今年度中に、全ての児童クラブの耐震化が完了することがわかりました。 それでは、児童クラブの運営についてお尋ねしたいと思います。まず、確認のためにお伺いいたします。一宮市の児童クラブは何施設あり、そのうち、地域の運営委員会に委託の施設は何施設ありますか、お尋ねいたします。 ◎こども部長(栗山欣也君) 全部で58施設ございます。そのうち、地域の運営委員会に委託している児童クラブは25施設でございます。 ◆15番(森利明君) 10月11日に、子育て支援課から瀬部児童クラブ運営委員会顧問、私が顧問をやっておりますが、顧問宛てに、運営委員会に委託して実施している児童クラブの委託先を社会福祉事業団に移行するという旨の文書をいただきました。また11月4日には、運営委員会の役員の方々に説明が行われました。社会福祉事業団に移行することとなった経緯と運営委員会の役員に説明されました内容について、お尋ねいたします。 ◎こども部長(栗山欣也君) 現在、運営委員会で行っている児童クラブにつきましては、時代の変化とともに、幾つかの課題が上がってまいりました。1つ目は、入所児童の増加に伴い雇用する支援員が増加したことにより、賃金支払いの際の取り扱う金額が大きくなり、会計の方にかかる負担がふえたことであります。2つ目は、社会保険の適用者の拡大などで加入を希望される支援員がふえたことにより、事務手続などに、会長の負担もふえてきているということがあります。3つ目は、マイナンバー制度が導入され、支援員の方のマイナンバー関係の手続については会長自身で行っていただかなくてはならないということで、会長の負担がさらにふえるということもございます。こうした理由から、一部の運営委員会からは、会長と会計の負担や後継者の問題について御相談をいただいていることもあり、市としても検討した結果、今後の方向性について、運営委員会に選択してもらうことといたしました。 ◆15番(森利明君) 今後の方向性について、どのような選択肢から運営委員会に選択してもらうことになりますか、お尋ねいたします。 ◎こども部長(栗山欣也君) 3つの選択肢がございます。1つ目は、運営委員会を解散し、市が社会福祉事業団へ委託する方法。2つ目は、運営については社会福祉事業団へ委託するが、運営委員会は事業費、雇用関係を取り扱わず、児童クラブの活動に協力する組織である運営協力委員会に移行する方法、3つ目は、今までどおりの運営委員会を継続する方法でございます。 ◆15番(森利明君) ただいま3つの選択肢について教えていただきました。それでは、運営委員会に選択させる意図をお伺いします。 ◎こども部長(栗山欣也君) 運営委員会に選択をお願いすることになった理由についてでございますが、運営委員会の児童クラブとのかかわり方は、地域によってさまざまでございます。利用児童を楽しませる催しを行っている場合や、児童クラブに問題があったときには相談に乗っていただき解決していただいている場合など、地域での協力は非常に重要であると考えております。今まで御協力をいただいてきて、今後も御協力をお願いしたいと考えており、そういったことを考えると、市で一律このようにしてくださいとは申し上げるべきではないと考え、それぞれの運営委員会の事情を考慮させていただくために、3つの選択肢を設けさせていただきました。 ◆15番(森利明君) 運営委員会が、今後、社会福祉事業団に移行するために、どのような手順で行っていくのか、お尋ねいたします。 ◎こども部長(栗山欣也君) 廃止または移行を希望された運営委員会については、11月末から12月にかけて臨時総会を開催し、決議をいただいているところでございます。その後は、市がお手伝いしまして、来年度から社会福祉事業団で運営が開始できるよう手続を進めてまいります。移行した後も、今年度の運営費の精算を行い、来年4月末から5月にかけて、会計報告と事業報告を行うために、運営委員会としては最後の総会を開催していただくことになります。 ◆15番(森利明君) 現在25ある児童クラブ運営委員会はどのように選択されていますか、お尋ねいたします。 ◎こども部長(栗山欣也君) 先ほど答弁いたしましたように、正式な決定は臨時総会によるものですので、あくまでも現時点での意向調査の結果でございますが、運営委員会を廃止するとお答えいただいているのが9団体、運営協力委員会への移行とお答えいただいているのが11団体、廃止・移行のいずれかとお答えいただいているのが4団体、継続とお答えいただいているのは1団体でございます。 ◆15番(森利明君) 先ほど、部長答弁で、運営委員会で行っている児童クラブについては、時代の変化とともに幾つかの課題があるということがわかりました。1つ目は、支援員の賃金の支払いの際に取り扱う金額が大きくなり会計に負担がふえたこと、2つ目は、社会保険の適用者の拡大などにより加入を希望する支援員がふえ、事務手続などに会長の負担もふえてきている、3つ目は、マイナンバー制度が導入され、支援員の方のマイナンバー関係の手続については、会長の負担がさらにふえる。しかし、運営委員会役員から聞いた話なんですけれども、支援員の賃金計算、社会保険の手続などについては、子育て支援課に手伝ってもらっていると聞いております。子育て支援課の職員の残業にも影響しているはずです。今後、社会福祉事業団に委託をすれば、このような問題は発生しなくなり、子育て支援課がお手伝いすることもなくなると思われます。先ほどの答弁で、1団体が継続するとのことですが、問題があると思いますが、いかがでしょうか。 ◎こども部長(栗山欣也君) 11月4日の説明会で、社会保険の手続など、今後、運営委員会にお願いしなければならないことを御説明申し上げましたが、そういった御負担がふえることを御理解の上での結論でございますので、尊重していきたいと考えております。 ◆15番(森利明君) 小学校の見守り隊は、校長先生から依頼を受けた人たちが、名簿を教育委員会に提出して見守り活動をしています。運営委員会が廃止され、それぞれの児童クラブで児童たちの見守り等の運営協力委員会を立ち上げられたとき、一宮市との関係はどのようになりますか、お尋ねいたします。 ◎こども部長(栗山欣也君) 運営協力委員会についても、届け出をいただくなどの方法で、御協力いただける方の把握に努めたいと考えております。その上で、市は、運営協力委員会の活動を支援してまいりたいと考えております。 ◆15番(森利明君) 3つの選択肢から廃止や移行を選択した場合、一宮市と児童クラブのかかわりについてですが、社会福祉事業団へ委託するとなると、一宮市のかかわりはなくなってしまうのではないかと懸念する声もあります。児童クラブと一宮市の関係は、今後どのようになるか、お尋ねします。 ◎こども部長(栗山欣也君) 運営につきましては、社会福祉事業団に委託するからといって、市のかかわりがなくなるわけではございません。今までどおり、市は主体的に社会福祉事業団と協力しながら、児童クラブが円滑に運営できるように取り組んでまいりたいと考えております。 ◆15番(森利明君) 児童クラブは、それぞれの地域により運営委員会のかかわり方も違って運営されてきました。今回、社会福祉事業団に委託するのであれば、基本的には、全ての児童クラブが同じ方針で運営されることが望ましいと思います。部長答弁にもありましたように、運営委員会の負担がふえていることを御理解の上で1つの運営委員会が存続されることになりました。しかし、実際には、従来と同じように子育て支援課による給料計算等のお手伝いが必要になってくるのではないでしょうか。来年4月まで時間がありますので、全ての児童クラブが同じように社会福祉事業団に委託をされ運営されますことを切に望みます。 今回、発達障害は、早期発見で早期の療育、周りの人たちが見守ってあげることが大切であることを勉強させていただきました。また、児童クラブの運営は、全ての児童クラブで働く支援員が同じ待遇で働けることも、また、児童クラブの子供たちが、社会福祉事業団の運営方針のもと、楽しい時間を過ごすことができることを期待いたしまして、私の一般質問を終了させていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○副議長(横井忠史君) 暫時、休憩いたします。                             午後3時24分 休憩                             午後3時34分 再開 ○副議長(横井忠史君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 28番、尾関宗夫君。     (28番 尾関宗夫君 登壇 拍手) ◆28番(尾関宗夫君) 通告に従いまして、一般質問を行います。 10月、11月に、各常任委員会で行政調査を行っています。企画総務委員会は、11月14、15、16日の日程で行いました。視察自治体は、神奈川県茅ケ崎市、千葉県成田市、そして横浜市です。調査項目は、防災など関連する取り組みについてお聞きし、学んでまいりました。横浜市では消防訓練センターを見学させていただき、横浜市が行う消防教育について、横浜市の基本構想や中期4カ年計画を実現させるため、消防局運営方針に沿って所属教育、主管課教育、消防学校教育が三位一体となり、変化する社会の要請に応えることができる人材づくりを実践しています。 さて、ことしも日本だけでなく、世界各地でさまざまな大災害、自然災害が発生しています。自然災害への備えを欠いたことで住民の命や安全が脅かされることがあってはなりません。国や自治体を中心に、あらゆる事態を想定し、災害の新たな様相や変化にも応じた万全の対策を講じるため、防災・避難体制の総点検と拡充を進めていくことが求められます。 初めに、市民の安全を守る災害防止への取り組みについて、浸水被害の実態と対策についてお聞きします。 今伊勢町にお住まいの方から、大雨が降るとすぐ浸水被害が起きる、何とかならないかという相談が寄せられました。今伊勢地域に限らないと思いますが、市内それぞれの地域がどんな状況なのか、わかりやすくお答えいただきたいと思います。まず、市内の浸水被害の実態を知りたいと思います。平成12年東海豪雨以降の浸水被害の実態、状況についてお聞きいたします。 ◎建設部長(間宮敏博君) 平成12年9月の東海豪雨以降、近年では、ゲリラ豪雨とよばれる大雨により、市内におきましても、床上・床下浸水の被害が多数発生しております。主な浸水被害を申し上げますと、平成12年9月の東海豪雨では1,756棟、平成16年7月の豪雨では166棟、平成20年8月末の豪雨では1,647棟、平成23年8月の豪雨では601棟、平成25年9月の豪雨では235棟の住宅が床上・床下浸水の被害に見舞われております。最近では、ことし9月の台風16号によりましても、12棟が浸水被害を受けております。 ◆28番(尾関宗夫君) 東海豪雨は別格だと思っていましたが、今報告がありました平成20年8月末豪雨でも床上・床下浸水で1,647棟が被害に遭われています。そのときの内訳は、床上浸水が304棟、床下浸水が1,343棟です。 それでは、一宮市が進めている浸水被害対策についての方針はどのようなものか、お聞きいたします。 ◎建設部長(間宮敏博君) 当市では、一宮市総合治水計画を策定し、河川等対策、流域対策、浸水被害軽減対策を3つの柱として、ハード対策とソフト対策を組み合わせて総合的な治水対策を実施しております。また、計画の中では、浸水による大きな被害を受ける可能性が高い地区を重点地区として、優先的に整備することとしました。当計画の目標は、おおむね5年に1回程度発生すると予想される規模の降雨、時間雨量としますと52.4ミリメートルに対して浸水が起きないものとしておりますが、しかしながら、限られた予算の中で、早期に治水安全度を向上させるため、まずは当面の目標として、今後30年間で、重点地区においては全ての道路冠水を解消するまでにはなりませんが、家屋の浸水被害を解消することといたしました。 ◆28番(尾関宗夫君) 今の答弁ですと、どこに、どのような工事を行い、浸水被害軽減に向けた計画としていくのかわかりません。具体的な地域の対策はどのようなものか、お聞きいたします。 ◎建設部長(間宮敏博君) 具体的対策でございますが、3つの対策でもって御説明させていただきます。 1つ目の河川等対策につきましては、河川、水路の改修、下水道管渠の整備などを行っております。平成24年度から、準用河川千間堀川、川崎川の改良工事に着手しておりますほか、平成25年度から、合流式下水道区域の第1・南部排水区で道路下に暫定貯留管渠や、裁判所北側に北園貯留槽の建設を行い、約1万1,900立方メートルの雨水貯留を確保し、浸水被害の軽減を図ります。また、小信地区の浸水対策として、都市計画道路木曽川玉野線の道路事業にあわせて雨水幹線路を延伸し、平成27年度からは、調整池を7,340立方メートル増設する工事に着手しております。そのほか、今年度、浅野地区と毛受地区内に排水ポンプを設置し、地域の浸水に備えます。 2つ目の流域対策のハード面としまして、学校貯留施設や公園貯留施設などの整備を行い、河川水路に流出する雨水を抑制します。学校貯留施設は、小・中学校のグラウンドを掘り下げて一時的に雨水を貯留する施設で、平成27年度は今伊勢小学校で行いました。これまでに25校が完成し、今年度は、大志小学校の整備を行います。今後も、日光川流域の小・中学校で整備を進めてまいります。一方、対策のソフト面につきましては、平成14年度から実施しています雨水貯留・浸透施設設置補助制度は、平成27年度までに1,269施設、総貯留量としましては1,280立方メートルの実績があり、学校貯留施設1カ所分以上の量になっております。 3つ目の浸水被害軽減対策は、浸水被害の軽減を図るソフト的な対策となります。今年度は、河川等水位情報の観測地点を2カ所ふやすとともに、クラウド化により運用費を削減し、市民の方がより見やすく使いやすいものとしました。また、全戸配布しております洪水ハザードマップや防災ハンドブックとあわせて、大雨などの水防活動や住民の避難に有効に活用してまいります。また、自助努力で家屋などへの浸水を防止するための防水板施設設置補助制度や事前に行う土のう配布など、これまでの対策も引き続き実施してまいります。 ◆28番(尾関宗夫君) 実は、今回取り上げたのは、今伊勢の方の相談によって取り上げたわけです。ここでは、近年もたびたび浸水被害が発生していると言われます。今伊勢町新開町内の水害記録、そういったものを私いただいてはいるんですが、この地域における具体的な取り組みは、今後どのように進めていくのか、お聞きいたします。 ◎建設部長(間宮敏博君) 今伊勢地区につきましては、これまでも、平成24年度には暫定貯留施設の設置、平成27年度には今伊勢小学校のグラウンドを盤下げした貯留施設の設置を行ってきております。今年度には、準用河川今一川と準用河川馬寄川の交差部において、水の流れを改善するための設計を行っており、来年度、工事に着手する予定でございます。さらに、日光川下流部により木曽川に排水する施設としまして、愛知県管理の日光川玉野放水路、日光川祖父江放水路につきましては、近年運用が緩和され、以前よりも早い段階で要請を行うことにより、早期に排水機場を稼働していただいております。今後、今伊勢地域においても、日光川の水位低下が促進され、浸水被害が軽減されるところでございます。 ◆28番(尾関宗夫君) この間取り組んできたこと、今後の計画があることは、地域住民は、今おっしゃられたように期待するものです。 しかし、今現状を見てみると、平成23年8月の集中豪雨、25年9月集中豪雨、さらに本年9月20日に台風16号による浸水被害、こういったものを記録したものもいただきました。そして、本年9月20日は市内で12棟が床下浸水被害ですが、このうち4棟が今伊勢町の被害です。今伊勢町を流れる川は全て暗渠となっていますね。こういう状況の中で、馬寄川と今一川が合流する、さらに宮田用水と今一川が合流するという複合的な要素といいますか複雑なものがあるんですが、大雨が集中すれば排水能力を超えてしまうということで、やはり何らかの手を打つことが必要ではないかと、いろんな意見がありますけれども、たまたま、新たな調整池がつくれないだろうかといった御意見もありますが、これについての考え方がもしありましたらお聞きいたします。 ◎建設部長(間宮敏博君) 新たな調整池となりますと、用地だとか、いろんな課題がございます。今後、新たな調整池につきましては、現場等を見ながら研究してまいりたいというふうに思っております。 ◆28番(尾関宗夫君) そういった状況のもとで、地域の方は、やはり安全なまちをつくってほしい、そのほうに進めてほしいということで、2年前にも今伊勢地域で説明会、今後の浸水対策についてということは行われてはおります。そういう状況が頻繁に行われている中でも、やはり皆さん方の不安というのは払拭されてはおりません。それについての、今後、対策をぜひ検討して、また丁寧に地域に返していただきたいというふうに思います。 次に、核兵器廃絶を求める「被爆者行脚」に同席して。 10月27日、2016年度県内被爆者行脚をされている方たちが一宮市に見えました。事前に中野市長宛てに趣意書と要請文が提出されております。少し紹介させていただきます。 ことしは、被爆者がみずからを救うとともに、私たちの体験を通して人類の危機を救おうと誓って、日本原水爆被害者団体協議会--日本被団協を結成して60年になります。世界に向けて再び被爆者をつくるなと訴え続けてまいりました。核兵器廃絶の願いも、原爆被害への国の償いもいまだ実現しておりませんが、国連の場でも、核軍備撤廃に向けた議論が始まったことに励まされ、高齢化した被爆者ですが、後世の人々があの生き地獄を体験しないように、生きている間に核兵器のない世界を実現したいと切望しています。私たち被爆者の願いを、ぜひとも真摯に受けとめていただき、施策の前進と国に対する意見を上げていただきますように心からお願いします。 このような要請文には、要請内容もつけてあります。これを提出された、そして、市が受け付けたのは10月6日です。懇談の日程は、3週間後の10月27日です。この懇談には、市長は参加されませんでした。多くの自治体では、首長が出席されていると聞きます。なぜ参加されなかったのか、理由をお聞きいたします。 ◎企画部長(熊沢裕司君) 議員お尋ねの10月27日の午前中の市長のスケジュールにつきましては、別の公務、具体的に申しますと、地域の公民館の女性学級の講演が既に入っておりました。また、市長の主な日程につきましては、公表を希望されない訪問であるとか市の内部の打ち合わせなどを除きまして、市民の皆様にもわかるようにということで、市のウエブサイトにも公表をしておるところでございます。 ◆28番(尾関宗夫君) 当日、市長に会いたかったというお話がありました。 そして、今回の要請内容は、2016年度、重要課題として全世界に向けて取り組んでいる、ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名と請願書「ふたたび被爆者をつくらない決意を世界に!現行法改正を求める」に賛同署名を要請しましたが、署名されておりません。一宮市は、戦後50年の年、1995年(平成7年)、平和都市宣言を行い、昨年4月には平和首長会議にも加盟しました。それなのに、なぜ署名されないのか理解できません。その理由をお聞きいたします。 ◎市長(中野正康君) 私が改めて申し上げるまでもございませんが、日本は世界で唯一の核被爆国でございます。こういった人類史上の重大な出来事を受けとめて次世代に受け継いでいくということは、大変有意義なことだと私としても考えております。 ただ、今お話ございました署名や請願書でございますけれども、国家安全保障、地方でなく、国が基本的には主導する分野の政策課題でございます。いろんな議論があり論争もあるということで、私としては慎重に対応をさせていただいております。まずは国の動向等を見守りたいといった立場でございます。 ◆28番(尾関宗夫君) 先日お会いしましたが、戦後72年、被爆者行脚に参加される方たちも御高齢となってきました。以前は十数人の方が参加されていたと思います。高齢となり動きもままならない、そんな中で、戦争はだめ、核兵器はなくしてほしいという思いが参加者の皆さんから伝わってまいります。一たび戦争が起きれば、まともな人間として生きていけない、戦争の悲惨さ、原爆によって受けた肉体の損傷、そして二世代、三世代までも続く核兵器放射線による後遺症、生きながら苦しみを断ち切れない、その思いを後世に伝えたいと思うのは、被爆者だけの思いではありません。全ての人間が求める、戦争のない平和な社会への道です。小学校、中学校で平和教育を行うことは、子供たちが成長していく上でも重要なことです。戦争経験者から当時の体験を聞く会、被爆者の体験を直接聞く、生で語ってもらうことは、いつまでもできることとは思えません。小学校、中学校で戦争体験者の話を直接聞くことを提案したいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎教育長(中野和雄君) 現在、小・中学校におきましては、社会科の授業を中心に、当時の様子を写真資料で見たり手記を読んだりして、平和の大切さについて学習をしております。具体的には、昨年度、小学校の社会科の先生でつくったビデオソフト教材「空襲で焼かれたまち一宮と戦時中の暮らし」の中で、空襲の様子や戦時中の暮らし、また戦争を体験された方の話など、具体的に紹介をしております。 ◆28番(尾関宗夫君) 同時に、平和学習は、自分の目、耳で受けとめることも大切です。例えば広島や長崎の被爆地を直接訪れることも、確かな判断をする力が身につきます。 一宮市は、これまで、小学生、中学生を広島や長崎へ派遣したことがあるのか、たしか戦後50年の年には行われたように記憶しております。合併前の尾西市、木曽川町も含めてお聞きいたします。 ◎教育長(中野和雄君) 議員御指摘のとおりでございますが、平成7年に、一宮市では、戦後50周年記念の平和事業としまして、中学生広島派遣事業が実施されました。また、旧木曽川町では、平和使節団として、平成9年度に中学生が、平成10年度から16年度までは小・中学生が広島に派遣されていました。 ◆28番(尾関宗夫君) 被爆者行脚の方たちが一宮市に見えたのは10月27日です。同じ27日に、国連総会では177カ国が集まり、軍縮問題を担当する委員会で、核兵器禁止条約などを交渉する会議を招集する決議案を、123カ国の圧倒的多数の賛成で採択いたしました。このとき、日本は反対という恥ずべき態度をとっています。 しかも、日本政府が提案した別の決議案は直ちに禁止、廃絶に踏み込むものではなく、核兵器廃絶を先送りする核保有国の主張に沿ったものです。この態度は、核保有国の代弁者として、世界の反核世論に敵対するものと言わざるを得ません。世界の流れも、国内でも、核兵器廃絶へと大きく動いています。実は、先月11月7日、8日、千葉県佐倉市で平和首長会議が開かれています。この会議に市長は参加されたでしょうか。 ◎企画部長(熊沢裕司君) 参加はしておりません。 ◆28番(尾関宗夫君) これは、第6回国内加盟都市会議総会です。ここでは、ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名に対し、平和首長会議として賛同、協力することにした総括文書を採択しています。また、この総会では、「『核兵器禁止条約』の早期実現に向けた取組の推進について」と題する安倍晋三首相に宛てた要請文も全会一致で確認しました。要請文では、日本国内で全自治体の94.9%に当たる1,643都市が加盟し、市民やNGOらと連携して、2020年までに核兵器廃絶を目指す活動を展開中だと紹介、先ほど述べた国連総会で採択された決議について、被爆者の切なる願いである核兵器のない世界の実現への第一歩として心から歓迎しますと表明しています。今後、平和への道、核兵器廃絶への道の最大の力は世論と運動です。さらなる皆さんの協力を求めるものです。 次に、地域の文化交流を高め、生涯学習の場、公民館のあり方についてお聞きしてまいります。 まず、公民館は、どのような状況のもとで設置され運営することになったか、改めて、まず原点から考えてみたいと思います。 これは、昭和21年7月5日、当時の文部次官より各地方長官宛てに出されたものです。 「これからの日本に最も大切なことは、すべての国民が豊かな文化的教養を身につけ、他人に頼らず、自主的に物を考え平和的協力的に行動する習性を養うことである。そして之を基礎として盛んに平和的産業を興し、新しい民主日本に生れ変ることである。その為には教育の普及を何よりも必要とする。(中略)公民館は全国の各町村に設置せられ、此処に常時に町村民が打ち集って談論し読書し、生活上産業上の指導を受けお互いの交友を深める場所である。それは謂はゞ郷土に於ける公民学校、図書館、博物館、公会堂、町村集会所、産業指導所などの機能を兼ねた文化教養の機関である。それは亦青年団婦人会などの町村に於ける文化団体の本部ともなり、各団体が相提携して町村振興の底力を生み出す場所でもある。この施設は上からの命令で設置されるのではなく、真に町村民の自主的な要望と努力によって設置せられ、又町村自身の創意と財力によって維持せられてゆくことが理想である」となっています。 これは、アジアと日本に甚大な被害を与えた侵略戦争を深く反省し、平和的で民主的な日本を目指し、郷土再建の拠点として構想されたのが公民館です。 ところが、今、公民館の運営をめぐる厳しい状況も生まれており、その背景にある国の政策も見逃せません。さて、公民館は一体誰のものなのか。言うまでもなく、主権者である住民1人1人のものです。しかし、公民館利用について、住民の立場に立った運営となっているのか、そのような意見も寄せられており、今回の質問となりました。 改めて、公民館とはどのような施設なのか、お聞きいたします。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 公民館は、社会教育法第21条により市町村が設置することになっております社会教育施設でございます。 目的は、社会教育法第20条に、公民館は、市町村その他一定区域内の住民のために、実際生活に即する教育、学術及び文化に関する各種の事業を行い、もって住民の教養の向上、健康の増進、情操の純化を図り、生活文化の振興、社会福祉の増進に寄与することを目的とする。とされております。昔から、スープの冷めない、げた履きでも行ける距離に公民館はあると言われておりまして、一宮市におきましても、一部未整備の連区もございますが、連区単位で公民館を設置しており、現在、市内に19の地区公民館がございます。公民館は、生涯学習や地域づくりの活動の拠点として、講座の開催や市民の学習や市民の活動及び町内会、子ども会、老人クラブなどの地域活動や地域住民の交流拠点として、多くの皆様に利用され、社会教育の推進に寄与しているところでございます。 ◆28番(尾関宗夫君) 公民館は、地域における学習支援と地域づくりやまちづくりの支援、こういった施設になるわけです。公民館は、社会教育法第5章第23条で、公民館は次の行為を行ってはならないとして、「1、もっぱら営利を目的として事業を行い、特定の営利事業に公民館の名称を利用させその他営利事業を援助すること。2、特定の政党の利害に関する事業を行い、又は公私の選挙に関し、特定の候補者を支持すること。」また、第2項では、「市町村の設置する公民館は、特定の宗教を支持し、又は特定の教派、宗派若しくは教団を支援してはならない。」となっています。 一方、一宮市が昭和44年4月に定めたとされる公民館設置及び管理に関する条例施行規則では、第3条第4項で、教育委員会は、次の各号のいずれかに該当するときは、公民館の使用を許可しないとなっております。ここで特に問題とするのは、「(2)営利を目的とするとき、又は特定の営利事業を援助すると認めるとき。(3)特定の政治目的を有するとき、又は特定の政党の利害に関すると認めるとき。(4)特定の宗教を支持し、又は特定の教派若しくは教団を支持すると認めるとき。」となっています。一宮市の公民館条例及び規則は、社会教育法と解釈が違うのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 公民館は、教育機関という性格を持っていることから、特別な制限が加えられておりまして、社会教育法第23条第1項及び第2項の非営利性、政治的中立性及び宗教的中立性に関する使用上の制限事項の規定が設けられております。本市の公民館におきましても、社会教育施設として公平・公正な運営を図るため、社会教育法及び条例・規則に基づき運用をしているところでございます。社会教育法と一宮市公民館設置及び管理に関する条例及び同条例施行規則につきましては、同じ解釈であると考えております。 ◆28番(尾関宗夫君) 社会教育法第23条では、公民館は、次の行為を行ってはならないとなっています。この「公民館は」と「公民館を利用する人」は、対象が違います。そして、社会教育法第23条は、公民館が行うことができない事業の規定であって、公民館での市民の自由な活動を制限するものではありません。公民館を利用する人は、非営利性、政治的中立性及び宗教的中立性に関する使用上の制限は受けないと思います。初めに紹介した公民館設置の趣旨からも外れています。再度聞きますが、いかがでしょうか。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 公民館は、社会教育法第20条の目的を達成するために、同法第22条の各事業を行いますが、その中に、「その施設を住民の集会その他の公共的利用に供すること」がございます。また、同法第23条に運営方針が規定されており、公民館が行う各種事業、先ほど申し上げました「その施設を住民の集会その他の公共的利用に供すること」も含めまして、非営利、政治的中立、宗教的中立であり、平等、公平の原則に基づき、特定の個人あるいは団体に利用することがあってはならないこととなります。 ◆28番(尾関宗夫君) 実は、11年前、平成17年9月の定例市議会で、当時の我が党の服部豊議員と多々見範子議員が、公民館利用について、公民館の政治目的利用を不許可条項から削除すること、また、商工会や医師会、理容組合等、公共的団体の公民館利用を許可することについて、一般質問しております。これは、旧尾西市と一宮市の公民館使用規定が違っていたため、問題として取り上げたと思います。このとき、当時の教育文化部長より、今後検討課題とさせていただきますという答弁でしたが、その後の経過をお聞きいたします。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 公民館の利用につきましては、先ほども申し上げましたとおり、社会教育法において、非営利性、政治的中立性及び宗教的中立性に関する使用上の制限事項が規定されております。1点目の公民館の政治目的利用につきましては、施設管理運営上の課題等を整理する中で、他市の状況も踏まえまして、引き続き検討してまいりたいと考えております。2点目の商工会等の公共的団体の利用につきましては、現在は、社会教育法第20条による公民館の目的及び社会教育の振興や地域活動に資する活動内容であり、当該連区在住の方の割合が規定を満たしていれば、利用を認めておるところでございます。 今後も、引き続き検討を進めてまいりたいと考えております。 ◆28番(尾関宗夫君) ちょうどその年の10月17日に、当時の谷市長宛てに、公民館の使用許可に関する申し入れ、これを行っているんです。そのときの市長がこのように言われています。この問題については、9月議会で、服部議員から質問が出ていましたが、確かに問題点はあると思っている。内部で検討する必要がある。借りる側と貸す側では意識に違いがあるので難しい面もあるが、よく検討させていただきたい、こういったお答えもありますので、今後、ぜひ、その点については考えていただきたい。そして、他市の状況も踏まえて引き続き検討すると言われました。県下でも、一宮市の条例規則のように3号4号を明記し厳しく明言をしている自治体は少ないと思います。そして、一宮市でもこのことについては、やはり削除することを求めます。公民館活動は、生涯学習活動、地域の活性化につながることを目指して推進することです。そのためには、どのような支援が必要なのか、そして、この条例規則は教育委員会で検討すべきことではないでしょうか。いかがでしょうか。その点については、お考えがありましたら、お聞きします。 ◎教育文化部長(杉山弘幸君) 条例の施行規則につきましては、教育委員会の所管となってまいります。また、公民館の種々問題につきましては、公民館長会あるいは公民館運営審議会等において議論をさせていただいて、御意見等を頂戴して、今後も検討してまいりたいというふうに考えております。 ◆28番(尾関宗夫君) 私もさまざまな公民館活動に参加しております。館長初め地域役員の皆さんの御苦労は本当に大変です。こういったことを考えながら、やはり、できるだけ地域の人が気持ちよく公民館が使える、そういった体制をしっかりとつくっていただきたいと思います。 次に、医療・介護総合法による地域医療、介護現場等の課題について。 医療介護総合確保推進法が施行され、2年が経過しました。この問題について過去にも質問させていただきましたが、医療、介護は誰もがかかわっていく避けられない問題です。まず、その後の市民病院での状況はどうなっているのか、お聞きいたします。 ◎病院事業部長(長谷川裕史君) 平成26年6月に、医療介護総合確保推進法が制定されたことを受け、都道府県は、地域医療構想を策定することで2025年における地域の医療提供体制の姿を明らかにし、その地域にふさわしいバランスのとれた病床の機能分化と連携を推進することになりました。 愛知県におきましても、ことし10月に、地域医療構想が策定されたところでございます。愛知県の地域医療構想では、一宮市と稲沢市で構成される尾張西部構想区域の状況として、人口10万人に対しての療養病床数が県の平均を大きく下回っていること、自分が住む医療圏の病院に入院している割合、入院患者の自域依存率と地域医療構想では表現しておりますけれども、この自域依存率は、慢性期がやや低いものの、他の機能区分は高い水準にあることなどが上げられております。また、病床機能区分別に推計した2025年の必要病床数と、各医療機関から届け出された病床機能報告による病床数とを比較いたしますと、高度急性期と回復期の病床数が不足し、急性期が過剰となっております。 愛知県は、地域医療構想を実現するために、病床の機能分化及び連携の推進としまして、不足している病床機能が充足できるよう病床の転換等を支援し、あわせて地域医療ネットワーク基盤や病診連携システムの整備を推進、さらに在宅医療の充実や医療従事者の確保、養成を、今後の主な方策としております。 病床の機能分化及び連携の推進という点におきましては、市民病院は尾張西部医療圏の基幹病院として、救急医療を含む、より質の高い高度医療を提供する病院として機能の充実を図ってまいりましたので、回復期や慢性期の医療を担う病院や診療所などと連携、協力しながら、地域医療構想で必要とされる急性期の医療機能を今後とも担ってまいりたいと考えております。 ◆28番(尾関宗夫君) これから、どのような医療制度になっていくのか心配もありますが、やはり地域の方が安心して医療にかかれる、そういった体制が充実していくことを望みます。 それでは、介護について、どのように準備をしているのか、新しい総合事業が来年4月から実施されますが、現在の進捗状況についてお聞きいたします。 ◎福祉部長(真野克彦君) 新しい総合事業とは、正式には、介護予防・日常生活支援総合事業のことでございます。当市では、市民が受け入れやすいように、あんしん介護予防事業として進めてまいりたいと考えております。議員のおっしゃるように、平成29年4月から実施すべく準備を進めております。 現在の進捗状況でございますが、10月に、事業に参入予定の訪問介護・通所介護事業所及びケアマネジャーに対してそれぞれ説明会を開催し、来年1月からは、参入する事業所の指定手続を行います。新しい事業では、従来の介護予防の訪問介護・通所介護サービスに加え、人員や内容などの基準を緩和したサービスを始めます。訪問介護サービスの従事者は、従来介護福祉士などの資格が必要でしたが、緩和した訪問介護サービスでは、市が行う研修を受けていただくことで従事できるように準備を進めているところでございます。また、市民の方には来年2月号の市広報やウエブサイトでお知らせをし、さらに要支援1、2の方、また対象となりそうな方へは、制度が変わりますので、個々に案内文をお送りして周知を図る予定でございます。 ◆28番(尾関宗夫君) 新しい総合事業で緩和したサービスを実施されると思います。しかし、介護報酬の引き下げなど、事業者からは、単価が下がるため事業を継続していけるか不安であると聞いております。その点についてはどのように考えているのか、お聞きいたします。 ◎福祉部長(真野克彦君) この事業を行うに当たり、事前に、訪問介護及び通所介護所にアンケートを実施し、新しい事業への参入意向や、どんなサービスを考えているかなどをお聞きしております。アンケートのほかに、通所介護事業所を初め関係機関から9回、直接意見をお聞きしました。通所介護事業所からは送迎について負担が大きいという御意見がございましたので、そのため単価設定において、送迎にかかる負担を考慮し、単価を送迎の有無で区別し、介護事業所が継続して事業ができるよう配慮をいたしております。 ◆28番(尾関宗夫君) それでは、高齢者の療養についてお尋ねいたします。高齢者が入院し、病気が回復してきた。しかし、酸素をつけたままなど医療行為が必要な状態です。本人の希望も強く、退院したいが、病院まで受診するのが困難な場合もあると思います。そのようなときにはどうしたらよいのか、お聞きします。 ◎福祉部長(真野克彦君) 病気にもよると思いますが、入院前から主治医がいる場合は、主治医に相談し、訪問診療をしていただくことがよいと思います。また、主治医がいない場合は、市から医師会に委託している在宅医療・介護連携推進事業の一環として構築しております在宅医紹介システムにより、在宅医を紹介してまいります。このシステムは一宮市で考案されたもので、他市には余りないものかと思います。 この在宅医紹介システムについて少し御説明をいたします。新規に往診を引き受けてもよいという医師を、一宮市医師会で現在のところ54名の方に登録をしていただいております。退院予定で往診が必要な状態にあり、在宅の主治医がいないときに、病院の相談員から医師会に依頼し、医師会からその登録医師に打診し、往診可能と回答をいただいた医師名簿を入院先の病院に提供いたします。その名簿の中から、本人や家族、病院関係者とで適切な在宅医を決めるという仕組みができております。現在は病院からの依頼に限っておりますが、今年度内には、診療所やケアマネジャーからの依頼にも対応できるよう準備を進めているところでございます。 ◆28番(尾関宗夫君) それでは、今言われた制度が充実すれば、自宅で療養したい人が主治医を探すのに心強いと思います。 先ほどの在宅医療・介護連携推進事業は、ほかにどんなことを行っているのか、お聞きいたします。 ◎福祉部長(真野克彦君) 事業を一部紹介いたしますと、在宅医療や介護サービスについて、市民の方に理解していただこうと、出前講座「そこが知りたい在宅医療」を、今年度は46回実施していく予定でございます。ほかにも診断書様式の統一がございます。施設に入所したりデイサービスに通う場合に必要な診断書様式につきましては、施設ごとに検査項目が異なるため、施設ごとに診断書を医師に依頼することになり、家族の手間や費用がふえてまいります。医師も作成する手間が必要となります。診断書様式を統一することで、1枚の診断書を有効に活用すればよいということになり、本人や家族、主治医の手間を緩和することができました。 ◆28番(尾関宗夫君) そのようにいろんな手を打っていただく、そのことで家族の手間や費用負担が減ることになれば大変よいことです。自宅で療養しようとすると、往診をしてもらったりデイサービスでお風呂に入れてもらったりと、いろんなサービスを受けることになります。ところが、家族は、それぞれの機関と連絡をとったりすることが大変な負担です。医療機関や介護サービスを受ける機関など、どのように連携し合っているのでしょうか、お聞きいたします。 ◎福祉部長(真野克彦君) 自宅で療養が必要な方の場合は、医療と介護のサービスの両方が必要となることが多いかと考えます。そのため、介護プランを作成するケアマネジャーが中心となりサービスや医療の調整が必要となりますので、担当のケアマネジャーと相談していただくこととなります。市といたしましても、在宅医療関係者と介護サービス事業者との情報共有や連携は大切と考えておりますので、在宅医療・介護職員多職種連携研修を実施しているところでございます。 ◆28番(尾関宗夫君) 自宅で療養している人のためにも、在宅医療と介護が連携してよい対応をしていただけることを望むものですが、先日も、介護や医療の相談をしたいといって見えました。そのとき、地域包括支援センターを紹介したんですが、地域包括支援センターの担当地域がブロックごとに決められているわけですが、お住まいの地域によって決められた以外、なかなかセンターがわからない、こういったことも時々お聞きするんですが、そのような場合、どういった対応をすればよいのか、お聞きいたします。 ◎福祉部長(真野克彦君) 担当地区につきましては、議員おっしゃるとおり、地域包括支援センターは担当地区制をとっております。しかしながら、どこの地域包括支援センターに行けばよいかわからない場合には、お近くの地域包括支援センターでもよいですので、御連絡をお願いしたいと思います。担当以外の地域包括支援センターであっても、一時的に対応し、担当のセンターに引き継いでいくようにしております。また、地域包括支援センターへ出向けない場合は、電話で御連絡をいただければ、センターから訪問し対応をしてまいります。 ◆28番(尾関宗夫君) 介護の問題もそうですけれども、まだまだこれからどうなっていくのかなといった不安も正直今大きくなっています。安倍政権のもとで、今度、混合介護の弾力化についての議論が活発化しています。介護保険の公的サービスと保険外サービスを組み合わせる混合介護について制限を取り払うもので、公正取引委員会が9月に弾力化を求める提言を発表し、政府の規制改革推進会議は、保険、保険外サービスの柔軟な組み合わせ等の検討を進めています。介護保険改悪によって保険給付を縮小、後退させ、介護を営利企業のもうけの場に広げる思惑とも一体の動きではないでしょうか。お金のあるなしで介護サービスの格差を拡大させるものです。 今、介護保険の利用をめぐっては、利用できるサービスであっても費用負担が賄えず、使いたいサービスすら控えている人が多数です。国民が求めているのは、差額を払って利用できるサービスではなく、低額な利用料で、安心して使える公的サービスの拡充です。安倍政権は、さらに介護保険の軽度者向けの掃除や調理などの生活援助を保険給付から外す制度改革を進めています。公的保険サービスを縮小、廃止しておいて、利用料の全額負担拡大につながる混合介護の弾力化の推進は、安心・安全な公的介護の仕組みづくりに完全に逆行するものです。本来、社会保障にかかわる事業は、国が責任を持って進めていくものです。このような状況の中で、やはり今、担当の部署としても、地域住民がどのような状況に置かれているか、これをしっかりと捉えて、安心して老後が過ごせる、そういった制度を充実させていただきますようにお願いいたします。 最後に、公共交通の充実で安心して住み続けられるまちづくりを。 実は、昨日、我が家に回覧板が届きました。ただ、回覧板の部数が多くて、回覧物を数えたら11種類もあるんですね。その中に、これは一度コピーしたから白ですけれども、ピンク色のもので、一宮おでかけバス手形というのが入っていました。これも、今、私の町内は残念ながらi-タクシーは使えない地域ですので、これもやむを得ないかなというふうにちょっとは思ったんですけれども、ただ、真ん中へんに入っていましたので、ずっと探して、見つけられる方がどれだけあったのかなというのは、ちょっと気になります。 先日、浅井町連区の町会長、民生委員、公民館長らが集まった親睦会がありました。その席で、i-タクシーができて本当に助かっている、今の利用はどんな状況ですかと声をかけられました。9月議会でもお聞きしましたが、7月から試行運行が始まったi-タクシーについて、11月末までの利用状況をお聞きいたします。 ◎企画部長(熊沢裕司君) i-タクシー運行開始から5カ月が経過しておりますけれども、i-タクシーの利用状況でございますが、7月が73台で91人、8月が60台で74人、9月が62台で75人、10月が78台で91人、11月が56台で61人となっておりまして、これを累計で計算しますと、329台の392人の方が利用をされております。 i-タクシーの停留所につきましては33カ所ございまして、停留所ごとの利用状況を見てみますと、多くの御利用がある停留所がある反面、実は全く御利用がない停留所も11カ所ございます。地域によって御利用に差が見られる結果となっております。 ◆28番(尾関宗夫君) 今の報告ですと、停留所の利用状況は地域によって差があり、利用のない停留所が11カ所あるとのことです。 i-タクシー利用に差が出るのは、地域住民への周知が十分でないことも考えられますが、また、利用された方からは、バス停までではなく、自宅から病院やスーパーなど、買い物にも便利なタクシーを走らせてほしいといった声も実はあるんです。 前回の一般質問でもお聞きしましたが、i-タクシーはタクシー車両を使っているが、予約のあったときに運行する小さなバスのようなものということです。しかし、通常のタクシーと混同される市民も多いと思います。i-タクシーの目的は何か、それを理解していただき、交通空白地域解消への一つの手段であることをわかりやすく知らせていくことも必要ではないでしょうか。 現在、試行運行中ですが、利用者の方にアンケート調査をしていますが、どれぐらいの回答が寄せられ、どんな意見があるのか、お聞きいたします。 ◎企画部長(熊沢裕司君) 今回の試行運行の期間中に御利用いただいた方には、返信用の封筒で郵送していただく形でアンケート調査への御協力をお願いしております。これが、11月末の時点で、46件の回答をいただいております。その中の主な内容でございますけれども、バスが使いやすくなったであるとか、荷物が多いときには助かる、あるいはずっと続けてほしいといった好意的な御意見を多くいただいております。一方で、もっと早い時間や遅い時間に運行をしてほしいであるとか、接続するバス停をふやしてほしい、あるいは先ほど議員も言われました、病院まで直接行ってほしいとか、そういった御意見もいただいているところでございます。 ◆28番(尾関宗夫君) 利用者からは比較的好意的な意見、そういう気持ちだからアンケートが返ってくるのかなというのも思わんでもないですけれども、でも、そういった方も見えるんだということも、ちょっとこの事業に対して自信を持っていただいて、そして、よりよいものにしていただきたいというふうに思います。 実は、先日の集まりで、やはりうわさというのはどういうふうに流れていくかわかりませんけれども、試行運行が3月いっぱいということになっていますので、ある町内からは、3月で終わってしまうんではないか、ちょっとそういう不安の声がありますけれどもどうですかという、ぜひ継続して運行してほしいという意見がありましたが、来年度以降も継続して運行していく考えがあるのか、お聞きいたします。 ◎企画部長(熊沢裕司君) 現在試行運行をしておりますi-タクシーにつきましては、先ほど議員言われましたとおり平成28年度末までの予定でございまして、来年度以降どうするかということは、まだ決まってはおりません。しかしながら、市民の皆様から、i-タクシーがあって助かったであるとか、i-タクシーをずっと続けてほしいといった御意見も多くいただいております。また、実は11月1日に、3カ所で接続するバス停をふやしまして、便利に使っていただけるよう見直しも行ったところでございます。 来年度以降につきましては今後検討することになりますけれども、7月から始めまして、まだ5カ月でございますので、できるだけより多くの市民の方に利用していただけるように、PRにも努めながら、見直すところは見直して、試行運行が継続できるように、検討、協議していきたいと考えているところでございます。 ◆28番(尾関宗夫君) こういった新しい事業というのは、理解していただく、周知するというのが、なかなか時間がかかるかなと思います。来年3月31日まで、どのような結果といいますか、それが生まれてくるのかなというのもあるんですが、やはり地域の方は、非常に公共交通の充実、そしてそれが進められることによって、ここに住んでいてよかったなという気持ちになっていくわけです。そのためには、やはり地域地域の事情を踏まえながら、そして地域に見合った公共交通の充実を進めていただきたいというふうに思います。 以上で、一般質問を終わります。(拍手) ○副議長(横井忠史君) お諮りいたします。 議事の都合により、本日はこの程度にとどめ、明日午前9時30分より会議を開きたいと思います。これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 本日はこれをもって散会いたします。                             午後4時32分 散会...