一宮市議会 2016-09-07
09月07日-02号
平成28年 9月 定例会 議事日程(第2号) 9月7日(水曜日)午前9時30分 開議 1 一般質問について出席議員(38名) 1番 渡部晃久 2番 佐藤英俊 3番 井田吉彦 4番 島津秀典 5番 鵜飼和司 6番 森 ひとみ 7番 河村弘保 8番 橋本浩三 9番 中村一仁 10番 高橋 一 11番 長谷川八十 12番 則竹安郎 13番 井上文男 14番 竹山 聡 15番 森 利明 16番 高木宏昌 17番 水谷千恵子 18番 彦坂和子 19番 西脇保廣 20番 伊藤裕通 21番 岡本将嗣 22番 花谷昌章 23番 横井忠史 24番 和田彌一郎 25番 大津 純 26番 京極扶美子 27番 柴田雄二 28番 尾関宗夫 29番 服部修寛 30番 谷 祝夫 31番 渡辺之良 32番 日比野友治 33番 浅井俊彦 34番 太田文人 35番 松井哲朗 36番 平松邦江 37番 渡辺宣之 38番
末松光生欠席議員(なし)地方自治法第121条の規定により出席した者 市長 中野正康 副市長 福井 斉 企画部長 熊沢裕司 総務部長 和家 淳 市民健康部長 船橋多津雄 福祉部長 真野克彦 こども部長 栗山欣也 環境部長 波多野富泰 経済部長 児嶋幸治
まちづくり部長 加藤重明
まちづくり部参事(建築担当部長) 建設部長 間宮敏博 近藤俊伸 会計管理者 高崎 悟 教育長 中野和雄
教育文化部長 杉山弘幸
水道事業等管理者 小塚重男
上下水道部長 宇佐美光彦 消防長 後藤保夫
病院事業部長 長谷川裕史事務局職員出席者 議会事務局長 平林信幸
議会事務局次長(兼庶務課長) 岩田貞二 議事調査課長 大塚 孝
議事調査課専任課長 神谷真吾
議事調査課課長補佐 議事調査課課長補佐 片岡 崇 高橋篤人
議事調査課主任 鈴木章平
議事調査課主任 大島淳史--------------------------------------- 午前9時29分 開議
○議長(渡辺之良君) 出席議員が定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程はお手元に配付したとおりでありますので、これをもって御報告にかえます。 これより日程に入ります。 日程第1、一般質問を行います。 通告順により、順次発言を許します。 29番、服部修寛君。 (29番 服部修寛君 登壇 拍手)
◆29番(服部修寛君) 議長より発言のお許しをいただきました。通告に従い、6点につきお尋ねをいたします。 初めに、女性が輝く社会の構築を目指してについて、お尋ねいたします。 昭和30年代から40年代、一宮市は全国有数の活気にあふれた都市でした。繊維産業が活況を呈していたからといわれますが、実はそこで働く、かつては女工さんと呼ばれていた女性従業員の多さこそが、元気な一宮市の原動力でした。女性が輝く社会の構築こそが、活性化のエネルギーと思います。
リオデジャネイロオリンピックでは、大成中学・高校出身の近藤亜美さんが
日本人メダル獲得第1号に輝き、その後の日本選手団のメダル獲得に弾みをつけたと思います。 一宮市木曽川町で練習を行っている
女子フットサルチーム、
ユニアオレディースが、
日本女子フットサルリーグ--女子Fリーグに参戦するとのことです。 現在、
日本フットサルリーグ--Fリーグは男子チームのみで行われており、愛知県をフランチャイズとしている
名古屋オーシャンズが、Fリーグ発足から2016年まで
総合チャンピオンとして9連覇を達成しております。
女子Fリーグは来年度から本格始動するとのことで、
ユニアオレディースを含む全国の強豪6チームを選抜し、ことしの10月から来年1月まで、名古屋市、仙台市等でプレ大会を開催いたします。
女子Fリーグの正式加盟は、このプレ大会の結果と、特に地元自治体のホームタウンとしての承認や協力体制等が鍵となります。 愛知県知事は、フットサルワールドカップ、アジア大会等の開催に名乗りを上げると表明しております。実現すれば、大変な盛り上がりが期待でき、特に、開催種目に出場する選手に一宮市ゆかりの選手がいれば、声援にも力が入り、注目度も高くなると思います。
女子Fリーグにおいて、一宮市をホームタウンとするクラブチームの誕生は、一宮市の活性化にとって極めて有意義と考えます。格段の協力をお願いしたいと思いますが、副市長、いかがでございましょうか。
◎副市長(福井斉君) 聞くところによりますと、
日本女子フットサルリーグの加入要件の一つに、所在地自治体がホームタウンとして支援することが挙げられているというようなことであります。一宮市としては、
ユニアオレディースが市主催のさまざまな
スポーツ振興事業あるいは
地域貢献活動等に協力していただくかわりに、市民の皆様の利用に支障のない範囲で総合体育館などのスポーツ施設、これらを試合会場として使っていただくといった支援ができるのではないかと考えております。
日本女子フットサルリーグに参加する、たった6チームのうちの一つがこの一宮市を本拠地とすることについては、大変喜ばしいことであり、できる限りの支援をさせていただきたいと思っております。また、これをきっかけに、
ユニアオレディースにも市のスポーツ事業や地域貢献活動に積極的にかかわっていただき、ひいては一宮市の活性化につながるよう活動していただければと、心から期待しておるものでございます。
◆29番(服部修寛君) ことし4月、女性の職業生活における活躍の推進に関する
法律--女性活躍推進法が施行されました。
女性管理職比率、女性採用比率などの改善計画の策定と改善を地方公共団体や民間事業主に努力義務として求めています。 平成28年度の一宮市の消防職、保育士職、労務職を除く行政職における
女性管理職状況をお聞きしたいと思います。
◎企画部長(熊沢裕司君) 平成28年4月1日時点での消防職、保育士職、労務職を除く事務職と技術職を合算した一般行政職員の状況でお答えいたしますと、職員数1,319名のうち、女性職員の管理職は12名ということになっております。また、男性職員と女性職員に分類して、それぞれの管理職への登用率の状況を比較してみますと、男性職員は989名で、そのうち244名が管理職でございまして、これを割合にいたしますと24.7%となります。女性職員は330名で、そのうち12名が管理職ということで、これを割合にいたしますと3.6%ということになります。
◆29番(服部修寛君) スライドをお願いいたします。 これは昨年度の女性管理職の状況でございます。特に注目は、部長職をごらんいただければおわかりと思いますが、部長は1名おみえでございました。しかし、ことしはこのような状況でございまして、部長職はゼロ、次長職が1名、課長職が2名、専任課長が9名、合計で12名のいわゆる女性管理職ということでございます。 傍聴の市民の皆様には、議場を見ていただければおわかりと思いますが、平成28年3月定例会までは部長席には女性部長もお座りでございました。現状は、ごらんのとおり男性ばかりであります。 人事は市長の専決事項であります。市長のみに権利がある事項でございます。市長にお尋ねします。
女性活躍推進法施行後の状況としては残念な状況と思いますが、女性職員の幹部職への登用につきまして今後どのような方針をお持ちか、お聞かせ願いたいと思います。
◎市長(中野正康君) 議員から、女性管理職の割合につきましてお尋ねがございました。 私も、女性管理職の割合が低くて、やはり残念な状況にあるというふうに感じております。女性云々に限らず、これから日本が競争力を取り戻していくためには働き方の見直し、改革が必要だというふうに私は考えておりまして、そうしたことから、ことし7月から、一宮市のほうでも時差出勤ですとか
フレックスタイムを導入いたしております。もう1つは、タブレット、情報端末機を活用して、テレワークということで、できるだけ時間や場所に縛られない新しい働き方というものも導入するように進めているところでございます。 こうしたことで、とかく女性は出産であったり子育てということで退職やキャリアの中断を余儀なくされることが多くあったわけでございますけれども、そういったものを取り除いていくことで女性管理職の増加につながるということで、期待をしているところでございます。
◆29番(服部修寛君) よろしくお願いを申し上げます。 4月から
女性消防団員の募集が始まりました。現在までの状況を報告願いたいと思います。
◎消防長(後藤保夫君)
女性消防団員につきましては、4月に今伊勢分団の支援団員として1名、5月に葉栗北分団の支援団員として1名が入団され、9月1日現在、現有人員527名のうち2名が女性でございます。
◆29番(服部修寛君) 平成28年度
消防庁予算概要では、
女性消防団員等の
活躍加速支援事業として、新規にでありますが、7,000万円が計上されました。また愛知県では、平成28年7月に消防団の加入促進に関する御協力の依頼文を作成し、
主要経済団体会長等を通じて民間事業主に協力を要請し、あ
いち消防団応援の店制度の導入に向けての準備も進めてられています。 女性や若者を初めとした
消防団加入促進支援事業には、愛知県では豊橋市、豊田市、西尾市、日進市が採択団体として参加し、豊橋市は
女性消防団員の活性化及びPR事業としてワークショップを活用した救命講習と防災学習の開講等を行い、豊田市では消防団1日
体験入団開催事業、西尾市では女性分団の設置、日進市では地方公務員の若手職員を対象とした地域防災研修を行い、
加入促進事業を展開しています。また、稲沢市や江南市、津島市など近隣市でも、市の
ホームページ等に
女性消防団員の活動を紹介しており、
女性消防団員の募集のチラシや
募集ポスター等を作成し、積極的に
女性消防団員の募集活動を行っています。 スライドをお願いします。 これは江南市の
女性消防団員募集のチラシでございます。右のほうは拡大したものでございますが、こんなふうにしているということですね。 一宮市においても、これら先進事例を参考としまして、消防団への女性や若者の加入促進を図ることが必要と思いますが、いかがでございましょうか。
◎消防長(後藤保夫君) 一宮市におきましては、過去から
婦人消防クラブの皆様に火災予防の広報活動を積極的に実施していただいていることから、
女性消防団員については、活動を限定することなく各分団で受け入れている状況でございます。したがいまして、
女性消防団員の特別な活動というPRは行っておりませんが、市民の方々に対して、消防団活動に対する理解や加入促進を図るため、積極的にPRを実施しております。特に、消防団への女性や若者の加入促進を図る目的で、10月に実施予定の消防フェア「きて・みて・たいけん138」においては、
愛知消防団PR大使に任命されている
アイドルユニットのOS☆Uによる
消防団入団促進PR及び啓発物品の配布等を予定しているところでございます。 あ
いち消防団応援の店制度につきましては、一宮市として、平成28年4月から
消防団応援事業をスタートさせ、消防団員の福利厚生を充実させ、より積極的に団員確保に取り組んでいるところであり、今後、あ
いち消防団応援の店制度との統合を視野に入れて考えているところでございます。 消防本部といたしましては、消防団員の加入促進について積極的に取り組んでおりますが、女性や若者のより効果的な加入促進方法につきましては、先進事例を参考に検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
◆29番(服部修寛君)
女性消防団員の制服もつくられました。「きて・みて・たいけん138」のときには、いつもミス七夕が一日署長としてお見えでございますので、例えば
女性消防団員の制服を着用していただいて、ポスターやチラシをつくられてはいかがでございましょうか。消防団への女性や若者の加入促進を図り、さらなる消防団活動の発展をお願いしたいと思います。 続いて、一宮市活性化への提言、ふるさとに誇りをについてお尋ねします。 一宮市の現状は極めて厳しい状況にあると思います。今、一宮市において最も求められていることは活性化であります。元気を出すにはどうしたらよいのか、この点について、連続して「一宮市活性化への提言」と題して、繰り返し活性化への施策を提案させていただきました。 まず必要なことは、正確な現状認識と、それらに対する危機意識です。危機感を持ち、よいことならば勇気を持って立ち向かってみるという発想が必要ではないでしょうか。 平成元年10月から平成20年11月に肺がんで亡くなられるまで、TBSの「ニュース23」という番組の
メーンキャスターを務められた筑紫哲也さんを御存じでしょうか。この番組の特集で、活性化に取り組んでいるさまざまな地方の紹介がありました。放送された各地域とも、それぞれ実に特色ある施策で地域の活性化に取り組まれていました。
筑紫キャスターは、地域の活性化はその地域に住む人々が幸せと感じ、誇りを持つことによって生み出されると結論づけられていました。 初めに、中野市長に誇りについてお尋ねを申し上げます。就任以来、1年半が経過します。中野市長が市長という立場で最も誇りと思われることは何でございましょうか。
◎市長(中野正康君) 議員から誇りについてお尋ねがございました。 地域活性化にとって地域の誇りが大切だということは、私も本当に同感でございます。この地が外に誇れるものということで、具体的に言いますと、もう本当に枚挙にいとまがないわけでございますけれども、一番大きなものとしてまず申し上げるとすれば、やはり一宮市の地名のゆかりにもなりました、尾張の国の一の宮として発展してきた歴史と伝統というものがあると思います。ただ、その発展してきた原因が何かということで考えますと、木曽の清流に恵まれてきた、そのもとで農業・商工業が発展してきたということでございますので、歴史と伝統、さらにそれを支える豊かな自然、こうしたものが真っ先に挙げられると、かように考えているところでございます。
◆29番(服部修寛君) 昨年、市民の皆様より5期目の市議会議員の立場をお与えいただきました。本当にありがとうございました。平成11年の初当選以来、全ての定例会の一般質問で発言し、常に一宮市の発展と市民の皆様の幸せを願い、市民の皆様の立場に立ってお声を届けさせていただきました。この9月定例会で70回目の一般質問となります。これからも市民の皆様の立場に立って、市勢発展の視点より提言をさせていただきます。 本日も大変多くの皆様方が傍聴でお出かけでございますし、またこの傍聴席にお座り以外で、
エレベーターホールの前にお座りの方もございます。市政に多大な関心をお持ちの皆様、そして私を御支援くださる皆様こそが、私の誇りであります。今後とも、市民の皆様の御期待に沿うべく、職責を果たしてまいりたいと思います。 一宮市の誇るべき魅力とは何でしょうか。これまでも、広報一宮及び一宮市
ホームページ等において、頑張る一宮人の紹介と応援、一宮市の魅力の発信等をお願いしておりますが、今後もお願いできますでしょうか。
◎企画部長(熊沢裕司君) 一宮市の魅力につきまして、現在も広報やウエブサイトにおいて紹介をしております。また、
リオオリンピックに出場されました市にゆかりのある3名の方を初め、全国で活躍されている市民や市にゆかりのある皆様を広報紙やウエブサイト、SNSにより御紹介し、応援なども行っております。 こうした市の魅力や市に関する情報、活躍されている市民についての情報を多方面から収集するため、全ての職員に対しまして情報の提供を依頼いたしまして、内容の充実に努めているところでございます。今後もこれらの媒体を活用いたしまして、市の魅力や市民の活躍などを積極的に情報発信してまいりたいと考えております。
◆29番(服部修寛君) どうかこれからも魅力発信にお努めいただければというふうに思います。 一宮市の水道水のおいしさは全国有数と考えます。待望の一宮名水、「木曽川が織りなす水 おりひめ」が販売されました。評判はいかがでございましょうか。
◎
上下水道部長(宇佐美光彦君) 「おりひめ」は、木曽川の伏流水をそのまま味わっていただきたいという趣旨で製造いたしました。お飲みいただきました方からは、さらっとしていておいしかったという評判をいただいております。よく冷やしていただくと格段においしくなりますので、リピーターもふえているというように感じております。 7月1日から販売しておりますが、1日から15日の夢織り広場で約1万1,000本、七夕期間中のi-ビルの
シビックテラスで約800本販売いたしまして、8月末時点で2万8,000本、製造した本数の約53%を販売できております。
◆29番(服部修寛君) おいしかったねというお声をよく聞きますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。 市の施設はもとより、市内外の民間小売店等にも「おりひめ」の販売促進をお願いしたいと思います。また、市の主催、または関連団体主催や共催の講演会や討論会等開催時にはこの「おりひめ」を提供していただきたいと思いますが、副市長、いかがでございましょうか。
◎副市長(福井斉君) お尋ねの「おりひめ」の販売箇所でございますが、現在は本庁舎10階の上下水道部の営業課のほか、i-ビル1階の観光案内所、本町アーケード内シルバー本町ふれあい広場、そしてタワーパーク内のツインアーチ138、この4カ所で販売いたしておりまして、先ほど
上下水道部長も申し上げましたように、徐々に「おりひめ」のおいしさが定着してきているように感じております。 御提案1点目の市内外での販売箇所を広げるということにつきましては、現在の販売価格を御理解いただけるのであれば、御協力いただきたいと思っております。 2点目の市や関連団体の行事等での提供につきましては、こちらの水は水道事業という独立採算の事業体が販売しているということから、市主催の行事等におきましても、公費で購入した上で参加される皆様に飲んでいただいておる状況でございます。したがいまして、関係団体の皆様に無償で御提供させていただくというわけにはまいりませんが、市と同様に、行事等の際に買っていただいて皆様に振る舞っていただければ、大変ありがたく存じます。
◆29番(服部修寛君) きょうは議場にも、それぞれ講演会等々主催の計画をされています各部長がおみえでございますので、そこをぜひこの「おりひめ」でお願いをしたいと、ただ、お金は払ってくださいということでございました。よろしくお願いします。 教育長にお尋ねします。
特別支援教育の分野では、一宮市は全国でも有数の先進的な施策を講じていると思いますが、いかがでございましょうか。
◎教育長(中野和雄君) 本市では、知的障害や自閉症などの
特別支援学級や通級指導教室の設置を進めるなど、障害のある児童・生徒1人1人の教育的ニーズに応じ、生涯にわたって必要な支援を行うことを目的に、多くのことに取り組んでまいりました。一宮市独自の取り組みとしましては、病弱、身体虚弱の児童・生徒のための学級を市民病院に設置いたしております。さらに、言語障害のあるお子さんを対象にした言語訓練教室も開催しております。そのほか、市内全ての学校の
特別支援学級に在籍する児童・生徒が参加する宿泊学習、手をつなぐ子らの運動会、手をつなぐ子らの教育展なども行っております。 また、平成15年、16年には、本市が文部科学省の
特別支援教育推進体制モデル地区に指定され、通常学級に在籍する発達障害のある児童・生徒への支援に、他地区に先駆けて取り組みを始めました。また、平成18年度より始めた
特別支援協力員の配置につきましては、当初は21人でございましたが、今年度は75人まで増員をいたしております。 こうした
特別支援教育に関する取り組みにつきましては、医療機関、特別支援学校、
児童相談センター、保健所などで組織しています一宮市
特別支援教育連携協議会で協議、見直しをし、特別な支援を要する児童・生徒1人1人のニーズに応じた取り組みが進むように努めております。
◆29番(服部修寛君) 今お話にありませんでしたが、平成17年には
特別支援教育の全国大会がこの一宮市で開かれております。また、平成19年からは文科省が全国で一律でありますが、
特別支援教育を推進し、それにはこの一宮市がモデルとして採択されたということをお聞きしておりますので、大変すばらしい先進的な事例だと思いますので、どうぞこれからもお進めいただければと思います。 少子高齢化に向かう中、子ども・
子育て支援制度の拡充は、女性の社会進出の視点からも極めて重要な施策と考えます。国会や
東京都知事選挙で一躍話題となりました保育園の待機児童問題及び
放課後児童健全育成事業についてお聞きします。 一宮市は保育園での待機児童はないとしていますが、保護者からは、希望する保育園に入れなかった、兄弟姉妹を別々の園に通わせている等の不満も聞きます。これらの不満の解消、保育園の施設整備、拡充についてはどのように考えますでしょうか。
◎こども部長(栗山欣也君) 一宮市では、増加する乳児保育の要望に応えるため、毎年その定員の拡大に努めてまいりました。その成果もあって、議員御指摘のとおり待機児童は出ておりませんが、利用者の人気が集中する一部の園においては、入所選考を実施せざるを得ない状況がございます。このような状況を解消するため、
小規模保育事業の認可を含め、乳児定員のさらなる拡大に取り組んでいるところでございます。 兄弟姉妹の同一園入所については、
市長マニフェストにも掲げられており、平成29年度の入所に向け、入所認定基準の見直しを進めているところでございます。
◆29番(服部修寛君) 今のお話ですが、
市長マニフェストにも記載がありますので、ぜひともどうぞよろしくお願いをしたい。兄弟姉妹の同一園入所は、保護者からも大変要望が高いわけでありますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。 現在、児童館、児童クラブへの入所希望が十分には満たされておらず、女性の社会進出への阻害要因ともなっています。特に待機児童の多い地域はどこでしょうか。また、解消に向けての施策もお聞きしたいと思います。
◎こども部長(栗山欣也君) 今年度当初、待機児童が特に多い地域は、富士小学校区、奥小学校区、
木曽川西小学校区でございました。 その対応といたしまして、富士小学校区につきましては、7月に旧勤労者の家に
富士児童クラブを開設いたしました。また、奥小学校区につきましては、現在、児童館の園庭に児童クラブ棟の整備を進めているところでございます。活用可能な施設の状況や待機児童の状況などはそれぞれの地域で異なっておりますので、それぞれの状況に合わせ、対応させていただいております。 今後についても、待機児童が多く発生している小学校区については、施設整備を進める一方で、特に要望が多い夏休み期間中は他校区の
放課後児童クラブを利用できるようにするなど、状況に応じて適切に対応してまいりたいと考えております。
◆29番(服部修寛君) よろしくお願いを申し上げます。
放課後児童健全育成事業等の対象児童は、現在は小学校4年生までの対応となっておりますが、将来的には6年生までの児童が対象となると思います。学校施設の提供について、学校側の理解が早急に求められますが、現在どのような状況であり、どのような計画でございましょうか。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 児童クラブ等の学校施設の利用につきましては、これまでも必要が生じる都度、教育文化部がこども部と学校の間に入り、協議を行ってまいりました。現在、余裕教室を利用して児童クラブを開設しておりますのは、大和南小学校、朝日西小学校の2校でございます。また、学校施設内の別棟で開設をしておりますのが千秋東小学校、起小学校、小信中島小学校、大徳小学校の4校でございます。 将来的な計画につきましては、需要に応じて取り組んでまいりたいと考えております。
◆29番(服部修寛君) 子育てのしやすさ、安心・安全が地域創生の鍵でもありますので、関連部署の連携を強くお願い申し上げたいと思います。 この項目の最後に、一宮シンボルソング「人・街・未来へ」の活用についてお尋ねをします。 スライドをお願いいたします。 市民の歌、一宮シンボルソング「人・街・未来へ」は、一宮市制80周年を記念してつくられました。市制記念大会や成人式などでも演奏されたと思います。 実は、新しく議員になられた方にちょっとお聞きしましたら、知らないという方もみえましたので、大変僭越とは思いますが、議長、少しだけ御披露して、「人・街・未来へ」をお聞きいただければと思いますので、よろしいでしょうか。 「真清田の杜に生まれたそよ風が やがて大きな風となり 人・街・未来へ吹き抜ける ルルルルル やっぱりいいよねぇ 一宮 やさしい心があふれてる」 失礼しました。ありがとうございます。 今のが市民の歌の「人・街・未来へ」ということでございますが、できました当初、この一宮市の市庁舎内でも大変流れておりましたが、最近ちょっと聞くことが少なくなりました。多くの自治体でも、市歌とは別にシンボルソングや愛唱曲がつくられており、町おこしに活用されています。市役所や区役所の最寄りのJRや民間交通機関の駅で放送の際に流されたり、市役所の電話の待ち受け等にも使われている事例があります。 せっかくつくられたシンボルソングであります。もっと活用してはいかがでしょうか。市役所では、お昼休みの時間や電話の待ち受け、今は「エーデルワイス」かな。ちょっと知りませんが、使われていると思いますが、一宮シンボルソング「人・街・未来へ」を流すことはできませんでしょうか。
◎企画部長(熊沢裕司君) 今、議員に御披露いただきましたシンボルソングでございますが、先ほど議員が御紹介のように、これは2市1町が合併する以前の平成13年に、一宮市制施行80周年を記念いたしまして作成したものでございます。現時点で、さらなる積極的な活用につきましては今のところ考えておりませんが、議員の御意見も参考にさせていただきまして、そのときそのときの状況に応じまして皆様に御活用していただければと考えているところでございます。
◆29番(服部修寛君) 80周年だから80周年だけやればいいという話ではありませんし、そのときにはかなりお金もかけてつくったと思いますし、また、今お話ししましたように、成人式でも、市制記念日の大会でも流されております。もっともっと活用されてはいかがでございましょうか。よろしくお願いを申し上げたいというふうに思っております。 3点目として、ワースト脱出を取り上げます。 安心・安全の確保は、ワーストからの脱出が大切なキーワードです。 愛知県の交通事故死亡者数は、平成27年は213人で、13年連続ワースト1位を続けています。なぜ事故が多いのでしょうか。愛知県の自動車保有台数は、平成28年4月現在、乗用車で409万台を超え、貨物車や二輪車等を加えると516万台を数え、断トツの全国1位です。最も人口が多い東京都よりも100万台も多いのです。自動車1台当たりの交通事故死者の率からいえば香川県が最も多くなるそうでありますが、誰もそんなことは言ってくれません。死亡者の数が問題視されて、愛知県は13年間全国ワースト1位ですよとなるわけです。 言うまでもなく、交通事故死亡者数はゼロが最も望ましいと思います。平成28年8月3日の中日新聞にAICHI脱ワースト実行委員会の意見広告が掲載されました。 スライドをお願いいたします。 愛知県も、やはりこのキャンペーンに乗っております。愛知県知事も、こちらにお座りでございますが、率先をしてAICHI脱ワーストを訴えておられます。 「この世界から、交通事故をなくしたい。そして未来の悲しみをなくしたい。その願いをこれから、みんなで実現してみませんか。知っていますか。愛知県は交通事故死者数が、全国ワーストです。それも13年も連続で。この不名誉な事実をなんとかしたい。そのために、そのことをみんなが強く自覚することから始めましょう。結果は行動から、行動は意識から生まれます。だからこの『脱ワースト』という言葉をしばらくのあいだ、私たちは言い続けようと思います。クルマに乗るひとも、横断歩道を渡るひとも、シニアも、街も、そういう意識をひとつもつことできっとなにかが変わるはずです。未来がもう涙を流さなくてすむように。そして必ずいつか交通事故をゼロにする。これは愛知県に暮らすすべてのひとで取り組む大きなチャレンジです。」 事故数は減っております。それでも、残念ながらまだ213名犠牲者がおみえでございまして、ワーストでございます。一宮市の平成27年の交通事故死亡者数は14名で、愛知県内ワーストでありました。同じ傾向でございますが、65歳以上の高齢者が全体の6割近くを占めております。ことしも既に8名の方が交通事故で犠牲になられ、豊田市、豊橋市と並んで県内ワースト1位であります。ことしも一宮市内の交通事故発生情勢は厳しい状況だと思います。これは、先ほどお話ししましたが、言いわけでありますが、愛知県が断トツに自動車が多いわけでありますから、多くて当然だと言ったらそれはそれまでなんです。言いたいと思いますが、企画部長、絶対に言わないでください。絶対数をやっぱり減らしてください。 この厳しい事実を一宮市内の全ての皆様に訴えて、市民の皆様全てに強く自覚してもらい、協力を呼びかけることが大切であると考えます。結果は行動から、行動は意識から生まれます。交通死亡事故ゼロを目指すためにも、「脱ワースト」という言葉を言い続けることが、むしろ効果的で必要と思いますが、いかがでございましょうか。
◎企画部長(熊沢裕司君) 一宮市では、9月6日、昨日現在で8名の方がお亡くなりになり、昨年の同じ時期とこれを比べますと、2名減少しているという状況でございます。また、そのうち6名の方が65歳以上の高齢者ということでございます。また、愛知県では、昨日9月6日から15日までの10日間、交通死亡事故多発警報が発令されたところでございます。 「脱ワースト」を言い続けること、これをスローガンにすることも交通事故対策として有効かと考えております。交通事故防止につきましては特効薬はなく、1人1人が日々交通安全の意識を持って、人と車も行動することが最も重要ではないかと考えております。
◆29番(服部修寛君) スライドをお願いします。 これは、交通事故の多い原因としてよくマスコミでも言われておりますね。信号無視、一旦停止無視、歩行者妨害、スピード違反、名古屋走り、一宮走りと言われるものでございますので、どうかこれにつきましても啓蒙をお願いしたいと思います。 スライド、ありがとうございました。 犯罪では特に侵入盗の被害が多いですが、「脱ワースト」の妙案はありますでしょうか。
◎企画部長(熊沢裕司君) 愛知県の犯罪情勢は、平成15年の刑法犯認知件数が22万5,706件をピークに減少してきておりまして、平成27年には7万6,000件台まで減らすことができました。一宮市におきましても、平成16年には刑法犯認知件数が9,752件だったものが、平成27年には3,741件まで減少してきております。本年も減少傾向は続いておりますが、発生件数につきましては愛知県下でワースト1位ということでございます。 被害状況のほとんどは窓ガラスを破壊して侵入されているのですが、一宮市では依然として無施錠の住宅が多く、被害全体の3割近くが鍵をかけずに侵入され、被害に遭っております。 「脱ワースト」の妙案は特にございませんけれども、市といたしましては、市民の皆様に防犯講話や高齢者宅の訪問活動などさまざまな機会を通じまして、防犯の基本である鍵かけの必要性を継続して訴え、市民の皆様の防犯意識の高揚に努めていきたいと考えております。さらには、市の公共施設や駅の駐輪場、小・中学校へ防犯カメラを設置したり、町内会が設置する防犯カメラに補助金を交付するなど、今後も引き続き犯罪抑止に取り組んでいこうと考えております。 また、一宮警察署では、本年に入りまして特に犯罪の多い大和町連区、丹陽町連区を中心にしたエリア警戒を行っております。今後も、一宮警察署と連携を図りながら、多発地区に対するタイムリーな情報提供やパトロール活動を行ってまいりたいと考えております。
◆29番(服部修寛君) 9月5日の月曜日でありますが、見せるとまた著作権が云々と言われますのでお見せしませんが、中日新聞の県内版に、一宮市が侵入盗はワーストだという記事がございました。そこに書かれておりましたのは、いわゆる出窓があって、やはり夏は暑いものですから、ついつい開けっ放しにしまして空気を入れようとしますから、そのままにしておきます。そこから入られたという話がありました。 この記事を読みましてから、私はもう毎日ぴしっと施錠して帰ってまいりました。市民の皆さんもそうだと思いますが、やはり非常に大きいです。そういう事例がありますと非常に皆さんが注意されますので、そういったことにもまた心がけていただければありがたいと思いますし、また、マスコミ報道等におきましても、そういった事例をどうぞお知らせいただければありがたいなというふうには思っております。 4点目として、国際友好と国際交流についてお尋ねします。 一宮市は、友好都市提携を結んでいるイタリアのトレビーゾ市に中学生を派遣しています。トレビーゾ市長表敬訪問や現地の若者たちとの交流もあり、極めて有意義な派遣と考えます。成果を報告願いたいと思います。
◎教育長(中野和雄君) 今年度の中学生海外派遣では、8月6日から12日までの日程で24人の中学生を派遣いたしました。 トレビーゾ市に滞在した3日間には、市長表敬訪問のほかに、地元の観光高等専門学校の生徒や、柔道や空手を習っている子供たちとの交流会を開きました。特に今回の派遣では、観光高等専門学校への訪問もでき、現地の生徒による学校紹介や校内見学、さらには生徒の案内でトレビーゾ市内の見学をするなど、トレビーゾ市への派遣を重ねてきたことで、現地の子供たちとの交流の幅が広がってまいりました。 この中学生海外派遣は、生徒に外国の文化や生活、自然などに直接触れさせ、国際的視野を身につけさせるとともに、一宮市の未来を担う人材を育成することにもつながっていると考えております。
◆29番(服部修寛君) トレビーゾ市長には一度も一宮市にはおいでいただいておりません。ぜひとも一宮市を訪問していただきたいと思います。一宮市長も中野市長にかわられました。中野市長にもトレビーゾ市を訪問していただき、トップ同士が顔を合わせ、胸襟を開くことで一層の友好のきずなを結んでいただきたいと思います。 トレビーゾ市には、ベネトンやディアドラなど超一流のブランドメーカーが多数存在し、一宮市とは繊維とファッションを共通点として交流が始まっています。市長には尾州ブランドのトップセールスとしての任もお願いしたいと思いますが、いかがでございましょうか。
◎市長(中野正康君) 議員御指摘のとおり、国際交流は私も大いに進めるべきだと思っております。ただ、お金がかかる話ですから、ぜひこれはやるからには実益、実の伴う交流が大事だと考えておりまして、前の谷市長のときですと、議員おっしゃるとおりディアドラと市内企業、モリリンとの提携ですとか、ほかにはベネチア建築大学トレビーゾ校とファッションデザインセンターとの提携とか、実のある交流がございました。そういったプロジェクトを、何が動かせるか考えながら、タイミングを見ながら引き続き検討させていただきたいと思います。
◆29番(服部修寛君) お話ししましたように、できればブランドメーカーで一宮市の製品を使っていただければ、まことにありがたいかなというふうに思います。 5点目として、小学校での英語教育についてお尋ねします。 派遣生徒の中に、現地でカンツォーネ「カロミオベン」という、「いとしい人よ」という歌だそうでございますが、南部中学校の生徒が披露しました。しかし、大半の生徒は恐らく英語を共通言語として会話をしたと推測しています。 平成26年度のいちのみやの教育を考えるシンポジウム~一宮市の英語教育の現状とこれから~での浅井北小学校、鈴木洋平教諭の事例発表に興味を持ちました。子供たちにいかに英語に興味を持たせるか、大好きにさせるか。子供たちが大きな声で「アナと雪の女王」の挿入歌「Let it go」を歌っている姿に感動を覚えました。 文部科学省中央教育審議会の小学校部会において、今後の国際化に対応するため、小学校5、6年生において英語を正式な教科とすることが決定されました。小学校での英語の教科化に対しましては、英語指導の研修を受けていない小学校教諭も現状ではまだおられますので、不安を感じております。 一宮市における小学校での英語教育のこれまでの実績と、今後の英語教育についてのあり方、進め方についてお聞きします。チームティーチングを生かした教員研修モデルや英語の専任教員の配置等、さまざまな教育プランも取り沙汰されています。これらにつきましても考察をお願いしたいと思います。
◎教育長(中野和雄君) 英語教育に関しましては、本市では、平成13年度から市独自のカリキュラムを作成し、英語になれ親しむことを目標に、英語の授業を小学校3年生以上で行ってまいりました。ALT--英会話指導講師の派遣もこのときから始め、現在は16人を派遣し、3年生以上の全ての学級に年間17時間派遣いたしてしております。平成18年度には、文部科学省の英語特区の指定を受け、独自に英語活動科の時間を設け、年間35時間の英語の授業を行い、小学校1、2年生についても年間6時間、各学級にALTを派遣し、英語の授業を行っております。 今後の英語教育についてでございますが、小学校5、6年生の教科化に伴い、これまでの聞く・話す中心の授業から読む・書くの指導を行うことが加わります。また、時間数が週1時間から2時間になることで、現在のカリキュラムを変更していくこと、さらに、教科になることで評価をしなければならないなど、課題も多くございます。 いずれにいたしましても、教員の専門性を高めることが必要不可欠でございます。現在、文科省でもさまざまな検討が進んでおりますので、その動向に注視しながら考えていきたいと思っております。
◆29番(服部修寛君) 英語教育に関してコンスタントに論文を書いている大学教員、いわゆる英語教育学者のほとんど全てが、今回の週2時間程度の英語学習によって、日本人の英語力が飛躍的に増大するとは思っていないとの報告も伝わってきます。英語に限らず、全ての言語に共通して言えることは、語学の習得は必要性と触れ合いの程度によると考えられています。 私の妻は、日本語学科で学ぶ外国人に日本語を教える日本語教諭であります。全く日本語を話すことができない外国人に日本語教育を行ったところ、約3カ月でほぼ完璧に日本語を話し、文章も簡単な漢字を交えて正確に書くことができるようになったことに驚きました。日本語は言い回しが多くて、日本人でさえ正確な表現が難しい難解な言語と言われています。正しい教育プランと、母国語を絶対に使わないとする日本語漬けの環境、そして最終的には本人の意識とやる気、必要性により習得できたと思います。 小学校での英語の教科化においては、中学生英語で多くの生徒たちが陥りやすい英語嫌い症候群にさせないでほしいと強く願いますが、いかがでございましょうか。
◎教育長(中野和雄君) 一宮市の英語教育推進委員会が行いました小学校3年生以上の英語のアンケートでは、8割以上の子供が「英語の時間が楽しい」と答えており、これは市独自で進めてきたこれまでの取り組みの成果と考えております。 また、現在、中島小学校では、県教育委員会の指定を受けて、英語の授業の研究をしております。英語の専科教員の配置がなされ、小学校英語のあり方、小学校から中学校への接続などの実践研究に取り組んでおります。この8月に実施しました小学校英語の研修会におきましても、小・中が連携した指導のあり方について研修を重ねました。また、各中学校におきましても、小学校の実践を踏まえ、文法や語彙などの知識がどれだけ身についたかという授業から、コミュニケーション能力の育成に重きを置いた授業への転換に努めているところでございます。 中学校における英語嫌いの問題につきましては、小学校から中学校への英語教育の連続性を図ることが大切だと思います。今後も、今までの研究と実践の財産をもとに、一層の研究を進めてまいりたいと考えております。
◆29番(服部修寛君) お話がありましたように、やはり評価の仕方の問題だろうなと。あくまでも英語というのは語学の学習でありますから、少しほかの教科と違うというふうに思いますので、その辺はやはり文科省のほうも今までとは方針を変えていただいたらよろしいのではないかというふうには思っております。 最後に、一宮市丹陽町三ツ井、重吉地区に広がる、鎌倉時代から室町時代の農業景観である島畑景観の世界農業遺産への登録についてお尋ねをいたします。 まず、世界農業遺産への登録についてお尋ねをいたします。 スライドをお願いいたします。 まず、世界農業遺産への登録について説明をいたします。世界農業遺産とは、Globally Important Agricultural Heritage Systems--GIAHS、ジアスと呼ばれています。国際連合食糧農業機関--FAOが、社会や環境に適応しながら形づくられた農業上の土地利用、伝統的な農業と、それにかかわって育まれた文化、景観と生物多様性などが一体となった世界的にも重要な農業システムを認定する仕組みであります。 世界農業遺産への日本における認定事例といたしましては、石川県能登地域の能登の里山里海、新潟県佐渡地域のトキと共生する佐渡の里山、熊本県阿蘇地域の阿蘇の草原の維持と持続的農業、大分県国東地域のクヌギ林とため池がつなぐ国東半島・宇佐の農林水産、岐阜県長良川上中流域地域の清流長良川の鮎、和歌山県みなべ・田辺地域の梅システム、宮崎県高千穂郷・椎葉山地域の山間地農林業複合システム山腹水路の8カ所があります。現在、宮城県大崎市では、大崎耕土の水田農業システムの2017年の世界農業遺産の認定を目指して、大崎地域世界農業遺産推進協議会を立ち上げ、大崎市産業経済部産業政策課世界農業遺産推進室が事務局となって登録申請を行っています。一宮市丹陽町三ツ井、重吉地区の島畑も、これらの地域に対してまさるとも劣らない貴重な農業景観であります。 世界文化遺産と世界農業遺産の比較でございます。世界文化遺産のほうは有名でございますが、このような、特に文化遺産は不動産、農業遺産は農業システムというところを取り上げているということでございます。 島畑でございます。この島畑とは、田んぼの中に島のようにつくられた畑のことで、田植え時に田んぼに水が入りますと、畑が島のように水田の中に浮かぶことから島畑と名づけられたと思います。 空からこの島畑地域を見てみます。こちらが尾張一宮のサービスエリアでございます。ちょうどこのラインから、こちらはきちっと区画整理をされた部分でございますが、この地域がいわゆる島畑の地域です。 拡大をします。このように田んぼと畑、短冊状に見えますけれども、こんなふうになります。これは冬でございますが、少し夏場のを見ますとよくおわかりかと思いますが、田んぼが緑のところでありますが、ちょっと黒っぽいところが畑だということで、こういった景観でございます。 それでは、スライドありがとうございます。 文部科学省文化庁文化財部記念物課の農林水産業に関する文化的景観の保存・整備・活用に関する検討委員会によれば、現在、この農業景観を残すのは、日本において一宮市三ツ井地区と京都府城陽市の2カ所のみで、残すべき農業景観として、日本の歴史文化的に見て貴重な文化的遺産であり、自然誌の宝庫であると認めています。城陽市では、畑地ではイチジクが主に栽培されているのに対しまして、一宮市の島畑では四季折々の野菜や果物が栽培されており、まさに鎌倉時代以降の中世の日本の農業形態を色濃く残す、唯一の農業景観であります。 貴重な農業景観である島畑景観を後世に伝えるためにも保全をお願いしたいと思いますが、いかがでございましょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) ただいま議員御指摘の三ツ井、重吉地区の島畑が存在する地区は、農業振興整備計画に定められました農業振興地域の中の農用地区域、通称青地となっておりまして、農業の振興を図っていく地域で、原則農地以外に利用することができない地域でございます。 また、これらの農用地は、第6次一宮市総合計画の中でも、緑地機能、あるいは大気や水の循環機能、水害に対する保水機能などの多面的機能を維持し、適切な保全・活用を図っていく必要があると定められております。
◆29番(服部修寛君) この島畑地域には電柱や電灯が全くありません。広大な島畑地域には電線が一本もないんです。時代劇やレトロ作品の映画のロケ地にはぴったりだと思います。 農業従事者の高齢化、後継者不足、生産性の低さは承知をしております。何よりも地権者の意向を大切にしていただきたいと思いますが、日本に唯一残されたすばらしい景観であることを承知して開発を進めていただきたいと思います。この地域の価値を知らずに開発を行うのと、価値を知った上で開発を進めていくのでは雲泥の差があると思います。 この島畑景観についての調査研究成果としては、1976年に京都大学の副学長も務められました金田章裕教授の研究成果があり、最近では名古屋大学大学院教授の溝口常俊教授の地理学的な考察があります。 島畑景観について一宮市としても調査・研究が必要と考えますが、いかがでございましょうか。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 島畑景観につきましては、全国的にも希少な文化的景観であることは十分に承知をいたしております。博物館におきましては、平成26年10月の常設展示リニューアルに際しまして、常設展示2-1「自然と暮らす」の中で、一宮市に残っている農林水産業に関連する希少な文化的景観であります昭和30年代の丹陽町三ツ井、重吉地区の島畑の様子をジオラマとして再現しております。 今後につきましても、島畑についてのさまざまな研究成果を踏まえながら調査・研究していくことが必要であると認識をいたしております。
◆29番(服部修寛君) 農業景観の代表としましては、棚田がよく取り上げられます。棚田もその生産性の悪さから放置された時期もありましたが、環境保護が叫ばれまして、先ほどもお話を申し上げましたが、白米地域の農業景観等々が世界農業遺産にも登録をされているわけでありますが、また、この地域ではでありますが、三重県紀和町の丸山千枚田、そして県内では鳳来町の四谷の棚田が有名でありますが、棚田というのは、もともと日本は山国でありますから、全国どこでもあるんです。しかし、この島畑はここしかないんです。それほど希少だということを御理解いただきたいなというふうに思っております。 島畑は、この全ての地域を単にこのまま残せばいいとは決して思っていません。 スライドをお願いいたします。 先ほどもごらんいただきましたが、広大な地域が残っておりますが、全て残せということは決して思っていません。島畑景観は、実際の農業生産により生かされてこそ意味があります。土地形態のみ残しても、これらの農業地が耕作放棄地となり、ススキやセイタカアワダチソウで覆われるようなことでは、全く意味をなしません。 三ツ井地区の問題点は、土地改良がなされていないがゆえの生産性の悪さと、農業後継者不足と聞いています。この貴重な島畑景観を残し、活用する方策を提言いたします。 文化庁により全国に2カ所しかないと認定され、NHKにより全国に紹介された島畑をブランドとして活用し、例えば、この地区の畑でとれた作物を尾張島畑大根だとかナスだとか名づけて、大根であれば保存可能な切り干し大根などに加工して、例えば尾張島畑切り干し大根としてネーミングをして、名神高速道路の尾張一宮パーキングエリアなどで販売してはいかがでしょうか。名神高速道路上り車線の尾張一宮パーキングエリアでは、この島畑景観を一望できます。展望台を設けていただいてさらにこの島畑景観をアピールすることで、スマートインターチェンジの設置を国に働きかけることもできると思います。さらに、全国から島畑の耕作者を募り、一宮市が実施している農業塾の活用や、農ライフ創生特区、営農システムなどを参考にして、つくる喜び、生きがいと健康づくり施策を打ち出し、農業に呼び込む施策を積極的に導入して地方創生の起爆剤としていただきたいと思いますが、経済部長、いかがでございましょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) ただいま御指摘いただきましたような施策で島畑の有効活用ができるならば、まさに議員おっしゃるとおり、地方創生の起爆剤となり得るのではとの認識は持っております。 しかしながら、御指摘の施策でこの地区を活用するためには、景観を損なわない範囲での生産性向上のための道水路の整備、あるいは農地利用の各種権利の設定などが必要で、多数の地権者を包括した同意が条件となり、大変高いハードルを越えることになります。こういったことを踏まえまして、今後の研究課題とさせていただきたいというふうに思っております。
◆29番(服部修寛君) 経済部が主になりまして、平成17年でしたか、この地域のいわゆる計画をつくられましたが、やはりなかなかうまくいかないというような状況もありますが、ただ、そういったすばらしい場所を我々一宮市は持っているんだということ自身は知っていただきたい。少なくとも世界農業遺産に出しても決してそれは見劣りしないものだというふうなことをまず知っていただきたいというふうに思っております。 本日は、一宮市の活性化につきましてさまざまな方面から提案をさせていただきました。女性が頑張る世界、それはもちろん活性化の第一義でございますし、子育てのしやすさ、それも第一義であります。そして安全と安心、これもまたお願いをしたいというふうに思います。そういったことに努められまして、どうかこの一宮市が本当に住んでいてよかったな、暮らしてよかったな、そんな場所にしていければありがたいというふうに思っております。 これで本日の一般質問を閉じさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
○議長(渡辺之良君) 暫時、休憩いたします。 午前10時29分 休憩 午前10時39分 再開
○議長(渡辺之良君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 9番、中村一仁君。 (9番 中村一仁君 登壇 拍手)
◆9番(中村一仁君) それでは、議長に発言の許可をいただきましたので、通告に従い、質問をさせていただきます。 今回の一般質問は、私も30代最後の一般質問になります。何を質問しようか非常に悩みましたが、やはり3歳、5歳の子を持つ親として、一丁目一番地の問題として考えております子育て支援の充実をということで今回質問させていただきます。 スライドをお願いします。 若い世代の希望をかなえ、充実した子育て環境と子供が健やかに学べるまちをつくるため、一宮市は、一宮市まち・ひと・しごと創生総合戦略にて、合計特殊出生率を平成26年度末には1.42であったものを平成31年度末には1.56に向上させる数値目標を立てました。この数値目標を実現させるため、妊娠・出産・子育てに対する支援として、子育て世代包括支援センターを平成29年度に3カ所、すなわち中保健センター、北保健センター、西保健センターに設置することが、6月の平松議員の一般質問でわかりました。このセンターで、女性が妊娠した初期から充実した支援を受けられることとなり、子育て世代の一人として期待しております。 初めに、子育て世代包括支援センターの事業は国が進める事業でありますが、どのような事業か、教えてください。
◎市民健康部長(船橋多津雄君) 子育て世代包括支援センターにつきましては、平成27年6月30日に閣議決定されたまち・ひと・しごと創生基本方針の中で、妊娠期から子育て期にわたるまでのさまざまなニーズに対して総合的に相談支援をするワンストップ拠点として、おおむね5年後までに全国展開を目指すと位置づけられたものでございます。この構想の母体になっておりますのは、平成26年度創設の妊娠・出産包括支援モデル事業で、事業の内容は、日本版ネウボラとして名張市や浦安市等が始めました母子保健相談事業でございます。 ここでネウボラについて簡単に御説明いたしますと、ネウボラはフィンランド語でアドバイスの場所、助言の場所という意味でございまして、フィンランドの切れ目のない育児支援サービスをネウボラといっております。 日本版のネウボラは、子育て支援策をワンストップで対応することで、子育てに不安を持つ子育て世代を支援することでございまして、保健師などの専門職が妊娠から出産、出産後から子育て期までを継続して支援する体制を整え、その中心となるのが子育て世代包括支援センターとなります。 その子育て世代包括支援センターの事業の内容につきましては、基本要件として、1つ目が、妊娠期から子育て期にわたるまで、地域の特性に応じ、専門的な知見と当事者目線の両方の視点を生かし、必要な情報を共有して、切れ目なく支援すること。2つ目としては、ワンストップ相談窓口において、妊産婦、子育て家庭の個別ニーズを把握した上で、情報提供、相談支援を行い、必要なサービスを円滑に利用できるよう、きめ細かく支援すること。また、3つ目が、地域のさまざまな関係機関とのネットワークを構築し、必要に応じ社会資源の開発等を行うことと提示をされております。
◆9番(中村一仁君) わかりました。 それでは、一宮市が設置しようとしている子育て世代包括支援センターでは、女性市民はどのようなサービスを受けられるのか、また今後の方向性について教えてください。
◎市民健康部長(船橋多津雄君) 先ほどの国の指針に基づきまして、本市でも平成29年度から、妊娠期から子育て期までの切れ目ない支援を行ってまいります。支援のスタートとしまして、まず、女性が妊娠し、母子健康手帳の交付を受けるときと考えております。そのためには、母子健康手帳の交付時に保健師が全ての方と面接することが必要となりますが、現在、一宮市では、母子健康手帳の交付を中、西、北の3つの保健センターに加えまして、市民課や木曽川事務所窓口課あるいは各出張所でも行っており、交付時に保健師による面接は一部の方としか行っていない状況でございます。そこで、この事業の開始にあわせて、母子健康手帳の交付を3つの保健センターに集約することといたします。保健師はこの母子健康手帳交付時に、交付した全ての方と面接を行い、状況を把握し、相談に応じ、必要な方には支援プランを策定し、継続した支援を行ってまいります。
◆9番(中村一仁君) 母子健康手帳の発行業務が3カ所に集約されることはわかりました。妊婦が、妊娠初期の不安な時期に専門性の高い保健師からの指導を必ず受けられるようになることは、すばらしいことであると思います。また、保健師の確保には限界があります。母子健康手帳発行場所が3カ所へ集約されることは理解できます。しかしながら、母子健康手帳発行場所が3カ所へ集約されることは、利便性が低下することと市民に受け取られることが危惧されます。今回の母子健康手帳発行場所が集約された理由について、しっかりと市民に周知及び理解していただく取り組みを行うことをお願いいたします。 スライドをお願いします。 ところで、既存の施設で子育て世代包括支援センターと名称がよく似ている施設として、子育て支援センターがあります。子育て支援センターはどのような事業を行っているか、教えてください。
◎こども部長(栗山欣也君) 子育て支援センターは、子育て中の保護者と乳幼児が気軽に集い、遊びの場や相互交流の場を提供する施設で、子育て中の保護者への情報提供や身近な育児に関する相談なども行っております。また、子ども一時預かり事業、産後ヘルプ事業、ファミリーサポートセンター事業なども行っております。
◆9番(中村一仁君) 今の話を伺っておりますと、子育て世代包括支援センターについては、似た名称の子育て支援センターに併設するということも考えられると思います。子育て世代包括支援センターの設置場所が中、西、北の3つの保健センターとなった経緯を教えてください。
◎市民健康部長(船橋多津雄君) 子育て世代包括支援センターでは、先ほど御説明したとおり、妊娠期から子育て期にわたり切れ目のない支援を行ってまいります。そして、支援のスタートは、女性が妊娠し、母子健康手帳の交付を受けるときというふうに考えております。母子健康手帳の交付やマタニティー教室、あるいは乳幼児健診等の母子保健事業を行っております保健センターが、こうした事業の設置場所として最も適していると判断をしております。
◆9番(中村一仁君) 子育て世代包括支援センターは、母子保健の拠点である保健センターに設置されることになった経緯がわかりました。 スライドをお願いします。 ところで、子育て世代包括支援センターと子育て支援センターの名称は似ているため、市民に混乱や誤解を招くおそれがあると私は考えます。子育て世代包括支援センターの名称は、市民が子育て支援センターと間違いにくく、親しみを持てる名称に変更すべきです。その点についてどのように考えているか、教えてください。
◎市民健康部長(船橋多津雄君) 子育て世代包括支援センターは、妊娠期から子育て期にわたるさまざまなニーズに対して総合的相談支援をするワンストップ拠点のいわゆる通称名でございまして、子育て支援センターのような施設の名称というよりも機能面の名称という考え方でございます。ですので、議員御指摘のとおり、確かに市民に混乱や誤解を招くおそれもございますので、子育て世代包括支援センターという名称を前面に出さない形での対応を検討したいというふうに考えております。
◆9番(中村一仁君) ぜひとも御検討をよろしくお願いいたします。 それでは、子育て世代包括支援センターと子育て支援センターが別の場所にあると、両センターの連携が重要になります。この両センターの連携について、何かお考えはありますでしょうか。
◎こども部長(栗山欣也君) 現在でも、子育て支援センターで母子保健について具体的な相談をいただくようなことがあれば、専門機関である保健センターにつなぐなどの対応をしております。また、子育てに問題を抱えた家庭があれば、子育て支援課、子育て支援センター、そして保健センター等の関係機関が情報を共有し、協力して支援を行っております。 子育て世代包括支援センターができれば、そこを中心に妊娠・出産から育児まで切れ目のない支援を行う中で、子育てについての支援を必要としている方に必要なサービスが行き渡るよう協力してまいりたいと考えております。
◎市民健康部長(船橋多津雄君) 子育て支援センターとの連携につきましては、特に出産後や子育て期においての支援に重要だというふうに考えております。核家族化や祖父母の就労などにより、家族内での支援を受けることが難しい家庭がふえている中、出産後の心身の不調や育児の不安を抱えている母親も多くいると言われておりますので、個々のケースにかかわる中で、子育て支援センターのサービスを紹介し、またつなぐことで、産後の孤独感の解消や生活支援を図りたいというふうに考えております。両センターが連携を常に意識して、関係者でのケース会議や連絡会の開催も必要に応じ行ってまいりたいというふうに考えております。
◆9番(中村一仁君) 子育ては、子供が1人のときと2人のときでは全く違う子育てとなります。子供が2人いると、成長時期が異なり、母親が子育て世代包括支援センターと子育て支援センターの両方に行かなければならない時期もあると思います。母親の負担を軽減すべく両センターの連携を行っていただくことをお願いし、子育て世代包括支援センターの質問を閉じさせていただきます。 続きまして、屋内児童遊戯施設の質問をいたします。 天気・気候がよいときの子供たちの遊び場は、138タワーパークを初め、市内において整備が進んできていると思います。しかし、雨天や降雪、夏の気温が高いときなど天候・気候不良時の遊び場は市内にないとの子育て世代の声を聞きます。3歳くらいから小学生低学年くらいまでの子供たちが体を動かして遊べる屋内遊戯施設が市内にあればよいと思います。 現在、このような屋内遊戯施設は市内にありますでしょうか。あるとすればどれだけあるか、教えてください。
◎こども部長(栗山欣也君) 屋内で小学生低学年ぐらいまでの児童が体を動かして遊べる施設はないかとのお尋ねでございますが、各地域に25の児童館がございます。そのほかにも、乳幼児と保護者が対象ではございますが、子育て支援センターを市内6カ所に設置しております。
◆9番(中村一仁君) それでは、児童館と子育て支援センターの利用時間について教えていただけますでしょうか。
◎こども部長(栗山欣也君) 児童館の利用時間は、月曜日から土曜日の午前9時30分から午後5時30分までとなっております。中央子育て支援センターは、原則第1、第3月曜日を除いた日の午前9時から午後5時まで、そのほかの子育て支援センターは、月曜から金曜日の午前9時から午後4時までとなっております。
◆9番(中村一仁君) 親子で遊びに行きやすいのは週末の土日、特に日曜日であると思います。週末に利用できるような屋内遊戯施設はあるか、教えてください。
◎こども部長(栗山欣也君) 週末に利用できるような施設と申しますと、中央子育て支援センターが該当します。また、土曜日に限っていいますと児童館も利用可能でございます。
◆9番(中村一仁君) 日曜日は中央子育て支援センターのみということがわかりました。 この中央子育て支援センターには私も子供を連れて行きましたが、立派な施設ですね。しかしながら、日曜日、i-ビルにてイベント開催のため多くの来場者があったため駐車できず、というよりi-ビルの駐車場にたどり着けず、中央子育て支援センターに行けなかったという話を聞いております。 そこで、視点を変えて、日曜日に市内にある屋内施設を子供たちが遊ぶために開放できないかと考えます。 スライドをお願いします。 例えば、尾西庁舎1階の市民広場に幼児用の遊具がありましたが、日曜日は遊べません。日曜日に親子で遊べるよう、尾西庁舎1階の市民広場を開放できないでしょうか。
◎市民健康部長(船橋多津雄君) 尾西庁舎1階の市民広場には幼児を対象とした遊具を設置しておりまして、主に2階の東五城子育て支援センターや3階の西保健センターにお見えの親子連れの方が利用されております。この市民広場の管理は窓口課や総務管理課と一体と考えておりまして、休日開放のほうは考えておりません。といいますのは、休日に市民広場を開放いたしますと、そういった窓口課や総務管理課の事務室内への進入をとめられないという形からでございます。
◆9番(中村一仁君) それでは、日曜日に親子で遊べるよう、保育園の遊戯室を開放できないものでしょうか。
◎こども部長(栗山欣也君) 保育園の遊戯室を休日開放し、遊び場として不特定の方に自由にお使いいただくという御趣旨かと思います。保育園は開放を前提にした施設ではありませんので、個人情報の保護などセキュリティー対策のために、施設管理者が常在する必要があると考えます。このほかにも、施設利用中の事故に対する責任の所在の問題などもあり、遊戯室の休日開放は解決すべき課題が多く、実施は困難と考えます。
◆9番(中村一仁君) 保育園の遊戯室も難しいということがわかりました。 先ほど児童館の話が出ました。それでは、日曜日に親子で遊べるよう、児童館を開放できないでしょうか。
◎こども部長(栗山欣也君) 児童館は、児童が下校後に徒歩や自転車等で自由に遊びに行ける、地域の身近な施設として運営しております。しかしながら、日曜日に開放するとなると、開放時のセキュリティー確保、そのための人員配置など、保育園と同様の課題があり、実施はなかなか難しいかと考えております。
◆9番(中村一仁君) 児童館もまたまた難しいようですね。 現在、中央子育て支援センターは土日も開館しています。そこで、日曜日に親子で遊べるよう、中央子育て支援センター以外の子育て支援センターも土曜日、日曜日に開館することは可能であると考えますが、いかがでしょうか。
◎こども部長(栗山欣也君) 子育て支援センターは、核家族化の進行による子育ての孤立化といった課題に対応するために設置された施設で、平日に子育てで閉じこもりがちな親御さんに交流の場を提供するといった目的から、基本的には平日の開館とさせていただいております。しかしながら、子育て家庭の働き方も多様化していることから、中央子育て支援センターについては、多様化するニーズに応えるため、土日も開館することとしました。i-ビルにある中央子育て支援センターについては、市の中心部で、かつi-ビルが民間の商業施設も含めた複合施設であることから、休日に子育て支援センターへお越しのついでに買い物をしていただくといった、中心市街地の活性化と子育て支援の両面で効果があると考えております。ただし、これを他の支援センターに広げることは、ニーズや職員配置といった課題などを考え合わせると難しいのではないかと考えております。中央子育て支援センターは市の中心部にあり、公共交通の便もよく、車でお越しの場合も一定時間までは無料にしておりますので、ぜひ休日にはそちらを御利用いただければと考えております。
◆9番(中村一仁君) 一宮市で日曜日の天候不良時の子供たちの遊び場を確保することは、なかなか難しいようですね。 東京都千代田区では、児童館の休日開放をしています。何とか課題を克服して、屋内遊戯施設を確保していただくよう御検討をお願いします。さらに、中央子育て支援センターは乳児が遊ぶにはよいですが、少し成長した3歳から小学生低学年には物足りなさがあるようです。もっと大きな屋内遊戯施設があってもよいかと思います。 話は変わりますが、利用者が多い屋内遊戯施設ができたということで、ことしの7月に私は山形市に行ってまいりました。この山形市の屋内遊戯施設は、べにっこひろばといいます。山形市のべにっこひろばについて紹介いたします。 べにっこひろばは、広い遊び場で体をいっぱい動かして遊べる施設です。開園日は毎月第2木曜日と1月1日を除く毎日、開園時間は、人気の高いあそびの大ホールでは9時から17時30分です。1日の利用者数は、平日550人、休日では1,400人とのことです。年間利用者数は18万人を想定されていたそうですが、想定を超えた利用者数があり、隣の県である宮城県からも利用者があるほどの盛況です。 3つのエリアから成るべにっこホール、体育館であるあそびの大ホール、休憩室、会議などができるたもくてきルームが、このべにっこひろばにはあります。 こちらがべにっこひろばの入り口です。このべにっこホールというところには、小さいお子さんたちが遊べるよちよちエリアのボールプールなどがありました。また、転んでも大丈夫なように床がやわらかくなっているふわふわエリアの写真でございます。この写真には子供は写っておりませんが、こちらも結構人気があるそうです。また、こちらはわんぱくエリアの滑り台つきの大型遊具などがあり、私も実際に滑り台を滑るなどしましたが、子供の成長にもよく、楽しめる施設でした。もちろん、この滑り台は大きいですので、転倒や落下などの対策をとらないといけないです。床はやわらかいものになっておりました。 また、小学校の体育館ほどの広さのあそびの大ホールがありました。遊びに行ったときに、昼食をとらないといけないときもあります。そのようなときのためにも、食事などがとれる休憩室がありました。また、会議ができる多目的ホールも併設され、子育て支援団体や町内会、子ども会、クラブ活動団体なども利用でき、地域の方々の交流の場ともなるように工夫されていました。 スライドをありがとうございました。 そこで、土日も利用できるこのような屋内児童遊戯施設が一宮市にも1つあったらよいなと思います。どのように考えていらっしゃいますでしょうか、教えてください。
◎こども部長(栗山欣也君) ただいま議員から御紹介いただきました山形市のような施設は、天候に左右されずに子供たちが体を動かして遊べるという点、親子で触れ合いを深められるという点では意義があるものと考えます。
◆9番(中村一仁君) べにっこひろばは、親子での来場だけでなく、おじいちゃんやおばあちゃんがお孫さんと訪れることも多いそうです。高齢者にも人気があるようです。 それでは、こういった施設を一宮市に整備できないでしょうか。
◎こども部長(栗山欣也君) 山形市のような大きな施設は、費用や広い用地を確保する必要があるなどさまざまな課題があり、一宮市において直ちに実現するのは難しいと考えております。
◆9番(中村一仁君) 今回御紹介しました山形市のべにっこひろばのような屋内遊戯施設を整備することは、費用と用地確保の面で難しいことは理解できます。似た施設は浜松市や豊橋市にもあります。特に浜松市は、用地として商業施設ビルの2フロアを使い、屋内遊戯施設を町なかに開設しております。費用も、利用者負担を設ける工夫をしております。一宮市が魅力ある子育てのまちとなるため、一宮市のシティーセールスの目玉となるような屋内遊戯施設の新設を検討していただくようお願いします。 屋内遊戯施設の質問を閉じさせていただきます。 続きましては、公衆トイレについて質問させていただきます。 初めに、公衆トイレに関しては公衆便所と表記されることも多く、現に市の条例は一宮市公衆便所条例となっております。私の今回の質問は、わかりやすさを考慮して公衆トイレという言葉を使いますので、御了承ください。 子供を連れて公園に行きますと、市内の公衆トイレに行くことがあります。特に子供の公衆トイレの使用に当たり、親は子供のスカートやズボン、下着を脱がせるとき、トイレの床の清潔さが気になります。また、汚いにおうトイレはできれば子供たちに使わせたくないのは、どこの親でも思うことは同じです。最近の高速道路のサービスエリア等のトイレはとても清潔ですよね。今回は、市内の公衆トイレが何とか清潔にならないかとの思いで質問させていただきます。 現在、公衆トイレは市内のどこに設置されていますか。また何カ所あるか、教えてください。
◎環境部長(波多野富泰君) 市内の公園、児童遊園、一宮駅、木曽川駅などの公衆便所につきましては、今、議員が言われました一宮市公衆便所条例の中で名称や位置を定めております。平成28年4月現在では、169カ所に200の施設となっております。なお、この今申し上げた数字には河川敷等の仮設トイレは含んでおりませんので、よろしくお願いします。
◆9番(中村一仁君) たくさんありますね。正直、自分も伺いましてびっくりしました。管理が大変であると思います。例えば、公園や一宮駅及びその周辺、博物館周辺、そして真清田神社横の公衆トイレはどこが管理しているか、教えてください。
◎環境部長(波多野富泰君) 改築ですとか修繕、そういったものを含めた管理につきましては、各施設の所管課が行っております。御質問いただきました各施設のトイレに関しましては、公園は公園緑地課、一宮駅は都市計画課、一宮駅南北の駐輪場は地域ふれあい課、博物館は博物館事務局、そして真清田神社前は浄化課がそれぞれ所管をしております。
◆9番(中村一仁君) 管理は公衆トイレによって所管課が異なることがわかりました。所管が分かれていると、管理責任の所在が不明確になってはいないか危惧します。さらに、公衆トイレを清潔に保つためには清掃が大事です。 そこで、説明があった公衆トイレの清掃は誰が責任を持って行っているのか、教えてください。
◎環境部長(波多野富泰君) 先ほど申し上げました200の施設のうち175につきましては、その清掃は環境部の浄化課が一括して担当しております。残る施設の清掃につきましては、指定管理者が管理をしているですとか、あるいは建物と一体で管理をしている、そういった理由によりまして、各施設の所管課が担当しておるところでございます。
◆9番(中村一仁君) 管理責任の所在が明確なようで安心しました。 また、清掃頻度はトイレによって違っていたと思います。改めて、公衆トイレの清掃頻度はどの程度でしょうか。また、清掃頻度に何か基準を設けているのか、教えてください。
◎環境部長(波多野富泰君) 環境部浄化課が清掃を担当しております施設、これにつきましては業者委託で実施をしておるところでございます。具体的に申し上げますと、利用頻度に応じまして毎日1回、または2日に1回の頻度で清掃を実施しておりますが、特に利用者が多い一宮駅の公衆便所につきましては、1日3回の割合で清掃しておるところでございます。
◆9番(中村一仁君) それでは、公衆トイレとして最も多い公園の公衆トイレについて質問します。公園の公衆トイレには、設置や改修、廃止に関して何らかの基準が設けられているのか、教えてください。
◎
まちづくり部長(加藤重明君) 都市公園における便所につきましては、都市公園法に規定された公園施設の一つで、公園管理者の判断で設置されるものでございます。一宮市におきましては、ほとんどの都市公園にトイレを設置しており、近年では男女別の便房に加え、多機能トイレの設置も順次進めているところでございます。 また、廃止、改修に当たりましては、公園の利用状況を勘案し、公園管理者が判断するものとされております。
◆9番(中村一仁君) 公園の公衆トイレは公園管理者が設置や廃止、改修を判断するとのことで、法的な縛りがないことがわかりました。 そうなると、公衆トイレは公共施設と考えてよいことになると思います。公共施設は、その設置費用や清掃ほかの維持経費が税金で賄われており、財政的に維持等が困難になった場合、一般的には行政は利用者への負担を求めるのか、あるいは整理、統合を含めて施設を合理化することを検討しなければなりません。 利用者への負担を求めることは困難と思いますので、施設の整理、合理化に関して質問します。現在、市が策定を進めている公共施設等総合管理計画に公衆トイレは含まれているか、教えてください。
◎企画部長(熊沢裕司君) 今のこの公共施設等総合管理計画につきましては、現在、素案を作成いたしまして、市民意見提出制度、いわゆるパブリックコメントにより、市民の皆様から意見を聴取している段階でございます。 この計画は、公共建築物を初め道路などのインフラ資産や土地を対象としております。そのうち公共建築物につきましては、50平方メートル以上の施設を範囲としておりまして、博物館や真清田神社前、一宮駅前ビル内の公衆トイレが対象に含まれております。また、公園に設置された公衆トイレにつきましては50平方メートル未満でございまして、これにつきましては公園のインフラ資産として計画に含まれております。 公共施設等総合管理計画の素案では、公共建築物に対して施設の長寿命化を図ることに加えまして、今後40年間で、延べ床面積を全体として15%縮減する目標を掲げております。そして、その目標を達成するため、施設の統合や廃止、計画的な修繕や建てかえなどを進めていく方針を打ち出しております。 この計画を進めていく際には、市民サービスへの影響に配慮して、削減してもなおサービスが充実できる縮充--この縮充とは、縮減と充実をかけ合わせた言葉でございますけれども、この縮充に努めることとしております。公園の公衆トイレにつきましては、公共建築物の範囲には含まれませんが、計画の趣旨に従い、効率的に考えていくことが大切だろうと思っております。
◆9番(中村一仁君) 公園の公衆トイレは、今後策定される公共施設等総合管理計画の対象であり、更新時には縮充の観点で検討することも大切とのことでした。 例えば、公園内の公衆トイレと、公園に道路を隔てて隣接するような
放課後児童クラブを建てかえたときに、統合することはできるか、教えてください。
◎
まちづくり部長(加藤重明君) 公園の便所は不特定多数の方が不定時に利用できるよう、常時供用できるようにしておかなければなりません。したがって、
放課後児童クラブの建てかえ時におけるトイレの統合につきましても、こうした条件が整えば、その時点で検討を行うことになると考えております。
◆9番(中村一仁君) わかりました。公園の近くに
放課後児童クラブ等の公共施設があれば、将来、児童クラブ、施設を更新することになった場合など、公園の公衆トイレを児童クラブ内に設置、つまり統合することは可能であることがわかりました。このような統合が実現できれば、効率的な行政運営が可能になり、公衆トイレの清掃頻度もふやせ、清潔な公衆トイレ管理につながると考えますので、ぜひとも進めてください。 ほかにも、公園内に民間のカフェを設置しトイレを管理していただくことも、きれいな公衆トイレ管理につながると思います。これまで公園の公衆トイレに関して、民間資本主導の社会資本整備、いわゆるPFI導入について検討されたことはありますでしょうか。今後の考えについても教えてください。
◎
まちづくり部長(加藤重明君) 一宮市PFI活用ガイドラインにおいて、PFI導入には費用対効果の面からある程度の事業規模を有していることが必要であり、当市ではおおむね建設費10億円以上かつ年間の維持管理運営費5,000万円以上としておりますので、公園の公衆トイレは該当しないと考えております。
◆9番(中村一仁君) 公園の公衆トイレだけではPFI導入は難しいようですね。しかしながら、公衆トイレを含む公園の維持管理に対するPFI導入は有効であると思いますので研究してください。 最後に、公共施設等総合管理計画が策定された後、市は老朽化施設を中心に整理、統合等の検討を行うとのことでした。今回、公園全体ではなく、公園の一部の公衆トイレに注目するというのも今後の整理、統合には必要です。このような着眼による私の提案についてもぜひ検討していただき、清潔な公衆トイレの維持管理をお願いして、この項目を終わります。 続きまして、昨年の9月議会でも一般質問しました浅野公園に関連して質問いたします。 浅野公園は、私も子供を連れてよく行きます。亀がいたり、ドングリや木の枝が落ちていたり、小山もあります。子供たちを浅野公園に連れて行くと、子供たちは目を輝かせて喜びます。改めまして、この浅野公園の概要について教えてください。
◎
まちづくり部長(加藤重明君) 浅野公園は、大正6年に開設された一宮市で最も古い都市公園で、来年平成29年には開園100周年を迎えます。公園種別といたしましては街区公園で、開設面積9,657平方メートルとなっております。
◆9番(中村一仁君) それでは、この浅野公園が100年前に造園された歴史的な経緯について教えてください。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 浅野公園の歴史的な経緯でございますが、一宮の地は戦国時代を生き抜いたあまたの武将を輩出しており、その中の一人に浅野長政がおります。戦国時代を生き抜いた浅野長政や養父長勝の居所がこの浅野の地にあったことから、長政ゆかりの地として、明治44年、公園整備の機運が高まってまいりました。大正2年3月に愛知県知事に就任しました松井茂による信長、秀吉、家康三英傑の史跡保存顕彰政策の後押しがありまして、翌大正3年4月7日には丹羽郡長を会長とする浅野史跡顕彰会が組織され、12月ごろから公園整備に向けて動き出しました。 公園整備につきましては、埋め立てや土塁などの造成工事と、樹木、植栽などの庭園整備の2期に区分して実施をされました。大正4年6月22日付の扶桑新聞では、浅野の人々が農繁期にもかかわらず日々公園整備の工事に従事している様子を伝えております。また、扶桑村青年団員や西成村青年団員などの近隣の村からも青年団員が集まり、その工事に従事をいたしました。また、大正6年3月17日には、松井知事とともに東京帝国大学農科大学教授本多静六が現地を訪れ、公園整備について助言したとされております。 このように、浅野公園は、浅野の人々を初め近隣の村々の青年団員などの尽力によって、大正6年4月25日に開園をいたしました。
◆9番(中村一仁君) 浅野公園には、歴史をしのばせる水堀やさまざまな石碑などがあります。 スライドをお願いします。 例えば、テレビ番組「坂の上の雲」に登場した、日本海海戦時の連合艦隊参謀長でワシントン軍縮会議主席全権として功績がある加藤友三郎第21代総理大臣に関連がある石碑があります。また、戦国時代に人升として使用されたとされる公園の水堀があります。さらに、戦国武将浅野長政と山内一豊に関連があるとされる馬蹄石もあります。 それでは、これらについてもう少し詳しく教えてください。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) まず、加藤友三郎につきましては、大正10年4月11日に、当時海軍大臣であった加藤友三郎が浅野公園に来園され、手植え杉をしており、9月8日には記念の標柱が立てられております。 次に、人升につきましては、軍勢をその中に入れて人数をはかるため、公園南東部分の堀が使われていたと伝えられております。 3つ目に、公園入口の花壇中央正面のソテツ前にございます馬蹄石につきましては、戦国時代に山内一豊が岩倉城に急用で帰る途中、浅野家に急を告げるために立ち寄ったときの名馬の蹄跡と伝えられております。なお、人升と馬蹄石につきましては、浅野史跡顕彰会が昭和46年3月15日に発行されました「浅野の史跡」に記されておりますが、史実かどうかの確認はとれておりません。
◆9番(中村一仁君) 人升と馬蹄石については、今後研究を進めると観光資源として利用できるかもしれません。 ところで、秋の博物館特別展で浅野長政や浅野公園について開催されます。その概略について教えてください。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 一宮市の博物館では、平成28年10月8日土曜日から11月27日日曜日の期間に、特別展「三英傑とともに歩んだ浅野長政~いちのみやの戦国時代~」を開催いたします。一宮市内には時代の重要な分岐点となった史跡があり、戦国期の一宮が重要な位置にあったことを物語っております。本展覧会では、戦国時代の一宮を通して郷土ゆかりの浅野長政を紹介するとともに、平成29年には開園100年を迎える浅野公園の始まりについても振り返る内容となっております。
◆9番(中村一仁君) わかりました。たくさんの方に来場していただけるとよいですね。 スライドをお願いします。 ところで、浅野公園の北西に道がありますが、この道は、木の根のためでこぼこであります。さらに、雑草が生い茂り、子供たちは通りたがりません。また、私も2年前、子供を連れてベビーカーで通ろうと思いましたが、一苦労でした。このような思いを持つ中、一つの文献を手にすることができました。森徳一郎氏がまとめた「史蹟浅野公園めぐり」に記載されている文章について紹介します。 明治神宮の森の造園や日比谷公園の設計をし、公園の父と称される、浅野公園の造園に関して助言をされた本多静六林学博士は、次のように言われたそうです。現在のままでは、来た人が内部だけ散歩して内苑からの池を見て帰るにすぎないゆえ、公園としては狭い。したがって、来た人に堀の周囲を一巡させる必要がある。そうすれば現在の倍の広さに見られるわけである。また、北辺、西辺等の隅々を常に注意して清掃すれば、自然に参加者が歩くようになると言われたそうです。こう文献に書いてございました。 そこで、この文献のように、浅野公園の周りを歩いて回れるよう、現在の周回しにくい浅野公園を改修すべきと考えます。北西道路を補修する予定はありますでしょうか。
◎建設部長(間宮敏博君) 浅野公園北西沿いの道路につきましては、今年度、地元町内会から整備要望をいただいております。現地を確認しましたところ、舗装面が公園の樹木で根上がりが起きており、通行しづらい状況でございました。現在、舗装改修を行う予定で準備を進めておるところでございます。
◆9番(中村一仁君) 浅野公園の周りを散策できるようになり、本多静六林学博士が言われていた周回コースを経験できることを楽しみにしております。 話は戻りますが、今回紹介した石碑など以外にも歴史的に興味深いものがありますので、ぜひ観光資源とならないか研究してください。さらに、これらの石碑などは、初めて訪問した人には公園内のどこにあるのか、ゆえんが何なのかわかりません。石碑などの総合案内板や、石碑などの情報や価値を伝える事柄を記載した案内板の設置などの対応が必要です。来年は浅野公園100周年ですので、何かお考えがあるか、教えてください。
◎
まちづくり部長(加藤重明君) 現在、公園南の出入り口に、一宮市観光協会が設置した公園のゆえん等が記載された案内板がございます。しかしながら、公園のところどころに点在する石碑等につきましては案内がございません。来年は浅野公園が開園して100周年を迎える記念の年でもございますので、園内で史跡めぐりができるような総合案内板と史跡ごとの案内板を市博物館と調整の上、設置していきたいと考えております。
◆9番(中村一仁君) 浅野公園内の石碑などは、最近話題のポケモンGOのポケストップになっています。浅野公園にこれまで興味がなかった人も、これを機会に浅野公園を訪れるかもしれません。これまで興味のなかった人にも浅野公園の歴史を知ってもらうことは重要でありますので、案内板等の設置をよろしくお願いいたします。 さらに、戦国武将の浅野長政の居宅跡ということで歴史好きの方が訪問されますが、浅野長政をしのぶものがなく、写真スポットもありません。訪問者が写真を撮って、フェイスブックやホームページでたくさんの方に見てもらう、これはシティーセールスにもつながると思います。浅野公園にシンボル的なもの、例えば浅野長政の銅像などのシンボル的なものがあると、写真を撮ってもらえるのかなと思います。ぜひとも一宮市のシティーセールスとなるよう御検討ください。 最後に、この質問を閉じさせていただく前に、きょう4つの項目を質問させていただきました。市長から御意見があれば、お願いいたします。
◎市長(中野正康君) 中村議員から、子育て支援の充実をということで各項目の御紹介がございました。 30代最後の代表質問ということで、私もそろそろ40代を終えるものですから、10年違うわけですかね。1世代違いますと、世代間、ジェネレーションギャップというものもあると思いますので、現役子育て世代の中村議員のお話は、なるほどそういうことかということで、いつも興味深く伺わせていただいております。 中でも、トイレのお話がございましたけれども、公衆トイレは、確かに私としても問題意識を持っております。PFIについて部長のほうから答弁申し上げましたが、トイレだけではなかなか難しい、ハードルが高いと思いますけれども、トイレを含めた公園だったり、施設全体でどういうことができるのかということについては、しっかり研究させていただきたいと思っております。 今後とも生の声をお聞かせください。40代も幸多からんことを御祈念申し上げまして、答弁といたします。
◆9番(中村一仁君) 市長、ありがとうございます。最後に、30代の質問をこれで終わりますが、40代になっても市民のため一生懸命働きますことをお誓い申し上げ、本日の質問とさせていただきたいと思います。ありがとうございました。(拍手)
○議長(渡辺之良君) 暫時、休憩いたします。 午前11時30分 休憩 午後1時 再開
○副議長(横井忠史君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 16番、高木宏昌君。 (16番 高木宏昌君 登壇 拍手)
◆16番(高木宏昌君) 私自身、年に一度は質問をさせていただきたいと、このような思いの中から、きょうは貴重なお時間をいただきましてありがとうございます。 早速、質問に入らせていただきます。 本日は2つの項目を通告してございます。この2つともが奥町発信というような内容になります。しかし、これはいずれも、いずれオール一宮の中につながっていく課題だろうと思いながら質問をさせていただきますので、よろしくお願いを申し上げます。 まずは、地区の公民館図書のあり方についてを聞いてまいります。 奥公民館では、昨年、ある一人の市民から、長年集めてきた自分なりの蔵書を持っておると、大体800から1,000冊あるんだが、何とか奥町の皆さん方の目にとまる場所を考えられんかと、こういう相談を受けたわけでございます。それで、いろいろと早速動きました。ところが、奥町には御承知のような出張所がございまして、併設する公民館がございます。そこで、相談をしたところ、スペースがない、手間がないというようなことで、しかし結論としては、御本人自費の立場だったらばということで、書棚あるいは管理全てが自費という中でお認めをいただいた経緯がございます。 そこで、今、大体毎月10冊程度の新刊を入れかえておるのが実情でございますが、まず、お尋ねしたいのは、公民館規約の中に図書を置くという文言はあるのかないのかからお聞かせください。 その前に、スライドをひとつお願いします。 これが、今、実は奥公民館に設置をされておる図書棚でございます。1つのように見えるんですが、これは2枚の写真が重なっておりまして、こんなに広いスペースでは決してないわけでございます。これが、今、奥町にある800から1,000冊入れてある書棚でございます。 まず1つ、条例の中の文言の件につきまして、よろしくお願いします。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 地区公民館における図書の規定についてということでございますけれども、社会教育法第22条では、「公民館は、第20条の目的達成のために、おおむね、左の事業を行う。」となっており、その第3号に「図書、記録、模型、資料等を備え、その利用を図ること」と規定されております。 また、公民館の設置及び運営に当たっては、社会教育法第23条の2第1項の規定に基づき、公民館の設置及び運営に関する基準が定められております。この基準におきましては、以前は、公民館の設置及び運営に必要な基準として必要な施設、設備、職員等が細かく規定されておりましたが、平成15年6月6日の改正によりまして、施設に備える設備の具体的な記載がなくなりました。これは、公民館は、その目的を達成することができるよう、地域の実情に応じ、必要な施設、設備を備えることに変わったものでございます。
◆16番(高木宏昌君) ただいま部長の答弁をいただきましたが、特別に図書を必置しなきゃならないという文言が外れたという解釈でよろしいですね。そういったことになりますと、やはり公共的な依頼をかけるというのも非常に難しいことになるのかなとは思いますが、実は、先ほど見ていただきましたように、この場所は公民館のトイレに続く廊下に設置してあるわけなんです。先ほど、ちょっと見えたかどうか、◯◯文庫という名称がついておるわけなんですが、およそこの景観そのものは文庫と言える環境ではないなと思っておるわけでございますが、今、よその地区公民館の場合、こんなような形態を持っていらっしゃる公民館はあるんでしょうか。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 市内に19カ所あります地区公民館の中で、奥公民館以外にもう1カ所、萩原公民館に図書がございます。この図書は、以前、萩原小学校の図書室がリニューアルする際に古い本をいただいたものでございます。新しい本との入れかえはございませんが、現在も利用をいただいております。 その他、談話コーナーやロビーに15冊から50冊程度、図書を置いている公民館がございますが、こちらも新しい図書との入れかえはございません。
◆16番(高木宏昌君) よそに図書があるとのことでございますが、奥町の場合は、そうやって寄附者が進んで毎月新刊本を入れかえておってくれると。 スライドをお願いします。 これが、先月8月、8月が右、それから7月が左の月の貸し出し状況でございます。相当数、今2年目を迎えた中で、地域の皆様方が奥公民館に行けばこういった本が借りてこられる、読める、こんな思いがかなり浸透してきたなという思いで、ここを管理していただく市民も非常に今やる気を出しておるわけでございます。 そこで、今は大人の本しか置いてございません。実はここに子供本も用意したいなという思いを持っておるわけでございます。子供が今から公民館に寄りついてくれる。そうなれば、いずれはまた地域還元というか地域の活性化に、また将来大人になってからも一役買ってくれるのではないか、それと同時に、今、子供にそうやって公民館の一部を開放していただけるということになれば、いわゆる集まり場所、それからコミュニケーションをできる場所、こういったものもあわせて持つことができる。これはいいことだなと、私もそう思って、今、一生懸命、子供本がどうやったら手に入るのかということを頭の中には描いておるわけでございます。そういった、基本的に子供を公民館へ寄せる、集まり場所といいましょうか、気軽に子供が足を運んでくれるという考えそのものは、公民館としてはいかがなものでしょうか。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 人と本を結ぶのが図書館であるとしますと、人と人をつなぐのが公民館でございます。公民館に図書を置くことで、市民の公民館利用のきっかけとなり、市民が気軽に訪れることができ、また、集える場を提供する意味からも意義のあることと考えております。 御計画の奥公民館に子供向けの絵本や児童書を初めとする図書を置くことにつきましては、先ほど申し上げました文部科学省の指針である公民館の設置及び運営に関する基準で、地域の実情に応じて必要な施設、設備を備えることになっておりますので、奥公民館を利用されている地域の皆様方のお考えに基づくことが大切であるというふうに考えております。
◆16番(高木宏昌君) 行政のお考えというか、なかなか手順に難しいものもあるのかなと思って、今、聞いております。 それでは、例えば、子供向けの蔵書が手に入り、いよいよ設置したいなと、そんなときが来た場合、公民館のスペースを使えるような道あけはできるのか、どんなものでしょうか。部屋で結構です。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 子供が図書を借りに来たときの読む場所、そういった部屋の確保ということでございますけれども、奥公民館には、100名の定員でございます大会議室が1室、ほかに定員20名の中会議室、定員12名の小会議室、24畳の和室、定員24名の研修室、定員30名の調理室の6部屋がございます。予約が入っていない部屋を読書コーナーとして使用することは、施設の有効活用ともなりますので、地域の公民館役員の皆様方に投げかけてみたいと思います。 なお、本市におきましては、公民館長を初めとする役員の方々の御尽力により、さまざまな事業を行っていただいており、とりわけ公民館長は公民館活動の中心的な役割を担っておみえです。市としましては、各連区公民館相互に連絡、協調を保ち、公民館活動の充実、向上を図ることを目的として、公民館長会を年4回開催いたしておりますので、議員御提案の子供向け書籍の配置などの問題提起を行うなど、今後も率直に意見を交わしながら公民館活動の活性化につなげてまいりたいと考えております。
◆16番(高木宏昌君) 相当前向きなありがたい答弁をいただけたなと思っております。 子供を寄せるということは本当に大変だろうとは思うんですけれども、やっぱり大人だけの公民館というよりも、小さいころからその地域の公民館になじむということのほうが、私は地域にとって将来、決してマイナスにはならないと思うわけでございます。 子どもの読書活動の推進に関する法律が制定され、子ども読書の日が定められるなど、子供の読書の重要性が叫ばれる中、当市においても第2次一宮市子ども読書活動推進計画が策定されておるわけでございますが、公民館に図書を置くことで、公民館が児童・生徒の居場所となり得る可能性もあると思っております。一層の環境整備を図り、公民館を日常生活の中でなじみの場所、活動の場所としてぜひ定着させていただくことを、我々も地元も一生懸命頑張るわけでございますが、行政のお力添えなくしてはでき得ないと思っておりますので、どうかひとつよろしくお願いしたいと思います。 それでは、2つ目の項目に移らせていただきます。 まずは、いろんなことをお尋ねするわけでございます。1つだけ偉そうに、歌を、歌といっても節のある歌ではございません。こんな言葉がございますので、聞いておいてください。 「桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す」これは、最終のところでお時間があれば、また御説明をさせていただきます。もう一度言います。「桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す」。以上でございます。 そういった中で、いよいよ街づくりとはというところへ入らせていただきます。 一口にまちづくりといっても、役所で言う縦割りの考えだけでは十分なまちづくりはできないんだろうと。総合的なグランドデザインがあって初めてでき上がっていくものだと私は考えております。 また奥町を持ち出しますが、私の地域奥町は、市の西の端、木曽川のほとりで、東西に延びた町でございますが、実は昭和30年4月に一宮市に合併をいたしました。それまでは、近隣町村がいろいろと統合、合併されておる中、我が奥町は頑として独立行政を保ってきた歴史があるわけでございます。言ってみれば、強いリーダーシップをお持ちの皆さん方がおられたんだろうと自負しておるわけでございますが、一方、その反面、やはり今の奥町の立場、一宮市からいえばいわゆる離れ小島的な存在というものも、ひょっとしたらそういったことからつくり出されたんではないかという思いも実は持ってはおるわけでございます。 1つ、私、過去にも言ったかもしれませんが、聞いてください。奥町の多くの方は、いまだに市の中心部へ出かけるのに、一宮へ行ってくると言うんです。これはたしか市長にどこかでお話ししたかもしれません。これは、いわゆる潜在的なこの陸の孤島感をいまだにお持ちの方々--私もよく使うんです。役所はもう役所へと言いますけれども、ほかの地域を指すときには、一宮へ行ってくるわと、こんな表現を使ってしまうのが私ども奥町人であろうかと思っております。 そのような奥町でも、昔は織物の家内工業が盛んで活況を呈しておりましたけれども、繊維産業が衰退し、廃業を余儀なくされたことで、伝統あるのこぎり屋根の工場も空き家状態となって、地域の活性化についても課題となっております。そんなような状況の中で、町としての魅力を高め、将来の発展につなげていくには、既存インフラや地域産業の発展に資するまちづくりにより、地域の活性化が求められておるわけでございます。 ちょっとスライドをお願いします。 これは、実は奥町の出張所から名鉄本線石刀駅へ向かう、今でいうとD219号線だそうでございます。従来は県道でございました。もう1つ画面が。これもそうなんです。 それで、奥町から一宮のほうへ、中心部へ出ようとすると、この道と、もう1本、名鉄尾西線に沿った奥音羽線、この2本がいわゆる幹線道路といわれておる道路でございます。その奥音羽線に関しては、西尾張中央道と信号のない交差点を持っておることから、あれを横切るというのは至難のわざということで、なかなか奥町の皆さん方はあの奥音羽線を通ろうとはしない。そうすると、勢いこのD219号線を通ろうとするんですが、これを見ていただくとおりに、i-バスすら拒否されました。通れないというんです。1台でもどちらかに路駐があれば、もうそこで渋滞が起こってしまう。これが、今、奥町の皆さん方の足かせになる現状なんです。さあこれをどうしたらいいかというのが、私のきょうの大きなテーマではございます。 これを順番にお尋ねしていこうとすると、ここの問題をどのようなことで今、尋ねていくというよりも、どんな見識を持っておられるか、この現状を見ていただいたところで、まずは当局のお考えをお聞かせください。
◎建設部長(間宮敏博君) 奥町地区の道路などの基盤整備につきましては、都市計画マスタープランの作成時において面整備がされていないため、旧来の景観を持つ道路が残っている反面、骨格となる幹線道路がなく、歩行者の安全の点で問題があるとされております。
◆16番(高木宏昌君) 今いただきました言葉で、問題があると。ここで切られると、後はさあどうするんだとなってしまうわけでございますが、それは続けていくといたしまして、骨格となる幹線道路が整備されておらない、特に東西を連結するものが必要である。だったら、この整備の計画というものはあるのかないのかからお聞かせください。
◎建設部長(間宮敏博君) 奥町地区の東西幹線道路としましては、奥町駅北側から西尾張中央道を結ぶ都市計画道路甚四前線と、木曽川の堤防道路と中心市街地を結ぶ都市計画道路奥末広線の計画がございます。
◆16番(高木宏昌君) そういう道路があることは、私どもももちろん十分承知はしておるわけでございます。それに対してのいわゆる計画的というかスケジュールに入っておるものはあるのかないのか、わかれば教えてください。
◎建設部長(間宮敏博君) 現在は、新市建設計画に基づく都市計画道路福塚線、今伊勢北方線に着手したばかりでございます。次の整備路線につきましては、具体的な計画を持ってはおりません。
◆16番(高木宏昌君) そうなれば、今、全く奥町においては、そういった奥町の住民の皆さん方の足というものを、容易に市内のほうへ運べる手段というものは、これからもしばらく我慢しろ、辛抱しろと、こういうことにつながっていくのかなと今思ったわけでございますが、都市計画道路の整備はやっぱりお金もかかれば期間もかかる。それはまあわかります。 しかし、奥町地区は面的な都市基盤整備が行われずに市街化が進んだと、そんなことから都市計画道路以外にも生活基盤の必要な地域であると考えるわけでございますが、奥町出張所南側に県道西萩原北方線から西尾張中央道へとつながる地区内の東西道路があるんです。 ところが、今見ていただきましたとおり、電柱という、今でこそ邪魔者扱いですが、当時は大事な電柱であったわけでございますが、この電柱が通行を阻害するということは日常茶飯事で、もうこの東西線を走っていただければ、あちらでもこちらでも渋滞ということが毎日あるわけなんです。じゃ、これをどうしたらいいのか。いわゆる都市計画法に基づいた整備計画はないならない。やむを得ません。じゃ、生活関連でやれるのか。これはどこまでやれるんだ。そんなことを考えながら今、質問に立たせていただいておるわけですが、これは生活関連のほうでなら何とかなるという意味があるんでしょうか、お聞かせください。
◎建設部長(間宮敏博君) 面的な都市基盤整備が行われず市街化が進んだ地区について、身近な生活基盤の改善が必要であることは認識しております。 東西道路の拡幅についてでございますが、県道西萩原北方線から東に向かって奥町駅西側の南北線との交差点までの区間は、道路幅員が7メートル以上あります。それより東の区間につきましては徐々に狭くなっておりますが、狭い場所でも幅員として6メートル余りあります。沿線には住宅が連檐しており、家屋移転に及ぶまでの拡幅は困難であると考えております。現在の道路の現況は、議員からの御指摘でもございましたように、電柱が通行幅をさらに狭めておりますので、電柱を民地寄りに移設することで通行幅を広げることができると考えております。側溝改良等で電柱の移設の必要が生じた場合には、あわせて民地側に移設することにより、少しでも通行幅が確保できるよう検討してまいりたいと考えております。
◆16番(高木宏昌君) 今、一部の中には、都市計画法に基づくわけになると思うんですが、家屋移転という表現をされました。ここまでやるとなると大変な事業、作業になるわけなんですが、最後のほうの御答弁の中には、いわゆる生活関連の中でできる限りのことはやっていただけるというふうな理解、解釈でよろしいですね。はい、ありがとうございます。そういうことになれば、この後、どんどん奥町の皆様方と順位を決めながら市のほうへ改良・改善を求めていきますので、またよろしくお願いをいたします。 そうして面整備をとにかくやっていただく、こういうことになった場合、次のほうへ今度は目を移していくのがまちづくりであろうと思います。 今度は、そういった面整備をしっかりとやった上で、車の通行量が非常にふえる、こうなれば何が必要か。当然、企業誘致、あるいはまちづくり本来の姿であろうと思いますが、まず最初に環境センターにお聞きしたいと思います。 この企業誘致について、環境センターではごみを焼却するときに発生する熱エネルギー、そういったものがどのような形で活用でき、まちづくりという大きな観点から環境センター周辺に企業を誘致していけるのか、こんなような夢を私は描いておるわけでございます。これは企業にとってもメリットのある話であろうと思っております。現在、環境センターの焼却熱を発電や温水に変えて近隣の公共施設に送って利用していますが、民間企業にも高温水や蒸気として利用してもらうことは可能か可能でないか、いかがでしょうか。
◎環境部長(波多野富泰君) 今、議員がおっしゃいましたことですが、環境センターから比較的近い距離にあって配管をつなげることができれば、技術的には供給できるだろうというふうに思いますが、実際のところは定期修繕ですとか機器のトラブル、そうしたことで焼却炉が停止することもございます。そうすると供給できない期間が発生するということでございます。 また、ごみにもいろいろな材質が混ざっておりますので、なるべく均一になるように攪拌して焼却をしておるところでございますが、どうしても熱量を一定に保つにはなかなか苦労しているというような不安定な要素もございます。 そうしたことから、今、議員おっしゃいましたような民間企業に利用していただくには、いろいろと難しい問題があるのではないかと考えておるところでございます。
◆16番(高木宏昌君) 環境部長の御答弁はまことにごもっともだと思います。しかし、その御心配という話は、いずれはそれは出てくるわけでございましょうが、当面はこのエネルギーを民間企業に供給でき得るのかでき得ないのかということになれば、ちょっと今、答弁を解釈すれば、可能であるという解釈をしてもよろしいわけですね。 実はこれには、私のところへもう既にあのエネルギーを分けてもらえたらすぐにでも工場移転したいなという話があるんで、それでお聞きするんですが、細かい細則は別として、そのエネルギーを供給できるのかできないのか、まず大前提だけ聞かせてください。
◎環境部長(波多野富泰君) 焼却した熱を、現在は蒸気タービンで回して発電をしておりますので、端的に言えば発電を諦めて熱として供給するのかどうか、そういったことになろうかと思います。どちらをとるかという話になるのではないかと考えています。
◆16番(高木宏昌君) それで十分でございます。 そこで、そういった問題を環境部がクリアしてくれたならば、今度はそこら辺にもって企業誘致、こういうところへ着目をしていくのが筋であろうと思うわけでございますが、もしも環境センターと民間企業のタイアップがなされたといった場合、立地的魅力を大いにアピールすることにより企業誘致を行うことについては、経済部のほうのお考えはいかがでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) ただいま企業誘致の観点からのお尋ねをいただきました。 ただいまの環境部長の答弁のとおり、やはり安定供給の面では現実的には難しいということでございますが、御質問のように、諸問題が解決されて余熱を安定的に活用できる態勢が整った場合には、市としては雇用や税収の面でメリットとなり、また企業側からすれば電気や温水などが現在より安くエネルギー源として供給されるというメリットがあるわけですので、企業の立地を考える上で大きな魅力になるというふうに思っております。
◆16番(高木宏昌君) 本当に各部長方、ここまでは非常にありがたい答弁に聞こえております。きょうはこういう場でございますので、まずは入り口の話だけにとどめさせていただきます。今、経済部長のいい御答弁をいただいたわけでございます。 仮に余熱利用の条件が整って、企業が利用できる見込みが立った場合ですが、環境センターの周辺の用途地域を見てみますと、住宅が密集している西側を除いて市街化調整区域です。農業を振興する地域となると思うんですが、どんな業種であれば進出できるのかを教えてください。
◎
まちづくり部参事[建築担当部長](近藤俊伸君) 市街化調整区域内に立地できる業種といたしましては、道路幅員等の立地条件、立地基準がございますが、一宮市開発審査会基準第7号の幹線道路の沿道等における流通業務施設や、第9号の地域振興のための工場等にて取り扱いをしております技術先端型業種に該当する工場等については、可能性があるものと考えております。
◆16番(高木宏昌君) いろいろとその基準第何だかんだというのが出てくると、ちょっと私の頭の整理が追いつきませんけれども、いずれにしても、これも該当する可能性は高いという解釈でよろしいかと理解をしております。 そこで、余熱利用を中心に企業の集積を進めようとした場合、もっと幅広い業種が必要になってきます。例えば、プラスチックの製造業、繊維産業でも染色整理などがわかりやすい例ではないかと思うんです。こうした業種の立地についても、市街化調整区域でも進出できる地区の指定を一宮・木曽川インター北部地区、南部地区、明地工専周辺地区、萩原工業団地周辺地区の4地区で行っている経緯がありますが、この地区はその指定ができる地区になっておるのか、いかがでしょうか。
◎経済部長(児嶋幸治君) 平成26年3月に、市街化調整区域の地域や用途を定めて規制の緩和をする条例を制定いたしました。 ただいま御質問の中にありましたとおり、4地区を指定いたしまして、その地区内においては繊維関連産業、電気・電子機器関連産業、輸送機械関連産業、物流関連産業、農商工連携関連産業の5業種の進出が可能になったわけでございます。 新たな地区の指定についてのお尋ねでございますが、農業振興地域の中を開発可能にすることになりますので、規制を担当する関係部署と協議の上、慎重に進める必要があり、現在のところ、インター周辺や既存の工業団地などの周辺に限っておりますので、よろしくお願いをいたします。
◆16番(高木宏昌君) 工業団地の周辺に限っておるか。 そこで、環境センターの余熱を生かして企業集積を図ることができれば、一宮市の大きな魅力になることは間違いないと思います。そうした思いで聞いておるわけでございますが、まだまだいろいろな問題を解決しなければならないことがわかりました。余剰資源の有効活用については、もっと多くの方法ややり方があるはずです。こうしたアイデアを積み重ねることで、市の魅力のアップにつなげることができるかと思っております。そういったことをクリアすれば、今度はいよいよそこへ大事になってくるのが水の問題だろうと思うわけでございます。せっかく企業誘致、環境も整った、そんな中で、その次に上・下水道がなくては、これは話にならないわけでございますので、聞いてまいります。 我が奥町には、簡易水道の水源として2本の井戸がございます。この活用、これは今後どのようなことが考えられますか。お願いいたします。
◎
上下水道部長(宇佐美光彦君) 井戸の活用ということでございますが、市が引き続き水源として取水するということ、また、水道以外の用途、例えば防災用の井戸として使用するといったことが考えられるというふうに思っております。
◆16番(高木宏昌君) まさに簡潔にお答えをいただいたわけでございます。 井戸の問題を取り上げましたのは、自然災害が多い中で、災害発生後の生活用水の確保が極めて重要であると考えたからでございます。今後、災害に強い安全で安心なまちづくりを進めるには、災害時に必要な救助・救護用資材の確保はもちろんのこと、生活に必要なインフラ機能として貯水槽のような施設が最優先と考えます。 そこで、地震時等の避難場所となる公園において、市民の命を守る災害対策施設を設置することは可能か、いかがでしょうか。
◎
まちづくり部長(加藤重明君) 都市公園法におきまして、都市公園に占用できる施設は制限が設けられております。 お尋ねの災害対策施設についての占用可能なものにつきましては、食料、医薬品等、災害応急対策に必要な物資の備蓄倉庫がございます。さらに、災害応急対策に必要な施設で地下に設ける施設として、耐震性貯水槽や発電施設といったものが設置可能となっております。 これ以外でも、適切かつ合理的な土地利用を図る上で、必要がある場合は都市公園を立体的に定める立体都市公園制度を活用して地下に設置するという方法がございます。
◆16番(高木宏昌君) 今の
まちづくり部長の御答弁だと、いろいろなケースというものが考えられる。これも、あながちできませんというのではないという解釈でよろしいわけですね。 そこで、これはもう一度上下水道部のほうへ戻るわけでございますが、2本の井戸が確かに現存しております。しかしこれは、どのようなことをお考えになっておられるのかは、いまだ、ここでは未定だという解釈でおりますけれども、これにつきましては、私もこの質問をさせていただくに当たりまして、いろいろとインターネットあるいは東京等の情報をかなり集めさせていただきまして、資料は今、本当にたくさん持ち合わせております。 だから、先ほど
上下水道部長の御答弁がありました。防災用ならばというお言葉があったと思います。これについては、果たして防災用だけでとどめなきゃいかんのか、こういった問題もあわせて、また新しい情報として私にも実はきのう、おととい届いておる部分もございますので、一度しっかりと、またこの場が終わった後に議論をさせていただきたいと思っております。 ただ、きょうは、可能性があるとおっしゃいましたので、これをひとつ大事に持ち帰って、そこへつなげられるような提案をしていきたいと考えておりますので、管理者ともども、ひとつよろしくお願いしたいと思います。 現在、地域創生に向けて地域の活性化が求められている中で、奥町については、地域生活に不可欠な公共交通を充実することで社会参加の機会が広がり、活気のあるまちづくりになります。また、物流の効率化のみならず、エネルギー供給も含めた広い意味での産業インフラの魅力を高めることで、企業進出がさらに期待でき、地域経済の発展につながると思います。 そうした地域の発展も災害に強いまちづくりの上に成り立つものでありますが、公園等の活動拠点を利用し、地域住民が主体的に防災や救助活動ができる環境整備により、住民が連携して安全で安心に暮らせるまちであるからこそ、各種の地域計画が盤石なものとなり、確実に地域の発展につながるものと考えます。 今回、交通問題、企業誘致、資源の有効活用による防災対策など、さまざまな御質問をさせていただきましたのは、市民生活を第一に考えながら、地域問題を総合的に解決することで地域活性化の糸口となり、市民が豊かで暮らしやすい魅力あるまちづくりを進めるとともに、地域を大いに発展させていきたいとの願いからでございます。 今後とも、当局におかれましては地域の活性化に向けて組織の横断的な取り組み、これに基づく御協力を心からお願いするものでございます。 先般、企画政策課長から出ました、公共施設に対してのみということになっていますが、横断的な強い部署をつくり上げるという、いいものを出されたなと思いましたが、御記憶ございませんか。企画政策課長名で、公共施設の管理の問題で先週の終わりに出たんです。あれを横断的に統括し、強い権限を持つ部署をつくるとなっておった。 きょうこの御答弁は突発ですからいいんですが、まさにこのまちづくりの観点からしても、そういった大きな権限と言ったら語弊があるかもしれませんが、これはどこへ言ったらいいんだ、何だと迷うくらいなら、どこか大きな部署があって、まちづくりに関してはここなんだよというところがあれば我々も余計ありがたいと思うわけでございます。 副市長、いきなりでございますが、きょうの私の総括をちょっといただけたらありがたい。簡単で結構ですが。
◎副市長(福井斉君) きょうは奥町をテーマに、大変いろいろとテーマを絞って御質問されましたが、市内各地に共通する問題も多々含まれておりました。私どもも非常に勉強になりました。 今の窓口を一本化するというような部分も、御相談によって、どこに重きがあるかによってかなり絞りにくい部分もありますので、その点については今後の検討課題とさせていただくとして、きょうの御質問については私どもも大変勉強になったところがありますので、これからも御指導いただきたいと思います。
◆16番(高木宏昌君) 副市長、まことに申しわけございません。突然に振りをしました。 それでは、あと10分ちょっとございます。簡単に、最初にお約束した私の言葉。 「桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す」。頭の賢い皆様方ですから当然おわかりではあろうかと思いますが、桃、スモモ、これはおいしい果物でございます。これらのおいしい実の下には自然と人が集まり、そしてその下には自然と道ができていく。すなわち、ここまで余り言わないほうがいいかもしれませんが、立派な人のもとには自然と人が集まってくるという格言だそうでございますが、どこの部署に該当するかはわかりませんけれども、どうもきょうの質問はそこにいっているかなと自分自身で思うからちょっと取り上げてみました。 大変ありがとうございました。これで終了いたします。(拍手)
○副議長(横井忠史君) 暫時、休憩いたします。 午後1時47分 休憩 午後1時57分 再開
○副議長(横井忠史君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 13番、井上文男君。 (13番 井上文男君 登壇 拍手)
◆13番(井上文男君) 議長のお許しをいただきましたので、私の一般質問を始めさせていただきます。 きょう午前中に、中村議員のほうが30代最後の一般質問ということでありましたけれども、私も50代になりまして初めての一般質問でございますので、これからもしっかり、50代になっても元気に40代同様の一般質問を続けていきたいと思っております。 まず初めに、市街化調整区域内における地区計画を利用したまちづくりについてお尋ねいたします。 平成28年3月の定例市議会の私の一般質問で、市街化調整区域内における住宅開発については、公共交通への利便性が高い鉄道駅周辺を今後、市の都市計画マスタープランに位置づけ、地区計画による良好な住宅地を供給していきたいとの回答をいただいております。 また、地方創生の取り組みとして、平成28年2月に一宮市まち・ひと・しごと創生総合戦略が公表され、「都会の利便性と田舎ののどかさが織りなす、暮らしたくなるまち」という基本目標に向かって、市街化調整区域内地区計画による良質な住宅地の供給という事業が位置づけられております。公表されて、はや半年が経過してございますが、現在の状況、今後の予定をお聞かせください。
◎
まちづくり部長(加藤重明君) 地区計画を定めようとする地区は、市の都市計画マスタープランにおいて、住居として土地利用を図るべく地区として明示されていることが要件となっております。 そこで、現在の状況でございますが、住居としてその土地利用を図るべく、地区として利便性が高い市街化調整区域内の鉄道駅周辺を都市計画マスタープランに位置づけるべく、改定手続を進めているところでございます。 愛知県との協議、パブリックコメント、都市計画審議会での御意見を頂戴し、平成29年3月に公表をさせていただく予定でございます。あわせて、民間事業者に対しPRを進め、民間開発による良好な住宅地供給の誘導を行ってまいりたいと考えております。
◆13番(井上文男君) ぜひとも早期実現に向けて当局の御努力に期待をいたします。 さて、鉄道駅といいましても、私が住んでおります萩原町においても萩原駅、二子駅がございますが、特に萩原駅周辺につきましては、駅の西側は東海道の脇往還、いわゆる美濃路街道の宿場町で栄えた地区であり、また商店街も形成され、出張所も近くにあります。さらに、駅の東側には国道155号が通っており、少し南に行きますと萬葉公園があったりと、非常に住みやすい魅力ある町ではないかと思っております。 そこで、萩原駅周辺のような歴史・文化・自然環境に触れられる魅力的な町において、地域の生活拠点として地区計画による住宅開発、また国道155号沿いにおいては店舗の誘致が可能か、お尋ねします。
◎
まちづくり部長(加藤重明君) 萩原駅周辺につきましては、公共公益施設等が利用できる利便性の高い地区であり、住宅供給に地区計画を活用できるよう都市計画マスタープランに位置づけ、民間開発を誘導できるようにしたいと考えております。 また、店舗につきましても、5ヘクタール以上の区域面積の地区計画であれば、国道155号沿いに限らず、店舗面積1,500平方メートルまでのスーパーなどを誘致できるよう、また、5ヘクタール未満の区域面積であれば、店舗面積500平方メートルまでの店舗、コンビニなどを誘致できるような制度にしていきたいと考えております。
◆13番(井上文男君) 一宮市は昔から、町村が合併してできた経緯から、市街化調整区域内にも多くの集落があり、たくさんの方々が住んでおられます。集落それぞれに特色がある文化・伝統があり、古くから独自の地域コミュニティーが形成されております。 今後、人口が減少していく中、このような歴史ある地域のコミュニティーをどう守るのか、将来を見据えた市街化調整区域におけるまちづくりをどうするのか、当局の考えをお聞かせください。
◎
まちづくり部長(加藤重明君) 市街化調整区域におけるまちづくりについてでございますが、1つ目といたしまして、既存集落のコミュニティー維持のため、生活環境、交通安全対策などの生活関連をこれまでと同様に行うとともに、空き家対策などを行い、住む方のいなくなった既存の住宅をうまく再利用できるような仕組みづくりを検討していきたいと考えております。 2つ目といたしましては、市街化調整区域内における鉄道駅を利用した宅地供給でございます。ただし、住宅の新規開発につきましては、市街化区域内での新規住宅需要への対応状況、また空き家の活用状況等を勘案しながら、駅周辺というだけではなく、小学校、保育園などの既存ストックが活用できる利便性の高い地区を優先する必要があると考えております。 今後、このような観点から都市計画審議会に具体的な案をお諮りするとともに、パブリックコメントの制度を活用して皆様の御意見をいただきながら、都市計画マスタープランの内容として取りまとめていきたいと考えております。
◆13番(井上文男君) 今の時代はとても変化が早く、未来を見据え、いろいろな施策をスピード感を持って進めていただくことが非常に大事だと思います。企業、個人も、思い立ったが吉日であり、長々と考えていては何も始まりませんし、次に移っていってしまいます。さらに、少し余分目にゆとりを持っていろんな計画を立てていただくことが必要かと思います。幅を少し持たせた取り組みを期待いたしまして、この項目の質問を終わらせていただきます。 2項目めの初の18歳選挙権選挙を終えてについて質問をさせていただきます。 18歳選挙権については、平成28年3月議会と6月議会に一般質問をさせていただきました。今回は、最後の結びとしての初の18歳選挙権選挙を終えてというタイトルで再度一般質問をさせていただきます。 少子高齢化、人口減少社会を迎え、日本の未来をつくり担う10代にも、より政治に参画してもらいたいという考えのもと、選挙権年齢が70年ぶりに改正され、先日の参議院議員通常選挙から、新しく18歳、19歳の方々が初めて投票を行いました。初めての投票でありますので、恐らく、期待と不安の思いで1票を投じたものと思います。 一宮市における参議院議員選挙の投票率は前回よりもふえているようでありますが、初めて選挙権を取得した18歳、19歳の投票結果が気がかりであります。 そこで、18歳、19歳の投票結果についてお尋ねいたします。
◎総務部長(和家淳君) 今回新たに選挙権を取得した18歳、19歳の投票者数は、愛知県選挙区で申し上げますと、18歳が2,289人、19歳が1,870人で、投票率は18歳が56.32%、19歳が45.59%という結果になりました。一宮市の全体の投票率は52.72%でありましたので、18歳の投票率は全体の投票率を3.6ポイント上回ったものの、19歳は残念ながら7.13ポイント下回る結果となりました。 なお、総務省が平成28年7月11日に発表した全国の投票区の中から抽出調査した18歳、19歳の投票率につきましては、18歳が51.17%、19歳が39.66%となっておりますので、いずれも一宮市の投票率が上回っている結果となったところであります。
◆13番(井上文男君) 18歳、19歳の投票結果についてはよくわかりました。 そこで、我が一宮市は、18歳、19歳の選挙権の導入を契機に、通勤・通学者が利用しやすいi-ビル内に期日前投票所を開設しました。多くの方が利用したと聞いておりますが、その結果についてお尋ねいたします。
◎総務部長(和家淳君) 7月の参議院議員選挙から、通勤・通学者が利用しやすいように、i-ビル内に期日前投票所を新設いたしました。 開設期間は、これまで設置をしている4カ所の期日前投票所に比べ11日間少ない6日間であったにもかかわらず、5,727人もの多くの方が投票をされました。 また、i-ビルの期日前投票者数を含めた投票総数は3万6,886人で、前回の平成25年7月の選挙と比較をいたしますと36.2%の増となったところであります。全国的な伸び率は23.5%の増となっておりますので、i-ビル期日前投票所の設置もあって、投票者数が増加したものと考えているところであります。
◆13番(井上文男君) i-ビルの期日前投票所については多くの方が利用されたことがよくわかりました。 それでは、i-ビルの期日前投票所の主な特徴についてお尋ねします。
◎総務部長(和家淳君) i-ビルの期日前投票所の特徴という御質問でございます。 投票者の年齢構成割合を見てみますと、18歳から40歳代が全体の58%であり、比較的若い世代の方の投票が多くありました。また、投票者の多い時間帯につきましては、平日の午後6時以降となっております。 この投票結果を見ますと、駅に直結した好立地でありますので、通勤・通学者に便利な期日前投票所としての効果があらわれているものと思っております。
◆13番(井上文男君) 今の答弁で、i-ビルの期日前投票所の設置効果が大きいことがわかりました。 先日の参議院議員選挙では、開設期間は6日間、投票時間は午前9時から午後8時までとなっていましたが、開設期間等の拡大ができないかお尋ねいたします。
◎総務部長(和家淳君) まず、i-ビル期日前投票所の開設期間の基本的な考え方でありますが、国政選挙や県知事選挙、県議会議員選挙においては、投票日直前の6日間が投票のピークになる傾向がございます。また、開設場所が中央図書館内でございますので、本来の図書館機能に支障のない範囲内で開設期間を設定いたしました。そのほか、選挙の種類によりまして開設期間が異なることのないよう、市長選挙や市議会議員選挙の期日前投票期間が6日間であることから、統一を図ったものでございます。また、突然の衆議院議員の解散総選挙におきましても、短期間であれば、期日前投票所として設定することが容易となります。これらのことから、開設期間につきましては、現行により実施をしたいと考えております。 また、投票時間の延長につきましては、i-ビル期日前投票所の午後6時台、7時台の投票者数の結果を見ますと、午後6時台の投票者数が多いことから、現段階では現行の午後8時までの投票時間で実施していきたいと考えております。
◆13番(井上文男君) i-ビルを期日前投票所にするのにいろいろ御苦労があったこともわかりました。また、図書館という性質から、学生を中心にテスト勉強等の利用が多いときなどは、期日前投票所を設置してしまえばその人たちの場所を奪うことになってしまいますので、それを考えると心が痛みます。時間については、しっかり分析をして決めていただいていれば問題はないと思います。 今回、3回にわたり、18歳の選挙権について一般質問をさせていただきました。 選挙は毎年あるわけではありません。今後、選挙権を取得する方、あるいは近い将来に選挙権を取得する方などに対して今まで以上に啓発活動を積極的に行っていただき、また、投票しやすい環境づくりもしっかり行っていただきまして、今回の投票率をぜひ維持し、またさらに少しずつでも上げていけるように努めていただければと思っております。そんなことをお願いいたしまして、この質問を終わらせていただきます。 3項目めの市立保育園の現状についてというところを質問させていただきます。 まず初めに、公立保育園、保育室のエアコンについてということで質問をさせていただきます。 一宮市では、公立の小・中学校の教室にエアコンが設置されることになりましたが、公立保育園の保育室のエアコン設置状況はどうなっているのでしょうか、お尋ねします。
◎こども部長(栗山欣也君) 一宮市の公立保育園では、遊戯室及び乳児と年少児の保育室にはエアコンを設置することとしております。特に、年少児保育室は平成23年度から4年計画で設置を完了したところでございます。現在、年中児、年長児の保育室には、一部の園を除き、エアコンは設置しておりません。
◆13番(井上文男君) 私も子供が3人おりまして、保育園にお世話になったわけでありますけれども、自分の思いでは全室エアコンは設置されているものと思っており、とてもびっくりしております。エアコンのない保育室で、ことしのような夏、連日の猛暑を過ごすのはさぞかし大変なことではなかったのかと思います。年中児、年長児はこの夏の間、エアコンなしでどのように過ごしていたのでしょうか、また、熱中症などは発症していないのか、お尋ねいたします。
◎こども部長(栗山欣也君) 保育園での夏の生活は、午前中はプールなどで水遊びを楽しみ、午後からはエアコンのある遊戯室で昼寝をしております。それ以外にも、例えば遮光シートなどで日陰を設けたりするなど、各保育園で工夫をしながら熱中症予防の対策をしておりますので、ことしの夏も熱中症を発症した子はおりません。
◆13番(井上文男君) 暑さ対策を工夫していることはわかりました。しかし、それもなかなか大変なことでしょうし、限度もあるのではないかと思います。 年中児、年長児の保育室のエアコン設置について、今後どのようなことを考えてみえるのかお尋ねいたします。
◎こども部長(栗山欣也君) 保育園では学校のような夏休みもなく、また、体温調節機能が未発達な乳幼児をお預かりしているということで、エアコンの必要性は感じております。特に、近年は猛暑となることが多く、熱中症のリスクも高まってまいります。また、園児数の多い保育園では、議員御指摘のように、今、行っている工夫に無理が生じてくることも考えられます。とはいえ、財源に限りがある中で、全園一斉に設置することは困難な状況でございます。そのため、必要性の高い園から計画的に設置していくよう検討してまいりたいと考えております。
◆13番(井上文男君) 一宮市では中学校、小学校とエアコンを順次設置していくということですが、ぜひ保育園にもエアコンを設置していただくようにお願いをいたしまして、この項の質問を終わらせていただきます。 次に、男性保育士について質問をさせていただきます。 先日、ある保育園にお邪魔したところ、男性の保育士がみえて、子供たちと楽しそうに遊んでいるのを見かけました。女性の多い職場の中で頑張っている姿を見て、応援したくなりましたが、現在、一宮市の公立保育園で働く保育士で男性の方は何人いらっしゃるのでしょうか。過去からの経緯も教えてください。
◎こども部長(栗山欣也君) 現在、正規の保育士431名のうち、男性の保育士は21人おり、その割合は4.9%でございます。平成26年度は19名、平成27年度は20名でしたので、徐々にではございますが、ふえておるところでございます。
◆13番(井上文男君) まだまだ少ないのではないかなというふうに思います。 私がたまたま見かけたときは、男性の先生が子供たちとギターを弾いて歌を歌っていました。今までですと鍵盤楽器はよく目にしていましたが、ギターというものはとても新鮮でした。なかなかいいんじゃないのかなという印象を受けました。 保育において、こういう男性ならではと言えるものはどんなものがあるのでしょうか。また、保育園で男性保育士がいることの効果というものがあれば教えてください。
◎こども部長(栗山欣也君) 議員がお感じになられるように、表現遊びの際にピアノ以外の楽器、ギターが加わることで、子供たちの関心が高まり、保育効果が上がってまいります。また、男性保育士がサッカーやドッジボールなどの運動遊びをすると、ダイナミックな動きに子供たちも喜び、活気づきます。遊びにバリエーションがふえることで、よい効果が出ているのではないかと思います。
◆13番(井上文男君) よい効果が発揮しているのであれば、例えば各園に男性の保育士を最低1名配置するとか、もっとふやしていければよいと思うのですが、男子保育士の採用はどのような状況ですか、また、今後の採用方針はどのように考えてみえますでしょうか、お尋ねいたします。
◎企画部長(熊沢裕司君) 男性保育士の採用状況ということでございますけれども、今年度、平成28年度につきましては2名、平成27年度は3名、平成26年度も3名採用しております。 当市では、保育士の採用に当たりましては、男性・女性を区別することなく広く募集しまして、筆記試験や小論文、保育実践などによる競争試験を行いまして、保育士としての適性を有する優秀な方を採用しておるということでございます。 保育士職につきましては、もともと男性の受験者数が少ないため、男性の採用者数も少ないという結果になっております。 今後も、保育士職に限らず、全ての職員の採用に当たりましては、男性・女性の区別なく、その適性を有する優秀な方を採用してまいりたいと考えているところでございます。
◆13番(井上文男君) 今後、男性の保育士がふえることを期待しております。 以前聞いた話なんですが、保育園は女性ばかりの職場で、夜遅くまで仕事をするときなど、とても不安を感じることがあるということを聞いたこともあります。また、実際に不審者が居座り、とても怖い思いをしたということも聞いたことがあります。 この状況も、男性がいるといないとでは大きく変わってくると思います。ただ、トイレ等、いろいろ問題もあると思いますが、今後も男性保育士をふやしていただく努力をお願いいたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
○副議長(横井忠史君) 暫時、休憩いたします。 午後2時23分 休憩 午後2時33分 再開
○副議長(横井忠史君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 25番、大津純君。 (25番 大津 純君 登壇 拍手)
◆25番(大津純君) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして、通告順に一般質問をさせていただきます。 先ほど井上議員が40歳から50歳の節目だということをお話しされました。その前に、中村議員が30歳から40歳の節目だということで質問をされました。私は還暦という節目で質問をさせていただきます。余り前のめりにならないような質問といたしますので、よろしくお願いをいたします。 今回、第1項目めに質問させていただきますのは、墨コレクションについて、この項は博物館を所轄する教育文化部にお尋ねをしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 市が購入いたしました墨コレクションにつきまして、その概要を少し教えてください。
◎教育文化部長(杉山弘幸君) 墨コレクションについてでございますけれども、艶金興業株式会社の関連施設である墨資料館が所蔵しておりました江戸時代から近代までの毛織物資料529点を、平成22年度に市が墨コレクションとして一括購入いたしました。 その主な内容といたしましては、江戸時代の陣羽織が104点、同じく江戸時代の火消装束が69点、明治から大正、昭和の戦前にかけての洋服が104点、袋物が121点、そのほかに馬具や武具、陣笠などのかぶり物、旗印、旗などが131点ございます。
◆25番(大津純君) コレクションの毛織物資料529点があるというふうに答弁をしていただきました。 博物館の展示室でも余り見かけたことはございませんが、これほどたくさんの資料が、どのような場所で、どのような状態であるのか、その状況についてお尋ねをいたしますので、よろしくお願いいたします。
◎教育文化部長(杉山弘幸君) 墨コレクションは、毛織物資料でございますので、防虫や防カビの観点から24時間、適切な温度、湿度の管理をしなければなりません。残念なことに博物館の所蔵庫が手狭で一括管理ができないため、専門業者の倉庫をお借りしているのが現状でございます。そのため、資料が倉庫内で適切な管理のもとで保管されているかどうか、職員が定期的に確認をいたしておるところでございます。
◆25番(大津純君) それでは、スライドをお願いいたします。 私もパワーポイントでその墨コレクションを一度皆様に御紹介したいと思いますので、よろしくお願いいたします。 これが、先ほど部長が答弁されました陣羽織、江戸時代の後期のものだと聞いております。 これも同じく陣羽織。企画展がございましたので、私もこれの企画展にお邪魔いたしまして、言葉は悪いですけれども本物ということでございますけれども、見させていただきました。 これもそのシリーズで、そのときに一緒に見させていただいた陣羽織でございます。 これも年代が少し違うかもしれませんけれども、当時は色を出すのに今のような技術がないから、白とか赤とかいうのは大変な技術であったらしいということをお聞きしました。 これも陣羽織でございます。 これが火事装束、武家の火事装束ということで、これも別の企画展で紹介をされました。 これが先ほど答弁にありました洋装ですね、洋服。明治のころのものだということでございますけれども、有爵者、辞書を開きましたら有爵者というふうな呼び方で、いわゆる爵の位、男爵とか侯爵とか伯爵とか、そういった高い位の方の正装、大礼服ということで紹介をされました。こういったものでございます。 さて、ごらんに入れましたこれらのコレクションは、これまでに博物館で企画展が--私も観覧してまいった経験がありますけれども、展覧会の一般公開はどのように今まであったのか、内容について、また細かく教えていただければ助かりますけれども、よろしくお願いいたします。
◎教育文化部長(杉山弘幸君) 展覧会の内容というところでございますけれども、平成22年度に墨コレクションを購入いたしまして、翌平成23年度から25年度にかけ、これまでに3回の展覧会を開催いたしております。 平成23年度には、市制90周年記念事業の1つとして特別展「墨コレクション 武士のファッション・陣羽織」を4月29日から6月5日の会期で開催いたしました。この特別展では、墨コレクションの中から陣羽織に焦点を当てて60点を展示し、江戸時代の毛織物輸入や材料についても紹介をいたしました。開催日数は38日間で、延べ2,765人の方に御観覧をいただきました。なお、展示図録を1,000部作成いたしております。 平成24年度には、企画展として「火事と喧嘩は江戸の華 火事装束」を4月28日から6月3日の会期で開催いたしました。この企画展では、大名火消しが用いた華やかな火事装束35点を展示し、災害に悩まされながらも生き生きと暮らしていた江戸時代の人々の姿を紹介いたしました。開催日数は32日間で、延べ1,551人の方に御観覧をいただきました。また、展示解説書を4,000部作成いたしております。 最後に、平成25年度には、企画展として「近代の洋装と毛織物 文明開化のコスチューム」を4月27日から6月2日の会期で開催いたしました。この企画展では、日本における服装の洋装化の歴史に触れながら近代の大礼服や軍服などを28点展示し、国産化された毛織物についても紹介をいたしました。開催日数は32日間で、延べ2,023人の方に御観覧をいただきました。また、展示解説書を4,000部作成いたしたところでございます。
◆25番(大津純君) 平成22年度に市が購入し、平成23年度から25年度にかけて展覧会を3回開催したということですが、展覧会以外にもこの墨コレクションを紹介した事例はありますか、お尋ねをいたします。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 平成22年度に購入いたしました墨コレクションの所蔵品目録を平成23年度から26年度の4年間にかけて作成をいたしております。 先ほどお答えをしました各年度の展覧会にあわせまして、平成23年度には「墨コレクションⅠ 陣羽織・武具編」、平成24年度には「墨コレクションⅡ 火事装束・和装編」、平成25年度には「墨コレクションⅢ 洋装編」、そして平成26年度には「墨コレクションⅣ 袋物・裂編」、これを500部作成し、販売をいたしております。
◆25番(大津純君) 展覧会以外では、冊子などを作成して紹介しているというようなことだと思います。多分これのことだと思いますけれども、こういった冊子4部にまとめて、墨コレクションのいろいろを今までに紹介していただいておるということだと思います。 それでは、これらの墨コレクションを今後、博物館等において常設的--常に入れかえながら常設的に展示するといったことができないかということを少しお尋ねしたいと思いますけれども、よろしくお願いいたします。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 墨コレクションの常設的な展示をということでございますけれども、博物館といたしましては、平成26年度に常設展示のリニューアルを行いました。リニューアル後の1階の展示室1は、「いちのみや歴史絵巻」といたしまして、一宮市の始まりから今日までの歴史を、2階の展示室2では、「自然と暮らす」「人と暮らし」「祈りと文化」の3部門に分けましてテーマ展示をいたしております。墨コレクションだけを常設展示することは、ほかにも博物館の所蔵品が多数ございますので、現状の展示スペースを考えますと難しいことと存じます。 しかしながら、常設展示とはならないまでも、一部の展示スペースを有効活用することは可能でございまして、現に、平成27年度の特別展「浮世絵展 描かれた風景」にあわせ特集展示「江戸の色彩」として墨コレクションの中から陣羽織を8点、同じく平成27年度の企画展「くらしの中の民具」では「特別な日の服装」として燕尾服、二重回し、シルクハットを展示させていただきました。 これからも、毎年開催をいたします展覧会や四季折々の常設展示の展示がえに際しまして、可能な限りテーマや趣旨に合致した資料の展示に努力してまいりたいと考えております。
◆25番(大津純君) 現段階では常設展示をするスペースがない、そういった旨の答弁でありました。また、コレクションについてはさまざまな企画展にあわせて紹介をしているということであります。 一宮市の財産として所蔵をしているすばらしいコレクション。実はこういった冊子で見ればわかるわけですけれども、実際、私も博物館で企画展があったときに出かけて、ガラスの展示ショーケース越しにこの陣羽織等の本物を見ると、やはり実際に江戸時代に武士がそれを着ていたという、そういった空気がオーラのように伝わってきます。やはりこういったものは本物を目の前で見るというのが一番感動を覚えますので、今後博物館等において常設的に展示ができるような、そういった施設ができないかなということを要望させていただきます。仮称墨コレクション館的な施設の設置ができないかと、要望だけにとどめておきますけれども、ぜひとも御検討いただきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げまして、この項の質問を終わりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。 続きまして、公民館について少しお尋ねをさせていただきます。 さきに高木議員が公民館について、特に図書についての質問をされました。今回、私は市内の公民館の整備状況について質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 戦後70年が過ぎました。日本の社会環境は大きく変化を遂げてまいりましたが、特に近年は、少子化、高齢化に象徴されるように、人々を取り巻く社会の環境は著しく変化をしております。それは教育の分野においても例外ではないと思います。平成18年に教育基本法が改正され、生涯学習の理念の明確化、学校や家庭、地域相互の連携・協力、これらの重要性がうたわれ、社会教育の重要性が叫ばれるようになりました。こうした教育環境の変化の中で、社会教育の中核的な場としての、また地域住民の教育や交流の場としての公民館の果たす役割はますます注目されてきておると思います。 そこで、初めに公民館の定義について、そもそも論でございますが、お教えください。お尋ねいたします。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 公民館でございますけれども、社会教育法第21条第1項に「公民館は、市町村が設置する。」と規定されていることに基づきまして、一宮市公民館設置及び管理に関する条例において設置が明記されている社会教育施設でございます。 また、社会教育法第20条では「公民館は、市町村その他一定区域内の住民のために、実際生活に即する教育、学術及び文化に関する各種の事業を行い、もって住民の教養の向上、健康の増進、情操の純化を図り、生活文化の振興、社会福祉の増進に寄与することを目的とする。」と規定されており、同法第22条では、その目的達成のために講座の開設や講演会等の開催、各種の団体、機関等との連絡調整、施設の貸し出しなど、さまざまな事業を行うこととなっております。
◆25番(大津純君) 公民館の定義についてお尋ねいたしました。よくわかりました。 次に、公民館の果たす役割、必要性などを教えてください。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 公民館をあらわす言葉に、集う、学ぶ、結ぶがございます。 集うとは、公民館が趣味や教養、体力づくりなど、さまざまな講座や教室、講演会、運動会、体育祭、盆踊り大会、スポーツ大会、文化祭などを開催し、地域の皆さんの学習活動や交流のきっかけとなることでございます。 学ぶとは、公民館が趣味や教養に関する学習を初め現代的な課題の学習など、地域のさまざまな学習ニーズに対応して学習の場や機会、情報を提供し、地域における生涯学習活動の拠点施設として学習したい方を支援することでございます。 結ぶとは、公民館がその地域の歴史や文化、人材、産業など地域の資源を的確に把握し、少子高齢化、過疎化、住民意識の希薄化などの地域の課題を住民みずから解決できるような学習の機会や場を提供し、地域の皆さんのさまざまな学習活動をつなぎ、地域づくり活動の拠点施設となることでございます。 このように、公民館とは学びを通じて仲間づくりをし、地域の暮らしや文化を豊かに育んでいくための地域づくりの拠点施設でございます。 一宮市に公民館が設置されるようになりましてから60年以上が経過した近年、社会情勢の移り変わりとともに公民館の果たす役割についても大きく変化が生じてきており、従来の趣味、教養のための生涯学習の場としての拠点としてだけではなく、地域づくりや地域コミュニティーのさらなる発展に向けた地域活性化のための拠点として、新たな役割が期待されておるところでございます。
◆25番(大津純君) 従来、公民館は、私どもの認識では、生涯学習の一環として教養を高める生涯学習の場というようなことだというふうに思っておりました。ところが、それだけではなく、地域づくりや地域のコミュニティーの拠点、地域活性化のための拠点にもなるんだということが今よくわかりました。 それでは、一宮市内の地区公民館の施設の整備状況をお尋ねいたしますが、地区公民館は、市内に23連区あるわけでございます。全ての連区で整備されていると思いますが、状況をお尋ねいたします。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 地区公民館の整備状況でございますが、市内23連区のうち19の連区に地区公民館が整備されており、社会教育の推進拠点として、平成27年度は年間延べ45万人弱の市民が御利用をいただいております。 しかしながら、現時点では4つの連区--起連区、三条連区、大徳連区、朝日連区で地区公民館が整備されておらない状況でございます。
◆25番(大津純君) 拠点施設であります地区公民館がまだ整備されていない連区があると、このようなお答えでございます。 それでは、今後どのようにして整備を進められていく予定か、お尋ねをいたします。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 本市では、1連区に1館ずつ地区公民館を整備する方針のもと、合併当時、地区公民館がなかった尾西地区におきましても順次整備を進めておりまして、小信中島連区では墨会館を取得、改修して、平成26年11月に小信中島公民館を開設いたしました。また、開明連区では、尾西運動場の改修にあわせて公民館を建設し、平成27年4月に開明公民館を開館いたしました。大徳連区では、現在、尾西配水場内にあります旧下水道建設西部促進センターを大徳公民館へ改修するための実施設計を行っているところでございます。なお、三条連区は尾西生涯学習センターを、朝日連区につきましては尾西南部生涯学習センターをそれぞれ主な公民館活動の拠点としておりますが、地区公民館ではございませんので、各生涯学習センターの一部の部屋を地区公民館へ転用することを視野に入れて検討してまいりたいと考えております。また、起連区につきましては、地元要望をいただいており、今後整備に向けて検討してまいりたいと考えております。
◆25番(大津純君) 今後整備に向けて検討してまいりたいという答弁でございました。非常に前向きな答弁だというふうに聞きました。 それでは、今後、少子高齢化などで公民館の需要がふえると思います。地区公民館が未整備の連区につきましては、できるだけ早い段階で生涯学習の拠点施設--公民館を整備していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 地区公民館のうち、昭和50年代に建設をされた公民館は、老朽化が進み、近年建設されたほかの公民館に比べて狭隘で、かつバリアフリーや利用者ニーズ等に対応できていないため、建設年度に応じて順次建てかえを行っているところでございます。 また、御質問のありました地区公民館が未整備の連区につきましても、既存の建物の改修や転用なども含めまして、できる限り早く整備するよう努めてまいりたいと考えております。
◆25番(大津純君) 公民館は生涯学習の拠点であり、地域づくりや人づくり、自主的な学習活動を支援していく地域の中核的な施設として位置づけられておりますが、さらに、これらの公民館は地域のコミュニティーの場としての役割なども担っていく、地区、地域の拠点施設であります。できる限り早期に整備していただくことを強くお願いいたします。 また、市民ニーズに沿った運営を図り、公民館が市民にとって身近に感じられ、誰もが利用しやすい施設になるように努めていただきますようお願いを申し上げまして、この項の質問を終わります。 続きまして、公共施設の件につきましてお尋ねをいたします。 過日、8月28日、一宮市総合防災訓練が行われました。地震規模マグニチュード8、震度6弱から7を想定した防災訓練に私も参加させていただきました。そこで、建物の倒壊、車両への閉じ込めなどを想定した訓練を目の当たりにいたしまして感じたことがありますので、質問をしたいと思います。 この項の質問は、市内の公共施設の中でも特に建築物の安全性、耐震性についてお尋ねをいたします。 震度6強から7程度の大規模地震に対して、人命に危険を及ぼすような倒壊や崩壊被害がないように定めているのが現行の耐震基準です。大地震に対する公共施設、建築物の安全性について、改めましてまちづくり部にお尋ねをいたします。
◎
まちづくり部参事[建築担当部長](近藤俊伸君) 大地震に対する公共施設の安全性につきましては、学校施設、不特定多数の人が利用する施設、避難所、災害応急対策活動に必要になる本庁舎、市民病院、消防本署については、建物の重要度に応じて構造強度の割り増しを行い、より安全性が確保できるように設計をしております。
◆25番(大津純君) 防災の拠点となる施設は、構造強度の割り増しを行い、さらに安全性を高めているという答弁でございました。構造強度の割り増しというのはどういうことかというと、安全率が例えばオーケーなレベルになるのが100%と仮に仮定すると、それ以上に、150%、200%というふうに頑丈な係数を掛けて計算されたものが安全性を割り増しという言葉で表現されるのではないかなということで、そういうふうにやっているという答弁でございましたので、安心をいたしました。 それでは、旧の耐震基準で建てられた昭和56年以前の市の建築物は幾つありますか。また、耐震補強が必要で、なお耐震施工がされていない建築物はどれくらいありますか、お尋ねをいたします。
◎
まちづくり部参事[建築担当部長](近藤俊伸君) 昭和56年以前の市有建築物は675棟ございます。 平成28年4月1日現在、耐震診断が完了して耐震補強がまだ施工されていない建築物は35棟ございます。
◆25番(大津純君) それでは、耐震補強がまだ施工されていない建物で市民に密着した施設はどのくらいあるでしょうか、お尋ねをいたします。
◎
まちづくり部参事[建築担当部長](近藤俊伸君) 市営住宅4棟、消防分団庁舎、公民館2棟、生涯学習センター西館、産業体育館管理棟及び競技棟の合計10棟ございます。
◆25番(大津純君) 市民に密着した施設ということでお尋ねをしたわけでございますけれども、耐震補強工事が施工されていない建築物は10棟あるということでございます。 それでは、その10棟の今後の見通しはいかがでしょうか。
◎
まちづくり部参事[建築担当部長](近藤俊伸君) 市営住宅につきましては、大山住宅A棟、春明住宅4号棟は本年度施工中でございます。松降住宅西棟、東棟は、平成29年、30年度で耐震補強工事を予定しております。これで市営住宅は全て完了いたします。
◎消防長(後藤保夫君) 消防関係の庁舎につきましては、小信中島分団庁舎が未実施でございますが、平成30年度に建てかえを予定しております。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 公民館につきましては、大和公民館が本年度12月に竣工予定でございます。葉栗公民館につきましては、平成29、30年度で同一敷地に建てかえを予定いたしております。尾西生涯学習センター西館につきましては、平成29年度に解体工事を予定いたしております。産業体育館管理棟及び競技棟につきましては、平成29年度に解体工事を行い、解体工事終了後の平成29年度途中から平成31年度にかけて同一敷地に建てかえを予定しております。
◆25番(大津純君) 耐震補強工事がされていない建物が10棟あるというお答えの中で、各部局で具体的に見通しについて今お答えをいただきました。全て年度を区切ってしっかりやるということのお答えをいただきまして、非常に安心いたしました。ですから、平成31年度で全てが完了するというようなことになろうかと思います。市民に密着した建物の安全性、これは大事な建物でございます。いざとなったときには、そこをよりどころにしなければなりません。前向きな計画がしっかりなされていることを聞き取れて安心いたしました。 今後も、いつ起こるかわからない大地震に対して常に備えをしっかりしていただきますことをお願いいたしまして、この項の質問を終わります。 今回最後の質問になります。 環境部にお尋ねをいたしたいと思います。キソガワフユユスリカについてでございます。 毎年、冬の時期になりますと大発生するキソガワフユユスリカは、木曽川沿川で生活をされる方にとっては大きな迷惑を及ぼす不快害虫であります。吸血性はないとされておりますけれども、蚊が集団でという言葉はおかしいですけれども、柱のような状態になって漂っている、非常に不快害虫であることは間違いありません。 そのキソガワフユユスリカの発生状況や木曽川大堰のゲート操作の試験運用など、さまざまな対策について過去にも平成23年12月議会定例会の一般質問でさせていただきました。今回は、その後の状況、変化について質問させていただきたいと思います。そのとき、木曽川大堰のゲート操作の運用を試みながらいろいろと調査をして、その調査のデータ、結果が出るのは、おおむね5年から10年かかるんではないかというようなことがありました。ちょうど今年度はまずその中間地点の5年目に当たりますので、この質問をさせていただくことになりました。 まずは、キソガワフユユスリカの生活史、いわゆる蚊のライフサイクルを改めてお尋ねいたします。
◎環境部長(波多野富泰君) キソガワフユユスリカは年2回、正確には1冬に2回成虫になって発生する虫でございます。 夏の時期は川底で繭をつくって冬眠ではなく夏眠をしているということで、例年11月から12月にかけて、木曽川の水温が10℃以下になったころに羽化して成虫となるということでございます。このときに成虫となったものがまた産卵をしますと、それが今度は1月から3月にかけて、2回目の成虫となって発生してくるということでございます。この2度目に発生した成虫が産卵いたしましたものは、また幼虫となり、繭をつくって次の夏場を夏眠状態で過ごし、再度11月ごろになって翌シーズンの発生時期を迎えるというのが、キソガワフユユスリカの発生のサイクルでございます。
◆25番(大津純君) 発生サイクルといいますか、ライフサイクルはよくわかりました。 それでは、キソガワフユユスリカの発生状況については、平成28年3月の定例議会で則竹議員が質問されておりますが、そのときの当局の答弁は平成26年度の発生状況に基づくものであったと記憶しております。現時点では平成27年度の発生状況がまとまっていると思いますので、改めて最新の状況をお尋ねいたします。
◎環境部長(波多野富泰君) キソガワフユユスリカの最新の発生状況というお尋ねでございます。 まず、発生状況の調査をしておる箇所でございますが、調査地点といたしましては、祐久、起、小信中島、奥町の4カ所で調査をしております。それぞれに2地点設けておりますので、合計では8地点におきまして、毎年11月から4月までの期間、毎週ユスリカの発生調査を行い、その数を集計しておるということでございます。 木曽川大堰のゲート操作が開始されました平成23年度から平成27年度までの5年間の発生状況の推移でございますが、今申し上げた調査地点4カ所の合計での比較になりますが、年々減少傾向にございます。定点を目視で調査した結果では、平成27年度は、5年前の平成23年度と比較しまして82%の減少となっております。 また、別の調査でございますが、粘着トラップによる捕獲調査の結果を平成26年度と27年度で比較いたしますと、平成27年度の捕獲数は前年26年度の4割程度に減っているといった状況でございます。
◆25番(大津純君) この冬の捕獲数は、平成26年度の4割程度に減少しているとの答弁です。 木曽川で発生するユスリカ類、ユスリカの種類は、キソガワフユユスリカ、コキソガワフユユスリカ、アキヅキユスリカなどありますが、その種類別に変化がわかれば教えてください。
◎環境部長(波多野富泰君) フユユスリカ類の種類別の発生状況につきましては、平成24年度から稲沢市と共同でユスリカの研究者に調査をお願いしておるところでございます。 調査地点といたしましては、稲沢市側が稲沢市ふれあいの郷の1カ所、一宮市側が尾西グリーンプラザと尾西歴史民俗資料館の2カ所の合計3地点でございます。シーズン中、毎月2回、ユスリカ類の種類別発生数を調査いたしまして、さらに、期間中、どの時期に、今、議員が言われましたような、どの種類のユスリカが発生するかといった調査、あるいは分析をしていただいておるところでございます。 平成28年3月の定例会で則竹議員に答弁をさせていただいた際には、平成26年度の調査に基づく答弁といたしまして、キソガワフユユスリカは激減しており、またコキソガワフユユスリカも減少しているといったお答えをさせていただいたところですが、今回、平成27年度の調査では、キソガワフユユスリカ、コキソガワフユユスリカともに、今申し上げました調査時点3カ所ともに捕獲数が少なく、発生のピークもなかなか確認できない状況であったというような報告を受けておるところでございます。 一方で、アキヅキユスリカというユスリカがおります。これは平成25年度から個体数の増加が認められてきたユスリカでございますが、このアキヅキユスリカにつきましては、平成27年度は、年明け平成28年3月の中下旬に非常に多くの個体が捕獲されたということでございます。このアキヅキユスリカは、体長が6ミリから8ミリ程度ございます。そして晩秋と早春に発生する大型種でございます。例年、3月から4月といいますのは、キソガワフユユスリカ類の発生が終息する時期でございます。そうした時期にこのアキヅキユスリカが発生するということで、そうした時期の新たなユスリカ駆除の原因種となるのではないかというような懸念もしておるところでございます。 さらに、今シーズンの調査では、新たにごくわずか、数匹ではございますが、オオユスリカというものが見つかったという報告も受けております。ユスリカ研究者によりますと、オオユスリカは、その名のとおり、体長が10ミリ以上になる国内では最大種のユスリカだそうでして、本来は琵琶湖ですとか諏訪湖などの湖に生息する代表的なユスリカということでございます。このオオユスリカの幼虫の生息環境は泥地ということでございますので、木曽川の河床が砂地であることを考えますと、木曽川全体に広がる可能性は低いと思われますが、大きくて非常に目立つ存在でありますので、アキヅキユスリカ同様に今後の動向を注視してまいりたいと考えております。
◆25番(大津純君) 現在までの発生状況の推移、発生種の変化について答弁をいただきました。全体の発生数は減少しているということであります。木曽川大堰の運用、すなわちアンダーゲートの操作の効果があったと思われます。一方で、新たな新種が見つかったということですので、引き続き調査をお願いしたいと思います。 それでは、大堰の運用以外、ほかにどのような対策を進めてみえますか。また、こうした調査状況や国などと連携したユスリカ対策については、市民にどのように情報提供をしてみえるのかをお尋ねいたします。
◎環境部長(波多野富泰君) 木曽川大堰のゲート操作以外で、国のほうで実施していただいておる対策としましては、木曽川の水位を低下させて、水際を干上がらせて幼虫や卵の駆除を試みます水位低下操作試験、あるいは、川底を鋤簾という金属製のかごですとか大型のデッキブラシを用いて攪拌して幼虫段階での駆除を試みます河床攪拌試験というものを実施しております。 また、ユスリカの飛翔防止対策としましては、木曽川左岸の堤防のり面の雑草の一部を試験的に刈り残すということもしております。これは、ユスリカの休憩場所が比較的低いところを好むと思われておりますことから、草を刈り残しておいて、その場にとどまらせることを狙ったというものでございます。 一方、一宮市の取り組みとしましては、平成26年2月には、朝日地区の堤防道路の一部が拡幅されたことにあわせまして、その場所で市民参加の森づくりの植樹祭を開催いたしました。この植樹祭も、木が伸びれば、草の刈り残しと同様の効果が狙えるのではないかというものでございます。 また、平成27年度からは、こうした対策の検討資料とするために、従来から行っておりました調査に加えまして、効果的な障害物の高さを調べることを目的に、新たに高さ別に粘着トラップを設置いたしまして、高さごとの捕獲数を調査するといった取り組みも開始したところでございます。 さらに、市民の皆様への情報提供といたしましては、これも平成27年度からでございますが、木曽川沿いの連区の町会長会などの集まりに市の職員が出向きまして、ユスリカの発生状況ですとか国や市の対策について説明をさせていただいておるところでございます。今年度、平成28年度におきましても、7月には起連区と朝日連区、8月には小信中島連区に出向きまして報告をさせていただいたところでございます。また、その説明会用に取りまとめました調査資料については、市のウエブサイトに掲載をし、どなたでもごらんいただけるようにしておるところでございます。
◆25番(大津純君) 新しい取り組みも含めて、いろいろと対策をしていただいていることがわかりました。 ところで、現在、濃
尾大橋周辺の木曽川左岸堤防の改修工事が計画をされておるようでございますけれども、これに関連して何か対応を考えてみえますか、お尋ねをいたします。
◎環境部長(波多野富泰君) 御質問の木曽川左岸改修計画に関連いたしましては、ユスリカ対策用としまして植栽用の盛り土が可能かどうか、そういった検討をしていただくように、建設部を通じまして木曽川上流河川事務所のほうに依頼をさせていただいておるところでございます。
◆25番(大津純君) 環境部長にいろいろと答弁をいただきました。 このユスリカ対策、地元にとってはなかなか悩ましい問題があります。中野市長のマニフェスト事業でもあると思いますが、最後に中野市長御自身のお考えをお伺いしたいと思いますけれども、実はこれは平成23年12月に私がこの件で質問させていただきました。先ほども述べましたとおりでございますが、当時は谷市長もこのキソガワフユユスリカ等々の問題には非常に熱心でございまして、15分ぐらい最後のコメントをしていただいた覚えがございます。残り時間はそんなにありませんけれども、ぜひ新市長のお考えを聞かせていただければ幸いかと思いますので、よろしくお願いいたします。
◎市長(中野正康君) 大津議員から、キソガワフユユスリカにつきまして数々の御指摘や御意見をいただきました。 私の見解ということでございますけれども、やはりこれは21世紀型、新しい地球環境問題の一つのあらわれではないかと受けとめております。そのために一宮市が市としてできることもなかなか限られている中ではございますが、愛知県、国--特に河川管理者であります国土交通省、こういうところとしっかり連携してこの問題に取り組まなければなりません。我々としては、地域にお住まいの住民、市民の声をしっかり届ける、突き上げるということで県や国に動いてもらうということで、私としても頑張っていきたいと思っております。 先ほど環境部長から御説明申し上げたとおり、データの上では比較的発生数としては減っているということでございます。ただ、実際の数、データとは違いまして、恐らく地域にお住まいの皆様の体感、体で感じる発生度合いというのは、オオユスリカということで蚊のサイズが大きくなってきましたらまた違ってくるんではないかと。また、従来どおり蚊の柱が立っているというところが変わらないということでありますと、美観、景観、いろんなところに影響があるんだと思います。 そういったことを踏まえて、データの上では、数字の上では減っているからとそこで油断することなく、地域の皆様としっかりコミュニケーションをとるということで、今年度も地域での説明会をそれぞれの連区にお邪魔して開催させていただいております。 大津議員におかれましては、地域の皆様の信頼厚く、いろんな情報が集まってきていると思いますので、引き続きこの問題につきまして御理解と御支援と御協力を賜るようお願い申し上げます。
◆25番(大津純君) 地元の皆さんからは、木曽川大堰が建設されてからユスリカが大量発生したのではないかというふうなことをよく--これはげなげな話でございますが、よく聞きました。しかし、大堰のゲート操作による運用が一定の効果があるといった調査結果もしかりでございます。しかしながら、木曽川大堰、これは愛知県、三重県の農業用水、都市用水の安定供給を目的とする事業でございます。そのために大堰ができたというふうに過去にも教えていただきました。大事な重要な大堰を悪者扱いすることはできませんので、ぜひともいろいろと手をかえ品をかえ、このユスリカ対策には取り組んでいっていただきたいなというふうに改めて思います。ユスリカによる被害のない、よりよい環境、木曽川の清流実現を目指して一層の取り組みをお願い申し上げまして、今回、私の一般質問を全て終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。(拍手)
○副議長(横井忠史君) 暫時、休憩いたします。 午後3時27分 休憩 午後3時37分 再開
○副議長(横井忠史君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 7番、河村弘保君。 (7番 河村弘保君 登壇 拍手)
◆7番(河村弘保君) 本日、9月定例会の一般質問の初日の最終を飾らせていただくことになりました。今までここに登壇をされた方で年齢の話がよく出ましたけれども、私もちょっと冷や汗をかきながらいろいろ考えました。1つだけ見つかりました。平成28年9月7日ということで、28足す9足す7、これが私の年齢になるということで、44歳、記念すべきこの日に一般質問に立たせていただくことをありがたく思います。 それでは、通告に従って一般質問に入らせていただこうと思います。 まず、本日ここに登壇をされた議員からもいろいろと課題として挙げられましたけれども、私のほうからも公民館に関して今回通告を出させていただき、質問をさせていただくことになりました。 公民館活動は、戦後間もない昭和21年に開始をされたと伺っております。それから60年余りが経過をいたしました。この間、公民館は地域の人々にとって大きな役割を果たしてきたんだというお話もありました。今日においても、それぞれの地域性を生かし、多種多様な事業への取り組みがさまざまなされております。 しかしながら、公民館で開設をされております講座については、数は増加傾向にあります。しかし、その内容は、依然として趣味、稽古事に関する講座が多くを占めているのが現状じゃないかと思います。利用者が特定の住民に限定されている、このような傾向にあるのではないかと考えられております。 このような状況を踏まえて、いま一度、地域における公民館のあり方を見直すとともに、幾つか再確認をさせていただきたいと思っております。 文部科学省のホームページに、平成22年度生涯学習施策に関する調査研究というアンケート調査結果が公表されております。 スライドをお願いいたします。 その地域に居住している市区町村における社会教育施設について質問をしたところ、「施設の具体的な役割、活動内容を知っている」と答えた方は、公民館が39.8%ということでございます。参考までに、図書館、博物館をお伝えさせていただくと、図書館は65.1%、博物館は25.4%という値がアンケート調査として出てきております。また、「施設の存在を知っているけれども、役割、活動内容を知らない」と答えた方は、公民館が47.2%、図書館が26.2%、博物館が21.2%、このような割合を示したと言われております。 さらに、使用状況について質問したところ、このようなアンケート調査も掲載をされておりました。「年に数回以上使用している」--私は年に数回以上、公民館を使っているよと答えた方は、公民館が25.8%の方、図書館は46.6%、博物館が11.1%だったということです。一方、「1年以上使用したことがない」--全く使用していないと答えた方は、公民館が62.6%、6割にも上ります。図書館が42.4%、博物館が74.5%というような数字が公表されております。 ここで、ずばり自治体から見た公民館の役割とか活動内容を教えていただこうと思ったんですけれども、先ほど、ここに登壇をされました大津議員のほうから御質問をされ、教育文化部長から、公民館というのは地域の最も身近な生涯学習の拠点だよと、また、生きていく力を身につける基盤となる土壌づくり、このような役割が求められているんだと、またさらに、地域文化の振興を図るとともに地域のコミュニティーづくりを推進していく、このような役割、機能を持っているよ、活動内容を持っているよというような御答弁がありました。 それでは、そのような機能、役割を担う地域の学びの拠点、公民館は、市内に19館ございます。その全ての公民館が御紹介いただきましたさまざま活動拠点として使用され、多くの地域の皆様から愛されている施設であるということは十分承知をしております。しかし、公民館は地域ごとに設置をされているため、それぞれの地域によって、先ほども御答弁がありましたように、利用団体数や人数、あと利用率はそれぞれ大きく違いがあるように思われます。そこで、公民館の利用状況について、利用者数と利用率の高いところ、また低いところの現状について教えてください。
◎教育文化部長(杉山弘幸君) 公民館の利用状況についてでございますが、平成27年度の利用実績で申し上げますと、年間の延べ利用者数が多いところは木曽川公民館で4万5,493人、公民館の部屋の利用率が高いところは神山公民館で50.3%でございます。年間の延べ利用者数が少ないところは宮西公民館で1万4,140人、利用率の低いところは開明公民館で16.3%、次に低いのが宮西公民館で26.9%となっております。なお、開明公民館の利用率が低い理由といたしましては、平成27年4月に開館したばかりのため、利用団体の活動も手探り状態から始まったという事情がございます。一般的には、新設した公民館の利用率は年々向上する傾向にありますので、順次利用率が高くなると考えております。 公民館を利用した内容を見てみますと、第1位はサークル活動でございまして、全体の70%以上を占めております。次に、公民館主催の講座及びイベント、PTA、子ども会、その他各種団体活動となっておるところでございます。
◆7番(河村弘保君) かなり利用者数と利用率のほうで開きがございます。 実際、公民館の利用者数や利用率、これが低くなる要因として、何が一番の要因だと挙げられるのでしょうか。
◎教育文化部長(杉山弘幸君) 利用者数につきましては、人口規模によるところがございますし、施設が古い、部屋数が少ないなどのハード面の原因が考えられます。また、利用率につきましては、例えば駐車場が二、三台しかないところもございますし、部屋が大会議室、小会議室、和室の3部屋しかないところもございます。限られた部屋数のため、利用団体が育ちにくく、結果的に利用率の低下を招いていると考えられます。現状では、新設の公民館と古くからある公民館とのハード面での差が大きいため、連区間で格差が出ている状況でございます。このようなことから、サークル数が一番多いところは、建てかえが済んでおります浅井公民館の78団体、一番少ないところは、部屋数が3部屋の富士公民館の18団体となっているところでございます。
◆7番(河村弘保君) ハード面での差が大きいため連区間で格差が出ているということでございます。利用人数と利用率に関しては、先ほど御答弁をいただきましたように、状況はわかりました。 それでは、各公民館の職員体制、これはそれぞれどうなっているのでしょうか。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 職員体制でございますが、公民館長が1人、公民館主事が1人、その他に鍵管理人数名の体制で運営をいたしております。宮西、貴船、神山、大志、向山、富士、木曽川公民館につきましては公民館主事が常駐し、それ以外の公民館は、会議や行事等の事業ごとに公民館主事が公民館のほうに出向いております。 公民館の貸し館業務は、出張所併設の公民館では平日の日中は出張所職員が対応し、夜間、休日、祝日につきましては地元の方に鍵管理人を委託いたしております。それ以外の公民館につきましては、臨時職員やシルバー人材センターの職員で貸し館業務を行っております。
◆7番(河村弘保君) 公民館長1人、公民館主事1人、そのほかに鍵管理人数名ということで体制を敷いていただいているということですけれども、実際、今現在課題として浮上していることは何かあるのでしょうか。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 公民館主事のうち、13の公民館では再雇用嘱託職員が公民館主事を担当いたしておりますので、勤務時間の制約があるのが課題となっております。しかし、再雇用嘱託職員は行政経験が豊富でさまざまな関係に精通をいたしているなど、よい面もございまして、一長一短があるところでございます。
◆7番(河村弘保君) 行政経験が豊富な方が主事として担当していただいているということは確かに心強いと思われます。ただ、地域の自主性と地域力をこれから育んでいくという面においては、マイナスとなることも承知しておかなければなりません。 さらに、公民館ではさまざまな事業が進められているとお聞きしました。各地域が抱える課題はそれぞれ公民館ごとで異なるのではないかと思われます。このように、公民館には地域の実情に応じた対応が求められております。 このような中、公民館長や実際に推進をしていただいている公民館の役員の資質の向上が重要であると考えております。その取り組みについてお聞かせください。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 本市の公民館活動は、地区公民館長に委託をした事業を中心に、地域の特性を考慮しながら自主的に運営されておりますので、指導者となる人々の理解と協力が何よりも必要になります。 そのため、公民館長や公民館役員を対象にした指導者研修会の開催や、また、公民館長には東海北陸公民館研究大会に御参加をいただき、各地域における社会教育活動の実践発表や情報交換等を通じて公民館関係者と交流を深め、研究、協議を行っていただいておるところでございます。なお、昨年度の指導者研修会は、平成20年の社会教育法の改正に伴い、生涯学習社会教育行政の役割の一つとして、家庭や地域の教育力を向上させていくことが今後一層求められることになったことから、公民館も家庭、地域、学校との一層の連携を進め、また家庭や地域の教育力向上の取り組みを考えるため、公民館と学校との連携を考えるシンポジウムを開催したところでございます。
◆7番(河村弘保君) さまざまその公民館にかかわられる方が情報交換をする機会をたくさん設けていただき、さらなる公民館活動の盛り上がりに寄与していただければと思っております。このように、公民館には地域の実情に応じた対応が求められております。そういった地域の方々との結びつきをいかに強めていくかとの研修内容を踏まえ、さらなる地域力を高めていく運営支援を今後もお願いしたいと思います。 次に、使用料に関してです。 現在、貸し会議室を、一定の時間スペースを借りるとなると有料になります。ただ、公民館は、ある一定の使用制限はあるものの、市民の方は無料で使用が可能です。ほかの有料施設と比較をして、公民館がなぜ無料になっているのか、無料となっている意味を教えてください。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 公民館は、さきに答弁をいたしましたとおり、市民の自主的な学びを支える生涯学習の拠点としまして地域住民にさまざまな学習機会を提供するとともに、培った力を地域づくりに生かして人づくりやまちづくりに寄与するさまざまな取り組みを展開することを目標といたしております。 そのため、例えば、スポーツ文化センターや尾西生涯学習センターの有料利用とは同じような生涯学習活動ではございますが、全市民の皆様を利用対象とする貸し館とは性質を異にいたしております。 本市におきましては、地域に根差しました公民館活動を推進していただく願いのもと、無料で御利用いただいておるところでございます。
◆7番(河村弘保君) 公民館によって、老朽化の問題はありますけれども、あれだけの施設を無料で使用できるというのは非常にありがたいことかと思います。しかし、無料で使用するからには、最低限の共通のルールは遵守、守っていくことが求められております。 次に、利用ルールに関して御質問をいたします。 公民館には貸し出し制限があると思います。どのような場合に利用ができないことになっているのでしょうか。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 公民館の運営方針といたしまして、社会教育法第23条には、営利、政治、宗教に関する制限ないし禁止事項を定めております。これは、社会教育施設として公民館の非営利性と政治的中立性、宗教的中立性を定めたものでございます。特定の営利事業への支援を禁止することにより公平な施設運用を図ろうとするものでございまして、教材と認められるもの以外につきましては物販等の販売はできないこととなっております。
◆7番(河村弘保君) そのような貸し出しルールがあるにもかかわらず、非常に残念な御相談をいただきました。先日、公民館の講座を利用している方から、その講座の終わりがけに資料が配布されたそうです。講座とは関係のない政治運動に関する署名を求められたのですがという御相談だったのです。この方は、みんなが署名をするので、1人だけ署名をしないのも後々人間関係が悪くなってはいけない、また気まずくなってもいけないと思い、署名をされたそうです。 このようなことは貸し出し制限の基準からするとどうなんでしょうかと思いますが、見解をお聞かせください。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 社会教育法第23条第1項第2号では、公民館が特定の政党の利害に関する事業を行い,または公私の選挙に関し特定の候補者を支持することを禁止いたしております。この規定の趣旨につきましては、特定の候補者を支持することを禁止し、公平な施設利用を図るとともに、公民館の政治的中立性を確保しようとするものでございます。 そのため、許可なく公民館建物または敷地内におきまして、広告類の掲示及び配布、寄附金の募集並びに署名活動等はできないこととなっております。
◆7番(河村弘保君) それでは、例えば、今後もうないと思うんですけれども、このように申請の目的と相違した行為が行われて、どうしたらいいかわからない場合、どこに相談すればよいのでしょうか。
◎
教育文化部長(杉山弘幸君) 申請目的と相違した行為が行われた場合につきましては、生涯学習課に御相談をいただくようお願いいたします。禁止行為について説明するなどの注意喚起を行うとともに、改めないようであれば使用を禁止させていただくなどの対応をさせていただきます。
◆7番(河村弘保君) ぜひとも全ての地域の方々が気兼ねなく安心して地域活動に参加できる体制を守り、つくっていくことをお願いいたします。 これは公民館活動とは少し離れますけれども、地域活動の活性化につながる活動として、ここ一宮市でも神山連区のようにフェイスブックを立ち上げて、連区の活動を随時発信している取り組みも開始されています。私もこのフェイスブックを拝見させていただき、ごみ拾いから、あと盆踊り、防災訓練など非常にタイムリーで臨場感のある内容が多数投稿されていましたので、今まで関心の低かった方々への有効なアプローチにもなるのではないかと思います。ぜひとも、こういったSNSを活用していくことも地域活性化につながっていくのではないかと思います。 また、SNSというのは、いざというときの地域防災の面でも非常に役に立っていくのではないかと思います。地域でSNS、フェイスブック等を立ち上げていくことが非常に大切かと思います。 話は少しそれましたけれども、地域住民の教育や交流の場としての公民館の果たす役割がますます注目されてまいります。本日の一般質問においても、高木議員、大津議員、また私と、3人の議員がテーマとして上げさせていただいております。また、6月の議会でも則竹議員が公民館をテーマに質問をされました。今後、本当にますます公民館を活動の拠点として地域力を高めていく試みを市民の方も注目されて見ているのではないかと思います。 そんな中で、地域力を今以上に高めていくために、地域への関心、興味、それを持つきっかけづくりと、誰もが気兼ねなく利用できる管理体制をつくっていくことが非常に大切になってまいります。 公民館を拠点とした地域コミュニティーの強化、活性化に向けてさらなる御努力を--私もさせていただきます。また、市民の方も今まで以上に力を入れていかれると思います。ぜひとも行政のほうも公民館という部分に、地域の拠点に焦点を合わせていただいて、地域力活性化、また地域力を高めていく、そういう支援をお願いしたいと思います。 以上で1つ目の質問を終わらせていただきます。 続きまして、次に、家庭から出るごみについてということで質問をさせていただきたいと思います。 ごみの減量化と再資源化を推し進めていくに当たり、環境への負荷の少ない循環型社会に向けての一宮市の取り組みについて、今回御質問をさせていただきます。 一宮市においては、紙、アルミ缶、スチール缶、ガラス瓶に加え、最近ではプラスチック製の容器包装の分別回収も市民の方々に定着をして、着実にごみ減量化の成果が出てきております。 私も家庭を持ち、最近思うことは、毎日出る生ごみの多さにびっくりさせられています。今までスーパーで購入するお総菜とか、あとコンビニでのお弁当とかレトルト食品とかで間に合わせていた食事が妻の手料理に変わっただけで、これほどまでに排出されるごみの種類が変わるとはと、あっけにとられています。 よくよく調べてみますと、マスコミ等でも報道がありましたけれども、家庭から出る可燃ごみの4割が生ごみであるということが、分析の結果、わかっております。 最近、ごみの排出に興味を持ち、常々ごみ集積場所に目がいくようにもなりました。カラスの食い散らし等でごみが散乱してしまうのが非常に気になるようにもなりました。そのたびに思うことは、家庭から出る生ごみやてんぷら廃油を今よりもさらに削減、また再資源化できないかなと、カラス被害の予防がさらに革新的なごみ減量化につながっていくんじゃないかなと考える次第でございます。 先日も、名古屋のポートメッセで開催をされました環境展2016に行ってまいりました。御存じかと思いますが、今、再生可能エネルギーの一つとして、生ごみや木材などのバイオマスの活用が注目を集めているそうです。 先進自治体の新潟県長岡市、この自治体では、自治体と地域住民が一体となって取り組み、生ごみを発酵させて発生させるバイオガス、これを燃料として発電するバイオマス発電を2013年7月から始めた結果、燃やすごみが3割も減少したと、年間で約2.3億円の財政負担軽減につながったという報告がございました。 一宮市として、ごみの削減、減量化に関して、どこを目標にどんな計画を立てて努めておられるのでしょうか。
◎環境部長(波多野富泰君) 一宮市としましては、計画期間を平成18年度から32年度までとする一般廃棄物処理基本計画というものを策定しておりまして、ごみの再資源化や適正な処理を進めているところでございます。 家庭から出るごみ量の減量目標につきましても、この計画で定めております。プラスチック製容器包装の資源化などによりまして、平成17年度には745グラムでありました1人1日当たりのごみの排出量、これを530グラムに減少することを一宮市としての目標として掲げております。
◆7番(河村弘保君) 目標は環境目標という形で1人1日当たりの排出量を立てられているということです。 では、その計画に対して実際はどう推移しているんでしょうか。
◎環境部長(波多野富泰君) 今、平成17年度は1人1日当たり745グラムと申し上げました。指定ごみ袋制を導入し、プラスチック製容器包装を資源化するようにしました平成20年度には、この数字が1人1日当たり605グラムに減少しております。最近では、平成25年度はそれが604グラム、26年度は605グラム、昨年度27年度は593グラムというふうに推移をしております。
◆7番(河村弘保君) グラム数で聞いてもちょっとぴんとこない部分があるんですけれども、実際500グラムというのは、想像しやすいように例えてみると、水1ミリリットル当たり1グラムと考えると500ccのペットボトル1本分と考えられます。そう考えると、毎月1人が1カ月に500ccの--「おりひめ」でもいいです--水の入ったペットボトル30本以上の重さのごみを出していると考えてよいでしょうか。
◎環境部長(波多野富泰君) 議員のおっしゃるとおりでございます。 ちなみに、今申し上げました平成27年度の1人1日当たり593グラム、これに30日を掛けますと、1カ月当たりでは約18キログラムということになります。
◆7番(河村弘保君) 1カ月に約18キログラム、1人が出しているということなんですけれども、それで心配になってくるのが一宮市のごみ焼却施設、さらに埋立場。これはあと何年使用することができるのでしょうか。
◎環境部長(波多野富泰君) まず、平成10年3月に完成いたしました現在のごみ焼却施設のほうでございます。これは、ただいま平成26年度から29年度にかけて基幹的設備改良工事を行っております。その工事が完了した後も毎年適正なメンテナンスを行っていけば、少なくとも平成44年までは使用できるだろうというふうに考えております。 一方、光明寺の最終処分場につきましては、現在は焼却残渣と、それから不燃物の破砕の残渣でございますが、それの総量の2割程度を埋め立てしておるところでございまして、残る8割につきましては、通称アセックといっておりますが、県内の財団法人愛知臨海環境整備センター、あるいは県外2カ所の民間の最終処分場のほうへ搬出をしております。 今後も光明寺最終処分場への埋め立てを毎年度総量の2割程度にとどめていきますれば、平成40年ごろまで使用できるであろうというふうに考えております。
◆7番(河村弘保君) 参考までにお伺いをいたします。 ごみ焼却施設を少なくとも平成44年まで使用ができるということですが、今が平成28年ですので、あと16年使えるように今工事を進めているということですが、工事費の総額はどれくらいになるのでしょうか。もっとかみ砕いて、私たち市民1人当たりの負担額というのはどのくらいになりますか。その焼却施設を16年使う権利を買うというような形のニュアンスになると思うんですけれども。それと、光明寺最終処分場への埋め立て処理ができなくなると予想される12年後の平成40年以降はどうしていくのか、検討されている内容を少しお話しできる範囲で教えてください。
◎環境部長(波多野富泰君) 今実施しております基幹的設備改良事業の費用が1人当たりどのぐらいの負担になるかという御質問かと思います。 基幹的設備改良に係ります工事請負費、それと工事監理業務委託料、この4年間の総額は約81億5,000万円ということでございます。これを人口38万6,000人で割りますと、市民1人当たりに御負担いただく額は約2万1,000円というふうになります。 次に、現在の光明寺最終処分場の埋め立てが完了した場合の対応でございます。こちらは、現在地の隣に第2期分の処分場用地を確保いたしておるところでございます。現在の処分場の埋め立て完了前の適切な時期に、この第2期分の整備工事に着手したいと考えております。なお、この第2期分の用地の広さとしましては、現在使用しております処分場の8割程度の広さの土地になります。
◆7番(河村弘保君) いずれにしましても、ごみの処理に関しては、今後10年というスパンで考えると、生活を送る私たちの上で先延ばしできない、待ったなしの重要な課題として強く取り組んでいかなければいけない状況にあるということはわかりました。 さて、10月には、ここ一宮市においても環境月間と銘打って取り組みを強化されております。 再度、取り組み目的と、あと環境部としての意気込みを教えてください。
◎環境部長(波多野富泰君) 今御紹介いただきましたように、市では毎年10月を一宮市環境月間と位置づけております。 目的ということですが、環境に優しく、誰もが快適に暮らせるまちを目指して、環境保全ですとか、ごみ減量に対する理解及び活動の一層の推進を図るといったことを目的としております。 意気込みということでございますが、各種環境月間行事を展開しながら、市民の皆様のごみ減量等、御協力いただいて、実際に減量につながるように頑張ってまいりたいといったところでございます。
◆7番(河村弘保君) 昨年度も環境月間の取り組みをされました。今までの環境月間の取り組みから、こんなことをもう少しすればよかったなとか、改善点として考えられていること、挙がっていること、もしそのようなことがあれば教えていただけますか。
◎環境部長(波多野富泰君) 環境月間の具体的な取り組みといたしましては、ミス七夕を一日環境部長として委嘱し、市長とともに市内の大型ショッピングセンターにおいて、ごみの減量化、あるいはリサイクルの推進についての街頭啓発を実施しております。 また、保育園児の保護者の方に実際にごみ収集を体験していただく、お父さん、お母さんごみ収集にトライと銘打った催し、あるいは古着を使っての草履をつくる講座ですとか、ごみの排出を少なくする調理方法や食器の洗い方を学ぶエコクッキング講座、そういったものを開催してきたところでございます。 反省点ということでございますが、今申し上げました講座などは、参加していただける人数に限りがあると考えております。可能な限り多くの方に参加していただけるような工夫をしていく必要があるのかなというのが反省点といいますか、課題だと考えております。 また、そうした中で、第2次環境基本計画の中で子供向けの環境イベントを実施するとされておりますことから、今回、来月10月の下旬から11月上旬にかけまして、新たに子ども環境週間エコフェスと題しまして、どなたでも参加していただけるイベントを今年度から実施する予定で考えております。 今申し上げたような行事の充実を図りながら、引き続き環境保全やごみ減量に関する啓発を行ってまいりたいと考えておるところでございます。
◆7番(河村弘保君) 家庭でのごみ削減への1人1人の意識が高まるきっかけとなる、そういう取り組みを継続してお願いできればと思います。 そこで、排出されたごみの処理費用というのは、先ほどの焼却施設の長寿命化にかかる費用と同じような形で、私たちが納めている税金から支払われております。参考までに、年間1人当たりのごみの処理にかかる費用は、ここ数年で幾らかかっているのでしょうか。
◎環境部長(波多野富泰君) 投資的な経費に当たります基幹的設備改良工事などの費用は除いて計算をいたしますと、1人当たりのごみ処理単価は、平成25年度が9,442円、26年度が8,753円、27年度は8,947円となってございます。
◆7番(河村弘保君) 単純には計算できないんですけれども、3人の家族だと、年間で約3万円ぐらい処理費用にかかってしまうんだという状況でございます。 一宮市においては、生ごみも可燃ごみとして一緒に焼却処分をしております。 そこで、生ごみ以外の可燃ごみを燃やすのと、水気のある生ごみのまざった可燃ごみを燃やすのとでは、単純に時間とコストの面からいうとどの程度差が出てくるのでしょうか。
◎環境部長(波多野富泰君) 実際に生ごみだけを分けて燃やすというようなことをしておりませんので、どの程度の差が出るのかといったことは把握できておりませんが。実際のごみ焼却に際しましては、私どもでは、水分の多い生ごみは燃焼効率が当然下がりますので、ごみピット内で水抜きをしつつ、カロリーの高いごみと攪拌、混合しながら効率的な焼却を心がけておるところでございます。
◆7番(河村弘保君) 生ごみを出すことにより、カラスの被害が多くなると言われております。また、生ごみを減らせば、逆にカラスの被害が少なくなるのではないかと思います。 現状では、行政としてどのような生ごみ減量対策を行っているのでしょうか。
◎環境部長(波多野富泰君) やはり啓発が中心になってしまうのかなと思っておりますが、市のウエブサイト、あるいはごみと資源の分け方・出し方辞典、さらにはモニター通信ですとか街頭のキャンペーンといったもので、水切りをしっかりして出していただきたいといったようなことを市民の皆様にお願いすることが中心になってくるかと思っております。 また、家庭から出る生ごみの自家処理による減量、そうしたものを推進するために、生ごみ処理機等の購入に対する補助も行っております。補助対象機器と補助金額を申し上げますと、電動の生ごみ処理機については、購入金額の2分の1の補助率で上限を3万円としております。また、コンポストと呼ばれております生ごみの簡易堆肥化容器は1器につき3,000円。そして、生ごみ発酵用の密閉容器というものがございます。これは15リットル以上のものは1個につき1,000円、それから15リットル未満のものは2個につき1,000円といった補助金を出しております。
◆7番(河村弘保君) では、それらの補助の普及率と、あと、現実的にどのぐらいの生ごみが減量できているのか、これをどういうふうに考えられるのか教えてください。
◎環境部長(波多野富泰君) 先に生ごみの減量のほうからお答えさせていただこうと思います。 収集した可燃ごみ全体の増減といったものは私どもでも把握し、比較はできておりますが、その増減の理由が水切りによるものなのか、水切りを徹底していただいたことによるものなのか、それ以外の理由によるものなのかということは実際には判別できずにおります。そうしたことから、水切りによって実際どれだけ減量できたかというのは計算できないのが実情でございます。 一方、生ごみ処理器等による減量効果を推測いたしますと、平成23年度から27年度の間に補助した機数は合計で728機ございます。各世帯で1機ずつ保有していただいておるとしましても、普及率は0.5%程度にすぎないというのが現状でございますが、それでも、家庭から出る可燃ごみの4割が生ごみで、それを減量できたというふうに考えますと、今申し上げました728機、0.5%の普及率でも、年間145トンほど減量できたのではないかと推測をしておるところでございます。
◆7番(河村弘保君) まだまだこの部分には力を入れていけるのではないかと思います。 仮定の話になり、申しわけありませんけれども、もし今排出されている可燃ごみの4割に当たる生ごみ、これを全て家庭で処理することが常識化した場合、年間どれくらいの可燃ごみの削減が見込めるのでしょうか。
◎環境部長(波多野富泰君) 各御家庭から出されておる可燃ごみの中の4割の生ごみが全てなければということだと思います。全て各御家庭で堆肥化等で処理をしていただいた場合には、年間約3万トンの可燃ごみの削減につながると見込んでおります。
◆7番(河村弘保君) それでは、年間約3万トンの可燃ごみの削減が見込まれるということなんですけれども、実際今、生ごみ処理機等に対する補助制度はあります。ただ、この補助制度に対して、現在抱えている課題はあるのでしょうか。
◎環境部長(波多野富泰君) 先ほども生ごみ処理機の普及率が0.5%ほどと非常に低いというようなことを申し上げました。それが補助制度の課題ではないかと考えております。 普及率が低い理由として考えられますのは、生ごみの簡易堆肥化容器ですとか発酵用密閉容器といいますのは、実際に使いますと、においが発生するというようなことがあって、設置する場所が限られてくるといったこと、あるいは電動生ごみ処理機については電気代の負担がふえると、そういったようなことも利用者がふえない要因となっているのではないかと考えておりますが、この生ごみ処理機の普及につきましても、機会を見て市民の皆さんにPRをしてまいりたいと考えております。
◆7番(河村弘保君) 市民の方々にどんどん知っていただいて、御活用いただきたいと思っております。 生ごみ処理機にも、今話題になっているバイオ消滅型の家庭生ごみ処理機というものが発売されております。乾燥型の生ごみ処理機と何が違うのでしょうか。
◎環境部長(波多野富泰君) 乾燥型、あるいは乾燥式と呼ばれております処理機は、微生物を投入せずに、生ごみを熱風で乾燥させて減量させるタイプのものでございます。これに対して、バイオ消滅型、バイオ式といわれるものは、微生物を投入して電動で攪拌、それから加温--温めまして生ごみを減量し、消滅もしくは堆肥化させるという方式のものでございます。 いずれの方式につきましても、私どもの購入補助金の対象にはなっております。
◆7番(河村弘保君) スライドをお願いします。 これが生ごみの処理の状況についてまとめたものです。実際、国、自治体が非常に困っていると、また市民の方も非常に困っているということでございます。 日本は世界の焼却場の60%を保有していると言われております。また、埋立場所が、先ほど御答弁がありましたように10年スパンでなくなっていく、次を考えていかなきゃいけないという課題も残りました。 国、自治体ともに、焼却場を建てかえるにも経費が必要になってくる。また、ごみを焼却していくにも費用がふえてくる。その上で、各自治体はごみ袋を有料化したり、あと生ごみ処理機に助成金をつけているんですけれども、なかなか普及をしないと。これは、まさにまだまだ取り組みが強化できる、そういう分野であるかと思います。 私も最近、家庭用生ごみ処理機を買って一回やってみました。実際その模様を見ていますと、バイオ消滅型の家庭用生ごみ処理機というのは、今、空気清浄機能がついているそうです。やはりにおいが発生するので、なかなか家の中には設置できないという課題があったので、空気清浄機能が今ついているそうです。水分をよく切った生ごみをこのように投入していただくと、ふたを閉めるだけで分解処理がスタートする。バイオの力で水と炭酸ガスに分解して、早いものは10分から20分で生ごみ自体がなくなってしまう、そういうような生ごみ処理機が発売をされております。 実際、写真を見ていただきますと、これぐらいの生ごみをぼんと入れていただくと、5分後、ほとんど芯以外は何もないという状態です。10分後、何もなくなっちゃいました。 このバイオ土というものは半永久的に使えるということで、物すごく便利だなとうちの妻も言っておりました。 このようなものが今発売をされております。 スライドありがとうございます。 生ごみ処理機というのは、まだ普及率が0.5%ということでございました。これから生ごみをどれだけ削減していくかによって、税金の使い道に対する効果もはかり知れないかと思います。 ここで提案です。 少しでも生ごみ処理機を家庭で使っていただけるように、さらに展示会等、また助成金等の上限金額の検討、また上限金額をさらに上乗せしていただくような検討をしていただきたいと思っております。 生ごみを家庭で消滅させてしまうバイオ型の家庭用生ごみ処理機に関して、導入時にさらなる補助金額の上限設定の上乗せをお願いしたいと思います。実際、乾燥型、バイオ型で大体の値段を比較すると、乾燥型に大概2万円ぐらい、ちょっと上乗せの金額で、消滅型のバイオ型の家庭用生ごみ処理機が購入できるかと思います。 何かのそういうようなきっかけで普及率が上がって、生ごみは各家庭で処理するものだというような考え方が理想かもしれないんですけれども、1人1人に根づいてくれば、当然ながら必要以上に生ごみを出さない、そういうように心がける意識も強くなってくると思います。 さらに、今、日本中で問題視され始めた食品ロスへの取り組みにもつながっていくのではないかと思います。 また、私たち男の立場からすると、どうしてもこういった生ごみ処理機などのごみにかかわる便利なものに対しての関心は、女性と比較すると高くありません。ですから、関連企業の御協力も仰ぎながら、男の立場からも実際に見て聞いて触れる、そういったごみ削減に係る展示会などを積極的に開催してほしいと思っております。市役所西側のスペースを活用してもいいかと思います。とにかく、仮想未来世代とよく言われますけれども、まだ生まれていない世代が引き続きこの社会資本を継続して安心して使っていただけるように、今、私たち1人1人が力強く取り組んでいく必要があるのではないかなと思っております。 ぜひともこの生ごみに関する取り組みをさらに強くお願いいたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。本日はありがとうございました。(拍手)
○副議長(横井忠史君) お諮りいたします。 議事の都合により本日はこの程度にとどめ、明日午前9時30分より会議を開きたいと思います。これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。 本日はこれをもって散会いたします。 午後4時24分 散会...