令和 2年 2月 定例会 議事日程 令和2年3月9日(月曜日)午前10時開議第1 令和2年請願第2号 2014年
の2月定例会
の附帯決議に基づき市長が表明した
市道弥富相生山線
の道路事業廃止を尊重すること
を求める件第2 同 第3号 子どもと保護者が安心できる少人数学級
の実現
を求める件第3 同 第4号
北部地域療育センターの公設・公営
の継続
を求める
件 ---------------------------第4 令和2年第1号議案 令和2年度名古屋市
一般会計予算第5 同 第2号議案 令和2年度名古屋市
国民健康保険特別会計予算第6 同 第3号議案 令和2年度名古屋市
後期高齢者医療特別会計予算第7 同 第4号議案 令和2年度名古屋市
介護保険特別会計予算第8 同 第5号議案 令和2年度名古屋市
母子父子寡婦福祉資金貸付金特別会計予算第9 同 第6号議案 令和2年度名古屋市市場及び
と畜場特別会計予算第10 同 第7号議案 令和2年度名古屋市
名古屋城天守閣特別会計予算第11 同 第8号議案 令和2年度名古屋市
土地区画整理組合貸付金特別会計予算第12 同 第9号議案 令和2年度名古屋市市街地再
開発事業特別会計予算第13 同 第10号議案 令和2年度名古屋市
墓地公園整備事業特別会計予算第14 同 第11号議案 令和2年度名古屋市
基金特別会計予算第15 同 第12号議案 令和2年度名古屋市
用地先行取得特別会計予算第16 同 第13号議案 令和2年度名古屋市
公債特別会計予算第17 同 第14号議案 令和2年度名古屋市
病院事業会計予算第18 同 第15号議案 令和2年度名古屋市
水道事業会計予算第19 同 第16号議案 令和2年度名古屋市
工業用水道事業会計予算第20 同 第17号議案 令和2年度名古屋市
下水道事業会計予算第21 同 第18号議案 令和2年度名古屋市
自動車運送事業会計予算第22 同 第19号議案 令和2年度名古屋市
高速度鉄道事業会計予算第23 同 第20号議案 名古屋市
事務分掌条例の一部改正について第24 同 第21号議案 名古屋市
職員定数条例の一部改正について第25 同 第22号議案 名古屋市非常勤
の職員
の報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例
の一部改正について第26 同 第23号議案
包括外部監査契約
の締結について第27 同 第24号議案 名古屋市
南陽工場焼却設備等整備事業者選定審議会条例の制定について第28 同 第25号議案 名古屋市認知症
の人と家族が安心して暮らせる
まちづくり条例の制定について第29 同 第26号議案 名古屋市子ども
を受動喫煙から守る条例
の制定について第30 同 第27号議案 名古屋市
衛生研究所条例の制定について第31 同 第28号議案 名古屋市
保健衛生関係手数料条例の一部改正について第32 同 第29号議案
福祉事務所設置条例の一部改正について第33 同 第30号議案 名古屋市災害弔慰金
の支給等に関する条例
の一部改正について第34 同 第31号議案 名古屋市
敬老パス条例の一部改正について第35 同 第32号議案 名古屋市
介護保険条例の一部改正について第36 同 第33号議案 名古屋市動物
の愛護及び管理に関する条例
の一部改正について第37 同 第34号議案 名古屋市食品衛生法に基づく公衆衛生上講ずべき措置
の基準等に関する条例
の廃止等について第38 同 第35号議案 名古屋市
放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準
を定める条例
の一部改正について第39 同 第36号議案 名古屋市児童
を虐待から守る条例
の一部改正について第40 同 第37号議案 名古屋市
児童福祉施設条例の一部改正について第41 同 第38号議案 名古屋市教育に関する事務
の職務権限
の特例に関する条例
の制定について第42 同 第39号議案 名古屋市私立高等学校及び
私立幼稚園授業料補助に関する条例
の一部改正について第43 同 第40号議案 名古屋市
瑞穂運動場条例の一部改正について第44 同 第41号議案 名古屋市
鶴舞公園多目的グラウンド条例の制定について第45 同 第42号議案
名古屋市東山公園テニスセンター条例の制定について第46 同 第43号議案 名古屋市
都市公園条例の一部改正について第47 同 第44号議案 名古屋市自転車等
の放置
の防止に関する条例
の一部改正について第48 同 第45号議案 公
の施設
の区域外設置について第49 同 第46号議案 名古屋市
中央卸売市場業務条例の制定について第50 同 第47号議案 名古屋市手数料条例
の一部改正について第51 同 第48号議案 名古屋市
コミュニティセンター条例の一部改正について第52 同 第49号議案 名古屋市
災害救助基金条例の制定について第53 同 第50号議案
名古屋市営住宅等管理運営等基金条例の制定について第54 同 第51号議案
名古屋都市計画事業大曽根北土地区画整理事業施行条例等の一部改正について第55 同 第52号議案 名古屋市
久屋大通公園条例の一部改正について第56 同 第53号議案 名古屋市
建築基準法施行条例の一部改正について第57 同 第54号議案
名古屋市営住宅条例の一部改正について第58 同 第55号議案
名古屋都市計画事業下之一色南部土地区画整理事業施行条例の廃止について第59 同 第56号議案 指定管理者
の指定について第60 同 第57号議案
名古屋高速道路公社の基本財産
の額
の変更について第61 同 第58号議案 名古屋市消防団条例
の一部改正について第62 同 第59号議案 名古屋市
消防関係事務手数料条例の一部改正について第63 同 第60号議案 名古屋市
国民健康保険条例の一部改正について第64 同 第61号議案
なごや子ども条例の一部改正について
---------------------------第65 令和2年第62号議案 名古屋市
無料低額宿泊所の設備及び運営に関する基準
を定める条例
の制定について第66 同 第63号議案 名古屋市
浄化槽保守点検業者の登録等に関する条例
の一部改正について第67 同 第64号議案 名古屋市病院事業
の設置等に関する条例
の一部改正について第68 同 第69号議案 令和元年度名古屋市
国民健康保険特別会計補正予算(第1号)第69 同 第71号議案 令和元年度名古屋市
基金特別会計補正予算(第4号)第70 同 第72号議案 令和元年度名古屋市
公債特別会計補正予算(第5号)第71 同 第73号議案 令和元年度名古屋市
病院事業会計補正予算(第1号)第72 同 第74号議案 契約
の締結について第73 同 第75号議案 契約
の締結について
---------------------------第74 令和2年第65号議案 名古屋市
東山動植物園基金条例の制定について第75 同 第66号議案 名古屋市交通事業
の設置等に関する条例
の一部改正について第76 同 第77号議案 市道路線
の認定及び廃止について第77 令和2年諮問第1号 行政財産
の使用許可に関する審査請求について
---------------------------第78 令和2年第67号議案 名古屋市印鑑条例
の一部改正について第79 同 第70号議案 令和元年度名古屋市
名古屋城天守閣特別会計補正予算(第2号)第80 同 第76号議案 契約
の締結について
---------------------------第81 令和2年第68号議案 令和元年度名古屋市
一般会計補正予算(第5号)
---------------------------第82 令和2年第78号議案 教育職員
の業務量
の適切な管理その他教育職員
の健康及び福祉
の確保
を図るため
の措置に関する条例
の制定について
---------------------------第83 令和2年第79号議案
新型コロナウイルス感染症の感染拡大
を全市一丸となって防止するため
の条例
の制定について第84 同 第80号議案 令和元年度名古屋市
一般会計補正予算(第6号)
---------------------------第85 令和2年
議員提出議案第1号 名古屋市歯と口腔
の健康づくり推進条例の一部改正について
--------------------------- 出席議員 服部しんのすけ君 吉田 茂君 斉藤たかお君 浅井正仁君 松井よしのり君 小出昭司君 おくむら文悟君 久田邦博君 赤松てつじ君 久野美穂君 日比美咲君 河本ゆうこ君 中川あつし君 豊田 薫君 手塚将之君 さかい大輔君 吉岡正修君 近藤和博君 田辺雄一君 さいとう愛子君 さはしあこ君 前田えみ子君 塚本つよし君 うえぞ
の晋介君 浅野 有君 中里高之君 中川貴元君 丹羽ひろし君 成田たかゆき君 岩本たかひろ君 ふじた和秀君 藤沢ただまさ君 中田ちづこ君 岡本善博君 横井利明君 伊神邦彦君 渡辺義郎君 山田昌弘君 橋本ひろき君 斎藤まこと君 小川としゆき君 加藤一登君 うかい春美君 田中里佳君 佐藤ゆうこ君 余語さやか君 大村光子君 田山宏之君 浅井康正君 鹿島としあき君 金庭宜雄君 長谷川由美子君 中村 満君 小林祥子君 木下 優君 岡田ゆき子君 田口一登君 沢田ひとみ君 三輪芳裕君 鈴木孝之君 森 ともお君 江上博之君 さわだ晃一君 増田成美君 服部将也君 北野よしはる君 西川ひさし君 岡本やすひろ君
--------------------------- 出席説明員市長 河村たかし君 副市長 堀場和夫君副市長 伊東恵美子君 副市長 廣澤一郎君会計管理者 渡邊正則君
防災危機管理局長 酒井康宏君市長室長 小林史郎君 総務局長 山本正雄君財政局長 飯田 貢君
市民経済局長 中田英雄君
観光文化交流局長 松雄俊憲君 環境局長 水野裕之君
健康福祉局長 海野稔博君
子ども青少年局長 杉野みどり君
住宅都市局長 光安達也君
緑政土木局長 山田 淳君会計室次長 植村信一君
防災危機管理局総務課長 大澤政充君市長室次長 野澤米子君
総務局総務課長 吉木 彰君
財政局総務課長 青井信之君
市民経済局総務課長 吹上康代君
観光文化交流局総務課長 伊藤 毅君
環境局総務課長 村松直樹君
健康福祉局総務課長 木村 剛君
子ども青少年局総務課長 三宅 眞君
住宅都市局総務課長 山下直人君
緑政土木局総務課長 杉浦康嗣君
---------------------------上下水道局長 宮村喜明君
上下水道局総務部総務課長 蛭川賢之君
---------------------------交通局長 河野和彦君
交通局営業本部総務部総務課長 飯田真由美君
---------------------------病院局長 大原弘隆君
病院局管理部総務課長 杉原忠司君
---------------------------消防長 木全誠一君
消防局総務部総務課長 加藤哲也君
---------------------------監査委員 黒川和博君
監査事務局長 勝間 実君
---------------------------選挙管理委員会委員 竹腰公夫君
選挙管理委員会事務局長 青木康邦君
---------------------------教育長 鈴木誠二君
教育委員会事務局総務部総務課長 樋口 敦君
---------------------------人事委員会委員 市橋克哉君
人事委員会事務局長 千田博之君
--------------------------- 令和2年3月9日 午前10時開議
○議長(丹羽ひろし君) これより本日
の会議
を開きます。 本日
の会議録署名者には斉藤たかお君、森ともお君
の御両君にお願いいたします。 市会公報第11号でお知らせいたしましたとおり、陳情第4号「
名鉄名古屋本線の呼続駅南から本星崎駅北まで
の間
のシールドトンネルによる地中化等
を求める件」はじめ2件
を受理しましたので、会議規則第60条
の規定により所管
の常任委員会に送付いたします。 なお、両件
の審査に当たっては、市会閉会中も委員会
を開会できるようにいたしまして御異議ありませんか。 〔「異議なし」〕
○議長(丹羽ひろし君) 御異議なしと認めて、さよう取り計らいます。 これより日程に入ります。 最初に、日程第1より第3まで、すなわち請願第2号「2014年
の2月定例会
の附帯決議に基づき市長が表明した
市道弥富相生山線
の道路事業廃止を尊重すること
を求める件」より請願第4号「
北部地域療育センターの公設・公営
の継続
を求める件」まで、以上3件
を一括議題に供します。 各請願書は、慎重審査
のため所管
の常任委員会に付議いたします。 なお、各件
の審査に当たっては、市会閉会中も委員会
を開会できるようにいたしまして御異議ありませんか。 〔「異議なし」〕
○議長(丹羽ひろし君) 御異議なしと認めて、さよう取り計らいます。 次に、日程第4より第64まで、すなわち第1号議案「令和2年度名古屋市
一般会計予算」より第61号議案「
なごや子ども条例の一部改正について」まで、以上61件
を一括議題に供します。 3月6日に引き続き、質疑並びに質問
を続行いたします。 最初に、沢田ひとみ君にお許しいたします。 〔沢田ひとみ君登壇〕
◆(沢田ひとみ君) おはようございます。お許し
をいただきましたので、通告に従い、質問
をいたします。 まず、
スポーツ施設のプールにおける異性介護及び
トランスジェンダーへ
の配慮についてお伺いいたします。 異性介護とは、介護
をする
人と介護
を受ける
人が異性同士
の場合
の介護
のこと
をいいます。 プールは小さな子供から大人まで、市民が水に親しむことができる施設ですが、昨年、ある
屋外冷水プールにおいて、着替え
の介助
を必要とする障害
を持つ男の子
のお母さんが、異性同士で入れる
多目的更衣室がないことにより、隣接する屋内プール
の多目的更衣室を利用させてくださいと申し出たところ、担当
の職員
の方から断られたということがありました。きっと残念な気持ちでプール
を後にされたことでしょう。後ほど、このお母さんからは、簡易テント
の更衣室、パーティション
の更衣室でも構いませんので御対応
をよろしくお願いしますと
の声も上がっています。障害
を持つ息子さんに水遊び
を楽しませてあげたいというお母さん
の思いに応えることは、利用機会
の平等
を保障するために当然
のことです。 施設
のホームページには、
身体障害者手帳、
精神障害者保健福祉手帳、愛護手帳等
の交付
を受けている方は、手帳
を提示していただくことにより利用料が無料となります、また、同行する介護者2名まで無料となりますとありますが、介護者が同性とは限らず、異性介護
の場合も考えられます。 本市
の冷水プール、温水プール、
スポーツセンター等において、
多目的更衣室が設置してある
のは、29施設中僅か9施設です。しかも、5施設は着替えにも活用可能な
多目的トイレすら設置されておりません。
多目的トイレがなければ、車椅子
の方にとってはスペースが狭く不便ですし、異性介護者も一緒に入ることができません。 さらに、
ホームページ等に
多目的更衣室や
多目的トイレの有無
の記載がない施設もあり、事前に問合せが必要です。建物自体
のバリアフリーがされていても、これでは、先ほど
の親子以外にも、設備
の問題によってプール
の利用
を諦めなければならない市民がいてもおかしくはありません。 また、更衣室が男女
の2種類しかない場合、
トランスジェンダーの方へ
の配慮もできていないと言える
のではないでしょうか。LGBT
の支援団体
の方にお話
をお伺いしたところ、
トランスジェンダーの方が自認する性
の更衣室
を利用した際に、他
の利用者から苦情が届けられた例もあるということ
をお聞きしました。
トランスジェンダーの方も状況はいろいろですが、更衣室
の利用に悩んだり困ったりする
のは事実です。
トランスジェンダーの方からは、窓口に相談しやすくなるように、例えば、施設
の利用でお困り
の方はお声がけくださいと表示があるとよいという意見もいただいております。 そこで、教育長にお伺いいたします。 異性介護
の方も、
トランスジェンダーの方も、誰もが安心して利用することができるプールであるべきだと思いますが、
多目的更衣室や
多目的トイレの必要性について、どのような認識
をお持ちでしょうか。 また、
多目的更衣室・
多目的トイレの有無
のホームページ等へ
の記載や、着替えに困る利用者が職員に対して気軽に声
をかけられるようなソフト面
の配慮、さらにはハード面
の配慮として、
多目的更衣室・
多目的トイレを全て
のスポーツ施設のプールに整備すべきと考えますが、いかがでしょうか。御答弁
をお願いいたします。 次に、困難な問題
を有する若年女性へ
の支援についてお伺いいたします。 厚生労働省は、若年女性
の自立
の推進に資すること
を目的とし、平成30年度に、様々な困難
を有する若年女性に対して、公的機関と民間支援団体とが密接に連携し、アウトリーチから居場所
の確保、公的機関や施設へ
のつなぎ
を含めたアプローチ
を行う仕組み
を構築するため
の若年被害女性等支援モデル事業を実施しました。 ここで言う
若年被害女性とは、家出少女、AV出演強要、JKビジネスなど
の性搾取被害、性暴力や虐待等
の被害に遭った、または被害に遭うおそれ
のある、主に10代から20代
の女性
のこと
をいいます。 この
若年女性支援については、以前より首都圏で活動する幾つか
の民間団体
を中心に、夜回りによる声かけやSNSによる相談、
居場所づくり等が行われてきました。こうした活動
の必要性が認められ、このモデル事業につながったと聞いております。 メディアでも
若年被害女性のニュース
を度々目にしますが、繁華街
を抱える本市でも華やかなネオン
の影に潜む問題に目
を向けたいと思います。貧困、虐待、ネグレクトなど
の家庭
の問題や、それ
を端緒にした性的搾取や予期せぬ妊娠など、悩みや困難
を抱えている若年女性
の多くは、自分で何とかしよう、周り
を巻き込みたくないと思っており、孤立しがちです。一
人で悩み、心も体も傷つき、将来について考える気力さえなくしてしまうこともあるかもしれません。そして、不安や不満
を打ち明けられないとき、頼れそうな大人や居場所
を探す環境がSNS上にはあり、顔も知らない大人と会って事件に巻き込まれるケースも後
を絶ちません。 警察庁によると、2018年にSNSを通じて犯罪被害に遭った18歳未満
の子供は1,811
人、そのうち、連れ去り被害は42
人で、5年前
の14倍に増加しています。 家や学校で何らかの事情
を抱え、傷ついた若年女性たちは、自ら声
を上げることが難しい状況にあります。大人でも困ったときに助けてと言えない
人、誰かに頼ること
をちゅうちょする
人は多い
のではないでしょうか。 本市では、女性
のため
の相談窓口や子供・若者
を対象とした相談窓口において、専門相談員が一緒になって悩みについて考え、相談内容に応じて様々な支援機関につなぎ、解決
を目指して本人に寄り添った支援
を行っています。より気軽に利用できるように、LINE相談
を行っていたり、立ち寄れる場所が開設されていたり、様々な配慮もされています。 しかし、若年女性にとって、相談窓口に行くことはハードルが高く、パワーも必要で、そこにたどり着けない
人も多いと思われます。相談窓口があること
を知らない
人や、そもそも自分が困っていること
を認識できていない
人もいます。そんな若年女性たちが犯罪に巻き込まれること
を未然に防ぎ、安心・安全な居場所
を提供し、必要な支援
をするため
のきっかけづくりが必要とされています。 先日、困難
を有する若年女性に対するアウトリーチや居場所
の提供
をしている民間団体
の方々にお話
を伺ってきました。 そこでは、中高生以上
の女性
を対象に、今はまだ問題がなかったとしても、もし何かあったときに頼れる場所であるために、日々
の活動
をされています。夜
のまち
を徘回する若年女性
を救うために、例えば、栄や名古屋駅で
のアウトリーチ
のほか、温かい手料理
を無料で提供し、一緒にテーブル
を囲みながらアットホームな環境で相談に乗ったり、予期せぬ妊娠や中絶で傷つき一
人で悩むことがないように、それぞれ
の現状に合わせた性教育
をし、正しい知識
を身につけることで自分自身
を守っていけるような力
をつけさせたり、頼れる場所があるということ
をSNS上で発信し続けています。 そこで、
子ども青少年局長にお伺いいたします。困難な問題
を有する若年女性に対して、信頼関係
を構築し、適切な支援につなぐような取組
を、夜回りによる声かけ等
のアウトリーチや安心・安全な居場所
の提供など、問題意識
を持って活動する民間団体と連携して行うべきと考えますが、いかがでしょうか。御答弁
をお願いいたします。 これで、第1回目
の質問
を終わります。(拍手)
◎教育長(鈴木誠二君) 教育委員会に対しまして、
スポーツ施設のプールにおける異性介護及び
トランスジェンダーへ
の配慮についてお尋ね
をいただきました。 プール
の御利用に当たりまして、男児
の着替え
を母親が手伝うなど、異性
の介護者が着替え
を介助する場合などには、着替え場所
の配慮が必要であると考えており、
多目的更衣室が整備されている施設におきましては、当該更衣室
を御利用いただいております。
多目的更衣室が整備されていない施設におきましては、医務室や職員更衣室
を御利用いただくなど、柔軟に対応するよう指示してまいりましたが、議員から御指摘いただいた件につきまして配慮が至らず適切な対応ができなかったことは、大変申し訳なく思っております。 御指摘いただきました件も踏まえまして、全て
の指定管理者に対して、簡易テント
の配置なども含めた利用者
の立場に立った対応
を徹底するよう改めて指示
をしたところであり、来年度には、本市
スポーツ施設の全て
のプールについて、異性
の介護者などに御利用いただける着替え場所
を確保できるようにいたします。 また、ホームページや館内掲示等で、
多目的更衣室や更衣室としても御利用いただける
多目的トイレのある施設については、その旨
を広報し、全て
のスポーツ施設について、施設
の利用に関してお困り
の方が気軽にお声がけいただけるよう御案内
をしてまいります。
多目的更衣室や
多目的トイレを新たに設けるなど、施設
の抜本的な整備につきましては、スペース
の確保や法的・技術的な課題
の整理も必要となりますので、検討
をしてまいりたいと存じます。 以上でございます。
◎
子ども青少年局長(杉野みどり君) 子ども青少年局には、困難な問題
を有する若年女性へ
の支援についてお尋ね
をいただきました。 子ども青少年局におきましては、おおむね39歳まで
の子供・若者が悩みや困り事が生じたときに相談できる機関として、子ども・若者総合相談センター
を設置しておりまして、昨年10月から、若者が気軽に立ち寄ることができるオープン型交流スペース
の開設やSNS相談
を開始したところでございます。 また、民間団体におきましても、工夫
をいただきながら、様々な困難
を有する若者
を支援につなげるよう取り組んでいただいているところでございます。 子ども・若者総合相談センターでは、支援機関や民間団体等とネットワーク
を組織し、若者
の支援に取り組んでいるところでございます。そうした中で、支援につながっていない若者に対して、例えば、子ども・若者総合相談センターで行っているSNS相談など
の取組
を民間団体でも情報提供していただくなど、さらなる連携
を進めることも有効なものであると考えております。 今後、民間団体等と
の相互
の連携
をより一層強化し、若年女性
をはじめとして、困難
を有する若者にさらにアプローチできるよう努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
◆(沢田ひとみ君) まず、
子ども青少年局長からは、民間団体など
の支援機関と
の連携
をより一層強化し努めていくと
の御答弁
をいただきました。 性暴力や虐待
の被害など、女性が直面しがちなリスクに着目し、困難や不安
を抱え孤独
の中にいる彼女たちへ
の支援
をしっかり行っていただくこと
を要望させていただきます。 次に、教育長からは、ソフト面では、お困り
の利用者が気軽に声
をかけることができるような案内や
ホームページ等による広報、利用者
の立場に立った柔軟な対応
を徹底していただける、また、ハード面では、課題
の整理もしつつ検討していただけると
の御答弁
をいただきました。 しかし、簡易テント
の配置等も含めた対応
をされるということでしたが、ふだん何もない場所に、そのときだけテント
を設置され、中に入って着替えることに抵抗
を感じる方もいるかと思います。 性
の多様性へ
の理解が進んでおり、さらに東京2020パラリンピック開催に向けて障害者スポーツにも関心が高まっている今、本市
のスポーツ施設のプールにおいても整備する時期に来ていると言えます。 そこで、河村市長にお伺いいたします。直ちに
多目的更衣室を設置することが難しい場合でも、
多目的トイレにフィッティングボードなど
を設置することで、必要に応じて、市民がより気軽に利用できると思われます。そういった速やかな対応
をした上で、今後は全て
のスポーツ施設のプールに
多目的更衣室と
多目的トイレを整備すべきと考えますが、市長
の見解
をお聞かせください。
◎市長(河村たかし君)
トランスジェンダーの皆さん
のこともありますけど、車椅子で入られて、介助者
の方が1
人ついておる場合もありますので、やっぱりスペースが大変狭いということでは、これは申し訳ないことでございますので、市営
の全て
のプールに
多目的トイレと
多目的更衣室を整備するということで、直ちにやっていきたいと思っております。
◆(沢田ひとみ君) 河村市長から前向きな御答弁
をいただきました。 利用者
の立場に立った配慮
をしていただき、
スポーツ施設のプールが誰もが使いやすくなるようにお願いして、以上で私から
の全て
の質問
を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 次に、
服部しんのすけ君にお許しいたします。 〔
服部しんのすけ君登壇〕
◆(
服部しんのすけ君) 議長
のお許し
をいただきましたので、通告に従いまして、順次質問
をさせていただきます。 それでは、まず初めに、東浜御殿
を軸とした魅力発信拠点整備について質問
をさせていただきます。 昨年
の9月定例会では、私は地元にある東海地方最大
の断夫山古墳
の質問
をさせていただきましたが、熱田にはまだまだ歴史資源がたくさんあります。その一つが浜御殿です。 浜御殿が何かと申しますと、街道
を往来する大名ら
を招待・供応するため、尾張藩は1634年、七里
の渡し
の東側
の海
を埋め立てて東浜御殿
を、1654年に七里
の渡し
の北西に西浜御殿
を築きました。現在、その跡
を見ることはできませんけれども、西浜御殿
のあった場所に、今現在、白鳥コミュニティセンター
の北側に看板が立っているだけです。 その二つ
の浜御殿
の中でも、東浜御殿は、1634年に家光
の上洛に合わせて、初代尾張藩主徳川義直が造らせました。七里
の渡し
の東側にあったとされている東浜御殿は、尾張名所図会や葛飾北斎
の浮世絵に描かれていたことで知られておりますが、京都に家光が上洛した帰り道に泊まったとされ、その軍勢は30万
を数える大行列だったと
のことで、史上最大規模
の上洛と言い伝えられているそうです。 一昨年、この東浜御殿
の詳細な間取り図が、東京にあります徳川林政史研究所にて、徳川美術館
の学芸員さんが発見
をいたしました。昨年11月には、見取図
を発見された学芸員さんが地元
のコミュニティセンターに招かれ、勉強会
をされたと聞いております。 この東浜御殿は、明治まで
の230年間で徳川家光が1
人だけ泊まったとされていて、名古屋城にあります本丸御殿にも勝るとも劣らぬ立派なものでした。また、明治6年まで残った数少ない御殿
の一つでもあります。 そんな価値
のある歴史資源
を活用していこうと、昨年4月には御殿
をまちづくりに生かす方法
を考える、宮
の渡し・大瀬子地区まちづくり協議会が設立
をされ、協議会は、七里
の渡しがあった宮
の渡し公園に、観光客に立ち寄ってもらえる、熱田
の歴史
を知ってもらうため
のビジターセンター
を造る構想
を温めております。 私は以前から、宮
の渡し公園、そして大瀬子公園
を中心としたにぎわいづくり
を、観光戦略に基づき重点的にできないか模索
をしてまいりました。昔は、宮
の渡しといえば、
人の行き交う重要な港、そして大瀬子公園
のある付近は、漁船が魚
を下ろした漁港・魚市場があった歴史的にも重要な場所であります。 余談ですが、我が会派である先輩
の横井議員
の御先祖様は、その大瀬子公園にあった魚市場
の大家さんだったということで、大変驚いていたわけでございます。 それはさておき、堀川まつりで毎年にぎわうこの地域
をより発展させるためにも、そして熱田神宮
を訪れる年間700万
人以上も
の参拝者が宿場町として情緒
を感じていただき、そして、その参拝者
を含む多く
の観光客が歴史資源
を観光目的として回遊できる観光拠点
の整備が私は重要だと考えております。 そこで、
観光文化交流局長にお尋ね
をいたします。一昨年は、大瀬子公園に魚問屋
のモニュメントが完成し、今後、宮
の渡し公園
を含むエリア
を中心とした観光拠点が必要になっていくと私は考えておりますが、先ほどお話ししたように、地元
の協議会
を中心に東浜御殿
を軸としたビジターセンター構想があります。この観光発信拠点構想についてどのように捉えている
のか、お答えください。 また、公園
を管理・維持する立場として、
緑政土木局長にお尋ね
をいたします。かつて、この地域
のにぎわい
の中心であった熱田湊
のところに、現在は宮
の渡し公園と大瀬子公園
の二つ
の公園があります。地元が考えるまちづくりビジョン
のためにも、この二つ
のエリア
を一つ
のエリアと見立て、一体に捉えていくことができないでしょうか。例えば、まちづくりビジョンが具体的に動き出す際は、二つ
の公園
を一体と捉え、当該事業に協力することができない
のか
をお尋ねいたします。 続きまして、地下鉄栄駅
の混雑緩和についてお尋ね
をいたします。 ここ数年、栄地区では、中日ビルや丸栄百貨店
の閉店、名古屋テレビ塔
の改修工事などが続いたこともあり、買物客やオフィスなどもほか
の地域に流れるなど、まち
の全体
の活気も以前に比べて低迷しているような印象がありました。 しかし、ここへ来て、中日ビル
の建て替えや栄角地
の再開発など、民間による大規模な再開発事業や久屋大通公園
の再整備など次々と発表されており、名古屋
を代表する中心市街地として、輝き
を取り戻す強い勢いが感じられるようになってまいりました。以前にも増して、多く
の買物客や観光客などが訪れることが予想
をされます。 一方で、栄地区へ
の玄関口である地下鉄栄駅は、昭和32年に名古屋市営地下鉄で最初に開設
をされましたが、60年以上
を経た現在では、1日当たり約20万
人が乗降し、本市で2番目に乗降客
の多い地下鉄駅となっております。 しかしながら、東山線
を降りると、狭いホームには電車
を待つ多く
の利用者が滞留しており、電車
を降りた後、改札口にたどり着くまで、細い通路
を互いに譲り合いながら通行している風景が常となっております。今となっては、非常に手狭で混雑している駅という印象
を否めません。今後、再開発が進んだ暁には、さらに多く
のお客様
を迎え入れていく必要があることから、地下鉄栄駅
のさらなる利用者増加に対応するために、混雑緩和対策が必要ではないでしょうか。 そこで、交通局長にお尋ね
をいたします。地下鉄栄駅
の混雑緩和に向けて、これまでどのような対策
を取ってきた
のか、また、今後どのように対応していくお考えな
のか、お尋ね
をいたします。 以上で、1回目
の質問
を終わらせていただきます。(拍手)
◎
観光文化交流局長(松雄俊憲君) 東浜御殿
を軸とした魅力発信拠点整備に関連いたしまして、地元で検討されているビジターセンター構想についてどう捉える
のかといったお尋ね
を頂戴いたしました。 熱田
のまちは、古代より熱田神宮
を中心にこの地域
の重要な拠点として栄え、江戸時代以降も城下町とは異なる独自
の歴史
を重ね、東海道一
の宿場町としてにぎわうなど、名古屋
の歴史
の基盤となってまいりました。現在でも、熱田神宮には年間700万
人以上が訪れるなど、本市
の代表的な歴史文化エリアとなっております。 そのため、本市といたしましても、熱田
を名古屋市観光戦略
の重点エリア、歴史まちづくり
の事業計画である名古屋市歴史的風致維持向上計画
の重点区域として、それぞれ位置づけているところでございます。 具体的には、信長
の人生大逆転街道事業
を展開するなど、歴史観光
を推進してきたほか、かつて魚市場があったと言われる大瀬子公園に魚問屋
の一部
をモニュメントとして復元し、地域
を周遊するコース
を設定するなど
の取組
を行ってまいりました。 こうした観光や歴史まちづくり
の取組は、行政のみで進められるものではなく、地域
の方々
の活動と
の連携や地域
の盛り上がりが不可欠であると考えております。 そうした中、昨年
の4月に、宮
の渡し・大瀬子地区で、まちづくり協議会が設立され、将来的なビジターセンター
の設置
を目指したまちづくりビジョン
の検討が始められておりますので、今後も本市といたしまして積極的に応援してまいりたいと考えております。 今後とも、宮
の渡し公園
をはじめとした熱田エリアに多く
の方々が訪れていただけるよう、さらなる情報発信に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
◎
緑政土木局長(山田淳君) 緑政土木局に対しまして、東浜御殿
を軸とした魅力発信拠点整備について、宮
の渡し公園、大瀬子公園
の捉え方
のお尋ね
をいただきました。 宮
の渡し公園は、熱田宿と桑名宿
を結ぶ東海道唯一
の海路である七里
の渡し
の船着場跡に設置されており、旅人
の目印となった常夜灯や時刻
を知らせた時
の鐘が復元されるなど、趣ある風景
を楽しめる公園でございます。 また、大瀬子公園は、名古屋城下と知多、伊勢
をそれぞれ結ぶ経路
のほぼ中心地にあり、物資
の運搬に最適な場所として、魚介が集まる大変活気があった魚市場
の跡地に開かれた公園でございます。かつて船だまりがあった場所には、現在、漁船
のモニュメントが設置されております。 この二つ
の公園は、かつて
の熱田湊
を構成する重要な場所に位置しており、歴史資源
を活用した熱田かいわい
の魅力向上
を考える上で、欠かすこと
のできない存在であると認識しております。 したがいまして、宮
の渡し・大瀬子地区において、地元
のまちづくり協議会で検討が始められた、将来的なビジターセンター
の設置
を目指したまちづくりビジョンが具体的に動く際には、宮
の渡し公園、大瀬子公園
を所管する当局としましても、二つ
の公園
を一体と捉え、事業に協力してまいりたいと考えております。 以上でございます。
◎交通局長(河野和彦君) 交通局に対しまして、地下鉄栄駅
の混雑緩和についてお尋ね
をいただきました。 地下鉄東山線栄駅
の混雑緩和対策につきましては、平成30年度に局内に検討チーム
を設置し、ソフト、ハード
の両面から対応策とその実現性などについて検討してまいったところでございます。 栄駅は、栄
を目的地とされるお客様に加えまして、東山線から名城線へ
の乗換え
をされるお客様や、名城線
を利用する際
の移動経路として、東山線
のホーム上
を通行されるお客様も多いため、電車
を待たれている方と交錯し、混雑に拍車
をかけている状況となっております。 こうした状況
を踏まえまして、まずは名古屋駅から栄方面へ地下鉄
を利用されるお客様に、東山線ではなくバイパスである桜通線
を御利用いただくことにより、東山線及び栄駅
の混雑
を緩和したいと考えておりまして、平成31年3月以降、順次、地下鉄名古屋駅
の南改札口付近及びJR東海名古屋駅構内
の新幹線改札口付近に桜通線へ
の案内サイン
を増設するなど、誘導対策
の充実強化に取り組んでまいったほか、東山線、桜通線
の利用状況等
の調査
を進めてまいったところでございます。 また、ハード面では、栄駅へ
の新たなホーム
の増設について検討いたしましたが、周囲
を地下街に囲まれているなど栄駅
の構造上
の課題から、新ホーム
の増設が物理的に困難であるということ
を確認したところでございます。 今後は、さらなる混雑緩和対策
の具体化に向けまして、栄駅において、お客様がどのような経路でどこへ向かっていらっしゃる
のか
を把握するため
の旅客流動調査
を行い、新たな移動経路
の整備も含めまして、ハード面でどのような対策が効果的である
のか検討してまいります。 また、これに加えまして、他事業者における混雑緩和
の取組事例なども参考にしながら、桜通線へ利用転換するお客様によりメリット
を感じていただけるような方策についても幅広く研究
を進めてまいります。 以上でございます。
◆(
服部しんのすけ君) まずは、
観光文化交流局長、
緑政土木局長、御答弁ありがとうございました。 まだまだ、まちづくりビジョンが具体的に動き出すまでには少し時間
を要することだと思いますが、久屋大通公園では住宅都市局が、そして名城公園では緑政土木局が、民間活力
を導入して、公園
の維持管理に資する公園整備
をされておられます。 熱田
の宮
の渡し公園、大瀬子公園も、観光資源という名古屋
の魅力
を兼ね備えた都市公園でありますので、公園
の利用者
の利便性
の向上はもとより、今後、名古屋
を訪れようとする国内外
の観光客が一度は訪れたいという場所になりますよう、関係局全てに御支援
のほう
をお願いしたいと思います。 今後は、もっと広い面でまちづくり
を考えて、住宅都市局、そして東浜御殿
の調査などでは教育委員会
の御協力が必要になることでしょうし、宮
の渡しと水上交通、そしてまた景観と無電柱化などなど、様々な課題が提起
をされることと推察されますので、どうかよろしくお願い
をいたしまして、この件は終わらせていただきます。 そして、次
の栄駅
のほうですが、交通局長、ありがとうございました。 この栄駅
の交通混雑は喫緊
の課題でありますので、他都市
の同様
の事案解決策も確認
をされ、速やかにこの解決策
を実行していただきますようにお願い
をいたします。 また、4月には学校や会社に向かう初々しい皆さんが地下鉄
を利用し、1年
の中でも特に地下鉄
のホームなどが混雑する時期になると思いますので、栄駅だけでなくその他
の乗換駅などもしっかりと混雑状況
を調査され、気持ちよく利用者
の皆さんが地下鉄
を使っていただけるようにしていただきますこと
を心よりお願い申し上げまして、全て
の質問
を終わらせていただきます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 次に、山田昌弘君にお許しいたします。 〔山田昌弘君登壇〕 〔議長退席、副議長着席〕
◆(山田昌弘君) お許し
をいただきましたので、通告に従い、質問します。 まず、地域日本語教育について伺います。 私は、これまで多文化共生
の分野において、この議場で
の初質問がコールセンターにおける外国
人へ
の対応について、また、小中学校における外国
人児童生徒
の受入れ体制について、昨年度は、ボランティアによる多言語で
の観光案内・おもてなし
の充実について質問しました。 本市
の取組としても、名古屋国際センターにおける多言語で
の情報提供、各区役所窓口で
の名古屋転入ウェルカムキット
の配布、タブレット端末
を区役所等に配置し、通訳
を必要とする来庁者と名古屋国際センター情報カウンター
をテレビ電話でつなぎ通訳
を行うなど、様々な取組
を行っていただいています。 観光客や名古屋市に住み始めた方へ
の支援は充実しているように思いますが、生活者として
の外国
人に対して
の支援はまだまだ不十分ではないかと思いましたので、そういった観点から、地域日本語教育について質問
をさせていただきます。 名古屋市に住む外国
人が年々増えてきています。名古屋市
の外国
人住民数は、平成30年12月末で8万3083
人と過去最多、前年末に比べ4,648
人、5.9%増加しています。 国籍・地域別で見ると、1位が中国で2万3386
人、2位韓国、3位フィリピン、4位ベトナム、5位ネパール、6位がブラジルと続きます。平成26年末、ブラジルは4位だったので、ここ数年でベトナム、ネパールが急増していることが分かります。 また、居住区別
を見ると、1位が中区、2位港区、3位中川区、4位千種区、5位中村区と、ここまでは各区に6,000
人以上
の外国
人が住んでいます。 一方、国
のほうでは昨年4月、入管法が改正され、さらに外国
人住民が増えることが予想されます。 例えば、お父さん
の仕事
の都合により家族で名古屋に移り住んできた場合、お父さんは仕事で外に出るため、もともと日本語が多少なりとも話せるか、職場
の環境によってはそこで日本語
を学ぶ機会があるかもしれません。子供さんは、学校に通えば、そこで母語学習協力員
をはじめ教職員
の方々と、また子供同士接していれば、徐々にでも日本語
を学ぶことができるかもしれません。特に心配な
のは、自分から一歩
を踏み出さなければ、地域
の皆さん
をはじめ外
の環境と関わることがなく、孤立してしまいがちなお母さん
の存在です。場合によっては、生活習慣
の違い、言葉が理解できないことから、住民トラブル
を起こしてしまうケースもあります。こういった方
をどういった形でケア
をしていく
のかが、これから
の課題ではないでしょうか。 そこで、
観光文化交流局長に伺います。観光文化交流局は、今年度から
の継続事業として、地域日本語教育体制づくり推進事業と外国
人日本語学習支援事業
を令和2年度予算にも計上されておりますが、名古屋市に住む外国
人が増えている中、外国
人と地元住民が共生していくことが重要だと考えます。そのためには、日本語で
のコミュニケーションが大切だと思いますが、本市としては、外国
人の地域日本語教育についてどのように考えているか、御答弁
をお願いします。 次に、市バス車内におけるマナカで
の一日乗車券購入について伺います。 現在、交通局では、バスまたは地下鉄、あるいはその両方が乗り放題となる一日乗車券
を発売しています。バスは大人620円、地下鉄は760円、バス・地下鉄
の両方は870円、さらに、土日祝日及び8日などに使用できるドニチエコきっぷは620円とかなりお値打ちになっています。 バス車内においては、このうち地下鉄のみ
の一日乗車券以外は全て購入することができます。現在、バス車内で購入する際には、運転士へ乗車券
の料金
を現金で渡し、乗車券
を運転士さんから受け取ります。 そこで、えっと思われた方はいらっしゃいませんでしょうか。そもそも、皆さんも一日乗車券
を買ったことがありますか。私は一度もありません。だからというわけではありませんが、ふだん使っているマナカで、当然一日乗車券が買えるものだと思っていました。 従来から、諸外国に比べキャッシュレス決済が遅れていると言われている日本では、利用者
の利便性向上など
のため、キャッシュレス決済
の普及が声高に叫ばれています。こうした中、地下鉄では、自動券売機において、一日乗車券
をマナカ等
の交通系ICカードで購入できるようにするため
の改修
を行うことが令和2年度予算で示されましたが、一方、バス車内では今後も購入できない
のが現状です。 バス車内
の中でも、マナカで一日乗車券
の購入ができれば、お客様
の利便性向上につながり、現金
を取り扱う機会が減ることから、運転士
の負担軽減にもつながると思います。また、運転士さんが対応する時間も短縮され、ダイヤ
の確保、ひいては安全運行にもつながる
のではないでしょうか。一日乗車券は消費税
の影響もあり端数
の金額になってしまい、お客様から千円札
を頂くと、お釣りは380円とか130円とか小銭
を数えてから渡すということになり、四、五
人のグループであれば、一つ
のバス停でしばらく停留することにより、ダイヤが遅れる可能性も出てきます。ダイヤ
を守ることができれば、運転士さんも安心して運行でき、安全に資することにつながります。 そこで、交通局長に伺います。市バス
の車内においてマナカで一日乗車券
を購入することに関して、交通局として何か検討している
のかお聞かせください。 次に、女性
の起業支援について伺います。 最近期
の愛知県人口動向調査によると、本市は約1万4700名
の社会増となっているものの、唯一、方面別では関東だけが約4,800名
の社会減となっています。関東へは全年齢階級で人口流出が起こっていますが、中でも25歳から29歳
の女性、30歳から39歳まで
の女性がそれぞれ583名、596名と最も大きな減少
を示しています。 要因として、首都圏には人口が集中し、事業活動において女性
の活躍できる場が多いことから、当地域から若い女性
の流出が起こっているものと推察されます。今後、本市
をはじめ全国的に人口が減少し、少子高齢化が進展する中で、東京へ
の一極集中
を是正し、当地域に
人、物、情報
を集めて、地域産業
の持続的な発展につなげていくためには、当地域
の事業活動
の場で、もっと女性が活躍することが必要ではないでしょうか。 現在、名古屋市では、市内
の求職者
を対象とした総合就職窓口である、なごやジョブサポートセンターにおいて、子育て中
の女性
の求職者が利用しやすいように、ママサポートコーナー
を設置し、子育てしながら働く場
を探す女性へ
の個別相談や職業紹介
を行うとともに、今年度はママサポで実施している個別相談等
のほかに、短時間勤務
を希望する女性など
を対象としたスキルアップセミナーや、人材不足に悩む企業
の人材確保
の一つ
の方策として、女性に焦点
を当てた企業向け
の女性雇用促進セミナーが開催されるなど、女性
の就職支援に積極的に取り組んでいただいています。 一方、女性が活躍する事業活動
の場としては、女性自らが事業
を起業することが考えられますが、愛知県就業構造基本調査によると、平成29年に県内で起業した方約25万5000
人のうち、女性
の起業が約4万2000
人、全国では起業者477万1000
人のうち、女性
の起業が92万2000
人という結果となっており、女性
の起業
を割合で比較すると、全国値19.3%に対して当地域は16.5%となり、本市
を含む県内
の女性による起業
の割合が全国よりも低い状況であることが分かります。 このような状況
の中、当地域における女性
の起業
を後押しする環境
を整備することが急務と考えられますが、本市における女性へ
の起業支援としては、新事業支援センターが実施する経営・創業相談で
の女性向け経営アドバイザー
の配置、今年度7月にナディアパークに開設したナゴヤイノベーターズガレージにおける女性スタートアップ研究会
の運営
のほか、女性
を含め起業家
を育成するインキュベート施設として、ナビ金山、ナビ白金が運営されています。 ナビ金山、ナビ白金には、創業前
の段階から創業初期
の企業まで多く
の事業者が入居し、インキュベーション・マネージャーによる相談対応や、市
の賃料助成による支援が行われており、全体
の入居率は7割
を超える程度と聞いています。しかしながら、その中でも中規模に区分けされ、賃料3万円
のシェアードルームに比較的空きが多く、創業準備中や創業後間もない個人、小規模企業にとっては使い勝手がよくない状況な
のではないでしょうか。 そこで、女性
の起業
をもっと後押しできるよう、ナビ
の有効活用
を図るとともに、女性起業家に対する先輩企業と
の交流や専門家によるアドバイス
の実施など、伴走型支援
を充実させることで、女性
の起業
を積極的に支援する環境
を整えるべきと考えますが、
市民経済局長の見解
をお伺いします。 以上で、1回目
の質問
を終わります。(拍手)
◎
観光文化交流局長(松雄俊憲君) 地域日本語教育についてお尋ね
をいただきました。 本市では今年度、文化庁
の補助
を受け、外国
人の日本語学習や地域
の日本語教育に関する実態調査
を行ってまいりました。 調査
の結果、日本語
を学びたいと考える外国
人は全体
の86.7%であり、その理由として最も多かった
のは、日本で
の生活に必要だから84.9%という結果でございました。 本市では、市内
の地域日本語教室といたしまして、名古屋国際センターで開催しているもの
をはじめ、約30
の教室
を把握しております。地域
の日本語教室は、外国
人市民にとりまして、日本語
を学ぶだけ
の場ではなく、自分
の居場所となり、日本人と
の顔
の見える関係性
を持つことができる大切な場所となっております。 今後はさらに、外国
人市民
の多様なライフスタイルやニーズに合った学習
の場
を供給していくことが必要になると考えております。 議員御指摘
のとおり、本市に暮らす外国
人が今後も増加することが見込まれる中、外国
人市民と地域住民が共生していくことは大変重要であり、そのために、お互いが日本語でコミュニケーション
を取り、地域
の一員として活躍できる、地域における日本語教育体制づくりに努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
◎交通局長(河野和彦君) 交通局に対しまして、市バス車内におけるマナカで
の一日乗車券購入についてお尋ね
をいただきました。 市バスで御利用いただける一日乗車券につきましては、地下鉄
の券売機や駅長室、バス車内、コンビニ等で、年間約372万枚販売しており、そのうちバス車内では、全体
の2割に当たる約73万枚
を発売しているところでございます。 現在
の販売方法は、マナカ
を料金箱にタッチして代金
を引き去る
のではなく、現金
を直接運転士に手渡し
をしていただいてお買い求め
をいただいており、議員御指摘
のとおり、御好評いただいておりますドニチエコきっぷが使用できる土曜日や日曜日、祝日などでは、バスに御乗車される際に購入
を希望されるお客様が集中し、スムーズにバスにお乗りいただけない場合が生じております。 バス車内においてもマナカで一日乗車券
を購入できるようにするためには、料金箱本体に加えまして、販売データ
を集計するシステムなど
を改修する必要がございます。また、マナカなど
の交通系ICカードは全国で相互利用されておりますことから、本市が実施
をいたしますシステム改修について、他
のICカード事業者と協議
をし、各事業者
のシステムに影響
を与えないこと
を試験していただく必要もございます。 したがいまして、実施までには一定
の期間が必要となると考えておりますが、バス
を御利用いただくお客様
の利便性向上につながる方策であると認識しておりますので、導入に向けて検討
を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
◎
市民経済局長(中田英雄君) 市民経済局には、女性
の企業支援についてお尋ね
をいただきました。 少子高齢化により生産年齢人口が減少する中、当地域
の産業
の発展に寄与する創業
を活発化するためには、働く意欲
のある女性
の就労
を起業により促進することが重要であると考えております。そのような中で、女性
の起業に当たって
の特有
の課題といたしまして、自宅で開業すると住所地
を開示することとなり不安である、女性起業家が少なくネットワーク
の形成が難しい、ビジネス経験
の不足からくる情報・知識・人脈が不足しているといった声
をお聞きしているところでございます。 このような課題に対応いたしますため、本市
のインキュベート施設であるナビ金山
のシェアードルーム
を順次リニューアル
をいたしまして、女性経営者限定
の区画
を設け、入居する女性経営者向けに新たに女性アドバイザーによる指導
を行うなど、積極的な支援
を行ってまいりたいと考えております。 また、先輩企業
をメンターとして登録し、起業
を希望される方が実践的なノウハウ等について気軽に相談できる制度
を新たに実施するほか、起業へ
の意欲向上や事業展開に向けた交流会
を実施してまいります。 議員御提案
のナビにおける様々な支援施策
を拡充することで、女性特有
の課題に沿った支援
を積極的に進め、女性が自分らしく働き、起業における様々な課題
を共に解決できるよう、伴走しながら応援する環境
を整えてまいります。 以上でございます。
◆(山田昌弘君) それぞれ御答弁いただきました。 まず、市バス車内におけるマナカで
の一日乗車券購入についてでありますが、交通局長から導入に向けて
の検討
を進めると、前向きな御答弁
をいただきました。 システム改修など技術的な課題
をクリアしなければなりませんが、地下鉄では令和2年度末までにマナカ等
の交通系ICカードで購入できるようになりますし、お客様
の利便性やバス
の安全運行
のためにも、早急な導入に取り組んでいただくよう要望します。 さらに、一日乗車券は、名古屋市
を含む周辺
の方々だけではなく、観光や出張など遠方から来られた方にお買い求めいただくことが重要だと思います。そのことからも、マナカだけではなく、他
の交通系ICカードにも対応できるようにすることも併せて要望します。 次に、女性
の起業支援について、
市民経済局長から大変前向きな答弁
をいただきました。 女性
の起業
の割合が全国値19.3%に対し、名古屋市
を含む愛知県は16.5%と全国より約3%も低いので、名古屋市が周辺自治体
をリードしていくように、積極的な支援
をぜひお願いします。 地域日本語教育について、少しやり取り
をさせていただきたいと思います。
観光文化交流局長の御答弁から、アンケート結果から見ても、日本語
を学ぶ
のは日本で
の生活に必要だからが84.9%と、大半
の意見でした。また、地域
の日本語教室が非常に重要であり、ライフスタイルやニーズに合った場が必要だという認識も分かりました。 私も、本市
をはじめこの地域で現在日本語教室
を開いておられる方々から、様々な課題
を伺う機会がありました。お話
を伺って、今、名古屋市が把握できている日本語教室は30教室しかなく、地域も市内全域にあるわけではない、もし名古屋市在住
の外国
人約8万3000
人の1割、8,300
人の方々が日本語学習
の機会
を求めたら、週1回でも既存
の日本語教室では対応することは不可能ではないか、外国
人の居住地域には偏りがある中で、今後、平等に日本語学習
の機会
を提供することが重要だと思うが、本市はどのような対応
をする
のか、指導者が高齢化して新たな講師が必要だが、どのように人材
を確保していく
のかといった課題があると考えました。 また、就労する外国
人にとって、仕事
の後や休日に日本語教室に通うことは負担が大きいと思うので、企業に協力
を求めることも対応策
の一つではないでしょうか。また、現在
の名古屋市
の日本語教室へ
の支援は、会場使用料や印刷経費、
外部講師料など、助成対象経費
の2分の1以内で、10万円
を上限とした助成制度しかありません。さらには、就学前
の小さな子供さんたちが日本語
を学ぶ場、日常生活で使う日本語
を身につける場もありません。これが現在
の地域日本語教育
の置かれている現状です。 そこで再度、
観光文化交流局長に伺います。こういった様々な課題や現状に対し、具体的な対応策についてどのように考えている
のか、お答えください。
◎
観光文化交流局長(松雄俊憲君) 地域日本語教育に関連いたしまして、課題へ
の具体的な対応策についてお尋ね
をいただきました。 本市が実施した実態調査によりますと、日本語
を学びたいができない、または学習したくないと回答した方
の主な理由といたしまして、仕事が忙しい39.6%、日本語教室
の時間が合わない17.2%等が挙げられております。 外国
人市民
の増加に伴い、そのライフスタイルも多様化しており、日本語学習に関しましても様々なニーズが出てきている中で、議員御指摘
のとおり、既存
の日本語教室
を中心とした従来
の仕組みだけでは対応していくことが今後困難になるというふうに認識
をいたしております。 こうした状況
を踏まえ、今後は、地域、NPO、ボランティア、大学、企業など多様な主体に日本語教育に関わっていただけるよう、本市として働きかけ
を行ってまいりたいと存じております。 また、様々な主体に御理解と御協力
をいただきながら、外国
人のニーズに合わせた新たな学習
の場や機会づくり、地域日本語教育
の担い手
の確保や育成、地域日本語教育に関する情報
の提供、さらには外国
人市民へ
の日本語学習
の大切さ
の啓発や、日本人市民に対する外国
人市民
の日本語学習
の理解促進等
を進めていく必要があると考えております。 一方、これら
の取組は一朝一夕にできることではございませんので、関係者や団体同士
の情報共有、マッチング等
を行うコーディネーター
を設置するとともに、有識者や活動実践者等から成る日本語教育に関する総合調整会議
を設け、そこで広く意見
をいただきながら、具体的に事業
をどのように進めていく
のか検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
◆(山田昌弘君)
観光文化交流局長からは、具体的な対応策についても何点か前向きな答弁
をいただきましたが、全て
の課題
の解決、現状
を打開するには他局と
の連携も必要だと強く感じました。 そこで最後に、廣澤副市長にお尋ねします。今後増えていくと予想される外国
人と地域住民が共生していくためには、言葉
の問題だけではなく、生活習慣や文化
の違いによるものなど様々な問題があるかと思います。多文化共生
を進めていくためには、全市
を挙げて取り組むことが必要だと考えますが、廣澤副市長
の決意
を伺います。
◎副市長(廣澤一郎君) 多文化共生推進について
の私
の決意についてお尋ね
をいただきました。 議員御指摘
のとおり、今後も増え続ける外国
人市民と
の多文化共生
を推進していくためには、地域日本語教育体制
の充実はもとより、行政情報
の多言語化や、就労、医療、子供
の教育、地域住民と外国
人市民と
のコミュニティー
の形成など、多岐にわたる事柄について検討する必要があり、全庁的に対応していくことが求められていると認識
をしております。 令和2年度には、その推進役となる観光文化交流局
の体制
を強化し、これから必要となる施策・事業
を検討し、新たな多文化共生推進プランに盛り込むため、策定準備に取りかかることとしております。そのため、3
人の副市長でしっかり連携、協議し、全庁的な観点からスピード感
を持って、可能なものから対応
を進めてまいります。
◆(山田昌弘君) しっかりとスピード感
を持って対応していただくこと
をお願いし、全て
の質問
を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○副議長(岡本やすひろ君) 次に、河本ゆうこ君にお許しいたします。 〔河本ゆうこ君登壇〕
◆(河本ゆうこ君) 議長にお許し
をいただきましたので、通告に従って、出産後に母子同時に退院できないケース
の入院費用
の支援について質問いたします。 本市は、日本一子供
を応援するまち名古屋
を掲げていることもあり、既に子供と親
を支える施策は本当にたくさんあります。私も3
人の子供
を育てておりますが、子育てに関わる本市
の制度には何度も助けられながら、今も子育て中です。 その中で今回注目したい
のは、出産にまつわる支援です。 14回分
の妊婦健診
を公費
の補助で受けられる受診券に始まり、里帰り出産などで愛知県外
の医療機関等で妊婦健康診査
を受診する場合にも同様
の支援が受けられる制度、児童手当はもちろん、保健センターで、3か月児、1歳6か月児、3歳児
の3回、お子さん
の成長
の節目に受けること
のできる無料
の健康診査、各種
の医療給付制度、そして次世代育成支援
の観点から平成31年4月に創設された、国民年金第1号被保険者が出産
を行った際に出産前後
の一定期間
の国民年金保険料が免除される制度もでき、年々その支援はパワーアップし、子供と親
を応援する力
を増していることはすばらしいことと思います。 人間にとって出産という出来事は、妊婦時
の健診に母親にも子供にも健康状態に問題がなかった場合においても、出産途中あるいは出産後に母子
のどちらかに異常が見つかるなど、母親にとっても、生まれてくる子供にとっても、健康に影響が出る可能性
のある出来事です。このように、出産はいつも同じではなく、様々なリスク
を伴うまさに命がけ
の出来事であるため、場合によっては、出産後、母子
のいずれか
の体調により予定していた退院日に母子が同時に退院できないことがあります。 今思い返せば私自身も、18年前、妊婦健診時には全く異常も不安要素も見られなかったにもかかわらず、生まれた子供は新生児肺出血という症例で、出産
の衝撃で肺から出血
をしており、生死
をさまよう事態となりました。幸いにも一命は取り留めましたが、一定時間酸素が脳に行っていなかったため、経過観察、検査
のために入院となりました。この場合、この子供は病気
のため保険適用となりますが、私は産後
の経過にも大した異常がなく、通常どおり
の退院となる予定でしたが、退院後、毎日搾乳
をした母乳
を運ぶため
の通院
をしなければならず、大きな問題なく予定していた日数で退院できたとしても、思わぬ事態に、たくさん
のこと
を急遽決めなければならず、精神的にも疲れ、産後間もない体調では一
人で
の通院も難しく、家庭
の状況
を整える準備と生死
をさまよう子供
のそばにいたいと願う気持ちから、退院
の延長
を希望したところ、ベッドに空きがあり、私は4日ほど予定より長く入院することができました。 また、ほか
の知人
の例では、出産後、血腫が原因で、痛み
を伴い出血が止まらなくなるという症状
のため、産後間もなく個人病院から総合病院へ救急搬送となり入院となった母親に対し、健康に問題
のない子供は、通常ですと5日ほどで親と共に退院となるところ、母親が別
の病院へ入院となった状況では、生まれたて
の新生児
を父親のみ
の家庭で見ることも難しく、産院で
の新生児管理保育として
の預かり
をしてもらったという例もあります。 入院延長
を希望して、可能な場合、退院日
を延長することもできますが、一方は健康保険
の対象である
のに対し、もう一方は健康に問題がないため、延長した入院費用
のうち、母親
の場合はベッド
の使用料、食事代など、子供
の場合は新生児管理保育料
を支払わなければなりません。この新生児管理保育料は、病院によって差がありますが、高額な場合だと1日1万円
を超す金額
を自己負担する場合もあると聞いています。このように、出産前には退院延長となる事態が起こること
を予測できない場合がほとんどで、想定していた出産費用が思わぬ事態
のために多くかかってしまう場合があります。 出産費用
の補助には、出産育児一時金など、健康保険に加入しているもしくは扶養に入っている方は、1児につき42万円
を誰でも受け取ることができる補助があります。一方で、出産に係る費用は、年度や地域によって違いはあるものの、厚生労働省
の発表では全国平均で48万円前後となっています。 このように、そもそも実際
の出産に係る費用と受け取ることができる金額に差があるので、思わぬ事態でさらに負担が増えてしまう
のは、どちらかに異常があり入院という精神的にも不安定になっている家族にとっては小さな出来事ではないと考えます。冒頭にも述べましたように、名古屋市には親と子供
のためにたくさん
の支援策がありますが、今お話ししたように、母子が同時に退院できないケースについて
の金銭的な支援は今
のところありません。あらゆる場面に対応できる金銭的な支援があれば、子供
の誕生
をわくわくした気持ちで待ち望んでいたにもかかわらず、思っていなかった事態に直面し、不安に陥っても、名古屋に暮らす親と子が金銭的な心配
を極力しない状態で、安心して治療なりに専念できることが大切かと思います。 そこで、
子ども青少年局長にお伺いします。このように、出産時、思わぬ事態で出産費用が予定より多くかかってしまった家庭に対して、金銭面で
の支援が必要であると考えますが、いかがお考えでしょうか、御答弁
をお願いします。 以上で、私
の1回目
の質問
を終わります。ありがとうございました。(拍手)
◎
子ども青少年局長(杉野みどり君) 子ども青少年局には、出産後における入院費用
の助成に関して、母子同時に退院できないケースについてお尋ね
をいただきました。 出産に係る費用につきましては、医療機関ごとに必要な経費が設定されており、健康保険から支給される出産育児一時金と
の差額について、自己負担が生じるものです。 また、出産に係る費用は、そもそも出産する医療機関や出産方法など、個人
の選択によって負担する費用にかなり
の幅が生じる中で、当初予定していなかった費用について、これ
を本市が助成することにつきましては、なかなか難しいと考えております。 しかしながら、母子
のどちらか
の入院が長引き支援が必要な場合は、保健センターが医療機関と連携
をして、しっかりと支援
を行っております。母親が子供より先に退院する場合は、例えば家事支援
の利用等
の適切な支援につなげるなど、心身
の負担軽減に努めております。また、子供が母親より先に退院する場合で、家族のみでは子供
の養育が難しい場合は、社会福祉事務所や児童相談所と協議
をしながら、適切な子供
の養育が図れるよう支援
をしているところでございます。 子ども青少年局といたしましては、出産に係る入院費用
の助成も含め、安心して子供
を生み育てるため
の支援
の在り方について、他都市
の状況も参考にしつつ、引き続き検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。
◆(河本ゆうこ君)
子ども青少年局長に答弁いただきました。 子供が生まれるということに対して、楽しみにしていた気持ちから一転して思わぬ状況に至ってしまう。母親や家族は発生した非常事態に精神的に不安な気持ちになっています。いろいろな手続
を経て、母親
の精神的なケア
をしつつ、必要な支援が提供される流れという
のは理解しております。しかし、当事者は、思わぬ事態が起きてしまった家族
を思う気持ちで頭
の中はいっぱい
の状況です。場合によっては命
の危機に陥っている場合もあるかもしれません。そのような状況で、入院費用
を説明されて、払えないからじゃあ退院させますという判断ができないことも想定されます。 本市では、子供
を生み育てるなら名古屋でという
のを目指しており、このような例は小さなことかもしれませんが、そんな小さなことまでも、金銭的なフォローができる名古屋こそ、名古屋で子供
を産んで育てたいと思われる名古屋ではないでしょうか。 2018年6月定例会で、我が党
の増田議員が多胎妊婦や高齢妊婦
を対象とした妊婦健康診査に対する助成
の充実について
子ども青少年局長にお尋ねさせていただいた際、経済的負担
の軽減
を図り、安心して妊娠・出産できるように支援に努めているところと御答弁
をいただいております。通常以上に、妊娠中だけでなく出産にもリスクがある多胎・高齢妊婦も今後増えていくと予想され、母子が同時に退院できない事例も、この内容に全く関係がないとも言い切れません。このような事例に何か金銭的な支援はない
のかと問合せがあること自体が、支援が行き届いていない
人がいるということかと思います。周産期に関して、どんな状況になっても、金銭的なこと
を心配することなく、治療なりに専念できる、それこそが子供
を生み育てるなら名古屋と言わしめる理由
の一つになると思います。 先ほど
子ども青少年局長より、不測
の事態とはいえ、治療
を要しなくても入院
の継続
をした場合に追加でかかってくる入院費用と新生児管理保育料は、病院から
説明を受けて自己
の判断で対応するもので、市として
の費用負担は難しい、有料
の家事支援
の利用など
の支援
をしていくことで、心身
の負担
の軽減に努めていくという内容で御答弁
をいただきましたが、思わぬ事態
のために想定外
の費用がかかってしまって困ったなとなっている親と子供に有料
のサービス
を提案することは、困っている親子が求めている支援が行き届くとは考えにくいです。 そこで、河村市長にお伺いします。 この2018年
の増田議員
の質問
の際に、市長にもお考え
を聞き、日本一子供
を応援するまち名古屋といつも言っておる、その子供
を応援する一番
の入り口
のところはやっぱり生まれるところ、これは精いっぱい応援していかないかぬ、とはいえ、エビデンスは必要なので、確認して、名古屋も日本一応援しとるまちだと言われるように、プラス追加
をやっていきたいと答弁してくださっています。 不測
の事態で想定外に費用がかかってしまう母子が同時に退院できないケースへ
の支援について、日本一子育てしやすいまち名古屋
を掲げておられる河村市長
のお考え
をお聞かせください。
◎市長(河村たかし君) これは助成せないかぬですわね。 1日幾らということになると思いますが、ちょっとどのぐらいになるかは今
のところ分かりませんけど、大至急、一応
の見積り
を立ててということで、要するに出産というか、赤ちゃんが出てくるところが全て
の生命
の原点でございますので。それとこういう話という
のはなかなか男では、わしでも想像つかぬかったんですわ。なかなか、ええ質問ではないかと思いますよ、これは。生活に本当に密着したということで、直ちにこれは1日幾らという助成
を開始すると。お金
のことについては、ちょっとやっぱり、それはエビデンスが要りますので、大至急調べるということは、これは人類として
の当たり前
のことだと僕は思います。
◆(河本ゆうこ君) 河村市長、ありがとうございました。 母子同時に退院できないケースという
のは、どちらかに医療が必要な困った状態になっていることが推測されますので、名古屋にいれば、どんなときも安心して子育て
をスタートできるというような未来にしていただくこと
を要望して、私
の全て
の質問
を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○副議長(岡本やすひろ君) 次に、吉田茂君にお許しいたします。 〔吉田茂君登壇〕
◆(吉田茂君) 議長
のお許し
をいただきましたので、通告に従い、木造住宅が密集する地域における狭隘道路対策について、災害に対する備えという観点からお伺いいたします。 地震や火災といった災害発生時に、延焼防止や避難路
を確保し、人的な被害
を最小限にするため、狭隘道路
の改善対策は多く
の自治体で重要な課題となっております。特に、南海トラフ地震
の発生が想定されております我が名古屋市において、市内各所
の状況に応じた効果的な取組が必要であるということは言うまでもありません。 名古屋市では、戦前
の耕地整理に始まり、戦後は復興土地区画整理事業や民間
の組合事業に積極的に取り組んだ結果、多く
の市民
の方々
の協力
を得て、インフラ整備が進められてまいりました。その結果、ほか
の都市に比べ高い割合で面的な整備が行われ、現在、その割合は市域全体
の約7割にまで達しております。また、そのことが狭隘道路
の解消にもつながっており、私
の調べたところによりますと、建物
を建築する際に道路中心線から後退し、空間
を確保しなければならない建築基準法上
の道路--これはいわゆる2項道路と呼ばれておりますが--これについても、ほか
の大都市、例えば政令指定都市であります横浜市においては約1,900キロメートルある
のに対して、本市においては、概算ではありますが350キロメートル程度とかなり
の差があることが分かります。 しかし、別
の見方
をすれば、まだ名古屋市内にはそれだけ
の狭隘道路が残っている
のであって、地域や場所によっては、防災・減災や緊急車両
の通行などに著しく支障
を来しているケースがあることも確かです。 例えば、河村市長は常々、名古屋は救急車
の到着・搬送時間は日本一とおっしゃっておられますが、こういった地区においては、救急車は依頼者
のお宅
の前には到着することができず、最寄り
の場所に救急車
を停車させ、そこからストレッチャーで依頼者
を迎えに行って、救急車に収容しなければならない。そのため、時間が余分にかかっている
のが現状であります。さらには、日常
のごみ収集車も、名古屋は原則戸口収集となっておりますが、やはりそれぞれ
の御自宅
の前には入ることができませんので、収集日にはごみ
の入った重いごみ袋
を集積場所に運んでいかなければならない、そういったこと
を続けておられます。 かつては、経済成長に支えられた地価上昇もあって、土地区画整理事業
のような規模
の大きい面的な整備
を新たに実施する場合においても、土地所有者や市民
の皆さん
の理解
を得ることは比較的容易でありました。そしてその結果、今日まで、狭隘道路
の解消
を含めたインフラ整備に一定
の成果
を出すことができたと考えております。 しかしながら、今日
のように高齢化が進み、経済成長も伸び悩む環境では、移転や経済的負担
を伴う面的な整備は住民
の皆さん
の理解
を得にくく、加えて、多く
の地域で自発的な建て替え
の需要も思うように伸びない状況にあります。狭隘道路
の拡幅は、面的な整備
を行う場合
を除きますと、多く
の場合、その道路が面している敷地において、それぞれ
の個人
の皆さん
の建て替えなど、建築行為が起こる際に可能となってまいります。 こうした背景
を踏まえますと、今後、狭隘道路
の課題解決
を進めるためには、変化していく社会環境に合わせた柔軟な仕組み
を整えることが必要であると考えます。また、狭隘道路といっても、その状況は場所によってまちまちであり、例えば老朽化した木造住宅が多く密集している地域などでは、一たび大地震が起こると、広い範囲で建物が倒壊したり火災が発生するなど、被害が出ることも想定されます。さらに、老朽化した建物やブロック塀が狭隘道路に倒れますと、通行人
の安全や避難路が確保できなくなることから、道路空間だけでなく狭隘状態そのもの
の解消につながる対応
を同時に行う必要があると考えています。 つまり、狭隘道路
の抱える様々な課題に対応するためには、現行
の制度であります生活こみち整備促進事業
の制度拡充に加え、後退用地
を生み出し、かつ、倒壊による危険
を防止する老朽木造住宅
の建て替えや沿道
のブロック塀撤去についても一体的に対応していくことが重要ではないかと考えております。 しかしながら、生活こみち整備促進事業は、主な木造住宅密集地域11地区
のうち2地区のみ、老朽木造住宅除却助成
の実施地区は4地区のみと、対象地域がばらばらとなっております。また、ブロック塀等撤去助成については、全市が対象であるものの、助成率
の引上げは、除却助成と同様
の4地区のみにとどまっています。 こうした中、昨年2月定例会において、我が党
の岡本議員
の個人質問において、狭隘道路
の解消について取り上げていただき、市当局からは、生活こみち整備促進事業については、制度改善
の余地があり、他都市
の事例
を参考にしながら、条例化も視野に入れ、取り組んでいくと
の答弁がありました。 そこで、
住宅都市局長にお伺いいたします。木造住宅が密集する地域における狭隘道路
の様々な問題に対応し、防災力
を高めていくためには、現行
の生活こみち整備促進事業だけでなく、老朽化した木造住宅
の除却やブロック塀撤去など、一体的に取り組む必要があると考えますが、昨年度
の答弁
を踏まえ、現時点においてどのような検討
をなされており、また、今後どのような方向性
を考えておられる
のか、お答え願いたいと思います。 以上で、1回目
の私
の質問
を終わります。(拍手)
◎
住宅都市局長(光安達也君) 住宅都市局に、木造住宅が密集する地域における狭隘道路対策につきましてお尋ね
をいただきました。 今年度、本市では、狭隘道路条例
を制定している代表的な都市へ
のヒアリング調査や、災害発生時に住民へ
の影響が大きいと考えられる主な木造住宅密集地域
の方に対しまして、減災に向けた総合的な取組に関する聞き取り
を行ってまいりました。 ヒアリング調査では、面的整備が行き届かなかった狭隘道路で緊急車両
の進入が阻まれた事例など
を受けて、狭隘道路解消に対する市民意見が高まり、後退用地
を公道と同様に整備した上で、その使用
を制限する目的で条例が制定されたという実情が分かりました。 一方、聞き取り
を行った地域
の声といたしましては、セットバックや後退用地
の使用制限
の重要性は理解できるものの、経済的な事情や高齢ゆえに建て替え意欲につながらないという意見や、狭隘道路
の沿道
のブロック塀
を撤去することで危険性が軽減するとは思うが、手続がおっくうで先送りになっているといった意見がありました。 これら
の事情
を踏まえまして、本市において狭隘道路
の問題
を検討するに当たっては、生活こみち整備促進事業に加え、相乗的に効果が見込まれる老朽木造住宅除却助成制度やブロック塀等撤去助成など
の現行
の助成制度
をパッケージとし、単価や項目
の充実、手続
の合理化など
を実施した上で、対象地域
を主な木造住宅密集地域11地区に拡大すること
を検討してまいりたいと考えておりますので、御理解いただきますようお願い申し上げます。 以上でございます。
◆(吉田茂君)
住宅都市局長、御答弁ありがとうございました。 現行制度
をパッケージとし、単価や項目
の充実、手続
の合理化など
を実施した上で、主な木造住宅密集地域11地区へ拡大
を検討していただけるということで、狭隘道路に関する様々な問題に一体的に対応していくという観点から、大きな第一歩となると認識しております。 ところで、狭隘道路
を解消するに当たっては、セットバックした後
の土地
をどのように管理する
のかも、これも課題となってまいります。私
の調べたところによりますと、他都市においては、セットバックした用地
の測量・分筆費用について助成したり、測量・分筆
を行政が肩代わりして請け負うなど、官民境界
を確定させた上で用地
の寄附など
を受け、公道と同様に管理している事例があると聞き及んでおります。 例えば岡崎市では、狭隘道路
の後退用地について積極的に寄附
を受けることで公道
を増やす取組
をしており、実際に寄附により所有権
を移してもよいので、行政にその後
の管理
を託したいという方が一定数いると聞いております。しかし、寄附
を受け付ける場合でも、測量・分筆には相当
の費用がかかるため、地権者
の中には、経済的な理由から費用
の負担が難しく、制度利用
の障害になっているケースがあると十分想定されます。 先ほど
住宅都市局長の答弁
の中で、助成項目
の充実とおっしゃっていただきましたが、検討項目
の中には、将来的な公道化など
を見据えた、測量・分筆に係る費用なども想定していらっしゃる
のでしょうか。その点について、再度御答弁
をお願いいたします。
◎
住宅都市局長(光安達也君) 住宅都市局に、狭隘道路対策に関し、助成項目
の充実につきまして再度
のお尋ね
をいただきました。 議員御指摘
のとおり、セットバックされた用地について、寄附などにより公道として管理することが可能な場合は、併せて測量・分筆
の作業が必要となってまいります。 したがいまして、それら
の費用につきましても、他都市
の事例なども踏まえた上で、拡充
の検討が必要な項目であると考えておりますので、併せて御理解いただきますようお願いいたします。 以上でございます。
◆(吉田茂君) 局長、大変前向きな御答弁ありがとうございました。 制度
の詳細な部分ではありますが、測量・分筆に係る費用
の負担
の在り方については、狭隘道路
の対応
を進める上でも大切な事項であると考えますので、きちんと検討していただきたいとお願いいたします。 先ほど申し上げましたように、防災・減災という観点から、狭隘道路
の問題は、どの都市も解決が必要な課題と認識して、それぞれ
の実情に応じて取組が進められております。それは、区画整理
をはじめとした面的なインフラ整備
をこれまでも積極的に進めてきたこの名古屋市においても、決して他人事ではないと思います。 まずは、主な木造住宅密集地域において、先行的に制度運用
の見直し
を行い、狭隘道路に潜む課題や影響
をきちんと把握し、実効性
のある制度
を早期に確立することが肝要であると考えます。 加えまして、この狭隘道路
の問題は、市民
の皆さん
の協力なくして実現が不可能です。そのためにも、市民
の皆さん
の協力が得られやすい制度にしていくこと、また、超高齢化社会
の中、大きな負担
を強いる制度では、住民
の皆さん
の協力は得られにくく、そのため、市民
の皆さんにとっても優しい制度であることも必要であります。従来
の考え方にとらわれず、柔軟な対応、制度運用
をお願いいたします。 この狭隘道路
の問題については、短期間で解決できる問題ではなく、多く
の関係者
の皆さん
の協力も必要でありますので、今後、私も折
を見て取り上げさせていただき、いろんな角度から検討させていただいて、政策
の実現に向けて推進させていくつもりですので、皆さん
の協力
をお願いしたいと思います。 また、より一層
の取組
を進めるためにも、市全体へ
の展開
をも視野に入れた条例
の制定についても早期に実現していただくよう、スピードアップして検討していただくこと
を要望いたしまして、私
の質問
を終わります。(拍手)
◆(北野よしはる君) この場合、暫時休憩されんこと
の動議
を提出いたします。 〔「賛成」〕
○副議長(岡本やすひろ君) ただいま
の北野よしはる君
の動議に御異議ありませんか。 〔「異議なし」〕
○副議長(岡本やすひろ君) 御異議なしと認め、暫時休憩いたします。 午前11時27分休憩 ---------- 午後0時21分再開
○議長(丹羽ひろし君) 休憩前に引き続き、会議
を開きます。 第1号議案はじめ61件
を一括議題とし、質疑並びに質問
を続行いたします。 次に、鹿島としあき君にお許しいたします。 〔鹿島としあき君登壇〕
◆(鹿島としあき君) 議長
のお許し
を得ましたので、通告に従い、質問させていただきます。 今日
の私
の質問は、名古屋
の子供がどのように育ってほしいか、そのために教育行政として何
をすべきか、また、学校関係者が子供たちとどのように関わっていくべきか
を河村市長にお尋ねしたいと思います。 河村市長
の2月19日
の市長提案
説明の中で
の御発言
を思い起こしてみると、一部抜粋ですが、このように発言されておられました。 忘れてはならない
のが、私
の政治人生
を賭して取り組むべき課題と位置づけている子供と親へ
の総合支援であります。私が願う
のは、全て
の子供たちが自分
の好きなこと
を自由にでき、大人はそれ
を支援する、そして、学校に楽しく通い、毎日笑顔で暮らせるまちにしたい。そのために常勤スクールカウンセラー、個別最適化された学び、そして、子供
の人生そのもの
を応援する仕組み、この三つ
の柱
をさらに充実させた取組に全力
を注いでまいります。また、ここ名古屋で育った子供たちが、その自由な発想と行動力、多様性
を身につけ、私
の目指すどえりゃあ面白いまち名古屋
をさらに超越したワンダフルなまちにしてくれること
を願ってやみません。と結ばれておられました。 私も全く同意見であり、また、全国に散らばる私
の仕事仲間、教育関係者からも、市長
の名古屋
の教育改革に対する熱意、子供
を大切にする政策は高い評価
を得ています。 画一的な教育からいち早く脱却して、個々に合った自発的な学習
を促していくモデル校
の指定や、名古屋市立大学と提携したなごや版キャリア支援など、これから
の夢が詰まった施策が展開されています。 そこで、三つ
の柱
のうち、子供
の人生そのもの
を応援する仕組み、いわゆる子どもライフキャリアサポート、子ども人生応援サポーター事業
を中心に話
を進めさせていただきます。 子ども青少年局
の予算案
の中には、子どもライフキャリアサポートモデル事業として、1億7600万円弱
の拡充予算が組まれています。ここでは、小学校から高等学校まで、キャリアコンサルタント
の有資格者、いわゆるキャリアナビゲーターがモデル校にそれぞれ1名ずつ常駐し、子供たちに将来について考えるため
の情報や機会
の提供など
を行うとされています。平成30年10月から、モデル校として、小学校、中学校、高等学校から各2校、計6校で実施され、来年度から中学校8校
の拡充が提案されています。 キャリア教育とは、大きくなったらどんな職業に就きたいかだけでなく、どんな大人になりたいか、どんな人生
を過ごしたいか、どんな趣味
を持ちたいかなど、仕事面だけでなく、家庭や趣味、地域活動、ボランティア活動など多様な面において、その子供
の人生
の幅
をいかに豊かに育むか
を目的とする教育です。 子どもライフキャリアサポートモデル事業では、キャリアナビゲーターが児童生徒や保護者に直接指導したり、出前授業や講演会
を開いたり、個別相談なども行います。 今回、それとは別に、教育委員会
のナゴヤ子ども人生応援サポーター事業には1億3000万円強
の新規予算が組まれています。人生応援サポーターは、高等学校及び特別支援学校高等部において、キャリア教育
を幅広く推進し、生徒
のキャリアプランニング
を応援するものとされています。新規
の事業として、とても期待しているところです。 これは、市長が令和元年10月にロサンゼルス
の視察に行かれ、そこで行われているキャリア教育にとても関心
を抱かれ、名古屋へ
の導入
のきっかけになったと聞いています。 報告によりますと、ロサンゼルス統一学区内
の公立高等学校では、通常
の教科書に加え、将来
のキャリア
を見据えた教育
を専門に行うキャリアパスウエーというシステムが設けられており、生徒たちは、自分たち
の通う学校で提供されているパスウエー
の中から学習したいもの
を選択できるそうです。 訪問視察されたベニス高等学校には、法律と公共サービス、メディアアーツ・アンド・テクノロジー、スポーツ医学がパスウエーとして用意され、2年間継続して学びます。特にスポーツ医学
を受講している生徒たちは、地域
のメディカルセンターや病院で
のインターンシップ
を通じ、その職業
を実際に経験します。このように、高等学校におけるキャリア教育
を充実させ、職業選択
の幅
を広げることが非常に重要であると考えます。 また、市長は、子供たちが進学や就労に関することだけでなく、生涯
を通じ、子供自身が夢や目標に向かって自ら踏み出す力
を身につけることができるような、発達段階に応じた支援
を行うとも提案
説明の中で述べられています。 そこで、市長に2点お伺いいたします。 まず1点目は、日本においてこのキャリア教育
を実践する場合、市長がお考えになっておられる課題がもしおありになれば、その課題についてと、その課題
の解消法についてお答えください。 次に、ナゴヤ子ども人生応援サポーター事業や、子どもライフキャリアサポートモデル事業
を拡大する場合も、必要な人材はキャリアコンサルタントです。令和2年度、子青局分で8名、教育委員会分で16名と、今年度まで
の6名から一挙に30名に膨れ上がります。 そこで2点目
の質問にします。キャリアコンサルタント
の急激な増加に、人材供給は間に合う
のでしょうか。また、キャリアコンサルタント
の有資格者以外
の採用も検討されるおつもりでしょうか。市長
のお考え
をお聞かせください。 子供たちは名古屋
の宝です。この宝
をいかに磨き上げ、光り輝き
を増すかは、市長
の采配にかかっています。市長、以上2点
の質問へ
の答弁
の中で、市長
のキャリア教育に対する思いも語っていただけたらと思います。 これで、私
の第1回目
の質問
を終わらせていただきます。(拍手)
◎市長(河村たかし君) このキャリア教育というやつですけど、前から勉強しておりましたけど、ロサンゼルス
のベニスハイスクールというところですけれども、そこへ行きまして、感動しましたという
のか、違いはやっぱり根本が違いますね。じゃあ、根本って何かというと、なかなか悩ましいんですけど、やっぱり子供さん
の人生そのもの
を応援していこうと、その目的自身がね。誰か学校
の先生がおって、こういう道
を歩めと、お前らこうだぞと、この教科書、次は中間試験があって、今度は何ですか、また試験があって内申点
をつけるぞと、そういう
のとは全然違うわけです。一
人一
人の子供さん
の人生
を応援してやろうということで、僕が聞いたところでは、アメリカといいますか、子供さんはいわゆるカスタマーという、お客さんというと商売でいうお客さんとはちょっと違いますけど。先生はティーチャーじゃなくてアドバイザーという気持ちでやっておるということだから、全く日本と違いますので、これはですね。だから、その根本
のところ
をやっぱり変えていくということが物すごい重要で、大変な困難ですよ、これは、実は。 なぜかというと、やっぱり宗教的に日本は儒教ですので、儒教においては、最高
の道徳という
のは親孝行ですので、よう言いますけど、先生がみんな、教え子、教え子といって、簡単に僕ら
のこと
を子供と言ってくれますけど、俺、いつ子供になったんだといって、よく言うことあるんですよ。生みの親は知っておるけど、何だ、先生、あんた、子供ということは親ですから、親なんだということですけど、儒教においては、親に
包括的に従うという
のは最高
の道徳ということですけど、キリスト教
の場合は、神
の下に平等ということで、神様だけ上ですけど、あとはみんな同じ人間ですので、同じように応援していかないかぬと、その辺が違うということと、やっぱり戦争で負けたという
のは大きかったんでしょうな。 明治維新もそうかも分からぬけど、もう急速に、やっぱり日本
を右へ倣えで持っていかないかぬかったわけです、残念ながら。特に名古屋なんかは、どえりゃあ戦争
の苦労
の中から生きてきたということで。 その中で、さて、どうしていくかということで、やっぱり具体的に言いますと、ベニスハイスクールでは15項目だったかな、これはカリフォルニア州
の資料ですけど、市長室にありますけど、どういう仕事にあんた就きたいと、どういうことがやりたいと。だから就労支援とは全く違うんですわね、これ、人生
の応援ですから。農業だとか、例えば、それから公務員もあります、それから飲食業だとかいろいろずっとある。その中に、ベニスハイスクールは、その中
の四つ
を扱っておるところですけど、そういうのに、自分で選択すると週1遍か2遍ぐらい、いわゆる教師というか、後
の第2問にも出てきますけど、実業
の世界で3年経験がある
人は有資格者と、それプラス--実業が3年、それとやっぱり教員
のトレーニングも要るんです。そういう
人がちゃんとおるんです、中に。全部常勤、非常勤もいるよと言っていましたけど。週どのぐらいやっておる
のと言ったら、やっぱり2こまぐらいはやっておるんだね。その中でわしが健康とか医療
のに行きましたけど、それはやっぱり物すごい楽しそうです。大きい違いは。(「やろう」と呼ぶ者あり)うん、やらなあかんでしょう。だで、これ
を名古屋で、この大変革
を挑戦していこうと、根本的に変えないかぬで、これ、ということです。 常勤
のスクールカウンセラーとかいろいろやってきましたけど、相談も常勤だでやっぱり相当ええとこまで来ておるけど、相談は相談で重要なんですよ、やっぱり、これは……。だけど、結局、あんた、どうやって人生
を生きていく
のかと。あんた、どうやって人生……。例えば体
の不自由な子とか、親がむちゃくちゃでひどいところとか、成績がなかなか不十分で上がらぬ子だとか、そういう子でも、いやいや、こんな人生
の生きる道があるよということ
を、ちゃんとそこで希望
を与えないかぬ
のですよ。それがないと絶望して死んじゃうということが分かりまして、これ、日本でまた最初
のチャレンジになると思いますけど。 だから、問題は誰が教えるかと。先ほどちょっと言いましたけど、問題は誰が教えるかなんですね。(「まずはやるだわ」と呼ぶ者あり)ええ、わしも年食ったで、いろいろ考えておりますけど、誰が教えるか。ロス
の場合は、実業で3年プラス教育
のトレーニングということで、やっぱり専門家がやっておるんです。だから、みんな顔つきが違いますので、見ておっても、先生
の。それはやっぱり実業家でやっておる
人ですから自信にあふれておりますし。という
人が常勤
を中心として、非常勤
の方もみえる。 そういうのでどうやって、じゃあ、日本で集めていくかということにつきましては、一方、あれがありますわね、キャリアサポーターではないわ、あれ、何だったね。(「キャリアコンサルタント」と呼ぶ者あり)キャリアコンサルタントという
のは、あれは厚労省
の資格で日本中4万
人ぐらいある
人があるんですけど、これは、ただし、大学とかああいうので就労支援
をやる
人、それと会社
の中において転職
の支援とか、こういう
人たちであって、そんな小学生や中学……、それから、小さいときからやったほうがいいと言っていました、やっぱり。なるべく小学校ぐらいから、世の中には仕事というものがあると、稼業というものがあるんだと、仕事というものがあるということで、ポケモンばかりやっておってもええけれども、だけど、やっぱり何か稼ぐことも考えていかなあかんぞというところ
を小学校ぐらいから始めていくと。上に行くにしろ、就労支援みたいになっていくんですけど、だけど、根本的には就労支援と違うんですよ。だから、それ
をどうやってやっていくかで、4万
人おるコンサルタント
の皆さん、これはハローワークと今、ちょっと相談しておりますけど。 それから、もう一個は法人会ですね。法人会……(「退職した
人とか」と呼ぶ者あり)そうそう、法人会が100万社はいませんけど、100万社よりちょっと少ないぐらいいますので、その
人たちも協力すると言っていますから、みんな。だで、現に仕事
をやっておる
人でもええけど、例えば、60になって退職した
人、それはやっぱりすばらしいと思いますね。(「続きは委員会、終わり」と呼ぶ者あり)いやいや、今、質問にちゃんと答えておりますので。ということ
をして、募集して、集めていきたいと。それから、教育的なトレーニングも当然要りますので、それも同時にやっていこうと。子供さん
を本当に中心に置くと、好きなことは何だと、その好きなこと
をみんなで応援してあげるよと、人生
の中で。そんな日本
をつくっていけれたら、名古屋
をつくっていけれたらすばらしいんじゃないかというふうに思っておると。それがこのキャリアエデュケーションですか、それ
の在り方、その姿だということでございます。
◆(鹿島としあき君) 市長、御答弁ありがとうございました。 今
の御答弁
の中で、大変革、基本的に変えていかなくちゃいかぬという決意、高校生、子供たちに対する市長
の熱き思いが伝わってきました。 名古屋
の子供たちがこれから先、人生
を豊かにするためには、学校教育
の中で、将来
の針路について特化した学び
の機会が必要であると思われます。アメリカ
のPBL--いわゆる問題解決型学習
の教育手法
を取り入れた名古屋
の新たなチャレンジ
の一環として、人生応援サポーター事業に対する期待も大きなものがあります。優秀なキャリアコンサルタント
を採用し、子供たちに受け入れられ、子供たち
の夢が大きく開花するよう祈っています。 オピニオンリーダーとして
の市長
の御活躍と、全て
の学校運営関係者に、名古屋
の大切な子供たち
の成長
を託し、彼ら
の人生
を温かく見守りつつも、キャリア教育実践
の中で、その子その子に合った指導
をしていただくこと
を要望しまして、今回
の私
の質問
を終わらせていただきます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 次に、浅野有君にお許しいたします。 〔浅野有君登壇〕
◆(浅野有君) 議長
のお許し
をいただきましたので、通告に従いまして、質問
をさせていただきます。 日本経済はこの7年間で約13%成長し、そのこと
を示す一例として、この6年間では生産年齢人口が500万
人減少する一方で、雇用は380万
人増加しており、本市におきましても、市長が常々おっしゃっておりますが、この日本経済
を大きく牽引しているところであります。 しかしながら、昨今、足元では
新型コロナウイルス感染症、このコロナウイルスに感染する
人が日に日に増加しており、亡くなられた方へ哀悼
の意
を表するとともに、患者
の皆様
の一日でも早い回復と、毎日最前線で闘っておられます医療関係
の皆様、並びに本市
の職員
の皆様に最大
の敬意
を表するところでございますが、そのウイルス
の恐怖以上に、既に大きく受け始めている日本経済へ
の深刻な影響に対して、今後も今までにない危機
を迎えるかもしれないという恐怖感が日々増大しているところでございます。 また、それに加え、米中貿易摩擦、イギリス
のEU離脱など
をはじめとした国際情勢
の影響で、景気
の先行きに不透明感が増しており、さらに、本市に目
を向けますと、地域
を支える自動車産業が100年に一度
の大変革
を迎えるなど、構造的な問題
を抱えている
のが、繰り返しますが、市長が常々おっしゃっている、本市
を足元から大きく支えている地元経済
の現状であります。 こうした本市
の現状
を予見したか
のように、新しく立ち上がる
のが経済局であります。この先行きが不透明で、構造的にも経済社会が大きく変化し、その社会
を生き抜く働く
人たちは当然
のことながら、国民、市民全て
の人たち
のライフスタイル
の多様化は必然である新たな令和
の時代において、この新たな経済局
の果たすべき役割は大変重く、また、今後、この難関に立ち向かっていく地域
の企業
の方々から
の期待感は、本当に大きなものであると思われます。 これら
の期待に応えるべく、名古屋
の成長
の未来
を切り開くために、経済局にあっては、イノベーション推進やスタートアップ企業
の創出・支援といった新たな経済施策
を予定しているとお聞きしております。さらには、今後5年間
の本市
の経済施策
の基本指針となる次期産業振興計画
の策定も予定されております。こうした計画策定や施策
を推進していく際には、国内
の都市間競争
の次元
を超えて、世界
の中で名古屋はどうあるべきか
を議論し、計画等に反映させていく必要があります。また、世界的な企業
の動向や国際経済
の流れ
を的確に把握する必要がある
のですが、これ
を企業と膝
を交えて話す機会
の少ない市
の職員だけに担わせる
のは難しい
のではないでしょうか。 市長、市長が愛してやまない本市
の優秀な職員
の皆様
の頭脳だけで、これから
の本市
を大きく支えている経済
の未来
を担わせることが本当にできるでしょうか。 話
を元に戻しますが、特に経済局が進めようとしているスタートアップ
の創出やイノベーション促進
のためには、IoT、ビッグデータ、AI等
の情報技術
をビジネスに活用する、いわゆる第4次産業革命
の波に乗り遅れないように取り組む必要があります。言うまでもなく、情報系技術
の開発スピードは速く、先進技術
の動向
を把握し、企業へ
の情報提供や施策に結びつけていくためには、産官学
の連携は不可欠であります。また、スタートアップエコシステム
の先進地域であるシリコンバレーにおいて、ノーベル賞
を多数輩出し、GAFA
をはじめとした世界的なスタートアップ企業
の母体となったスタンフォード大学といった世界的な大学から
の知見や情報
を得ることは、極めて有意義であります。 そこで、
市民経済局長にお伺いいたします。次期産業振興計画
の策定に向けて、シリコンバレー
を中心として活躍するGAFA、日本
を代表するIT企業、地元
の有力企業等
の経営者
の方々、海外
の有名大学
のキーパーソン
を名古屋
の経済アドバイザーとして就任してもらうように依頼し、例えば、テレビ会議
を開催し、経済アドバイザーから意見
を伺い、その知見
を名古屋市
の経済施策に生かす取組
を実施し、新たな経済局
の戦略的な頭脳
の部分
を充実させてはどうかと考えますが、局長
の御答弁
をお願いいたします。 以上で、私
の1回目
の質問
を終わらせていただきます。(拍手)
◎
市民経済局長(中田英雄君) 未来
を切り開く経済施策
の推進についてお尋ね
をいただきました。 経済動向や情勢
を見極めまして、その時々に合った施策
を展開していくことは極めて重要でございまして、経済局
を新たに設けることで、これまで以上に機動的に経済施策
を実施していくことが可能になると考えているところでございます。 これから
の地域経済
の成長には、イノベーション
の推進やスタートアップ企業
の創出支援が不可欠でございまして、シリコンバレーなど世界
の先進都市では、企業、投資家、大学や研究機関がそれぞれ
の資源
を生かしまして、地域
を挙げてスタートアップ
の創出・育成
をバックアップするエコシステムが構築されているところでございます。 本市におきましては、来年度予算で、スタートアップ共創促進事業やスタートアップ企業海外連携促進事業
を予定するなど、当地域
のスタートアップエコシステムにおきまして、中核的な役割
を果たしていく所存でございます。 そのためには、議員御提案
のとおり、最前線で企業経営に当たっている経営者
の方々などに意見
を伺いまして、本市経済施策に的確に反映させていくことが非常に重要であると認識
をいたしております。 来年度は、今後
の本市
の経済施策
の基本指針であります次期産業振興計画
の策定が予定されておりまして、策定に当たりましては、著名な企業経営者等
の知見
を生かしてまいりたいと考えております。 以上でございます。
◆(浅野有君) ただいま
市民経済局長から、次期産業振興計画
の策定において、著名な企業経営者等
の知見
を生かしたいと
の御答弁
をいただき、ありがとうございます。 ここで、私
のほうから、具体的な経済アドバイザー
の候補者についても提案させていただこうと思います。1
人目は、ソフトバンク
の代表者である孫正義氏であります。ソフトバンクは、地域
の有力企業であるトヨタ自動車と共同し、モネ・テクノロジーズ株式会社
を設立しましたが、同社は名古屋市と
の間で、ICT
を活用した将来
の自動運転社会
の実現に向けた先進的モビリティーサービス
の充実等
を検討する覚書
を締結するなど、本市と
の関係が大変深いとお聞きしております。また、トヨタ自動車も日本
を代表する地元企業であり、経済アドバイザーとしてふさわしいと考えられます。 こうした方々に就任してもらえれば、海外
のGAFAに代表される企業
の経営幹部も就任してもらえる期待は高まります。 しかしながら、世界的な企業
の経営者
の方は非常に忙しく、行政職員が事務的に依頼してもなかなか承諾していただけない
のではないでしょうか。こういった一流
の人にお願いするには、ぜひ、市長自ら声
をかけ、名古屋市
の経済アドバイザーへ就任
を依頼してはどうかと思いますが、市長、お答え
をお願いいたします。
◎市長(河村たかし君) それは、私が頼んでちょうと言われれば、喜んでやらせていただきますけど、孫さんとかトヨタ
の方と言うんだけど、問題は、しかしこれ、本当に、今
のところ
を見ておるとGAFAには負けたじゃないですか、完全に。本当に大丈夫かと。自動車だけは、何かこのトヨタ
の物すごい力で保っておるからこうやってやっておられるんですよ。だけど、完全に負けたと。だから役所がそもそもやるというそういう体制が、トヨタにしろ、孫さんにしろ、リスク
をかけてやっていますからね、みんな、投資という
のはあるわけですよ。すぐ、二言目には財政危機だとか、とろいことばっかり言っておるところで、それは本当に巨大な日本
の国
のチャンス
を失うんではないかとわしは思います。 だで、浅野さんが言われたように、頼んでちょうと言われれば、頼みます。そんな立派な方もそうだけど、カレー
のココイチ
のおやじでも世界一
のカレーチェーンですから、すばらしいと思いますよ、コメダ珈琲
のおやじだって。だけどその根本的な思想
のところで、リスク
をかけて投資していくんだというところがやっぱりこの役所にはありませんから、そもそも。だで、わしは非常に危険は感じておるんです、本当に大丈夫かと。当然、産業で負けますと福祉も駄目になりますからね。ということでございますが、せっかく
のお話でございますので、連絡はしますわ。
◆(浅野有君) 市長、ありがとうございます。 今、この場でかけていただいてもいい
のかなと思うんですが、なかなかそういうわけにはいかないと思いますけれども、こうした世界的に著名な経営者に経済アドバイザーとして就任していただくこと、これは本市
の知名度
を世界的にアップさせることができ、また、その名
を慕って若い人材が集まることにも大きく期待できると思います。また、最初に言いましたけれども、やはり足元では、コロナウイルス感染症
の影響で本当に経済がダメージ
を大きく受けるんじゃない
のかなというふうに考えられております。ぜひ、新たにできる経済局、こういったところ
の責任は大変重いと思います。こういった大きな経済アドバイザー
の話もそうですけれども、やっぱり足元もしっかりしなきゃいけないというふうに思っております。そんな心意気で、来年からしっかりとやっていただくこと
をお願い申し上げまして、私
の質問
を終わらせていただきます。 市長、手腕期待しています。よろしくお願いします。ありがとうございました。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 以上で、質疑並びに質問
を終了いたします。 各案は、いずれも慎重審査
のため所管
の常任委員会に付議いたします。 次に、日程第65より第73まで、すなわち第62号議案「名古屋市
無料低額宿泊所の設備及び運営に関する基準
を定める条例
の制定について」より第75号議案「契約
の締結について」まで、以上9件
を一括議題に供します。 この場合、財政福祉委員長
の御報告
を求めます。
◆(小出昭司君) ただいま議題となりました第62号議案はじめ9議案につきましては、当委員会において慎重に審査いたしました結果、いずれも全会一致原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 御質疑もないようであります。 各案は、いずれもただいま
の委員長報告どおり決しまして御異議ありませんか。 〔「異議なし」〕
○議長(丹羽ひろし君) 御異議なしと認めます。 よって、各案はいずれも委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第74より第77まで、すなわち第65号議案「名古屋市
東山動植物園基金条例の制定について」より諮問第1号「行政財産
の使用許可に関する審査請求について」まで、以上4件
を一括議題に供します。 この場合、土木交通委員長
の御報告
を求めます。
◆(田中里佳君) ただいま議題となりました第65号議案はじめ3議案及び諮問第1号につきましては、当委員会において慎重に審査いたしました結果、いずれも全会一致により、第65号議案はじめ3議案につきましては原案どおり可決すべきものと、諮問第1号につきましては異議なき旨
の答申
をすべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 御質疑もないようであります。 各件は、いずれもただいま
の委員長報告どおり決しまして御異議ありませんか。 〔「異議なし」〕
○議長(丹羽ひろし君) 御異議なしと認めます。 よって、第65号議案
をはじめとする3議案はいずれも委員長報告どおり可決され、諮問第1号は委員長報告どおり決しました。 次に、日程第78より第80まで、すなわち第67号議案「名古屋市印鑑条例
の一部改正について」より第76号議案「契約
の締結について」まで、以上3件
を一括議題に供します。 この場合、経済水道委員長
の御報告
を求めます。
◆(鈴木孝之君) ただいま議題となりました第67号議案はじめ3議案につきましては、第70号議案に関し、名古屋城天守閣木造復元
の実施設計
の実施状況について、また、第76号議案に関し、国際展示場コンベンション施設新築工事
の発注方法について触れるところがあるなど、慎重に審査
を進めてまいりましたところ、意思決定に際し、日本共産党所属委員から、第70号議案については、石垣
の調査ができず石垣
の保全方針がなく、天守と石垣
の接点
の基礎構造
の在り方について方針が決まっていないなど、木造復元
の実施設計
の前提が明らかでないことから、実施設計は取り下げるべきであると
の理由により、また、第76号議案については、国際展示場関連施設は、拡張
の必要性に疑問があり、設計・施工一括方式
の整備手法には、施設建設で
のチェック機能が低下する問題があるからと
の理由により、それぞれ反対であると
の意見表明がなされ、採決いたしました結果、第70号議案及び第76号議案につきましては賛成多数により、第67号議案につきましては全会一致により、いずれも原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 御質疑もないようであります。 これより採決
を行います。 採決は、第67号議案1件と、第70号議案及び第76号議案
の2件と
の2度に分けて行います。 それでは最初に、第67号議案についてお諮りいたします。 本案は、ただいま
の委員長報告どおり決しまして御異議ありませんか。 〔「異議なし」〕
○議長(丹羽ひろし君) 御異議なしと認めます。 よって、本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、第70号議案及び第76号議案
の2件について起立により採決いたします。 両案
を、いずれもただいま
の委員長報告どおり決することに賛成
の方
の起立
を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(丹羽ひろし君) 起立多数であります。 よって、両案はいずれも委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第81、第68号議案「令和元年度名古屋市
一般会計補正予算」
を議題に供します。 この場合、関係各委員長
の御報告
を求めます。 最初に、総務環境委員長
の御報告
を求めます。
◆(中田ちづこ君) ただいま議題となりました第68号議案
のうち、当委員会に付議されました関係分につきましては、慎重に審査いたしました結果、全会一致原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 次に、教育子ども委員長
の御報告
を求めます。
◆(山田昌弘君) ただいま議題となっております第68号議案
のうち、当委員会に付議されました関係分につきましては、慎重に審査いたしました結果、全会一致原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 次に、土木交通委員長
の御報告
を求めます。
◆(田中里佳君) ただいま議題となっております第68号議案
のうち、当委員会に付議されました関係分につきましては、慎重に審査いたしました結果、全会一致原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 次に、経済水道委員長
の御報告
を求めます。
◆(鈴木孝之君) ただいま議題となっております第68号議案
のうち、当委員会に付議されました関係分につきましては、慎重に審査いたしました結果、全会一致原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 次に、都市消防委員長
の御報告
を求めます。
◆(近藤和博君) ただいま議題となっております第68号議案
のうち、当委員会に付議されました関係分につきましては、慎重に審査いたしました結果、全会一致原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 最後に、財政福祉委員長
の御報告
を求めます。
◆(小出昭司君) ただいま議題となっております第68号議案
のうち、当委員会に付議されました関係分につきましては、慎重に審査いたしました結果、全会一致原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 以上で、各委員長
の報告は終わりました。 御質疑もないようであります。 本案は、ただいま
の委員長報告どおり決しまして御異議ありませんか。 〔「異議なし」〕
○議長(丹羽ひろし君) 御異議なしと認めます。 よって、第68号議案「令和元年度名古屋市
一般会計補正予算」は、委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第82、第78号議案「教育職員
の業務量
の適切な管理その他教育職員
の健康及び福祉
の確保
を図るため
の措置に関する条例
の制定について」
を議題に供します。 この場合、市長より提案
説明を求めます。 〔市長河村たかし君登壇〕
◎市長(河村たかし君) 初めに、この場
をお借りいたしまして、
新型コロナウイルス感染症によってお亡くなりになられた方々にお悔やみ
を申し上げますとともに、感染された方々
の一日も早い回復
を心よりお祈り申し上げます。 今後も引き続き、
新型コロナウイルス感染症の感染拡大
を防ぐため、一丸となって全力
を尽くしてまいります。 それでは、ただいま議題に供せられました第78号議案「教育職員
の業務量
の適切な管理その他教育職員
の健康及び福祉
の確保
を図るため
の措置に関する条例
の制定について」につきまして、その概要
を御
説明申し上げます。 これは、学校教育
の水準
の維持向上に資するため、教育職員
の業務量
の適切な管理その他教育職員
の健康及び福祉
の確保
を図るものでございます。 よろしく御審議
の上、適切な御議決
を賜りますようお願い申し上げます。 以上でございます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) この場合、人事委員会
の意見
を求めます。
◎人事委員会委員(市橋克哉君) 第78号議案
の教育職員
の業務量
の適切な管理その他教育職員
の健康及び福祉
の確保
を図るため
の措置に関する条例
の制定につきましては、公立
の義務教育諸学校等
の教育職員
の給与等に関する特別措置法
の一部改正に伴い、国
の指針
を踏まえ、教育職員
の業務量
の適切な管理等に関し、条例
を制定するものであり、本委員会といたしましては異議ございません。 以上、意見
を申し上げます。
○議長(丹羽ひろし君) 御質疑もないようであります。 本案は、慎重審査
のため所管
の教育子ども委員会に付議いたします。 次に、日程第83及び第84、すなわち第79号議案「
新型コロナウイルス感染症の感染拡大
を全市一丸となって防止するため
の条例
の制定について」及び第80号議案「令和元年度名古屋市
一般会計補正予算」
の2件
を一括議題に供します。 この場合、市長より提案
説明を求めます。 〔市長河村たかし君登壇〕
◎市長(河村たかし君) ただいま議題に供せられました案件につきまして、その概要
を御
説明申し上げます。 まず、第79号議案「
新型コロナウイルス感染症の感染拡大
を全市一丸となって防止するため
の条例
の制定について」でございます。 これは、全市一丸となって
新型コロナウイルス感染症の感染拡大
の防止に向けた取組
を推進するため、当該感染症
の蔓延
の防止に関する市、事業者及び市民
の責務等
を定めるものでございます。 次に、第80号議案「令和元年度名古屋市
一般会計補正予算」でございます。 今回
の補正予算は、
新型コロナウイルス感染症の感染拡大へ
の対応として、所要
の措置
を追加提案するものでございまして、売上高等が減少している中小企業へ
の緊急的な支援として、経済対策特別資金及び経済変動対策資金
の融資に係る信用保証料補助
の債務負担行為
を予定するものでございます。 よろしく御審議
の上、適切な御議決
を賜りますようお願い申し上げます。 以上です。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 御質疑もないようであります。 両案は、いずれも慎重審査
のため所管
の常任委員会に付議いたします。 この場合、審議
の都合上、暫時休憩いたします。 午後1時4分休憩 ---------- 午後2時30分再開
○議長(丹羽ひろし君) 休憩前に引き続き、会議
を開きます。 先ほど委員会に付議いたしました第79号議案及び第80号議案
の2件
を順次上程いたします。 最初に、第79号議案
を議題に供します。 この場合、財政福祉委員長
の御報告
を求めます。
◆(小出昭司君) ただいま議題となりました第79号議案につきましては、当委員会において慎重に審査いたしました結果、全会一致原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 御質疑もないようであります。 本案は、ただいま
の委員長報告どおり決しまして御異議ありませんか。 〔「異議なし」〕
○議長(丹羽ひろし君) 御異議なしと認めます。 よって、本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、第80号議案
を議題に供します。 この場合、経済水道委員長
の御報告
を求めます。
◆(鈴木孝之君) ただいま議題となりました第80号議案につきましては、取扱金融機関へ
の周知方法について触れるところがあり、委員からは、取扱金融機関に対して制度
の趣旨
の適切な周知
を行うことと
の要望がなされるなど、慎重に審査いたしました結果、全会一致原案どおり可決すべきものと議決いたした次第であります。 以上、御報告申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 御質疑もないようであります。 本案は、ただいま
の委員長報告どおり決しまして御異議ありませんか。 〔「異議なし」〕
○議長(丹羽ひろし君) 御異議なしと認めます。 よって、本案は委員長報告どおり可決されました。 次に、日程第85、
議員提出議案第1号「名古屋市歯と口腔
の健康づくり推進条例の一部改正について」
を議題に供します。 この場合、提案者
の御
説明を求めます。
◆(横井利明君) ただいま議題となりました「名古屋市歯と口腔
の健康づくり推進条例の一部
を改正する条例」につきまして、提案
の趣旨
を御
説明申し上げます。 名古屋市歯と口腔
の健康づくり推進条例につきましては、平成25年に議員提案により制定されたところですが、この間、人生100年時代
を見据えた予防・健康づくり
の強化による健康寿命
の延伸が大きな課題として注目されるようになっております。 その中で、歯と口腔
の健康づくりについても、全身
の健康づくりにつながることから、昨年6月に閣議決定された経済財政運営と改革
の基本方針、いわゆる骨太
の方針において、フレイル対策につながる口腔健康管理等
の歯科口腔保健
の充実が盛り込まれるなど、重要な課題として認識されるようになってきており、関連する取組
を一層強化することが求められております。 このような近年
の状況
を踏まえ、本市におきましても、市民
のため
の歯と口腔
の健康づくりに関する取組
をより一層推進し、市民
の健康寿命
の延伸に資するため、今般、条例
を改正し、関連施策
の充実
を促進しようとするものでございます。 具体的には、口腔機能
のささいな衰え
を放置すると全身
のフレイル・要介護状態にまでつながるが、適切に対応すれば生活機能
の維持・向上
を図ることが可能であるとして、近年その重要性が指摘されているオーラルフレイル対策に取り組むこと
をはじめ、生涯
を通じた切れ目
のない歯科検診に関すること、医科歯科連携・多職種連携に関することなど、市
の施策
の拡充
を主な内容とするものでございます。 以上、名古屋市歯と口腔
の健康づくり推進条例の一部
を改正する条例について簡単に御
説明いたしましたが、よろしく御審議いただき、皆様
の御賛同
を賜りますようお願い申し上げます。(拍手)
○議長(丹羽ひろし君) 御質疑もないようであります。 本案は、慎重審査
のため所管
の財政福祉委員会に付議いたします。 以上をもちまして、本日
の日程は全部終了いたしました。 本日は、これをもって散会いたします。 午後2時35分散会 市会議員 斉藤たかお 市会議員 森 ともお 市会副議長 岡本やすひろ 市会議長 丹羽ひろし...