豊橋市議会 > 2021-03-29 >
03月29日-06号

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  1. 豊橋市議会 2021-03-29
    03月29日-06号


    取得元: 豊橋市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-14
    令和 3年  3月 定例会議事日程(第6号)                      令和3年3月29日 午後1時開議第1 議案第4号 令和3年度豊橋市一般会計予算第2 議案第5号 令和3年度豊橋市競輪事業特別会計予算第3 議案第6号 令和3年度豊橋市国民健康保険事業特別会計予算第4 議案第7号 令和3年度豊橋市総合動植物公園事業特別会計予算第5 議案第8号 令和3年度豊橋市公共駐車場事業特別会計予算第6 議案第9号 令和3年度豊橋市母子父子寡婦福祉資金貸付事業特別会計予算第7 議案第10号 令和3年度豊橋市後期高齢者医療特別会計予算第8 議案第11号 令和3年度豊橋市水道事業会計予算第9 議案第12号 令和3年度豊橋市下水道事業会計予算第10 議案第13号 令和3年度豊橋市病院事業会計予算第11 議案第17号 豊橋市の政策推進における部等の役割を定める条例の一部を改正する条例について第12 議案第18号 豊橋市長の在任期間に関する条例について第13 議案第19号 豊橋市職員定数条例の一部を改正する条例について第14 議案第20号 豊橋市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について第15 議案第21号 豊橋市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例について第16 議案第22号 豊橋市長の調査等の対象となる法人を定める条例の一部を改正する条例について第17 議案第24号 豊橋市手数料条例の一部を改正する条例について第18 議案第25号 豊橋市図書館条例の一部を改正する条例について第19 議案第26号 豊橋市母子父子福祉手当支給条例及び豊橋市母子父子家庭等医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例について第20 議案第27号 豊橋市食品衛生条例及び豊橋市保健所及び保健センター条例の一部を改正する条例について第21 議案第28号 豊橋市浄化槽保守点検業者の登録に関する条例の一部を改正する条例について第22 議案第30号 豊橋市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例について第23 議案第31号 豊橋市営自転車競走条例の一部を改正する条例について第24 議案第32号 豊橋市まちなか広場条例について第25 議案第33号 豊橋市まちづくり景観条例について第26 議案第34号 豊橋市火災予防条例の一部を改正する条例について第27 議案第35号 市道の路線廃止について         (東田町35号線以下41路線)第28 議案第36号 市道の路線認定について         (賀茂町210号線以下57路線)第29 議案第39号 包括外部監査契約の締結について第30 議案第41号 令和3年度豊橋市一般会計補正予算(第1号)第31 議案第42号 令和3年度豊橋市下水道事業会計補正予算(第1号)第32 議案第43号 令和2年度豊橋市一般会計補正予算(第16号)第33 議案第44号 令和2年度豊橋市下水道事業会計補正予算(第2号)第34 議案第29号 豊橋市国民健康保険条例の一部を改正する条例について第35 議案第38号 監査委員の選任について第36 議案第45号 令和2年度豊橋市一般会計補正予算(第17号)第37 議案第46号 固定資産評価員の選任について第38 議案第37号 副市長の選任について第39 報告第3号 専決処分の報告について         (議決事項中変更について)第40 報告第4号 専決処分の報告について         (損害賠償の和解及び額の決定について)第41 報告第5号 債権放棄の報告について本日の会議に付した事件1 発言の取り消しについて2 陳情審査結果の報告について3 日程第1.議案第4号令和3年度豊橋市一般会計予算から、日程第33.議案第44号令和2年度豊橋市下水道事業会計補正予算(第2号)までの33件4 議決事件の字句及び数字等の整理を議長に委任5 日程第34.議案第29号豊橋市国民健康保険条例の一部を改正する条例についてから、日程第41.報告第5号債権放棄の報告についてまでの8件6 議案会第2号 豊橋市議会会議規則の一部を改正する規則について7 議案会第3号 豊橋市議会委員会条例の一部を改正する条例について出席議員 36人     本多洋之             伊藤哲朗     石河貫治             宍戸秀樹     梅田早苗             及部克博     古池もも             山本賢太郎     二村真一             近藤修司     中西光江             鈴木みさ子     川原元則             長坂尚登     尾崎雅輝             近藤喜典     松崎正尚             市原享吾     小原昌子             山田静雄     向坂秀之             尾林伸治     星野隆輝             斎藤 啓     堀田伸一             伊藤篤哉     豊田一雄             坂柳泰光     古関充宏             田中敏一     近田明久             沢田都史子     鈴木 博             廣田 勉     芳賀裕崇             寺本泰之欠席議員 なし説明のため出席した者     市長        浅井由崇   副市長       金田英樹     副市長       有野充朗   総務部長      稲田浩三     財務部長      黒釜直樹   福祉部長      西尾康嗣     健康部長      撫井賀代職務のため出席した者     事務局長      小田恵司   議事課長      前澤完一     庶務課長      中木真一   議事課長補佐    杉浦寿実     議事課主査     石川さおり  議事課主査     権田 功     書記        河西雅朗   書記        目 美菜子     行政課長      前田 出     午後1時開議 ○田中敏一議長 ただいまから本日の会議を開きます。----------------------------------- 日程に入る前に、この際、お諮りいたします。 寺本泰之議員から、3月8日の一般質問の質問中における発言について、また、尾崎雅輝議員から、3月9日の一般質問の質問中における発言について、一部取り消したい旨の申出がありました。寺本泰之議員及び尾崎雅輝議員からの発言取消の申出を許可することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○田中敏一議長 御異議なしと認め、そのように決定いたしました。 次に、去る3月9日の本会議において、委員会に送付しました陳情について、予算特別委員会委員長からは、当局において慎重に検討し、処置されるよう要望することに決定した旨、また、議会運営委員会委員長からは、陳情の提出があったことを確認することにとどめることに決定した旨、報告がありました。----------------------------------- これより日程に入ります。 日程第1.議案第4号令和3年度豊橋市一般会計予算から、日程第33.議案第44号令和2年度豊橋市下水道事業会計補正予算までの以上33件を一括議題といたします。 さきに審査を付託いたしました委員会委員長の報告を求めます。 予算特別委員会向坂秀之委員長。     〔向坂秀之予算特別委員長登壇〕 ◆向坂秀之予算特別委員長 本委員会に付託されました議案第4号令和3年度豊橋市一般会計予算をはじめとする33議案につきましては、3月23日に審査を終了しましたので、その審査経過の概要及び結果を御報告いたします。 各議案については、7日間にわたり委員会を開催し、当局から順次説明を求め、質疑応答が交わされました。審査区分における質疑後、本多洋之委員ほか23名から、議案第4号に対し、また、長坂尚登委員から、議案第18号に対し、それぞれ修正案が提出され、提出者から説明を求めた後、質疑応答が交わされました。 その後、全議案、議案第4号及び議案第18号に対する修正案について一括して意見の表明がなされました。 では、採決の結果を申し上げます。 初めに、議案第4号について、初めに、本多委員ほか23名から提出された修正案につきましては、起立採決の結果、起立多数により可決すべきものと決定いたしました。 次に、修正部分を除く原案については、起立採決の結果、起立多数をもって修正部分を除く原案のとおり可決すべきものと決定しました。 次に、議案第5号、議案第7号から議案第9号まで、及び議案第11号から議案第13号までの以上7件については、いずれも全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。 次に、議案第6号及び議案第10号の以上2件については、起立採決の結果、起立多数をもって、原案のとおり可決すべきものと決定しました。 次に、議案第41号及び議案第42号の以上2件については、いずれも全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。 次に、議案第43号及び議案第44号の以上2件については、いずれも全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。 次に、議案第17号、議案第19号から議案第22号まで、議案第24号から議案第28号まで、議案第30号から議案第36号まで、及び議案第39号の以上18件については、いずれも全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。 次に、議案第18号について、初めに長坂委員から提出された修正案につきましては、起立採決の結果、起立少数により否決すべきものと決定いたしました。 次に、原案については、起立採決の結果、起立少数をもって否決すべきものと決定しました。 以上、御報告といたします。 ○田中敏一議長 ただいま委員長から報告がありました議案第4号令和3年度豊橋市一般会計予算に対する修正案については、その写しを配付しております。 それでは、委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「進行」と呼ぶ者あり〕 ○田中敏一議長 質疑なしと認め、以上で質疑を終わります。 これより討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。 初めに、及部克博議員。     〔及部克博議員登壇〕 ◆及部克博議員 私は、まちフォーラムを代表して、ただいま上程されております議案第4号令和3年度豊橋市一般会計予算をはじめとする全ての原案に対し、賛成の立場で討論をいたします。 昨年11月に豊橋市長選挙が行われ、現市長を破って第35代目の市長として浅井市長が就任されました。折しも、その直後の12月には新型コロナウイルス感染症の拡大による二度目の緊急事態宣言が発令され、本市でも感染者が急増するなど予断を許さない状況にある中、令和3年度予算が編成されました。 令和3年度予算の特徴は、コロナ禍を乗り越え新たな時代に向かうひとづくりまちづくり予算と題し、五つの重点的に推進する取組を中心に、新しい時代に対応した豊橋の創造に向け意欲的に挑戦する予算編成とされております。中でも喫緊の課題である新型コロナウイルス感染症対策については、市民生活を守る受診・検査体制の確保に加え、ワクチン接種の準備や豊橋市民病院では感染症専門の病棟を増設することで、今後懸念される変異種への対応や第4波に備える取組を確認することができました。 加えて、疲弊している中小企業などへの支援策として、がんばる事業者を応援するプレミアム付電子商品券では、キャッシュレス決済の推進が図られるだけでなく、感染症対策としても大いに効果が期待され、市内経営者だけでなく市民の皆様にも配慮がなされた施策となっております。 補正予算でも、例えば、市民の足として欠かせない公共交通に対しても、コロナ禍の厳しい環境下において減便しなかったバス事業や、自粛等での影響で利用者が激減しているタクシー事業に対しても積極的に支援を行ってきた経緯がありますが、サービス業を中心とする様々な分野で疲弊しており、苦しんでおられます。ぜひとも迅速かつ臨機応変にちゅうちょなく感染症対策を実施していただくことに期待をいたします。 今後は感染症収束後のポストコロナを見据えた取組が重要となります。豊橋初となるスマートインターチェンジの設置に向けた調査が進められますが、産業基盤の強化につながり、かつ防災支援ルートの確保などが期待されることから、早期実現に向けて積極的に取り組んでいただきたいと思います。 浅井市長は、所信表明の中で、AIやICTなど、先進技術の積極的導入によるスマートシティ化を進めると述べられているように、スマートシティに向けた基盤整備に関する予算が計上されております。 近年、IoTやビッグデータなどを活用したスマートシティ実現に向けての動きがありますが、自治体だけで実現できるものではなく、まさに官民連携でつくり上げるものであります。新たなイノベーションの拠点づくりと同時に、そのために必要なスマートシティ構築に向けて積極的に取り組んでいただくことに大いに期待をいたします。 今後、人材の確保や新しい産業創出につなげるためには、スマートシティの構築だけでなく、選ばれるまちとなる移住促進につながるような独自施策が不可欠となりますが、いまだ教育にかかる家計の負担は大変に大きく、負担軽減を図るため給食費の無償化に取り組むことは、選ばれるまちとなるための独自の施策となり得ると期待されるところでもあります。 給食費の無償化については、様々な議論がありました。確かなことは、昨年の9月に前市長の指示の下で実施されました10%マイナスシーリングによる削減効果額を活用するものであり、財源の確保策は明確であること、決して無償化のためのシーリングではないということ、さらには、この無償化によって削減した事業はなく、事業の停滞や弊害を起こすこともないということが明らかになりました。 次に、多選自粛条例についてであります。多選は一般的に行政のマンネリ化を招くおそれがあると言われますが、本市でもこれまで多選による弊害の懸念があったことは、今回の選挙結果からもうかがえます。 思い起こせば、当時4期目を目指した現職市長に対し、三つのCを掲げ多選禁止条例の制定を公約に訴えて、前市長は当選を果たされました。その後、多選禁止条例の制定を目指した経緯があったことからも、当時から多選の弊害は存在していたと考えざるを得ません。確かに選挙公約が全てではありません。しかし、その一方、選挙公約で掲げた給食費の無償化や多選自粛条例ともに投票行為として評価されたことが何よりの民意であり、市民の声であるということの、事実を重く受け止めることが大切だと考えます。 私のよく知る企業では、問題が発生したときや会議の場で投げられたテーマに対し、「無理です。できません」というような発言はタブーとされています。できない理由を並べるぐらいなら、どうすればできるようになるかを考えろというように言われます。難しい問題や高い壁にぶつかったときこそ互いに知恵を出し合い、建設的な話合いをすることが重要だということです。 また、議会と市長をはじめとする執行機関とは、よく車の両輪の輪に例えられます。対等な立場に立ち、お互いを尊重し、市民のためのよりよい市政の実現を目指して建設的に議論し合うことが大切であるということを、いま一度、肝に銘じなければなりません。 最後に、本年をもって退職、あるいはそれぞれの立場で新たな人生を進まれる多くの職員の皆様に、これまでの市政発展に対する御功績に心から感謝を申し上げるとともに、今後の御健勝と御活躍を心より祈念を申し上げまして私の討論といたします。 ○田中敏一議長 次に、斎藤 啓議員。     〔斎藤 啓議員登壇〕 ◆斎藤啓議員 日本共産党豊橋市議団を代表して、3月定例会に上程された諸議案についての討論を行います。 まずは、各議案に対する態度です。議案第4号令和3年度豊橋市一般会計予算、修正案を含む、議案第6号令和3年度豊橋市国民健康保険事業特別会計予算、議案第10号令和3年度豊橋市後期高齢者医療特別会計予算、議案第18号豊橋市長の在任期間に関する条例について、以上の4議案について反対です。他の議案については賛成です。 本議会にかけられた予算案は、昨年11月の市長選挙で当選した浅井新市長の下で編成される最初の予算案です。私ども日本共産党は、浅井市長の市政運営につきましては、一つ一つの施策や事業を市民目線で、その是非を判断する、いわゆる是々非々の立場で臨むということで対応をしております。 浅井市長は、予算大綱説明の中で、未来の本市を担っていくのは人であり、人づくりはまちづくりの土台であろうという考えを披露されました。少人数学級や幼児教育・保育の無償化など、国の進める施策も生かしつつ、市独自でも小学校給食費の無償化をはじめ、教育の一層の充実を図ることを予算に盛り込まれています。 さらに暮らしと産業を支える基盤整備として、自然災害への備え、また、コロナ禍への対応と、コロナ禍における人の流れの変化をつかみ、人材確保と産業創出、社会インフラ整備に取り組むとしています。 1月に議決をされた第6次総合計画に基づいた、こうした大きな方向性については、日本共産党としても一定の共通の理解を持っているものです。そのことを踏まえて、予算の原案全体に対しては一定の前向きの評価ができるものだと考えておりました。その上で、個々の事業ベースで論じていきたいと思います。 まずは、予算特別委員会の中でも、委員の間で大きな論点となり、修正案が提案、可決をされた小学校給食費の無償化についてであります。豊橋市は予算の見どころの中で、小学校給食費の無償化について、子どもたちの健やかな心と体を育むとともに、保護者の教育費負担を軽減するためとしています。また、私の代表質問への答弁で、市長は、人づくりのために、今ちゅうちょすることなく子育てや教育への予算配分を手厚くするのが重要。給食は心と体の基礎を育む小学生にとって大きな役割がある。そして給食費を無償化することで、豊橋を子育てしやすく教育に手厚いまちにすることを目指す、このような答弁を行っております。私ども日本共産党としては、給食は単なる食事の提供ではなく、心と体を育てる教育の一環であり、義務教育は無償という憲法の定めにもあるように、誰もが教育は無償で受けられるのを原則とするべきだ。学校施設や学校で行われる授業そのもの、教科書、これらのことと同じように給食費も無償化にしていくのが本来の考え方であると考えており、市長の決断を歓迎しておりました。 市は新年度予算編成の中で、10%シーリングによる恒常的な経費を削るなど、5億円の財源を確保し、財政調整基金から3億円の取崩しによって、新年度における給食費無償化の財源としています。財政調整基金については、令和4年度は2億円、令和5年度は1億円の取崩しで財源を確保できるということも示されております。財政の見通しとしては、小学校給食費の無償制度がきちんと維持ができるということを示しています。 しかし、予算特別委員会で自民党、公明党、紘基会、元輝会、とよはし みんなの議会に所属をされる議員の皆さんが、給食費無償化を削減する修正案を提案し、可決をしてしまいました。 先ほど申し上げましたように、予算原案において、市の小学校給食費無償化の制度は、財源も、その目的も明らかになっています。就学援助等によって、既に給食が無償になっている人がいるといった議論もありましたが、就学援助を受けることへのスティグマなどもある中で、対象所得の全ての人が就学援助で捕捉をされているわけではありません。生活保護に準じる準要保護の対象所得を超えていても、現在のコロナ禍での子育て世帯の生活実態は深刻なものがあります。給食費は年間でおおよそ4万5,000円、子どもが3人いれば13万円を超える負担が子育て世帯にかかってくるという金額です。何よりも11月の市長選挙の中心公約となっていた小学校給食費無償化制度です。6万票余りの得票、次点の候補者との2万票の差で示された市民の民意を、数を力に切り落とすことは、私は許されないのではないかと考えます。 給食費の無償化に関わって、不登校の児童が恩恵を受けないかというような議論が委員会の中でございました。不登校の児童の給食費は、仮に登校ができていなかったとしても、保護者には請求をされます。保護者の皆さんは給食の提供を断ることもできますが、先生にとっても保護者にとっても、その決断は子どもが学校に行かないことを受け入れることを迫られるような、つらい、つらい事柄です。いつか子どもが学校に行ってみようかなと思ったとき給食を食べられるようにと、その決断ができない親御さんもたくさんいらっしゃいます。先生からは、学校に来れていないから、給食を止めて給食費を払わなくてもいいようにしましょうかと聞くと、学校に来なくてもいいと言われたような気がする、このように思う親御さんがいます。一方で、そのことを聞かなかったときには、給食費を請求されたときに、なぜ止められると教えてくれなかったのかと、このようにおっしゃる親御さんもいらっしゃいます。子どもも、保護者も、先生方も、その苦しさの中で葛藤している。それが不登校と給食費をめぐってのリアルな実態です。給食費が無償になれば、それらの葛藤は少なくとも解決をすることになるのです。もちろん、そのことは無償化の主たる目的ではありません。しかし、そうした不登校をめぐる事柄があるにもかかわらず、不登校への対応を、無償化を否定する議論に持ち出したことはあまりにも残念です。給食費の無償化ということに期待をした、そうした不登校の子どもさんを持つ親御さんの気持ちを裏切るものであることを厳しく指摘したいと思います。 私も質疑で取り上げましたが、県立学校の小学部の給食費やアレルギーの対応など、無償化をすることに伴っての課題は、いろいろ出るとは思います。しかし、それらの事柄は無償化をスタートさせてからの対応でも十分に可能であったはずの事柄です。多くの子どもたち、親御さんたちの期待の思いを、数を力に切り捨ててしまった。この点が修正案を含む予算案、第4号への反対の最大の理由であります。 そのほかの事業について触れていきます。住民基本台帳等サービス費、いわゆるマイナンバーカードの交付の円滑化の事業です。2016年1月からマイナンバーカードの交付が行われて5年がたちます。市役所の受付窓口を拡大、出張による受付、マイナポイントによる還元など、あれこれと普及のための施策が行われているにもかかわらず、3月現在で豊橋市の交付率は23%にとどまっています。マイナンバーカードの普及が進まないのは、多くの個人情報が集積されているマイナンバーカードの紛失や盗難による個人情報の流出への懸念や、国が丸ごと個人情報を掌握する監視社会づくりへつながるのではないかという危惧が払拭をされていないからであり、市民に支持されていないマイナンバーカードへ際限なく費用をかけることについてはやめるべきであると考えています。 ICTの関連事業も予算にたくさん載っています。収集業務のAIによるごみ収集ルート作成の事業、プレミアム付電子商品券事業GIGAスクールの推進、緊急医療体制の強化、市民病院の問診システム健康づくりアプリ外国人向けの発信、モービルアイを活用した道路情報の管理、水道事業などにもAIが使われていくということで予算化されています。 収集ルートの作成のように、私どもとしては、事業そのものが必要ないのではないかと疑念を持っているものもございます。プレミアム付電子商品券をスマホアプリで発行することについては、デジタル機器を使えない環境にいる市民がまだまだ多くおり、市民誰もが等しくサービスを享受できる環境をつくるということが必要ではないでしょうか。 緊急医療体制の強化では、救急車を呼んで搬送されたという大変センシティブな個人情報が市を越えて他機関と共同で開発する場合の個人情報の管理について、しっかりと管理を図る必要があると考えています。 設楽ダムの水源地域整備事業負担金と、水源地域対策事業負担金についてです。人口減少時代に過剰な貯水量を持つ設楽ダムは、もはや必要がないものと考えています。近年、集中豪雨などが頻発する中で、ダムからの放水のタイミングなどによって被害が甚大化したという例もあり、河川の流域全体で治水については考えなければならないと考えています。もともと令和2年度で終了するはずだった事業が令和8年度まで延伸することとなっており、負担金の支出が今後も続くことについて反対でいます。 LGBT等のパートナーシップ制度についてです。LGBT等性的少数者とそのパートナーの関係を公的に認めるパートナーシップ制度が、この4月からスタートすることになります。市民がその多様性を認め合い、尊重し、安心して暮らすことができる環境を整える取組の一つとして、LGBT等性的少数者の方が抱える困難を少しでも解消し、また、市民に生きづらさを理解してもらう一助とするとのことでした。多様な市民が安心して暮らせる豊橋市へ向けて、この制度の開始を歓迎するものです。 認可外保育施設等巡回支援指導事業費です。2019年の10月から実施されている幼児教育・保育の無償化に伴って、指導監督基準を満たしていない認可施設の利用者も無償となる、この認可外施設は5年間の猶予期間をもって基準を満たせば無償ということになるとなりました。豊橋市は今年度から巡回指導員を1名配置して、認可外施設の助言指導を行っています。現在のところ46施設中の23施設まで監督基準を満たしているということを確認しています。私ども日本共産党は、本来、子どもたちの安全のためにも保育資格を持った人の配置基準が、認可外施設は認可施設の2分の1、あるいは3分の1でよいとされており、この件については大きな懸念を持っています。しかし、残りの23施設は、その基準も満たしていないという状況でございますので、早急な改善に努めるように指導を強化し、保育の質の確保を図っていくべきだと考えています。 豊橋版GIGAスクールの推進についてです。GIGAスクールの推進について、来年度で1億867万6,000円が計上されております。既に今年度末に児童生徒へのタブレットは配備をされ、運用を開始しておりますが、この先も毎年1億円以上の保守業務料や機器の賃借料、接続料などのランニングコストが必要になってきます。公費で負担しているにもかかわらず、家庭のネット環境がない児童生徒は、休校時、おうちにWi-Fi環境がないために、どこでつなぐのかといえば、学校まで出てきて利用しなければならないという状況にあるという議会の答弁があります。また、教師も児童生徒もタブレット利用の習熟度に差がある中で一斉導入となったため、現場の教員の皆さん、あるいは子どもたちにも過度の負担がかかるのではないかということの懸念も未解決です。全ての児童生徒が家庭のネット環境や習熟度にかかわらず、等しい条件の下で活用が図られること、そのような配慮が必要です。 のびるんdeスクールについてです。放課後の子どもたちの過ごす場所としてののびるんdeスクールは、12か所の小学校での開設を新年度行うとされています。今年度の汐田小学校、牛川小学校での2校のモデル事業の検証が、まだ十分に行われてはいないと考えています。のびるんdeスクールにふさわしいプログラムも試行錯誤の中で実施をされるということになっています。現場任せになることが懸念されます。 また、児童クラブとの一体、連携をとっての運用ということについては、児童クラブと比べても安い利用料のもとで利用者が流れてしまうのではないかという現場からの懸念の声も上がっています。低学年から高学年までの児童がともに過ごす場として、子どもの豊かな成長、発達と安全な放課後を保障するために、スタッフの資格要件や内容についてのガイドラインをしっかり設けるとともに、児童クラブとの定期的な協議も進めながら、市が責任を持ってのびるんdeスクールの在り方そのものの検証を図る必要があると考えており、52校区の実施までに、しっかりとその是非についても確認をしていくべきだと考えています。 就学援助費です。コロナ禍の下で年度途中の親御さんの所得が少なくなったということで、途中での就学援助の申請世帯が46件と今年度増加されていることが分かっています。コロナの影響が子育て世帯に深刻な経済的影響を与えているということが、ここでも浮き彫りになっています。国が就学援助の支給の対象としているけれども、豊橋市では実施していない項目があります。クラブ活動費、生徒会費、PTA会費、卒業アルバム等、これらについて豊橋市でも実施をしないのかという問いに対し、国の制度の状況を踏まえ勉強していくという答弁にとどまっています。就学援助制度は憲法第26条、義務教育無償、このことに基づいた制度であり、学校教育に関わる経済的な負担の軽減のため、至急の実施項目の拡充を求めていきたいと考えています。 イマージョン教育です。今年度から八町小学校で始まったイマージョン教育コースは、新年度、各学年とも人数が増え、市費による担任については昨年度の3名から1名に減ったと答弁がありました。しかし、1クラスには担任に加えNETさんが配置をされ、教科書の翻訳や補助教材づくりに携わる2名のスタッフ、さらにイマージョン教育の教務主任に当たるコーディネーター1名が引き続き配置をされています。ごく一部の豊橋市の児童のために手厚いスタッフと予算を課すということになると考えています。応募に当たっては、さらに応募する児童の数が増えることも予想されておりますが、定員の拡充は望めず、入級をめぐって競争率がさらに高まることも考えられます。今年度ハード事業では、イマージョン教育の実施に伴って足りなくなる教室の増設に1億9,000万円余が予算計上されています。期待する児童の一部の児童しか通うことができないイマージョン教育コース、人と予算の配分としても公教育にふさわしいとは言い難いと考えます。イマージョン教育コースの新たな募集はやめ縮小を図るべきだと考えています。 図書館です。まちなか図書館の開館に伴い、向山図書館、大清水図書館の会計年度任用職員を1名ずつ減らすことになり、開館時間の短縮も行っていくということでした。利用者への影響は避けられません。市は、向山図書館には同じ中学校区にまちなか図書館が開館すること、大清水図書館は中央や向山図書館に比べて利用者が少ないことから、今回の見直しはやむを得ないと判断したとのことです。利用者の声もしっかり聞いて、利用者サービス低下にならない対応をしていくことが必要だと考えます。 次に、議案第6号国民健康保険事業についてです。国民健康保険税は、コロナウイルス感染症の影響を考慮し、繰越金を充当することで税金を据え置くため、保険税も据置きとなるということでありました。医療費の給付は増えると見込んでいますが、県への医療給付費分の納付金は、コロナ禍での被保険者への負担が配慮をされ、大幅な減額となっています。市は19億の繰越金、5億の基金があるため、新年度の収入の不足分は繰越金の中から3億5,000万円を充当するということでした。それでもなお活用できる財源が、まだ20億円以上あるということになります。コロナの影響が強く出ている非正規労働者、フリーランス、自営業者など、全国的に国保に加入している方の半分がこうした方々で占められており、本市でも同じような割合のこうした方がいらっしゃるのではないかと思います。県への納付金が減額となっている今回、据置きでなく、繰越金や基金の充当で国保税の引下げなども検討すべきであったのではないかと考えます。 議案第10号令和3年度の後期高齢者医療です。日本共産党はもとより、75歳以上の方だけを別枠として現役世代と経済的に対立をさせて負担増をあおるような医療制度に反対をしています。高齢者の医療費に占める国庫負担分は、老人保健制度が始まった1983年、国庫負担が45%だったものが、現在35%にまで減少しています。現在国では高齢者の窓口の2割負担など、公費負担を減らすために75歳以上を無理やり一つの独立した制度に押し込んだ年齢で差別する後期高齢者医療制度の害悪が深刻になっていると思います。制度そのものを認めないという立場から、本予算案には反対です。 最後、議案第18号豊橋市長の在任期間に関する条例についてです。多選によって生じるおそれのある弊害を防ぐための条例として提起されたとのことでございましたが、私どもは被選挙権を基本的人権の一つとして尊重すべきだと考えています。多選であろうと、短期であろうと、市長を選ぶというのは有権者の選択であり、4年に一度の選挙で駄目だったら替える、よかったら続けてもらう、そういう判断がされるものであります。多選を目指すことに弊害があると条例で定めることについては、その点から法に触れるかどうかにかかわらず、課題があるものだと考えております。よって、この条例については反対です。 修正案は委員会で否決をされましたが、まして議会の側が市長の多選の自粛の回数や対象を提起することは、より一層民主主義上の問題があると考えています。 以上をもって討論を終わりますが、最後になりますけれども、この年度末をもって豊橋市役所を退職される皆様に、この場をお借りして心からのねぎらいと感謝の気持ちを申し上げます。とりわけ今年度の1年間は、従来なかったとてつもない困難な状況の中で、本当に市民の健康、安心、生活のために尽力されたことに感謝を申し上げます。長きにわたって市民のために御尽力くださった皆様の今後の御活躍と御健勝を祈念し、討論を終わります。 ○田中敏一議長 次に、近藤喜典議員。     〔近藤喜典議員登壇〕 ◆近藤喜典議員 私は、自由民主党豊橋市議団を代表して、議案第4号令和3年度豊橋市一般会計予算の修正案について賛成、原案の修正しない部分についても賛成、議案第18号豊橋市長の在任期間に関する条例には反対の立場、その他の議案に対しては、賛成の立場で討論をさせていただきます。 まず、初めに、議案第18号豊橋市長の在任期間に関する条例については、努力義務とはいえ基本的人権などについて憲法に抵触する懸念があります。また、全国約1,700ある自治体のうち、多選制限条例を制定しているのは13とごく少数であること、また、条例を制定したことで市民福祉の向上につながらないと判断いたします。多選への批判があれば、選挙における市民の選択によって反映をさせるべきと考えます。よって、議案第18号豊橋市長の在任期間に関する条例については反対です。 議案第4号豊橋市一般会計予算について、修正前の給食費完全無償化、ここでは現在でも給食費無償よる経済的支援はあるため、あえてこの表現をさせていただきます。これは、第1に財政への影響が多大であるにもかかわらず、その対応の検討が不十分であること。第2は、目的とその対象が不明確であること。第3は、最も支援を必要とする低所得世帯には新たな支援ではない点など、検討が不十分と考えます。以上、3点の問題点を踏まえ修正案に賛成です。 次に、残りの修正案以外の原案とその他の議案についてです。 児童相談所設置を含めた児童相談体制の検討事業については、本市にふさわしい設置の在り方を踏まえ、基本構想、基本計画の策定に向けて検討とのことだが、現状のままがよいのか、それとも広域連合で進めるのか。検討するに当たり、本市単独での設置ありきの議論ではなく、設置する必要性について多様な考え方から検討することを強く求めます。 次に、わかば議会についてです。豊橋わかば議会を通して、豊橋市に興味を持ち愛着を深めること、夢や思いを育むことは大いに賛同するところでございます。しかしながら、OBが活動に参加することには、報酬ではなく事業構築で生まれた自主性を基本に進めるべきだと考えます。 のびるんdeスクールは現在2校のモデル事業から12校へと拡大しますが、民間事業者などの参画により、よりよいサービスの構築、サービスの向上を図るためには、現行の金額設定の妥当性などの検証を実施し、結果と合わせて今後のスケジュールも含めて明確にするべきだと考えます。 八町小学校でのイマージョン教育は全学年が対象になり、多くの意見を市民から頂いております。現行の制度設計での成果を検証する機会をしっかりとつくること、同時に税の公平性からも受益者負担、ほかの小学校との差が生じない対策なども含め、十分に検証することを期待します。 多くの移住・定住促進、サテライトオフィスの誘致補助など、市外からの人を呼び込む政策については、立地適正化計画に沿ったまちづくりにつながる政策となるように努めることに期待します。 いまだ収束が見られない新型コロナウイルス感染症対策についてです。コロナ相談、受診・検査・入院体制の確保、ワクチン接種、市民病院感染症病棟の整備と直接的に医療に関わる体制の強化は迅速に遅延なく進めていただくこと、長引くコロナ禍で苦しむ市民、事業者への支援に引き続き尽力してもらうことに期待します。 同時に正しい情報提供をすることを強く求めさせていただきます。コロナの状況は日々変化します。令和3年度の予算に限らず、必要なタイミングで必要な支援、対策を実施していただくことが必要だと考えます。人づくりのためには身近な環境整備が大切だと考えます。全ての市民の生活に直結する公園、道路など、維持管理費を減らすわけにはいきません。修正案の部分でも述べましたが、本市の持続可能性を確かなものとするために、限りある財源の中でしっかりと未来を見据えた選択と集中をすることを期待して、残りの修正部分以外の原案と、その他の議案についても賛成といたします。 最後に、金田副市長をはじめ、本年度をもって退職される職員の皆様に、長年の実績と御苦労に感謝を申し上げさせていただきます。 また、皆様の培った経験を、これからも豊橋のために継承していただけることに期待をします。今後の御健勝を御祈念申し上げて、私の討論とさせていただきます。 ○田中敏一議長 次に、長坂尚登議員。     〔長坂尚登議員登壇〕 ◆長坂尚登議員 私、豊橋だいすき会、長坂尚登は、ただいま議題とされております諸議案について討論いたします。 まず、議案第18号豊橋市長の在任期間に関する条例に対し、反対の立場から討論します。 浅井市長が、さきの市長選挙にて市民からの負託を得た選挙公約、具体的には選挙公報には次のように記されております。市長の任期は2期8年、長くても3期12年とする多選自粛条例を制定ということです。しかし、条例案は多選制限条例、または多選自粛要請条例と言える内容で、御本人以外の第三者をも制限する内容となっています。さらに浅井市長は、選挙前の広報物において、次のように主張をされております。現在の豊橋市政は予算、人事を握る市長に職員、議員に忖度せざるを得ない状況に陥っています。それは3期12年にわたる多選が生み出した弊害。 しかしながら条例案では、御自身を含め3期12年を許容し、この間であれば、幅広い権限を有する市長の職に同一の者が長期にわたり在任することにより生ずるおそれのある弊害が生じないと解釈できる内容に選挙前と認識、主張が変えられております。そのため、この条例案は市民の負託を得た選挙公約に沿っておらず反対いたします。 続いて、議案第4号令和3年度豊橋市一般会計予算に対する修正案による修正部分に対し賛成の立場から、議案第4号令和3年度豊橋市一般会計予算のうち、修正案による修正部分を除く原案に対し反対の立場から、議案第41号令和3年度豊橋市一般会計補正予算(第1号)に対し賛成の立場から、議案第43号令和2年度豊橋市一般会計補正予算(第16号)に対し賛成の立場から、併せて討論いたします。以下に理由を述べます。 議案第4号令和3年度豊橋市一般会計予算、いわゆる原案について、ページ数は断りがなければ令和3年度一般会計予算説明書からです。136、137ページ、2款総務費、3項1目戸籍住民基本台帳費、3の(3)の(ア)駅前窓口センター移設事業費945万2,000円、駅前大通二丁目地区の再開発に伴う移転ということです。しかし、中心市街地の空き店舗状況を踏まえると、新しいビルに入るのではなく、豊橋市が率先してそのような空き店舗解消に努める姿勢、移転を見せるべきであったと考えます。 続いて、206、207ページ、4款衛生費、1項5目感染症対策費、1の(ア)予防接種委託料等26億1,656万9,000円です。子どものインフルエンザ予防接種への助成が廃止となりました。私は接種数に応じた予算削減にとどめるべきであったと考えます。 続いて、230、231ページ、5款労働費、1項2目就業促進費、3、産業技能研修センター(仮称)調査事業費11万6,000円です。本予算案には不動産取得のための費用は計上されていないことを確認しましたが、あわせて災害リスクの高い場所に不動産を豊橋市が新たに取得し、公共施設を設置することに反対いたします。 続いて、5款から7款において、株式会社サイエンス・クリエイト、第3セクターです。こちらに対して、非公募で委託や補助、交付をする予算約2億円分についてです。浅井市長はイノベーションを今後の豊橋市政の重点としてお考えと認識しております。しかしながら、競争のないところにイノベーションはなく、このような公平・公正な競争のない優遇をしているまちは選ばれないと懸念していることを御指摘させていただきます。 続いて、300、301ページ、10款教育費、2項1目教育環境整備費、4の(1)八町小学校校舎増築等事業費4億671万7,000円です。令和2年度の当初予算でも述べたように、人口減少、少子化が進み、公共施設の総量削減に向けて進まなければならない中、それに反し、恒常的な校舎増築をしてまでイマージョン教育を八町小学校で推進する合理的な理由がありません。 あわせて、議案第41号令和3年度豊橋市一般会計補正予算(第1号)、議案第43号令和2年度豊橋市一般会計補正予算(第16号)において、この八町小学校校舎増築等事業費の記載がありますが、こちらについては国の補正予算に伴う予算の組替えであるため、反対まではいたしません。 続いて、議案第4号令和3年度豊橋市一般会計予算の訂正についてです。新型コロナウイルス感染症対策基金に、まだ1億円近い残金があるにもかかわらず、財政調整基金を取り崩して財源とすることは反対です。 続いて、318、319ページ、10款教育費、5項保健給食費、2目子どもの心と体の育成費、あわせて110、111ページ、歳入22款諸収入、5項4目雑入のうち、87、子どもの心と体の育成費収入、学校給食費収入です。私は浅井市長が掲げた小学校給食費の無償化に前向きな気持ちでいました。他方、これは私の考えですが、地方自治というのは限りある予算の中で何を優先すべきかだと思っております。そのため、今回の小学校給食費の無償化を優先するため、浅井市長がほかの事業予算をどう削減するのか注目していました。しかし、結果として出てきた議案や資料、また、予算特別委員会での質疑を通じて分かったことは、負担だけが増し、給食費を捻出するための事業の見直しは何一つなかったということです。私は正直がっかりしました。説明資料では、小学校給食費無償化の財源は事業の見直しにより節減した経常経費のうち5億円と、財政調整基金3億円を活用と記載があります。しかしながら、この事業の見直しは市税収入の大幅な減少を見込み、社会保障経費の増加や公共施設の老朽化に備えるため、歳出削減が必要と判断され、実施されたものであったということが質疑を通じて分かりました。 また、これに限らず、財政調整基金の活用については、特定の事業でなく一般財源全体の不足のために取り崩すという趣旨の御答弁がたびたびありました。これらを勘案すると、給食費を捻出するための事業の見直しは何一つなかったわけですから、実質的に約8億円の全額を財政調整基金から出したとも解釈できると私は考えます。浅井市長は、豊橋市に埋蔵金があるとでも思っていらっしゃったのか。あるいは財政調整基金を埋蔵金と思っていらっしゃるのか。こんな対応は、浅井市長がおっしゃっていた市長の役割である自治体の経営であると私は思いません。改めて今後、浅井市長から給食費無償化のために、相当分何を削減されるのか示していただけることを期待いたします。そのため、今回は反対とし、その裏返しである修正案の修正部分については賛成いたします。 以上が主な反対理由です。ほかにも疑問点がある予算は、既に予算特別委員会で申したとおりです。同様に応援、期待したい事業についても既に予算特別委員会で申したとおりです。 今、私が主な反対理由として挙げた事業についても、私の反対理由をはねのけるほどの大きな成果を期待いたします。 あわせて、負担金が約750万円の増加と、2倍を超える大幅増になった聖火リレー等のオリパラ関連予算をはじめ、海外との交流事業など、コロナの影響が強い事業については、オリパラの実施可能性も踏まえ不要な支出をしないよう予算執行を通じて早め、早めの決断をされてください。 また、予算特別委員会を通じて、世間から目玉公約と言われた浅井市長御自身の政治的主張や理念が色濃く現れた議案についても、浅井市長が自らの言葉で説明することがごく僅かであり、浅井市長が弊害とされた副市長以下の職員が忖度するような御答弁が度々見られました。残念ながら、当選回数や在任期間に関係なく、既に浅井市長が選挙前に批判されているような市政が進んでいるのではないかと強く懸念いたします。 以上が議案第4号令和3年度豊橋市一般会計予算についての反対理由です。 最後に、この3月に豊橋市を退職される職員の方々に一言申し述べます。長い間、豊橋市のために本当にお世話になりました。そして私自身、市議になって6年間、とてもお世話になりありがとうございます。多くの方が最後の1年が職員生活の中で最も激動な1年になったのではないでしょうか。ぜひ、その御経験も踏まえ、多くの方々が引き続き何らかの形で、そしてきっとこれまでより自由な形で豊橋市に関わり、未来の豊橋市にも興味、関心を抱き続けてくださることを願います。 以上で、私の討論を終わります。 ○田中敏一議長 次に、鈴木 博議員。     〔鈴木 博議員登壇〕 ◆鈴木博議員 私は、公明党豊橋市議団を代表して、ただいま議題となっております市長提案の議案第4号令和3年度豊橋市一般会計予算をはじめとする33議案と議案第4号及び議案第18号に対する修正案について討論いたします。 初めに、議案第4号についてであります。修正案については賛成、修正部分以外の原案についても賛成であります。 次に、議案第18号豊橋市長の在任期間に関する条例についてであります。修正案及び原案ともに反対であります。その他の議案については、全て賛成です。以下理由を述べます。 まず、議案第4号豊橋市一般会計予算の市立小学校及びくすのき特別支援学校小学部児童を対象とした学校給食費無償化については、財政への影響が間違いなく多大であるにもかかわらず、その対応の検討が不十分であります。行財政改革プランや公共施設等総合管理方針など、中長期計画でも従来の方法以上の対応策は考えられておりません。本年4月からスタートする今後10年間の第6次総合計画の財政計画においても、今年1月の臨時会で審査したばかりにもかかわらず、その多大な影響額がしっかりと見込まれておりません。また、現在のコロナ禍における税収の減少や前年を超える市債の発行、また、令和2年度にはなかったマイナス10%シーリングによる市民生活に直結する維持管理費の低下が懸念されます。そのような状況の中で財政調整基金の取崩しをしてまでの事業提案は、財政調整基金のどの処分項目にも当てはまるとは考えにくい強引な進め方であります。 第2に、市立小学校及びくすのき特別支援学校小学部児童の給食費無償化の目的と、その対象が不十分であります。目的については、若い子育て世帯の負担軽減なのか、学校給食を通じて食の大切さを子どもたちに理解させたいのか不明瞭のままであります。食の大切さにおいては、給食自体の意義であり、有償、無償の議論とは関係ありません。また、学校給食の質の担保の問題や、学校に行けない子どもや、アレルギー等により給食を食べられない子ども、豊橋市内にある県立の豊橋特別支援学校や豊橋聾学校の子どもへの配慮等様々な点において検討が十分なされておらず、置き去りにされております。 今回の事業に対する費用対効果を検証するにも、当局側の考え自体が曖昧であり、理解に苦しむところであります。なぜ対象を豊橋市立の小学校及びくすのき特別支援学校のみに絞ったのか、その点も曖昧であります。 第3に、最も支援を必要とする低所得世帯に恩恵が及ばない点であります。現行制度の就学援助制度では、対象児童として低所得世帯である約15%には、既に実質無償であり、恩恵を受けるのは残りの対象児童部分であります。さらに言えば、小中学校のトイレの洋式化の取組や大規模災害時の避難所となる小中学校の体育館の冷暖房設備の設置を優先すべきと声を大にして言いたい。したがって、豊橋市内に住所のある小中学生の給食費無償化自体には賛成でありますが、市長提案の令和3年度からの市立小学校及びくすのき特別支援学校小学部の児童を対象とした給食費無償化予算案は元に戻すべきであり、修正案に賛成いたします。 次に、議案第18号豊橋市長の在任期間に関する条例についてであります。そもそも平成18年に全国の現職の知事が相次いで収賄罪等で逮捕されたことにより、首長の多選制限問題の議論が高まったと認識しております。本条例案は日本国憲法上の基本的人権の保障や職業選択の自由を奪いかねないとの認識の下、禁止ではなく努力規定とする条例案であります。3期まではよいが、多選とする4期目以降となると、一般的な弊害として首長の独善的傾向が生まれ、政治の独走化を招く、人事の停滞により組織の硬直化を招く、マンネリズム化により職員の士気が低下するなどのおそれが指摘されているとの答弁が予算特別委員会の中でありました。 しかし、問題が起きるのは市長の在任期間というよりは、本人の資質であったり、側近や幹部職員に原因がある場合のほうが多いと考えます。大阪府池田市の市長は、2年前の令和元年4月に初当選したばかりでありますが、昨年10月、市長控室に簡易サウナを持ち込み、通路にフィットネス用バイク、更衣室にベッドを持ち込んでいたとのニュースもございました。 一方、岐阜県の古田知事は、今年2月知事選挙で県民の支持により5期目の当選を果たしました。令和2年12月1日現在、多選自粛条例は全国の26自治体で制定されておりますが、半数の13自治体で廃止もしくは失効しております。さらに言えば、東京都中野区、大田区、埼玉県川越市、徳島県阿南市では多選自粛条例を制定した当時の首長が4期目に立候補して当選をしております。 さきに述べたように、多選による弊害はあくまでも一般論であって、1期目でも問題を起こす首長もいれば、5期目も有権者から信任される首長もおります。あくまでも本人次第であり、財源の裏づけをもとに市民にとって有益な施策を実現する市長であれば、多選であろうと問題はありません。最後は市民が判断するべきであり、多選自粛条例を制定する必要性はないと結論づけるものであります。 また、修正案も任期を減らすだけの内容であることと、議会側から市長の任期に制限を設ける条例案には賛成できません。 それでは、その他の議案についての考えを述べさせていただきます。 本市の新年度予算は、新型コロナウイルス感染拡大の影響による景気の落ち込みにより、市税収入などが大幅に減少することが見込まれるため、経常経費の徹底した見直しを行い、これまで以上に事業の選択と重点化に努め、一方でコロナ禍における市民生活を守り抜くために、国庫支出金や基金などの財源を最大限に活用し積極的に取り組むこととしたため、一般会計の予算規模は2年連続で過去最大となっております。豊かな人間性を備え、未来を創る人が育つまちにおいては、保育料等の負担軽減施策の拡充、ひとり親家庭等養育費確保支援事業や支援対象児童等見守り強化事業に取り組み、活力みなぎり、はつらつと働けるまちにおいては、プレミアム付電子商品券事業、起業支援事業費補助金の対象業種の拡大などに取り組む。命の安全、心の安心が確保されたまちにおいては、防災ラジオの無償貸与や指定避難所のWi-Fi整備に取り組み、みんなで支え合い笑顔で健やかに暮らせるまちでは、福祉相談サポートセンター(仮称)の開設、多胎妊婦健康診査の拡大、特定不妊治療費の助成額、助成回数、対象者の拡大、不育症検査費用の助成やドクターカーの導入に取り組むなどの予算が計上されております。 互いを尊重し合い、心豊かに暮らせるまちにおいては、外国人向け情報発信システムの開発に取り組み、自然と共生し、地球環境を大切にするまちでは、ごみ減量推進のため、事業系食品ロス実態調査を行い、親しまれる自然環境の保全のため河川緊急しゅんせつ工事を実施、暮らしの基盤が整った、便利で快適なまちでは、災害時における供給体制の確立のために、水道管耐震化事業の実施や経営の効率化と安定的な事業運営のために、AIを活用した水道管劣化予測事業を実施するなどの取組を評価するとともに大いに期待をいたします。 最後に、今月末で退職されます職員の皆様、長年、市民のためにとの思いで御尽力いただきましたことに対し、心から感謝申し上げますとともに、今後の御健勝と御多幸を御祈念申し上げ、討論といたします。 以上です。 ○田中敏一議長 次に、川原元則議員。     〔川原元則議員登壇〕 ◆川原元則議員 私、元輝会、川原元則は、ただいま上程されている議案について討論いたします。 まず、議案に対する態度です。議案第4号令和3年度豊橋市一般会計予算案の修正案及び修正部分を除く原案については賛成です。 それと議案第18号豊橋市長の在任期間に関する条例の原案及び修正案については反対です。その他の議案については賛成です。 以下、その理由を述べさせていただきます。 まず、議案第4号令和3年度豊橋市一般会計予算についてですけれども、本議案中の小学校の給食費無償化については、やはり原案反対、原案に対する修正案及び修正部分を除く原案について賛成です。 先ほど、他の議員からもありましたけれども、現行制度の就学援助制度では、小中学校全生徒の一定割合は既に無償化の恩恵を受けているという事実がありますし、本当に困っている子どもたちが、現在既に無償化の恩恵を受けているということで、その子どもたちが今回のことで新たな恩恵を受けるということではないという点です。さらに子育て中のお子さんを持つ親御さんから聞こえてくるのは、給食費の無償化については、毎年それほど費用がかかるのであれば、支援員の増加、スクールソーシャルワーカーの増員と教育内容のさらなる充実、放課後の子どもの過ごし方といった子どもたちにはやっていただきたいことが山ほどあるといった声です。そういった要求内容に共通するのは、つまり個人の力ではできないことに何とか取り組んでほしいという切なる願いです。私自身、今回は浅井氏が学校給食無償化を掲げたときから、学校給食無償化については順番が違うのではないかと疑問に感じていました。というのも、以前から学校施設の老朽化が問題になっている点です。私の地元の小学校、中学校でも、大雨が降ると校舎が雨漏りをし大変だということとか、トイレの洋式化が完全ではないという子どもたちの声が聞こえてきているからです。当たり前かもしれませんけれども、給食費無償化、このこと自体が悪いのではありません。むしろ将来世代への負担の先送りとならず、十分な予算計上ができているのであれば実施してほしい。そういう政策であります。ただ、令和3年度の予算を見たときに、シーリングをかけたのが学校給食費無償化のためではないにしても、また、財政調整基金の見通しを出したとしても、直近では歳入が減少し、10%のマイナスシーリングをかけなければならない。しかも、財政調整基金を取り崩さなければならない、今のこの時期にやらなければいけないことかということです。 それと、約8億円という予算ですけれども、今後材料費の値上がりによって、予算が膨らむか、あるいは予算を抑えるためには、場合によっては給食の質を落とさなくてはならないというジレンマに陥ることも想定されます。そういったことも含めまして、現況下での今回の小学校の給食無償化については反対します。 また、浅井市長には、小学校給食費無償化以外にも、さらなる期待をされている部分があるという市民の声を聞いているのも事実です。そのことをつけ加えさせていただきます。とにかく再度慎重に検討されることを期待したいと思います。 一方、議案第4号令和3年度一般会計予算案の、その他の諸施策については賛成ですので、それについて少し触れさせていただきます。 浅井市長が一丁目一番地に掲げている人づくりについてですけれども、私立高等学校の授業料に対する助成の拡充、法人保育所、認定こども園の整備、支援の必要な子どもの見守り体制の強化をはじめとして、実に多岐にわたり様々な施策が準備されていますし、何より令和3年度の予算案の中には、全体を通して何と150弱もの新規施策が盛り込まれています。こういった攻めの姿勢が感じられますので、次年度以降の施策の効果に注目させていただきます。 続いて、議案第18号豊橋市長の在任期間に関する条例の原案及び提出された修正案についてです。この多選禁止条例については、これまでの予算特別委員会の審査の中から分かってきたこととして、今回の多選自粛条例が憲法に抵触するかもしれないという点、他都市の例が実に少ない。具体的には1,700余の自治体のうちで、これまで制定したことがある自治体は26自治体で、そのうちの幾つかの自治体は廃止等により、現在は先ほど13とありましたけれども、10前後の自治体のみで、そのうち9自治体は3任期まで、残り1自治体は2任期までとなっていることです。さらには法的拘束力はないものの、この条例制定が今後の立候補者の足かせになるかもしれないということです。また、これまでの本市において、例えば、前任者の市長時代に多選による弊害はあったのかということについても、予算特別委員会の中で論議されてきましたけれども、副市長の御答弁では、そのようなことはなかったとのことでした。さらに、市長の任期に制限を加えるという別の視点からの影響として、確かに法的拘束力というものはないにしても、今後20代後半、30代、40代の有能な若い候補者が、本市において立候補しづらい環境になるのではないでしょうか。30代で当選しても40代前半で、もしかすると辞めなくてはいけないような環境に置かれるとすれば、若い有能な人物が今後、本市の市長として登場しにくくなるということです。 また、多選禁止条例は、多選はないから、もう1期ぐらいという優しさが、市民の地方行政の意識を逆に形骸化させることにはならないでしょうか。以上のような理由で、市長の任期に制限を加えることには無理があるというように考えます。 以上の理由により反対です。 とにかく多選が駄目という決断は、結局は市民が選挙で判断すべきこと。民意が選挙によって候補者を信任するかどうかは、当選回数を見るのではなくて、政策を見て投票するのであって、そういった価値判断するための政治リテラシーをしっかり持ち得た市民がさらに増えることが大事で、それこそが民主主義の根幹ではないでしょうか。そのことを指摘させていただきます。 終わりに当たりまして、今年度をもって退職されます職員の皆様方に、一言述べさせていただきます。私自身、この6年間、実に多くの方々から様々な御教授をいただきました。皆様方が、これまで市民のために市内だけでなく、市内外で御活躍された熱い志をしっかりと受け継ぎ、私自身も市民の笑顔を求めてという行動の原点を忘れることなく、これからも市民のために活動していくことをお誓いいたします。皆様方のこれまで本市の発展に身を粉にして働いてこられた御苦労に対し感謝を、そして今後のますますの御健勝と御多幸を心から御祈念申し上げ、私の討論といたします。 ○田中敏一議長 次に、古池もも議員。     〔古池もも議員登壇〕 ◆古池もも議員 とよはし みんなの議会、古池です。ただいま議題となっております議案第4号令和3年度豊橋市一般会計予算の修正案に賛成及び修正案と重なる部分の原案に反対、また議案第18号豊橋市長の在任期間に関する条例の原案及び修正案に反対の立場で討論をいたします。その他の議案に対しては賛成です。以下、反対の理由を述べたいと思います。 まず、一般会計予算の修正案に当たる部分についてです。今回、共同提案として提出させていただきました修正案では、給食費の無償化のために組まれた予算を今年度の予算と同じ形に戻す形となっております。これは給食費無償化そのものを反対とするものではなくて、本当に今回の事業の組立てが市民のためとなるものか再考をしていただきたいという気持ちを込めております。この件に関しては、ほかの議員からも同様の指摘があったかと思います。重なる部分がありますが、大きく三つ理由を述べさせていただきます。 まず、財源の確保についてであります。昨日も新型コロナウイルス、たくさんの陽性者が出ましたけれども、まだ解決の見通しが立っておりません。本市でも本当にここしばらく続くかと思いますので、やむなく仕事を廃業される方なども出てくるかと思われます。そのような社会情勢の中で、今後も財源をずっと確保し続け、さらに給食の質の向上を目指せるよと、そのような確証が答弁の中からは見いだせませんでした。見通しに不安のある中で、市民から給食はこれからどうなるのか。よいものが十分に提供される保障はあるのかと問われたときに、自信を持って答えることができないと考えます。単年度で終わる事業ではないと考えますし、子どもの心と体の育成のためにも、給食の質の確保と向上は必ず守られるべきだと思いますので、食材の高騰の際にも柔軟に対応できるだけのゆとりが必要だと考えます。初年度から億単位で貯金を切り崩すような考え方で今後も大丈夫ですとは、とても言えないと思われます。今回、給食費のためのシーリングは行っていないとのことでしたけれども、持続可能な形で実現したいのであれば、シーリングを行ってでも財源は確保すべきだと考えます。 その上で、この事業が十分な検討の下に実施されたのかどうかという判断になるのですけれども、こちらも検討不十分であると判断をさせていただきました。 私が今回、予算特別委員会の質疑の中で指摘させていただきましたのは、本事業の福祉的な観点の不足であります。子どもの教育を保障するためには広範な政策が必要であり、福祉と教育が連携することが大きな意味を持つと言えます。現在の組立てには、この福祉的な観点が不足していると考えます。 今回の給食費無償化の目的は、子どもの心と体を育み、子育てがしやすくなるまちを目指し、教育に手厚いまちを目指すとのことでありました。そのため保護者の所得にかかわらず、全ての子どもを対象とするとの御答弁もありました。しかし、実際は全ての子どもを対象とするものではなくて、学校に登校し提供された給食を食べることができる子どもだけを対象とする事業であります。本市にはアレルギーを持つ子どもや不登校児童、フリースクールや入院をしている子どももおります。同年代の給食を食べる子どもたちと同じく、彼らの食も助成などで支えられるべきでありますけれども、これらの子どもへの対応は、重要であるとの認識はしつつも、教育の充実という目的からは外れるために、対象にならないとの答弁でありました。本市には朝も夜も食べられる給食だけを食べている子どももおり、以前から課題となっているわけですけれども、この事業により彼らの食生活が改善するわけでもありません。本当に心と体の育成のために給食を必要としている子どもに対しても、新たな支えになることはないのに、なぜ学校給食に限定した事業として行うのかという問いに対しても、教育の充実のためという御答弁であり、明確な論拠が示されませんでした。 また、この件に関して補足いたしますけれども、先ほど、不登校の議論によって給食費無償化を否定したとの意見がありました。これは私が質疑で話した内容を指しているかと思われますけれども、私の意見は、これらの不登校の子どもを含む子どもたちに対する視点が、現状欠如しているという指摘であり、これを理由に否定するものではないと明確にさせていただきたいと思います。 また、先ほどの討論の中で述べられた不登校児童への考え方が、今回の無償化の目的の一つや、結果的に改善につながる考えとして市の答弁の中で示されたのであれば、市がきちんと検討を行っていると私も受け止めたのであります。しかし、先ほどの意見は市の答弁ではないわけです。また、私が考え方について質疑した助成という方法であっても、不登校児童と悩める保護者の負担感は、同じように解消されるわけであります。ここは同じ思いであるかなと思います。 一つの例としてお話ししますが、大阪市で給食費の無償について保護者の方が意見を寄せておられます。大阪市のホームページに掲載されておりますので、どなたでも読むことができますけれども、一部読み上げます。私の子は不登校ですが、もし無償になると、ほかの家庭と同じように税金という形で給食費を負担しているにもかかわらず、実際に食べる家での昼食費も負担します。給食であれば、調理員が税金負担で調理していますが、不登校の家庭は当然各家庭で調理します。二重に昼食費を払っている上、家庭での調理の手間もかかり負担が大きいです。これは不平等だと感じますというものです。市民の感じ方や受け取り方が一様ではなく、本当に様々であります。できるだけ多くの方が納得のいく考え方や本当に必要とされている部分はどこなのかを議論し、追求し続けることこそが行政に求められている対応であると考えます。 また、今回の無償化の対象はどこかという議論についてでありますけれども、今回の給食費無償化では現状と同様の予算を確保し、変わらぬ給食を提供できる予算立てとなっておりますので、現状既に給食を食べている子どもにとって、変化が生じるものではありません。実際に変化が生じるのは保護者の給食費の負担かなと思います。しかし、今回保護者の負担軽減については、答弁の中で目的としては示されませんでした。あくまでも子どもの心と体を育み、子育てがしやすくなるまちを目指し、教育に手厚いまちを目指すことを目的としており、結果的に保護者の負担軽減につながるものであると、そのような考え方でありました。もしも、保護者負担の軽減を狙いとするのであれば、教育の充実につながるものとしても、例えば、経済的な負担感が多い中学生の子どもを持つ世帯への取組、また、制服の無償化や修学旅行の無償化など、様々な選択肢があったはずであります。しかし、今回はまず小学校の給食無償化ありきで話が進められており、保護者の負担軽減が目的ではないために、これらは比較検討すらされていないとのことでありました。給食費無償化が誰のためのものであるのか。事業の対象が非常に曖昧である上に、子どもの食の環境の改善や、子どものために環境をよくしたい、親の負担を最大限減らしたいという考え方が原案ではやや薄いかなと感じています。 今回のそもそもの目的である、子どもの心と体を育み、子育てがしやすくなるまちという考え方を徹底した事業を再考していただきたく、今回の修正案に賛成したいと思います。 次に、議案第18号豊橋市長の在任期間に関する条例及び修正案に関して反対理由を述べます。多選による弊害という考え方は、あくまでも経験則によるものを、その論拠としておりますが、必ずしも全ての人に弊害が生まれるのではありませんし、一般的に弊害と認識されているものが、多選禁止によって本質的に防止ができるものとも考えません。また、本条例によって再選の可能性がない最終任期となった首長の振る舞いを制限できるものでもありません。アメリカでは、多選禁止の導入によって、知事の最終年度のパフォーマンスが低下するとの調査結果も出ております。首長本人の信念と独善的態度は異なる軸で評価されるものであって、信念に基づいて政策を長期間行うことが、そのまま独善的態度につながるわけではないとも考えます。 以上のことから、議案第18号豊橋市長の在任期間に関する条例及び修正案に関して反対いたします。 以上で私の討論を終わります。 終わりに当たり、本年度末をもって退職されます職員の皆様方の、これまでの市政発展に対する功績と御労苦に対し心から感謝を申し上げるとともに、今後の御健勝と御活躍を心から御祈念申し上げたいと思います。 以上です。 ○田中敏一議長 以上で、通告による討論は終わりました。 ほかに討論はありませんか。     〔「進行」と呼ぶ者あり〕
    田中敏一議長 討論なしと認め、以上で討論を終わります。 これより採決に入ります。 初めに、議案第4号を起立により採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、修正可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○田中敏一議長 起立多数であります。したがって、本案は、修正可決されました。 お諮りいたします。ただいま議案第4号が修正議決されましたが、この結果、議案第41号に係る条項、字句、数字、その他の整理を要するものにつきましては、その整理を議長に委任されたいと思います。 これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○田中敏一議長 御異議なしと認めます。したがって、条項、字句、数字、その他の整理は議長に委任することに決定いたしました。 次に、議案第5号、議案第7号から議案第9号まで及び議案第11号から議案第13号までの以上7件を一括採決いたします。 各案に対する委員長の報告は、可決であります。 各案は、委員長の報告のとおり、決定することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○田中敏一議長 御異議なしと認めます。したがって、各案は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第6号及び議案第10号を一括起立により採決いたします。 両案に対する委員長の報告は、可決であります。 両案は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○田中敏一議長 起立多数であります。したがって、両案は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第41号及び議案第42号を一括採決いたします。 両案に対する委員長の報告は、可決であります。 両案は、委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○田中敏一議長 御異議なしと認めます。したがって、両案は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第43号及び議案第44号を一括採決いたします。 両案に対する委員長の報告は、可決であります。 両案は、委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○田中敏一議長 御異議なしと認めます。したがって、両案は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第17号、議案第19号から議案第22号まで、議案第24号から議案第28号まで、議案第30号から議案第36号まで及び議案第39号の以上18件を一括採決いたします。 各案に対する委員長の報告は、可決であります。 各案は、委員長の報告のとおり決定することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○田中敏一議長 御異議なしと認めます。したがって、各案は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第18号を起立により採決いたします。 本案に対する委員長の報告は、否決であります。 原案について、採決いたします。 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○田中敏一議長 起立少数であります。したがって、本案は否決されました。----------------------------------- 次に、日程第34.議案第29号豊橋市国民健康保険条例の一部を改正する条例についてから、日程第37.議案第46号固定資産評価員の選任についてまでの以上4件を一括議題といたします。 直ちに、提案者から提案理由の説明を求めます。福祉部長。 ◎西尾康嗣福祉部長 それでは、条例案の93ページをお願いいたします。 議案第29号豊橋市国民健康保険条例の一部を改正する条例につきまして御説明いたします。 本案は、新型コロナウイルス感染症に感染した国民健康保険の被保険者等に対して支給する傷病手当金に関する本条例の規定について、新型インフルエンザ等対策特別措置法の一部を改正する法律が施行され、条例で引用する法の項が削除されたことに伴う規定の整備を図るため、現行条例の一部を改正するものでございます。 この条例は、公布の日から施行いたします。 説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ◎稲田浩三総務部長 それでは、議案第38号及び議案第46号につきまして御説明させていただきます。単行案の7ページをお願いいたします。 議案第38号監査委員の選任についてでございますが、備考欄に記載の杉浦康夫さんが、令和3年3月31日をもちまして退職されますので、その後任として古池弘人さんを、見識を有する者のうちから選任する監査委員として選任いたしたく、議会の同意を求めるものでございます。 古池さんの略歴及び監査委員の概要につきましては、8ページ及び9ページに記載しておりますので、御参照いただきたいと存じます。 続きまして、議案第46号につきまして御説明いたしますので、追加議案の単行案1ページをお願いいたします。 議案第46号固定資産評価員の選任についてでございますが、令和3年3月31日をもちまして退職されます足立敬市の後任といたしまして、新年度から財務部次長となる和出年弘を兼務させることといたしたく、議会の同意を求めるものでございます。 以上でございます。 ◎黒釜直樹財務部長 追加の補正予算案につきまして御説明しますので、追加提案の予算案の1ページをお願いします。 議案第45号令和2年度豊橋市一般会計補正予算(第17号)でございます。第1条におきまして、繰越明許費の補正をお願いするものでございます。 2ページをお願いします。 第1表、繰越明許費補正でございます。記載の事業につきまして、年度内完了が困難な業務が新たに見込まれますことから、繰越明許費の変更をお願いするものでございます。 以上でございます。よろしくお願いします。 ○田中敏一議長 これより質疑に入ります。質疑の通告がありますので発言を許します。 初めに近藤喜典議員。 ◆近藤喜典議員 通告に従い質疑をさせていただきます。 議案第45号の補正予算、4款1項保健衛生費、新型コロナウイルスワクチン接種事業について、一問一答でよろしくお願いいたします。 繰越明許費の補正ということでございます。本市では高齢者が大変今、感染の方が増えております。その事情も踏まえて、また、年度内に郵送するという目的であったものが繰り越されたことで、どのように体制が変わってきたのかということも含めて確認させていただきたいと思います。接種がもともと今年度中に開始という話で、クーポンも早期に送付していくということでございました。接種の開始の遅れを多くの市民が今不安に感じているところでございます。不安の軽減に向けて、何点か確認させてください。 クーポンは高齢者に5月上旬に郵送されるということで聞いておりますが、繰り越したことによって変わることなども含めて、どんな文書が送られてくることになるのかお伺いさせていただきます。 ◎撫井賀代健康部長 送付されるのは案内文書、クーポン券、予診票、接種の注意事項、接種できる医療機関一覧でございます。案内文書では予約から接種までの流れをお知らせするとともに、接種の注意事項にはワクチンの効果や副反応などについて説明していく予定でございます。 以上でございます。 ◆近藤喜典議員 いろいろ情報を整理させていただきますと、クーポンの郵送のタイミングになると思うのですけれども、あくまで国や今の市の発表の中で言うと、接種が5月下旬ぐらいからスタートできるのかなという見込みでございますが、その辺、今の現状の中でのタイミングについてお伺いさせていただきます。 ◎撫井賀代健康部長 ワクチンが十分に確保され、接種の予約が可能となる時期を見定めてお送りしてまいります。 以上でございます。 ◆近藤喜典議員 あくまで、先般、市が5月ぐらいをめどにというような形で接種ができるということがありましたが、今のお答えですと十分に確保されて、接種を予約することができる状態の時期を見定めて出すということですので、5月では今、確約はできないのかなと思いますので、しっかりとめどが立ったときに正しい情報を市のほうから改めて、こういうスケジュールでいくということを発信していただくことを期待したいと思います。 クーポン受け取り後ですが、予約できるようになると思うのですけれども、どのような予約の取り方を想定しているのかお伺いさせていただきます。 ◎撫井賀代健康部長 予約につきましては、医師会と市とで準備する予約サイトでのネット予約、医療機関での直接予約、コールセンターでの電話予約となります。クーポンと一緒にお送りする案内文書に詳しい予約方法を案内する予定です。 以上でございます。 ◆近藤喜典議員 もともと個別接種が今中心にできるように進めてきていると思います。医師会との協力ということは必然的にしっかりやっていただきたいということが1点と、予約サイトでの予約とコールセンターでの電話予約ということだと思います。電話予約は安易に想像できるのは、予約が殺到して電話がパンクするということがあると思うので、クーポンを送れば済むという形ではなくて、こういう形でやるよということを、私ども議員として、今日確認させていただいたことは周知をさせていただきたいと思いますが、予約サイトのほうでやることというのは、高齢者の方に対する、接種の送付が今回は多いと思いますので、ぜひとも御家族の方が、まず理解を深めていただいて、サイトからの予約をしていただくことが一番いいと思います。そういうことも含めて、いろいろなお願いを、市民の協力の依頼をしっかり市からしていただくことを期待して、私からの質疑を終わらせていただきたいと思います。 ○田中敏一議長 次に、長坂尚登議員。 ◆長坂尚登議員 それでは私も、今上程されました議案第45号令和2年度豊橋市一般会計補正予算(第17号)の繰越明許費について質疑をさせていただきます。一問一答でお願いします。 一部重複するところがあるかもしれませんが、このたびの補正予算の提案理由と併せて、3月12日においても補正予算の提出があったわけでございますが、今回の補正予算が会期日程終了直前のタイミングとなった理由についてお聞きします。 ◎撫井賀代健康部長 高齢者へのクーポン券送付につきましては、当初3月としておりましたが、5月の送付予定となったため、繰越しの補正をお願いするものでございます。このタイミングとなりましたのは、クーポン券送付が後ろ倒しとなった原因であるワクチンの出荷の遅れについて、議案送付以降に国、県から連絡を受けたためです。その後、接種開始時期や各種手続を検討する中で、本日の提案としたものでございます。 以上です。 ◆長坂尚登議員 お答えいただきました。 今の御答弁も踏まえて、現時点において想定しているワクチンの接種スケジュールですね、全体についてお聞きします。 ◎撫井賀代健康部長 医療従事者については、直接県が接種を進めておりますので、市では承知しておりません。高齢者については、既に報道発表と広報でお知らせしたところでございますが、ワクチン出荷量の少ない当初は高齢者施設で接種を開始しますが、十分な出荷が見込まれる状況になれば、施設に限らず広く接種を開始する予定でございます。 高齢者へのクーポンの送付は5月上旬、接種完了は8月を予定しております。クーポン券の送付については、ワクチンの確保状況により、方法は未定ですが、段階的に行う可能性もあると考えております。 一般の方については、ワクチンが順調に確保できれば、クーポン券の送付は7月、接種完了は来年2月と考えております。方法については、一斉の送付を想定しておりますが、高齢者同様ワクチンの確保状況によることになります。 以上でございます。 ◆長坂尚登議員 お答えいただきました。 大きい流れとしては、高齢者施設にいらっしゃる高齢者、その後、それ以外の高齢者、その後、それ以外の一般の方々ということでございました。 2月25日に御発表いただいた接種目標達成の見込みということでは、これはあくまで希望者ということだと思いますが、高齢者は80%が6月下旬、一般の方が75%で12月中旬の達成見込みと発表されておりましたので、今の答弁と比べると、両方とも2か月程度遅れてしまうと。どうしても当初の発表は大きく報じられるわけですが、今回のことも含めて変更しましたよということについては、なかなかこの周知が難しいという現状もあると思います。 それから、今御答弁の中にありました高齢者は段階的にクーポンの発送、年齢別なのか、あるいは地域別なのか、もしかしたら基礎疾患のある、なしみたいなことなのか、そういう検討もされると思うわけです。これは非常に、16歳以上のほぼ全ての市民が関わる市政になってまいりますので、先ほど近藤喜典議員からも発言があったと思いますが、しっかり都度、都度広く周知をしていただいて、非常に関心が高く、私もたくさん御質問をいただきますので、しっかりと方向性、やり方について周知をしていただければと存じます。 以上で私の質疑を終わります。 ○田中敏一議長 以上で通告による質疑は終わりました。ほかに質疑はありませんか。     〔「進行」と呼ぶ者あり〕 ○田中敏一議長 質疑なしと認め、以上で質疑を終わります。 お諮りいたします。ただいま議題となっております各案については、会議規則第36条第3項の規定により、委員会への付託を省略したいと思います。 これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○田中敏一議長 御異議なしと認め、そのように決定いたしました。 これより討論に入ります。討論はありませんか。     〔「進行」と呼ぶ者あり〕 ○田中敏一議長 討論なしと認め、以上で討論を終わります。 これより採決に入ります。 初めに、議案第29号及び議案第45号を一括採決いたします。 両案は、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○田中敏一議長 御異議なしと認めます。したがって、両案は、原案のとおり可決されました。 次に、議案第38号及び議案第46号を一括採決いたします。 両案は、これに同意することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○田中敏一議長 御異議なしと認めます。したがって、両案は、これに同意することに決定いたしました。----------------------------------- 次に、日程第38.議案第37号副市長の選任についてを議題といたします。 直ちに、提案者から提案理由の説明を求めます。市長。 ◎浅井由崇市長 議案第37号副市長の選任について御説明申し上げますので、単行案の5ページをお願いいたします。 金田英樹副市長が令和3年3月31日付で任期満了となることに伴い、その後任として杉浦康夫さんを選任いたしたく議会の同意を求めるものでございます。 杉浦さんの略歴につきましては、6ページに記載してございますので御参照をいただきたいと思います。 ○田中敏一議長 これより質疑に入ります。質疑の通告がありますので、発言を許します。長坂尚登議員。 ◆長坂尚登議員 それでは、議案第37号副市長の選任について、一問一答で質疑を行います。 まず、今回、副市長の予定者の選定に至る経緯について、公募、非公募なども含めてお聞きいたします。 ◎浅井由崇市長 副市長予定者の選定の経緯についての御質疑でございます。今回の副市長の選任につきましては、3月31日で退任をされる金田副市長の後任を選ぶものでございます。このため、市政全般に見識のある本市職員経験者の中から、その経歴や経験、人柄、人望などを勘案し、あらゆる角度から総合的に見て副市長としてふさわしい者を選出したものでございます。 以上です。 ◆長坂尚登議員 お答えいただきました。 今お答えいただいていないところもあるので、あわせてお聞きします。民間の方などを含めて、市職員以外の方の検討と併せて、公募、非公募について経緯をお聞きします。 ◎浅井由崇市長 今回の副市長の選任に関しましては、金田副市長の後を担っていただく方を選定するということでありますので、公募等は行っておりません。 ◆長坂尚登議員 お答えいただきました。 では、今1回目の御答弁がありました、市職員経験者の中に限定して、その中から選ばれた理由についてお聞きします。 ◎浅井由崇市長 お答えをいたします。金田副市長の後任ということでありまして、新しい副市長さんは市政を幅広く所掌をしていただくということでありますので、人格や人望、そして識見など、総合的にその任にふさわしい方を選ぶということで、市の経験者の中から選ばせていただきました。 以上です。 ◆長坂尚登議員 お答えいただきました。 ちょっと明確ではなかったかと思いますが、市の職務に精通しているということを念頭に置いて、職員の経験者から選ばれたという御答弁だと解釈をさせていただきます。 その上で、今回予定者においてですが、こちらの方の御経歴とか実績、あるいは御経験の中で、特にどの点を評価されて選定されたのかお聞きします。 ◎浅井由崇市長 お答えをいたします。先ほども申し上げたかと思いますが、副市長は市政を幅広く所掌をいたします。繰り返しになりますけれども、人格や人望、そして識見など、総合的な観点から見まして、副市長としてふさわしい者を選出したということであります。 ◆長坂尚登議員 万事、人事というのは総合的な観点から選ばれるのではないかなと思いますが、そこも分かった上で、その上でとりわけこの方を選ばれたと。今の言い方だと、それ以外の人はそうではなかったのかというような話にもなりかねないと思いますので、この方をあえて選ばれた理由、御経験とか実績など、特にどの点を評価されたのかお聞きします。 ◎浅井由崇市長 御答弁いたします。繰り返しになりますけれども、副市長は市政を幅広く所掌されるということであります。そして金田副市長の後任としてお務めをいただくということでありますから、やはり人格が優れている。そして人望がある。豊橋市政全般について識見があるということが、この杉浦康夫氏は、私はそういう方だというように認識をしておりますので、総合的な観点で副市長にふさわしいというように確信をして、選定をしたものであります。 以上です。 ◆長坂尚登議員 お答えいただきました。 今人格、人望というお話がありましたが、浅井市長はこの方に対して、市長御就任前までに、予定者と面識やつながり等があったのかどうかお聞きします。 ◎浅井由崇市長 お答えをいたします。私も県議会議員を務めておりました。仕事面で直接のつながりはございませんでしたが、公人としての仕事ぶり等につきましては、また人柄、人物像等につきましては、様々な機会を通じて側聞をいたしておりました。 以上です。 ◆長坂尚登議員 側聞というのがちょっと分からなくて、今のはあくまで市長就任前のことなので、今回の選定に関わる話では直接的にはないのかなというようにも思われます。この方は、浅井市長が当然選定をされて、今議案として出ているということであります。人格とか人望の評価は、私は非常に難しいなというように思っているわけでございますが、浅井市長はこの方の人格、人望を、御経歴とか実績を踏まえて、どういう点からどういうように評価をされたのか、具体的にお答えいただきますようにお願いします。 ◎浅井由崇市長 人格や人望については、これだからこうだということは、なかなか誰にも分かりやすく説明するのは非常に難しいことではないかなというように思います。ただ私が、今回副市長をお願いする中で、いろいろとお話もさせていただいて、私の市政運営に関する考え方や方針を十分に理解してもらったというように思っておりますし、そういう意味で職員の陣頭指揮をとって、政策の総合的な推進をしっかりと支えていただくこと、杉浦さんならしっかりとやっていただけるということを確信して、大いに期待をしております。 以上です。 ◆長坂尚登議員 お答えいただいていないので。人格、人望について、どういうことを理由に、人格、人望があると。厚いというような御答弁もあったのかなと思いますけれども、どういう点を評価をされたのか。私、今からこの方が副市長にふさわしいかどうかということを判断しなければなりません。そのためには、やはり市長がどういう観点でこの方を評価され選んでくださったのかということを、しっかりと市民の方を含めて説明いただく必要があると思っております。今まで御答弁いただいた話というのは、法令とか条例とかに書いてあるようなことも含めて、そこに書いてあるようなことをなぞるような御答弁が多いのかなと。あるいは一般論的なことが多いかなというように思っております。ですから、改めて、この方ならではというところを、ぜひ具体的に御評価された理由についてお聞きしたく存じます。お答えをお願いします。 ◎浅井由崇市長 これは繰り返しになりますけれども、お話をして、杉浦さんといろいろなお話をする中で、人格というのは当然分かってくるというように思いますし、人望につきましても、大変謙虚な人柄であるとか、真摯な姿勢があるということで、大変人望のある方だなということも分かってくるというように思います。そういったことを確信して、副市長として選任をお願いしているということであります。 以上です。 ◆長坂尚登議員 お答えいただいて、正直言って、私は理解がなかなかできなかった。浅井市長のフィーリング的なものでいいと思ったというところで、客観的にこういうところがよいと判断したとか、こういう経験とか実績を高く評価したのだという理由については、述べていただけなかったのかなというように思われます。先ほどの御答弁の中で、浅井市長御自身の公約とか主要的な施策とか、今後の市政運営についてお話をされる中で理解を得てというようなお話があったかと思います。具体的に今後、副市長の予定者に対して、浅井市長の公約とか主要施策などを踏まえて、どういった分野、事業について強く期待をされるのかお聞きします。 ◎浅井由崇市長 これも、先ほど来からお答えをしているつもりでありますけれども、私の市政運営に関する考えや方針をしっかりと理解していただいているというように思いますから、全体の職員の陣頭指揮をとって、そして政策の総合的な推進をしっかりと支えていただけるというようなことを期待しております。 ◆長坂尚登議員 全然お答えいただいていると思わなくて、今お答えをいただいたことも、地方自治法とか条例に書いてあるような副市長の職務の一般論を述べたにすぎないと思っております。私は浅井市長の思いというものを聞きたいわけでありまして、副市長を選んだ理由、それからこの副市長に、特に浅井市長の中で、こういうまちづくり、公約のこういうところについて期待するから、この人を選んだという理由が聞きたいわけでございます。それは副市長の人事を判断する私、それから今後の浅井市長の市政運営に期待する市民の方々にとっても大きな関心事ではないかなというように思います。その点、改めて今お答えいただいていないと思いますのでお聞きしますが、具体的に浅井市長が掲げられた公約、主要施策、目指す今後のまちづくりなどにおいて、特にこの予定者にこういう分野、こういうことを期待したいということについてお聞きしたく存じます。----------------------------------- ○田中敏一議長 暫時休憩します。     午後3時2分休憩-----------------------------------     午後3時4分再開 ○田中敏一議長 休憩前に引き続き会議を再開いたします。----------------------------------- 長坂議員の質疑に御答弁願います。市長。 ◎浅井由崇市長 御答弁いたします。個別の公約や政策をことさらに重視したということではなくて、繰り返しになるかもしれませんが、総合的に見て人格と識見がすばらしいと。そして、こういう方だったら私の片腕として必ず副市長としてしっかりと支えていただけるだろうという確信があるものですから、そういう確信を持ったので議会の同意をいただきたいということで提案をさせていただいたということであります。 以上です。 ◆長坂尚登議員 お答えいただきました。 確信を持って出しているのは当たり前で、副市長として、片腕としてふさわしい人を確信もなく提案されては、私も困ってしまうわけでありまして、確信に至る理由というのを聞きたいわけです。しかしながら、それについて何も具体的なお話もなく、残念ながら私は副市長の人事提案について、市長が選定の理由等説明責任を果たされたと思いませんので、私の質疑はこれで終了とさせていただきます。 ○田中敏一議長 以上で、通告による質疑は終わりました。 ほかに質疑はありませんか。     〔「進行」と呼ぶ者あり〕 ○田中敏一議長 質疑なしと認め、以上で質疑を終わります。 お諮りいたします。ただいま議題となっております本案については、会議規則第36条第3項の規定により、委員会への付託を省略したいと思います。 これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○田中敏一議長 御異議なしと認め、そのように決定いたしました。 これより討論に入ります。討論の通告がありますので、発言を許します。長坂尚登議員。     〔長坂尚登議員登壇〕 ◆長坂尚登議員 私、豊橋だいすき会、長坂尚登は、ただいま上程されております議案第37号副市長の選任について反対、不同意の立場から討論をさせていただきます。 残念ながら、浅井市長に今質疑をさせていただきまして、副市長の予定者をどうして選ばれたのかという具体的な理由、それから浅井市長の公約、それから主要施策、目指したいまちづくりの方向性と併せて、この副市長に何を期待するのかという、私はこれは基本的なこと、議員として提案された人事案件に同意できるか、あるいは同意できないかということを判断するために、そんなに難しいことを聞いたとも思っていないですし、しっかりと御説明をいただきたい、それから市民に対して御説明すべきことを聞いたつもりでございます。しかしながら、浅井市長からは一般論、総論的な、言い方はあれですが、誰にでも使えるような理由しか述べられず、この方ならでは、それからこの施策、この公約、このまちづくりを実現したいからという思いを全く聞くことができませんでした。 先ほども少し述べさせていただきましたが、この予算特別委員会も含めて、やはりもっと御自身の言葉で今後のまちづくりについて、御自身の思いについて、しっかりと私は説明を聞きたいですし、市民もそれを望んでいるのではないかなというように思います。 以上、十分にこの人事について判断できるだけの説明が市長からなされませんでしたので、この議案については反対、不同意ということで態度を表明させていただきます。 以上で私の反対討論を終わります。 ○田中敏一議長 以上で通告による討論は終わりました。ほかに討論はありませんか。     〔「進行」と呼ぶ者あり〕 ○田中敏一議長 討論なしと認め、以上で討論を終わります。 これより採決いたします。 本案は、これに同意することに賛成の方の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○田中敏一議長 起立多数であります。したがって、本案は、これに同意することに決定いたしました。----------------------------------- 次に、日程第39.報告第3号専決処分の報告についてから、日程第41.報告第5号債権放棄の報告についてまでの以上3件を一括議題といたします。 直ちに、報告を求めます。財務部長。 ◎黒釜直樹財務部長 それでは、報告第3号につきまして御説明しますので、報告の5ページをお願いします。 報告第3号専決処分の報告についてでございます。これは、地方自治法第180条第1項の規定に基づき、専決処分をしたものでございます。 専決処分の内容でございますが、令和2年第88号議決をいただいております陸上競技場3種公認更新工事につきまして、契約価格を2億2,330万円から2億2,484万6,600円に変更したものでございます。 6ページの参考資料に変更理由、主な変更内容等が記載してございますので、御照覧いただきたいと思います。 続きまして、報告第5号債権放棄の報告について説明をしますので、報告の8ページから9ページをお願いします。 豊橋市債権管理条例第6条の規定によりまして、債権を放棄しましたので御報告します。 8ページをお願いします。 1債権の内訳及び放棄事由でございます。住宅課で住宅使用料などが311万9,722円。9ページをお願いします。医事課で入院収益などが1,075万7,668円、営業課で水道料金が338万2,281円、保健給食課で学校給食費が1万6,100円となっております。 なお、放棄の事由につきましては、表の右側の欄に記載してございます。 2債権放棄日でございますが、債権放棄日は令和3年2月2日でございます。 以上で報告を終わります。よろしくお願いします。 ○田中敏一議長 なお、報告第4号につきましては、既に報告書を配付してありますので、報告を省略いたします。 これより質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「進行」と呼ぶ者あり〕 ○田中敏一議長 質疑なしと認め、以上で質疑を終わります。 これをもちまして、報告を終わります。----------------------------------- ただいま山本賢太郎議員ほか9名から、議案会第2号豊橋市議会会議規則の一部を改正する規則について及び議案会第3号豊橋市議会委員会条例の一部を改正する条例についてが提出されました。 お諮りいたします。この際、両案を日程に追加し、議題としたいと思います。 これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○田中敏一議長 御異議なしと認め、そのように決定しました。 お諮りいたします。ただいま議題となっております両案については、会議規則第36条第3項の規定により、提案理由の説明を省略したいと思います。 これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○田中敏一議長 御異議なしと認め、そのように決定いたしました。 これより質疑に入ります。質疑はありませんか。     〔「進行」と呼ぶ者あり〕 ○田中敏一議長 質疑なしと認め、以上で質疑を終わります。 お諮りいたします。ただいま議題となっております両案については、会議規則第36条第3項の規定により、委員会付託を省略したいと思います。 これに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○田中敏一議長 御異議なしと認め、そのように決定いたしました。 これより討論に入ります。討論はありませんか。     〔「進行」と呼ぶ者あり〕 ○田中敏一議長 討論なしと認め、以上で討論を終わります。 これより採決いたします。 両案は、原案のとおり決定することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○田中敏一議長 御異議なしと認めます。 したがって、両案は原案のとおり可決されました。----------------------------------- 以上で、本定例会に付議された事件の審議は、全て終了いたしました。----------------------------------- この際、金田副市長から挨拶の申出がありますので、これを許可します。 ◎金田英樹副市長 発言の機会をいただきまして誠にありがとうございます。 この本会議上での発言も、これが最後ということになります。大変感慨深いものがございます。副市長としてのこの4年間ですけれども、多くの懸案事項の対応などに追われ、職員の方々にも一緒になって考え、悩み、そして職員の方々には本当に多くの支えをいただきまして事業推進を図ることができたのかなというように思っております。もちろん満足がいくというところまではまいりませんけれども、何とか職責は果たせたのかなというように思っている次第でございます。 議員の皆様方におかれましては、様々な諸議案の審議をはじめとして、市政運営に関しまして御理解、御協力をいただきましたこと、お礼を申し上げたいというように思います。それぞれ立場は異なっても、様々な議論を通して、豊橋のまちづくりを進めてこれたのではないかなというように思っています。 特にこの1年間は、誰もが想像していなかった新型コロナウイルス感染対策に追われることになりました。5回に及ぶ臨時会の開催、それから一般会計補正予算17回という、これまでかつて経験のない1年を過ごさせていただきました。議会の皆様には本当に感謝申し上げたく存じます。 そして新年度は第6次総合計画のスタートの年でございます。これまでの特別委員会の審査を踏まえて策定をすることができました。私たちがつくる 未来をつくるという基本理念の下、この豊橋の10年後の姿を見据え、その向かうべき姿に向けて、その思いというか、姿を共有できたのではないかなというように思います。今後とも市民、議会、行政が一体となって豊橋が東三河の中心都市として、ますます発展することを願っているところでございます。 最後になりますけれども、皆様におかれましては、このまちのため、このまちの市民のため、ますます御尽力をいただきますこと、そして健康には十分留意をされ、ますますの御活躍をされますことを御祈念申し上げまして、私からのお礼の挨拶とさせていただきます。本当にありがとうございました。 ○田中敏一議長 金田副市長におかれましては、多年にわたり市政の伸展に御尽力をいただきましたことに敬意を表するとともに、健康に御留意され、さらなる御活躍をお祈り申し上げます。 今後とも御協力を賜りますようお願い申し上げます。 あわせて、3月末をもって退職される多くの職員の皆様方におかれましても、その業績に心から感謝申し上げるとともに、今後の御活躍をお祈り申し上げます。----------------------------------- 閉会に当たり、一言御挨拶申し上げます。 今定例会は、去る2月26日に開会し、以来、本日までの32日間にわたり、皆様方の格別な御理解と御協力を賜り、無事閉会の運びとなりました。ここに、心から感謝を申し上げる次第であります。大変お疲れさまでありました。----------------------------------- これをもちまして、令和3年3月豊橋市議会定例会を閉会いたします。                            午後3時18分閉会 以上のとおり会議の次第を記録し、これを証するため署名する。  豊橋市議会議長     田中敏一  豊橋市議会副議長    松崎正尚  豊橋市議会議員     長坂尚登  豊橋市議会議員     向坂秀之...