令和 元年 9月 定例会1 議事日程(第3日目) (令和元年9月二戸市議会定例会) 令和 元年 9月12日 午前10時00分 開議 日程第 1 一般質問2 出席議員は次のとおりである。(18名) 1番 新 畑 鉄 男 2番 三 浦 利 章 3番 髙 村 人 司 4番 石 輪 成 人 5番 沼 井 賢 壮 6番 小田島 行 伸 7番 畠 中 泰 子 8番 田 口 一 男 9番 駒 木 昇 10番 米 田 誠 11番 出 堀 満 則 12番 内 沢 真 申 13番 國 分 敏 彦 14番 岩 崎 敬 郎 15番 田 中 勝 二 16番 菅 原 恒 雄 17番 小笠原 清 晃 18番 田 代 博 之3 欠席議員は次のとおりである。(0名) な し4 地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者の職氏名 市 長 藤 原 淳 副 市 長 大 沢 治 総合政策部長 田中舘 淳 一 総 務 部 長 久 慈 清 隆 健康福祉部長 小 野 一 浩 産業振興部長 佐 藤 春 彦 建設整備部長 石 村 一 洋
浄法寺総合支所長 山 本 進 併任水道事業所長 総合政策部副部長 小 野 昭 徳 総務部副部長 千 葉 守 総務部副部長 髙 瀬 政 広 健康福祉部副部長 平 千 秋 産業振興部副部長 泉 山 茂利樹 産業振興部副部長 泉 山 武 將 建設整備部副部長 小 舘 貞 喜
浄法寺総合支所次長 姉 帯 敏 美 総 務 課 長 戸 来 克 広 教 育 長 鳩 岡 矩 雄 教 育 部 長 玉 懸 邦 将 教育部副部長 澤 田 善 治 会計 管 理者 田 中 博 文 選挙管理委員会 工 藤 優 事務局書記長 代表監査委員 切 金 精
監査委員事務局長 欠 端 秀 治
農業委員会事務局長 泉 山 和 徳 水道事業所次長 成 田 良 治5 職務のため議場に出席した者の職氏名 議会事務局長 米 澤 幸 彦 議会事務局副局長 上屋敷 司 議会事務局主事 菅 原 剛
史~~~~~~~~~○~~~~~~~~~開議 午前10時00分
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○議長(小笠原清晃) ただいまの出席議員は18人全員であります。定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。 直ちに本日の会議を開きます。 日程第1、一般質問を行います。 通告順に従い、順次質問を許します。 14番、岩崎敬郎議員。〔14番 岩崎敬郎君登壇〕
◆14番(岩崎敬郎) おはようございます。改選後初めての議会においての一般質問でございます。 きょうは、私、約25年議員を務めておりますが、これほど傍聴人の皆様がいらっしゃったことは初めてでございます。大変いいことであると思います。議会議員も、そして行政側も、一般の有権者に見詰められている、聞かれているということは、非常に快い緊張感を持って議会に臨めるのではないかというふうに、私は思っております。 さて、質問に入ります。今回の質問は大きく2つでございます。 まず第1の質問は、観光についてでございます。少子高齢化が進む中、地方の自治体はいずこも交流人口の増加を目指して、あの手、この手の方策を練っています。葛巻町では地元の葛巻高校を廃校にしないためにも町立の下宿をつくったり、洋野町でも特徴ある高等学科のために同様の施策を行っています。また、南部町では農業の体験修学旅行も誘致しております。各自治体とも知恵を絞り、あらゆるつてを頼み事業を行っていることは、ご承知のことと思います。 翻って我がまちのことを考えてみると、観光協会や農家の皆さんが頑張って、小規模ながらにも旅行者に働きかけ、事業を行っております。 さて、現代はネット社会になり、大規模なバス旅行よりも、親しい者同士が少人数で旅行を楽しむ時代になってきました。交通手段は大型バスから新幹線やレンタカーあるいは自家用車に変化して、久しくなります。しかしながら、いかにネット社会が発展しようとも、人と人が顔を合わせ説明を受けたり、コミュニケーションをとれるということが最良なことは、言うまでもありません。 そこで質問でございます。なぜ二戸駅には、観光案内所が来市したお客様にすぐわかるような場所にないのでしょうか。もちろん観光協会事務所までのサインはありますが、初めて訪れたお客様にとってはわかりづらいと思います。二戸駅には売店の向かいに空きスペースがあるように思います。あそこでしたら、改札をおりてすぐ目につきますし、利用しやすいと思いますが、いかがでしょうか。 過去においてJRとの貸借の交渉があったというふうに聞いておりますが、その後はどうなったのか。交渉が成立しなかったとすれば、何が障害になったのか、お伺いいたします。 次に、観光協会の役割についてお伺いします。現在の観光協会は、専従職員を置いて、市内の観光業務を一手に引き受けていると言っても過言ではないと思います。先ごろのヒメボタルの観賞においても、
八戸コンベンションセンターからの問い合わせで訪れましたフランス人の観光客の案内に、時間外にもかかわらず、なれない言葉を使いながら一生懸命案内をしていたことに頭が下がる思いでした。また、二戸まつり前夜祭においても、各団体と連携して盆踊りを大規模に開催し、久しぶりに心が躍る思いをしました。 しかしながら、二戸市観光協会はあくまで任意団体で、法人格を持っておりません。お隣の久慈市観光協会は、法人格を持った協会です。何が取得障害になっているのか、お伺いをいたします。勤務されている方も、任意団体よりも団体職員として働いたほうが生きがいになるのではないでしょうか。 また、長年の懸案事項であった二戸・浄法寺・金田一の観光協会の合併も行われ、よかったと思いますが、果たして浄法寺及び金田一の支部は機能しているのでしょうか。聞くところによりますと、
温泉事業協同組合に間借りをしていて、主たる業務は
温泉事業協同組合の事務処理を行っていると聞きます。また、浄法寺支部の業務は支所の職員が行っていると聞いていますが、実態はどうなっているのでしょうか。 今、二戸市には観光業を取り扱うところがありません。古くは農協観光があり、JRのお店がなにゃーとの1階にありましたが、いずれも撤退して、旅行に関する相談を行う場合は一戸の県北観光の営業所に足を延ばさなければいけません。 二戸市観光協会で旅行業取扱業務の責任者の資格を取っていただけないかと思います。そうすると、観光協会の収入にもなりますし、市民の観光の便を図ることもできます。 さらには、二戸市ホテル旅館組合、これは正式名称かどうかちょっとわかりませんが、ホテル旅館組合は前の組合長が亡くなってから機能していないのではないかと思います。現在はネット予約とかが全盛で、組合の必要性が薄れているかもしれませんが、私たち剣道協会が主体となって行っている大会などでは、宿泊を伴う大会のときに宿の割り振りに苦慮しております。実態はどうなっているのか、お伺いいたします。 今、世間の話題はインバウンド対策です。簡単に言うと、外国人旅行者の対策です。さきに述べたように、他の観光協会からフランスのお客様を紹介された事例もあります。二戸市観光協会には韓国語を話せるスタッフもいますが、その他の言語が堪能な人がいると聞いておりません。二戸市の職員にはどうでしょうか。 このたびはガボン共和国との交流が言われておりますが、かの国は公用語がフランス語であります。この機会に両国の交流が活発になることにより、ますます外国語の必要性が高まると思いますが、どのようにお考えでしょうか。 また、町なかのサインは田中舘愛橘博士の業績を顕彰するためにローマ字表記がなされていますが、外国の方に通ずるものでしょうか。一考する余地があるのではないでしょうか。 以上、観光について広範囲にお聞きしました。答弁をお願いいたします。 次に、
カーリング場建設についてお伺いいたします。ご存じのように、第2次二戸市総合計画の中に盛り込まれている事業であります。その計画は、前期で約6億円の事業を計上いたしました。私は以前、一般質問でこの問題についてお伺いした経緯があります。そのときの答弁は、総額で約12億円の予算を使い、カーリング場に子育て支援等を複合させた建設を予定しており、今後の検討課題であるというふうに答弁がありました。 そして、ローリング作業の結果がどうかわかりませんが、いつの間にか総合計画の概算予算計画から
カーリング場建設の予算が消えてしまいました。一体どうなったのでしょうか。計画自体がなくなったと認識していいのでしょうか。 と思いきや、先ごろまた
カーリング関係者だけ集めて何かしら会議を行ったようです。世間では、私、岩崎は
カーリング場建設反対の旗印を掲げる筆頭者であるかのように勘違いをしている方が大勢いるようですが、私はあえてこの場で言いたいと思います。私は、
カーリング場建設に反対しているわけではありません。前回に、行政が提案したやり方がおかしいと言っているだけのことでございます。 確かに日本総研に依頼したコンサルトは自主財源を使わないで行ったものですが、約1,000万でございますが、策定委員や聞き取りをした相手は全てと言っていいほど
カーリング関係者で占められていました。何より二戸市のスポーツ界の総本山である体育協会に一言もなく、またメンバーにも入っていないことは、お手盛りのそしりを受けてもしようがないと思います。 また、日本総研のコンサルティングの成果品が出る前に、ホップ組合の不動産鑑定を行ったことは、「初めにありき」で行っていると言われてもしようがないと思います。きつい言葉になるかもわかりませんが、ホップ組合との裏取引があったというふうに推測されてもしようがないと思います。 今、二戸市は大きな事業を行うときにその政策過程を説明するべきだと思いますが、いかがでしょうか。一体どこから
カーリング場建設の案件が持ち上がったのか、いまだにわかりません。関係者から幾度となく陳情があったように答弁がありました。何回陳情したら計画に盛り込まれるのでしょうか。オリンピック選手が生まれれば実現するのでしょうか。判断基準がはっきりしません。 重ねて申し上げます。私は、
カーリング場建設に反対しているわけではございません。今、行政や関係者が考えているホップ組合の場所に建設するものはいかがなものかと、そう思って言っているのです。第1に、敷地面積が狭くて駐車場がとれない。
スポーツセンターの駐車場を併用する考え方を示しましたが、現在の
スポーツセンターの駐車場は、現代の車社会では既にキャパシティー、容量を超えております。雪がない季節でも、大会があるたびに駐車場の確保に苦慮しています。ましてやカーリングの季節である冬期は除雪をしますので、ますます駐車面積が狭くなり、大会が重なったときにはどうにもこうにもならなくなると思います。 次に、荷渡地区に
カーリング場建設を行うことにより、ますます町の空洞化が進むというふうに思われます。町なか、特に長嶺地区の活性化を考えるのであれば、現在の二戸体育館の場所に多層階の施設をつくり、活用するべきであります。まち全体の活性化を考えるならば、現在の長嶺にある歴史資料館を裁判所の位置に移設することにより、九戸城との連携がとれ、一層二戸市の魅力をアピールすることができると思います。裁判所は、耐震補強工事がされておらず、現在どうするか検討中と伺っております。二戸市が仲立ちになり、裁判所をホップ組合の場所にあっせんし、移設することを提案したらいかがでしょうか。そうすることにより、裁判所は法務局や検察のそばになり、二戸市は土地買収費用の1億8,000万の経費節減になります。長嶺地区にカーリング場を含む体育施設、公民館機能を建設することは、二戸市にとって建設費の節約や波及効果が大であると信じているものでございます。 カーリング場に係るその後の経緯についてご答弁をお願いします。 以上、本質問を終わります。
○議長(小笠原清晃) 答弁をお願いします。 藤原市長。〔市長 藤原 淳君登壇〕
◎市長(藤原淳) おはようございます。大きな2点についてご質問をいただきました。順次お答え申し上げます。 最初に、観光についてであります。なぜ二戸駅には観光案内所が来市したお客様にわかるような場所にないのかというお尋ねでございますが、二戸駅の観光案内所につきましてはどのような形での整備が望ましいのか、
JR東日本盛岡支社とも協議を行いながら進めてきたところでございます。JR東日本では、主要駅の観光案内所の整備について、
訪日外国人観光客の受け入れ態勢を強化するため、新幹線停車駅や広域観光拠点となる駅への整備を段階的に進めることとしておりまして、自治体と協議しながら外観や設備を統一するとともに、
無料Wi-Fi整備など標準化を図り、外国人の観光客にわかりやすく案内できる窓口を目指しているところでございます。 この整備につきましては、JR二戸駅の旧びゅう案内所となにゃーと3階の二戸市観光協会の2カ所を候補地として検討を行ってまいりました。二戸駅のスペースにつきましては、駅利用者の利便性は向上する一方で、平日は案内所の利用が少ないと見込まれること、土日も開設するため多くの人員を配置する必要があること、スペースの広さが限られることなどの課題が挙げられたところでございます。 なにゃーとについては、二戸駅からの距離は遠くなりますが、平成29年度に
地方創生拠点整備交付金を活用し、観光拠点となる施設としてリニューアルしたところでありまして、3階のトリコラボには無料Wi-Fiや電源設備を設けるとともに、お客様が休みながらゆっくりとできるスペースを整備していること、ここに入居している二戸市観光協会は合併や人員配置の増員などによりまして観光推進事業を強化してきており、今後も観光の中心を担う組織となるよう、連携して取り組んでいくことが大切であることが挙げられております。 これらの状況をもとに、お客様が利用しやすい環境や費用対効果も含めまして検討した結果、なにゃーと3階に観光案内所を整備することと判断し、JRからも了承いただいた上で、設備の標準化にも対応した案内所を本年4月から開設したところでございます。 今年度からは休日も観光案内所を開設し、観光客からの評価も高くなっておりますので、今後も丁寧な窓口対応に努めてまいりたいと考えております。 次に、2点目、観光協会は法人格を持っていないが、何が取得障害になっているのかというお尋ねでございます。二戸市観光協会は、平成29年4月に二戸市・金田一・浄法寺にありました観光組織を合併し、市全体の観光を推進する団体といたしましてスタートしたところでございます。合併後は、従来の各観光組織の事業を引き継ぎながら、情報発信や観光案内所の充実に向けて職員体制の充実を図るとともに、協会員が観光についての共通課題や今後の進むべき方向性を共有する勉強会を開催するなど、新しい試みにも市と連携しながら取り組んでいただいております。 しかしながら、自主財源の確保や職員配置、各種規程等の整備など、団体としての体制を充実させなければならない部分もございますので、まずは体制整備を整えながら将来的には法人化を目指すことが望ましいと考えているところでございます。 次、3点目でございます。浄法寺及び金田一の支部は機能しているか、浄法寺支部の業務は支所の職員が行っていると聞くが、実態はどうなっているのかとのお尋ねでございます。現在3名いる協会の副会長のうち1名が金田一支部長に、1名が浄法寺支部長を兼ねており、各支部の事業を実施しているところでございます。 支部の職員につきましては、金田一支部には1名が配置されておりますが、浄法寺支部は市地域支援課の職員が協会から依頼された事務処理等を行っている状況でございます。 浄法寺支部も、金田一支部も合併以来の体制を引き継いでいる状況でございますが、改善に向けて観光協会の役員や事務局と協議を進めながら、体制の強化に努めてまいります。 4点目、次に二戸市観光協会の
旅行業取扱業務責任者の資格を取っていただけないかとのお尋ねでございますが、ご質問のとおり、旅行商品やチケットがインターネットやスマートフォンで予約できる時代に変わってきておりまして、市内のみにかかわらず、旅行窓口は減少傾向にあると感じております。 このような中、観光協会では、従来の事業だけではなく、観光案内の充実や自主財源の確保に向けた検討をしており、
旅行業務取扱管理者の資格を取得することは着地型観光商品のツアー販売なども可能になることから、資格取得に向けて取り組んでいるところでございます。 次、5点目、二戸市ホテル旅行組合は前の組合長が亡くなってから機能していないのではないかということで、実態はどうなっているのかとのお尋ねでございます。県内の主なスポーツ大会におきましては、岩手県
旅館ホテル生活衛生同業組合が各年度の料金等を設定し、各支部に申し込む方式で行われております。 二戸市内では、
旅館ホテル組合金田一支部が申し込み先になっておりますが、支部から確認したところでは、学校や市町村ごとにいつも宿泊する宿が決まっておりまして、直接宿泊先に申し込むケースが多くなっていると伺っております。 金田一支部に申し込みがあった場合は、金田一温泉内の旅館をご案内しておりますが、市内の宿泊施設への案内は行っていない状況となっております。 次に、二戸市観光協会のスタッフ、市の職員には外国語を話せる人がいるか、今後ますます外国語の必要性が高まる中でどのように考えるのかというお尋ねでございます。外国語を話せるスタッフは、観光協会に1名おります。これは韓国語と英語だそうでございますが、また市におきましては、国際交流支援員の配置などにより、外国人交流の受け入れや、それに対応した人的配置にも努めております。 また、今後さらに多言語での対応が求められる時代になってくると感じておりまして、最近では74カ国語の翻訳機能を持った通訳機器、これポケトークというそうでございますが、なども普及してきておりますので、このような機器の活用など、人材に頼らない形での対応も含めて考えてまいりたいと思っております。 次に、町なかのサインは田中舘愛橘博士の業績を顕彰するためのローマ字表記がなされているが、外国の方に通じるかと、一考する余地があるのではとのお尋ねでございます。ご質問にありましたローマ字表記の標識につきましては、田中舘愛橘博士を顕彰するためのサイン整備でありますので、外国の方には通じないものと捉えております。 市内の主な道路標識には英語標識がなされているところでありますが、小さな案内板などには外国語表記がないものがありますので、
インバウンド観光客にも対応できるよう、案内手段が駅から歩いたり、自転車を活用したりする上でも必要と考えております。 次に、大きな2点目でございますが、カーリング場についてのご質問でございます。総合計画の概算予算計画から
カーリング場建設の素案が消えているが、計画自体がなくなったと認識してよいかというお尋ねでございますが、本年2月定例会におきまして提出いたしました第2次二戸
市総合計画前期基本計画の実施計画において注意書きに記載したとおり、
歴史文化交流施設整備事業と
カーリング場整備事業は事業年度未定のため本年度以降の事業費を空欄といたしました。計画がなくなったものではございません。 これまでも申し上げてまいりましたとおり、二戸
型カーリング場建設に当たっては、施設建設の財源確保、運営主体と運営経費の見通し、
カーリング人口拡大という大きく3つの課題の解決が重要なポイントになります。これらの課題の解決に向け、各関係団体等と引き続き検討を行うこととし、実施計画の事業費をゼロにしたものでございます。 次に、大きな事業を行うときはその政策過程を説明するべきというご指摘でございます。これまでも、
カーリング場整備に係る経過につきましては、議会定例会や全員協議会、閉会中の常任委員会などにおきまして説明を行ってきたところであります。 さきに申し上げました3つの課題につきましては、市内部または関係団体との協議を続け、さまざまな視点から検討を行い、本市にふさわしいカーリング場の形、また財源の確保や運営の手法についてお示ししていきたいと考えております。 次に、何回陳情したら計画に盛り込まれるのか、その判断基準を示せとのお尋ねでございますが、カーリング場の整備に当たりましては平成20年度に
カーリング場建設についての提案書、平成26年度に
カーリング専用リンクの整備の要望書が提出されており、それらを契機としてスポーツ振興に限らず世代間や地域間などのあらゆる面での交流促進の拠点になる施設整備の検討を始めたところであります。 したがいまして、陳情等の回数によるものではなく、陳情等の内容が今後の市勢発展に寄与すると考えられる場合は、市民の皆さんや関係機関等のご意見を伺いながら、計画に盛り込んだり、施策に反映させたりという判断を行うものであります。 次に、現在の歴史資料館を裁判所の位置に移設することにより九戸城との連携がとれ、一層二戸市の魅力をアピールできる、裁判所をホップ組合のところにあっせんし、移設することを提案したらいかがかというお尋ねでございます。荷渡地区は、文化施設やスポーツ施設などが集中し、新たな交流拠点となりつつあり、従来のスポーツ施設としての位置づけにおいても、多様な交流を生む交流施設として考えても、域内、域外の交流促進に加え、市民の健康増進、
コミュニティー造成に資するとするカーリング場のコンセプトに合致しております。広域的なアクセスのよさや他施設との連携等にメリットがあることから、
カーリング施設建設に当たりましては
サッポロビールホップ管理センター跡地が有力な候補地であると考えております。 二戸歴史民俗資料館については、史跡九戸
城跡整備基本計画で示した
九戸城跡ガイダンス施設整備に合わせまして、九戸城跡周辺地区への移転や複合型、集約化など、施設のあり方につきまして検討することとしております。 また、
九戸城跡ガイダンス施設の整備につきましては、現在の盛岡地方裁判所二戸支部用地を候補地としており、裁判所の移転が必要となることから、裁判所の移転に関し国と移転候補地の協議を行っているところでありますが、
サッポロビールホップ管理センター跡地につきましては、国の場所的、面積的要件等に合致しないことから候補地とはならないと考えております。 次に、
カーリング場建設に係るその後の経緯についてのお尋ねでございます。8月1日に市内のカーリング協会ほか関係者の皆様にお集まりいただきまして、想定される維持管理運営費、
カシオペアカーリング協会を初めとする関係団体のかかわり方や施設稼働率向上など運営に係る問題点につきまして、ご提言やご意見をいただきました。これは、国の補助事業を活用して行いました
カーリング施設民間資金等活用事業導入可能性調査業務の報告書をもとに、
カーリング場建設に当たっての施設建設の財源確保、運営主体と運営経費の見通し、カーリング人口の拡大の大きく3つの課題として整理し、課題の共有と解決に向け、
カーリング関係者の方々と意見交換を行っていくこととしたものであります。 報告書の内容を精査するために、カーリングに係る活動をしている方々から専門的な知見によるご意見をいただくことが二戸型カーリング場の整備の可能性を検討する上で重要と考え、開催しているものであります。 また、8月9日には市の内部での検討会を開催いたしまして、情報共有を行ったところであります。 繰り返しになりますが、カーリング場の整備に当たっての3つの課題の解決に向けて、県や関係団体、専門分野の方々のご意見をいただきながら、さまざまな視点から検討を行い、議論を重ねていくことが重要だと考えております。よろしくお願いいたします。
○議長(小笠原清晃) 再質問に入ります。 岩崎議員。
◆14番(岩崎敬郎) ありがとうございました。質問事項は2点なのですけれども、そのほか細かくいろいろご質問申し上げたところ、答えていただきましてありがとうございました。 まず第1に、観光についてでございますが、市長、今の答弁でJRと協議すると、協議したところ、そのインバウンド対策の強化だとかということで段階的に整備をしていくという話し合いが行われた結果、現在のなにゃーとの3階に設置されたというふうな認識、理解でよろしいのではないかなというふうに思っております。 さらに、その際には、私が提案申し上げたキヨスクかな、あそこは、キヨスクの向かい側のあのスペースではスペースが狭い、あるいは土日もやらなければいけないから人手もかかるというふうなお話だったのですけれども、私は観光協会の全ての業務をそこの場所でやりなさいというふうなことを言っているわけではないのです。いわゆる来たお客様に対しての観光案内をしたらどうかと。観光協会の業務に関することは今の場所で適切だと思いますが、来たお客様の一番最初に目につく場所でやっぱりご案内するのが親切ではないのかなというふうに思います。 今も、現在も今の場所で土日も案内しているのですから、別に場所が移ろうが、土日でも案内できるわけですね。 スペースが狭いということでも、観光協会の業務全般をやるわけではないのですから、あそこのスペースで多分2人ぐらいいれば大丈夫なのではないのかなというふうに思っております。 果たして、おりて、見て、どこにあるのだろう、あっちまで歩かなければいけないのか、わからないよというふうなことは、ちょっとやっぱり不親切だなというふうに思います。おりて、すぐぱっとあったほうがいいと思います。 澤田課長がJRと商工観光課長のとき交渉したという経過をお伺いしております。ポシャったのか、そのまま流れてしまったのか、人事異動によって移ったからもう話が進まなくなったのか、ちょっとよくわかりませんが、あそこを借りるという、貸すあるいは借りる、設置する、設置してくださいという話があったというふうに聞いております。ですから、全くない話ではないわけだというふうに思っております。 いま一度JR側と交渉できるものかどうか。私は、JR側にとってもメリットがあると思うのですよね。極端に言えば、ただで貸してもJR側は、観光案内してくれるのだから、自分たちで職員がどうのこうのと言わなくてもやってくれるのだから非常にメリットがあると思うのですけれども、そこらのことはどういうふうになっているのか。もう一度JR側と交渉して設置するような考え方が市長あるいは行政当局におありになるのか、ならないのか、そこをお伺いさせてください。
○議長(小笠原清晃) 藤原市長。
◎市長(藤原淳) あそこ、ご承知のとおり3回変わっていますよね。1回目はおそば屋さんなのです。2回目は旅行センターになって、旅行センターのところもいろいろ切符とか何かにやってお客さんが余り来ないというふうなことから、市のほうの1階のなにゃーと部分の入り口の部分のところに移ってきたというふうな経緯がある。 今こうして観光案内、確かにあそこのところに設けていつもいるようにすればいいのですが、土日とか旅行シーズンですか、5月とか、あるいは8月とか、お盆とか、お正月とか、来るものに関しては臨時の観光案内所で足り得るのかなというふうに思っています。ここのところ、こちらに来て、どうぞ何かお尋ねがありましたらというふうなことでやる。あそこのところに朝、例えば9時から5時までいて、ずっと案内して、では何の業務があるのやと、月曜日から金曜日までのその時間のことを勘定すれば、もっと案内板をきちっとしながら誘導すればいいのですが、人件費の今のところは無駄だというふうに私は考えております。 あそこの有効活用等については、いろいろJR側とも言ってきたのですけれども、最初は女性のそれこそ職員もふえてくるので、駅の職員の方の更衣室とかさまざま、休むところが足りないとか何かで、あそこのところを事務室にするというふうなことから、下のほうで受け取ってくれないかというふうなことで、下のほうに観光案内所、JRの切符売り場等を南側のなにゃーとのところに設けたというふうな次第でございます。 本当に臨時的に足り得るのであれば、私はそのときやればいいし、あといかに人件費等をかけないようにしながら効率的な観光案内できるのかなというふうなことを今協議中といいますか、そういうことを観光協会等々と話し合いしながら進めていくことが必要だというふうに思っております。
○議長(小笠原清晃) 岩崎議員。
◆14番(岩崎敬郎) 費用対効果がどうかというふうなことを考えて、1つは今設置するつもりはないと、臨時案内所、ブリキでつくった、ベニヤでつくった観光案内所を設置するというふうなことなのですけれども、いずれ駅あるいはインターというのは、そのまちの印象を第一づける顔だというふうに思っているのですね。確かに費用対効果は大変だと思います。人件費1人300万ぐらいかかることを考えなくてはいけないものですから、2人いれば600万というふうなことで、土日が、休みが入ればそれぞれ交換要員を入れなければいけない。 初めに、やるか、やらないか、あるいはやらない理由、やれない理由というふうなことを考えるよりは、やったらどうなるかというふうなことを考えなければ、いつのときも大変だと思うのです。 先ほど観光協会の法人格の取得のところで自主財源のお話を答弁されましたけれども、今ふるさと振興株式会社で管理しています駐車場、2,500万、上がりがありますね。あれを分離して、今度は観光協会の管理にしたらいいのではないですか。そうしたら2,500万生まれてきますよ。人件費も生まれてきますよ。もしくは、その2,500万で今のなにゃーとの駐車場の向かい側の原っぱ、空き地、臨時で借りているところ、あそこを通年契約するとか、あるいは職員がとめている端っこのほうの、あそこに職員をとめさせないで、旧農協さんというか、浄法寺通りのところに、福岡電業さんの隣のほうですか、あそこを取得してあっちへとめなさいと、お客様に使わせるようにしなさいというふうにするべきだと思うのですよね。職員が一番いい場所とって、近いから、雨降ったときすぐ軒下へ入れるからここがいい、本末転倒だというふうに思います。歩いて通えばいいではないですか。10分かからないでしょう、多分。そういうふうなことも考えて、本来の意味での費用対効果、本来の意味でのお客様対応というふうなことを今後考えていかなければ、二戸市の観光というのは成り立たないというふうに思っております。 明確に答弁になったか、ならないか、ちょっと私も定かでありませんが、ホテル旅館業組合、金田一はやっているよと。では、二戸の町なかのものはもう機能していない、組織として体をなしていない、あるいは誰も引き受け手がないというふうに捉えてよろしいのでしょうか。そのままでいいのでしょうか。
○議長(小笠原清晃) 藤原市長。
◎市長(藤原淳) 先ほど申し上げましたとおりに、今の段階で困った、ここに泊まれないというふうな苦情はちょっと受けていないのですよ、正直に言って。さっきも申し上げましたとおりに、長く泊まって、例えば野球の、少年野球とかさまざま、剣道の大会とか、柔道の大会とか何かあって泊まっているところは、定宿みたいなものにとっていっても、先にそこを確保しながらやっているというふうな状況に捉えております。したがいまして、今のところはそんなに協会が動くとか動かないということでなくて、困っているというふうなお話はちょっと聞いていない段階でございます。
○議長(小笠原清晃) 岩崎議員。
◆14番(岩崎敬郎) 一番恐ろしい状態だと思います、クレームがないということは。私、若いころスーパーマーケットに勤めておりました。お客様クレームいただくと、ありがとうございましたと、問題点を指摘してくださいましてありがとうございましたというふうに言いなさいというふうに教育を受けました。クレームも来ない、黙っている、そういうお客様は次絶対来ないぞと、もう二度と来ないぞというふうに教えられました。だから、クレームがある……クレームがないから正常に、別に支障がないのだという、そういう考え方は非常に危ないと思います。やっぱりもう一度見直すべきだと思いますし、機能しなければ機能しないで解散したらいいのではないですか、別に必要がなかったら。名目だけでそうやって置いておくのはやっぱりちょっと違うのではないの。 宿泊業をやっている方でもそこに入れない、過去には入れなかった、今も入っていないらしいですけれども、別に入らなくても関係ないやというふうな……違うと思うのですよね、組合というのは。それぞれの力を合わせて発展していこうという組合、それが組合だと思いますので、そこはもう一度ご検討というか、精査をなされたほうがよろしいのではないかなというふうに思います。 次なのですけれども、カーリング場のことについてお伺いいたします。平成20年提言書が出て、26年に要望書が出たというふうなご答弁をいただきました。今やっぱり一番難しいのは財源確保だと思うのです。建てる部分には財源確保、何とかして建てると思うのです。その後のランニングコスト及びメンテナンス、これは全くの自主財源で、市民の皆さんから頂戴した税金を使ってやらなければいけないわけですよね。運営費に対して補助金が出るとかなんとかというのは、私今まで聞いたことがないものですから。多分私の認識間違っていないと思うのですけれども、そこのところをどうするか。だから、建てる費用と運営する費用、そのバランスをどうするか。 もう一つは、収益を上げる施設になり得るか、なり得ないか。今の藤原市政の2期目のフレーズは、稼げる二戸市ですよね。稼げる二戸市の稼げる施設になり得るか、なり得ないかというふうなことを考えなければいけない、そういうふうに思います。 ですから、1つには建設費を起債を起こす、あるいは補助金をもらう、いろんな形があると思いますが、今既にきょう、本定例会は決算でございます。決算議会でございますが、一般会計の予算案、令和元年度ですね、162億、今補正幾らかやっていますけれども、それよりも起債残高181億だったと思いますよ。既に1年間で使う金額よりも借金をされているほうの金額が大きいわけです。プライマリーバランスというふうな話をしますけれども、計画を順次立てて、財政課長から初めいろいろ考えて起債を起こしていると思います。もちろん自主財源が少ないまちですから、32億ぐらいかな、自主財源が。ようやく職員の給料、自主財源で払える規模の自治体になったわけですが、まず建設費をどうするのか、そして同時並行的にランニングコスト、修繕費等をどうするのか。その単体だけで人が呼べるのか。言葉悪いですけれども、1つでは借金濃いけれども、いっぱいくっつけると借金薄まるよと、子供だましみたいな手かもわかりませんけれども、そこは考えてみたほうが、考えてみたというか、着手すればもう待ったなしで進むわけですから、着手する前に十分な考慮を必要としますので、そこはどういうふうにお考えなのか。
○議長(小笠原清晃) 藤原市長。
◎市長(藤原淳) 何回も先ほど申し上げましたカーリング場につきましては、議会のほうにご提案申し上げまして、こういうときはどうするのだ、こういうときどうするのだというふうなさまざまご議論いただいてまいりました。それで3つになったわけですよね。その1つは、建設費をどうするのか。それから、今おっしゃった毎年のランニングコストをどうするのかと。それから、もっと、一部だけでなく広げてカーリング人口をふやして、若い人たちもふやしていく必要があるのではないかというふうなご提言いただきながら、この3つについて課題だと。言われたとおり、いつの段階でゴー出すのやというふうなことを言われながらやってきたのですけれども、これらについて今クリアすることで一生懸命カーリング協会の皆さんとか関係者の皆さんがやっているわけです。1つは、今おっしゃいました借金とか何かで、確かに財政は厳しくなってきております。人口が減る中で、あるいはまた合併特例債とか何かしぼんできておりますし、ただ借金については着実に減ってきているのですよね。プライマリーバランス等については1年ではぽんと100超えるのですが、福中のときもだったのですけれども、刻んで5年のスパンの中でやれば元に戻るよというふうなことも考えながらやっていくつもりでございます。 今まで市のほうで建てて指定管理を出せば、金田一温泉センターみたいに、今までのようになりますよね。ところが、その指定管理料を出さないような方向で持っていけないのか。今金田一温泉もそうなのですけれども、公民連携の中でそこをつくっていけないのかというふうなことが一つの建設費の中で知恵とか何かを出して集めていかなければならないものだと思っております。確かにご指摘のとおりに建てたはいいけれども、次の年から金ばかり食っているのではないかと。ペイできるのか、ペイできないのかというふうなことが当然議論されてくると思います。毎年2,000万、3,000万を持ち出しするような施設というのは本当にあるのかというふうなことは言われると思います。それから、カーリング人口も何もそうだと思う。ただ、これからの施設、カーリング場に限らず、ほかもそうなのですけれども、施設を建てるのが目的ではなく、その施設を使ってどのように人づくりとかまちづくりにつなげていくのかというふうなことを考えながら、先を見ながら施設を建てていかなければならないなというふうに思っているところでございます。
○議長(小笠原清晃) 岩崎議員。
◆14番(岩崎敬郎) いずれ建ててしまってからは後戻りできないわけですから、建てる前に十分な議論と十分な説明と十分な協議をして結論をお出しになるようにお願いしたいと思います。 それで、やっぱりホップ組合の場所なのですね。ホップ組合の場所なのですね。田中舘部長に私食ってかかったことありますよね、議会で。何でコンサルタントの実績報告がないのに、56万2,000円かな、52万6,000円だか、先にホップ組合を土地鑑定しなければいけないの。ひょっとしたら、住民監査請求したら、戻せって言われますよ。場所も決まっていない、建てる規模も決まっていないのに、何で鑑定するのだと。だから、私は言葉きついかもわからないけれども、「初めにありき」ではないですかというふうなことをさっき本質問でお話し申し上げたというところでございます。 だから、確かに駅のそばがいい、確かに面積的にも、若干狭いかもわからないけれども、それがいい。今一番求められているところは、その機能をどうするかというふうなことだと思うのです。そこへ、あの面積へカーリング場及び附帯設備をつくって、人が集まって、にぎわいをして、そして入場料なり、利用料なり、使用料なりを払っていただいて、幾らでもランニングコストの糧にするというふうなことができるのかどうか、非常に疑問なのですよ。奥まったところにあるし、道路は細いし……まさか市長、あそこに建てるから今度道路広げるなんて言い出さないでしょうね。広げるの。それは本末転倒だと思いますよ。だから、一回決めたこと、あるいは一回行政がやり出したことはしゃにむに進めるというふうなことはいかがなものかというふうに、私はずっと言ってきているわけです。ローリング作業しますよというふうなことを言っているわけですから、政策転換しても構わないと思うのですよ。ちゃんとみんなの前でしゃべれば。それはいいと思うのですよ。だから、副市長ご苦労なさって、ホップ組合と話しして、この場所どうだというふうなことをやったみたいですけれども、それからホップ組合の場所が始まったみたいに聞いていますけれども、私は。ちょっとやっぱり勇み足だったというふうに、ちょっとではない、勇み足だったというふうに思います。 もう一つは、8月1日に会議をやりましたと。さっきご答弁にありました。会議やることはいいと思います。誰も知らない会議です。会議のやり方についてどうのこうの言うつもりは全くございません。でも、会議がいつあるか、どういうメンバーの会議があるか、傍聴できるのか、できないのか、全然全くわかりません。市のホームページ見ても、いつ、何の会議があるとかって表示されたことはありません。市長がこういうふうなものに出るというふうなものはありますけれども。情報公開条例の第何条だか、後ろのほうに、市は会議の公開をするというふうな、傍聴を認めるというふうな、たしか条文があったと思います。会議自体の存在がわからないのに、傍聴のしようがありません。そこはやっぱりひとつ考えてほしいと思います。
○議長(小笠原清晃) 藤原市長。