一宮市議会 2016-09-08
09月08日-03号
平成28年 9月 定例会 議事日程(第3号) 9月8日(木曜日)午前9時29分 開議 1 一般質問について出席議員(38名) 1番 渡部晃久 2番 佐藤英俊 3番 井田吉彦 4番 島津秀典 5番 鵜飼和司 6番 森 ひとみ 7番 河村弘保 8番 橋本浩三 9番 中村一仁 10番 高橋 一 11番 長谷川八十 12番 則竹安郎 13番 井上文男 14番 竹山 聡 15番 森 利明 16番 高木宏昌 17番 水谷千恵子 18番 彦坂和子 19番 西脇保廣 20番 伊藤裕通 21番 岡本将嗣 22番 花谷昌章 23番 横井忠史 24番 和田彌一郎 25番 大津 純 26番 京極扶美子 27番 柴田雄二 28番 尾関宗夫 29番 服部修寛 30番 谷 祝夫 31番 渡辺之良 32番 日比野友治 33番 浅井俊彦 34番 太田文人 35番 松井哲朗 36番 平松邦江 37番 渡辺宣之 38番
末松光生欠席議員(なし)地方自治法第121条の規定により出席した者 市長 中野正康 副市長 福井 斉 企画部長 熊沢裕司 総務部長 和家 淳
市民健康部長 船橋多津雄 福祉部長 真野克彦 こども部長 栗山欣也 環境部長 波多野富泰 経済部長 児嶋幸治
まちづくり部長 加藤重明
まちづくり部参事(建築担当部長) 建設部長 間宮敏博 近藤俊伸 会計管理者 高崎 悟 教育長 中野和雄
教育文化部長 杉山弘幸
水道事業等管理者 小塚重男
上下水道部長 宇佐美光彦 消防長 後藤保夫
病院事業部長 長谷川裕史事務局職員出席者 議会事務局長 平林信幸
議会事務局次長(兼庶務課長) 岩田貞二
議事調査課長 大塚 孝
議事調査課専任課長 神谷真吾
議事調査課課長補佐 議事調査課課長補佐 片岡 崇 高橋篤人
議事調査課主任 鈴木章平
議事調査課主任 大島淳史--------------------------------------- 午前9時29分 開議
○議長(渡辺之良君) 出席議員が定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程はお手元に配付したとおりでありますので、これをもって御報告にかえます。 これより日程に入ります。 日程第1、一般質問を行います。 通告順により、順次発言を許します。 10番、高橋一君。 (10番 高橋 一君 登壇 拍手)
◆10番(高橋一君) おはようございます。 台風13号は温帯低気圧に変わり、予定どおり本会議場で一般質問させていただきますことに感謝申し上げます。しかし、まだまだ大気も不安定でありますので、引き続き警戒をよろしくお願い申し上げます。 それでは、議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。 平成17年4月1日に、旧一宮市、旧尾西市、旧木曽川町が合併して新たな38万都市、一宮市がスタートいたしました。しかしながら、合併後11年がたった今でも目に見えない垣根を感じるときがあります。合併10年を機に記念式典を開くとともに、一区切りとして合併成果を検証し、今後の課題を考える機会とすることも大切だったと思います。合併後、ただ時がたち、節目の10年をスルーして11年目となった今、旧一宮市、旧尾西市、旧木曽川町がいま一度しっかり1つになることを考える必要があると感じます。 そこで、まず中野市長にお尋ねをいたします。中野市長は合併当時、平成の大合併の音頭取りでもありました総務省にお勤めでありましたが、ふるさとの合併をどのように思っておられたのでしょうか。
◎市長(中野正康君) 確かに平成17年、私は当時、総務省で勤務をしておりました。当時、平成の大合併を進めた政府の問題意識としては、昭和の大合併によって1万以上あった市町村が3,000ほどということで20世紀やってきたわけでございます。ただ、3,000ほどの市町村に分かれている中で、国民、住民のライフスタイル、生活スタイルが自動車によっても大きく広がっていった中で、果たして3,000の市、町、村のままでいいのかということで、それぞれの自治体で議論を検討した上で判断がなされていったものというふうに受けとめております。 私自身としては、生まれ育った自宅が玉野というところにありましたけれども、はかりましたら、25メートルほど歩けば日光川ということで旧一宮市の境に行くところでございまして、萩原の商店街の書道塾へ行ったり、神山の
スイミングスクールに通ったりしておりましたので、旧尾西市が旧一宮市と一緒になる、旧木曽川町と2市1町で新しい一宮市になると聞いたときは、なるほどと、自然な判断だなというふうに感じた次第でございます。
◆10番(高橋一君) 引き続き、中野市長にお尋ねをいたします。 一宮市市長に就任され、ほぼ1年半がたちました。合併後11年がたった今の一宮市をどう感じていらっしゃいますでしょうか。
◎市長(中野正康君) 11年が合併してからたつわけでございますけれども、最初、高橋議員のほうから見えない垣根というお話がございました。愛知県も、もとは尾張藩と三河藩と分かれておりました。廃藩置県が終わってから150年近くたつわけですけれども、それでもいまだに尾張だ三河だということが出てくるわけでございます。なかなか旧市町の感覚というのは、10年、11年では少なくはならないんだろうなというふうに考えております。 それでも行政としては、新一宮市としては前向きにいろんなチャレンジ、まちづくりを続けていく必要がございます。合併して11年で、いわゆる箱物と呼ばれるインフラ整備は順調に進んでいると思いますが、そういったものをつなげる、また旧市町の枠を超えた動線--道路、道ですね、こういったインフラはまだまだ整備が途上だと考えておりますので、旧市町それぞれ魅力、強みがございまして、そういったものがつながる相乗効果、シナジーをこれから出していくためにも、しっかりとしたまちづくり、この地域の魅力、持てる力を発揮できるまちづくりというものを進めていきたいと、かように考えているところでございます。
◆10番(高橋一君)
地域づくり協議会は、連区の特色を事業に反映することが目的だと思います。現在、
地域づくり協議会は幾つの連区にあり、特色を生かして活動していらっしゃる協議会はありますでしょうか。
◎企画部長(熊沢裕司君) まず、
地域づくり協議会について少しお話をさせていただこうと思いますが、
地域づくり協議会と申しますのは、従来からそれぞれの連区内にあります各種団体の関係者が集まり、話し合いをする場ということになります。地域の課題や特色を一番よく知っている地域に住むさまざまな立場の方々が、1つのテーブルに着いていただきましてみんなで話し合い、問題を見つけ、解決策を考えるのが
地域づくり協議会ということでございます。 平成20年度に最初に設立された西成連区を初めといたしまして、平成28年4月現在で、23連区中21連区にて協議会の運営がなされております。協議会には、敬老会、公民館活動、防犯・
交通安全事業、防災事業など連区で行っている9事業につきまして、従前はそれぞれの関係団体に交付していました補助金などを一括交付金として協議会に交付しております。その交付金の使い道について、従来の枠組みを離れ、それぞれの連区で最も有効な使い道を自由に議論する中で、連区に根づいた活動を育てていただきたいと考えております。 協議会で話し合いを進めた結果、従前の事業を改善している例もございます。例えば、敬老会事業でございますが、神山、向山、萩原町連区は出席者の体の負担を軽減するために、開催時期を9月のこのまだ暑い時期を避けまして10月開催としております。また、貴船、西成連区では、居心地のよい場とするために、茶菓子をつまみながら歓談できるコーナーを設置しまして、昔話などに花を咲かせるようにしておられます。萩原町連区におきましては、一宮名物の
モーニングサービスを地元の喫茶店の協力などにより提供されております。 また、設立から4年を経過した協議会につきましては、
提案事業交付金というものを別途交付しております。西成連区におきましては、市内で初めて避難所での宿泊型の避難訓練を実施したり、北方町や小信中島連区では連区独自で
ハザードマップを作成し、全世帯に配布されております。
◆10番(高橋一君) 旧一宮市域16連区、旧尾西市域6連区、旧木曽川町域1連区の計23連区には、地の利や環境、また歴史的な背景による23通りの特色があります。私見ではありますが、23連区全ての特色を考えてみたいと思います。幾つか述べさせていただきながら当局の御所見を伺いますので、よろしくお願い申し上げます。 スライドをお願いします。 一般質問6回目にして初めてパソコンを使わせていただきます。この
パワーポイントでありますが、今、私のもとでインターンをしている学生さんに手伝ってもらいながらつくりました。よろしくお願いします。それではまいります。 まず、宮西連区は一の宮であります真清田神社があり、一宮市発祥の第1連区であります。平安絵巻をほうふつさせる桃花祭が毎年4月3日に行われ、門前では戦前まで毎月3と8の日には、近郷近在からの商人が集まり、三八市も活況を呈しておりました。今では、毎年5月に杜の宮市が開かれ、一時期は毎月1日に宮前一の市、現在は毎月、門前マルシェも開かれています。古くは真清田神社の禰宜が住まわれた禰宜町、関ヶ原の合戦時に徳川家康が逗留した葵町、このほか神田町、柳町、琴平町など歴史ある地名が残っております。 貴船連区も
真清田神社門前から広がり、中央には平安時代に朝廷から派遣された国司、大江匡衡が開削した大江川が流れます。匡衡は幼いころから文学にすぐれ、2代続いた尾張の悪政を正すために朝廷から送り込まれたスーパースターでありました。妻は和泉式部、紫式部と並んで三大女流歌人と言われた赤染衛門であります。百人一首にも登場します。濃尾平野にたまる雨水を伊勢湾まで導くために匡衡によって開削された大江川。
繊維産業隆盛期には、この河畔に染色作業場の多くの糸干し場があり、カラフルにまちを彩っておりました。
真清田神社楼門東の東町には今でも多くの糸が売られております。 神山連区は、JRと名鉄の一宮駅を抱え、防災では内閣府の採択を受け、連区挙げて力を入れられております。古くは、JRと名鉄の線路によって分断され、駅東にややおくれをとっていた感もありましたが、平成8年の鉄道高架の完成で、それまであかずの踏切によって分断されていた東西交通もスムーズになり、中心市街地のにぎわいを担う地域に発展いたしました。この夏には稲荷公園で盛大に夏祭りも開催され、コミュニティーあふれるまちづくりが住民主体で進んでおります。神山公民館は、市内の公民館でも最も稼働率が高いといいます。現在は、産業体育館、神山公民館、としよりの家の合築に向けて連区を挙げた議論が繰り広げられております。参考でありますが、不動産業界では、神山小学校、
中部中学校エリアは誰言うとなくエリート学区として人気の物件となっているらしいです。 銀座通り、
本町アーケード、
伝馬通り商店街という商業が集積される大志連区は、駅や市役所にも近く、
コンパクトシティの中心、名古屋のベッドタウンとしての側面から
高層マンションが立ち並び、住民の皆さんも都心の暮らしに利便性の高さを感じていらっしゃいます。逆に、この利便性のせいか、大志連区は市内で唯一コンビニのない連区とも言われております。また、
三菱東京UFJ銀行には一宮城跡があり、関長重、長安親子が守っておりました。貴船連区から延びる大江川もあり、都心部の水辺空間を演出しております。 向山連区は、一宮空襲を免れた路地が縦横に走り、下町の風情を残しております。戦災を免れたものの、向山小学校の門柱の機銃掃射の跡が今に戦争の激しさを伝えています。また、名古屋と金沢を結んだ旧
国鉄バス名金線車掌だった故佐藤良二さんが、日本海と太平洋を荘川桜で結ぼうと約40年前に裁判所敷地内に植えた桜の木が、今も春になると可憐な花を咲かせております。佐藤さんのこの活動をたたえ、名古屋城から兼六園まで2日がかりで走破する
さくらネイチャーランも毎年開催され、裁判所のこの佐藤桜もチェックポイントとして多くのランナーが立ち寄っております。 富士連区は、市中心部に近い西部の花柳界、旧花岡地区から田園が広がる東部まで、まちにも人にも多様性のあるところであります。連区内を流れる大江川は、毎年春の桜まつりのメーン会場ともなってにぎわいを見せております。この夏には、42年前に展示した大平島公園のSLを車両、
プラットホームともにリニューアルし、SLと笑顔に会えるまちをキャッチフレーズに
SNS--ソーシャルネットワーキングサービス、いわゆるネットを活用して積極的にアピールされております。 スライドありがとうございました。 以上6連区につきまして、市としてはその連区についてはこう捉えていますなど、御意見がありましたらお聞かせいただけますでしょうか。
◎企画部長(熊沢裕司君) 各連区の特色についての所見ということでございますが、私のほうからは、先ほどの
地域づくり協議会の観点からお答えをさせていただきたいと思います。 市内23連区に分かれ、地域にある課題の解決や特色を生かした活動を展開するため、各連区に設立を進め、今、事業をお願いしているところでございます。今、御紹介いただきました6つの連区は、旧一宮市域のうち9支部の地域ということになります。一宮駅を中心といたしました商業地と住宅地が多くを占める地域でございまして、外部から人が訪れる地域でもあります。
地域づくり協議会の事業といたしましては、例えば向山連区では、地域の防犯力の向上と地域の子供たちの安全のため、平成26年度から平成27年度にかけまして、提案事業で
向山小学校周辺に防犯カメラ4台の設置をするなど、各連区で活発に活動をされておられます。
◎経済部長(児嶋幸治君) 私からは、商工業、観光、農業といった観点からの所見を述べさせていただきます。今、御紹介いただいた6つの連区は、一宮市の中心市街地を形成する地域でございます。そして最近では、一宮駅周辺、大志、神山連区にはマンションが相次いで建設され、人口もふえてきております。特に一宮駅周辺、本町商店街、市役所周辺、真清田神社のエリアは人々が回遊する飲食店などを含めた商業ゾーンで、年間を通してさまざまなイベントも開催され、まさに一宮市のにぎわい、活気の中心となる地域というふうに捉えております。
◎
まちづくり部長(加藤重明君) 私からは、
都市計画マスタープランの地域別構想の観点からお答えをさせていただきます。 今、議員からお話のありました各連区につきましては、一宮市
都市計画マスタープランの地域別構想の地域別では、本庁地区とまとめてございます。この本庁地区の中心市街地は、一宮市のルーツと言える真清田神社とその門前市を起源とする尾張地域の
中核都市一宮市の顔となる地域となっております。しかしながら、社会経済情勢の変化から低下した地域活力を再生すべく、公共交通の利便性の高さを生かした町なか居住の促進と商業再生を図るため、産業の活性化や多様化につながるような都市機能の増進とともに、歴史性や川、緑を生かした歩きたくなるまちと位置づけております。
◆10番(高橋一君) スライドをお願いします。 また、葉栗連区は、市街地から真北に延びるタワー通りを経て、138
タワーパークを初め木曽川の自然へのアプローチ、一宮市の水源のまちでもあり、国の史跡、天然記念物の木曽川堤の桜は春には花見客であふれ、総合体育館や
光明寺公園球技場といった大
規模スポーツ施設があります。武将では、信長に仕えた兼松正吉、伝統芸能として島村に伝わる市の文化財、島文楽が脈々と受け継がれております。古い文楽人形は信長の時代までさかのぼり、衣装では大垣藩主の奥方様の打ちかけを打ち直したものもあります。 西成連区は、愛知県内でも屈指の里芋の産地であります。江戸幕府が派遣した巡見使が、諸国の政情を見るために通った巡見街道が今も
県道一宮犬山線として残っております。1つの連区に相当する4つの校下で構成され、浅野校下は、愛知県の文化財で鎌倉時代の蒙古襲来にまつわる芝馬祭と豊臣秀吉の五奉行に数えられた
浅野長政邸跡、この
浅野長政邸跡に大正6年に開園した浅野公園は来年開園100年を迎え、博物館でも戦国武将にまつわる企画展も計画されております。瀬部校下には、近江の竹生島から飛んできた観音様を祭った、このことに始まる市の文化財臼台祭、西成校下には明治新政府で活躍した鷲津毅堂が開いた漢学塾の有隣舎、赤見校下には比叡山の守り神とされた大山咋神が日吉神社にひっそり祭られております。桶狭間の合戦で今川義元を討ち取った信長家臣の服部小平太も、赤見の侍であると伝えられております。 ハウスナスやニンジンで有名な丹陽町連区は製造業も多く、物づくりと国道22号線、名古屋高速、
名神高速道路、
インターチェンジと四通八達の交通の要衝であります。区画整理も進んで住環境も向上しております。水田の中に島状の畑がある島畑は、鎌倉以来の農業景観とも言われ、昨日は服部議員が一般質問で世界農業遺産への登録を提案されておりました。 浅井町連区は、7世紀後半に天武天皇に仕えた尾張の国司、葉栗臣人麿の人麿塚を初めとした浅井古墳群、木曽川治水の薩摩藩士の霊を慰める黒岩祇園祭、また、市内でも町内単位の盆踊りがいまだに多く行われている地域であります。地元の
浅井中学校生徒も、連区や地域活動に積極的に参加し、盛り上げております。浅井公民館は市内の公民館活動では最も多い78のサークルが活動をしております。また、浅井山公園の温故井池では連日太公望が釣り糸を垂れ、地元の森林平製薬がつくっていた浅井こう薬は力士によって全国に広められ、その製法には鶴の恩返しの民話が添えられております。 北方町連区は、一宮市の北の玄関口であり、尾張藩が木曽からいかだで流された木材を一手に管理した北方代官所跡があります。古くは木曽川の流れで舟水車で米をひき、良質な砂利もとれたと言います。木曽川漁協の自慢のアユは、一般市民でも競りに参加して買うこともできます。また、戦国武将では、信長、秀吉に仕えた長谷川秀一、
蘭医小澤錦水邸を訪れた
蘭学者高野長英が植えたバクチノキもありました。堤防上の
名鉄本線木曽川堤駅もなかなか風光明媚であります。 大和町連区は、大神神社という真清田神社と並ぶ一宮市のルーツであるとともに、国内屈指の禅の
修行道場妙興寺、文化財の宝庫であり、柳生新陰流無刀取り発祥の地でもあります。ここでは紹介し切れませんが、ヤマトタケルが剣を研いだとされる戸塚の七つ石、かさをかけて休んだと言われる笠懸の松など、遺跡、伝説、民話も多いまち、市内最大の連区であり、県内では弥富市、岐阜県は郡上市、兵庫県は淡路市、鹿児島県でいえば指宿市に匹敵する人口4万2,000人を数えます。鉄道では、名鉄本線に島氏永と妙興寺、尾西線に観音寺と苅安賀という4つの駅がある
マンモスコミュニティーなまちであります。私は個人的には、妙興寺駅周辺は鉄道の移動もできることでもあり、一宮市の副都心でもあると、それもできるという可能性があると思っております。 スライドありがとうございました。 以上、この連区について御所見をお願いいたします。
◎企画部長(熊沢裕司君) ただいま議員御紹介の6つの連区につきましては、地理的には一宮市の周辺部の地域ということになりまして、住宅地と農地が混在する地域ということになります。特徴のある事業といたしましては、西成連区では先ほど議員から御紹介いただきました芝馬祭と臼台祭の宣伝用のポスターを
地域づくり協議会で作成され、みずからPRを行っていただいております。また、これらのポスターに使用する写真も含めて西成連区のお祭りの
写真コンテストを行っておられ、これも地域のPRとなっております。 また北方町連区では、提案事業で代官所の模型を作成されています。現在、北方町出張所の入り口に展示してございまして、その模型は業者に委託して作成したものではなく、地元の歴史研究会の方々が手づくりで作成をされておられます。このように、地域の歴史を伝えたり、文化の継承に努力されておみえでございます。
◎経済部長(児嶋幸治君) 今御紹介の連区には、市内の観光施設で最も多くの入場者数のあります138
タワーパーク、木曽川の水辺観光など外部からの誘客につながる自然、
歴史的観光資源が多く存在しております。一方で、農業関係で申しますと、優良な
農業振興地域であり西成連区の大根は、年間生産量で約835トン、丹陽連区の丹陽ナスは同じく約836トンの生産量を誇り、また北方町連区の木曽川漁協でつくられるアユの一夜干しは、人気の名品となっておるところでございます。
◎
まちづくり部長(加藤重明君)
都市計画マスタープランの地域別構想での葉栗連区は、市のランドマークである
国営木曽三川公園の拠点施設の南側に位置し、農耕地が多く残る地域ではあるが、
東海北陸自動車道一宮木曽川インターチェンジに近く、
広域交通ポテンシャルが高い地域であることから、広がりのある田園地帯の農業環境、集落地の居住環境を保全しつつ、新たな工業物流拠点の形成を目指すまちと位置づけられております。 西成連区は、農業集落が旧来から持つ緑豊かな居住環境を生かしつつ、千間堀川や新般若用水等の河川、水路等も活用した自転車、
歩行者ネットワークの充実を図ることにより、
公共交通機関の利便性を増進し、
自然体験学習施設の
一宮地域文化広場や歴史豊かな浅野公園等の公共施設の社寺林等の身近な緑地資源も結び、快適で安全に移動できるまちと位置づけられております。 丹陽町連区は、本市の南部の玄関口として
名神高速道路一宮インターチェンジ、名古屋高速、国道22号線といった交通の要衝にあることから
広域ポテンシャルが高く、従来から物流、工業施設の立地が盛んであり、居住環境、自然環境との調和を図りながら、さらなる産業集積を目指すとともに、
土地区画整理事業により都市基盤が整った住宅地が広がっており、このような良好な居住環境を保全するまちとして位置づけられております。 浅井町連区は、主要な幹線道路に沿って古くより人口集中地区が形成されており、さまざまな世代の住民にとって、安心に利用しやすい
地域生活拠点としての機能増進を図るとともに、
大野極楽寺公園、138
タワーパーク等の観光・
レクリエーション機能、また、古墳群等の歴史的資源を組み込んだネットワークの構成を目指すまちと位置づけられております。 北方町連区は、一宮市北部の玄関口として木曽川に沿った水と緑の景観を地域のシンボルとして保全し、また、サイクリングロードの整備など木曽川の自然環境や景観を生かしたまちと位置づけております。 大和町連区は、
名鉄名古屋本線、尾西線の駅が多く、公共交通の利便性が高いにもかかわらず、落ちつきのある住宅地と田園地帯が広がっております。この特徴を生かしたゆとりある居住地としての地域形成を目指すと位置づけられております。
◆10番(高橋一君) またスライドをお願いします。 今伊勢町連区は、元伊勢と称される酒見神社、葵の社紋の石刀神社、古墳に鎮座する野見神社という鎮守の森のまち。酒見神社は酒づくりの神であり、本殿に向かえば、はるか先は伊勢神宮の本殿に向かう遥拝所であります。石刀神社は、関ヶ原の合戦に向かう徳川軍が小休止し、後に家康が境内を整備して、からくり人形の山車が練る石刀まつりが始まりました。野見神社は勾玉や埴輪も出土した古墳に建ち、稲穂の神の鬱蒼とした静かな森が静かなたたずまいを見せております。 奥町連区は、昨日の高木議員のお話にもありましたように、昭和の大合併では最後まで合併を拒んでいたまちであります。合併はしましたが、最後まで町内会ではなく自治会組織にこだわってきた住民自治のまちであります。しゃちほこが乗っていた立派な旧奥町出張所を思い出します。大きな機屋さんも多く、奥町郵便局はかつて日本一の貯蓄を誇ったというエピソードもあります。昔は、ごみ焼却場のマイナスイメージがありましたが、今では環境センター、エコハウスとともに環境政策の拠点となっております。平成14年に放送された大河ドラマ「利家とまつ」では、奥町出身の前田家家老の奥村永福を中条きよしさんが演じて一躍脚光を浴びました。 萩原町連区は、商店街ではにぎやかなちんどん、そして作家宮沢賢治や版画家棟方志功を世に送り出した詩人佐藤一英ゆかりのいにしえの万葉のまちであります。戸苅にある萬葉公園にはハギが群生し、万葉の歌碑や歌詞板が園内に設置され、万葉人の思いをしのぶことができます。昭和のたたずまいを見せる商店街は、古くは東の一宮市より西の旧尾西市、稲沢市の祖父江、平和方面が商圏だったといいます。歌手の舟木一夫の出身地としても全国的に知られ、ゆかりの地がファンのツアー先にもなり、萩原中学校で同級生だった皆さんも歌の会を毎月開催するなど、歌の文化も盛り上げていらっしゃいます。舟木一夫は「高校三年生」でデビュー以来、来年で55年を迎えられ、ファンも盛り上がっております。 千秋町連区は、越津ネギとうきのタマゴが特産であります。越津ネギは白い部分が多く、これから鍋の季節に人気が高まります。白いところは土に埋まっている部分であり、それだけ丁寧に土を盛り上げ、丹精込めてつくられていることであります。うきのタマゴは窓のないウインドーレス鶏舎で衛生的にしっかり管理され、併設のショップ、うきうき村も人気を呼んでおります。いちい信金アリーナとネーミングライツで改称した県営グラウンド。物づくり人材育成では、日本でもトップレベルと言われる愛知県立一宮工業高校。開校37年とまだまだ若い県立一宮南高校、柔道では世界レベルの私立大成中学校と大成高校がある文教のまちであります。天下統一をなし遂げた信長、その第一歩として尾張統一をかけた浮野合戦は信長の合戦記の中でも大きく取り上げております。 起連区は、まさに美濃路にまつわるネタの宝庫であります。歴史民俗資料館に脇本陣の旧林家、濃尾震災にも耐えた国の登録文化財湊屋、起宿ばかりでなく、起宿を挟んで周辺は旧家が立ち並ぶなど往時をしのばせております。木曽川を行き交う船の安全を祈った金比羅神社に起湊の常夜灯、内陸部の花火では珍しい20号玉を初め5,000発規模の濃尾大花火も以前から起の花火と呼ぶ人も多いです。 小信中島連区は、織物のまち、通りを1本入ればのこぎり屋根から織機の音がこだまします。昭和きっての建築家が腕をふるった艶金本社墨会館は小信中島公民館に衣がえをし、新たな地域文化創造の拠点となっております。 スライドありがとうございました。 以上6連区、御所見をお願いいたします。
◎企画部長(熊沢裕司君) ただいま議員御紹介の連区につきましても、先ほどと同様、これは地理的には一宮市の周辺部の地域ということになりまして、住宅地と農地が混在する地域ということになります。
地域づくり協議会では、例えば萩原町連区では先ほどの向山連区と同じく、地域の防犯力の向上と地域の子供たちの安全のため、平成27年度に提案事業によりまして、連区内の小・中学校周辺に合計で15台の防犯カメラを設置するなど、これらの各連区におかれましても活発に活動をされておられます。
◎経済部長(児嶋幸治君) 今、御紹介いただいた連区も議員の御指摘のとおり、石刀神社、美濃路などの歴史遺産とともに、のこぎり屋根などの産業遺産なども比較的多く存在しております。また、チンドン祭、濃尾大花火などたくさんの観光客を呼べる大きなイベントも開催されております。一方で、農業関係でも優良な
農業振興地域であり、千秋町連区のネギは千秋ネギとして年間約33トン、同じく浮野養鶏のブランド卵は同じく約7,352トンの生産量がございます。
◎
まちづくり部長(加藤重明君)
都市計画マスタープランの地域別構想での今伊勢町連区は、中心市街地との近接性や
名鉄名古屋本線等の交通利便性を生かした地域の生活拠点として、伝統的な物づくり産業と生活が一体となったたたずまいを生かしたまちと位置づけられております。 奥町連区は、木曽川と野府川を2つの軸として、のこぎり屋根工場等、地域の特色ある景観の保全を図りながら、奥町商店街を初め安全な生活環境が確保されたまちと位置づけられております。 萩原町連区は、日光川、萬葉公園と美濃路によるネットワークを生かすとともに、萩原商店街では
地域生活拠点、歴史拠点としての個性のあるまち、また、地域南部にある工業・物流拠点では、良好な操業環境の維持増進を図るとともに、居住環境との調和を図るまちと位置づけられております。 千秋町連区は、緑と住宅が共存する特色を生かし、愛知県一宮総合運動場と集落が、青木川等の河川、水路によりネットワークされた地域の原風景を残す緑豊かなゆとりある居住環境の保全を図るまちと位置づけております。 起連区、小信中島連区は、中世以来の街道の歴史、近代の繊維産業の歴史、木曽川の自然の魅力を持つ場であり、起街道を軸とした公共交通による利便性を生かした訪れてみたいまちと位置づけております。
◆10番(高橋一君) もう一度スライドをお願いいたします。 三条連区は、住民のコミュニティーが活発で、明るく元気なきずなが息づくまち。三条あって二条、四条なしとも言われます。三条商店街でかつてはにぎやかだったバス通り、県道一宮大垣線は沿線にサービス業が集積をしております。ガチャマン時代の本当のお金持ちがいらっしゃるのも三条だと聞いたことがあります。 大徳連区には、冨田山公園から見る木曽川越しの夕日の絶景があり、冨田には一里塚、江戸幕府が日本橋を基点に全国の街道の両側に土盛りをし、エノキを植え設けた一里塚--冨田の一里塚は、両側ともにエノキが残る全国的にも珍しい一里塚となっております。また、信長の歴史に欠かせない道三と会見した正徳寺跡、合宿や宿泊研修が多かった宿泊等が開催されるグリーンプラザが、市民の意見を取り入れながらどんな形でリニューアルされるかが楽しみであります。 朝日連区は、田園風景が広がり、お米の種の産地であり、一宮市の穀倉地帯と言っても過言ではありません。最も高齢化が心配されるまちでありますが、一宮市内で最も政治に関心のあることを裏づけるよう、各選挙の投票率が一番高いまちでもあります。また、中野の渡しも観光渡船として人気のスポット、新濃
尾大橋の建設も進んでおります。そして、女性の参政権を実現させた市川房枝の出身地でもあります。政治に関心があって投票率が高いのもこのせいかもわかりません。 開明連区は、文明開化から名づけられました。一昨年には新しい公民館も完成しました。邪馬台国に対抗する狗奴国があったと推測される西上免遺跡もあり、事実ならば日本の古代史が塗りかえられるような古代ロマンもかき立てられます。 木曽川町連区は、もちろんNHK大河ドラマにもなった戦国武将山内一豊と妻千代の内助の功であります。JR東海道本線の木曽川駅、名鉄本線の新木曽川駅と黒田駅、東海北陸自動車道一宮インターは日本海の玄関口であります。その日の朝まで日本海で泳いでいた魚がランチで食べられることも実現するかもわかりません。そして、タマネギの種の一大産地でもあります。 スライドありがとうございました。 これで、全て23連区となります。最後の5連区について、いかがでしょうか。
◎企画部長(熊沢裕司君) ただいま議員御紹介の5つの連区につきましても、地理的には一宮市の周辺部の地域ということになりまして、住宅地や農地が混在する地域ということになります。
地域づくり協議会の活動といたしましては、開明連区では、先ほどの向山、萩原町連区と同じく、地域の防犯力の向上と地域の子供たちの安全のため、本年度提案事業で開明小学校周辺に2台の防犯カメラの設置を行っていただいております。 また木曽川町連区では、特に地域の企業の方が中心となりまして交通安全の啓発活動を行っていただいておりまして、市と警察とが協力して官民協働が非常によい形で実現されておるというふうに考えております。
◎経済部長(児嶋幸治君) 今、御紹介いただいた連区も、同様に観光資源が多く存在しており、伝統文化、地場産業が盛んな地域であるとともに、工業専用地域として多くの企業が立地されております。また、農業関係では朝日連区の稲苗用の種の生産、木曽川町連区では全国のシェアの3割を占めるタマネギの種の生産など、こちらも当市の農業振興に重要な位置を占めている地域というふうに言えます。
◎
まちづくり部長(加藤重明君) 三条連区、開明連区は、起街道を軸としたバスによる公共交通の利便性を生かし、都市機能がコンパクトに集積した歩いて暮らせるまち、また、野府川等主要な河川等を活用し、さまざまな緑の資源を結ぶネットワークづくりを目指すまちと位置づけられております。 大徳連区、朝日連区は、農用地の一団性の高い地域であるため、集落地における落ちつきのある居住環境の保全を図り、また既存工業団地周辺については、周辺の田園景観との調和に留意しながら工業・物流拠点の機能増進を目指すまちと位置づけております。 木曽川町連区は、中心部において鉄道駅の利便性を生かし、コンパクトに集約された拠点として、市北部の居住者の暮らしやすさを支える中心性を持った地区、また、一宮木曽川インター周辺については、周辺の農地、居住環境に調和した工業・物流拠点の形成を図るまちと位置づけております。
◆10番(高橋一君) 以上23連区の特色は、私の頭の中のバックヤードを総ざらいして考えさせていただきました。各連区の地元の皆様から見ればもっとすばらしい売りがあり、お叱りを受けるかもわかりません。また、各連区それぞれに活躍されているすばらしい方々がいらっしゃいます。この方々も人材として地域の大きな財産であると考えております。 ただいま、各部長の答弁からそれぞれの地域の所見、
都市計画マスタープランはよくわかりました。何が言いたいかといいますと、23連区の特色、特産、自慢を一堂に集めた連区博覧会、すなわちエキスポ138を開催できないかということであります。総合体育館を会場に、各連区がそれぞれにブースを設けて自慢を大いにアピールするのです。23連区それぞれが、ほかの連区のブースを訪ねて交流し、理解をし合います。 同じ市民でも知らない連区がたくさんあります。23連区全てを言える市民はほとんどいらっしゃらないと思います。連区長は連区長会、公民館長は公民館長会、民生委員は民生委員協議会と、ほかの連区の方々との交流や情報交換はあるかもわかりませんが、市民レベルではまずそんな機会もありません。ほかの連区を知ること、理解することにより住民同士の交流が始まるかもしれません。それだけでなく、それぞれの連区を挙げて自慢を掘り起こすことによってふるさとを再認識し、連区博に向かって準備していく作業を通じてきずなも深まるのではないでしょうか。 歴史つながり、文化つながり、産業つながりの姉妹連区もできるかもわかりません。東の玄関口の千秋、西の玄関口の起、南の玄関口の丹陽、北の玄関口の北方で玄関連区サミットもよいかもわかりません。入り口のまちで一宮市をどうアピールするか、東西南北の玄関口の連区がタッグを組むことにより広域犯罪防止に効果が出るかもわかりません。また、兼松正吉、浅野長政、長谷川秀一、奥村永福、山内一豊、関長重、長安親子といった葉栗、西成、北方、奥、木曽川町、大志連区の武将サミット。里芋、ハウスナス、ネギ、卵、米、タマネギでの西成、丹陽、千秋、朝日、木曽川町連区による農産物サミットもおもしろいのではないでしょうか。 そこでお尋ねをいたします。連区博覧会エキスポ138の開催について、どうお考えでいらっしゃいますでしょうか。
◎企画部長(熊沢裕司君) ただいま議員から御紹介いただきましたように、一宮市内の各連区には外に対して自慢できることがたくさんございます。市民の方なら誰でも知っているようなお祭りもありますが、由緒ある行事でも意外と知られていないこともあるかと思います。地域の資源を発掘したり再発見したりするためには、そういった行事を行うことも有効であると思います。なお、現在FMいちのみやで「連区23」という番組を放送していただいておりまして、連区の特色ある行事などを順次紹介し、PRを行っていただいております。
◆10番(高橋一君) 市から各連区に呼びかければ、連区博覧会エキスポ138の開催も可能ではないかと思いますが、いかがでしょうか。
◎企画部長(熊沢裕司君) ただいま議員御提案の連区博覧会エキスポ138の開催ということでございますが、市が主催する行事として実施するということまでは現在のところ考えておりません。やはり、地域の方の御協力が得られて初めて、本当の意味で地域のPRができるのではないかと考えております。 平成28年度から、各連区の
地域づくり協議会長が集まる
地域づくり協議会連絡会という組織も立ち上がりましたので、例えばそういった場で議員の御提案について提供させていただくなどしまして、御意見を聞いてみたいと思っております。
◆10番(高橋一君) それでは、最後になりますが、中野市長の今までの御所見を伺いたいと思います。
◎市長(中野正康君) 高橋議員から23連区の紹介がございました。本当に私もこの地域、一宮市は各連区が特色があって、また地域コミュニティーの活動が活発なエリアだということで、大変うれしく思っております。 ただ、気がかりな点もございまして、やはり世代交代が進む中で、そういった連区ごとの地域コミュニティーの活動、こういったものになかなかかかわれない、かかわるきっかけがない方というのも大勢いらっしゃるわけでございます。 もう1つは、せっかく各連区ごとに今、高橋議員が御紹介いただいたように本当におもしろいもの、誇れるもの、自慢できるものがたくさんあるんですけれども、そういったもののアピール、PR、対外的な発信がまだまだ不足しているんじゃないかという問題意識を持っております。そういったものに応える上で、きょう高橋議員から貴重な御提案をいただきました。 ただ、エキスポ博覧会をやるとなると責任主体がどうなんだ、運営機関がどうなんだ、費用負担どうだといういろんな問題も出てくると思います。これから引き続き考えさせていただきたいと思いますけれども、議員におかれましては引き続きの御指摘、御意見、よろしくお願い申し上げます。
◆10番(高橋一君) 中野市長から貴重な御意見をいただきまして、ありがとうございました。せっかく23連区に23色の色があります。マスタープランとともに、一宮市発展のためには各連区がお互いに理解し、交流をし合うことも大切だと思っております。今のところ考えておりませんではなくて、何とか連区博エキスポ138実施に向けて検討いただきますよう重ねてお願いをさせていただいて、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
○議長(渡辺之良君) 暫時、休憩いたします。 午前10時19分 休憩 午前10時29分 再開
○議長(渡辺之良君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 28番、尾関宗夫君。 (28番 尾関宗夫君 登壇 拍手)
◆28番(尾関宗夫君) 通告に従いまして、一般質問を行います。 初めに、専決処分の運用について。 毎回の市議会定例会には、市当局から専決処分の承認や報告についての議案が提出されています。9月定例会におきましても、報告第15号議案として専決処分の報告について議案が出されています。 まず、専決処分とはどのようなものなのか、また、どのようなときにできるものなのか、お聞きいたします。
◎総務部長(和家淳君) 議員お尋ねの専決処分とは、条例の制定、改廃、予算の議決、重要な契約の締結など議会が議決すべき案件につきまして、地方自治法の規定によりまして、普通地方公共団体の長が処分することができる制度でございます。 専決処分が認められているのは、議会が成立しない場合や開会不能の場合のほか、緊急を要する内容のため議会を招集する時間的余裕がない場合、そして議会が議決すべき案件を議決しない場合に限られております。そのほかには、軽易な事項で議会が指定した案件について専決処分をすることができることとなっており、本市の場合は、市が賠償責任を負わない和解のほか、低額の損害賠償、市営住宅の明け渡し等を求める訴えの提起、議決を得た工事等の請負契約の金額の減額変更などについて、市長が専決処分をすることができることとして指定をされております。 なお、専決処分を行ったときは、次の議会において報告することが義務づけられております。
◆28番(尾関宗夫君) 今、議会を招集する時間的余裕がないためなどとして、専決処分を認めた事例として気になったこと、疑問を持ったのは、6月議会に提出された承認第5号です。これは、平成28年度愛知県一宮市国民健康保険事業特別会計補正予算を専決処分としました。この補正予算の内容は国保会計の平成27年度決算における収入不足を補填するため、平成28年度歳入の繰上充用を行うものであると説明を受けました。補正予算の額は9億2,000万円余と非常に大きな金額でした。これだけ多額の補正予算を議会で審議することなく、市長が専決処分にすることは議会軽視ではないか、慎重な上にも慎重な議論が求められるのに、なぜ臨時議会を開かなかったのか、お聞きいたします。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 議員お尋ねの補正予算の内訳でございます繰上充用につきましては、会計年度の経過後に至って歳入が歳出に不足するとき、翌年度の歳入を繰り上げて不足額に充てるものでございます。平成27年度の国民健康保険事業特別会計で9億2,000万円余の収入不足が生じたため、これを補填するために平成28年度歳入を充てたわけでございますが、この正確な不足額は、平成27年度会計の出納閉鎖日である5月31日にならなければ確定はいたしません。一方で、繰上充用の処理を行うことができるのは、同じく出納閉鎖日である5月31日まででございますので、議会の招集をする時間的余裕がないということで専決処分を行ったものでございます。
◆28番(尾関宗夫君) 収入不足額の確定、繰上充用の処理を行うことができるのは、どちらも同じ5月31日出納閉鎖日ということです。確かに、その日程から考えれば臨時議会を招集することは難しいと思います。しかし、このような状態に陥るのは毎年同じ時期となるのではありませんか。毎年市長専決で乗り切るつもりなのか、今後の対応について考えをお聞きいたします。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 会計上、出納閉鎖日にそういった補正予算、繰上充用を同時にしていかなければならないということがございますので、今後も同じような形で会計上の処理をしていきたいというふうに考えております。今回の場合も、確かに補正予算額としては大きな規模ではございましたが、そういった制度上認められる処理であったことを御理解いただきたいというふうに思います。
◆28番(尾関宗夫君) 地方自治法を調べると、専決処分とは、議会の議決または決定すべき事件について法律の規定による場合、地方自治法第179条と、議会の議決により委任された場合、これは地方自治法第180条、長が議会にかわってこれを処分することを言います。これは、法律の規定による専決処分と議会の委任による専決処分。以上のことから、国保会計の補正予算繰上充用を専決処分したことは違法でないかもしれません。しかし、今回の対応は、議会軽視ではないかという市民の意見も届いています。 普通地方公共団体の議会の議員、長は住民の直接公選により選出され、ともに住民に対して直接責任を負うものとし、議員、長の関係は対立の原理を基本に、相互に抑制と均衡によって独善と専行を防止する体制、すなわち二元代表制がとられています。そこで議会には、これらの機能と責任を果たすため、議決権を中心に多くの権限が与えられています。中でも議決権は、議会の中で最も本質的、基本的なものであり、議会の存在目的からも第一に挙げられる権利だと言えます。専決処分は、議会の権限に属する事項を長が議会にかわって意思決定をすることであり、専決処分をすれば議会が議決したのと全く同じ法律効果が発生する制度であり、法律の運用に当たっては厳密な運用が求められています。今回は国保会計を取り上げましたが、議案全体の問題でもあります。 以上のことから、専決処分の運用について慎重かつ慎重な対応を求めていきますが、いかがでしょうか。
◎総務部長(和家淳君) 今回の国保会計の件につきましては、先ほど
市民健康部長が答弁をさせていただいたとおりであります。私どもも地方税法の改正等につきましても、議会を開くいとまがないというようなケースも多々ございますが、その場合にあっても、市民の方に負担を求めるものにつきましては、きちっと臨時議会を開催させていただいて、お願いをいたしまして処理をしているところでございますので、重ねてでございますが、御理解いただくようによろしくお願いをいたします。
◆28番(尾関宗夫君) 今後もこの問題については、また機会があるごとに取り上げていきたいというふうに思います。 それでは次、移ります。 障害者の命と暮らしを守る大切さを共有・共生する支援を。 本日から、障害者スポーツの祭典、リオデジャネイロパラリンピックが7日午後6時15分、日本時間では本日8日午前6時15分からマラカナン競技場で開会式が行われ、18日まで12日間の大会が幕をあけました。こういった状況のもとで、やはり障害者に関するいろいろな問題が起きているその中で、今回4つのことを取り上げます。 初めに、駅ホームで発生した転落死事故を受けて転落防止策の要請を。 これは、盲導犬を連れた目の不自由な男性が、東京都内の地下鉄の駅ホームから転落し、電車にはねられて死亡した事故が視覚障害者や関係者に不安と衝撃を広げています。視覚障害者にとって、駅ホームは欄干のない橋に例えられるほど危険な場所だったというのに、防止策のおくれによって痛ましい事故が繰り返される事態は深刻です。再発防止策の整備は待ったなしです。 この事故は、東京地下鉄ホームでの事故です。一宮市では起こり得ないと見ていいのか、考えてみたいと思います。市内にはJR木曽川駅、尾張一宮駅の2駅と名鉄本線には8つの駅、そして尾西線は一宮駅を経由して9つの駅があります。JR、名鉄合わせて19ある駅のホームは果たして安全と言えるでしょうか。それぞれの駅についてどのような危険を感じるのか、現場に出向き検証されたことがあるでしょうか、お聞きいたします。
◎
まちづくり部長(加藤重明君) 市内にある駅が危険かどうかというのを現場に出向いて確認したことはあるかというような御質問でございますけれども、私は通勤で電車を使っていますので、その駅は確認をさせていただいています。また、部下といいますか、電車で通勤している職員も多いものですから、そういう人にどうなんだろうというようなことで確認もいたしました。 また、JR、名鉄に聞き取りで内方線付き点状ブロックというのがあるんですけれども、駅のホームに、普通点状ブロックというのは危険を察するブロックなんですけれども、ホーム側に線がついていまして、こちらがホーム側ですよと、こちら側は線路側ですよというのがわかるようなブロックなんですが、そういうものの設置状況等も調べさせていただいている状況でございます。
◆28番(尾関宗夫君) 今ちょっと、対策の一部をちょっとお話にはなりましたが、今回の事故を受け、市としてどういう認識を持って転落事故を防止する対策、これを考えているのか、ちょっとその点についてもお聞きいたします。
◎
まちづくり部長(加藤重明君) 特に、目の不自由な方々におかれます対策としては、ホームドア、または可動式ホーム柵というのが非常に効果が高いとされております。その整備を進めていくことが重要であると認識しておりますが、一方、ホームドアの設置に当たっては、車両扉の不統一、ホーム補強工事等、技術的にも大きな課題が存在している状況でございます。
◆28番(尾関宗夫君) もう一度、この東京での事故について、少し考えるために述べておきます。 この事故を検証するため、東京メトロ銀座線、青山一丁目駅を東京視覚障害者協会の人たちが駅ホームの調査を行いました。点字ブロックに沿って歩くと柱にぶつかる、これまで転落事故がなかったのが不思議だと参加者の1人は語ります。ひっきりなしに電車が入る騒音もひどく、視覚障害者にとって危険なホームの実態が浮き彫りになりました。 このようなことで、全国各地でいろいろな、きょうも中日新聞で実はこういった記事が出ておりました。それは、駅ホームドア補助金増へ、という政府が転落事故多発、これを設置を促すためのそういった補助をふやしていくという、そういう方針が出されております。そして、それについて県内の障害者団体、愛知障害フォーラムの事務局長の方は、技術的課題が残るといえ予算増額は設備の後押しになる。鉄道各社は単に駅の規模ではなく、福祉施設や病院といった交通弱者の利用が多い駅など、個別の状況に配慮しつつ整備を進めてほしい、このように訴えられております。このことから見ても、やはり市内にある駅ホームがどんな状態なのか、やはり一度全て見ていただきたいなと思います。 実は、先日、名鉄の石刀駅へ行ってまいりました。ここは岐阜行きのホームはまだいいんですが、名古屋行きのホーム、いわゆるJRとの境となっています。ここのホームが非常に狭い、私も通過車両のときに立ってみましたが、風圧でホーム自体が揺れるというか、本当にこれどうしてコンクリートのホームなのに揺れるのかなというぐらい、そういう状況もありました。このことを見て、たまたま若い女性の方が子供と一緒に駅に来るともう子供は怖がって、そばのところにはおられないという状態があるということですが、そういう状況をやはり改善していくことが非常に今求められていると思います。そのような状況の中で、鉄道事業者に転落防止策の要請、これを市として働きかけを求めていきたいと思いますが、市としてはどんな考えでしょうか。
◎
まちづくり部長(加藤重明君) 先ほど議員から御紹介がありました事故を踏まえまして、国土交通省では8月26日に、駅ホームにおける安全性向上のための検討会が開催をされております。この検討会では、鉄道事業者とともに同種事故の再発防止のため、ホームドア、心のバリアフリーなど総合的な転落等の防止対策による駅ホームにおける安全性向上の検討を年内の中間取りまとめを目指すとされております。 このような状況にある中、国も鉄道事業者も対策の必要性を十分に認識しているところで、その動向を注意深く見守っていく段階にあると考えております。
◆28番(尾関宗夫君) ぜひ、事故が起きてからは遅いとこういうことです。実はこの石刀駅は、御存じのように一宮市のテニス場があります。ちょっとお聞きしましたら、中学生、高校生の大会も開かれるというふうに聞いております。そういうときに、市内の方は自転車で見えるのが多いと思うんですが、市外の方が参加される場合は、どうしても名鉄を利用してその駅で乗降されるという、こういった状況の中で、子供のことですので、つい話に夢中になってふざけ合ったりするということも起きてきますので、そういう点も今後、ぜひ注意を働きかけていっていただきたいというふうに思います。 次に、障害者施設の殺傷事件から求められる園のあり方。 神奈川県相模原市の知的障害者施設、津久井やまゆり園で、元施設職員の男性によって入所者19人が殺害され、26人が重軽傷を負った事件が深い悲しみと憤りを広げています。多くの人命を奪った戦後最悪の殺人事件そのものの残忍性に加え、大きな衝撃を与えているのは、容疑者の元職員が事件前から障害者なんていなくなればいいという趣旨の言動を重ねていたとされることです。障害者の命と尊厳、存在をこれほどあからさまに否定する考えを絶対に認めることはできません。一宮市内には同じような施設、いずみ福祉園があります。いずみ福祉園の夜間の職員配置など、どのようになっているのか、お聞きいたします。
◎福祉部長(真野克彦君) いずみ福祉園の夜間の勤務体制でございますが、夜間も複数の職員を配属しております。
◆28番(尾関宗夫君) 詳しいことはまた改めてお聞きしていくことも必要かと思いますが、今回の殺傷事件を受けて、いずみ福祉園の内部でどんな対策が検討されたのか、緊急時の連絡体制などお聞きいたします。
◎福祉部長(真野克彦君) 今回の事件を受けまして、防犯マニュアルを作成し、職員間で共有するとともに、改めて緊急時の連絡体制の確認をとっております。加えて、さすまた、防犯スプレー、非常用ホイッスルを購入し、万が一に備えたところでございます。また、事件後には愛知県の職員による聞き取り調査があり、その際に同行いたしました一宮警察署の署員によるアドバイスも受けております。具体的に受けたアドバイスでございますが、玄関の鍵につきまして、複数の職員が持ち帰るといった形で開錠ができる状態をつくるといったことが一つでございます。次に、侵入経路によっては施設内の中扉を閉めることで利用者、職員が棟内に立てこもることができる方法を考えるといったことが2点目でございます。3点目といたしまして、非常を知らせるために火災でなくても火災報知機のベルを押す等がございました。 早速10月6日になりますが、一宮署に依頼をいたしまして防犯講習会を予定しております。この防犯講習会の内容といたしまして、防犯意識の向上、防犯対策の指導、不審者に対する対応の方法を学ぶという点が一つでございます。それから、自己防衛、いわゆる護身術を学ぶという点、最後にいろいろな想定場面に合わせて避難方法を習得する。この3点についてこの講習会で学び、非常の事態に備える一助とするよう訓練をする予定でございます。
◆28番(尾関宗夫君) そういった対策も十分に進めていただきたいんですが、問題の一つは障害者に対する偏見、これをなくしていくことが大事だというふうに思います。いずみ福祉園では、毎年3月に地域との交流を目的としたいずみまつりが行われています。どんな取り組みを行っているのか。その中で障害者に対する偏見などを軽減されていくことを望むものですが、施設全体の取り組みについてもあわせてお聞きいたします。
◎福祉部長(真野克彦君) いずみ福祉園では、利用者の体力づくりや気分転換の目的で施設の周りを散歩する日課がございます。御近所の方に会えば時節、時候の挨拶をし、日ごろから人間関係をつくるようにしております。また、喫茶体験や外食体験、社会見学等を計画し外出することで、施設内に閉じこもる生活にならないよう地域の方との交流の機会を持っております。 先ほど、議員の御指摘の中でございましたいずみまつりのほか、ふれあい感謝祭、こういったものを通して地域の皆さんとの触れ合う機会を大切にし、このいずみまつりにつきましては、ことしで22回を開催した状況でございます。施設ではボランティアの受け入れ、学生の実習等もやっております。初めて障害のある方と接する学生もおりまして、そういった学生の感想といたしまして、ボランティアや実習は楽しかった、勉強になったといったものがございました。 また、そのほかの施設では、地域の奉仕活動として近隣の道路のごみ拾いを月1回行っております。その際、すれ違う住民の方からは、ありがとう、御苦労さま、そういった言葉をかけていただいております。 いずみ福祉園は開所してから26年目を迎えます。地域の中に根づいた施設となっておるものと考えております。しかしながら、障害というものに対する社会全体の考え方が広まりつつも、一方では今回の事件のような痛ましいことが起きる差別感情、こういったものがまだまだあるということは十分承知しておりますので、引き続いて、ともに生きる社会を実現すべく努力をしていく必要があろうかと考えております。
◆28番(尾関宗夫君) ここの施設は、私も月に1回は必ずお邪魔しているんですが、作業所でつくってみえるシフォンケーキがとてもおいしいもので食させていただいています。こういった取り組みなど、本当にやはりそこで頑張っている人たちを温かく見守っていく地域の体制もだんだんよくなってきているというふうに思います。 少しこの問題について、やはりこのまま通り過ぎるんじゃなくて一度考えてみたいと思いまして、その中身についてちょっと述べさせていただきます。 障害のある人もない人も相互に人格と個性、多様な生き方を認めて支え合い、学び合う社会の実現こそが、現代社会を形成する土台であることは明らかです。格差や貧困を努力が足りないとして自己責任にすりかえる、障害者施策などへの社会保障費を国のお荷物扱いにする、高齢者と若者を分断し世代間対立をあおる、こんな考え方が誤った風潮を醸成する土壌になっていないのか、一切の差別や敵意、偏見を許さないことが、障害者を初め誰もが大切にされる社会をつくるための重要な課題です。 障害者を支え、応援する団体の方がこのようなことを述べられています。私たち障害者、家族、関係者は大きな衝撃を受けています。特に、容疑者が元職員だったこと、さらに障害者の命と存在を真っ向から否定する言動をしていたことに対する驚愕と憤りは言葉にあらわせません。容疑者の言動の背景に、障害者は不要とする優生思想、これがあると言われています。動物の社会は弱肉強食ですが、私たち人間は人権や尊厳を学びながら優生思想を克服する努力を重ねてきました。 今回の事件で、克服するためにはさらなる努力、不断の努力の必要性を強く思います。このことを政治と行政がしっかり発信していかなければならないのに、今の日本社会は逆の発信が多いと言えます。政治家の障害者や高齢者、女性、子供の人格を否定するような暴言が後を絶ちません。それを厳しく問わずに許容、許していく風潮もあると感じます。容疑者は、ここから優生思想的な考えを学んでしまったのではないか。政府が進める施策についても自立、自助、自己責任が強調され、社会的に困難を抱える人たちに対する偏見や差別、排除が強まっています。生命と人間の尊厳を守ることは、政治と行政の最も根本的な責務です。そして、この痛ましい事件を契機に、障害のある人、ない人も公的な保障のもとで多様な生き方を認め合い、支え合い、学び合い、成長し合う社会を実現したいと言われます。どんな障害があってもいなくていい人はいない、そのことを強く訴えておきます。 次に、障害者福祉サービス利用と所得について。 近年、障害の程度に応じて障害者が働ける事業所がふえ、障害者も一定の収入が得られるようになってきたと思います。先日、障害者を雇用している事業所の方から相談があり、一生懸命働いている障害者に応えるため給料を上げたところ、逆に費用がふえ、本人の自由に使えるお金が減ってしまった、どうしてこんなことになるのか。これについては、担当のほうに資料などもお渡ししておりますので、この内容についてお聞きいたします。
◎福祉部長(真野克彦君) 障害者の方が働いて、結果、使えるお金が少なくなったといったところでございますが、就労している方で同時に障害福祉サービスを利用されている場合などに起きる可能性がある事例かと思います。障害福祉サービスは、サービスを利用した際に必要な費用の1割は利用者の方に負担をしていただきます。いろいろな軽減策が講じられておりますが、利用者負担額につきまして、月ごとの上限を所得区分に応じて設定しております。世帯の収入が課税か非課税かによって負担上限月額が変わってきます。今回のケースは、収入がふえたため所得区分が変わり、ふえた収入よりも利用者負担がふえてしまったものと思われます。
◆28番(尾関宗夫君) ちょっと単純に受けとめると、今の答弁ですと障害者の給料は上げないほうがいいという、そういったことを感じるわけですが、同じような障害でも個人差があります。一生懸命働くことに生きがいを持っている人もいると思います。そして、その態度を認めようと雇用する人の当然の対応、これもあるんですが、このことについてはどのように受けとめられるでしょうか。
◎福祉部長(真野克彦君) 障害者の方が社会の中で働くということにつきましては、望むべき姿だと思います。就労されている障害者の方は、お一人お一人利用されている障害福祉サービスが異なりますので、一概に言うことはできませんが、御本人の就労の対価としての給料と障害福祉サービスの利用により発生する費用を考えて、働き方を考え、判断していただくことが必要かと思います。
◆28番(尾関宗夫君) もう1つ問題として、障害者本人がこのことを簡単に理解できないという、そういった状況もそこにあります。こういったことに対しての親身な相談といいますか、対応してくれる場所はあるんでしょうか。
◎福祉部長(真野克彦君) 障害者の方が就労する場合に計画を作成する計画相談事業所や、市内6カ所の委託相談事業所が一緒に考えることもできますし、就業面及び生活面における一体的な相談支援を実施する障害者就業・生活支援センター--市内にはすろーぷがございますが--でも個別の相談として対応をしております。
◆28番(尾関宗夫君) 今回の問題は、まだこれから起こり得る話だというふうに思います。障害者を雇用されている方にその点をぜひわかりやすく説明していただいて、雇用主の気持ちもありますので、そういったことも踏まえながら障害者への対応をお願いしておきます。 次に、障害者の実態を把握し支援するため、懇談する機会の設定を。 愛知肢体障害者こぶしの会から、障害者施策に対する要請を7月21日付で市長に提出しています。この要請について、8月23日付で回答が届きました。これを見ますと、回答をいただくまでに1カ月以上かかっていますが、どのような手順で回答をされているのか、お聞きいたします。
◎総務部長(和家淳君) 市への要望や陳情書につきましては、総務部行政課で受け付けをし、最初に市長が目を通します。その後、要望の内容に応じて所管をする課が回答を作成いたしますが、今回のこぶしの会からの要請につきましては要請項目が20項目ございましたので、関係する課11課に回答の作成を依頼し、これを取りまとめて市長まで決裁をとった上で回答書をお送りしておりますので、日数を要する結果となったところでございます。
◆28番(尾関宗夫君) いずれにしましても、今後もそういった要望の中で、大体どのくらいかかるものか、また提出される方によっては期限を決めて、いついつまでに回答が欲しいと、そういった要望もあるかと思います。そういう状況の中で、やはり市民からの意見をぜひ本当に真摯に受けとめていただく体制を求めておきます。 そして、実は障害者の方のことについて少し気になったことがあります。これは、障害者の健康診査事業について、市民病院の整形の医師や関係者、福祉課の職員を交えて、事前に健康診査についての要望を話し合う機会がありました。この懇談の場に私も参加したことがありますが、そのとき整形の先生が、肢体障害者の方にとって障害の進行は予想外に早いこともある、早目の対応によって二次障害への進行を抑えることができるという、こういったことを言われたのが今も記憶にあります。この事前の懇談の場、これが今なくなったと聞いていますが、これはなぜなくしたのか、その点について、もしわかりましたら答えてください。
◎総務部長(和家淳君) 以前、御要望によりまして、いろいろな課の職員が一堂に会してそこで対応したということがございますが、非常に時間的な制約もございまして、職員が全員参加できない、参加しても一部の職員はそのまま座って話を聞いているというような状況でございましたので、対応の仕方を個別という形に変えさせていただいたということであります。
◆28番(尾関宗夫君) 実は、それとは違うんです。実はこれは、いわゆる障害者の健康診査事業が毎年行われています。それに当たって、その前に事前に、障害者の団体の方とその市民病院の職員も含めて、先生も含めて懇談をしたという、そういったことがありましたので、これまたなぜなくなったのか、またわかりましたら後でお聞きいたします。 そして、このような状況の中で、実は障害者の方が、やはり市としての懇談の場を持ちたいという、こんなこともおっしゃっています。実は、昨年12月議会で、このことについて副市長は、障害をお持ちの方が複数の課に関するものを訴えたいという場合には、あらかじめきょうは主に福祉課の所管の話がしたいけれども、道路のことでも言いたいことがあるというふうなことをお聞きすれば、それは同席させる、あるいは打ち合わせの途中からその場に出向かせる、そういったことも可能であろうかと思いますという、こういった答弁がありますが、その考えは変わらないということでよろしいですか。
◎総務部長(和家淳君) これは昨年の12月議会において、副市長のほうから答弁がございましたが、これは全くその対応については答弁をさせていただいたとおりでございます。障害のある方がお見えになったときには、会議室を借りて、そこへ担当課の職員が順次出向くというような対応をさせていただくということでございます。
◆28番(尾関宗夫君) たまたま要望書の回答を見ますと、窓口で同席させるとかいうような文言があったのでちょっと気になりました。今の答弁で対応していただけるということですので、よろしくお願いします。 次に、保育事業はサービス業でなく、個人として尊重し成長できる環境を原点に。 先日、保育園の待機児童についてこのような報道がありました。厚生労働省は9月2日、認可保育所などに申し込んでも入れない待機児童が、4月1日時点で前年同期より386人多い2万3,553人となったと発表しました。わずかですが2年連続の増加です。そして一方、育休延長などで待機児童には数えられない隠れ待機児童が6万7,354人に上り、前年比8,293人もふえたと公表しています。このような実態が公表され、明らかになったのは、実際に保育所に入れない児童が9万人を超えているこの事実です。 こういった状況の中で、一宮市は特に2歳児までの、いわゆる乳児の受け入れがまだまだ必要だということで、この10月からゼロ歳児、1歳児、2歳児を対象とした小規模保育事業が開設されます。施設及び設備運営に関する条件など、市はどのように判断し認めたのか、また、それぞれの施設の状況など具体的にお聞きいたします。
◎こども部長(栗山欣也君) 小規模保育事業を認可するに当たりましては、市が定めた認可基準に基づいて審査をいたします。主な基準は事業実績といたしまして、保育所、幼稚園、認定こども園、地域型保育事業のうちいずれかの運営の実績があること。そして、現に運営している施設について、所管官庁等による直近の監査、実地指導等において重大な文書指摘を受けていないこと、または受けていた場合は適切な改善報告がなされていることが必須となっております。 次に、施設及び設備に関する主な基準といたしまして、乳児室と保育室を設け、その面積にゼロ歳児、1歳児は1人につき3.3平方メートル以上、保育室は2歳児1人につき1.98平方メートル以上であることと、認可保育所と同じ基準を設けております。また、屋外遊戯場につきましては、施設の敷地内に2歳児1人当たり3.3平方メートル以上を確保することとしておりますが、これが困難な場合、施設の付近にある屋外遊戯場にかわるべき場所があることとしております。 運営に関する基準につきましては、保育士の数がゼロ歳児の児童3人につき1人以上、1歳児及び2歳児6人につき1人以上とした上で1人以上追加配置し、その半分以上は常勤とすることとなっております。なお、今回の事業者には、全ての保育従事者が保育士資格を持っていることを求めております。そのほかにもさまざまな基準がございますが、今回開設予定の3事業所は、審査の結果、いずれも諸条件を満たしているものと判断したところでございます。
◆28番(尾関宗夫君) 実は、先日、3つの小規模保育事業所がどこに開設されるのか現場を見てきました。そのうち2つの事業所では内装工事が行われて、もう1軒は閉店セールの張り紙がありましたが、きょう見ますともうそれは取られて、どうも改装工事に入っているみたいです。この状況から、たまたま2つの保育所は、6階建てと7階建てのビルの1階ですね。そういうところで保育をしていくこともできるようになるわけですが、実際にはやはり戸外、いわゆる外に散歩に連れていくということも必要だと思いますが、この点についてはどのような考えで対応していただくんでしょうか。
◎こども部長(栗山欣也君) 議員がおっしゃられるとおり、戸外は子供たちにとりまして全身を動かして遊ぶことのできる空間であり、保育士に見守られた安全な環境のもとで体を十分に動かして心健やかに生活することは、健康な生活を送るための基盤となります。 今回開設予定の3事業所のうち1つは、屋外遊戯場が施設に併設されておりますが、そのほか2事業所は議員の御指摘のとおり、施設内に十分な屋外遊戯場はありません。したがいまして、さきに御説明いたしました認可基準に基づき、徒歩圏内に利用可能な公園等があることを確認しており、子供たちが戸外で伸び伸びと遊ぶことで健全な心身の発達が図られるものと考えております。
◆28番(尾関宗夫君) まちの中といいますと、特にこの3つとも駅に近いところですから、2つはもう駅まで3分そこそこで来られちゃうかなという、もう1つの平和のほうでも五、六分で来られるという、そういった立地的な、例えば保護者、お母さんにとってみれば働きやすい場所に預けることができるという、そういったことでいいのではないかとは思います。 しかし、やはり心配なのは、本当に子供たちが安全な場所できちんと保育ができるのかなということも少し思いますので、例えばこの3つの事業所、定員は19人となっていますが、それぞれゼロ歳児、1歳児、2歳児、園によって受け入れのいわゆる定員数が違うようですが、保育士さんは何名の体制でいくんでしょうか。
◎こども部長(栗山欣也君) 先ほど申し上げましたように、市の認可基準の中の運営に関する基準で、必要な保育士の配置数も定めております。園児の年齢と人数に応じた配置がなされるようになっており、具体的には先ほど申し上げましたように、ゼロ歳児の児童3人につき1人以上、1、2歳児の場合は児童6人につき1人以上とした上で、1人以上追加配置ということになっております。また、開設時には再度確認させていただくこととしております。
◆28番(尾関宗夫君) そうしますと、大抵1つの保育園で6名体制でいくというふうに思います。そしてもう1つ、ここ全て3つとも株式会社が運営することになっていますが、この3つの事業所、これまでどんな仕事をしてきた企業なのか、お聞きいたします。
◎こども部長(栗山欣也君) 議員おっしゃるとおり、3事業所とも株式会社でございます。各社のもともとの事業内容は3社それぞれでございますが、それぞれ介護保険事業、そして保育士専門の人材派遣、そして保育所の開設支援等でございます。どの事業所も既に他市で認可保育所または小規模保育事業の運営実績がございます。
◆28番(尾関宗夫君) こういった中で、いわゆる小規模保育事業所ができてくるわけですが、やはり一番心配なのは子供の安全、市のほうからこのことについてある程度の指導も必要ではないかと思いますが、これは定期的にそこへ様子を見に行くといいますか、報告を受けるということはあるんでしょうか。
◎こども部長(栗山欣也君) ございます。
◆28番(尾関宗夫君) そういった中で、やはり子供たちが安全な場所で保育されるそのことを願うものですが、まだ公立保育園の中で乳児保育の受け入れをしていない保育園もあると思いますが、今後の計画についてお聞きいたします。
◎こども部長(栗山欣也君) 乳児保育の状況でございますが、4月1日現在で申し上げますと、平成27年度は乳児定員2,435人に対して2,119人の入所児童数で、入所率は87.0%でございました。平成28年度につきましては、乳児定員2,556人に対して2,243人の入所児童数で、入所率は87.8%という状況でございました。平成28年度におきましては、7月1日から事業所内保育所の地域枠として20人、10月1日から今申し上げました3カ所の小規模保育事業所で57人の乳児定員を確保し、さらに公立保育園3園において、あいている保育室を乳児室に改修いたしまして31人の乳児定員を増員いたしております。 今後も引き続き、公立保育園での乳児定員の拡大に努めるとともに、私立の保育園へ協力を呼びかけたり、小規模保育事業所の開設を進めたりと地域の保育需要を見ながら総合的に推進してまいりたいと考えております。その結果といたしまして、乳児保育実施園がふえていくことになろうかと考えております。
◆28番(尾関宗夫君) やはり保育室、これが環境問題、もう1つ今後の課題になってくると思いますが、昨日も井上議員がこの質問をされています。いただいた資料によりますと、いわゆる年中組、年長組、この数は142あるそうですが、そのうちエアコンの設置数は13クラスしかないという。もちろん、この13クラスのエアコン設置も初めから年中組、年長組に設置したものではなく、乳児室として使っていた、そういったことで設置されていたという、そんな話もお聞きしました。そのことについて、きのうエアコン設置については必要は感じている、そして必要性の高い園から設置を考えていくという答弁がありましたが、エアコン設置のない部屋は129室です。これについて、もう少し具体的な計画を持っていないのか、考えていないのか、このことをお聞きいたします。
◎こども部長(栗山欣也君) 計画の有無というお尋ねでございますが、現時点ではいつ、どこに、どれだけといったような具体的な設置計画は持ち合わせておりません。昨日、井上議員にも御答弁させていただきましたように、各園、エアコンのある遊戯室の活用などで暑さをしのぐさまざまな工夫をしております。園児数が多い等の理由で、これらの工夫では無理が生じてくるような場合を勘案いたしまして、必要性の高い園から計画的に設置していきたいと考えておるところでございます。
◆28番(尾関宗夫君) この1つの保育室の空調設備、エアコン設置には約150万円から160万円かかるという、そんな積算も出ているというふうにお聞きしております。その計算ですと、129室で約2億円になります。こういった状況の中で市内の業者、とりわけこの業者にとっては仕事起こしにつながっていく事業ではないかというふうに思いますので、ぜひ積極的に進めていただきたいと思います。 次に、学童保育の現状から施設、整備、環境面についてお聞きいたします。 今、朝日西や大和南小学校では教室、そして千秋小学校では敷地内に放課後児童クラブを建てて学童保育が行われています。そういう状況の中で、実際に小学校の校庭が自由に使えるのかどうか、学校側と、そしてこの児童クラブを運営する側と話が少し行き違うようなことが聞こえてきましたので、この点についてはいかがでしょうか。
◎こども部長(栗山欣也君) 現在、小学校の余裕教室を活用した放課後児童クラブは2カ所、そして小学校の敷地内に建設した放課後児童クラブは児童館、児童クラブ3カ所を含めて4カ所ございます。いずれの施設でも小学校との協力のもと、運動場や遊具などを使った外遊びができる体制になっているかと承知しております。
◆28番(尾関宗夫君) そしてもう1つ、実は、いただいたこういう子ども・子育て支援事業計画、この最後のところに放課後子ども教室推進事業の基本方針というのが載っています。これによりますと、平成31年度までに全ての小学校で放課後子ども教室を実施すると言われていますが、ここといわゆる今の学童保育、放課後児童クラブとの違い、これをお聞きいたします。
◎こども部長(栗山欣也君) 放課後子ども教室と放課後児童クラブの違いについてお尋ねでございますが、まず放課後児童クラブ、こちらは月曜日から土曜日まで夫婦共働きやひとり親家庭などの児童を対象に、生活と遊びの場を提供するものでございます。一方、放課後子ども教室は、保護者の就労の有無にかかわらず、全ての低学年児童を対象に週に数回、多様な体験活動を行う場を提供するものでございます。放課後の児童の居場所づくりという点で共通している両事業を推進してまいることによりまして、それぞれの特性を生かし、相互に補完しながら総合的に待機児童対策に取り組んでまいりたいと考えております。
◆28番(尾関宗夫君) 今、子供たちがかかわる痛ましい事件、これが後を絶ちません。そして、根本的な解決を望むものですが、実際、市としての重要課題、学校、保育関係者、保護者、地域が一体となって子供たちを守り、応援することを求めてまいります。 さて、最後に、公共交通機関の利用促進を目指す対策とi-タクシーの試行運行について。 7月1日から試行運行を行っておりますi-タクシーについて、6月議会でもお尋ねしましたが、やはりこのタクシーの事業目的、そして地域の住民の皆さんが関心を持っていただき、利用促進を願う者として再度お聞きいたします。
◎企画部長(熊沢裕司君) 市におきましては、平成24年3月に策定をいたしました一宮市公共交通計画に沿って、公共交通に関する事業を実施してきております。事業を大きく区分しますと、1つ目にバス路線のコース変更や新規運行などのネットワークの整備、2つ目にバス1日乗車券、おでかけバス手形などのバスの利用促進策の実施、この2つの事業に分けられております。 今回、試行運行を行っておりますこのi-タクシーにつきましては、鉄道や駅やバス停から遠くて
公共交通機関を利用しづらい地域の公民館などにi-タクシーの停留所を設けまして、最寄りのバス停留所までを予約制の乗り合いタクシーで結ぶことでバスを使っていただきやすくするものでございます。バスの利用促進策の一つとして行っているものでございます。
◆28番(尾関宗夫君) i-タクシーは、7月の運行開始からちょうど2カ月が経過いたしました。7月の利用状況については、先月の中旬に各タクシー停留所別の利用状況をいただきましたが、8月はどうでしょうか。盆休みもありますので、この8月末までの利用状況、わかっていれば教えてください。
◎企画部長(熊沢裕司君) 今、7月の状況でございますけれども、さきに御案内のとおり、地域停留所33カ所のうち利用された停留所が16カ所で、73台91人の御利用がございました。8月につきましては、利用された停留所が17カ所で61台74人の御利用がございました。この7月、8月の2カ月間では、利用された停留所は20カ所で134台165人の御利用となっております。運用開始後2カ月間の状況でございますが、i-タクシーの停留所別で見た場合、その利用が全くない停留所が13カ所ある反面、月に15人から20人程度御利用いただいている停留所もございまして、地域によりかなりの差が見られる状況となっております。
◆28番(尾関宗夫君) このような今の状況を見ますと、やはり停留所によって随分差が出てきているなと。もちろん、この設定を慎重に進められてきたと思いますが、やはり対象地域への周知、これがまだまだ必要ではないかなと思います。繰り返しまたそういう手を打っていかれると思いますが、どのように考えているのか、お聞きいたします。
◎企画部長(熊沢裕司君) i-タクシーの周知につきましては、市のウエブサイトのほうで全ての停留所の位置と時刻表を掲載しております。また、7月号の市広報とともに、地域のi-タクシーの停留所の位置と時刻表を記載した御利用の御案内文章を対象となる町内会の全戸に配布させていただいております。しかしながら、利用の少ない、あるいは全く利用のないタクシー停留所もございますので、いま一度、10月号広報配布にあわせて対象となる町内会の全戸を対象に、地域のi-タクシー停留所の時刻表とお知らせのチラシを配布していただくように町会長に依頼をさせていただきます。 また、対象地域で実施される交通安全講話であるとか対象地域への高齢者訪問事業の際に、啓発チラシと該当するi-タクシーの停留所の時刻表をお持ちしまして、利用啓発も行っていきたいと、そんなふうに考えております。
◆28番(尾関宗夫君) やはり、このタクシー、新しい試みです。隣の稲沢市、そして江南市でもタクシーを使ったそういう外出支援を行っているわけですけれども、このことについてもほかの地域の進め方も見ながら、さらにこの一宮市のコミュニティタクシーが利用しやすいほうに持っていっていただきたいというふうに思いますが、その点について今後の課題としては、アンケートが多分大きな力になると思いますが、そのアンケートについてはどのように受けとめてみえるでしょうか。
◎企画部長(熊沢裕司君) ただいまアンケートを集計中でございますので、そちらのアンケートの意見も参考にしながら、このi-タクシー事業をより市民の方に利用していただけるように考えてまいりたいと思っております。
◆28番(尾関宗夫君) 実は、私のところに、ゆうべちょっと82歳のおばあちゃんがタクシーのことについてという、少し文章が届いていましたので紹介しておきますが、やはり市民病院に行かれる方、病院での診察がいつ終わるのか、そして終わった時点で今度薬をいただく、それからでないと帰りのバスを決められないという、そういった中で実際にタクシーに電話して予約をしようと思うと大変煩雑、またこの方は視覚障害者であって、つえがないと外に出られないという、そういうこともありますので、今後、そんなことも踏まえて政策、このi-タクシーを進めていただきたいと思います。 以上で終わります。(拍手)
○議長(渡辺之良君) 36番、平松邦江さん。 (36番 平松邦江君 登壇 拍手)
◆36番(平松邦江君) 議長からお許しをいただきまして、一般質問させていただきます。 まずは今回、協働のまちづくりの取り組みということで質問させていただきますが、最初に協働の意味を確認させていただきます。協働と一言で言ってもそのスタイルにはいろいろございまして、今回はお互いの得意分野、専門分野を生かしてさまざまな人々が協力して取り組む、そこに相互利益があり、お互いが一緒にやってよかった、これからも一緒にやっていきたいとそれぞれの立場をよく理解し、尊重し合い、豊かで住みよい地域社会づくりを進めていく、そういった意味で協働のまちづくりの取り組みということを掲げさせていただき、質問を進めさせていただきます。 今回、外出支援と買い物支援ですが、前半、外出支援について質問させていただきます。今の尾関議員がまさにこの前に質問されましたので、皆様の確認の意味のところもあるかもしれませんが。 まず最初に、市の公共交通に対する考え方として、平成24年3月に策定されました一宮市公共交通計画について、背景やその目的について簡単に教えていただきたいと思います。
◎企画部長(熊沢裕司君) 一宮市公共交通計画の背景とその目的についてというお尋ねでございますが、現在の市の公共交通網につきましては、JR東海道本線を初め
名鉄名古屋本線及び尾西線などの鉄道を幹としまして、一宮駅を中心に名鉄バス、i-バスが放射状に運行しております。 i-バスにつきましては、当初、市内の公共交通の利便性の向上や、高齢者や障害者の方などの社会参加の促進を目的に運行を開始、平成17年の合併に伴いまして、従来のコースに加えまして、尾西北、尾西南、木曽川・北方コースの3コースを追加して運行してまいりました。また、バス路線が撤退して公共交通の利用が不便な地域を解消する目的で、平成19年11月より大和町・萩原町と千秋町のこの2コースを追加してきております。これらそれぞれが異なる目的で運行を行ってきたバスを初め、鉄道やタクシーを含めて、それぞれの位置づけ、担う機能を明確化し、利用する方にとって利便性の高い体系的な公共交通ネットワークを構築するため、また、住民、事業者、行政が協働して公共交通の利用促進を行うよう策定したものでございます。
◆36番(平松邦江君) 次に、7月1日から試行運行を行っておりますi-タクシー、先ほど尾関議員のほうからも質問をされておりました。i-タクシーは、市で初めてタクシー事業者と協働で実施する事業です。市民の皆様に再度お知らせするためにも、今回のi-タクシー試行運行の事業内容についてどういった内容で実施されているのか、教えてください。周知が大事ということでもございましたので、今回あえてもう一度お尋ねをいたしますので、よろしくお願いいたします。
◎企画部長(熊沢裕司君) 今回、試行運行を行っておりますi-タクシーでございますが、これは鉄道の駅やバス停から離れた、
公共交通機関を利用しづらい地域内の公民館などにタクシーの停留所を設置しまして、最寄りのバス停までを予約制の乗り合いタクシーで結びまして、バスの利用促進へとつなげるために実施しているものでございます。i-タクシーは、タクシーの小回りがきく特徴を生かしまして、市で初めてタクシーを公共交通として実施する事業でございます。タクシー事業者には、本来のタクシー事業とは別の乗り合い事業を行っていただいておりますので、議員の言われるとおり、協働の一つであるとも言えます。 対象区域につきましては、鉄道駅から1キロメートル、バス停から500メートル以上離れた地域が多い町内会が対象となっております。運行形態といたしましては、どなたでも御利用でき、事前に乗車の予約をしていただいたタクシー停留所と接続するバス停留所の間を運行するもので、1乗車1人100円で御利用いただけます。運行時間はおおむね午前8時から午後6時までで、往路、復路とも1時間に1運行、1日10便程度を運行しておりますが、接続する路線ダイヤによりまして、地域によっては運行時間や運行便数が異なります。このi-タクシーの試行運行の実施期間につきましては、今年度末までを予定しております。なお、御利用いただいた方には、アンケート調査への御協力をお願いしております。アンケートの結果や電話などによる御意見は、今後i-タクシーを検討する際に参考にさせていただきたいと思っております。
◆36番(平松邦江君) 事業の内容については大体わかりました、確認をさせていただきました。 まず、この中で最初にお聞きしたいのですが、今のお答えの中でi-タクシーの利用料金が1乗車お1人100円でとありましたが、どういった考え方でこの100円という利用料金が設定されたのか、教えてください。
◎企画部長(熊沢裕司君) i-タクシーの利用料金の設定に当たりましては、市で運行を行っておりますi-バスを基準に設定をさせていただきました。i-バスは大きく区分しますと、幹線的バスとして一宮駅に直接接続する一宮コース、大和町・萩原町コース、千秋町コースのこの3つのコースと、それから支線的バスとして公共交通の利用が不便な地域で運行し、一宮駅に直接接続していないi-バス尾西北コース、尾西南コース、木曽川・北方コースのこの3つのコースがございます。 i-バスの利用料金設定につきましては、幹線的バスとして一宮駅へ直接接続するコースは1乗車200円、支線的バスとして一宮駅に接続しないコースは1乗車100円となっております。今回、試行運行を行っておりますi-タクシーにつきましては、駅に直接接続しないi-バス尾西北、尾西南、木曽川・北方コースと同様の位置づけといたしまして、1乗車100円と設定させていただいたものでございます。
◆36番(平松邦江君) 1人1回100円はi-バスが基準となっているということがわかりました。 次に、i-タクシーの運行事業者について質問させていただきます。この事業は名鉄タクシーが運行されていますが、ほかの事業者にもi-タクシーの運行をお願いできないのでしょうか。
◎企画部長(熊沢裕司君) 今回、i-タクシーの試行運行事業を実施するための協議の段階で、予約制の乗り合いタクシーとする際には、利用者の方が予約する電話番号は地域ごとに分かれることなく1つの電話番号としたほうが利用しやすいということのために、事業を1社で受けていただくことを考えました。また、事業の認可の面から、一般的に言うタクシーにつきましては、利用者と運送業者であるタクシーとの間で、御利用になる際に1対1の個別の契約を結ぶ一般乗用旅客自動車運送事業の許可を受けて行われております。しかし、i-タクシーは複数の御利用の場合、乗り合いの運行を行いますので、i-タクシーは法律的には路線バスと同様の一般乗合旅客運送事業の許可が必要となります。 そういった事情から、現在市内に複数のタクシー事業者がございますが、今回の試行運行を実施するに当たり、各社と事前に協議を行った結果、現在の運行事業者のみが乗合旅客運送事業の許可を有しており、事業に協力いただける、そういった御返事をいただきました。議員の言われるとおり、協働として事業実施できる事業者ということで、現在の運行事業者へ委託しているという状況でございます。
◆36番(平松邦江君) 乗合旅客運送事業の許可が要るということがわかりました。それが市内では1事業者のみということを理解いたしました。実は、先日、私もこのi-タクシーを利用させていただきました。私の住む地域はこのi-タクシーの対象地域でございまして、早速と体験をさせてもらいました。そのとき感じたことについて質問させていただきます。 地元の公民館までまず歩いて行きます。大変暑い日でしたが歩いて行きました。そうすると、早々にタクシーが待っていてくれまして、時間よりも早く行ったのがまたさらにタクシーがもういたので、そのまま乗って行きました。最寄りのバス停まで利用したんですけれども、連絡するバスが今度はおくれまして、結果、長い間バス停で待つことになってしまいました。その日は大変いい天気で、暑い時期でいろんなことを想像しながら立ちました。もし私がもっと高齢者だったり、もうどこか体が調子が悪かったり、また重たい荷物を持っていたとか、いろんなことを想像しながら長い間バスの来るのを待ちました。暑いとき、雨等で天候が悪い場合、屋根や椅子もないしということで、特にお年寄りの方たちが待つのも大変だと感じました。 こういったことを少しでも解消するために、バス停に屋根やベンチ等の設置をするお考えはないでしょうか。それと、現在タクシー停留所は公民館となっていますが、公民館まで遠いということもよく聞きます。公民館以外にも地域のタクシー停留所を設置して、乗り場をふやすことはできないでしょうか。
◎企画部長(熊沢裕司君) まず、バス停のベンチなどの設置についてお答えをさせていただきます。御質問のバス停のひさしであるとかベンチの設置につきましては、設置するバス停の道路管理者の占用許可をとる必要がございます。屋根を設置する場合、幅員が3.5メートル以上の歩道であることであるとか、屋根を設置した後において、屋根のない歩道部分が2メートル以上確保できること、こういったことが設置の条件となっております。また、ベンチにつきましては、一般交通の支障とならない歩道でかつ歩道の有効幅員が2メートル以上確保できる場合に設置することができるとなっております。路線バス事業者も、利用者が多いバス停の中でこのような基準を満たす場所に屋根やベンチを設置しております。i-タクシーの接続先となっているバス停留所の中で、この条件に合致する停留所はなく、設置が困難な状況でございますので御理解をいただきたいと思います。 2点目にお尋ねのタクシー停留所の場所についてでございますが、今回の試行運行は、該当する地域の町内会の公民館を基本に地域の停留所を設置させていただきました。設置の際には、町会長に御相談をさせていただいて、地域の公民館への設置に御協力いただいておりますので、町内会と市とで共同で設置したということが言えると思います。タクシー停留所の設置は、国に届け出が必要で、増減には時間がかかります。さらに、地域のタクシー停留所を路上設置することは、道路の占用許可や警察との協議が必要で簡単ではございません。そういったことから、試行運行の間の地域の停留所は現在の33カ所で実施したいと、そういうふうに考えております。
◆36番(平松邦江君) 残念でございます。もしも例えば椅子とかがあったら、そこに、ここはi-タクシー降車場とか何か宣伝にもならないかと、そのようなことも思ったところでございました。 ところで、7月のi-タクシー運行が開始されてちょうど2カ月が経過いたしまして、先ほど尾関議員のほうからも8月の末の利用状況についてお尋ねされました。7月は、議員の方は皆さんお手元に報告書が届いていると思いますけれども、ちょっと私のほうからまた確認で述べさせていただきますと、今、先ほど企画部長の答弁では、7月は地域停留所が33カ所、利用停留所が16カ所、73台で91人の利用、8月は17カ所で61台74人の利用。この2カ月間では、利用停留所は20カ所134台165人の利用となっているということでございました。 運行開始後2カ月の状況ではありますけれども、i-タクシーの停留所別で見たときに、13カ所が全く利用がないということも先ほどの質問で確認をさせていただきました。一方、また月に15人から20人程度利用いただいている停留所もあるということも確認をさせていただき、地域によっていろいろと差があるということを確認させていただきました。より多くの方にi-タクシーを知っていただきまして、また利用いただけるように積極的なPRをお願いしたいと思います。何か事業が始まるときは、大体周知が大事ということで取り組んでいただいておりますけれども、このPRをお願いしたいと思います。 今回の試行運行では、利用された方に対しアンケート調査を行って、その結果から今後i-タクシー事業をどう実施していくのか検討されるということでございましたが、アンケートの項目を簡単に教えていただきたいと思います。また、今集まっているアンケートからどんな方が利用され、どんな御意見が寄せられているのか、そういった御意見に対する市としての対策の方針も教えていただきたいと思います。お願いします。
◎企画部長(熊沢裕司君) 今回、試行運行期間中に御利用いただいた方には、返信用封筒で郵送していただく形でアンケート調査への御協力をお願いしているところでございます。アンケート項目の主なものは、年齢や性別のほか外出の目的やi-タクシーが運行される以前のバス停までの移動手段のほか、運行本数や時間帯を初め予約方法、停留所の位置などに対する満足度などに関するものとなっております。 そのうち、返送されたアンケートから見ました利用者につきましては、女性の利用者や年齢では65歳以上の方、また、運転免許を保有しない方も多く、免許を返納された方の利用もございました。利用目的は、通院や買い物のための御利用が多く、利用される時間帯は午前中が多い状況となっております。いただいた御意見につきましては、バスの利用が便利になったであるとか、家族による送迎ができないときは大変便利で助かるとか、荷物が多いときに助かる、あるいは外出機会がふえたなどがございました。一方で、もっと早い時間や遅い時間に運行をしてほしい、接続するバス停をふやしてほしい、病院まで直接行ってほしいであるとか自宅まで来てほしいといった意見もございました。 試行運行が開始されてから2カ月ということもございまして、アンケートに対する回答件数もまだまだ少ない状況ではございます。今後のアンケート調査結果から新たに見えてくる課題であるとか、お寄せいただいた意見などももとに、より多くの市民の方が便利に御利用いただくことができるような事業内容として検討を重ねてまいりたいと考えております。
◆36番(平松邦江君) 今回のi-タクシーの試行運行は、地域のタクシー停留所と最寄りのバス停を結んでバスの利用促進を図るとのことなので、せっかくタクシーを使った事業を行うのであれば、例えば年会費を事前に払った方を対象とした登録制とかにし、利用者の自宅から最寄りのバス停や駅まで運行するというように、利用者にとってもっと利便性が高く利用しやすい形で実施すると、i-タクシーの利用者もふえて、同時にバスの利用者もふえると、さらに効果的なバスの利用促進につながると考えるのですが、いかがでしょうか。
◎企画部長(熊沢裕司君) 先ほどまでの答弁の中でもお答えさせていただきましたように、今回の試行運行につきましては、バスが利用しづらい地域の方にバス停が近い地域の方と同じようにバスを利用していただけるように実施しておるものでございます。また、複数の方が御利用になる場合、路線バスと同様、乗り合いでの運行となります。車両としてはタクシーを使っておりますが、事業の認可は路線バスと同じ乗合旅客運送事業の許可を受けて実施しておりまして、予約があるときのみ運行するタクシー停留所と接続するバス停までをつなぐ小さ目のバスということが言えると思います。 議員の御提案は、利用者をふやす、あるいはバスの利用促進には効果的かもしれませんが、会員制のタクシーのように運行することとなりますので、i-タクシーとは別の事業として検討することになるのかと思います。そのため、市内の公共交通に悪影響が出ないように、バス事業者やタクシー事業者と改めて慎重な協議が必要となり、i-タクシーの実施内容を変更して行うということはちょっと困難だと考えております。
◆36番(平松邦江君) 事業の検討や見直しなど協議をしていかれると思いますが、今後の流れと会議の参加者をお尋ねいたします。
◎企画部長(熊沢裕司君) i-タクシー事業の見直しにつきましては、お寄せいただいたアンケートや対象地域の町内会からの御意見なども参考にさせていただいて、事業者と協議して決定した変更案を一宮市地域公共交通会議にお諮りし、合意をいただく必要がございます。この会議の参加者につきましては、老人クラブ連合会、身体障害者福祉協会、民生児童委員協議会などの地域の代表者や各種団体の代表者、愛知県バス協会、タクシー協会、バス事業者、中部運輸局、一宮警察署などの方が委員となっていただいております。
◆36番(平松邦江君) 試行的に行われているi-タクシーは、長きにわたりさまざまな協議のもとで形になったものと理解をしております。来年3月までの間、試行ということでございますので、先進的で効果的な事業にしていっていただきたいと思います。そのためにも、利用者の立場に立った見直しをお願いいたします。対象地域の町内会からの御意見も参考にされるということですが、特に利用が全くないと言われた停留所13カ所は何が課題なのか、また地域の課題をよく調べていただきたいと思います。特に、利用者が多いのは女性です。女性の意見を大切にしていただきまして、その意見を酌み取っていただきたいと思います。
◎企画部長(熊沢裕司君) 今後、i-タクシーが利用者の方にとってより便利なものとなるよう、アンケートや電話などでお寄せいただいた御意見を参考に、見直しの検討を行っていこうと考えております。現在、お寄せいただいた御意見は、約75%が女性からいただいております。女性からの意見も男性からの意見も貴重な御意見として参考とさせていただきたいと思っております。
◆36番(平松邦江君) 私が乗ったときのタクシーの運転手が言っておりました。余りまだ知られていないようだねと。運転手がそのようにおっしゃるのですから、本当にまた行政とその事業者とあわせて周知をよろしくお願いしたいと思います。また、時間も遅い時間帯がもう少しありますと、安心して出かけるものではないかとあわせてお願いをしておきます。 今回、協働ということでまずは外出支援についての質問をさせていただきました。後半はまた午後、よろしくお願いいたします。 ここでまず一旦終わらせていただきます。ありがとうございます。
○議長(渡辺之良君) 暫時、休憩いたします。 午前11時54分 休憩 午後0時59分 再開
○議長(渡辺之良君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 36番、平松邦江さん。
◆36番(平松邦江君) では、休憩前に続きまして、協働のまちづくりの取り組みの2つ目、買い物支援についての質問を再開させていただきます。 野菜や果物、卵などを買いたくても身近な商店が閉店してしまった、高齢で車の運転ができず足腰も弱くなり、買い物に出かけたくても出かけられない、そうした日常の買い物に苦労していらっしゃる買い物弱者がふえております。 少し前になりますが、平成24年9月、愛知県が県内の65歳以上の高齢者1万人にアンケートをした結果によれば、5人に1人が買い物に不便を感じると回答し、その6割以上が近くに店がない、重たいものやかさばるものの買い物が困難、交通手段が不便と上げています。経済産業省の推計では、こうした買い物弱者は全国で600万人に上ると言われており、ほかの調査では700万人という数値も出ています。買い物弱者と言われる対象は、増加傾向にあります。 さて、本市においても例外ではなく、高齢化率は平成28年4月1日現在25.4%となり、今後の対応が求められる状態に入ってきていると感じております。市内の連区別高齢化率の上位は、朝日の33.4%、萩原の30.5%、北方の30.3%、浅井町29.8%、葉栗と大志が28.9%となっております。その中では特に、葉栗と朝日からは最寄りの商業施設が遠く、車を運転されない高齢者が買い物に出かけにくい状況にあると、切実な声を多くいただいております。 そこでまず、買い物弱者と言われる定義と今までとってこられた対策を伺いたいと思います。
◎経済部長(児嶋幸治君) 買い物弱者の定義とのお尋ねでございますが、経済産業省の定義によりますと、経済流通機能や交通網の弱体化とともに、食料品などの日常の買い物が困難な状況に置かれている人々のこととされており、具体的には、生鮮食料品店までの距離が500メートル以上かつ自動車を持たない人を指しております。当市におきましても、基本的には同様の方々を買い物弱者と考えております。 しかしながら、当市では、地域的な差はございますが、食品スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店舗がまだまだ全市に点在しております。また、御高齢の方の中には単身世帯の方もいらっしゃいますが、自動車を運転される方も大勢いらっしゃいます。そのため、当市におきましては、買い物弱者問題は喫緊の課題とは位置づけておりませんが、一方で、なかなか遠くまで買い物に行けない方も実際にお見えになり、そういう方々への買い物支援の重要性は認識しており、買い物支援につきましては、一宮商工会議所ともさまざまな角度から検討をいたしております。 次に、これまでの対策ということですが、市としては特別な対策を講じた経緯はございませんが、平成24年度に萩原商店街の中で買い物弱者支援を事業目的に、萩原町及び朝日地区をターゲットとした宅配御用聞き事業を、民間事業者が空き店舗を活用して実施された実績はございます。その結果ですが、予想よりニーズが少なく、商業ベースに乗ることができず、1年余りで事業撤退となっております。
◆36番(平松邦江君) せっかくの支援事業が継続できなかった理由は何だとお考えでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) まず、1つ目といたしまして、事業の実施に当たりまして事業者の周知不足があったと考えられます。近年ではインターネットの環境も整い、情報発信については目覚ましいものがございます。しかしながら、このような状況でもインターネットが利用できない、または利用しない方々もいらっしゃいます。このような事業は、実施するという情報をいかに知っていただくかが重要だと考えます。 2つ目といたしましては、結果としてニーズを明確に把握できていなかったことが原因だと分析をしております。注文を受けて代理で購入し、品物を宅配する御用聞き宅配サービスではなく、自宅の近くまで生鮮食料品や生活用品を販売しに来ていただき、実際に手にとって商品を吟味し、納得して購入できるような移動販売サービスにこそニーズがあったということでございます。事業者が物流専門業者であったため、宅配に主眼を置いたことがニーズにマッチしなかったのではないかというふうに考えております。ただし、移動販売サービスにつきましても、採算上商業ベースに乗るかどうかとの分析はできておりません。
◆36番(平松邦江君) 愛知県内でもさまざまな買い物支援の取り組みがあるようですが、どういうものがありますでしょうか。把握されているものがございましたら御教示いただきたいと思います。
◎経済部長(児嶋幸治君) 先日、愛知県市長会主催の商工関係部課長会議に、買い物弱者対策についてという議題がございました。会議は諸事情により開催されませんでしたが、この議題に対する各市町村からの回答をまとめたものが手元にございますので、一例を紹介させていただきます。 名古屋市では、商店街振興組合などが、地域の課題として宅配サービスや高齢者の買い物支援及び朝市などの事業に取り組む場合に、事業費の一部を補助する制度がございます。 また、春日井市では、春日井市観光コンベンション協会が事業主体となり、春日井市や春日井商工会議所が事業支援として携わっている、販売地区を限定した移動販売事業を実施しております。 また、御紹介した以外にもさまざまな取り組みが、高齢者の生活支援として各市町村で行われておりますが、主なものは買い物支援事業としてではなく、福祉的な観点からの配食サービス事業を実施しているところが多く見られます。これにつきましては、当市におきましても既に事業を実施しているところでございます。
◆36番(平松邦江君) 今、御答弁の中に春日井市の御紹介がありました。自動車やバス等の交通手段を利用できないことや身体的な理由により、日常の買い物に御不便を感じている方に対して、公民連携によるビジネス手法を用いた移動販売事業を実施しております。平成27年から開始されたということで、行政調査に行かせていただきました。 春日井市は、ニュータウンの高齢化、独居化が進んでいることは報道にもありますが、高齢化とか言うと福祉対策のように思いますが、買い物支援を持続可能なものにするために、福祉的観点ではなく経済・経営観点で取り組んでおられます。 事業実施までの取り組みとしましては、市の現状と課題の把握、次に商圏調査で買い物不便地域の洗い出し、そして把握したその地域にヒアリング調査を実施、さらに65歳以上で構成された1,000世帯を対象に郵送による無記名回答方式でアンケート調査を行っておられます。こうした事前の取り組みで、買い物支援が必要な地区やサービスを絞り込み、具体的なお買い物支援サービスの実施を商工会議所と協働で、移動販売事業として4つの地域を選定し開始されております。 市の負担は、商品を乗せる軽ワゴン2台分の補助です。商品の仕入れや販売、回収は、委託を受けた業者が全て行います。価格は店頭価格、商品を搭載した車は、春日井市に生まれた書家小野道風にちなみまして「道風くん」と名づけて、市のイメージソングを流しながら走ります。移動販売が当地に着くと、イメージソングを聞きつけた人たちが販売車のところまで出かけていき、商品を見ながら居合わせた人たちと楽しく話しながらお買い物をします。昔懐かしいロバのパン、このような状態だと思います。各地域週2回、移動スーパーマーケットが来るのです。 調査に行かせていただいたとき、野菜、魚、果物、調味料、お菓子、アイスクリームなどなど大変多くの種類の商品が、車の中にすき間なく効率的に搭載してありました。店員は、手早く棚から商品を車の周りに配置し、曲が流れる中をお客様がかごを手に、ゆっくり商品を見ながらお買い物をされていきます。お買い物が終わると、店員は、これまた手早く片づけて曲を流しながら帰っていきます。 曲と言えば、昨日の服部議員の質問で、「人・街・未来へ」の歌を披露していただきました。その曲も一宮市にはございますが、今回の車が走りながら流す曲は、いちみんのテーマソングのほうが合っているように私は思います。 買い物弱者を支援・応援する方法は3つあると言われております。当たり前のことですが、1つには店をつくること。身近に買い物できる場所で生活に必要な物やサービスを提供できる店の存在。そして2つ目には、商品を届けること。身近な場所で提供できないものやサービスを移動販売車や仮設店舗、宅配などで届けること。3つ目には、家から出かけやすくすること。この3つが、一般的に買い物弱者を応援する方法と言われております。まさに、この春日井市の移動スーパーマーケットは、3つともかなっておりました。 今まで買い物支援にはいろいろなスタイルがありましたが、自分で見て買える、人との交流ができる、ひきこもり対策にもなる、ビジネス手法でありながら福祉面もカバーできているということで、大変に魅力的な事業ではないかと思います。4月から始めたこの事業は大変好評で、夏から販売場所を2カ所ふやしているようです。 春日井市の取り組みは、行政間の情報交換等、以前より把握されていたのでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) この事業につきましては、地元のテレビ局のニュースで報道されておりましたので認識はしておりましたが、詳細な内容までは把握しておりませんでした。
◆36番(平松邦江君) もう少し春日井市の事業についてお話をさせていただきますと、事業開始前には、当然ですが十分な準備が必要です。 まず、商圏調査としては、65歳以上の世帯数が上位の町名を調査、次に大型店舗の場所とそこから半径500メートルの区域を把握、こうして買い物不便地域を洗い出します。商圏調査で把握した地域にはヒアリング調査を行いますが、移動販売車の駐車する場所の確認も行っております。まずは、こうした地域の洗い出しの地図づくりをしていただきたいのですが、いかがでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) 御提案いただきました地域の洗い出しにつきましては、具体的には、まず生鮮食料品などを取り扱う店舗を地図に落とす作業から始まると考えますが、これらの商品を取り扱っていると考えられる店舗は、食品スーパーマーケット、コンビニエンスストアのほかにも個人で営業されている精肉店や青果店も対象となりますので、確認はインターネットなどで検索するなどとなりますが、洗い出しは十分に可能だと思いますので、商工会議所などとも連携して取り組んでまいりたいというふうに思っております。
◆36番(平松邦江君) ぜひ、地図づくり、マップづくりから始めていただきたいと思います。一宮市の物理的な現状を、まずは把握していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 その上で、地図上に描かれたいくつもの円の範囲外となっていた部分が広い地域、この地域に対して、次のリサーチとして真のニーズをすくい上げるためにも、アンケート調査の実施が必要だと思われますが、実施は可能でしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) 現在、市が実施しているアンケートにつきましては、第6次総合計画のまちづくり指標に関する市民アンケートや、市政運営の参考にさせていただくための市政アンケートなどがございますが、これらのアンケートは、市内在住の18歳以上の市民の方から無作為抽出された3,000人を対象に実施しております。御回答いただく方は、市内全域にまたがりますし、年齢も若い方からお年寄りの方々まで幅が広いため、この中に買い物支援についての項目を入れたとしても、真のニーズは浮かび上がってこないのではないかというふうに思います。 したがいまして、先ほどの地図に基づいてのアンケートなど方法を工夫しながら、会議所とも協議をして検討してまいりたいというふうに考えております。
◆36番(平松邦江君) この買い物支援事業については、世界の中でイギリス、アメリカが先行しております。フードデザート、いわゆる食の砂漠という問題で、生鮮食料の摂取不足による栄養事情の悪化が起こります。ビタミンや食物繊維、ミネラルなどの栄養素を摂取する機会が不足すると、慢性病、心臓病、脳卒中、糖尿病、がんなどの健康被害が生じる可能性が高まり、高齢者においては、低栄養が原因で転倒や骨折、身体障害のリスクが高まってしまいます。 また、もしくはファーストフード、そうした外食によると栄養過多、いずれも健康状態の悪化による疾患発生率の上昇など、社会問題へとつながってまいります。 日本でも、そして山間部ではなく平野の中にある一宮市でも注意していかなければならない問題であると、そういった問題になる可能性があると思います。 最後に、経済部長にまたお願いいたしますが、商工会議所は先行して勉強会を実施してみえるということなので、ぜひ主導的に動いていただきまして、ニーズ把握から民間事業者による事業の安定まで一連の流れを支援していただき、官民協働による買い物支援を展開できますようにお願いしたいと思います。いかがでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) この問題につきましては、ニーズがあるということであれば、まずは行政の補助金などの支援を受けて実施するのではなく、あくまでも商業ベースで継続実施していく事業だというふうに認識をしております。行政側といたしましては、側面支援をしながら、繰り返しになりますが、商工会議所などと協議、連携をして取り組んでまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
◆36番(平松邦江君) どうぞよろしくお願いいたします。 第7次総合計画策定のための市民アンケート調査をちょっと見てみますと、買い物難民については、不満が4.3%、やや不満は10.8%、合わせて15.1%と数値が大変低うございました。買い物支援を求めている地域が限定されているため、市内全般では意識の数値は低いのですが、今後の重要度の項目というところを見ますと、これから重要であるというのが28.6%、やや重要36.7%、合わせて65.3%にも上っております。 また、第6期思いやりライフ21プランでは、日常生活圏域ごとの特徴で、買い物に対して困難であるとか交通、商業施設が乏しいなどという現状を紹介されております。 こうしてみると、数値だけ見ると低くても潜在的なニーズがあります。それは、深刻化した課題になる可能性が見えます。買い物困難は、何度も繰り返しますが、一宮市においても潜在化しており、深刻化しております。顕在化していくものと強く思います。 以前に民間事業者が取り組まれた買い物弱者支援が持続できなかったのは、ニーズを明確に把握できていなかったことが原因だと分析しておられます。御用聞き宅配サービスではなく、実際に手にとって商品を吟味し、納得して購入できるような移動販売サービスにこそニーズがあったと既に分析をされておられます。持続可能な事業にするためにも、失敗例に学びつつ、事業者、行政、住民、それぞれが協力し合うことが重要です。官民連携、協働での取り組みを、市の陣頭指揮のもと、すぐにでも取りかかっていただきたいと思います。 また、地方創生の点から見ると、人口減少に歯どめを打つ政策が打ち出されていきますが、現在、一宮市に暮らしていらっしゃる市民の皆さんが、暮らしの不安を解消していつまでも住み続けたいと思っていただくこと、暮らしの質を確保していくことも忘れてはならない点です。春日井市は、市内の事業者に委託しております。地域経済の活性化、地元消費のアップと買い物不便地域への支援、これも協働の取り組みで、一宮市の地方創生につながるものと考えます。小さな声を聞く、そうした取り組みに期待をしております。 買い物不便地域の1つと言われる朝日出身である中野市長に、今回のこの買い物支援についてのコメントをいただければと思います。
◎市長(中野正康君) 買い物不便地域、朝日出身の中野でございます。 ただ、朝日は、お店の数は少ないんですけれども、いいお店があります、どことは言いませんけれども。いいお店はあるんですが数は少ないので、買い物不便地域と確かに位置づけられると思います。 短期的なこととしてやれることは、平松議員がおっしゃったとおり、また児嶋経済部長のほうからも御答弁申し上げたとおりでございます。私としては、もう少し中期的・長期的にいろんな枠組みや前提条件、こういうものも変わってくるんじゃないかということで、いろいろ対策をとらせていただきたいと思っております。 1つが技術の進歩で、先日、光明寺のほうで愛知県の自動運転・自動走行実証プロジェクトの実験を行わせていただきました。自動車のほうも自動運転・自動走行が進めば、これまででしたらお年寄り、お年を召されて運転免許を返納しなければいけないという場面もありましたけれども、そういったものもだんだん減っていくのではないかなということが、10年、20年単位で見ればですけれども、期待できるところでございます。 もう1つは、インフラの点がございます。道路ネットワークにつきまして朝日連区も、例えば今、
名神高速道路の少し南側に新濃
尾大橋の建設工事が進んでおります。こちらが通れば、また大きな東西の道路ネットワークの軸ができ上がります。そうしますと、当然、コンビニエンスストアやスーパーマーケット、そういったお店の出店戦略というのも大きく変わってまいりますので、道路インフラの整備、こういうことも含めて、中期・長期的な観点も含めて、買い物難民対策ということについては取り組んでまいりたいと思います。 どうしても買い物というと、レジャーとかショッピングというふうに捉えられてしまうんですが、実は買い物イコール食べていく、生活に直結するお話だと思いますので、本当に小さな声を聞く、こちらを忘れずにこつこつと取り組んでいきたいと思っております。
◆36番(平松邦江君) 今回の協働のまちづくりということは、地域差のある政策課題のことを取り上げさせていただきました。確かに中期・長期、大変大事な取り組みでございます。また、暮らしている人たちは、毎日毎日が大変大切な日を過ごしていらっしゃいます。そうした中で、今回の一宮市の中におきまして、しばしば声を聞く、各地域限られたところから声を聞くんですが、それはいずれ市全体の課題にもなろうかと。また、そこの地域で悩んでいらっしゃる方は、悩んでいない人から見たら大したことはないかもしれませんが、悩みを抱えている人からすると、それがどんどん深刻化していく、そういったことも聞いていることでございます。そういったことで、今回、外出支援と買い物支援を取り上げさせていただきました。 何せ、行政がやることは税金を投じることなので、今回は協働ということで事業者、冒頭申し上げましたけれども、得意分野、専門分野を生かし、さまざまな人々が協力して取り組む、そして相互理解があり、お互いが一緒にやってよかった、これからも一緒にやっていきたい、そのように住民も協力をしていく、そういった施策ではないかと、そのように思っております。住民、市民の方の理解と協力があって初めて成り立つ持続可能な、短期的な、またそして遠い目からインフラなども、今、市長から本当に大変重要な示唆をいただきました。中期・長期的なことも捉えて、これからもぜひ商工会議所などしっかり勉強していただいて、地図づくりではっきりと一宮市の現状を見ていただきまして、喜んでいただける政策を、官民協働の取り組みをぜひお願いしたいと思います。 以上で、私の今回の一般質問を終わらせていただきます。大変にありがとうございました。(拍手)
○議長(渡辺之良君) 暫時、休憩いたします。 午後1時22分 休憩 午後1時33分 再開
○議長(渡辺之良君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 8番、橋本浩三君。 (8番 橋本浩三君 登壇 拍手)
◆8番(橋本浩三君) それでは、一般質問を始めさせていただきます。 1項目めの、アスベストの除去についてお尋ねをしていきます。 私が住んでおります萩原町、また隣の大和町の間にあります旧尾張病院の跡地、こちらの解体工事が、現在民間事業者によって行われております。7月末に住民説明会が業者から行われまして、アスベストがあることの報告を受けました。 アスベストというのは、繊維がとても細かく、肺がんなどを引き起こす可能性がある危険なものだということは周知されているところであります。付近の住民の方々は、このアスベストについて大変心配をしておりますので、ここでアスベストについて1つ1つ質問をさせていただきたいと思います。 アスベストには、飛散性のものと非飛散性のアスベストというものがあるようであります。どのような場所に使われているのか、まず教えていただきたいと思います。
◎
まちづくり部参事[建築担当部長](近藤俊伸君) 飛散性アスベストは、機械室の天井、壁及び鉄骨の柱、はりに吸音や耐火目的に使用されております。また、非飛散性アスベストは、建物の屋根、壁のスレート、サイディング、石綿セメント板など外装材に使用されております。
◆8番(橋本浩三君) それでは、このアスベストでありますが、どのような方法で除去をされるものなのか、工法など教えてください。
◎
まちづくり部参事[建築担当部長](近藤俊伸君) アスベストの除去については、飛散性アスベストと非飛散性アスベストで方法が違っております。 飛散性アスベストは、除去作業を行う部屋全体をシートで隔離し、その出入り口にはセキュリティーゾーンを設けるなど、飛散防止対策を行います。こうした隔離された空間の中で、粉じん飛散抑制剤を散布しながらアスベスト除去作業を進め、作業中・作業後はアスベストが外部に漏れていないか確認のため、粉じん濃度測定を行います。 また、非飛散性アスベストは、可能な限り破壊や破断を行わないように湿潤しながら除去します。
◆8番(橋本浩三君) 特に問題となるのが、この飛散性のアスベストだと思われます。この除去に関して、行政機関としてはどのように関与を行っているのでしょうか。
◎
まちづくり部参事[建築担当部長](近藤俊伸君) 飛散性アスベストを除去するには、大気汚染防止法及び労働安全衛生法に基づき、愛知県尾張県民事務所と一宮労働基準監督署に届け出が義務づけられています。この届け出書類によって、作業方法、作業内容が適正に計画されているか審査されます。 一方、作業現場においては、除去作業前に計画どおりにセキュリティーゾーンなどの飛散防止対策がされているのか検査がございます。また、除去作業終了後においても、アスベストが確実に除去されているのか、検査が愛知県尾張県民事務所にて実施されます。
◆8番(橋本浩三君) 行政機関がしっかりと関与を行いながら、チェックをしていることがわかりました。 この届け出ということが先ほどありましたけれども、これは誰が届け出を行うのでしょうか。また、アスベストを含んだ建物、こちら建材解体中に想定外の場所から新たにアスベストが出てきた場合、これは業者しかわからないわけですけれども、この場合に今度は届け出をしなかった場合の罰則など教えていただけますでしょうか。
◎
まちづくり部参事[建築担当部長](近藤俊伸君) 行政機関への届け出は、根拠となる法律によって相違がございます。大気汚染防止法では解体工事の発注者に、また労働安全衛生法では解体工事の受注者に、それぞれ届け出が義務づけられております。工事途中にアスベストが出てきた場合は、工事を一旦中止して行政機関へ届け出が必要となってきます。届け出をしなかった場合の罰則規定については、大気汚染防止法では、3カ月以下の懲役または30万円以下の罰金が解体工事の発注者に課せられます。また、労働安全衛生法では、50万円以下の罰金が解体工事の受注者に課せられます。
◆8番(橋本浩三君) 万が一のことでありますが、アスベストをもし見つけたのに届け出をしなかった、こういったことがわかるとすると、工事関係者が一番可能性があるのだろうと思いますけれども、そういった方から内部通告などが一宮市に相談があった場合、一宮市としてはどのような対応を行うのか、教えてください。
◎
まちづくり部参事[建築担当部長](近藤俊伸君) 一宮市としましては、通報を受けましたら愛知県尾張県民事務所と一宮労働基準監督署に情報提供を行います。
◆8番(橋本浩三君) ぜひとも行っていただきたいと思っております。 民間の古い建物、この旧尾張病院の跡地もそうでありますけれども、アスベストを含んでいる建物の解体が今後ふえてくると思います。建物の解体工事に、一宮市として何かチェックすることはできないのでしょうか。
◎
まちづくり部参事[建築担当部長](近藤俊伸君) 一宮市として、アスベストを含んでいる建物の解体をチェックすることはできませんが、建築物の解体工事で床面積の合計が80平方メートル以上の場合、建設リサイクル法による届け出が義務づけられております。この届け出により、コンクリート、アスファルト、木材などの廃棄物が適正に分別解体及び再資源化されているかを確認しております。届け出書類に、廃棄物にアスベストが付着していると記載されている場合は、愛知県の環境部局に情報提供を行っております。 また、分別解体や再資源化の適正な実施が行われているか、全国一斉パトロールを県と一宮市が合同で年2回行っております。先ほどの議員のおっしゃられた旧尾張病院の解体に関しましても、実施していきたいと考えております。
◆8番(橋本浩三君) 最初に申し上げたように、アスベストというのは目に見えない細かい繊維であります。一番近くで作業を行う労働者、この安全を守ることはもちろん、近隣住民の皆さんへも細かい説明と、まず飛散させない、このことをできるようにするための対策を十分に行うことが大切であります。 以上で、この項について閉じさせていただきます。 続いて、公民館について質問をさせていただきます。 新しい萩原公民館の実施設計を今年度に行っております。そうなりますと、平成29年、30年とで建設工事が始まるかと思います。今、萩原の皆さんは、萩原公民館の最大のイベントであります公民館まつりが、現在の公民館で開催するのが、ことしが最後になるのか、来年が最後になるのか、関心があるとお聞きしております。また、公民館まつりの中止が非常に、同じ場所を解体して建てるわけですので、1回で済むのか2回になるのかということについても関心が寄せられているところです。 現在の萩原公民館はいつまで使用できるのか、現時点での予定で結構でございます、建てかえの日程などについて教えていただきたいと思います。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 萩原公民館の建てかえ計画では、現在の場所に公民館の建てかえをいたします。工程といたしましては、出張所の改修移転工事に2カ月、公民館の解体工事に3カ月、新築工事に7カ月、外構工事に2カ月の14カ月の工期を見込んでおります。工事は1年以上かかるため、現在と同様の公民館まつりは、最低1回は開催できないと考えております。平成29年度当初予算で建設工事費をお認めいただいた場合には、29年7月か8月の工事着工となる見込みでございます。
◆8番(橋本浩三君) 工事期間が約14カ月ということであります。そうなりますと、解体工事が始まったときから、公民館の各自主グループの活動が14カ月できなくなってしまいます。 ここで確認をいたしますが、市としては生涯学習活動を推進している、また継続的に活動することが大切であるという考えについては同じであるというふうに、確認でよろしいでしょうか。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 生涯学習活動の推進につきましては、人間関係の希薄化や人々の孤立化が指摘されている現在では、グループ活動について市民が結びつく場として貴重な機会となっております。このため、グループの活動を支援することや、発表や交流の機会をつくって、その活動の充実を図ることにつきましては、重要な生涯学習の施策の1つであるというふうに考えております。
◆8番(橋本浩三君) 今の答弁で、生涯学習は非常に重要であるということが確認とれました。そういうことであるならば、各自主グループの活動、14カ月もできなくなるということに対しまして、何か対策などのお考えはありますでしょうか。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 工事期間中、各自主グループの活動ができる限り継続できるよう、利用可能な代替施設を例示した一覧表を作成いたしまして、来春までには説明会を開催したいと考えております。そのため、有料・無料を問わず、お地元の町内会公民館の利用が可能かどうかについて事前に地域に御相談をさせていただき、御協力をお願いしたいと思っております。過去にも、木曽川公民館の改修の際には、できる範囲内で町内会公民館を使用させていただく便宜や、料金の減額等の配慮を依頼したことがございます。
◆8番(橋本浩三君) 今の答弁ですと、木曽川公民館のときには便宜や料金の減額というものの配慮を依頼したということですが、萩原ではもう既にこれは行っているのでしょうか。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 来春までには、お願いをさせていただこうというふうに考えております。
◆8番(橋本浩三君) ぜひ、お願いをしていただきたいと思っております。 そういたしましても、なかなか無料の施設というのは、町内の地域の公民館の中では難しいのかなと感じております。有料施設の紹介だけでは、なかなか不十分だと感じております。グループによっては、財政面で活動を休止せざるを得ない、そういうところも出てくると予想されます。14カ月もの間、活動を休止した場合、その先については非常に厳しいものがあるのではないかと予想をされます。 例えばでありますが、新しい大和公民館が12月にオープンするとお聞きをしております。現在の大和公民館は使用しなくなります。萩原公民館の建てかえ期間中のこの間だけでも結構でございますが、古いほうの大和公民館を萩原公民館の自主グループが使用するようにすることは可能でしょうか。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 自主グループの活動ができるだけ継続ができるよう、代替施設の紹介に努めてまいりたいと考えております。しかしながら、特定の団体への財政的な支援は、有料の公共施設を使用している団体との兼ね合いから難しいと考えております。建てかえ期間中は御不便をおかけいたしますが、より充実した活動ができるようにするための施設整備を行うことでございますので、御理解をいただきたいと思っております。 なお、現在の大和公民館の今後の利用につきましては、かねてより産業体育館の建てかえ期間中の有料貸し館とする御要望をいただいておりますので、現在、有料貸し館としての活用についての課題を整理、検討中の状況でございます。そのため、有料施設として御利用いただける可能性はあると考えております。
◆8番(橋本浩三君) 萩原町の中には、ほかにも公共施設が今あります。例えば、児童館でありますとか老人福祉センターなどがあるかと思いますが、こちらを使用することは不可能なのでしょうか。
◎こども部長(栗山欣也君) ただいま児童館を利用できないかとのお尋ねでございましたが、児童館につきましては、小学校の授業終了後には放課後児童クラブを実施しております。それ以外でも、午前中に実施している幼児教室を初め、親子が自由に来館して利用できる親子ふれあい広場や保護者同士の交流の場の提供など、地域に身近な児童厚生施設としての児童館本来の役割もございます。したがいまして、グループ活動での使用は難しいかと考えております。
◎福祉部長(真野克彦君) 萩原町内には萩原老人福祉センターがございますが、この施設は60歳以上の方を対象に、老人の健康増進、教養の向上、レクリエーションなどを目的とした施設でございます。この条件に合えば、予約の上、御利用いただくことは可能です。 しかし、現在24の団体や教室の方が大会議室と研修室を御利用になっておりますが、大会議室の利用状況は80%を超えている状況です。また、これらの定期利用のほかにも随時利用されている団体がございます。このような状況でありますので、公民館の自主グループに継続的に御利用いただくことはなかなか難しいかと考えております。
◆8番(橋本浩三君) 今、児童館と老人福祉センターと2つお答えいただきましたけれども、こうやってさまざまな公共施設、ここを1つ1つ検討していくことが大切だと思うんです。そして、少しでも生涯学習を推進できるように、応援する立場でもってやっていくことを求めていきたいと思います。 公民館の建てかえに当たりましては、地元では萩原公民館建設協力会を立ち上げて、地域の特性や実情を踏まえて施設をつくるように協議を重ねております。地域の中核となる新しい萩原公民館が、ぬくもりと活力ある地域コミュニティーづくりに役立つ施設となることを期待して、この項を閉じたいと思います。 では、3つ目の項目に移らせていただきます。この項では、最初にがん検診についてお尋ねをしていきます。 まず、一宮市におけるがん検診の受診率はどのように推移をしているのか、教えてください。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) がん検診の受診率のお尋ねですが、主要5大がんと言われております胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮頸がんの各がん検診につきまして、平成25、26、27年度の過去3年間の受診率を示させていただきます。 まず、胃がん検診につきましては、平成25年度から順に19.5%、18.9%、18.4%。大腸がん検診につきましては、35.2%、34.6%、35.7%。肺がん検診につきましては、47.7%、48.0%、48.7%。乳がん検診につきましては、18.7%、17.2%、17.6%。子宮頸がん検診は、14.1%、13.8%、13.9%となっております。ここ3年間、受診率の上がっているもの、また下がっているものとございますが、全体的にはほぼ横ばい傾向というふうに考えております。
◆8番(橋本浩三君) 受診率の推移は横ばいということがわかりましたが、この数値は高いのか低いのか、よくわかりません。何か比較できる数値があれば示していただきたいと思います。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) それでは、愛知県の平均値と比べさせていただきます。 平成27年度の県の数値がまだ出ておりませんので、26年度分で比較をいたしますと、まず胃がん検診につきましては、県の平均16.1%に対し一宮市は18.9%。大腸がん検診は、県平均27.6%に対し一宮市は34.6%。肺がん検診は、県平均30.2%に対し一宮市は48.0%。乳がん検診は、県平均21.3%に対し一宮市は17.2%。子宮頸がん検診は、県平均15.6%に対し一宮市は13.8%でございます。 この結果、胃がん、大腸がん、肺がんは県平均よりも高い数値となっておりますが、女性が対象である乳がんと子宮頸がんは県平均よりも低い数値ということになっております。
◆8番(橋本浩三君) 一宮市で行っているがん検診を受けることができる人でありますが、まず国民健康保険に加入されている方、またそれ以外の、つまりは被用者保険に加入されている方、それぞれあると思いますが、受診率に差はあるのでしょうか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 市のがん検診につきましては、受診対象者を勤務先などでがん検診を受ける機会のない方ということとしております。 それで、国民健康保険に加入の方あるいは他の被用者保険に加入している方で、がん検診を受ける機会のない方が受診をされておりますが、その受診された方の保険種別までは把握をしておりませんので、国保とそれ以外の方という区分けで受診率については把握をしていないということでございます。
◆8番(橋本浩三君) では、受診率の出し方はどのように行っているのか、教えてください。計算式の分子となる受診者数は実際に受けた方ですよね、そのとおりでいいと思いますが、分母となる対象者の数というのは、どういう数字を使っているのでしょうか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 先ほど申し上げましたとおり、被用者保険に加入している方のうち、特に被扶養者でございますが、こういったがん検診受診機会がない方もお見えです。そういった方がどのくらいの割合になっているかというところまではつかんでおりません。そこで、市といたしましては、がん検診の受診率を計算する際の対象者を、国民健康保険と後期高齢者医療保険の加入者数に、国民年金の第3号被保険者の2分の1を足した数字を分母として計算をしております。
◆8番(橋本浩三君) この数字というのは、全国的に統一されているものなのでしょうか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) これは、全国統一のものではございません。対象者数の算出方法は市町村ごとで異なっておりまして、これでは市町村ごとの受診率を同じ基準で比較できないということが指摘をされております。 一宮市の場合は、以前から先ほど申しました算出方法で受診率を計算し、県に報告しておりますので、今まで発表しております受診率というものがそういう数字であるということを御理解いただきたいというふうに思っております。
◆8番(橋本浩三君) つまりは、そうすると最初の当たりの答弁が変わってきてしまうわけですよね。県の平均よりも高い低いということも、よくわからないということになってしまいます。計算式が統一されていない、これは大変なことでありまして、比較ができないわけです。一宮市としても、全国統一の基準を厚生労働省に示すように求めることはできないのでしょうか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 実は、このがん検診の受診率につきまして、全国統一的なことができないかということで、厚生労働省のほうもいろいろ検討をしておりまして、平成20年度に全国の市町村のがん検診受診率を同一基準で比較・評価するために、推計受診率というものを算出しております。これは、受診率の分母となる対象者数を国勢調査において報告された人数を用いて算出するものでございます。 この計算といたしましては、いわゆる対象年齢の人口から就業者数を引きまして、それで農林水産業の従事者数を足すと、そういったものを分母にするというもので、これは県のほうからその人数が示されております。 このように、推計受診率というものが提示されておりますので、今後他市との比較ということもございますので、同一基準での比較をするためにもこちらの数字を使っていくことも検討したいというふうに考えております。
◆8番(橋本浩三君) がんによる死亡は、昭和56年以降、30年以上、日本の死因の第1位となっております。国民の2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで亡くなっているというふうなデータもあります。 しかしながら、がんというものは、今では不治の病ではなくなりました。早期に発見して適切な治療を開始すれば、治る可能性は高くなっています。また、早期発見・早期治療で患者の身体的、また精神的負担、経済的負担も軽くなるかと思いますが、その点はいかが思われているのでしょうか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 実は、ことしの1月に国立がん研究センターより、がんの10年生存率が初めて公表をされております。それによりますと、全てのがんの10年生存率は、58.2%でございました。この中で、がんの進行ステージ別による10年生存率が示されておりまして、全てのがんにおいて発見する時期が早いほど、この10年生存率は高くなっております。例えば、胃がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がんでは、ステージⅠの早期で治療を開始した場合は、10年生存率は90%を超える結果となっております。こうしたことからも、早期発見・早期治療の重要性を示すものと受けとめております。 また、がんの治療方法には、基本的に手術療法、化学療法、放射線療法の3種類があり、3大療法と言われておりますが、早期のがんであれば手術によりがんの病巣を切除して完治の可能性も高くなりますが、ステージが進んでいれば手術も適用外となり、化学療法が治療の中心となってまいります。化学療法は治療期間が長期となり、また一般的に言われます脱毛や吐き気、倦怠感などの薬の副作用や、肝臓、造血器官などへの障害が避けられず、患者にとってはつらい治療となりまして、身体的・精神的な負担も大きくなるというふうに思われます。
◆8番(橋本浩三君) 本当に体も心も大変だということになりますが、早く見つけたほうがいいと思いますが、財政の面から見た場合において、がん検診を早く受けていただく早期発見・早期治療というのは、これ医療費のほうも削減できると思いますが、その点はどのように考えてみえるのでしょうか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 議員のおっしゃるとおり、がん治療を早期に開始すれば完治する方の割合もふえ、当然医療費も抑制できるというふうに考えております。 しかしながら、例えばオプジーボという抗がん剤、これは肺がん治療に大きな効果のある薬でございますが、標準的な投与で1人当たり年間3,500万円ほどかかると言われております。こういった高額の薬剤が近年出てまいりまして、こうしたことがさらなる医療費の増大ということを招くという点も懸念されているところでございます。
◆8番(橋本浩三君) 新しい薬というのもありがたいようで、財政としてはまた大変ということも1つわかってまいりました。 がんの早期発見・早期治療、これを行いますと、いろいろな効果があるということがよくわかったと思います。この早期発見・早期治療を行うためには、やはりがん検診の意義は非常に大きいと思っております。この受診率を上げるために、一宮市ではどのような取り組みを行っているのでしょうか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) がん検診の啓発といたしましては、5月から10月のがん検診実施期間中は、広報号外「健康ひろば」に毎号こういったがん検診の関係のPR記事を掲載しましたり、またポスターを作成して市の公共施設や医療機関に掲出するなどのほか、町内会や農協を通じて案内チラシの配布等も行っております。 また、個別にお知らせするものといたしましては、国民健康保険の特定健診や後期高齢者医療健康診査の受診券を送付する際に、がん検診のお知らせも同封をしております。 また、国保の方だけでなく全国健康保険協会、この協会は中小企業の社員の方が加入している健康保険の保険者で、通称協会けんぽと呼ばれているところでございますが、この愛知支部と協定を締結しまして、平成27年度からは、この協会けんぽの特定健診の受診券送付のときにも、一宮市のがん検診のお知らせを同封するようにいたしました。 また、そのほか個別に通知しているものとして、特定の年齢の方だけでございますが、がん検診を無料で受けられるクーポン券の送付事業というものも継続して行っておるところでございます。
◆8番(橋本浩三君) いろいろと工夫をしていただいているようでありますが、なかなか受診率が上がっていかない、横ばいの状況が続くということが続いております。 なかなか忙しくて検査が受けられない、またアンケートなどを行いますと、面倒、時間がない、経済的な負担になるなどなど、いろいろあるようでありますけれども、忙しい、時間がないというような方に対しましては、例えば土日や夜間に受診をできるようにするというのは、まず1つ、いかがでしょうか。 また、先日行われました市民健康まつりなどでは、健診についてもPRをされておりましたが、もっと健診の中身について、また受診にかかる時間ですとか、このがん検診は痛みが伴うものだよ、伴わないものだよ、このようなことをわかりやすく説明をして健診を受けやすくすることはできないのでしょうか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 一宮市の場合、がん検診は医師会に委託をして、市内のそういった協力医療機関で実施をしております。 がん検診の実施方法としては、検診車等に来てもらって会場を設定し実施する集団検診と、一宮市がやっておりますように医療機関に各個人が受診していただく個別検診とがございます。 集団検診は日時や場所が限定されてしまいますが、医療機関での個別検診であれば、このがん検診の期間中、受診しようとする方が自分の都合に合わせて予約ができ、またかかりつけ医をお持ちの方は、その医療機関で受診ができるということになりますので、私どもとしては、個別検診のほうが受診しやすい体制だというふうに考えております。 ただ、土日の受診の件ですが、土曜日については一部医療機関は開設しておりますので受診は可能かと考えておりますが、日曜日となりますと実施しているところはほぼないと考えております。こういった点は、今後の検討課題とさせていただきたいと思っております。 また、今お話にありました市民健康まつりにおいて、がん検診啓発コーナーを設けてがん検診受診のPRに努めておるところでございますが、受診にかかる時間や痛みが伴う検査なのかというところまで、質問がない限り積極的な説明はしておりませんでした。今後は、市民健康まつりに限らず啓発の機会がある場合には、よりわかりやすい説明をするように心がけてまいりたいというふうに考えております。
◆8番(橋本浩三君) 厚生労働省は、がん検診の受診率の目標を50%と定めているようです。一宮市の受診率は、肺がん検診を除いては、その目標数値よりも随分と低い状況であります。がん検診の受診率のアップに向けて、今後も積極的に取り組んでいただくことをお願いいたしまして、次に進みたいと思います。 先日、私の知人であります男性でありますが、ひとり暮らしの63歳の方が自宅で亡くなられました。亡くなる間際だと思われますが、助けを呼ぼうとして電話をしたようであります。しかしながら、そのときは「うう」とうなるような声しか出なくて、相手の方にもどの人から電話があったのか伝わりませんでした。 市には高齢者の方に緊急連絡通報を貸し出しているようでありますが、対象はどのような方か、教えてください。
◎福祉部長(真野克彦君) 緊急連絡通報システム事業は、病気や緊急時あるいは相談事があるときなどに、ボタンを1つ押していただくだけで、市が委託しております業者の受付センターに通報できる緊急装置でございます。この装置を貸与しまして、緊急時に迅速な対応を行うとともに、必要に応じて安否の確認を行うといったところで、対象につきましては、おおむね65歳以上のひとり暮らしの方や病弱な高齢者世帯、または外出困難な身体障害者の方を対象としております。
◆8番(橋本浩三君) 高齢者の方、ひとり暮らしで65歳以上ということでありますが、これを60歳以上にするということはできないものでしょうか。
◎福祉部長(真野克彦君) 60歳といいますと、まだ現役で仕事をされている方も多く、緊急通報システムを必要とされる方も少ないかと考えております。また、先ほど申し上げましたとおり、対象者はおおむね65歳以上としており、65歳以下であっても障害をお持ちの方や要介護認定を受けた方など、必要と認められれば設置のほうをしていただいております。
◆8番(橋本浩三君) 市には、ひとり暮らしで65歳以上の方にこういった通報装置、また配食サービスやつえを渡すサービスなど、さまざまないいサービスがあります。この制度を知らないがために使っていないという方も見えると思いますが、どのように周知を行っているのか、教えてください。
◎福祉部長(真野克彦君) 高齢者の方が利用していただけるサービスをまとめました高齢者のための在宅ガイドを作成し、高年福祉課や窓口課、各出張所やとしよりの家などで配布をしております。また、民生委員や地域包括支援センターの職員にも、地域で高齢者のお宅を訪問する際にはサービスの内容をお知らせいただいており、そのほか市ウエブサイトにも掲載をしております。さらに、毎年、市広報の7月号で「高齢者の皆さんへ 在宅福祉サービスなどのご利用を」と題しまして掲載をし、周知を図っているところでございます。
◆8番(橋本浩三君) 今度、ちょうど敬老会が各地で開かれる予定となっております。そんなときにも、ぜひこういったサービスもあるんだよということを。敬老会に出てみえる方は割かし元気な方です。しかし、出てこられるということは元気なんですけれども、そういった方が突然にということもありますので、そういった場所でも、こういったサービスがあるということをまず教えてあげることが大切だと思っております。 また、生活保護を受けてみえる方については、ケースワーカーとの接触が月に1回程度、少なくても年に何回かは接触があります。ケースワーカーからも、ぜひこういったサービスを使うようにと、必要な人に対してはそのようにアドバイスをするようにお願いをいたしまして、この項を閉じさせていただきます。 では、4項目め、行きます。税の賦課と徴収等について質問をしていきます。 一宮市が行っております納税催促の方法についてお尋ねをいたします。 私の知人でありますが、相談がありました。長期的に滞納をされていたようであります。このこと自体は、余りいいこととは思いません。しかしながら、一宮市のとった態度は、5年間、文書催告のみを行い、ある日突然、勤務先を通じて本人に連絡をしてきたために会社にいづらくなってしまったと相談がありました。 一宮市では、以前は訪問催告を中心に滞納整理を進めていたと聞いておりますが、現在は訪問催告は行っていないのでしょうか。少なくても差し押さえを行う前や、また勤務先に連絡をする、その前には自宅への訪問催促、また電話催告が必要だと思いますが、どのようにお考えか、お答えをしてください。
◎総務部長(和家淳君) 滞納が初期の段階では、納税推進員によります電話催告や訪問催告を行っております。以前行っておりました職員による集金のための訪問は行っておりません。 差し押さえの執行や勤務先への連絡をする前の催告につきましては、さまざまなケースがございますので一概にお答えはできませんが、少なくとも文書催告は行っておりますし、できる限り御本人と接触を図った上で、差し押さえや勤務先へ連絡するよう努めておるところであります。
◆8番(橋本浩三君) 本人への接触を行うことを基本とする、このことがまず重要であります。 滞納処分の手順についてお伺いをしていきます。 滞納処分を行うに当たり、財産調査を行うと思われます。質問検査権、つまりは国税徴収法の第141条を適用すると思われますが、質問及び検査の相手方、検査される側というのは、どのような人を指すのでしょうか。
◎総務部長(和家淳君) 御質問は、私ども滞納整理を行う部署が誰にそういったことを調査するのかということかと思います。もちろん、もし給与をもらってみえる方であれば、そのお支払いしている会社ということでございます。
◆8番(橋本浩三君) 法律の条文上でいきますと滞納者本人、また滞納者の財産を占有する第三者とかなどなど書いてあります。今の給与をもらっている方であれば、給与を払っている会社がその占有する第三者と解されるのが正しいのではないかと思います。 この調査を行うときでありますけれども、調査をする段階では会社に対して一宮市は何の情報提供を行い、そして調査を行っているのか、教えていただきたいと思います。とりわけ、滞納があることを会社に教えて回答書をいただくのか、それとも滞納があることそのものは教えずに回答書をいただくのか、その点について教えてください。
◎総務部長(和家淳君) まず、お尋ねをするのは、滞納者の住所、氏名、生年月日、性別を示し、調査項目の回答をお願いするところであります。当然のことながら、その方が滞納しているというような情報をこちらのほうからお知らせすることは一切ございません。
◆8番(橋本浩三君) つまりは、調査を行う段階では、会社としては、受け取った側は一宮市納税課から手紙が来るわけですので、何かあるかもしれない、このような疑惑を持つかもしれません。しかしながら、滞納があるという確信は持てないわけですね。そういう状況であるのが正しいと思います。 もし、この段階で滞納があることを会社など第三者に伝えてしまったとすると、どのようなところにひっかかると思われますでしょうか。
◎総務部長(和家淳君) これは、税法上で言う守秘義務違反でございます。
◆8番(橋本浩三君) 地方税法第22条の秘密漏えいに関する罪という項目に該当する、そのとおりだと思われます。 第三者に滞納があることを伝えること、これ非常に重要なことであります。 この秘密という文言でありますが、ある雑誌、「税務経理」という雑誌があるようでございます。この雑誌の中に出てくる文言でいきますと、「秘密とは、一般的に知られていない事実で、その事実を一般的に知らせることが利益の侵害となる、客観的に認められる職務上知り得た事実という」と解説が載っております。つまりは、滞納の調査を行う、財産の調査を行う段階では第三者に漏らすことはできない、このことを1つ確認しておきたいと思います。 それでは、差し押さえを行う、この段階についてお聞きをしたいと思います。 差し押さえというのは、どの地点からこの差し押さえという効力が発生するのでしょうか。私の解釈では、差し押さえ調書が会社に届いた地点で、この差し押さえというものの効力が発生する、そのように理解をしておりますが、よろしいでしょうか。
◎総務部長(和家淳君) そのとおりでございます。
◆8番(橋本浩三君) そうしますと、差し押さえ調書が届く前に会社に滞納があることを教えてしまうと、どのようになるのでしょうか。
◎総務部長(和家淳君) これは、納付をしていただけない方の財産調査に入って、それがなかなかそういった折衝の中、面談の中でも納めていただけないということであれば、差し押さえ処分ということになると思いますが、その前段階で、その会社のほうにそういった情報をこちらのほうからお伝えするということはないというふうに考えております。
◆8番(橋本浩三君) ここ、重要なところであります。差し押さえ調書が会社に届く前に伝えてしまったとしたならば、これは秘密の漏えいであります。その考え方で間違いないのでしょうか。もう一度、答えをお願いします。
◎総務部長(和家淳君) 私どもが財産調査を行うということは、その滞納者の収入状況を見るということでありますので、その段階で滞納があるというようなことを言うことはございませんし、そういうことがあるとすれば、これは守秘義務にある程度違反するんではないかというような解釈をしております。
◆8番(橋本浩三君) では、最初の相談をされた方の話、個別的なものになってしまいますが、そこに戻りたいと思います。 この方の話によりますと、会社の上役から納税をするようにと説得をされたというわけであります。それは誰が漏らしたのか、ここが問題であります。本人からの話の前に会社の上司からそのように言われたという以上は、誰が漏らすことになるのでしょうか。そこを教えてください。
◎総務部長(和家淳君) 先ほど来からお答えをしているように、私ども納税課のほうでそういった情報を漏らすということはございません。 それで、会社のほうに事前に連絡をとるというのは、その本人がお見えになるか、そういった書類を送ることができるか、そういったようなことはお尋ねをするケースがあるかもしれませんが、その段階で滞納があるからだとか、そういうことを言うことはないというふうに考えております。
◆8番(橋本浩三君) 今の答弁は、あくまで調査をする段階で調査の依頼をお願いする、また在籍を教えるかどうかの確認であります。 私が今聞きたいことは、差し押さえをする段階に当たって、差し押さえ調書を送るから頼むねという電話を入れたことはあるのでしょうか。
◎総務部長(和家淳君) 全てを把握しているわけではございません。個別のことについて私は知り得ておりませんが、そういったようなお話を、今、議員のほうからされますけれども、私どもとしては、ちゃんとこれは法律的にのっとって滞納処分の手続を進めているということでございます。
◆8番(橋本浩三君) 個別的なことを余り本会議で聞くのも何でございますが、一般論として考えていただければと思いますが、差し押さえを行うに当たって、行う調書というものが届く前に、会社なり、またほかの財産があればほかの者になりますけれども、その第三者にこれから差し押さえ調書を送るから受け取ってちゃんとやってねというような、そういった事前の連絡というのは一般的に行われていることなのかどうか、教えてください。
◎総務部長(和家淳君) 大変申しわけございませんが、そういった事務的なことで、今、私がそういった滞納処分についての全ての段階の事務手続を把握しているわけではございませんので、大変申しわけございませんが、この場で曖昧な答弁は差し控えさせていただきます。
◆8番(橋本浩三君) 大体わかりました。この場で申し上げておきたいことは、少なくても調書が届く前にこういう事例があったということだけは指摘しておきたいと思います。 もう1つ、お伺いしておきたいと思います。 一宮市の滞納をしている滞納者数と、納税課の徴収を担当している職員の数をお伺いいたします。
◎総務部長(和家淳君) 平成27年度の出納閉鎖時点でお答えを申し上げます。約2万人の滞納者がございます。年度途中では時期により変動いたしますが、督促状の発送直後では3万人近くになることもございます。 お尋ねの納税課の職員数につきましては、課長以下39名で、そのうち管理職と庶務担当の職員を除いた徴収担当の職員は30名でございます。
◆8番(橋本浩三君) 私もこの手の質問は何回も行っておりますが、1人の徴収吏員、要は職員が担当するのは、多いときで1人当たり1,000件であります。とても全ての人たちのことについて細かく把握することは難しいのではないかと感じております。電話で済む事案や、もう既に納税約束できていてちゃんと分納が行われている、訪問の必要もないと、連絡をとる必要もない方もいるかもしれません。 しかしながら、先ほど来出しているように、差し押さえなど重要な案件、とりわけ人生にとって非常に重要な案件については、事前に訪問を行うなど慎重な対応をしていただきたいを思いますが、どうお考えでしょうか。
◎総務部長(和家淳君) 繰り返しになりますが、勤務先調査や差し押さえ処分を行う場合、いきなり調査や処分を行っているわけではございません。調査や処分に至るまでに再三文書や電話、訪問により催告を行っております。しかし、滞納処分は生活に与える影響も大きいことから、慎重に今後も行ってまいりたいというふうに考えております。
◆8番(橋本浩三君) ぜひとも慎重に行っていく、今の答弁をしっかりと守っていただけますようお願いをしたいと思います。 これも、これまでも何度もお尋ねしてきておりますが、一宮市が参加をしております西尾張地方税滞納整理機構についてお尋ねをしていきます。 その設置期間が平成26年度より3年間延長されて、平成28年度までの設置と聞いておりますが、それ以降の設置期間についてはどのようになるのか、教えてください。
◎総務部長(和家淳君) 実は愛知県より、9月下旬から10月中旬ごろに、平成29年度の市町村に対する支援策が提示をされる予定となっております。そこで、機構が存続するならばどのような形で存続するのか、あるいは県が機構とは別に徴収の支援策を考えているのかなど、具体的な提示と各市町村の意向が確認される予定となっております。
◆8番(橋本浩三君) この機構でありますけれども、これ市税と県税、市県民税というふうに呼んでおりますけれども、県税についても市のほうが取り扱っている、こういう中から生まれてきた考え方と思うんです。一宮市として何か、県税も一緒に扱っているんだから県はこういうことを支援してくださいという具体的な案というのはお持ちなのでしょうか。
◎総務部長(和家淳君) これまでもこの機構のほうには職員を出しておりますし、そういった中で、いろいろ打ち合わせ等の中で、いろいろな面で職員は吸収して帰ってきているということであります。あえて、こちらの、例えば私どものほうからこういったことを検討してほしい、こういった取り組みをしてほしいということをお願いしたということはございません。
◆8番(橋本浩三君) 今、ただでさえ、先ほど答弁ありましたように、30人の徴収吏員で、多いときは3万人もの滞納者のいろいろと事案を扱わないといけない、大変な事態であります。この30人の中に、機構に出向している職員というのは含まれているのでしょうか。
◎総務部長(和家淳君) これは、納税課の職員の中から1人派遣をしておりますので、含まれているというふうに考えております。
◆8番(橋本浩三君) 職員も1人とられて、しかも100人分を機構に送っているということでありますので、早く帰ってきていただいて、一宮市で一緒に仕事に戻っていただくことが重要だと思います。それだけに、この滞納整理機構、平成29年度以降は参加しない、このことを先ほど意向を確認されるということでありますので、そのときにしっかりと明示を、表明をしていただくことは可能でしょうか。
◎総務部長(和家淳君) まだこの内容が示されたわけではございません。愛知県が提示をする支援策の内容をよく精査した上で、平成29年度に一宮市としてどのような支援を受けていくのか、考えてまいりたいというふうに思っております。
◆8番(橋本浩三君) まだ9月下旬からということですので、先のことではありますが、しっかりと滞納整理機構からは撤退をしていく、このほうが一宮市にとってもいいのではないかと私は考えております。 また、納税者の立場に立ってしっかりと話を聞き、それぞれの、なぜ滞納しているのか、困っていることについてもしっかりつかんでいきながら、滞納整理を行っていただけますようお願いをいたしまして、今回の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
○議長(渡辺之良君) 暫時、休憩いたします。 午後2時32分 休憩 午後2時42分 再開
○議長(渡辺之良君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 6番、森ひとみさん。 (6番 森 ひとみ君 登壇 拍手)
◆6番(森ひとみ君) それでは、議長のお許しを得ましたので、私の一般質問をさせていただきます。 今回は2項目、まずは1項目め、花火大会についてです。 夏の風物詩と言えば花火ですね。花火は、そもそも送り盆の時期に魂の鎮魂のために打ち上げられたものだと言われています。それがいつしか、夏の鑑賞メーンのイベントに育ってきたんですね。全国には数多くの花火大会が行われています。 スライドをお願いします。 我が一宮市でも、8月14日に濃尾大花火が開催されました。以前は、一宮市民花火大会として138
タワーパークのあたりでも開催されていたわけですが、合併後、平成18年の大会をもって終了となりました。市民の方には、もう一度復活させてほしいという声も聞かれます。そこで、終了となった経緯、現在の状況、また今後について、いろいろ聞かせていただきたいと思います。 スライドありがとうございました。 まず、一宮市民花火大会についてお尋ねいたします。 一宮市制70周年を記念して、平成4年に光明寺緑地にて開催されたのが始まりとのことですが、平成18年に至るまでの大会の概要についてお聞かせください。たしか、毎年8月末の土曜日に行われていたと思いますが、花火の打ち上げ数、また人出はどのくらいあったのでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) 合併以前の旧一宮市で開催しておりました花火大会につきましては、平成3年に一宮市制70周年記念事業「ゆめおりすとフェスタ70」の一環として開催した花火大会がスタートであります。この花火大会が多くの皆様の好評を得て、毎年開催してほしいとの要望に応える形で、平成4年から平成18年までの15回にわたり、一宮市民花火大会として開催をいたしました。開催時期は、御指摘のとおり、毎年8月の第4土曜日を開催日といたしておりました。 打ち上げ数や人出につきましては、最終開催となりました平成18年の状況で御説明申し上げますと、打ち上げ玉数はスターマインを含めた約3,000発、仕掛け花火や300メートルのナイアガラなどもあり、人出としては16万2,000人という記録となっております。
◆6番(森ひとみ君) 花火大会の運営、管理はどこで、どのようになされていたのでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) 一宮市民花火大会開催委員会という組織を立ち上げて運営、管理をいたしておりました。事務局は市が担当し、主管課としては経済振興課が所管をいたしておりました。
◆6番(森ひとみ君) 花火大会に要する費用は、どのくらいあったのか、また協賛金等内訳についても教えてください。
◎経済部長(児嶋幸治君) これも最終開催となりました平成18年度の状況で御説明申し上げますと、決算額としては3,543万9,000円、主な収入といたしましては、市からの補助金が2,300万円、市民の皆様からの協賛金、これが1,077万6,000円等いただいて開催をいたしておりました。
◆6番(森ひとみ君)
光明寺公園球技場がメーン会場だったとなっていますが、打ち上げの場所はどこだったのでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) メーン会場といたしましては、球技場北側の広い河川敷でございました。また、打ち上げ場所につきましては、その対岸でした。当時の岐阜県羽島郡川島町、現在の各務原市の木曽川河畔になります。
◆6番(森ひとみ君) 光明寺の北側は、平成11年、川島町に河川環境楽園が開園し、その後、平成16年にはアクア・トトぎふや観覧車も完成し、今ではかなりのにぎわいがあります。川島町は平成16年に各務原市に編入となり、その当時とは状況は大きく変わっています。いろいろな視点から新たな取り組み方や方法が考えられるのではないかと思います。 次に、濃尾大花火についてお尋ねいたします。 濃尾大花火は、単独開催されていた尾西市市民花火大会が平成5年から羽島市共催体制に移行し、尾西市・羽島市市民花火大会となりました。そして、尾西市が一宮市と合併した平成17年からは濃尾大花火と名称が変更され、現在に至っているということですね。 それでは、お尋ねいたします。 以前、合併後の一般質問で、ほかの議員が質問をされたようですけれども、光明寺で行われていた一宮市民花火大会が取りやめとなり、濃尾大花火となった理由を簡潔にお答えいただけますでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) この2つの花火大会につきましては、合併協議の中で財政負担が非常に大きいということから一本化することとなりました。そして、濃尾大花火については、県境をまたいだ羽島市との共催大会であることに加えまして、古い歴史やお盆の時期の開催ということ、また、この地方では最大の20号玉が打ち上げられる、そして、まきわら船が川面を行き交う幻想的な風景も花火にあわせて楽しんでいただけることなどから、この濃尾大花火を新市一宮市の市民花火大会として継続開催することとなったわけでございます。
◆6番(森ひとみ君) それでは、次に濃尾大花火の規模、花火の演出内容などはどのように変わっていますか。花火の打ち上げ数、花火の種類、人出について、合併前、合併後、そして現在と、あわせて答えていただけますでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) 花火の打ち上げ数につきましては、平成5年に岐阜県羽島市との共催となり、両市合わせて5,000発の打ち上げとなってから、現在に至るまで変わっておりません。花火の種類につきましては、主なものとして20号玉の打ち上げは、合併前の平成16年は10発、合併後の平成17年は5発、現在は3発でございます。平成16年の10発は、ちょうど尾西市と羽島市がともに市制50周年でございましたので、特別に打ち上げたものでございました。ナイアガラにつきましては、合併前、合併後と毎年継続しておりましたが、昨年から逆ナイアガラに変更をいたしました。 また、まきわら船の運航は、羽島市との共催になった平成5年に約40年ぶりに復活いたしましたが、そのときは2そうでございました。その後5そうまで増加いたしましたが、昨年からは事業費の見直しをする中で3そうという状況となっております。 次に、人出につきましては、主催者発表の数字となりますが、合併前の平成16年が15万人、合併後の平成17年は17万人、そしてことしは18万人、こういった状況でございます。
◆6番(森ひとみ君) では、花火の打ち上げ場所は、羽島市木曽川河畔だと聞いておりますけれども、合計5,000発の花火を羽島市と一宮市でどのように打ち上げているのでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) 御指摘のとおり、打ち上げ場所は濃
尾大橋北側、すなわち羽島市側の木曽川河畔でございます。その一角に打ち上げ場所を設けて、同じ区画内に羽島市の打ち上げ場所と一宮市の打ち上げ場所を設け、それぞれ別々の花火師により打ち上げております。 打ち上げ数につきましては、一宮市、羽島市ともに2,500発を打ち上げることにより、合計で5,000発の花火大会ということになっております。
◆6番(森ひとみ君) 同じ区画内でありながら、打ち上げる花火、花火師はそれぞれ別ということですね。 では、濃尾大花火の収支についてお尋ねいたします。 1回の開催で総額どのくらいの支出になりますでしょうか。その内訳についても教えてください。
◎経済部長(児嶋幸治君) 平成28年度はまだ決算が出ておりませんので、平成27年度で御説明をさせていただきますが、総額といたしましては3,585万3,581円で、主な支出といたしましては、花火費、これは直接的な花火の打ち上げに係る経費でございますが1,126万2,500円、まきわら船の運航に係る経費が362万3,705円、会場設営費、これについてが545万759円、シャトルバスの運行費といたしましては491万9,786円でございます。そのほかにも、警備費、広告宣伝費、草刈り費など、こういった経費もございます。
◆6番(森ひとみ君) それでは、その羽島市と共催とのことですけれども、費用の負担はどのようになっているのでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) 先ほど御説明させていただいた金額は、一宮市のみの経費でございまして、羽島市では羽島市花火大会実行委員会を組織して、別予算で開催をされております。
◆6番(森ひとみ君) そうなんですね。一宮市、羽島市がそれぞれの自治体の中で全て運用し、同日、同時刻に花火大会を開催している、そのように考えればよろしいでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) 御指摘のとおりで、予算などは別々でございますが、打ち上げ時間など調整する必要があり、開催に当たりましては、事前に綿密な協議を行って開催をしているという状況でございます。
◆6番(森ひとみ君) ありがとうございます。そうしますと、羽島市でも同等な費用がかかっていると考えられますね。ある花火大会のサイトでは、昨年、平成27年度の人出が羽島市側24万人、一宮市側20万人となっていました。 それでは、次に、収入についてお尋ねいたします。 協賛金は、どのようにして、どのような方から集まってくるのでしょうか。企業や団体以外、個人でも協賛はできますか。
◎経済部長(児嶋幸治君) 協賛金につきましては、市広報の6月号で協賛のお願いを掲出しております。その他、前年、前々年に協賛いただいた方々には、直接手紙にて依頼をさせていただいております。協賛いただいている方は、企業や団体、町内会など幅広くいただいております。もちろん、個人でも申し込まれる方もあり、子供の誕生を祝ってというような協賛もよくございます。
◆6番(森ひとみ君) 協賛金というのは、市外の方からの分も含まれるのでしょうか。なかなか市外の方がお金を出すということはないかもしれませんけれども、そういったケースもありますでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) 市外の個人の協賛という形では、なかなかないことだと思いますが、ことしの状況でお答えしますと、会社が出さないので個人で出しますと言っていただいた方が1件いらっしゃいます。もちろん、企業については市内に支店があるなど、一宮市に関係する企業からは19件の協賛をいただいておるといった状況でございます。
◆6番(森ひとみ君) 昨年度の協賛金、これ643件、1,152万円となっていますけれども、今年度はどのくらいだったでしょうか。件数と金額でお答えください。
◎経済部長(児嶋幸治君) 本年度ですが、627件で、金額が1,115万9,000円でございます。
◆6番(森ひとみ君) 例年1,000万円を超える協賛金が集まるというのはすごいですね。以前の一宮市民花火大会でも1,000万円の協賛金という回答でしたので、やはり花火大会というのは市民の人気の高さがうかがえると思います。 一宮市も負担金を出していますよね。昨年は2,000万円、ことしは1,900万円の予算だったと思いますけれども、そのほかに収入となる部分に何がありますか。
◎経済部長(児嶋幸治君) そのほかの収入といたしましては、一宮商工会議所、尾西、木曽川両商工会からの負担金、またシャトルバスの運賃などがございます。
◆6番(森ひとみ君) 素直に考えまして、打ち上げる花火代が一般協賛金に充てられており、そのほかの費用を一宮市や商工会、商工会議所、シャトルバス運賃などで補っているというイメージになりますね。駐車場、シャトルバスなど、何か課題はありますでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) 駐車場につきましては、会場近くに確保ができないため、起小学校、尾西第一中学校の校庭や尾西庁舎駐車場、尾西プール駐車場などを無料駐車場に当てております。また、シャトルバス利用者駐車場として、一宮市民会館駐車場、イオンモール木曽川の駐車場がございます。一宮駅からのルートと合わせまして、3ルートでシャトルバスを運行させております。 課題といたしましては、無料駐車場の設置やシャトルバスの運行を実施して、会場周辺の路上駐車や交通渋滞の解消を図っておるところでございますが、なかなか短時間での解消ができない、こういった点が挙げられるというふうに思います。
◆6番(森ひとみ君) 先ほどより、昨年度は人出が20万人という数字が出ていました。やはり、協賛はもとより、多くの方に見に来ていただいて、楽しんで帰っていただくことが地域の活性化につながると思います。 濃尾大花火は、愛知県内でも人気がある花火大会であると承知しておりますが、さきに申し上げましたように、138タワー区域での開催を望んでおられる市民の方もいらっしゃいます。今までに検討、またはそういった意見により考えられたことはありますでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) 138
タワーパークにおける花火大会の再開について、多くの市民の皆様から要望があることは、私どもも伺って承知いたしております。138
タワーパークは、以前と比べても格段に整備され、観客席の安全性や駐車場に関しても十分な確保ができるとも考えておりますが、同一市で2つの大きな花火大会を開催することは、費用面を含めて非常に難しいというふうに考えております。
◆6番(森ひとみ君) それでは、もし開催するとしたら、どのような点が課題となりますでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) まず、1つ目の課題としましては、安全上の問題がございます。東海北陸自動車道は、一宮市民花火大会が始まった当時は開通しておりませんでしたが、その後開通し、当時の大会事務局へ大変な安全対策を求められておりました。こうした状況から、花火大会の再開となると、許可機関から高速道路の安全性、こういった観点から許可がおりないということも考えられます。 2つ目の課題といたしましては、先ほどもお答えをいたしましたが、やはり財政的な問題であるというふうに思います。協賛金をいただくとしても、大きな公費負担を伴います。合併時に財政負担が非常に大きいとして一本化したという経緯を踏まえますと、難しいと言わざるを得ません。もちろん、これは前提として市が開催する場合においてでして、市が開催するのではなく、市民、民間の力で開催とのことであれば、予算的なことはクリアできるのではないかというふうに思っております。
◆6番(森ひとみ君) 打ち上げの許可と言われましたが、確かに花火大会を実施しようとするときには、さまざまな許可、申請、届け出が必要になってくると思います。その中で、安全性の基準となるのが保安距離だと思うのですが、その保安距離についてお尋ねいたします。 保安距離は、県によって規定が違いますよね。例えば、20号玉の場合は、岐阜県での保安距離は300メートルであるのに対し、愛知県での保安距離は細工物が330メートル、星物が360メートルとなっています。138
タワーパークにて花火大会を行う場合、どちらの規定が適用されるのでしょうか。20号玉は打ち上げられなかったと聞いておりますが、どうでしょう。
◎経済部長(児嶋幸治君) 138
タワーパークを会場とする花火大会の場合、以前と同じ各務原市にて打ち上げを行うと考えられますので、岐阜県の規定が適用されます。この場合、議員の御指摘のとおり、20号玉の保安距離が300メートルということになり、以前の申請において十分な保安距離をとることができないということで、打ち上げることができませんでした。
◆6番(森ひとみ君) 確認ですけれども、そうすると打ち上げる場所にある都道府県へ申請し、その都道府県の規定により許可申請がおりるというわけですね。川島、つまり各務原市で行う場合は、岐阜県へ許可申請を出すということでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) 議員の御指摘のとおりでございます。実際の申請につきましては、岐阜県から権限を移譲された各務原市で行うことになります。
◆6番(森ひとみ君) 138
タワーパークでは、毎年冬のイベントとして、ツインアーチのクリスマスと称し、イルミネーションなど行っていると思います。昨年度は20周年記念イベントということもあり、
タワーパーク入園者、ツインアーチ138入館者ともに前年を上回る来場者だったと聞いています。そのイベントの1つに花火ショーがありますよね。昨年は4回、土曜日の19時半から19時40分、10分間行われたということですが、どんな内容のものですか。
◎
まちづくり部長(加藤重明君) お尋ねの花火ショーは、ツインアーチのメリークリスマスのイベントの1つで、音楽に合わせて花火を打ち上げるミュージック花火ショーで、1回の開催に当たり、2.5号玉、3号玉、仕掛け花火の各100発、合計300発の花火を打ち上げております。
◆6番(森ひとみ君) この花火ショーの打ち上げ場所はどこでしょうか。許可はどのようになっていますか。
◎
まちづくり部長(加藤重明君) 打ち上げ場所は、138
タワーパーク内の南派川に一番近い風紋の広場で行っております。また、花火に関する許可申請は、国営公園管理受託者が、愛知県から権限を移譲された一宮市消防本部に行っております。
◆6番(森ひとみ君) その花火ショーですけれども、10分間では短いという声も聞かれますが、もう少し時間を延長することはできないでしょうか。実施回数を例えば4回を2回に減らしてなどの検討はできないでしょうか。
◎
まちづくり部長(加藤重明君) 平成27年度は、138
タワーパークの開園20周年のアニバーサリーイベントとして、通常2回の花火ショーを特別に4回実施いたしました。今年度につきましては、2回の開催を予定しております。 いずれにしましても、ツインアーチのメリークリスマスのイベントの1つでございますので、全体のイベントの中で費用対効果等を考慮し、検討してまいりたいと考えております。
◆6番(森ひとみ君) 冬の夜空に輝く花火や、色とりどりのイルミネーションは、家族連れにも人気だと聞いています。市外の方からも見に来てくださるようです。昨年度の4回から、今年度は2回になってしまうのはちょっと寂しい気がしますけれども、これからも楽しみにしている皆様のためにも前向きに検討していただければと思います。 それでは、夏の花火大会のことですけれども、さきに申し上げましたように、川島町も合併し、各務原市となりました。例えば、各務原市との協賛、共催のような提案はできないでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) 一宮市において、2つの大きな花火大会を開催することは非常に難しいことと考えており、各務原市への提案はその後のことであるというふうに考えております。
◆6番(森ひとみ君) そうですね、準備から後片づけ、相当な人員が必要でしょうし、安全面、予算面、スケジュール調整など簡単には実現できないことは承知しております。 毎年2会場で開催することは、現段階では予算的にも難しいと思います。しかしながら、例えばオリンピックのように4年に1回とか、何かの記念事業として計画し、進めていくならば、実現できる可能性もあるのではないかと思います。いかがでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) 合併時には、隔年で2つの花火大会を開催してはどうかとの意見もあったように思いますが、花火大会の運営主体、花火師、開催時期など、隔年でその体制を変えるのも現実的には難しく、一本化した経緯もあり、御提案のような開催も難しいのではないかというふうに思います。記念事業ということであれば、合併前に尾西市、羽島市が市制50周年で20号玉を10発打ち上げたように、現在ある花火大会を充実させることが現実的な方法ではないかというふうに考えております。
◆6番(森ひとみ君) そうですね、それも1つの方法だと思います。20号玉10発というのは迫力がありますね。ただ、大きい花火だから花火大会がすばらしいかと言えば、それは違うと思います。企画、演出により、特色ある魅力的な花火大会もできると思います。 2020年東京オリンピック、市制100周年記念事業、また北方や浅井など近隣地域とタイアップしたイベント、おっしゃられたように、市民、そして民間企業等の協力での開催ならば、希望の光が見えるのではないかと思います。 一宮市制70周年記念事業として、光明寺緑地において初めて花火大会が開催された際には、地元葉栗の方々もいろいろ大変な苦労をして、やっとの思いで実現できたのだと聞いています。そのときのみんなの思いを原点とし、改めて花火大会の開催に向け、御検討をしていただきますようによろしくお願いいたします。では、これで1項目めを終わります。 では、2項目めの健康マイレージについて。 昨年12月、私は健康マイレージについて一般質問をさせていただきました。その後、市民の方から、健康マイレージのことを初めて知った、健康に対する関心が深まったなど御意見をいただいたり、また近所のお店でMyCa(まいか)カードのステッカーを見つけたりと、だんだん健康マイレージに対する認知度が高まってきているのを感じます。愛知県は、全国で健康寿命が男性は第1位、女性は第3位となっています。先日、テレビ番組でも取り上げられました。 まず、愛知県内の健康マイレージに対しての取り組みの変化をお聞きします。前回は、県内54市町村のうち27の市町村が実施しているということでしたが、現在はどうでしょうか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 平成28年8月末現在で、県内45市町村が実施しているというふうに聞いております。
◆6番(森ひとみ君) やはり、健康に関する意識が高まっていることを強く感じます。 それでは、一宮市の状況について教えてください。前回、この健康マイレージ事業の成果をあらわす目安は、MyCa(まいか)カードの発行部数ということでした。 スライドをお願いします。 これが、一宮市のチャレンジシートになりますね。平成27年10月末現在で、毎日チャレンジ版が88名、イベント参加版は34名、合計122名ということでしたが、平成27年度末でどのくらいふえたのでしょうか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 平成27年度末現在で、毎日チャレンジ版が101名、イベント参加版が73名、合計174名の方に健康づくり応援カード!~MyCa~(まいか)を発行しております。
◆6番(森ひとみ君) では、年齢層についてですが、前回は20代が11名、30代が6名、40代が18名、50代が26名、60代が32名、70代以上が29名となっていました。その後はどうなりましたか。男性、女性比率についても教えてください。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 年代別に申しますと、20代が12名、30代が7名、40代が21名、50代が30名、60代が52名、70代以上が52名となっております。60歳以上の参加者が合計すると104名で全体の6割を占めているということでございます。 また、男女別につきましては、男性が36名、女性が138名で、それぞれ20.7%、79.3%と、ほぼ2対8の割合になっております。
◆6番(森ひとみ君) では、次にMyCa(まいか)カードの受け取り方法についてお尋ねします。例えば、毎日チャレンジシートがいっぱいになったら、どうすればいいんですか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 今、このシートにつきましては、保健センターへ持参していただきまして、MyCa(まいか)カードと粗品を進呈しております。
◆6番(森ひとみ君) では、3カ所の保健センターで受け取れるということですね。保健センターで受け取った個人の毎日チャレンジシートの情報、これはどのように活用されるのでしょうか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) MyCa(まいか)を発行しましたということで、情報につきましては、がん検診や予防接種の履歴を管理しております健康管理システムに入力しまして、どなたにこのカードを発行したのかがわかるようにしております。この情報をもとに、統計をとったり、愛知県への報告などに使用しております。 また、今後につきましては、例えばこの有効期限が切れた方に、継続してチャレンジを促す連絡などに活用することも考えております。
◆6番(森ひとみ君) じゃ、イベント参加版のほうは、どうでしょうか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) イベント参加版も、毎日チャレンジ版と同様に、発行した方の情報を統計、報告に使用をしております。
◆6番(森ひとみ君) 平成27年度は、イベント参加版でポイントとなる事業が38講座ありました。参加状況はどうなっていますか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 平成27年度の参加状況につきましては、いきいき健康づくり講座が214名、すっきり!運動教室が216名、からだにやさしい栄養教室が248名で、合計678名の参加がございました。
◆6番(森ひとみ君) その講座に参加した方が、全て健康マイレージに参加しているとは限らないと思いますけれども、興味のある方は継続して参加されると思います。講座内容は、平成27年度、28年度で違いはありますか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 講座の内容につきましては、医師、歯科医師等による健康の講座と、運動や栄養の実践の講座となっておりますが、平成27年度と28年度では内容を一部変更しておりまして、具体的には糖尿病重症化予防と、それから大腸がん予防の講座を新たに設けております。
◆6番(森ひとみ君) このいちのみや健康マイレージの対象事業となっている講座は、健康日本21いちのみや計画推進講座になっていますが、この健康日本21いちのみや計画というものが余り一般市民の方には聞きなれないと思うのですが、どういったものでしょうか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 私どものPR不足で大変申しわけないんですが、健康日本21いちのみや計画は、全ての市民の皆様が、生涯を通じて健康で生き生きと暮らせる社会の実現のために策定をいたしました健康増進計画で、健康寿命の延伸を目指し、生涯を通じた健康づくりを増進するものでございます。 中身としましては、市民1人1人の健康に対する意識の向上と、健康づくりをサポートするための具体的な指針となるもので、栄養・食生活や身体活動・運動、あるいは休養・こころの健康、歯の健康、たばこ、アルコール、生活習慣病と7つの分野についての取り組みや評価指標等を取りまとめたものでございまして、この計画を市民に周知するとともに、推進することを目的に、保健センターで実施しております成人保健の講座を健康日本21いちのみや計画推進講座と銘打って実施しているところでございます。
◆6番(森ひとみ君) ポイントとなる、対象となる講座、その健康日本21いちのみや計画の講座でないとだめなんでしょうか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 現在のところは、このポイント対象になる講座は、健康づくり課が行っております成人保健の講座、この推進講座だけを対象としております。
◆6番(森ひとみ君) できれば、対象となる講座は多いほうが参加される方もいろいろ選ぶこともできますし、健康マイレージを新規で始める方も、継続して参加される方も、男性、女性問わず幅広い年齢層の方に興味を持って参加をしていただけるのではないかと思います。 では次に、平成28年度についてお尋ねいたします。 前回、市民の健康づくりのきっかけづくりということで一宮市としてはスタートしたと言われましたが、平成27年度を踏まえて、平成28年度はどのような目標に向けて取り組まれているのでしょうか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) まずは、昨年度のMyCa(まいか)の発行数174枚を上回ることを当面の目標として、実施をしております。
◆6番(森ひとみ君) では、そのPRはどのように行っていますか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) PR方法としましては、広報号外「健康ひろば」や市ウエブサイトへの記事の掲載、健康づくり課が支援をしておりますボランティア団体である一宮市健康づくりサポーター協議会あるいは一宮市健康づくり食生活改善協議会の会員に対して、チャレンジシートをお渡しし、市民へのPRへの協力をお願いしているところでございます。 さらに、先ほどの講座の参加者に限らず、女性の健診や節目健診、あるいは健康まつりなどの多くの方が集まる事業でPRをしております。また、庁内LANのインフォメーションを通じて、市職員への周知も行っておるところでございます。
◆6番(森ひとみ君) 平成28年度のMyCa(まいか)カードの発行部数は、現在どうなっていますか。年代別、男性、女性比率についても、あわせてお願いいたします。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 平成28年度8月末で申しますと、毎日チャレンジ版が45名、イベント参加版が20名で合計65名の方に発行しております。内訳は、20代が2名、30代が20名、40代が5名、50代が9名、60代が15名、70代以上が14名でございまして、男女別では男性13名、女性52名で2対8の割合となっております。
◆6番(森ひとみ君) 8月末で65名、しかも2対8、女性が頑張っているのがわかります。今のこの結果について、どのように考えていらっしゃいますか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) もともとの数値が小さいので、大変恐縮でございますが、昨年8月末の発行数は24名でしたので、数字そのものですと、今年度はその2.7倍になってはおります。 今後は、このMyCa(まいか)カードの更新に伴って、2回目の申請をされる方が順次ふえていくことが予想されておりますし、秋に向けて多くの講座を開催予定しておりますので、昨年度以上の発行数には少なくとも行くものと見込んでおります。8月末の集計では、30代の女性への発行が最も多くなっておりまして、これは、6月に保健センターで実施しました女性のための健康診査の際に、積極的にPRをした結果だと思っております。 このように、今年度につきましては、保健センターを利用される方に積極的に声かけ、働きかけをしていきたいと考えております。
◆6番(森ひとみ君) 現在のシステムでは、継続して健康マイレージに取り組んでいる方たちを把握することが難しいように思います。また、MyCa(まいか)カードをもらった後の有効期間となる1年間は次のカードがもらえないわけですから、MyCa(まいか)カードの発行部数だけでは、なかなか現状把握には至らないのではないでしょうか。 ここで、MyCa(まいか)カードの継続更新についてお尋ねいたします。継続更新はどのように行われていますか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) MyCa(まいか)カードの仕組みにつきましては、愛知県が構築した仕組みに、県内の市町村が参加する形で始められたものですので、市が仕組みを変えることは実質不可能でございます。継続更新につきましては、有効期限が切れる1カ月前から受け付けが可能となっております。
◆6番(森ひとみ君) やはり、MyCa(まいか)カードを受け取ってから、次、継続更新するまでの期間、その間のモチベーションをどう維持するかがポイントになると思います。イベント参加版と組み合わせることもよいと思います。イベント参加版は、5ポイントでMyCa(まいか)カードがもらえて、その後、10ポイント、15ポイント、最高20ポイントに合わせた景品となっていますが、景品は何でしょうか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) イベント参加版では、5ポイントで市指定ごみ袋と食品包装用袋またはラップ、10ポイントでごみ袋と、いちみんタオルまたはマスコット、15ポイントで、また同じごみ袋とマグカップ、20ポイントでごみ袋とタオル、入浴剤セット、こういったものをお渡ししております。
◆6番(森ひとみ君) 平成28年度、20ポイントを達成された方は、どのくらいいらっしゃいますか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 20ポイント達成された方は昨年度1名で、平成28年度も今のところ1名でございます。
◆6番(森ひとみ君) 平成28年度、途中経過を見て、後半あと6カ月余りですけれども、どのように進めていくか、何か課題はありますでしょうか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 1人でも多くの市民の方に、健康マイレージを知っていただき、関心を持っていただけるように、健康づくり課で行う保健事業の際に繰り返し御紹介していくなど、啓発活動を充実させることが重要だというふうに考えております。健康づくりに関心のない人に、みずからの健康に関心を持ち、健康づくりの行動をまず一歩起こしてもらうことは、なかなか簡単ではないと認識しておりますが、いつでもどこでも、健康づくりを意識してもらえるような働きかけを粘り強く行っていきたいというふうに考えております。
◆6番(森ひとみ君) これから運動会シーズンでもあります。スポーツの秋、食欲の秋、市の健康診断も終了の時期でもあります。健康を意識して健康マイレージに取り組むきっかけとなるよう、平成28年度後半、よろしくお願いいたします。やはり課題となるのは、このいちのみや健康マイレージをいかに定着させるか、1人1人の健康意識を高め、健康寿命を延ばし、健康人口をふやす、そのためには健康マイレージが魅力ある事業でなければなりません。 ここで、私が視察で伺った豊橋市の取り組みについて御紹介します。 スライドをお願いします。 こちらが、豊橋市のチャレンジシートです。 スライドありがとうございました。 豊橋市は、生活習慣病のうち糖尿病の予備軍が多く、糖尿病性腎症が重症化して人工透析に移行する者が多いという点から、まず歩くことをキーワードに、平成26年地球周回チャレンジ事業を実施し、平成27年11月から健康マイレージ事業を始めました。自己目標を立てて実行したり、健康診断を受けたり、イベントに参加したりしてポイントをため、MyCa(まいか)カードや景品をもらうというのは同じですが、違う点があります。それは、コースがベーシックプランとファミリープランと2種類に分かれていること。まず、ベーシックプラン、これは高校生以上の方なら参加できる個人のプランで、ファミリープランは中学生以下の子供とその保護者の方が一緒に参加するプランです。これは、おじいちゃんや孫、おばあちゃんと孫でもよいということでした。 一宮市は20歳以上の市民となっていますが、家族で参加できるこのプランはとてもよいと感じました。夏休みに活用できるといいですね。親子でダンスなんていうのもいいですね。 スライドをお願いします。 それから、ポイントをゲットする方法がもう1つありました。それは、日々の歩数を記録することです。1日歩いた歩数がポイントになります。1歩イコール0.001ポイント換算で1日最大10ポイント--これ1万歩なんですけれども、これでポイントがつくんですね。筑波大学の久野教授によりますと、1歩で0.061円の医療費削減効果があると言われていまして、平成27年は豊橋市の場合、1,044人参加で約2億3,000歩、1,410万円の効果であったというお話でした。 スライドをお願いします。 ポイントは日々の自己目標、健診、イベント、そして歩数、この3つの項目でためていきます。まず、100ポイントため、次からは500ポイント、1,000ポイント、3,000ポイントと、ポイントごとに抽せんで当たるさまざな記念品が用意されていました。そして、大きく違うのは、ウエブシステムの導入です。健康マイレージに参加してポイントをためる場合、スマホ、携帯、パソコン、タブレットにするか、またはチャレンジシートの用紙にするか選ぶことができます。 スライドありがとうございました。 スマホなどの場合は、いつでもどこでも利用ができます。歩数も毎日入力していくことにより累計が簡単にできますし、登録者の中から自分がどれくらいの順位なのかわかるそうです。また、体重などの管理も入力することでグラフになったりと、いろいろな機能が利用できます。それから、たまったポイントに応じた記念品が抽せんによりプレゼントされます。ウエブで日々入力している方には、そのポイントに近づいてくると、抽せんに応募できますよと知らせてくれるそうで、その方が応募すれば手続完了。当選した方には当選はがきでお知らせし、はがきと引きかえで記念品をお渡ししているそうです。 このシステムを導入して、MyCa(まいか)参加者全員の1,044人のうち、ウエブ版は909人、紙版は135人という結果が出ています。約87%の方がウエブ版を利用していることになります。年代別に見ますと、ウエブ版は30代から50代が全体の約80%を占め、60代以上は6.5%に対し、紙版では60代以上が59%であるのに対し、30代から50代は31%という数値になりました。 さて、いちのみや健康マイレージは、今後どのようにしていこうとお考えでしょうか。まず、提案させていただきたいのは、MyCa(まいか)カードをもらった後の活動の継続です。現在の毎日チャレンジシートは35ポイントまでしかありません。次からはもっと長く続けられるポイントをふやせるシートをつくり、目標とするポイントまで楽しんで続けられるシートづくりをお願いしたいと思います。つまり、30ポイントに到達し、MyCa(まいか)カードがもらえたら次のステップを設けるのです。例えば、100ポイント続けたら、200ポイント続けたら、300ポイント続けたら景品を渡すとか、ポイントをためるのは健診や講座のポイントも共用できるといいと思います。その点はどうでしょうか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 本市の毎日チャレンジ版の目的は、自分の目標と、決めた健康行動を毎日継続することで、健康習慣を身につけていただくことにあります。したがって、まずは最初の1カ月間でこのチャレンジシートを使っていただいて、その後の継続的な管理はその人自身に委ねるというコンセプトでスタートしたところでございます。しかし、その後のフォローの必要性を求める御意見をほかからもいただいております。議員御指摘の点も参考にさせていただきながら、検討してまいりたいと考えております。
◆6番(森ひとみ君) では、次に景品ですけれども、長く継続でき、ポイントを獲得した方には、抽せんでもいいから記念品を渡すことも楽しみの一つではないかと思いますが、その点はどうですか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) おっしゃるように魅力ある記念品も、市民のやる気、また参加者をふやすきっかけの一つというふうには考えております。費用対効果や予算との関係も含めて検討してまいりたいと考えております。
◆6番(森ひとみ君) できれば、協力してくださる企業があるとうれしいですね。また、記念品にこだわらず、特典ということでいろいろ選べると楽しいですよね。特典の中に介護サービスが使えるなんていうのがあったらどうでしょう。 さきの質問で、MyCa(まいか)カードを一度受け取られた方の情報は、チャレンジシートをもとに登録しているとお聞きしました。MyCa(まいか)カードの枚数、また継続期間をもとにポイントとしてもよいと思います。健康なときは健康マイレージで頑張ってポイントをためて、もし介護サービスが必要になったら使えるとなれば安心ですよね。1つの励みにもなると思いますが、いかがでしょうか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 介護サービスに関連した考え方も、これからの社会には有用なものであると考えます。しかし、今これを実現するためには、介護保険制度に直接かかわる内容となってまいります。関係各課との十分な調整なども必要となってまいりますので、現時点ではちょっと考えてはおりません。
◆6番(森ひとみ君) それでは、次にもう1つ提案したいのは、ICTの活用です。市健診での情報も入力されているということなので、もっともっと健康マイレージポイントに活用することができるのではないでしょうか。御自身で健康管理をしながらポイントをためる、健診結果で、例えば肥満や糖尿病などデータ改善が見られたらボーナスポイントがもらえる、アイデアの幅も広がるのではないでしょうか。毎日の歩数を入力することでポイントになるというのも歩く楽しみにもなりますし、医療費削減効果があるとなれば、さらによいですよね。 最後に、ICT活用については、どのように考えていらっしゃいますでしょうか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) この健康マイレージ事業は、本市が市民の健康づくりのきっかけづくりになればと、県と共同で平成27年度から開始した事業でございます。現在は、限られた予算の中で紙ベースで対応しておりますが、一部の市民からは気負わず、気軽に参加できるという声もいただいてはおります。他市の実施状況を見ますと、豊橋市もそうですが、景品に係る予算の大きさと、制度への市民の参加者数が比例しているという傾向にあるように受けとめております。本市としましては、実施してまだ2年目ということでもあり、健康マイレージ、つまりインセンティブと行政とのかかわりについて模索中であるというところが正直なところでございます。本来の市民の健康増進に対して、費用対効果や制度の定着性について、しっかりと見定める必要があると考えております。 このICTの活用、導入となりますと、その費用につきましては、かなり必要となってまいりますので、十分にその方向性を見定めた上で対応を検討したいと考えております。
◆6番(森ひとみ君) やはりこれからはICTの時代、きょうもiPhone7が出たというニュースをやっておりましたが、今までの健康マイレージは、どちらかというと高齢者が対象者となっていたように思いますが、20代、30代、40代、若いときから健康に関心を持ち、将来のために健康づくりをしなければいけない時代だと思います。若年層の成人病など、食生活の問題など注意が必要です。現代人はスマホやタブレットの時代、それだけに頼ることは決して有効とは思いませんが、うまく活用できれば、やる気、根気、元気とつながっていくように思います。準備と予算、そして費用対効果、容易ではないと思いますが、計画的によろしくお願いいたします。 親子での取り組み、家族での取り組み、同僚との取り組み、友人との取り組みなど幅広い年代の多くの方に取り組んでいただくために、個人、町内、企業などが協力し合いながら、これからのいちのみや健康マイレージを進めていってほしいと思います。 それでは、これで私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
○議長(渡辺之良君) 暫時、休憩いたします。 午後3時40分 休憩 午後3時50分 再開
○議長(渡辺之良君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 17番、水谷千恵子さん。 (17番 水谷千恵子君 登壇 拍手)
◆17番(水谷千恵子君) 本日、最後の質問となりました。よろしくお願い申し上げます。議長のお許しを得ましたので、通告に従い、今回は2項目の質問をさせていただきます。 最初、1項目め、市役所周辺の活性化という点で御質問をさせていただきたいと思います。 毎日、市役所に登庁いたしまして、毎日目に触れるところでございますので、ちょっといろいろ気になるところがございまして、今回この質問をさせていただくことにいたしました。 新庁舎建設後、立体駐車場、旧西分庁舎、公園など周辺整備も整いました。それぞれオリナス一宮、葵公園、つむぎロード、夢織り広場と名づけられ、供用が開始され、本年の七夕まつりでもにぎわいを見せました。しかしながら、これらの場所が有効に活用され、にぎわいの創出となっているのでしょうか。今後の利活用について、幾つかお尋ねをいたします。 これらの施設の活用については、どのような構想を持ってつくられたのでしょうか。
◎総務部長(和家淳君) まず、オリナス一宮につきましては、大正時代に建築され、繊維産業を基盤に栄えてきた一宮市の都市の繁栄の象徴とも言える建築遺産であり、これを市民の文化交流の場としてよみがえらせ、新たなにぎわいの場となるよう改修したものでございます。 葵公園につきましては、一宮市役所西側敷地に配置することで、本町商店街から気軽に利用できるよう整備したものでございます。 また、夢織り広場につきましても、葵公園同様、市民が気軽に集まることができるよう、憩いの場、にぎわいの場として整備したものでございます。 これらの施設を、つむぎロードにより結び、本町商店街から市役所本庁舎への人の流れを創出するとともに、一体的な利用ができるよう整備したものでございます。
◆17番(水谷千恵子君) にぎわいを創出する場として整備をされたということでございます。 それでは、現在これらの施設は、どのように活用されているのでしょうか。施設ごとにお尋ねをいたします。まず、夢織り広場の活用状況はいかがでしょうか。
◎総務部長(和家淳君) 夢織り広場のこれまでの利用状況につきましては、English Free Talk事業として、英語を使った国際交流員との交流行事や、花壇コンクールPR事業の一環としてプランターの設置を行いました。また、一宮の水「おりひめ」の販売や、七夕グローバル商店街としての活用、一宮警察署による防犯・交通安全に係る催事として、警察音楽隊による演奏会などの御利用もございました。
◆17番(水谷千恵子君) そうですね、今、部長から御紹介いただきましたイベント等で利用されていましたね。私も存じ上げております。そして、たまに公用車の駐車場としての利用もあったかと思います。 では、葵公園の活用状況についてはいかがでしょうか。
◎
まちづくり部長(加藤重明君) 葵公園の利活用としましては、日常的な公園利用として、休息、鑑賞、また広場での軽度な運動等で御利用していただいております。 特に、広場では定期的にペタンクと呼ばれるニュースポーツの団体利用がございます。また、先般行われました一宮七夕まつりにおいては、葵にぎわい広場として飲食物の物販ブースや、無料休憩所等が設置され、多くの方々に利用され、にぎわいが創出されたところでございます。
◆17番(水谷千恵子君) 定期的な御利用もあるということで、とてもいいなと思います。また、七夕まつりのときには、前夜祭として以前、旧庁舎のときにもやられておりましたが、新柳公園でもあったように、そうしたイベントがもう1回再開されたので、とても懐かしく、うれしく思いました。 それでは、同じくオリナス一宮の活用状況はいかがでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) 先月8月より供用開始になりましたオリナス一宮でございますが、立食パーティー、ダンスパーティー、婚活イベント、華道の個展などなど多様な利用の予約が入っている状況ですが、今のところ残念ながら予約数は20件に満たないという状況でございます。今後とも、一層の利用促進となりますよう、PRに努めてまいりたいというふうに考えております。
◆17番(水谷千恵子君) 夢織り広場、葵公園、オリナス一宮と、市役所周辺に一体の施設として整備され、市民に供用されているわけですが、それぞれの施設ではどのような利用ができるのでしょうか、また、利用についての制約等はあるのでしょうか。 まず、夢織り広場からお尋ねいたします。
◎総務部長(和家淳君) 夢織り広場は財産区分上、庁舎敷地に該当いたしますので、イベント等の特定の目的を持った利用につきましては、基本的には庁舎管理規則の制約を受けることになります。また、公共的な団体や民間の団体などが利用される場合は、その利用目的がにぎわいの創出に寄与するもの、あるいは市の施策の目的に沿うものであれば、行政財産の目的外使用許可を受けて利用していただくことになります。 なお、憩いの場、気軽に集まれる場として広場に設置をされたテーブルなどの利用につきましては、特段の制約はございません。
◆17番(水谷千恵子君) それでは、葵公園はどうでしょうか。
◎
まちづくり部長(加藤重明君) 公園の日常利用では、休息、運動等、広場の規模に応じた御利用をお願いしております。また、日常以外の利用では、中心市街地に位置する公園として、民間の持ち込みイベント等さまざまな利活用で中心市街地の活性化が図られるよう、公園の利用促進を行ってまいりたいと考えております。
◆17番(水谷千恵子君) それでは、順にオリナス一宮はどうでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) オリナス一宮でございますが、先ほど使用申し込みの内容について申し上げましたが、できるだけ多様に使用いただけるように特段の制約は設けておりません。飲食は当然のこと、営利行為も可能でございます。ただし、喫煙、火気の使用については、条例で禁止とさせていただいております。
◆17番(水谷千恵子君) たしか、オリナス一宮の完成記念のときにはクラシックコンサートが開催されて、大変多くの方が集まられて、本当にその完成を喜びながら楽しんでおられました。 今、順にいろいろな施設をお尋ねしたんですけれども、特段の制約も設けていないということですので、本当にいろんなことで使っていただくといいですね。また、このオリナスでもミニコンサートや発表会なども、もっと利用していただくとよいと思います。 最近、道の駅などでも新鮮野菜の販売とか、またそういうところには非常に多くの人が集まって大にぎわいでございます。私もそういうところが大好きで、よく立ち寄ります。 余談でございますが、尾張旭市では、今の時期、ちょうど市役所ロビーで朝どりイチジクを販売しているそうでございまして、うらやましいなと思って。私も、もし販売していたら毎日買うのにと思っております。ほかにも、いろんな情報交換もするものですから、結構、市役所のロビーなどを活用してのそういう販売とかもされているようでございますので、いろんな使い方ができるんだなということを感じております。 本町通りでも産直野菜を販売したりしてみえますが、この広場等を活用して、一宮マルシェのようなものを開催することはできないでしょうか。夢織り広場で開催することはできるのでしょうか。
◎総務部長(和家淳君) 先ほども御説明をいたしましたが、夢織り広場は庁舎敷地でありますが、産直野菜の販売やフリーマーケットの種々や、にぎわいの創出に寄与するものであれば、御使用いただくことができます。
◆17番(水谷千恵子君) それでは、オリナス一宮を活用してはどうですか。
◎経済部長(児嶋幸治君) オリナス一宮は、販売行為の場合は通常料金の3倍となりますけれども、御指摘のような産直野菜販売、こういったマルシェの開催は十分に可能でございますので、ぜひとも開催をしていただきたいというふうに思っております。
◆17番(水谷千恵子君) 大変うれしい答弁が聞けまして、ぜひともというお声もいただきましたので、そういうことができるといいなということを思います。 今後、多くの人が集まり、にぎわいの創出となるような企画として、どのような企画を考えてみえるのでしょうか。夢織り広場はどのようにお考えですか。
◎総務部長(和家淳君) 夢織り広場につきましては、これまでのさまざまな利用を活用例といたしまして、各課へ示せているものと思いますが、今後につきましても、各課へPRを行い、利用促進に努めてまいりたいと考えておるところであります。
◆17番(水谷千恵子君) よろしくお願いいたします。また、広場にはすてきなテーブルが置いてあるのですが、なかなか人がいるところを見かけません。市民の方も、本当に関心は持っておられまして、通ったときとか市役所に来庁されたときに、本当にきれいになったねというお声をいただきまして、喜んでいらっしゃるんですが、なかなか足をとめる方がいらっしゃいません。新聞報道でもありましたけれども、強いビル風でパラソルが飛びそうになって、ちょっと危険だったりとか、また真夏の炎天下では、日陰もない広場で過ごすというのは厳しいのかなという部分もあるかもしれませんけれども、市役所に来て閑散とした広場を見ると、本当にちょっともったいないなというような気がいたしております。 これからの爽やかな季節には、広場のテーブルでお昼にお弁当を広げたり、パラソルの下でテーブルを使ってそういうランチタイムがあったりしてもいいですよね。また、せっかく食堂もリニューアルをいたしまして、いろいろ工夫をして人も呼んでいただかなければいけませんので、都会の人は、よくテイクアウトでコーヒーを買って町なかも歩いておりますし、そういうコーヒーを販売していただいたり、スイーツを販売していただいたり、済みません、私の好みで話しておりますけれども、そういう販売も行っていただくと、ああいうテーブルでちょっとしたティータイムもできるのではないかなということも思います。 さて、オリナス一宮については、どのような企画をお持ちでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) 管理する私どもの企画ではございませんが、直近ですと、昨年まで138
タワーパークで開催をされておりました一宮青年会議所が主催をされるICHINOMIYAグルメグランプリ、これを、ことしは「138ハロウィングルメフェス」と名称を変え、夢織り広場、葵公園、オリナス一宮の3施設を一体的に活用して、10月30日に開催されます。七夕まつりでも一体活用いたしましたが、既存イベントの主催団体、もしくは新規イベントの相談があった際など、3施設の一体的な活用についてPRを図ってまいりたいというふうに考えております。
○議長(渡辺之良君) 傍聴者に申し上げますが、本会議中ですので、御静粛にお願いいたします。
◆17番(水谷千恵子君) ただいま、経済部長より、七夕まつりのイベントでは一体活用をしたとのお話がありましたけれども、オリナス一宮、葵公園、また夢織り広場を利用したい場合の窓口というのはどこになるのでしょうか。
◎総務部長(和家淳君) オリナス一宮につきましては経済部経済振興課が、そして葵公園につきましては、まちづくり部公園緑地課が、つむぎロード及び夢織り広場につきましては総務部管財課が所管窓口となっているところであります。
◆17番(水谷千恵子君) それぞれ、御答弁でもいただきましたように、所管の管理するところが決まっているかと思いますけれども、一体で使うようなこともございます。窓口の一本化はできないのでしょうか。そういう利便性を考えれば、市民の方から言えば、ここの窓口でというふうで一本化されていたほうが便利だと思いますけれども、いかがですか。
◎総務部長(和家淳君) 窓口の一本化につきましては、それぞれの課で管理しているものでございますので、御理解を賜りたいというふうに存じます。ただし、3施設を一体的に利用していただくことにつきましては、関係課が連携を密にし、より利用しやすい運用に努めてまいりたいと考えております。
◆17番(水谷千恵子君) それぞれ所管がありますのでということですが、連携を密にしてという答弁をいただきましたので、よろしくお願いしたいと思います。せっかく立派な施設を整備されたわけですので、有効に活用され、にぎわいの創出に御努力をいただくことをお願いいたしまして、この項の質問を終わります。 それでは、2項目めの若者の恋を応援という項目で質問をさせていただきたいと思います。 昨年の6月定例会におきまして、少子化対策の一手として婚活支援の取り組みを考えてはどうでしょうか、そのように御提案をさせていただきました。そのときにも申し上げましたが、未婚者の結婚に対する意識では、いずれは結婚したいと思っているが交際相手がいないということで、まずは気軽に参加できる出会いの場をつくってあげることが大事ではないかなというようなお話をさせていただきました。今年度、若者の出会いを支援する事業を実施することとなりましたが、このichi恋(一宮市恋づくり出会い支援事業)の内容について、教えてください。
◎こども部長(栗山欣也君) 議員お尋ねの一宮市恋づくり出会い支援事業は、昨年度策定いたしました一宮市まち・ひと・しごと創生総合戦略に位置づけられている事業でございます。若い世代の結婚に対する希望を実現する出会い、結婚、妊娠、出産、子育てまでのトータル支援としての最初の取り組みです。20歳から39歳までの独身の方で市内在住、在勤、もしくは将来、一宮市に住む意思のある方を対象に実施するものです。アウトドアやスポーツ観戦などの趣味や、ハロウィン等のパーティーを通じて、出会いや交流の場となるイベントを8月、9月、10月、11月、12月、そして年が明けまして来年の2月の計6回実施いたします。
◆17番(水谷千恵子君) アウトドアやスポーツ観戦などの趣味やハロウィン等のパーティーを通じて、出会いや交流の場となるイベントを企画されておられるのですね。楽しそうなイベントでわくわくしますね。民間や他の自治体でもこのような出会いのイベント等を行っているかと思いますが、当市の事業でのアピールポイントは何かありますか。
◎こども部長(栗山欣也君) 交流がスムーズにいくように、また今後の婚活にも生かしてもらえるようにとの思いで、それぞれイベントの前にマナー講座や身だしなみ講座などの事前セミナーを設けました。
◆17番(水谷千恵子君) マナー講座や身だしなみ講座など事前セミナーを受けて、聞いたことを実践していただければ、より自身の魅力を発揮できると思うので、今後、交際をする上で役立ちますね。 また、この事業を実施する上で、どんな点を工夫されましたでしょうか。
◎こども部長(栗山欣也君) 工夫した点といたしましては3点ございます。 1つ目は、事業を実施する前に、市役所の20代の独身職員に集まっていただき、どんなイベントに参加してみたいとか、イベント参加に当たってどんなことを身につけておきたいかなどの、いわゆる当事者の意見というものを聞いたことでございます。 2つ目はネーミングです。 事業名は婚活に限定することなく、気軽に参加できる出会いの場をつくるということで、一宮市恋づくり出会い支援事業といたしました。さらに、若者たちの目にとまりやすく、かつ親しみやすい名前として、ichi恋--ichiはアルファベットでございますが、ichi恋という愛称をつけました。 3つ目といたしましては、市ウエブサイトに掲載したり、チラシを作成したり、フリーペーパーの情報紙や地元メディアを使い、多方面からPRしたことでございます。
◆17番(水谷千恵子君) 実施するに当たり、いろいろな工夫をしてくださったようですね。時代が違うといいますか、今の若い方たちは、私たちの時代とは恋愛観も結婚に対する考え方も随分変わってきていると感じます。やはり、こうした施策を実施する際には、参加対象と同じ年代の若い人たちの意見を聞いて、ニーズに合ったイベント企画していくことが大変大事だと思います。 既に1回目の事業は終わったようですね。私ものぞきに行きたいと思いましたが、そんなやぼなことはしてはいけませんので我慢をしました。どんな状況であったか教えてください。
◎こども部長(栗山欣也君) 当日のぞきに行きました、やぼな部長でございます。 第1回目は8月21日に、大和町馬引にございますGARLANDS(ガーランズ)を会場として開催いたしました。募集した人数は、男女それぞれ20名の計40名でございましたが、それに対しまして男性77名、女性64名、合わせて141名の応募がございました。 内容は、セミナーとイベントの2部構成でございます。セミナーでは、GARLANDS(ガーランズ)の支配人を講師として、おしゃれでちょっと気取った店での食事のときの心遣いを学ぶマナー講座を行いました。その後、イベントとして、男女4名ずつ、計8人のグループになってテーブルを囲み、バーベキューを楽しみました。全員が交流できるように自己紹介カードを用いながら、20分ごとに男性陣がテーブルを移動するという方法をとりました。皆さん、和気あいあいとした雰囲気の中で無事終えることができました。
◆17番(水谷千恵子君) 40名の募集に対し、141名の応募があったということで、大変多くの方が関心を持っていただいたので、よかったなということを感じます。しかしながら、定員が40名でしたので、外れてしまった方がたくさんございます。40名から外れてしまった方への次のイベントへのお誘いなどは、ちゃんとされたのでしょうか。
◎こども部長(栗山欣也君) イベントへの応募はメールで行っていただいておりますので、抽せん結果をお知らせする中で、次回のイベントについても、あわせて御案内をさせていただいております。
◆17番(水谷千恵子君) 第1回目のイベントは、よい雰囲気の中で無事終わったとのことですが、うまくマッチングして、カップルとかは実際にできたのでしょうか。
◎こども部長(栗山欣也君) イベントの最後に、交際したいと思う相手をアプローチカードに記入してもらいました。その結果、5組のカップルが無事成立いたしました。
◆17番(水谷千恵子君) よかったですね。本当にこれは御縁の問題ですので、後々のことはわかりませんけれども、仲よく交際を続けていただきたいなというふうに思っております。 先ほどの事業のお話の中で、6回のイベントを実施されると言われたのですが、現在募集しているイベントの応募状況はどうなっていますか。
◎こども部長(栗山欣也君) 今後のイベントの応募状況でございますが、9月6日現在の状況を御報告させていただきます。 現在、この先2回の募集をしておるところでございますけれども、9月25日に実施する第2回目のichi恋スポーツ観戦の募集は終わりまして、募集人数男女それぞれ18名の計36名に対して、男性32名、女性14名の、合わせて46名の応募がございました。また、現在、第3回目の10月29日開催予定のichi恋ハロウィンの募集しているところでございます。募集人数は男女それぞれ50名の計100名です。締め切りは10月2日となっておりまして、現在はまだ男性7名、女性11名の応募ということになっております。
◆17番(水谷千恵子君) まだこれからですので、しっかりとアピールをしていただいて、たくさんの方が参加されるといいと思います。カップルが成立した方、またそうでなかった方も見えますが、これから真剣に交際や結婚を考えていく上でさまざまな悩みも出てくると思いますが、そのような方への相談体制というのはできているのでしょうか。
◎こども部長(栗山欣也君) 参加していただいた方は、将来に向けた希望に満ちて参加されていますので、もし悩み事があった場合というようなPRは特にしておりませんが、青少年育成課の青少年センターにおきまして、39歳までの若者を対象といたしましたさまざまな相談事のワンストップ窓口として、子ども・若者総合相談窓口を設けております。相談員が人生の先輩として話を聞き、何かアドバイスができるのではないかと考えております。
◆17番(水谷千恵子君) この事業での出会いがきっかけとなって結婚まで至ったカップルへの特典などは、何か考えておられるでしょうか。
◎こども部長(栗山欣也君) この事業をきっかけに将来、御結婚された方に対するお祝いのようなものにつきましては、参加者にどんな特典があったらよいか、アンケートをとりながら検討を進めていきたいと考えているところでございます。
◆17番(水谷千恵子君) よろしくお願いいたします。若い世代の方々に対して、結婚につながるような、気軽に参加できる出会いの場づくりをしていくことは、本当によいことだと思います。今後の事業の予定はどうなっておりますでしょうか。
◎こども部長(栗山欣也君) 総合戦略の1つとしての事業として実施しているものでございますので、平成29年度も引き続き実施いたしますが、本年度まだ5回イベントが残っています。それらが終了した後に、アンケート結果や関係者の御意見をお聞きし、検証、見直しを行う中で、以後検討してまいりたいと考えております。
◆17番(水谷千恵子君) また、そういうアンケートも参考にしながら、よりよいものにしていただき、本当にこの事業が成功するといいなということを思っております。多くの若者が、このイベントですてきな出会いができるように、私も祈っております。 そして、次の御当地での婚姻届でのお祝いという内容に入ってまいります。 さて、ichi恋の第1回目のイベントでは、5組ものカップルが成立したということで、大変順調な滑り出しのようです。そして、この事業をきっかけに将来結婚された方に対して、お祝いのようなものを考えてもおられるとのことでした。 さて、結婚されるお二人は必ず婚姻届を出されます。一宮市の平成27年度の婚姻の届け出は、市内で届け出をされた件数が1,968件、他市町村から送付された届け出が1,974件で、合計1年間で総計3,942件があったとのことです。希望に満ちたお二人の記念日を、より思い出深いものとしていただけるようなことを考えてはいかがでしょうか。 そこで、婚姻届についてお尋ねをしてまいります。 婚姻届は、365日24時間、どこでも受理してもらえるそうですが、お二人にとって特別な記念日ですから、いろいろこだわりも出てくると思います。婚姻届を提出する場合、届け出用紙はオリジナルなデザインを加えた婚姻届け出書でも受理することができますでしょうか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 婚姻届の様式は、法で定められておりますが、文字や枠の色、あるいは余白のデザインについては自由に決めることができますので、国で指定されました所定の記載事項や用紙サイズを満たしていれば、オリジナルなデザインを加えた婚姻届でも受理することはできます。
◆17番(水谷千恵子君) 通常、役所でもらえる婚姻届は、いかにも役所の書類といったようなものですけれども、最近いろいろなデザインの婚姻届もあるようです。一宮市でも届け出はされていますでしょうか。その割合がわかれば教えてください。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 受理した婚姻届などの戸籍の届け出書は、1カ月ごとにまとめて法務局へ送付をしております。そのため、現在、市で保管しております8月分の婚姻届け出でお答えをさせていただきます。 全体の届け出数が300件ございまして、そのうちの38件、12.7%がオリジナルなデザインの婚姻届でございました。
◆17番(水谷千恵子君) オリジナルの婚姻届を出されている方も結構おられますね。 前回の6月定例会では、同じ会派の河村議員がこの場所で結婚宣言をいたしまして、大変皆様を驚かせましたけれども、議場の皆様からも祝福をいただいて大変よかったなと思っております。実は私、河村議員の婚姻届を提出する前に見せていただきました。そしたら、とてもかわいいキティちゃんのデザインの婚姻届でございました。これは、奥様の要望だったそうでございます。 近隣の犬山市では、2種類のきれいな婚姻届を出されております。犬山城や犬山市の町並み、市庁舎、観光施設、木曽川、鵜飼いがデザインされたもので、ダウンロードして活用できるようになっています。一宮市でも、オリジナル婚姻届を作成してはどうですか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 議員御提案のオリジナル婚姻届の作成につきましては、先進的に取り組んでいる自治体の事例を参考にしながら、作成について検討してまいりたいというふうに考えております。
◆17番(水谷千恵子君) よろしくお願いいたします。 それでは、私のほうから、全国でオリジナルの御当地婚姻届、またそのほかにも全国各地でユニークな取り組みがされておりますので、少し御紹介をさせていただきます。 島根県では、地元の特産品でもあります1,300年の伝統を誇る手すき和紙、石州和紙で婚姻届を作成し、「ご縁の国の1,000年保つ和紙婚姻届」としてアピールをしています。1,000年保つということで、末永く幸せにということで、大変縁起がよいかなというふうに思います。 また、婚姻届は、通常窓口に提出すると二度と戻ってこないわけですが、記念に手元に残せるように考えた自治体もあります。長野県諏訪市では、婚姻届の提出があったことを証明する結婚証を発行しております。また、北海道上川郡東川町も、手元に残る複写式婚姻届を作成しております。用紙には、厚紙でできたカバーがついており、内部に写真などを入れてアルバムのように保存することができるそうです。また、もう1つ。高知県の日高村の婚姻届も、記念に持ち帰ることのできる工夫がされています。用紙自体は通常の用紙なんですね。通常の提出される婚姻届を独自にデザインした透明シートに挟み、カラーコピーして作成。夫から妻へ、妻から夫へとのメッセージや、夫婦の誓いを記入できる欄もあるそうです。大事な人生の節目ですので、婚姻届にもこだわりを持って出される方も多いのですね。このような工夫がされております。 最近は、スマホ等も活用して気軽に写真も撮れるようになってきましたが、婚姻届を提出した記念の写真を撮る方もおられますでしょうか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 婚姻届を提出する際に、御夫婦自身で写真を撮影される光景は珍しくはございません。また、職員に対して撮影の依頼がある場合もございますが、事務に支障がない範囲で対応をしております。
◆17番(水谷千恵子君) そうですか。柔軟な対応をしていただいており、喜ばれていると思います。せっかくの記念ですから、すてきな記念撮影をしてあげられたらよいと思います。 先ほど1項目めの質問で、オリナス一宮ももっともっと活用していただきたいというお話がありましたが、この大正ロマンあふれるすてきな施設でございますので、記念撮影にはちょうどいいのではないでしょうか。
◎
市民健康部長(船橋多津雄君) 基本的には各施設の対応となると考えておりますが、オリナス一宮は貸し館施設となっておりますので、使用中の場合は、使用者の御理解を得る必要が出てまいります。また休館日のこともございますので、管理部門との調整が必要かと考えております。
◆17番(水谷千恵子君) そうですね、活用についてはおっしゃるとおり関係部署との調整していただく必要もございますので、ちょっと大変かと思いますが、オリナス一宮が本当にしゃれた写真館の役割も果たせたら、すごくすばらしいなということを思っております。 それではもう1つ、事例を御紹介しようと思います。 静岡県藤枝市では、結婚記念日に花を添えるサービスが満載でございます。新婚のお二人を祝う華やかなデザインの婚姻届を作成しています。また、婚姻届を提出する際、その場で記念撮影ができるようにと大型の専用パネルを作成し、市民課の窓口に設置したそうです。藤枝市では、オリジナルの出生届も作成しており、婚姻届と同様に写真撮影サービスも行うそうです。また、愛知県内でも尾張旭市が同様のサービスをことし5月から始められました。当市においても、御当地婚姻届で新たな人生をスタートするお二人をお祝いしてあげられたらよいなと思い、このようなことを提案させていただきました。 それでは、最後になりますが、婚姻後も一宮市に住んでいただくための取り組みとしてのお尋ねをさせていただきます。 晴れて、結婚された御夫婦は、新しい生活をスタートされるための新居が必要となります。先ほど婚姻届の件数を見ると、市内で届け出をされた方、また他市町村から送付されてきた届け出それぞれ半々でした。これだけを見ても、転入・転出とかの内容の判断はできませんけれども、できれば若い方々に一宮市に住んでいただきたいと思います。 そこで、婚姻後も一宮市に住んでいただくための取り組みを考えていくことも必要かと思います。 まず最初、行政として一番先に思いつくのは市営住宅でございますが、市営住宅のいろんな課題もあると思います。近年、市営住宅入居者の高齢化も問題となっておりまして、自治会の運営にも支障を来しているような市営住宅もあると聞き及んでおります。若い人に市営住宅に入居してもらうことは、いろいろな点でメリットがあると思いますが、新生活をスタートする若い御夫婦のために、住まいの確保の支援として市営住宅の優先入居枠をつくることなどはできないのでしょうか。
◎
まちづくり部参事[建築担当部長](近藤俊伸君) 公営住宅の入居者の募集は、公営住宅法により公募して行うことになっておりますが、住宅に困窮する低額所得者の中でも特に困窮度が高い方については、優先的に取り扱うことは可能となっております。 しかし、国土交通省の通達によれば、優先入居について、著しく所得の低い世帯の方、高齢者、心身障害者世帯の方、多子世帯--これは18歳未満の児童が3人以上お見えの方でございますが、そういう方などに限定され、残念ながら新婚世帯に優先入居の適用はございません。そのため、新婚世帯について入居枠を設けて公営住宅に優先入居させることは、現在のところ難しいと思われます。 議員御指摘の新婚世帯の住宅支援につきましては、市では必要な施策と考えておりますので、家族がふえると予想される若いカップルの住宅支援のため、間取りの広い住宅への入居も可能としているところでございます。
◆17番(水谷千恵子君) 今、御答弁にございましたように、優先入居についてはちょっと難しいかなというところもありますが、やっぱり、ここに住んでいただくためには住宅の確保という意味でも支援が必要かなと思いますので、またいろいろ御検討を願いたいと思います。 それでは、現在、市にある空き家を、新生活をスタートする若い御夫婦のために有効に活用はできないでしょうか。
◎
まちづくり部参事[建築担当部長](近藤俊伸君) 市といたしましては、今年度策定する空家等対策計画において、若い御夫婦の住まいはもとより、さまざまな空き家の利活用について考えていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
◆17番(水谷千恵子君) そうですね、全国の各自治体でも、新婚世帯の家賃補助とか空き家バンクの活用で、所有者と利用希望者のマッチングを行うなど、いろいろな定住促進のための取り組みもしておられます。空き家の利活用については、今御答弁があったように、これから考えていくとのことですので、ぜひ有効な活用ができるようにお願いをしたいと思います。若者の支援をいろんな側面から応援してあげたいなと思うところでございます。 本日の朝は、パラリンピックの開会式ということで、テレビでもニュースでやっておりましたけれども、この夏はリオオリンピックで大変すごい活躍で、私もすごく応援をしながら見ておりました。先日の市制95周年のイベントでも、兼松選手が活躍をされまして、市長とトークをされておりましたが、そういう中でも、御家庭を持ちながらアスリートとして活躍するのは本当に大変なことでございましたが、でもその家族のために本当に力が出たと言っておられて、それがとても印象に残りました。オリンピック選手の皆様も、そういう中でパートナーや家族のことで本当により以上の力を出せる、そういうことをおっしゃっておられて、本当にそうだなと思います。 若者の皆様が、本当にすてきなパートナーを見つけられるように、私どもも側面から支援をしていきたいですし、本当にこの事業が成功することを祈りながら私の今回の質問とさせていただきます。本日はありがとうございました。(拍手)
○議長(渡辺之良君) お諮りいたします。 議事の都合により本日はこの程度にとどめ、明日午前9時30分より会議を開きたいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 本日はこれをもって散会いたします。 午後4時33分 散会...