二戸市議会 > 2017-09-08 >
09月08日-一般質問-02号

  • "軟式野球"(/)
ツイート シェア
  1. 二戸市議会 2017-09-08
    09月08日-一般質問-02号


    取得元: 二戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-03
    平成29年  9月 定例会(第3回)1 議事日程(第3日目)  (平成29年第3回二戸市議会定例会)                           平成29年 9月 8日                           午前10時00分 開議  日程第 1 一般質問2 出席議員は次のとおりである。(18名)   1番  駒 木   昇      2番  清 水 正 敏   3番  内 沢 真 申      4番  米 田   誠   5番  三 浦 利 章      6番  田 口 一 男   7番  菅 原 恒 雄      8番  田 村 隆 博   9番  國 分 敏 彦     10番  小笠原 清 晃  11番  新 畑 鉄 男     12番  畠 中 泰 子  13番  田 中 勝 二     14番  田 代 博 之  15番  岩 崎 敬 郎     16番  田 口   一  17番  及 川 正 信     18番  鈴 木 忠 幸3 欠席議員は次のとおりである。(0名)  な し4 地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者の職氏名  市    長   藤 原   淳    副  市  長   大 沢   治  総務政策部長   田中舘 淳 一    市民生活部長   石 村 一 洋  健康福祉部長   玉 懸 邦 将    産業振興部長   三 角 正 裕  建設整備部長   久 慈 清 隆    浄法寺総合支所長 山 本   進  併任水道事業所長  総務政策部副部長 佐 藤 春 彦    市民生活部副部長 髙 瀬 政 広  健康福祉部副部長 小 野 一 浩    産業振興部副部長 澤 田 善 治  産業振興部副部長 陳 場 範 雄    建設整備部副部長 小 舘 貞 喜 浄法寺総合支所次長 姉 帯 敏 美  総務課長併任選挙管理 千 葉   守                     委員会事務局書記長  教  育  長   鳩 岡 矩 雄    教 育 部 長   米 澤 幸 彦  教育部副部長   小 野 昭 徳    会 計 管理者   菊 池   浩  代表監査委員   切 金   精  監査委員事務局長   上屋敷   司 農業委員会事務局長 泉 山 和 徳    水道事業所次長  成 田 良 治5 職務のため議場に出席した者の職氏名  議会事務局長   小野寺   玲    議会事務局主事  菅 原 剛 史~~~~~~~~~○~~~~~~~~~開議 午前10時00分~~~~~~~~~○~~~~~~~~~ ○議長(菅原恒雄)  ただいまの出席議員は18人全員であります。定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。 直ちに本日の会議を開きます。 日程第1、一般質問を行います。 通告順に従い、順次質問を許します。 10番、小笠原清晃議員。〔10番 小笠原清晃君登壇〕 ◆10番(小笠原清晃)  おはようございます。それでは、質問をさせていただきます。 まず、質問に入る前に、私は今現在の国際情勢といいますか、8月29日を初めとする北朝鮮のミサイルというものが日本近海や日本列島の上空を勝手に飛び交うという国際ルールを無視した行動が幾度となく繰り返され、日本、韓国を初め世界を震撼させています。日本としても断固とした態度で臨まなければなりません。日本政府としては、言葉遊びをしている時間的余裕はありません。国民の命を守るとはどういうことかをしっかり考えてほしいと思う次第であります。当二戸市は、市長、議長連名で抗議文を発したという市長報告がありました。我々市議会も二戸市民の命を守るため、最大限の努力をしなければならないと思うものであります。 さて、質問に入らせていただきます。8月28日の新聞社の取材に対しまして、藤原市長は近く態度を明らかにしたいと述べております。以前、私も議会で一般質問をさせていただき、平成29年の9月議会、これまでには態度をはっきりしたいというお話でございました。それで、ちょうど9月の議会になりましたので、現藤原市長が再度立候補するかどうか、そしてその決断の気持ちといいますか、その気持ちについての質問をいたします。次の事柄について質問をさせていただきます。 以前の質問の回答の中で、9月議会までには態度をはっきりさせるという答弁でありました。そこで、9月議会になりましたので、決意、決断のほどを明らかにしていただきたいと思います。 2つ目は、立候補の決断、決意をしたとするならば、2期目に当たっては第2次総合計画の推進はもちろんのこと、将来に向けてどのような考え方で臨むのか、その思いについてお聞きしたいと思います。あわせて藤原市長の1期目の感想についても述べていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(菅原恒雄)  答弁願います。 藤原市長。〔市長 藤原 淳君登壇〕 ◎市長(藤原淳)  おはようございます。それでは、ご質問いただきました2点につきましてお答え申し上げます。 初めに、市長選挙についてでございますが、市長選挙への対応につきましては2月議会におきまして9月議会ごろまでに意向を固めたいとの答弁を申し上げていたところでございます。この間、地域の皆様、団体の方々、農家の皆様、企業の皆様の多くの方々と未来につながるまちづくりのお話をさせていただくとともに、これからの二戸市を担う若い人たちのお話を聞く機会も設けてまいりました。皆様からのお話を伺う中で、自分たちで努力しながら頑張っている若者が出てきておりますし、新しい形のまちづくりも動き出していると実感しているところでございます。 市民の皆様と一緒につくり上げた第2次二戸市総合計画に盛り込んだ施策も、アクションプランに基づいてスタートしているところであり、気持ちの整理もついたことから、安心で元気なふるさと二戸の実現に向けて、全身全霊を注いでまいる決意をいたしましたので、来年1月の二戸市長選挙に立候補することを表明させていただきます。謙虚な気持ちと感謝の気持ちを忘れることなく、市民の皆様と一緒に頑張ってまいる決意でおります。 次に、1期目の感想についてのご質問でございますが、私は小保内前市長の急逝を受け、市政を担わせていただくこととなりましたが、振り返ってみますと皆様から寄せられた信頼と期待に応えるべく、無我夢中で走ってきた4年間だったと感じております。 就任してから平成27年度までの2年間は、第1次総合計画後期基本計画の仕上げといたしまして、二戸消防署及び浄法寺分署の移転、浄法寺バイパスの開通、福岡中学校の改築など、基盤整備や安全で安心して暮らせるまちづくりに取り組んでまいりました。 また、平成28年度からは、30年後を見据えたまちづくりを市民の皆様と一緒に考えながら策定いたしました第2次二戸市総合計画がスタートし、46年ぶりの開催となる希望郷いわて国体を初め、追い風となっております漆産業の振興、子育て支援の充実、市内3カ所で進めております再生事業など、市民や企業の皆様と共創によるまちづくりが動き始めたと感じているところであります。特に子育て支援につきましては、児童クラブ、病児保育施設の整備、Uターン者の奨学金一部免除などに取り組んでおり、また基盤整備については、土地区画整理事業は二戸駅東側に着手するとともに、県で行っていただいております長嶺地区や国道395号の歩道整備が進むなど、暮らしやすいまちづくりに向けたさまざまな事業が進んでいると思っております。 次に、2期目に当たって、第2次二戸市総合計画の推進はもちろんのこと、将来に向けてどのような考え方で臨むのか、その思いについてのご質問でありますが、議員ご質問のとおり、第2次総合計画は30年後の将来を見据えたまちづくりを市民の皆様と一緒に考えながら策定したものであり、参加していただいた方々のたくさんの思いが盛り込まれた計画となっておりますので、この計画を推進していくことはまずは大切なことであると考えているところでございます。 本年7月に総務省が発表いたしました人口動態調査によりますと、全国の中でも北東北3県の人口減少率が高く、また岩手県内の中では県北地域の減少率が高いことが示されております。改めて人口減少はこの地域にとって大きな課題であり、特にも若い方々の流出が多く、現実的に産業や雇用、地域づくり活動などの分野でも影響が出始めていると感じております。 このような状況に対応するためには、第2次二戸市総合計画やまち・ひと・しごと総合戦略でも掲げておりますとおり、地域を担う人づくりと地域で経済を循環させながら稼ぐまちづくりの仕組みが大切であると思っております。特に最近は、農家や企業でも若い後継者が新しい事業にも挑戦しながら頑張っている姿も多くなってきておりますし、スポーツや文化、芸術などの分野で全国レベルで活躍する子供たちが多くなってきております。また、浄法寺漆や果樹栽培の後継者育成については、地域おこし協力隊を採用したところ、意欲のある若者が集まってきており、朝早くから現場に入り、作業している姿を見ていると、頼もしく感じているところであります。少しずつではありますが、地域を担う人材が集まっておりますので、このような取り組みを継続してまいりたいと考えております。 稼ぐまちづくりについては、地域にもともとあった宝を起こしてつなげていく取り組みが必要であり、地域の資源を生かしながら産業振興に取り組んでまいりたいと思います。今週、にのへブランド海外発信事業で、メトロポリタン美術館のモニカ・ビンチクさんを招聘し、浄法寺漆の現場を視察や職人との意見交換などを行いましたが、外部の人の目で見てもらうことにより、地元の人が今まで気がつかなかった宝が磨かれるきっかけになると感じたところでございます。浄法寺漆に代表されるように、地域の中で育まれた宝を起こし、磨きながら産業振興につなげるとともに、市と企業がお互いの力を合わせながら、公民連携により取り組むことが大切であると思っております。 そのほか、地方創生の分野では産学官、金融、報道など各機関との連携による協定を締結することで、新しい形でのまちづくりに向けた組織が構築されてきているところであります。 また、生活圏の中での結びつきが強くなってきております二戸、八戸、久慈の3圏域でございますが、八戸市、久慈市と連携した漆原木の確保に取り組むことを検討しておりますし、また葉たばこ、ブロイラー、畜産などの分野でも共通した産業が根づいておりますので、生活圏などで構成する広域的な取り組みも進めてまいりたいと考えております。 私は、微力ではありますが、これまで引き継いできた伝統に新たな発想を加えながら、安心で元気なまち二戸の実現に向けて、誠心誠意取り組んでまいりたいと考えているところでございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(菅原恒雄)  再質問に入ります。 小笠原議員。 ◆10番(小笠原清晃)  まず、一つ安心をしたという感想を述べたいと思います。今まで小原市長、それから小保内市長の後を継いで、言葉は悪いのですが、ずっと後始末をしながら新しい方向に向かって進んできたというもの、私も評価しております。それで、今回立候補の決意をしたということを述べていただきまして、総合計画をつくった責任、これらをしっかり肝に銘じて頑張るというふうなことをお聞きしまして、一つ安心した次第であります。 そこで、1つ申し上げたいのでありますが、第2期目をやるとすれば、2020年のオリンピックが参ります。そのときに、オリンピックに向かって国民総出で総仕上げをしていくわけでありますが、二戸市にもそのオリンピックの影響とか、それから経済的な問題とか、いろんなものについての、そこまでまだ具体的にはいっていないかもしれませんが、そういうふうな波及効果といいますか、そういうふうなものを見据えた、そしてそのオリンピックはもちろん国際的なことでありますので、今二戸はニューヨークを起点として世界に向かっていろんなことをしているわけですが、それらの方向と一緒に、国内はもちろん、国外への発信等をもし考えているのがあれば。私、重箱の隅をつつくような質問ではありませんので、大綱的な考えの中でお話をいただければよろしいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(菅原恒雄)  藤原市長。 ◎市長(藤原淳)  オリンピックが近づいてまいりまして、これも遅いほうなのですが、先般自民党議員さんへの要望、あるいは今回鈴木国会議員さんがオリンピックの大臣に就任されたというふうなこともございますが、漆を使っていただけないでしょうかというふうなことをお願いした次第でございます。前にも漆を使っていただけないでしょうかと、メダルとか、例えばオリンピックのメダルが入ったケースとか、どんな形でもいいので、漆、ジャパンを使っていただけないでしょうかというふうなことを申し上げて、今回もお願いしたわけでございますが、一市町村だけではだめだと、ある程度まとまってそういう要望等を申し上げていかなければならないというふうなことのアドバイスも受けておりますので、今後の展開等につきましてもできるだけ、ジャパンという、せっかく漆イコールジャパンなものですから、全国の7割生産している二戸市といたしましては、それを前面に出しながらPRしてまいりたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(菅原恒雄)  小笠原議員。 ◆10番(小笠原清晃)  あと、ニューヨーク以外にも何か発信する予定があるか、気持ちの中で。 そして、今教育の分野ではイギリス地域のところに中学生を派遣してやっているわけですが、何か自分の構想の中にありましたら。 ○議長(菅原恒雄)  藤原市長。 ◎市長(藤原淳)  ニューヨークに行って、今回で5回目になるわけでございますが、1つの区切りといいますか、そういうふうなことを今考えているところでございます。岩手県は、昨年といいますか、フランスのほうとかヨーロッパのほうに目を向けながら、岩手県の特産品を売るというふうなことも考えてございますので、それらも考えながらヨーロッパのほうにも伝統文化、漆産業等についてもどういうふうに食い込めるかというふうなことも考えながら進めてまいりたいというふうに思ってございますし、漆に限らず農作物等、特にもリンゴ、あるいはその他についても、非常に品質のよいものがございますので、青森県あたりは香港あるいは台湾、東南アジア等においても、リンゴとか何かを売り込んでおりますので、それらも参考にしながら産業の部分の中で広げてまいりますし、また人づくりについては世界を見て、グローバル的な物の考え方の上で、これから日本をどうするのか、二戸をどうするのかというのを考えていただけるような若い方々が出てくればいいなというふうに思っているところでございます。 ○議長(菅原恒雄)  小笠原議員。 ◆10番(小笠原清晃)  私も常日ごろから、嫁不足問題とか人口問題については地球儀で考えていかなければならない問題だというふうに議会でも申し上げてまいりました。 そこで、また若干視点が変わりますが、市長は反省点の中で財政問題については触れなかったのですが、私はここ数年を、1期目の財政状況をずっと見てまいりました。その間、今市長が言いましたように、浄法寺バイパスを初め、福岡中学校の大プロジェクトを完成させ、そして財政状況も一番、平成26年、27年が物すごくピークで、非常につらい時期だというふうな予想のもと、私たちも見てきたし、そういうふうに納得してまいりましたが、そこをよく乗り切ったなというふうに私は見ております。その乗り切った一つの努力といいますか、それらはいろんな制度を熟知し、そして国、県がいろんなプロジェクトなり、新しい事業とか、新しい発想の転換のもとに、積極的に二戸市は手を挙げてきたと、そしていち早く財源確保をしてきたなというふうに私は捉えております。今回の財政の健全化比率等を見ても努力の跡がうかがえるわけですが、その部分についての自画自賛はしたくないかもしれませんが、そのよく頑張ったところについても反省点を述べていただきたいなと。 ○議長(菅原恒雄)  藤原市長。 ◎市長(藤原淳)  合併して10年になりますが、合併のお約束といいますか、その計画に基づきながら、消防署、あるいは浄法寺の小学校、あるいはまた大きなプロジェクトでありました福岡中学校等についても、それこそ議会の皆さん初め、財政サイド等が一生懸命頑張っていただきまして、また情報をいただきながら国の有利な起債、あるいはまた県のほうの後押しもありましてやってきたところでございます。 1つ例にとりますと、例えば天台寺の改修でございますが、今まで教育サイド等についてはなかなかお金を引き出すことができなかったわけでございますが、まちづくりの観点から何とかご支援いただきたいというふうなことから、まちづくりの補助金等を入れながら、今天台寺の改修等、県からいただいてやっているところでございます。 このとおり、アンテナを高くしながら、国、県等の補助といいますか、有利なそういう起債を使いながらこれからやっていかなければならないし、また今後におきましても大きなハード事業等も待っているわけでございますので、それらについては人口減少、あるいはまた合併特例とかさまざまな資金等が下火になって下り坂になる中で、どうやって市民の福祉を守っていくのかというのが大きな課題になっているところでございまして、これらについてはいろいろ今までも、それこそ事業の選択しながら集中してやっていけというふうな議会のご意見等もございますし、それらも参考にしながら、例えば1つの事業で2つ、3つの今までの課題を解決していけるというふうな、そういう事業とか何かを組んでいければいいなというふうに思っているところでございます。いずれ精査しながら、プライマリーバランスを保ちながらやっていきたいというふうに思ってございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(菅原恒雄)  小笠原議員。 ◆10番(小笠原清晃)  ありがとうございました。この問題について、少し総務政策部長のほうからも何かちょこっとありましたら、コメントいただきたいなと思います。 ○議長(菅原恒雄)  田中舘総務政策部長
    総務政策部長(田中舘淳一)  市長の指示を受けまして、財政をきちっと動かしていかなければならないということで、大きなプロジェクトでありました福岡中学校をやるために、単年度であれば当然大幅な赤字だということで、5年間の中期財政フレームをつくりながらやってきたということによって、非常にこれはうまくいったと。その結果、現在財政比率は非常によくなったというような状況にございます。それ以外につきましても、福岡中学校をやった経済対策とうまくはまって、いろんな事業を進めることもできました。それから、地方創生の絡みにつきましても、手を挙げていろんな事業を持ってきました。そして、これからはまち再生ということで、いろんな事業に取りかかっていこうというような試みもしております。これも市長の指示を受けまして進めてまいりましたので、これから先もそういった方向で頑張っていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(菅原恒雄)  小笠原議員。 ◆10番(小笠原清晃)  ありがとうございました。突然振って済みませんでしたが、ありがとうございました。 実は、私はいろいろこの1期目ずっと見てきまして、やはり行政の仕組みやら、財政の仕組みやら、国の流れ、県の流れ、経済の流れ、国際的な流れ、こういうふうなものをよく把握するスタッフがそろって、そして市長が先を見据えてやれるという自信がしっかり見えてまいりましたので、2期目も期待をしたいというふうに思います。 特にも行政マンは、私も行政マン上がりでありますが、考えたのは行政マンとは行う政治だというふうに私は呼んでまいりました。そういうふうな解釈のもとに、しっかり実行しているなというふうに思います。これからも先を見据え、そしてあらゆる方策、市長はいろんな太いパイプは県、国にもあるわけですので、それらを大いに使い、そして我々議会のほうもいろんな分野に、いろんなつき合いの部分で市のために頑張っていかなければならないと、そういう意味で私が聞こうとしたことを全部答えていただきました。今後は平成32年で合併特例もなくなりますが、その後においてもしっかり腰を据えて頑張っていただくようにお願いしたいと思います。 そして、ことしは特にも天候が暑かったり寒かったりで農家が大変だったと思いますが、よりよい実りの秋が迎えられるようお祈りをいたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(菅原恒雄)  小笠原議員の質問を終わります。 休憩いたします。休憩 午前10時25分~~~~~~~~~○~~~~~~~~~再開 午前10時39分 ○議長(菅原恒雄)  再開いたします。 9番、國分敏彦議員。〔9番 國分敏彦君登壇〕 ◆9番(國分敏彦)  それでは、質問させていただきます。4項目について、まずは来年度以降必要と思われる部分を4項目についてご質問させていただきます。 まず、1点目であります。金田一診療所についてであります。金田一診療所の木村先生が来年ご勇退の予定というふうに伺っております。先生の長年のご功績ははかり知れません。この場におきまして感謝を申し上げたいというふうに思います。ありがとうございます。 そうしますと、今後金田一診療所はどういうふうになるのか、今考えている時点の方針をお伺いしたいというふうに思います。 2点目であります。漆の特に苗木についてであります。二戸市では、漆の原木調査等、多くの漆関連事業を実施、計画しておりますが、私は苗木の確保が最優先課題だというふうに思っております。過去3年間の苗木植栽数と漆を掻いた本数等をお伺いしたいというふうに思います。 また、今後の植栽計画をお伺いいたします。 そして、大学との連携をしているのであれば、この場においてお示しをいただきたいというふうに思います。 3点目、教育環境についてであります。小学校入学後の子供たちが生き生きと学習をしたり、活動をしたりできるように就学前教育と学校教育が連携し協力していくことが教育課題だというふうに思っておりますが、情報の共有の現状と課題をお伺いしたいというふうに思います。 また、学校施設の維持管理につきましては、計画的に実施されていると思いますが、学校環境衛生基準に照らし合わせて、各学校が適正になっているのかというところをお伺いしたいというふうに思います。 4点目、児童生徒の学力についてであります。全国で約200万人受けたとされる学力テストについて、私なりに分析しますと、知識を活用する力を問う問題Bに課題があり、子供たちに知識を応用して問題を解く力を身につけることが課題だというふうに思います。二戸市の子供たちの現状と課題をお伺いしたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(菅原恒雄)  答弁願います。 藤原市長。〔市長 藤原 淳君登壇〕 ◎市長(藤原淳)  私からは、大きくは3点についてお答え申し上げます。 最初に、金田一診療所の件でございますが、木村先生におかれましては平成2年3月末まで岩手医科大学で講師をされておりましたが、平成2年4月1日から二戸市国民健康保険金田一診療所の所長といたしましてお願いしてまいりました。また、同年10月から平成16年3月31日までの14年間、御返地診療所所長を兼務され、週1回出張診療を行い、医療機関のない御返地地区の地域医療を支えていただきました。その後、平成18年1月1日に旧二戸市と旧浄法寺町が合併した後も、引き続き金田一診療所の所長として現在まで勤務され、昨年度は1日平均50人以上の患者さんを診察しており、通算27年5カ月の長きにわたり、地域の身近なかかりつけ医といたしまして地域住民からの信頼も厚く、住民の健康保持増進や地域医療の発展と予防活動に多大なるご貢献をいただいております。その功績が認められ、平成16年度には岩手県国民健康保険団体連合会理事長表彰を、さらに平成28年度には岩手県国民健康保険知事表彰を受賞されております。 木村先生は、平成26年3月末まで定年退職の予定でありましたが、その後は定年延長制度により3年間定年を延長していただきましたが、後任医師が見つからなかったため、さらに1年間の勤務延長をお願いし、後任医師の確保に取り組んでまいりました。 医師確保の取り組みにつきましては、県医療局、県保健福祉部医師支援推進室、岩手県国民健康保険団体連合会に相談し情報を得るとともに、医師の派遣をお願いしております。そのほか、岩手医科大学や県立二戸病院にも出向き、医師の派遣等についてお願いしておりますが、後任医師確保はなかなか難しい状況であります。 また、今年度も県医師支援推進室等に引き続きお願いし、岩手県国民健康保険団体連合会のホームページに医師募集情報を掲載するとともに、複数の候補者に対し交渉を行っておりますが、今のところまだお引き受けいただける方が見つかっていない状況でございます。 金田一地区にはほかに医療機関がなく、地域住民にとって金田一診療所は貴重なかかりつけ診療所となっております。その診療所がなくなることは、地域にとって大きな損失となってしまいます。今後も金田一診療所を存続し、地域医療を確保するため、木村先生の後任医師確保に向け、最大限努力し、取り組んでまいります。 次に、大きな2点目でございますが、漆の苗木についてのご質問でありますが、最近は特に漆に関する話題がさまざまな視点で取り上げられ、市民を初め多くの皆様方が関心を寄せていると感じております。一方で、漆掻き職人養成や漆原木の安定確保など、生産現場を取り巻く環境につきましては、短期的な取り組みでは解消できない課題も多い状況で、今回ご質問いただきました苗木も含め、一年でも早く取り組むことで、将来的なリスクの低減にもつながっていくものと考えております。 それでは、ご質問いただきました3点について順次お答え申し上げます。 まず、1点目の過去3年間の苗木植栽数と漆を掻いた本数についてのご質問でございますが、苗木植栽数につきましては現在植栽希望者への漆の苗木あっせんは森林組合を通じて行っております。二戸地方森林組合及び浄安森林組合が平成26年から平成28年の3年間に市内の方へあっせんした苗木本数は約6,000本となっておりますので、この数値が市として把握している植栽数となっております。これ以外にも個人的に苗木を確保、あるいは生産して植栽をされた方もおられるとは思いますが、市としては把握が難しいため、苗木造林補助制度の活用を案内しながら把握に努めている現状であります。 次に、漆を掻いた本数についてでございますが、市外も含めた浄法寺漆の生産エリアにおける本数として、平成26年から28年までの3年間で約1万9,000本と推計しております。この推計値は、漆掻き職人が採取に使用した本数と後継者育成研修のために使用した本数から積算しておりますが、生産場所ごとの漆掻き職人が実際に使用した個別データがないため、生産組合の実働状況等から類推しております。 次に、2点目の今後の植栽計画についてのご質問でございますが、市では平成28年度後半から今年度にかけまして、市内全域の漆原木調査を実施しております。その結果につきましては、現在データ整理や状況分類を進めながら、今年度中に確定値を把握する予定としております。 植栽計画につきましては、この調査の結果を踏まえまして平成30年度に作成することで、総合計画のアクションプランでお示しをしておりますが、このままでは近い将来不足が予想されると考えております。 今後の植栽計画の方向性といたしましては、先般の定例会において漆の年間生産は2トンを目標として、その生産に必要な原木は年間1万2,000本を見込んでいるとお答えいたしました。1万2,000本の漆が成木となる15年程度の期間中の中で、安定的に確保していくサイクルを構築することが重要であります。先ほど植栽本数は3年間で約6,000本とお答えいたしましたが、年間平均で2,000本となります。新たな苗木生産体制を確立した場合にも、出荷までには最低2年は必要となることから、当面は植栽と同じ効果を得られる伐採後の萌芽管理の徹底に重点を置き、育林者の意識向上につながる支援制度など環境整備を進めながら、サイクル構築に対応できる植栽計画を策定してまいりたいと考えているところでございます。 3点目でございますが、大学との連携についてのご質問でございます。市では現在、岩手大学と相互友好協力協定を、東京学芸大学とは教育に関する連携協定、岩手県立大学等と地方創生に関する連携協定を締結しております。現時点では、連携している大学との間で漆に関連した案件について協力して取り組んでいるものはございません。 しかしながら、漆に関しての課題解決に向けた研究や連携として、昨年度から3年間の予定で国立研究開発法人の森林総合研究所を中心に、国産漆の増産、改質、利用技術の開発の共同研究に取り組んでおり、二戸市もメンバーとして参画をしております。この研究には、九州大学や明治大学、山形大学などの大学も研究機関としてメンバーになっております。研究内容は、量産漆の識別や早期育成種の選抜、挿し木による苗木増殖など、現場への普及も意識しながら進められております。市としては、この研究を通じて課題への対応を整理しながら、研究状況や結果も踏まえた上で課題解決や現場改善につながる糸口を探るため、協定締結をしている大学等と連携したさらなる研究や普及支援の取り組みを検討してまいりたいと考えております。 3点目でございますが、就学前教育と学校教育の連携につきましては、幼児期の人間形成と円滑な小学校生活の開始にとって非常に重要なものと考えております。第2次二戸市総合計画の学校教育分野におきましても、幼児が円滑に小学校に対応できるよう、就学前教育と小学校との連携を深め、情報共有と相互理解に努めることを掲げております。 就学前教育につきましては、保育所においても保育所保育指針に基づきまして幼稚園教育要領と同様の教育にかかわる5つの狙い及び内容のもと、学校教育との整合性と連携を図っております。 このほか、今年度からは就学前教育の一環といたしまして、民間教育施設連絡協議会が行う子育て支援に関する事業や保育士等の資質向上に関する事業の経費に対して補助を行うとともに、取り組みへの支援を進めております。 さらに、子供の健やかな育ちを支援することを目的といたしました地域子育て支援拠点事業を民間保育施設に委託し実施しておりますが、親子で音楽に合わせたリズム遊びや伝統行事に親しむ交流会といった場の提供、相談会の実施などを通しまして、子育て支援の取り組みを行っております。 情報共有の現状でありますが、3歳から実施する早期発達支援教室や5歳児発達相談を実施するとともに、支援が必要とされる幼児についての状況をまとめた個別支援ファイルを作成し、教育委員会を通じて小学校への情報提供を行っております。 また、こども園、幼稚園、保育園、小学校が子供の発達についての理解を深めるとともに、円滑な就学につなげるため、教育委員会が事務局となり、幼保小連携推進会議を設置し開催しておりますが、その中で就学前の幼児の情報交換や関係する教職員の研修会等を実施することによりまして、相互の連携強化や指導方法の改善を図っております。 幼児期は、人間形成の基礎が培われ、その後の人間としての生き方を大きく左右する極めて重要な時期であります。小学校へ入学し、集団での学習や生活を楽しく過ごし、子供一人一人が生き生きと学校生活を送っていくことができるよう、保育所、幼稚園、小学校が指導のあり方や、理想とする子供像について、十分話し合って進めていくことが課題であると同時に、最も重要であると考えておりますので、今後も連絡強化に努めてまいります。よろしくお願いいたします。 ○議長(菅原恒雄)  鳩岡教育長、答弁願います。〔教育長 鳩岡矩雄君登壇〕 ◎教育長(鳩岡矩雄)  初めに、就学前教育と学校教育の連携、協力について、情報共有の現状と課題についてのお尋ねでありますが、幼児が小学校での生活や学習にスムーズに適応していくためには、議員ご指摘のとおり、幼稚園や保育園、認定こども園と小学校とが連携し、協力していくことが必要であります。この就学前教育と学校教育との連携を幼稚園、保育園、小学校の頭文字をとりまして幼保小連携と呼んでおりますが、幼保小連携で最も重要なことは、まさしく情報共有であると認識しております。 二戸市では、この幼保小連携を推進するために、就学前教育関係者2名、学校教育関係者1名、福祉関係者2名から成る幼保小連携推進会議を年2回開催し、情報交換や交流のあるべき姿について提言をいただいております。その提言に基づきながら、二戸市教育委員会といたしましては、市内の全ての幼稚園、保育園、認定こども園と小学校からそれぞれ1名以上の参加をいただき実施いたします幼保小連携研修会の持ち方や情報交換の実施方法などについて、現在見直しを図っております。 この情報交換にかかわる最大の課題は、全ての情報が集まるまでに時間がかかる点にあります。現在1つの小学校にたくさんの園から子供たちが入学してくることから、多くの小学校では卒園してきた園の数だけ情報交換会を開催しております。そのため、情報交換会が全て完了するまでにはある程度の期間が必要となり、全体の情報がそろうまでに時間がかかっております。教育委員会といたしても、現状におけるこの課題を解消するために、全ての園と小学校の関係者が集まる幼保小連携研修会におきます情報交換の持ち方を工夫するなど、効率的な実施について支援してまいります。 次に、学校環境衛生基準に照らして、各学校は適正かとのお尋ねでありますが、学校における環境衛生基準につきましては、換気、採光、照明、保温、清潔保持など学校保健安全法第6条第1項の規定に基づいて定められており、学校の設置者は学校環境衛生基準に照らし、適切な環境の維持に努めなければならないとされております。 二戸市教育委員会は、この基準に従い、二酸化炭素濃度、浮遊粉じん、ダニアレルゲン、揮発性有機化合物、水質、照度などの検査を実施しております。これらの検査の結果、6項目から構成されております揮発性有機化合物の一つであるホルムアルデヒドについては、一部の教室において基準値を超える値となる場合も見受けられます。基準値を超えた教室等への対応といたしましては、小まめに換気を行うことが有効であることから、該当する学校に対して換気を依頼しているところであります。ホルムアルデヒド以外の揮発性有機化合物、二酸化炭素濃度、水質、照度などにつきましては、全て基準の範囲内であることから、本市の学校はおおむね適正な状況にあると認識しております。 なお、学校保健部会におきましては、学校薬剤師と教育委員会から構成される学校薬剤師部会を開催し、環境衛生検査に限らず、学校における児童生徒、職員の健康の保持増進に向けての情報交換を行っております。学校施設につきましても、指導のあった修繕箇所や備品購入などについては優先して対応しております。 次に、学力テストの結果をもとにした子供たちの学力の現状と課題についてのお尋ねでありますが、二戸市教育委員会といたしましては、平成23年度に学力向上推進事業を立ち上げ、学力向上の取り組みを本格的に開始いたしました。現在市内の児童生徒が全国と同レベルの学力を身につけることを目標に、3本の事業の柱立てをしております。1つ目は、教育委員会主催事業であります。2つ目は、教育研究所主催事業であります。3つ目は、東京学芸大学連携事業の3本柱であります。教育委員会といたしましては、この3本柱のもと、それぞれの事業の役割を明確にしながら、さまざまな取り組みを展開してまいりました。 一例をご紹介いたしますと、東京学芸大学連携事業につきましては、東京学芸大学附属の小中学校から教員を招いての授業研究会の開催や、附属学校への市内の教員を派遣するといった事業を展開し、各校の授業改善の取り組みを支援してまいりました。また、夏休みには東京学芸大学の学生を学習ボランティアに依頼し、小中学生を対象にサテライト学習会を開催しております。ことしは、小学生34名、中学生48名が参加いたしました。この学習会は、児童生徒に大変好評でありまして、何年も続けて参加している子供もいるほどであります。3日間のサテライト学習が終わった後は、学生たちは被災地を回って、展開する防災学習へ出かけます。この防災学習を二戸市教育委員会は全面的にバックアップしており、大学関係者からも高く評価されているところでございます。 次に、教育研究所事業について、主なものを3つご紹介いたします。1つ目といたしましては、市内の小中学校の先生から研究員を募集し、考える授業のあり方についての調査研究を実施いたしました。2つ目といたしましては、先生方のニーズに沿った講座を用意し、その分野の専門家を講師にお招きして公開講座を開催いたしました。3つ目といたしましては、全国学力・学習状況調査の3日後に自己採点を行い、児童生徒のどこに課題があり、どういう対策が必要なのかを早期に検討する学力分析委員会を開催いたしました。このように教育研究所といたしまして、先生方の日々の学習指導や授業改善に直接役立つ内容の研修や研究を実施しておるところであります。 次に、今年度の全国学力・学習状況調査結果について申し上げます。全国学力・学習状況調査は、基本問題のA問題と応用問題のB問題から構成されており、小学校の6年生と中学校の3年生が国語と算数、数学について、それぞれA問題とB問題、合計4つのテストを受けるというものであります。 今年度の全国学力・学習状況調査におきまして、小学校では国語のA、B、算数のA、B、4つのテスト全てで全国平均を上回る結果となりました。これは、学力向上の取り組みを本格的に開始いたしました平成23年度以降初めてのことであります。また、中学校においては、国語A、B、数学B、そろって全国平均を上回りました。これも平成23年度以降初めてのことであります。数学Aにつきましては、全国平均を下回ったものの、岩手県の平均は上回っております。 この結果から判断いたしまして、議員ご指摘のありましたB問題に課題がある状況は徐々に改善されつつあると教育委員会では捉えております。主に知識や技能を試されるA問題に対して、B問題はその知識や技能を使って考えることが求められます。考える力が児童生徒についているかどうかが試されているB問題において、小中学校ともに全国平均を上回ったということは、考える力を育てる授業が市内の小中学校において広く展開されているあかしと捉えております。これは、各学校の先生方が授業改善に向けた取り組みを日々続けてきたその努力の積み重ねと、自身の指導力向上に向けた研修意欲の高さによってなし得た成果であると考えております。今後も教育委員会と学校がともに手を携えながら、授業改善による学力向上を推進してまいります。 このように二戸市の児童生徒の学力は良好な状況にありますが、次のような課題も見受けられます。1つは、テレビを2時間以上見ている児童生徒の割合が全国に比べて高いことであります。そして、もう一つは、家庭で2時間以上勉強している児童生徒の割合が全国に比べて低いことの2つであります。二戸の子供たちの一面を見ますと、テレビばかり見ていて勉強していない点に課題がありますので、自分から学ぼうとする姿勢を子供たちに身につけさせていくことが必要であると捉えております。この点につきましては、家庭での取り組みが不可欠でありますので、学校と家庭とが連携しながら家庭学習の習慣化を一層進めていく必要があると考えております。 教育委員会といたしましては、今後も先生方の授業力向上に役立つ事業の展開と、家庭教育に関する情報発信を行い、各学校の授業改善の取り組みの支援とみずから進んで家庭学習に取り組む児童生徒の育成に努め、学力のさらなる向上を推進してまいります。 ○議長(菅原恒雄)  再質問に入ります。 國分議員。 ◆9番(國分敏彦)  教育長のほうからまずはお伺いしたいというふうに思います。 学力のほうは、二戸の子供たち非常に上がってきたというふうに今の報告でわかりました。今後もっとやはり伸ばしていかなくてはいけないというふうに思っているのです。それで、ちょうどいただいた評価報告書等を見ると、学校、教師、子供たち、そして家庭と連携していかなくてはいけないというふうに思っているのです。今の答弁聞いていると、学芸大から先生来たりとかというふうにして、子供たちも積極的に参加しているということなのですけれども、来年度から小学校に道徳が入ります。31年からは中学校に道徳が教科として入ります。多くの先生方を研修に出して、長期間授業を学ばせるとか、そういうことが今後より子供たちのレベルアップになってくるのではないかなというふうに思っているのですけれども、その点に関してはどういうふうに捉えているのでしょうか、お伺いしたいというふうに思います。 ○議長(菅原恒雄)  鳩岡教育長。 ◎教育長(鳩岡矩雄)  ご指摘のとおりであると考えております。何よりも授業力向上には先生方の日々の研修、研さんが必要であることは論をまたないところでございますけれども、議員ご指摘のありました長期の研修ということになりますと、それを補充する体制、あるいは県の支援等々が必要でありますので、長期となりますとなかなか難しいのではないかなと考えております。現在市では、長期休業中を利用いたしまして、先生方を東京学芸大学の研修講座に派遣しておりますので、まずはこの方式をしっかり進めていきたいと考えております。 ○議長(菅原恒雄)  國分議員。 ◆9番(國分敏彦)  もう一つ、この質問の前に各学校のホームページ等見させていただきました。それで、学校によっていろいろな取り組みというか、表現の仕方が出ているのです。見た感じ、非常にお金がないのかなというふうに感じました。その中で、各学校、非常に努力しています。お金の件は後で市長のほうに質問しますけれども、各学校の取り組みをもっと表現よく、親というか、家庭とか、地域の方々にやる必要があるのではないかなというふうに思うのです。前に東京のほうの、東京で申しわけないのですけれども、各学校何十万か、校長に好きに使っていいよというようなお金を出しているのです。今後子供たちを伸ばすには、やはり各学校の校長さんなりにそういうお金を上げて、ホームページに使うとか、図書に力を入れるとか、いろいろなところがあっていいと思っているのですけれども、教育委員会ではどのようにお考えになっているのか、その点についてだけ、お金の面は後で右側の方にお伺いしますから、よろしくお願いします。 ○議長(菅原恒雄)  鳩岡教育長。 ◎教育長(鳩岡矩雄)  校長が自由に裁量できるお金、その金額をふやしたらいいのではないかなと、こういうご提言でございます。大変貴重なご指摘だと受けとめさせていただきました。今後教育委員会内、あるいは財政当局と検討してまいります。 ○議長(菅原恒雄)  國分議員。 ◆9番(國分敏彦)  それでは、市長のほうに今後のことをお伺いしたいというふうに思います。 1つには、28年で幼稚園の運営費補助をなくしましたよね。ないですよね。それをなくした結果、各こども園ですか、どういうふうになっているのか。認定こども園になったから削減というか、カットになったのか、なぜカットになったのか、その成果はどうだったのかというところをお伺いしたいというふうに思います点と、今教育長に言った各学校の校長が自由に使えるお金を、100万とは言いませんけれども、そういうのもあってもこれからの子供たちのためにいいのではないかなというふうに思うのですけれども、その点についてお伺いしたいというふうに思います。 ○議長(菅原恒雄)  米澤教育部長。 ◎教育部長(米澤幸彦)  前段の部分で、幼稚園の運営費補助金についてのお尋ねでございますが、まず28年度からは運営費補助金を廃止したということでございますが、理由としましては従来の私立幼稚園から子ども・子育て支援新制度に移行したことに伴いまして、制度改正であり、国からの補助、市の補助という部分で大きく運営形態に関する収支のほうで変わってまいりましたので、それを受けて運営費補助金、市の事務的な経費の部分での補助金でしたが、これ見直すということにしてございます。それによりまして、幼稚園さんのほうには若干ご不便をおかけしている部分もあるかと思いますが、その後28年度、幼稚園さんのほうとも検討を重ねてまいりまして、29年度からは認定こども園さん等の協議会に対して補助金を福祉サイドのほうですが、創設したということでございます。 ○議長(菅原恒雄)  藤原市長。 ◎市長(藤原淳)  この件につきましては、昨年12月議会のときにご質問いただきまして、検討してまいりますというふうなことから、今回少額でありますが、30万ですか、それらを先ほど部長答弁申し上げましたとおり、民間保育施設連絡協議会のほうにお金を補助金として差し上げながら、その中で連携しながら、子育て支援に関する事業等について使っていただけないでしょうかというふうなことで、今進めてきたところでございます。 そのほかに制度が新しくなりまして、実は地域子育て支援拠点事業というふうなものを委託しているわけでございます。ある保育園といいますか、認定こども園さんについては、2つの事業につきまして、親子の交流の場合は悩みの相談できる場を提供することで、子育てに対する不安感や負担感の軽減を図りましたというふうなことから、開催回数が134回、参加人員が1,076人で、委託金額は1法人でございますが、321万円というふうなこととか、もう一つのこども園さんにつきましては、開催回数131回、参加人数1,547人、委託金額236万というふうなものを委託しながら、さまざまな、事業の内容についてはここにいっぱい書いてあるとおりでございますが、それらについて実施していただいているところでございます。 確かに今までは自由に使えるみたいなお金があったわけでございますが、新しい子育てといいますか、制度になりまして、こういうふうなものに切りかえたと、28年度から切りかえたというふうになってございます。〔「学校関連のこと」の声あり〕 ◎市長(藤原淳)  各学校の校長先生にそれぞれ自由に使えるお金というか、特色ある学校をつくっていくというふうなことだと思いますが、まだそこまで、教育の部分の中で何が足りなくているのか、何を特徴的にやっていくのかというふうなこと、まだちょっと私の部分で正直言って把握してございません。今後教育委員会等とお話ししながら、本当に必要になって、自由な子育てができるのであれば、学校独自の教育方針に基づきながら人間形成をしていくというふうなことがあるのであれば、それも今後考えてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(菅原恒雄)  國分議員。 ◆9番(國分敏彦)  やはり学校、福岡中学校がこういうふうにおかげさんできれいになって、子供たちもいろいろ、僕、浄法寺中学校のことは見させていただきましたけれども、みんな生き生きとして頑張っていると思うのです。来年度、市長の出馬表明を受けて、教育にお金を、子供たちがいないのだから、そのぐらいの意欲で子供たちのためにお金を出しても、僕はいいのではないかなというふうに思って、これを質問しているのです。その点に関して、だから市長、思っていないとは言っていないのですけれども、平均にやるのではなくて、もっと子供たちに、せっかく今年度いろいろ医療費とかそういう面で子供たちにお金かけているのですから、もっと教育にお金かけて、秋田は高校とか何かも野球に力を入れたり、勉強で力を入れているのです。秋田、石川とか福井とか。昔は長野とか言っていたのですけれども。やはりそういうふうな形で二戸市の小中学校は全国よりレベルはぐんと上だと、そういうふうな形で特色ある教育をすると、そのためにはやはりお金が必要だと思うのです。その辺のところを各校長にお任せするということも必要ではないかなというふうに思うのです。だから、もっとお金、100万円ぐらいあれば随分違ってくると思うのですけれども、その点に関してお願いします。 ○議長(菅原恒雄)  藤原市長。 ◎市長(藤原淳)  以前から教育のほうにお金、足りないのではないかというふうなことでずっとご指摘受けてきたわけでございます。どの部分にどういうふうにやればいいのかというふうなことで、二戸の特徴とすれば教育長さんにお話を伺いますと、それこそ図書に力を入れながら、図書の部分の中で個別にやったりしてきたというふうなことはございます。例えば個々の中学校のほうにはどういうのが今あるのか、金田一中学校のほうは今コーラスといいますか、そういうので県大会というか、そういうようなところで勝っておりますし、また野球におきましては福中、浄中等が頑張りながら、県大会あるいは全国大会のほうに行くというふうなこともございます。どの部分でどういうふうに、さっきも申し上げましたが、特色ある学校で人づくりをするのかというふうなことをもう少し勉強させていただきたいと思います。 ○議長(菅原恒雄)  國分議員。 ◆9番(國分敏彦)  それでは、漆と金田一診療所のほうをお伺いしたいというふうに思います。 やはり金田一診療所、先ほど答弁の中で今後どうするのかという方向性が答弁なかったのですけれども、今考える時点でどういうふうに思っているのか。1つには、いろんなところから、他市から先生を、水曜日とか、私の知り合いは水曜日ちょっとほかへ行っているのですけれども、二戸に来て、だからそういう先生を何曜日かお願いして診ていただくとか、いろいろ方法はあると思うのですけれども、現時点で考えている方向性というのをある程度示していただかないと、金田一地区の方々が不安になってくると思うのですけれども、現時点で考えている部分の方向性を示していただきたいというふうに思います。 ○議長(菅原恒雄)  藤原市長。 ◎市長(藤原淳)  先ほども申し上げましたが、木村先生の後任といいますか、それについては、前にも議会でも申し上げましたが、そのまま木村先生の後任をお願いしながら、今の状況のままを続けていきたいというのが第一でございます。それで、前、各議員さん等からも情報をいただきながら、皆さんのところから探していただいているような状況でございまして、毎日やるのか、個々にやるのかということについては、第一はやはりずっと今の状況を続けていくというのが基本で、今各先生方に当たっているところでございます。 ○議長(菅原恒雄)  國分議員。 ◆9番(國分敏彦)  はっきり、木村先生は春でご勇退されるというのは間違いないと思っているのですけれども、その点についてもお伺いしたいということと、市長とか役所の気持ちはわかります。私も聞いていますけれども。だから、どういうふうな形で方向性をやはり、12月まである程度幾つかの方法を決めるとか、現時点、今はその後任を確保ということでやっているとか、やっていると思うのですけれども、その点についてはっきり示していただきたいというふうに思います。 ○議長(菅原恒雄)  藤原市長。 ◎市長(藤原淳)  今各方面にお願いしながら後任を見つけているわけでございますが、まずは今の診療所をそのまま運営していくというふうなことを考えながら、各先生方に当たっております。見つからなかった場合というのは、そのときは例えば週何回とか何かになると思いますが、その辺のところは今の段階では後任を見つけられるように今努力しているところでございます。 ○議長(菅原恒雄)  國分議員。 ◆9番(國分敏彦)  しつこいようですけれども、今の段階ではいろんな方法を検討しているという方向というか、考えているということでよろしいのですか。 ○議長(菅原恒雄)  藤原市長。 ◎市長(藤原淳)  今は情報をいただきながら交渉している段階でございます。 ○議長(菅原恒雄)  國分議員。 ◆9番(國分敏彦)  では、私も引き続いていろいろ聞いてみます。 次に、漆です。漆についてお伺いしたいというふうに思います。ちょっと気になったのは大学との連携、私岩手大学の先生とか、あと東京行って造林学の先生に確認してきました。電話いただければいつでも協力いたしますと。今大学、いろんな名前出ていましたけれども、そこと違うところへ行きましたけれども、特に何で連携している岩手大学とかそういうところを使わないのかと。もっとやはり、この数値聞くと本数が非常に足らないと思うのですけれども、なぜ使わないのかと。前に1回、民間で苗木のほうの委託を30万でしたっけ、しているのですけれども、なぜ使わないのかというのがまず第1点。 それで、私も5,000本苗木くれと言ったけれどもけれども、もうありませんということで断られました。この間ちょっと九戸のほうの山の方とやりましたけれども、いつでも用意はできているのです。うちも何町歩かもう切っていますから。九戸の方も二、三十町歩ありますよということで、苗木はいつでもウエルカムですよと言っているのですけれども、九戸まで行かないのではないのと、苗木がないのと一つ。漆掻きの人が九戸まで行かないのではないのというような形で私に伝えたのです。山を持っている人は、いろんなところでお持ちです。実際に1つは、苗木は置いておいて、漆掻きに来てくれるのかというところの範囲を今後明確にしていかなくてはいけないのではないかなというふうに思っているのですけれども、その点は内部で、詳細は委員会で聞きますけれども、検討されているのかどうかというところをまずはお伺いしたいというふうに思います。 ○議長(菅原恒雄)  藤原市長。 ◎市長(藤原淳)  範囲につきましては、実はこの辺昔から岩手県北、青森県南等についても漆掻き等しているところで、現在も小鳥谷のほうに行って掻いてみたり、さまざまなところへ行ってお願いしながら掻いているのです。だから、九戸のところの、九戸のどこなのか私はよくわかりませんけれども、本数が確保されていて、本当に掻いていいですかというふうになれば、ありがとうございますと多分掻きに行くと思います。ここからここまで行かないとか何かではなく。二戸管内の中でも実際にみんな漆掻きとか何か行っているものですから、多分行くと思います。 ○議長(菅原恒雄)  國分議員。 ◆9番(國分敏彦)  私言っているのは、斜度とかその辺のところも含めて内部で検討を今後していかなくてはいけないのではないかなというふうに思っております。それは委員会で聞きますけれども。 苗木、これからどうしていくのかというところが僕は問題だと思っているのです。オリンピックのメダルや何かに使っていただくのは当然いいと思います。苗木が非常に時間かかるし、クリなんかだったらすぐに春出てくるのですけれども、そういうような形で、ある方法もあるかもしれないのです。今後やはり民間と協議会と、あと連携している大学等、いろんなところを使っていかないと、非常に不足が生じて、手挙げても何もありませんというふうになってくると思うのです。その辺に関してやはり対策を担当課だけではなくて全体でやっていく、国、県を巻き込んでやっていかなくてはいけないと思うのですけれども、その辺の将来のプランというか、来年度に向けての方策があるのであれば、お伺いしたいというふうに思います。 ○議長(菅原恒雄)  藤原市長。 ◎市長(藤原淳)  出口と入り口の部分があって、今まではずっと3年ぐらい前までは在庫を抱えているものですから、出口の部分に力を入れてやってきました。3年ぐらい前から文化庁のほうでは国産漆で国の重要文化財等にやっていくというふうなことから、一気に国産漆の需要が高まったわけでございます。苗木といいますか、そういうご協力いただける方に苗木が行かないというの、申しわけなく思っているところでございます。実情は、今苗木をつくる方は1人の方しかいないというのが現状でございまして、本数も大体決められていると、それをどうしてふやしていくかというのは本当に喫緊の課題だというふうに思っております。 今年度は、市直営でありますが、苗木の生産試験を実施しているところでございます。それから、いろいろな方面にもお願いしているところでございますが、ただ市が直営で行うことには限界があるものですから、民間等にもこれからはお願いしながら広げていかなければならないというふうなこともございます。しかし、漆の苗木なものですから、苗木屋さんに頼んでも漆出れば困るからというふうなこととか何かでお断りされているケースも多うございます。しかしながら、そこのところ何とかお願いしますというふうな方策を考えながら、行政、民間、あるいは国、県等にもお願いしながら、そこの部分どうすればいいのか、まずは苗木を確保することを最優先にしながら進めてまいりたいというふうに思っています。 ○議長(菅原恒雄)  國分議員。 ◆9番(國分敏彦)  やはり担当委員会で担当の方に聞くと、二戸市だけで背負っているような気がしているのです。僕は、もっと県とか国、特に文化庁とか、そういうところを動かして、林野庁でもいいでしょうし、そういうところを動かしてやっていくということが必要だと思うのです。市長の顔の広いところで、さっき出ていましたから、市長の顔の広いところで林野庁なり行って、こういうふうになっているから、そこからやっぱり県も動かしていくということが僕は必要だと思うのです。苗木に関しては、先ほど市長から出ましたとおり、苗木は3万本から5万本でないと嫌だとか、そういうふうに言っていますから、現状は知っていますから、そういう県を動かすと、県の部長来ていますけれども、県の動きが悪いと思うのです、僕は。そこを動かしてやっていくというのが必要だと思うので、そこのところを最後の答弁で結構ですから、決意をお願いしたいというふうに思います。 ○議長(菅原恒雄)  藤原市長。 ◎市長(藤原淳)  岩手県におきましても、地域の資源を生かしたそれこそ産業を見つけるような動きに関しては応援するというふうなこともおっしゃっておりますし、実際に岩手県のほうでは今、漆に関する出口、入り口の部分というか、一つのテーブルの上で話し合えるような組織もつくっていただきました。きのうも実は県のほうの担当課長さんがお見えになっていろいろお話ししたところでございますが、さまざまなロードマップとか何かつくりながら、また八幡平のほうでも苗木をやるというふうなお話もございます。それら等を協議しながら一体的に、一つだけではできないものですから、今おっしゃったとおり。それに漆の木が前々から、この辺見ますと、青森県南、岩手県北にはずっと自生していたというふうなお話もございますので、またそれは協議しながら、各市町村さんのお力をかりながら、また国、県等に申し上げながらやっていきたいと思っております。 ◆9番(國分敏彦)  終わります。 ○議長(菅原恒雄)  國分議員の質問を終わります。 休憩いたします。休憩 午前11時34分~~~~~~~~~○~~~~~~~~~再開 午後 1時00分 ○議長(菅原恒雄)  再開いたします。 16番、田口一議員。〔16番 田口 一君登壇〕 ◆16番(田口一)  3点について一般質問を行います。 ことしの二戸まつりも9月の第1日曜日を最終日に1日から3日まで開催されました。ことしの二戸まつりは、例年と比較してどうだったのか、次の点をお尋ねいたします。 私も子供が小学校までは秋葉神社の山車引きに参加をしていましたが、当時と比べると山車も見る人も激減していると思われますが、いかがでしょうか。前夜祭を含め、観客の入り込み数は幾らか、また出演者数は幾らか、前夜祭を含めて報告をお願いいたします。 多分例年と比較すると年々人口が減少していますし、高齢化も進んでおりますので、観客も出演者数も右肩下がりで減少しているものと思われます。そこで、1つ提案があります。二戸市出身で盛岡近郊に住んでいる方は、2代目、3代目と相当数いると思われます。現に私の家内の妹は、盛岡に嫁いで子供が3人おりましたが、小さいころから太鼓をたたいて、さんさに参加をしていました。それを見に、私たち家族はさんさを見に行っておりました。そして、そのめいっこたちは東京で暮らすようになりましたが、今度は息子の長女が3歳からちびっこさんさに出るようになり、私たち夫婦は久しぶりに追っかけに参加し、盛岡市役所前から最後まで応援をしてまいりました。その親や子供、孫を二戸まつりに招待してはいかがでしょうか。市長の率直なお考えをお伺いいたします。 また、浄法寺まつり、石切所まつり、堀野まつり、金田一まつりなどにも参加し、3カ所参加したら、ゆうゆうゆ~らくの入浴券をプレゼントするなどしたら、出演者も観客も増加すると思いますが、いかがでしょうか。 子が来れば親が来ますし、孫が来れば祖父母も来ます。どうでしょうか。時間帯にもよりますが、山車にも参加できると思います。実行委員会どうのこうではなくて、補助している団体の分だけでも副市長あたりが出向いて改革を進めないとじり貧だと思います。 いずれ市全般でPRがなっていないと思います。漆を筆頭にいろいろ特産品がありますが、岩手県内でもそれが二戸市と結びつかないのです。そういうものが多いのです。この点についてはどのようにお考えか市長のご意見をお伺いいたします。 次に、これは勝手に名前をつけましたけれども、新県営野球場の建設について。これは、仄聞です。仄聞に基づいての質問ですので、私が間違っているのであれば答弁は結構でございます。実は、県立の新野球場が矢巾町とか盛岡より南のほうにつくられるということを小耳に挟みました。これが事実なのかどうか、市当局で調査をしてお答えをしてください。 もしそれが事実であっても、なかったとしても、岩手県の大命題である県北、県南の格差是正がまた遠のくことになります。いいのでしょうか、このままにして。医大だって矢巾町に移転します。我々通院している者にすれば、狭いし、駐車場を探すのも大変だし、盛岡の中心部にあるよりは広大な敷地が確保されたほうがよいのでしょうけれども、何しろ遠過ぎます。どうせだったら、滝沢の農業試験場の一角を開放して、医大も野球場もそこに建設するとか、誰も思い浮かばなかったのでしょうか。 今の県営球場は、松園団地ができて人口がどんどんふえて、小中学校を新設するぐらいの勢いのとき、昭和46年の岩手国体に向け、建設されたものと思います。完成後、高校野球夏の大会、第52回大会の応援に行きました。以来、高校野球の聖地として、県営球場には毎年のように応援に行き、県営野球場と言えば三ツ割というように、県北にあるものという意識が高いものですから、本当は新県営野球場の建設予定地だとされる岩手町川口への誘致を県北市町村そろって誘致運動をしたらいかがでしょうか。野球のまち福岡です。野球狂のまち福岡でございます。市長の見解をお尋ねいたします。 最後の3点目でございます。一般質問等で推進をしてきた御返地中学校の統合が、正式ではありませんが、1年間前倒しで働きかけた市教育委員会の努力が実り、30年度末をもって閉校となる方向で進んでおります。教育長初め市教委の皆さん、ご苦労さまでございました。皆さんのご労苦に敬意を表します。29年度末という声も結構あり、焦りましたが、何とか30年度までとなり、複式学級も避けることができ、ほっといたしております。 さて、統合後、建物は校舎と体育館、プール、そして校庭と残るわけですが、これらについて市教委ではどのような活用方法を考えておられるのか伺います。また、市当局ではどのように考えておられるのか伺います。まさか今の体育館開放事業だけで済まそうとしているわけではないと思いますが、いかがでしょうか。市長と教育長の答弁を求めます。 例えば体育館ですが、縫製のまち二戸ですので、新規に誘致すれば一番よいのですが、既存の会社の分社化とか、事業の拡大などで縫製工場にできればベストだと思いますが、いかがでしょうか。御返地地区では、かなりの人が市内の誘致企業の縫製工場で働いております。女性の働く場が近所にあれば、息子や、あるいは夫婦の場合は夫がそれなりの職場でそれなりに働き、田畑を守る、いわゆる兼業農家が成り立つのですが、いかがでしょうか、市長の見解をお伺いいたします。 以上でございます。 ○議長(菅原恒雄)  答弁願います。 藤原市長。〔市長 藤原 淳君登壇〕 ◎市長(藤原淳)  大きくは3点につきましてご質問いただきました。 最初に、二戸まつりについてでございます。二戸まつりは、人口減少や少子高齢化の影響等によりまして、入り込み客数、参加者、出演者等とも減ってきております。推計数値でございますが、平成22年に約4万人であった入り込み客数は、本年はおよそ3万3,000人という状況でございました。また、参加者、出演者数は、4日間で6,700人と捉えているところでございます。一方で、若い方々が祭りを盛り上げようと、平成17年に始まったお祭り前夜祭は、9台の山車組によります百人太鼓や花火大会、カシオペアフードフェスティバルも加わり、市外からの観客もふえてきているところでございます。 次に、二戸まつりの出演者をどうやってふやすかでございますが、二戸まつりの特徴は3つの神社のみこし渡御を初め、9台の山車と総延長2.6キロに及ぶ山車運行にあると思います。山車に参加する子供の数は年々減り、また神社の旗持ちなど集めるのも大変だと聞いております。一方で、中学校等のご理解をいただき、生徒が参加しやすい環境をつくっていただいたり、また山車以外でもこども園がオリジナル山車を製作し、父母も合わせて約300名の行列で、中日を盛り上げていただいているほか、宮城県白石市から紙甲冑工房の皆さんがご参加いただき、その数もふえてきているところでございます。また、秋葉町内会では、地域にある幼稚園の協力をいただき、祭りに参加いただくなど、たくさんの引き手となっているのが今回目についたところでございました。 期間中に行われるイベントでは、八幡下のロードダンスショーにおいては、踊る人も見るも人もふえてきており、みずからも楽しみ、観客も楽しめるイベントとなってきております。 加えて、お祭りに帰ってくる方のお話をお聞きいたしますと、太鼓や笛で参加したことがあるといった方々であり、小さいころからの思いがお祭りに参加していると伺っております。やはり小さいときから参加することだけではなく、お祭りに出ていくというふうな、実際に笛や太鼓で出た方のほうが、帰ってきてまたお祭りに参加するという傾向が強いようでございます。 また、町内会だけでなく、地域の企業や幼稚園、団体など参加を広く呼びかけていくことや、流し踊り、ナニャトヤラもことしから飛び込みでも参加できるなど、個人のパフォーマンスを見せる場としても広くPRしていきたいと考えているところでございます。 次に、二戸まつりの観客をどうやってふやすかというご質問でございますが、三社大祭は歴史的にも古く、呑香稲荷神社の六角みこしは1763年に南部公から寄進されたもので、450年の歴史がございます。二戸市の文化財である小保内東泉によって書かれた「陸奥の土風」には、明治初期の二戸まつり、三社大祭を盛り上げるために、坂本の七ツ物や上米沢の鹿踊りが描かれているところであり、これら歴史的価値のあるお祭りを多くの人に知っていただくことも大切であると考えております。 これら歴史の重みを広くPRしていく必要があり、現在はカシオペアFMが「お祭らぢお」として3日間の特別放送を実施することや、あるいはポスター等でのPRを行っているところでありますが、もっと強化するとともに、カシオペアFMを初め、テレビ、新聞、ラジオなどマスコミへの情報の提供を広く厚く行っていく必要があると考えてございます。 また、お叱りを受けるかもしれませんが、各山車組が集まる実行委員会等のその下に検討部会を今回新たに設けまして、実際に動く方々がどうすれば人が集まるのかというふうな取り組みも行われることとなってございます。今回ナニャトヤラとか、流し踊りとか、一般参加するような人たちが企画をしたわけでございますが、これらについてももっともっとPRしながら、報道関係の皆様のご意見等もお聞きして、観客がふえるような方策を見つけていきたいというふうに考えてございます。 1つのヒントといたしましては、青森県の青森ねぶたと、それから五所川原の立佞武多ではどう違うのかというふうな議論もされるところでございますが、青森ねぶたは踊るのに自由に参加できるし、立佞武多についてはなかなかその参加ができないので、集まる人数が違うというふうなこともお聞きしているところでございます。やはりお祭りには参加できるような方向で持っていくのが若い方も集まるのではと思っているところでございます。 次に、PR不足のご指摘でございます。これまでもPRがおくれているとか、下手なことは、各方面からご指摘をいただいてまいりました。二戸には、漆、あるいははるか、サクランボの夏恋、あるいは短角、いっぱいいいのがあるわけでございますが、それ二戸と結びつかないというご指摘でございます。二戸あるいは稲庭、そういう自然とともに結びつくようなPRの方法も今後考えていかなければならないと思っております。 市では、昨年度からふるさと支援アドバイザーといたしまして、二戸出身で、元IBC岩手放送の川上隆さんを委嘱し、ホームページや広報に加えて、テレビや新聞などの報道関係を活用した情報発信に努めているところでございます。徐々にではございますが、新聞やテレビ等でも取り上げられる機会もふえてきているところであり、今後さらに勉強しながら進めてまいりたいと思っております。 次に、大きな2点目でございますが、新県営野球場についてのご質問でございます。岩手県スポーツ振興課に確認いたしましたところ、県営野球場が築47年を経過し、全体的にも老朽化が進んでいること、また盛岡市において盛岡南公園への新野球場整備構想があることから、県と盛岡市が共同で整備に係る検討を進めていると伺っているところでございます。 現在PFIなど民間活力を生かした整備手法の導入に関する民間活力導入可能性調査を実施しており、年内をめどに調査結果が取りまとめられる予定でありますので、県ではその結果を受けて、共同整備の方向について判断されるというふうなことを伺ってございます。 次に、新県営野球場を岩手町川口に県北市町村そろって誘致運動をしてはどうかとのご質問でございますが、岩手町への県営野球場誘致に係る具体的な動きを確認できませんでしたので、ご報告させていただきます。 次に、野球のまち福岡についてのご質問でございます。ことし5月には春季高校野球岩手県大会が、7月には中総体軟式野球競技岩手県大会が当地で開催されまして、県内外からたくさんの選手、観戦の方々をお迎えいたしました。また、9月には県下学童新人野球岩手県大会が予定されているところでございます。 今年度、大平球場のグラウンドの土の入れかえ整備や、カウントボード2カ所の改修に合わせまして、スコアボード、バックスクリーンの塗りかえを行っておりまして、選手、来場者の皆様からも好評でありました。今後も大会を通じて野球のまち福岡のPRを行い、野球競技の推進に取り組んでまいります。 なお、8月8日から11日に水戸市で開催されました水戸市長旗第7回東日本少年野球大会におきましては、浄法寺中学校の野球倶楽部が優勝し、9月2日に宮古市で開催されました第9回全日本少年軟式野球大会兼第15回少年新人大会東北大会県予選におきましては、福岡中学校の福岡三葉クラブが優勝され、9月3日に盛岡市で開催されました第35回県選抜軟式大会兼水戸市長旗第25回東日本軟式野球選手権大会におきましては、阿部繁孝商店さんが優勝されたところでございまして、選手の皆さんを初め、支えていただいております地域、会社の皆さんに深く感謝申し上げますとともに、市民一同誇りに思っているところでございます。 次に、3点目の統合後の御返地中学校跡地についてのお尋ねでございます。御返地中学校の統合については、市教育委員会において平成27年度より保護者や地域住民との意見交換会や、地域住民へのアンケート調査が行われ、地元とは統合の方向性が確認されており、現在は統合条件や要望事項など検討協議いただいております。現時点では、市としての跡地の活用方法については検討を行っておりませんが、地域の要望を踏まえ、市教育委員会と情報を共有し、公有財産利活用検討委員会等を開催いたしまして、今後の利活用について検討協議してまいります。 なお、御返地中学校の校舎が築45年、体育館が築43年経過するなど、老朽化が進んでいる状況であります。また、中学校周辺には御返地出張所が入った地域の集会施設もあることから、活用方法を検討するに当たっては御返地地区の公共施設のあり方等も踏まえまして、慎重に検討していく必要があると考えております。よろしくお願いいたします。 ○議長(菅原恒雄)  鳩岡教育長、答弁願います。〔教育長 鳩岡矩雄君登壇〕 ◎教育長(鳩岡矩雄)  統合後の御返地中学校跡地についてのお尋ねでございますが、先ほどの市長答弁と重複するところもございますが、ご案内のとおり、御返地中学校は今後生徒数の減少が見込まれることから、二戸市教育委員会は平成27年度から保護者や地域住民と御返地中学校のあり方について意見交換会を実施してまいりました。平成28年度には、二戸市教育委員会として保護者や地域住民へのアンケート調査を実施し、その結果や意見交換会を経て、地域全体の意向として学校統合する方向を確認したところでございます。 現在は、学校と保護者、地域住民による統合検討委員会が組織され、統合に向け、統合条件や要望事項などについて検討していただいているところであります。今後は、統合検討委員会でこれらを取りまとめ、要望書の提出をしていただくことになります。それを受け、二戸市教育委員会では統合検討委員会と協議を進め、両者合意の上で二戸市と統合検討委員会とで統合協定を締結する運びとなります。その後、二戸市教育委員会議における審議、議決を経て、二戸市議会に対して二戸市立小中学校設置条例の改正案を提案したいと考えております。 ご指摘のありました統合後の御返地中学校跡地の活用については、現在生徒24名が在籍しており、まずもって生徒の学習環境を優先することを考慮し、まだ検討には至っておりません。二戸市教育委員会といたしましては、市長部局とも連携を図りながら、検討、対応してまいりたいと考えております。 ○議長(菅原恒雄)  再質問に入ります。 田口議員。 ◆16番(田口一)  祭りの件からお尋ねをいたしますけれども、想像していたよりは減っていないのかなというふうに、さっき平成22年と平成29年ですか、今年度の観客数をご報告いただきましたが、そういうふうに聞きました。そして、前夜祭というのはふえているというふうに市長の答弁では聞こえたのですが、ふえているのですか、お客さんも、出る方も。 ○議長(菅原恒雄)  藤原市長。 ◎市長(藤原淳)  前夜祭のほうは、実は私が挨拶するときは余り人がいなくて、百人太鼓とか何かがばっと始まりますと、それこそみんな、買い物か何かしてきている方がばあっと集まってきて、あっという間に広場が満杯になるというふうなことがあります。 それから、その場で食事できたり飲んだりできるようなテーブルとか椅子の配置とか何かもされているみたいで、市外のほうからもおいでになっているというふうなこともお聞きしているところでございまして、若い方々がいろいろ工夫など凝らしながらやっているのについては、誘客というふうなそういう魅力があるなというふうに感じているところでございます。 ○議長(菅原恒雄)  田口議員。 ◆16番(田口一)  さっき白石市のほうからも来ているとかとおっしゃっていましたけれども、私が質問したさんさについては何も発言がなかったのです。それは、要らない、必要ないという意味で受けておけばよろしいですか。 ○議長(菅原恒雄)  藤原市長。 ◎市長(藤原淳)  さんさにつきましては、盛岡市とか何かもさまざま、さんさのあり方とか検討されているみたいです。若い方々を多く祭りの中に引き込む工夫とか、そういう踊り手とか何かを育成といいますか、養成するような、各地域によっては独特のさんさの踊りがあるみたいで、それらを伝統的につないでいくというふうなことに力を入れているというふうに伺っているところでございます。 さんさの入り込み客数は何ぼ、何ぼと言うのですけれども、これは私どもの入り込み客数も、入り込み客数というのはどうやって数えるのかなというふうなこともちょっと疑問に思っているところでございます。 ○議長(菅原恒雄)  田口議員。 ◆16番(田口一)  さんさの人数がおかしいのではないかというのは前にも出たのです。というのは、東日本大震災の後に六魂祭やりましたよね。仙台を初めとして東北6都市でやりました。私も仙台の次の年の盛岡の六魂祭見せていただきましたけれども、さんさなんてものではなかったです、すごい人で。あの六魂祭があったおかげで、さんさは東北の6大祭りに認めてもらったのではないかなと私は思っています。何か今は観客数も年々ふえているのか、減っているのか、出る人はふえていますよね。だから、私考えたのは、二戸の出身の方もかかわっている方がいるのではないかなと。その1つの団体だけでもお願いしてきて、さんさパレードをやってもらったら、また観客の方もふえるのではないかなと、そういうふうに思ったのです。 かなり前のことですけれども、八戸の千葉学園の女の子たちのバトントワラーが来て、パレードしたりしたこともありますよね。そうすると、やっぱり見たいのです。六魂祭がお客さんが多いというのも、一遍に6つ見られるからですよね。はっきり言って私一番いいのは青森のねぶただと思いますけれども、やっぱり種類がふえればふえるほど、それを見たいという人が集まるのではないかなというふうな感じがします。だから、二戸の出身の方で誰かさんさの先立ちをしている方があれば、そこに声をかけてうまくいけば、少人数でも来てもらえれば、見応えは十分あるのではないかなというふうに思うのです。さっきの答弁聞くと、その努力すらしないようなお答えに聞こえたものですから、いかがでしょうか。 ○議長(菅原恒雄)  藤原市長。 ◎市長(藤原淳)  さんさ等については、実は浄法寺のさんさの会の方々が浄法寺からさんさのほうに出ておりまして、またその方々が流し踊りとか何かにも来て、二戸のとき踊っていただいたりなんかしているところでございます。一時、ナニャトヤラが橋のほうから八幡下に向かっていくほうで、見る人もだんだん減ってきたというふうなことから、毛馬内の盆踊りの方においでになっていただいて、5年ぐらいやったことがございました。やはりその盆踊りとか何かについては、例えば毛馬内とか西馬音内とか、そういう何か伝統的なものを先頭に立てながらやっていってもおもしろいのかなというふうなことも思っておりましたが、今毛馬内のほうは呼んでこないで、5回でちょっと切れているような状況でございます。 今回ナニャトヤラにしてみても、流し踊りにしてみても、自由参加というふうな、一番後ろのほうなのですけれども、ここのところに集まってくれと、それでみんな踊りに行くというのに対しては、80人ぐらいから100人ぐらいの方が踊りに参加してくれたというふうなことも残っております。やはり自分でパフォーマンス、踊りたいとか、体を動かしたいというふうな方々をどんどん、どんどん引き込んでいけば、例えば青森ねぶたではないのですが、ああいうふうに参加できるそういうお祭りとか何かにはできるのかなと、一つの方法なのかなというふうに思っているところであります。 ○議長(菅原恒雄)  田口議員。 ◆16番(田口一)  わかりました。さんさが本当に私は、二戸からも盛岡に行っている人がいるはずなのです。自分のことを言ってあれなのですけれども、息子が行っていますけれども。そういう人のつながりを持って、いずれお祭り、二戸まつり、人口が減るのですから見る人も出る人も減りますよね、残念ですけれども。何とか皆さんの努力で伝統のあるお祭りをつなげていってほしいなと、そういうふうに思って質問していますので、よろしくお願いをいたします。 次の県営球場も、私の期待した答えとは全然違うのですが、こういうのはやっぱりもう全然手を挙げようが何しようが無駄な話だということになりますか。 ○議長(菅原恒雄)  藤原市長。 ◎市長(藤原淳)  今のところ、県営球場は盛岡市と一体となりながら、盛岡南公園といいますか、盛南のほうにつくっていくというふうなお話を伺っております。それで、今回私どもも、それこそPFIとか何かで整備手法ができるのかできないのかというふうなことも盛岡市のほうでは進めているというふうなことになっておりますので、今の段階で県営球場を県北にというふうなことは考えておりません。 ○議長(菅原恒雄)  田口議員。 ◆16番(田口一)  県北といっても川口ですから、そんなに北ではないのです、私から言わせれば。北上あたりの人たちに言わせれば、北上のほうが真ん中だから盛岡は北になるのだというふうな言い方をよくされますけれども、私はこれは手を挙げて運動したほうがいいのではないのかなというふうに思うのです。市長も県庁まで車で行ったりすると、帰り、厨川通ると、物すごく寂れてきていますよね、4号線が。今やっと分れまで片側2車線化の工事が終わりそうになりました。あれ、私があれのとき運動していたから、平成11年ごろ運動していた工事です。今までかかって、やっと2車線から4車線になるのです。県とか国の工事というのは、やっぱりそのくらい手間暇かかるのです。この野球場だって、県北、県南の格差があるのがわかっているくせに、南のほうに野球場を持っていく。これまでの県営球場は、多分あれも使うのだと思いますけれども、メーンの会場は矢巾のほうになるのですか、運動公園の隣接地。そういうのは、私は政治的な争いというのですか、例えば古い話ですけれども、昔旧制中学校、100年以上前ですね、3番目に二戸に引っ張ろうとか、福岡町に引っ張ろうとかとやったようなことが今の時代は似つかわしくはないのかもしれないけれども、そういった気持ちを持って取り組まなければいけないのではないですか。野球場は、市長はもう諦めているのかもしれませんが、これから何かほかの件があったら、そういうときはやっぱりもう少し、俺たちは二戸市だ、県北だというふうなものをどんどん出していかないと、ますます取り残されるのではないですか。リニアコライダーだって、あちらでしょう。こっちには何も関係ないのでしょう、あれ、はっきり言って。もう少しそういう気持ちを強く持って、取り組んでもらいたいと思いますが、いかがですか。 ○議長(菅原恒雄)  藤原市長。 ◎市長(藤原淳)  県北、県南地域の格差是正というのはずっと言われてきているわけでございまして、施設等についても例えば足とか何かは、道路でも何でも自分みずからやるのですが、盛岡市とか何かは県の道路とか県営の施設があるというふうなことで、そんなに市自体が金かけなくても整備されてきたというのは、県庁所在地の一番の特徴であると思います。それこそILCにしてみても、あれは北上山地の特殊な地形の中で、向こうのほうが、宮城にかけてのILCの施設をつくるというふうなことで手を挙げているわけでございます。そういう意味におきましても、県北地域にはでは何があるのか、何かあったら持ってこいというふうなことだと思いますので、そういう気概を持ってやっていきたいと思いますし、また地域の資源を有効に活用しながら、格差是正に努めてまいりたいと思っております。 ○議長(菅原恒雄)  田口議員。 ◆16番(田口一)  市長に聞くのか、教育長に聞くのか、どちらかわかりませんが、言いたいことを言いますので、お答えをしていただきたいと思います。 御返地中学校、今市長さんが築45年とか43年とかおっしゃいました。御返地生活改善センターもありますけれども、もっと古いですよね。今御返地生活改善センターは、大簗の自治会が運営しているというか、維持管理していますけれども、そのかわりに中学校をやれというのはちょっと無理な話ですよね、大き過ぎて。それで、市長も教育長も検討委員会と話をして使い方を決めるというふうな答弁だと思うのです。無理だと思うのです、私。御返地には一本の組織がないし、PTAは一本になっていますけれども、言ってはなんですけれども、そんな力あるわけではないですよね。全部取りまとめるというのは無理だと思います。検討委員会というのは、まずPTA主体になっています。それ以外の役員もいっぱいいますけれども。その中でどういうふうな今後使い方をするかというのを決めさせるという、そのものが無理なのです。だから、私は役所のほうでこういうのに使うか、例えばさっき言ったように縫製工場、体育館に機械を設置できればいいかなというふうな形で、役所のほうで提案してもらわないと、あの校舎そのものも手に余る。全然手つけられないか、もうお手上げ状態になると思うのです。そこら辺を考えてもらいたいということです。どちらでも結構です。 ○議長(菅原恒雄)  鳩岡教育長。 ◎教育長(鳩岡矩雄)  まずは、統合検討委員会のご意向を探ると、伺うということが順序であろうと思っております。その結果、統合検討委員会から、あとは市に任せるからということであれば、こちらが動くことになりますし、もう少し統合委員会側で、自分たちとももう少し深めてほしいということであれば、そこに沿ってというようになるのが筋道ではないかと考えております。 ○議長(菅原恒雄)  田口議員。 ◆16番(田口一)  教育に理解の深い村だと、地域だというふうに皆さんにおっしゃってもらっています、御返地は。これは、多分昔の尋常小学校のとき、ある校長先生が、御返地は米もとれなくて、領地を返還するような土地だから御返地という名前がついたのだと、何も産業がないから御返地では人をつくるのだ、人づくりを産業にするのだというふうなことをおっしゃった校長先生がいて、そこから御返地地区が教育に熱心だという地域になったというふうに言われております。その地域から中学校がなくなるのです。だから、行政の皆さんには、中学校はなくなるけれども、こういうものをかわりにと言えば語弊がありますけれども、皆さんに使っていただけるようにしてやりますので、よろしくお願いしますというふうな形にしてもらいたいということでございます。 ○議長(菅原恒雄)  鳩岡教育長。 ◎教育長(鳩岡矩雄)  承知いたしました。いずれいろいろな立場の多くの方々のご意見を十分にお聞きいたしまして進めてまいります。 ◆16番(田口一)  終わります。 ○議長(菅原恒雄)  田口議員の質問を終わります。 休憩いたします。休憩 午後 1時41分~~~~~~~~~○~~~~~~~~~再開 午後 1時54分 ○議長(菅原恒雄)  再開いたします。 11番、新畑鉄男議員。〔11番 新畑鉄男君登壇〕 ◆11番(新畑鉄男)  それでは、一般質問をしたいと思います。私からは、大きく4点について質問したいと思います。 1つ目として、農業の今後についてでございます。私は、二戸市の農業は今後どのような方向に進んでいくべきなのか、不安に思っている市民の一人でございます。また、農業に携わっている一人でもあります。米、葉たばこなどは、今日までは政府の考え次第で左右されてきたことは言うまでもありません。それに加え、天候にも左右されるのは同じでございます。ことしは、7月までは好天気に恵まれ、期待していたところでもありましたが、8月のお盆前、初旬あたりからの長雨、日照不足で、米は平坦地ではそれほどでもないのかなとも思っておりますが、山間地域では不作が予想されています。平年作を下回ることは確実であると思っております。これから収穫が始まる果樹などはどうなのか心配されるところであります。 高齢化が進み、耕作放棄地が年々ふえていく今日、農業に意欲を持てる施策を考えていかなければなりません。全国的に見ると、農業者は全国民の1割程度と聞いております。二戸市は、まだ20%ぐらいはあると思います。これといった誘致企業も来ない中で、地域産業で生きていかなければなりません。今後二戸市の農業の進むべき方向についての考えをお伺いいたします。 大きな2つ目として、歴史文化交流施設についてお伺いいたします。歴史文化交流施設は、今どうなっているのかお聞きしたいと思っております。3月定例会では同僚議員からも同じような質問がありました。その後どうなっているのかお伺いいたします。漆の話題が出たら、交流施設の話がなくなったような感じがしています。先ほども言ったとおり、3月議会では同僚議員からの質問もあったところですが、再度お伺いします。今後天台寺の修復が終わるまでには建設できるのか、不安でなりません。そろそろ内容も煮詰まってきたと思いますが、今後のスケジュール等をお伺いいたします。 大きな3点目でございます。友好都市についてでございます。漆器、お酒など海外ブランド発信事業で知名度を上げている我が二戸市にとって、友好都市がないことはいかがなことでしょうか。災害など発生するたびに、テレビなど報道で友好都市を結んでいる都市よりボランティアが来たとか、物資が送られてきたとかよく聞きます。二戸市にはいろんな都市と課題を共有するものがたくさんあると思いますが、いかがでしょうか。 4つ目でございます。市長選についてでございます。8月29日と私は思っておりましたが、一番初めの小笠原さんでは28日と言っていたのですが、そこがもし間違っていたらごめんなさい。日報の一面に「藤原二戸市長2期目に立候補表明」と報道されました。私個人としては歓迎するところであります。 そこで、1問だけ考えをお聞かせ願えればと思います。今後の二戸市を元気にするためにはどのようなまちにしたいと思いますか、お伺いいたします。 以上4点、よろしくお願いします。 ○議長(菅原恒雄)  答弁願います。 藤原市長。〔市長 藤原 淳君登壇〕 ◎市長(藤原淳)  大きくは4点についてご質問いただきました。 最初に、二戸市の農業の進むべき方向についてのお尋ねでございます。農業を取り巻く情勢は、アメリカのTPP離脱表明後も協定の締結に向け、3カ国との協議が進められているほか、欧州連合との交渉など、国際経済情勢の行方及びその影響が懸念されているところでございます。 二戸市の農業の進むべき方向につきましては、二戸特有の気候や地形に合わせ、先人から代々受け継がれてきた土地や技術、農村文化を生かしながら、消費者や企業のニーズに合わせた新しい技術や品目の導入により、稼ぐ農業、稼ぐ農村へ変革させていくことが重要と考えているところでございます。 二戸市は、夏季冷涼で、昼夜の温暖差が大きいほか、年間降水量が少ないという気象条件から、冷涼な気象を好み、水を余り必要としない雑穀や果樹、葉たばこ、ブロイラーなどの農業が発展してまいりました。近年では、国営かんがい排水事業の導入により、水を多く必要とする高収益園芸作物の導入や、干ばつ時にも品質や収量の安定化につながっております。 また、高い収益性と安定経営を目指し、企業との連携による契約栽培、流通に取り組む組織や若手生産者が年々ふえてきているところでございます。過般、市内の酒造会社が製造する日本酒がインターナショナルワインチャレンジのサケ部門におきまして世界一の栄誉に輝きました。これまで同大会で世界一を受賞した酒蔵、産地には国内外からのお客さんが数多く訪れ、酒蔵ツーリズムの聖地となっていると伺っております。今後は、さらに酒米の契約数量の増大や品質向上を図りながら、田植えから収穫体験、仕込み見学など、原料生産から酒づくりまでの一貫した体験の観光メニュー化による新たな顧客の確保と農外収入の確保、世界一の酒米を生んだ田んぼでつくったお米などのブランド化を進めてまいります。 果樹では、若手の果樹生産者がカシオペアブルーとなる5L規格以外の果実の商品化に取り組みまして、大阪のアンテナショップえぇもんで好評を博し、来年からはネットとギフト販売が本格化することとなっております。 また、地元旅館と鉄道会社と連携した宿泊体験商品の開発や、パティシエや菓子店と連携した特産品開発、販売も進められております。 畜産では、鳥肉の生産量が市町村で全国2位でありながら、地元消費はきわめて少ない実情の改善と食の観光資源化に向けまして、養鶏業者と精肉業者、市内外食品店の若手がブロイラーの種鶏を活用した新メニューや商品開発に向けた取り組みを進めております。 野菜では、ネギの生産など地元食品企業からの契約生産要望があるものの、十分に応えられていない品目もありますが、イタリア野菜やホワイトアスパラガスなど、ターゲットを限定し、外食産業向けの野菜生産、加工に取り組む若い生産者も出てきているところでございます。 本市では、このような二戸の特徴を生かしながら、新たな発想や取り組みを進める地域の担い手を支援し、収益が高く、地域農業を牽引できる農業経営体の育成と農業農村の維持、継承に努めてまいります。このことは、農業生産者のみならず、国際的な経済動向に左右されない地域企業の商品力強化や販売戦略にもつながり、地域経済の維持、発展にも寄与するものと考えているところでございます。 次に、大きな2点目、歴史文化交流施設についてであります。歴史文化交流施設につきましては、平成28年3月、漆、天台寺、寂聴氏を柱とする施設の整備コンセプトを初め、複数案の配置計画や展示計画などを含む整備構想案を取りまとめ、議会へもお示しできたところでございます。その構想案をもとに、漆産業の振興や漆文化の日本遺産の認定を目指す上で有効な施設となるよう、施設の運営方法等について検討を進めてまいりました。検討を進めていく中で、この施設が地域全体に波及効果を広げられるよう、またリピーターを呼び込み、何度も足を運んでいただいたり、町なかへの回遊を誘導できるようになるためには、やはり地域の若い皆さんなどから一緒になって施設の内容や運営方法について考えていただく必要があるという考えに至りました。 このことから、昨年度より九戸城周辺地区、金田一温泉地区、天台寺周辺地区の3地区において取り組んでおります公民連携まち再生事業におきまして、地域の皆さんとさまざまな視点から協議をいただくこととしております。天台寺周辺地区におきましては、ことし5月に浄法寺地域の若い方々と直接意見交換を行ったところでありますが、今後地域の若い皆さんと協議する場を設け、どういう施設の内容や運営方法とすることが漆産業の振興や地域のにぎわい創出に最大限効果を発揮できるか、協議を重ねてまいりたいと考えております。市といたしましても、地域の皆さんと一緒になって考えていくことは、人づくりの観点からも大切なことだと認識しておりますので、地域の皆さんとの協議を進めてまいります。 次に、今後のスケジュールについてでございますが、本施設の整備につきましては長年検討を要してきているところではございますが、漆や天台寺を中心とした情報発信施設といたしまして、施設の内容、運営方法等につきまして、地域の皆さんと協議を重ねながら進めていくことが最も大切なことではないかと思っているところでございます。このことから、平成31年度に工事着手するとしてございます実施計画の予定からはおくれるものと想定しておりますが、引き続き努力してまいりたいと考えております。 次に、大きな項目の3点目でございますが、友好都市についてであります。友好都市は、将来にわたってつながりを継続していくこととなりますので、その目的をはっきりさせた上で、一方的ではない友好関係を結ぶことが重要と考えております。よって、相互の住民が愛着を持ちながら交流するなど、深い信頼関係を築いていくことが必要であります。今後におきましても、友好都市の締結ということではなく、引き続き情報発信を行いながら、多くの都市との交流を進めてまいりたいと考えております。 4点目、市長選についてでございますが、今後の二戸市をどのようなまちにしたいかというご質問でございます。これからも人口減少が進む中で、魅力あるまちづくりのためには、人が輝いていろんなことにチャレンジしているまち、産業が活発で地域内で経済が循環しているまちに向けた取り組みが重要になってくると考えております。 前のご質問者にお答え申し上げました、次の世代を担う若い人材づくりがこれからの二戸市にとって欠かせないことであると思っております。産業、農業、地域、観光など、どの分野におきましても積極的に活動する人材がいることで、地域の活力が生まれ、地域コミュニティーの再生にもつながると思ってございます。農業分野で見ますと、畜産や果樹などではどのようにして安定的な農業経営を行うのか真剣に考え、新しいことにチャレンジしている人たちがふえてきておりますし、また商工分野におきましては企業が連携して地域資源の商品開発や販売促進を行うなど、各産業分野で積極的に取り組む人材が育ってきているものと感じてございます。 人口が減少し、産業活動も縮小していくことが予想される中で、地域にもともとあった宝を興すとともに、地域の資源を生かしながら稼ぐまちづくりを目指していくことが大切であると思います。中でも浄法寺漆は重要文化財などへの需要に対応するため、原木確保や職人育成など幅広く取り組みを進めており、日本の国宝などを支える地域であることをPRしながら、漆産業として定着するよう取り組んでまいります。 加えて、民間企業の知識や経営力をまちづくりや施設整備に生かす取り組みといたしまして、公民連携まち再生事業を九戸城周辺地区、金田一温泉地区、天台寺周辺地区の3地区で実施することとしており、将来を担う若い人たちと一緒になりながらまちづくりを進めてまいります。 これから行政ができることは限られてまいりますので、市民や企業の皆様と一緒に話し合い、知恵を出し合い、お互いに協力していくことが今後ますます大切になると感じております。これまで先輩方から引き継いでまいりました伝統文化や中山間地域の風土で育まれた宝に対しまして、新たな発想を加え、元気なまちづくりに取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(菅原恒雄)  鳩岡教育長、答弁願います。〔教育長 鳩岡矩雄君登壇〕 ◎教育長(鳩岡矩雄)  歴史文化交流施設についてのお尋ねでございますが、歴史文化交流施設の現状及び今後のスケジュールにつきましては、先ほど市長が答弁したとおりでございます。 なお、ご質問の中にありました重要文化財天台寺本堂及び仁王門保存修理事業につきましては、天台寺が事業主体となって進めておりますが、平成31年度の完成を目指し、現在工事が進められているところでございます。 ○議長(菅原恒雄)  再質問に入ります。 新畑議員。 ◆11番(新畑鉄男)  どうもありがとうございました。 農業問題についてちょっとお伺いしたいなと思います。米、今一番のあれは、もう少したつと刈り取り時期になる米なのですけれども、この二戸地区というか、こっちの福岡地区のほうというか、こちらに近いほうはまあまあかなとは思っております。ただ、中には穂の根元のほうにちょっと実が実らないところがあるのかなというような感じで見ております。また、質問出したあたりは、最悪のあたりだったかなと思って見ておりましたが、あれから1週間から10日ぐらいたっている中で、少しはこれは米かなというぐらいのところに来ているのが多く見られるようになってきました。今後の天候次第では、そんなに変わらないとは思うのですけれども、中山間のほうとしては平年より半分ぐらいかなとは感じております。市のほうとしてはどれぐらいに見ているのか、ひとつお伺いいたします。 ○議長(菅原恒雄)  三角産業振興部長
    産業振興部長(三角正裕)  当方としては、中山間の山間地域と平場の地域と分けては情報を得ておりません。農業改良普及センターのほうでは長年生育展示圃というものを設けまして、そちらの調査をしてございますが、現在の時点では平年作並みのできということで、先ほど議員がご指摘ございましたとおり、平年作並みの作柄と。それが8月の調査の報告でございますので、議員が先ほどご説明ありましたとおり、その後ずっと天気がいいですので、その後の回復という部分が見込まれるかなと思っています。 実際によく心配される、冷害ということで言われますのが遅延型冷害と障害型冷害と申しますが、議員もご存じかもしれませんが、ずっと寒くてきているのが遅延型でおくれていくやつ。ことしのようなやつは障害型冷害と申しまして、穂ばらみ期、稲の中で花粉ができる時期に寒いと平成3年とか平成15年の冷害のような形になるのですが、その時期が7月の中下旬に当たります。その期間、7月中下旬に最低気温が17度未満の日がずっと続くと障害型になるのですが、アメダスデータを解析しましたところ、二戸市というデータでございますが、17度以上を超えておりますので、障害型の冷害の不安はないものと認識してございます。 ○議長(菅原恒雄)  新畑議員。 ◆11番(新畑鉄男)  今言ったとおり、平年並みであればいいかなとは思っております。でも、まずうちが見る限りでは、やっぱりちょっと入った、日の当たらないというか、狭い、そういうところは平年並みというよりも半分ぐらいかなとは思っております。今後の天候次第では、少しは変わるものかなと思っております。 次に、畜産なのですけれども、このところには書いていなかったのだけれども、今稲庭ブランドとかと、短角牛のそれをこの前も販売したのですけれども、即売れて、品薄かなとは思うのですけれども、どうなのかな、ふえているのかな、畜産業者が。ふえているのか、減っているのか、ちょっとわからない。浄法寺のほうで見ると、なかなかふえたような気がしないのですけれども、全体的に二戸市としてはどうでしょうか。 ○議長(菅原恒雄)  三角部長。 ◎産業振興部長(三角正裕)  現在の肉畜の状況でございますが、ここ数年来、ご案内のとおり、子牛相場が高いというところが大きな課題になっております。だから、浄法寺地域で申し上げますと、ほとんどの方が子とりと地元では言いますが、繁殖の方が多い状況の中で、繁殖の方々については割といいのですが、肥育、短角の子牛を購入して育成されて肉に仕上げる方々はちょっと苦慮している点があるかと考えております。 ただし、その中で、今年度から短角牛の課題が黒毛とかF1と違いまして、自然交雑と申しまして、放牧しているときに雄と雌が自然交配をして子供ができる。そうすることによって、黒毛で言えば年間通して人工授精によって計画的に子牛が得られるのですが、短角の場合は夏山冬里方式で、上がっていくときの交雑しかならないので、年間安定して肉の供給できないと。そうなってきたときに、供給させるために、言い方あれなのですが、要らなく餌かかり、餌を与えて肥育時間を長くする。そうすると、実需者というか、山長ミートさんとかから言われるのですが、脂かかりが多くて、赤身の歩どまりが悪くなって、逆に目方はかかるのだけれども、単価のほうにはいかないといったような状況にいくと思います。そこの販売方式であったり、旬の肉として売れないかとか、そういう部分を流通関係の方々も含めて協議して検討会を進めてございますので、そういった形で肥育の方々も支えて、あと繁殖の方と、地域での一貫経営というか、子とりの方と肥育の方とうまく共存共栄できるような二戸型の畜産の方式を現在検討しているところでございます。 ○議長(菅原恒雄)  新畑議員。 ◆11番(新畑鉄男)  ありがとうございます。短角のほうはそのようにして、今後ともまたふえる方向に行ってもらえばいいなとは思っております。 次に、新規就農者という事業がありまして、年間150万ぐらいだか幾らの助成をしているものがあったと思ったのですけれども、そういうのの効果というか、そういう人たちが就農についているのかどうか、そこの効果というのを聞いてみたいのですけれども、どうでしょうか。 ○議長(菅原恒雄)  答弁できますか。出していないのだけれども、大丈夫ですか。 三角部長。 ◎産業振興部長(三角正裕)  議員ご指摘の農業次世代人材投資事業という制度のことをご質問かと思ってございます。こちらのほうは、青年等就農計画制度というものが平成26年から開始してございます。この制度につきましては、国がゆゆしき課題だとしているのが新規就農者、青年、45歳未満の新規就農者がここ数年来1万5,000人あるそうです。その1万5,000人のうち5年後に就農で、残っているのが45%しかいないというところに国は大きな課題を感じまして、青年就農計画を立てた方に、それが認定された方に150万。その150万、準備型と申しまして、就農をする前の研修期間2年間の150万と、あと大きな課題であったのが、農業を始めて5年ぐらいは技術的なものとか経営力が不足しているので、その収入補填として150万というような制度ができているところでございます。だから、これがあるからどんと新規就農者がふえるということではなくて、新規就農者の定着率を高める。要は、言い方はばったいのですけれども、お金くれてやるから農業するのではなくて、きちっと農業経営が成り立つようにみずからが計画をつくって、あとは普及センターなり農協なり各関係機関が支援しながら、この人だと5年後、10年後、将来的にもこの地域で農業で食っていけるよという人の計画を認めた上でそのお金を支給するから、打率と言えばちょっと語弊がありますが、定着率を高めて効果があるというような制度になってございます。 ○議長(菅原恒雄)  新畑議員。 ◆11番(新畑鉄男)  やるにも、もらうにも、大変難しいような感じがしています。ということは、私ちょっと見ているところがあるのですけれども、収入をうんとたくさん上げたところには幾らか減額するわけですか。だよね。だから、もしかすると…… ○議長(菅原恒雄)  新畑議員、通告より大分ずれてきましたので、農業の今後だから。 ◆11番(新畑鉄男)  私言いたいのは、そういうのをやっていて農業に対して効果が出ているのかなというところをちょっと聞きたかったのです。通告になっていなかったので、質問はそれでやめます。また違うところでやりたいと思います。 それでは、2つ目の歴史文化交流施設についてでございます。その中で、31年の天台寺の完成までには間に合わないかもしれない、過ぎるかもしれない。ということは、まだ中身は固まっていないということですね。 ○議長(菅原恒雄)  藤原市長。 ◎市長(藤原淳)  この施設は、そもそも情報発信する施設というふうに捉えております。5年前、10年前は、今のような漆の状況ではなく、漆が在庫を抱えているような状況の中で、どうすれば漆がこれから広がっていくのでしょうかというふうなのが主だったと思います。ところが、今こういうふうになってみますと、出口の部分はもう、昨年も、ご承知のとおり、20人で漆掻いて800キロから1,000キロ、今注文来ているのが2,000キロ、漆をそういう情報発信しなくても売れていくというふうなところに来て、情報発信ではなく、今度は足元を固めなければならないというふうな今状況になっていると思います。 天台寺は、それこそ8億、9億かけて今31年に完成されます。その2番目の2段階のところで、漆器をつくったりする部分の滴生舎は、今改修に入ります。1つのポイントは、滴生舎の脇にある収蔵庫をどういうふうに活用すればいいのかなというふうなところにあると思います。この収蔵庫については、専門の方からお聞きしなければ、見られるようにできるのかできないのかというふうなこともあります。 一番上は、例えば分けますと、漆を一番最初に広げたところの天台寺とか何かがございます。それから、歴史ゾーンといいますか、文化財ゾーンになると思います、一番上は。2番目のところは、例えば漆の文化とか匠の皆さんがいるような、分ければですよ、ゾーンになると思います。だったらば、一番下の岡本小学校の跡地については、何をそこのところに整備していけば、もっと浄法寺地域全体が漆文化を発信できるものなのかというふうなことを考えた上で、箱物をつくっていかなければならないというふうに考えているところでございます。箱物をつくってから何やったらいかべではなく、こういうものを、情報をやりたいからこういう、例えば今若い方々がいっぱい全国からいらしていただいて、漆掻きとか何かになっておりますよね。それで、その人たちがやるとすれば、工房とか何かさまざまなところを多分欲しくなるというか、そういうふうになってくると思います。6月から10月中ごろまで漆掻きしますが、11月から5月までどうやって飯食うのやというふうなこととか何かは課題になっているわけでございまして、それらトータルしながら、そこの岡本小学校のところには何が必要なのかというふうなものを考えていただいた上で、例えば食べるところもなければだめだよねとか、また若い人たちがそこのところで生き生きして動くようなところが欲しいとか、そういうふうになってくるのではないのかなというふうに考えているところでございます。 したがいまして、先ほど申し上げましたが、31年度工事着手するというふうなことに実施計画はなってございますが、引き続き努力してまいりますが、おくれるというふうなことも十分考えられると。 ○議長(菅原恒雄)  新畑議員。 ◆11番(新畑鉄男)  こういう施設、施設をということは、地元の人たちの中でも何をするのか心配しているところが本当だと思います。要は、つくって、ただ借金にだけなるような施設だとつくらないほうがいいと思っているのです。ただ単に何でもいいからつくってくれではなくて、やっぱりある程度施設とかいろんなのをつくった以上は、毎日とは言わず、1週間に1回でも2回でもいろんな何かイベントとか、そういうのがあればつくったかいがあると私は思っております。そういう中で、ただ単に約束だからつくれとかそういう問題ではないと思います。これもやっぱりつくるにせよ、いろんなのにせよ、大変だなと思います。市のほうのいろんなのでも一つの悩みなのかなとは思っております。そこのところは、後世に借金を残さないようなやり方をしていかなければならないものかなと考えております。必要ならば、何としてもやらなければならないこともたくさんあります。そこの中で、でもやっぱりそこの地域の人たちは、いつかは何かは建つのだべなとか、そういう感じに思っているのが事実でございます。この点は、まだまだ今後また地域とのいろんな話し合いもあると思いますが、いい方向に進んでいけたらいいかなと思っております。それで、よろしくお願いします。〔「質問でも何でもない」の声あり〕 ◆11番(新畑鉄男)  答弁ありますか。 ○議長(菅原恒雄)  藤原市長。 ◎市長(藤原淳)  貴重なご意見ありがとうございます。 ○議長(菅原恒雄)  新畑議員。 ◆11番(新畑鉄男)  よろしくお願いします。 それから、3つ目の友好都市なのですけれども、その友好都市というのは考えていますか。やる必要があるかないか。 ○議長(菅原恒雄)  藤原市長。 ◎市長(藤原淳)  友好都市というふうなものでもなく、例えば先ほど議員さんおっしゃいましたとおり、災害とか何かあれば、今災害協定とか多くの都市間で結んでおります。私も友好都市というふうなこととか何かぴんとこないのですが、古い考えかもしれませんが、大名行列でお互いに行ったり来たりするような金のかかるような友好都市は、私はそれは要らないと思います。本当にふだんからおつき合いしながらやっていくのは、交流でもいいのではないのかなと。例えば日本食器か何かで一番先に出てきます奈良県の曽爾村ですか、そういうふうなところとは向こうの方からも浄法寺のほうに研修に来ていますし、また私どもも向こうに行ったりなんかしております。県内の友好都市等見てみますと、例えば盛岡市はカナダのビクトリアというふうなことになりますと、新渡戸稲造とか何かのつき合いでずっとやっているとか、例えば久慈についてはリトアニアというのは琥珀とか何かのおつき合いでなっているとか、一覧表を見ますとそういうふうになっておりまして、今の私の段階では友好都市の締結というふうなことは考えてございません。 ○議長(菅原恒雄)  新畑議員。 ◆11番(新畑鉄男)  今後いろいろなものが出てきたときに、また考えるときもあるときはよろしくお願いいたします。 最後に、それでは2期目に向けての立候補を表明したところでございますが、まだ2期目ということは、これからいろんな施策のまだまだ始まりだと思っております。今後二戸市をとにかく元気にして、人がいつでも来れる、来てよかったなと言えるようなまちに持っていくようにお願いしたいと思っております。先ほども言いましたが、最後に決意、決意と言えば失礼に当たるかもしれないけれども、率直に考えてこういうまちにしたいなというのを最後聞いて終わりにしたいと思います。 ○議長(菅原恒雄)  藤原市長。 ◎市長(藤原淳)  先ほど申し上げましたとおり、これまで先輩方から引き継いでまいりましたこの土地とか風土とか、あるいはさまざまな伝統文化につきまして、新たな発想、あるいは新たな手法等を交えながら、これから稼げるまち、あるいは元気になるまちをつくってまいりたいと考えております。 ◆11番(新畑鉄男)  どうもありがとうございます。 ○議長(菅原恒雄)  新畑議員の質問を終わります。 休憩いたします。休憩 午後 2時34分~~~~~~~~~○~~~~~~~~~再開 午後 2時49分 ○議長(菅原恒雄)  再開いたします。 1番、駒木昇議員。〔1番 駒木 昇君登壇〕 ◆1番(駒木昇)  それでは、最後になりますけれども、質問をさせていただきます。今回私は1件でございまして、新公会計制度に係る進捗についてでございます。 この会計制度は、平成27年1月23日付総務大臣通知「統一的な基準による地方公会計の整備について」という総務省の要請であり、自治体が資産や借金の状況が一目でわかる民間企業と同様の会計制度を導入するというもので、原則として平成27年度から平成29年度まで3年間に全ての地方公共団体が作成し、予算編成などで活用するよう要請されたものであります。 従来の自治体会計は、現金主義会計と呼ばれており、お金の出し入れだけを記録する単式簿記が主流ですが、新たな制度では発生主義会計と呼び、現金の出し入れだけでなく、減価償却費あるいは引当金など非現金の取引も把握するものであり、あわせて資産の増減を記録する複式簿記を用い、学校、道路といった公共施設ごとの建設時期、耐用年数など整理した固定資産台帳を整備するということでございます。 そこで、質問をいたします。1つ、まず初めに基本的なことですが、統一的基準の概略と変わる部分について、またそのメリットをお伺いいたします。 2つ目、具体的なマニュアルは示されていると思われます。国の動向など注視しながら対応を検討していると思いますが、検討状況は進んでいるのか伺います。 3つ目、総務省より要請されている統一的基準による財務書類の作成には、固定資産台帳の整備は不可欠であるが、その進捗状況は進んでいるのか伺います。 4つ目、新基準に対応した職員の知識向上を図ってきていると思いますが、どんな状況でしょうか、伺います。 5つ目、国の支援策として導入に係る費用は、地方交付税、あるいは書類作成のソフトウエアなどの支援はどのようになっているか伺います。 6つ目、二戸市として新基準における公会計が導入される見通しをお聞かせください。 7つ目、最後になりますが、市長は公会計制度の改革が行政運営に重要であり、必要と考えているのか伺います。 以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(菅原恒雄)  答弁願います。 藤原市長。〔市長 藤原 淳君登壇〕 ◎市長(藤原淳)  新公会計制度に係る進捗についてのご質問でございます。 まず、制度についてでありますが、この制度は地方公共団体に企業会計の考え方を導入し、会計情報を今までよりも充実させ、新たに得られる会計情報を行政運営に活用して、行政運営をより効率的に進めていこうとする取り組みでございます。現在の法制度上の公会計は、単式簿記、現金主義会計という手法で、先ほど議員さんのほうからご説明のあったとおりでございますが、現金収支を示すことで予算の適正、確実な執行を図るという観点から、確定性、客観性、透明性にすぐれたものでございますが、その一方で減価償却費や退職手当引当金などの現金支出を伴わない、コストを把握できないという側面がございます。そこで、本来地方公共団体の資産、債務の状況をより正確に把握するためには、現金主義ではなく、企業でとられております会計手法である複式簿記、発生主義による会計制度が望ましいとの考え方から、新地方公会計制度では発生主義が取り入れられたところでございました。 これまでの新公会計制度の整備までの市の対応状況を時系列的に申し上げますと、まずは平成12年3月に旧自治省から公表されました地方公共団体の総合的な財政分析に関する調査研究会報告書において、地方公共団体のバランスシートの作成方法が示され、二戸市においてもこれまでの決算統計数値を活用して資産を償却せず、減価償却積立金を計上しない簡単なバランスシートを試験的に作成しております。この作成方法が旧総務省方式と呼ばれているものでございます。 平成18年8月には、地方公共団体における行政改革のさらなる推進のための指針を総務省が策定したことにより、地方自治体は原則として国の作成基準に準拠し、発生主義の活用及び複式簿記の考え方の導入を図り、1つは貸借対照表、2つは行政コスト計算書、3つ目は資金収支計算書、4つ目といたしまして純資産変動計算書のいわゆる財務4表の整備を標準形とし、地方公共団体単体及び関係団体等も含む連結ベースで公会計の整備の推進及びその開示に取り組むこととされ、その作成方法は固定資産台帳の整備が必要な基準モデルか、売却可能資産を除いて固定資産台帳の整備を求めない総務省方式改訂モデルによることとされました。 これを受けまして、二戸市におきましては岩手県が主催する公会計研修会に参加し、地方公会計整備について検討を重ねた結果、平成23年7月に策定した第2次二戸市行財政改革大綱におきまして、持続可能な行財政運営の確立のため、公会計制度の推進や行財政の公開により透明度の高い行財政運営を目指すこととし、地方財政状況調査の数値を基礎とする総務省方式改訂モデルをもとに、財務4表の整備と公表を行っており、市ホームページ上にも掲載されているところでございます。 全国の地方公共団体の取り組み状況につきましては、平成25年度決算に係る財務書類の作成団体が1,788団体中1,755団体となるなど、財務書類の作成は着実に進んできているところでございますが、この作成に際し基準モデル、総務省方式改訂モデル、さらには東京都方式など、さまざまな方法に分かれていることにより、他の地方公共団体との比較が困難となること、多くの地方公共団体において総務省方式改訂モデルを採用しており、本格的な複式簿記の導入が進んでいないこと、固定資産台帳の整備が十分でないことなどの課題があったところでございます。 このため、総務省におきまして検討議論が進められ、平成27年1月23日付総務大臣通知によりまして、統一的な基準による財務書類等を原則として、平成27年度から平成29年度までの3年間で全ての地方公共団体において作成することとなったものでございます。 ご質問でございますが、1点目、統一的基準の概略と変わる部分について、そのメリットについてでございますが、統一的基準の概略と変わる部分は次の3点でございます。1つは、固定資産台帳の整備、2つ目は複式簿記の導入、3つ目は原則として平成28年度決算財務書類から適用するものであります。メリットにつきましては、この統一的な基準による財務書類等を作成することにより、住民や議会、外部に対する財務情報のわかりやすい開示が図られるほか、現金主義会計を補完することで、資産、負債の一覧的把握や行政コストの把握、公共施設マネジメント等への活用も見込まれるところでございます。 次に、2点目、具体的なマニュアルが示され、対応を検討しているか、検討状況は進んでいるのかとのお尋ねでございます。国では、平成29年度までの作成を要請しているところであり、市におきましてもその期限までの作成を目指し、準備を進めているところでございます。平成28年度におきましては、職員の制度への熟度を深めるとともに、固定資産台帳整備のため、資産資料の作成を進めてまいりました。平成29年度は、当初予算におきまして地方公会計システム導入委託料、保守管理委託料を計上し、8月末にシステム導入等委託が完了、固定資産台帳の整備も進めており、今後期末一括仕分けにより財務書類等の作成を進め、公表する予定でございます。 次に、3点目、固定資産台帳の整備の進捗状況についてでございます。統一的な基準による財務書類等を作成するため、固定資産台帳の整備が不可欠であり、その精査を行っているところでございます。今後につきましても、資産の移動等があることから、台帳の更新等を行い、適正な台帳管理に努めてまいります。 次に、4点目、新基準に対応した職員の知識向上の状況についてのお尋ねでございます。統一的な基準による財務書類等を作成するため、平成28年度の財政課職員による研修のほか、システム運用のためソフトウエアの操作方法を習得しているところでございます。今後財務諸表の見方や活用方法を含め、公会計制度の職員全体への知識向上につきましても進めてまいりたいと思っております。 次に、5点目、国の支援策といたしまして、導入に係る費用は地方交付税、あるいはソフトウエアなどの支援はどのようになっているかとのお尋ねでございますが、国の支援といたしまして、平成28年度から普通交付税による地方公会計システムの整備、運用に係る費用相当分について支援措置があるほか、特別交付税による職員研修に要する経費などへの支援もなされているところでございます。ソフトウエアの支援につきましては、国が開発し、全ての地方公共団体に配付されるソフトウエアによりまして、現金収入、支出の予算執行データをソフトウエアが自動的に複式仕分けに変換することが可能となります。このソフトウエアを活用しながら、財務書類等の作成を行ってまいりたいと思っております。 次に、6点目、二戸市として新基準におきます公会計が導入される見通しについてでありますが、統一基準の1つ目の固定資産台帳の整備につきましては、現在精査中でございまして、台帳整備を進めてまいります。2つ目の複式簿記の導入については、仕分け処理を行うために国が配付したソフトウエアを活用し、作成を進めてまいります。3つ目の原則として、平成28年度決算財務書類から適用については、平成28年度決算認定を得た後、平成29年度末までの作成公表を目指してまいります。 最後に7点目、市長は公会計制度の改革が行政運営に重要であり、必要と考えているかとのお尋ねでございます。公会計制度の改革は、統一的な基準による財務書類等を作成することにより、住民や議会、外部に対する財務情報のわかりやすい開示が図られるほか、現金主義会計を補完することで資産、負債の一覧的把握や、行政コストの把握、公共施設マネジメント等への活用も見込まれているところでございますので、これからの行政運営に重要であり、必要と考えております。しかしながら、市の資産は道路などの公共的に使用される売却不可能な資産などもございまして、民間資産とは性格が異なるものでございます。そういった点を考慮しながら、資産の適正な管理を含む行政運営に努めてまいります。よろしくお願いします。 ○議長(菅原恒雄)  再質問に入ります。 駒木議員。 ◆1番(駒木昇)  ありがとうございました。 この会計制度につきましては、先輩の同僚議員お二人が質問しているわけでございます。その時点では具体的なマニュアルが示されていなかったということで、答弁につきましても具体性がありませんでした。そのため、今般こういう進捗状況について聞きたいということで質問した次第でございます。 今市長から詳しく答弁をいただきました。すごく内容については進んでいるなという感触を持ったところでございます。いずれ統一的基準の会計制度については、非常に大事なことだなと私は思っております。今現在の現金主義会計というのは、悪いということではないのですけれども、民間等につきましての発生主義、全部全ての経費が入るわけですから、そういう面では今の現金会計は非常にだめだと、私は個人的にはそう思っているところでございます。 基本的なこと、今メリットにつきましても市長から答弁をいただきました。基本がわからないと理解はできないという思いで質問したところでございます。大体大まかに理解をいたしました。この会計制度というのは、非常に専門的なことでもあります。そういう意味で、なかなか取っつきにくいなということでございますけれども、私とすれば、民間会社の経験が長いということで、個人的には現在の現金主義会計というのは物足りないなという、今まではそういう感じを持ってきたところでございますけれども、いずれにしてもこの会計制度を進めていっていただきたいと。 第1番目につきましての質問はそういうことで、私の考え方を述べたところでございますけれども、マニュアルについての質問をしたいと思います。検討状況も順調にいっているということですけれども、そのマニュアルについて4種類あるのですけれども、バランスシート、それから行政コスト計算書、資金収支計算書、純資産変動計算書というのを整備が求められているということですけれども、このマニュアルについて、メリットについて、答弁を聞く限りにおいては計画どおり全て進んでいるかということをひとつお伺いしたいと思います。 ○議長(菅原恒雄)  田中舘総務政策部長。 ◎総務政策部長(田中舘淳一)  駒木議員からお話があった件につきましては、いわゆる財務4表のお話でございましたけれども、今のマニュアルという部分につきましては、全体の方向としてどういうふうに整理をするかということで、いわゆる総務省方式という旧総務省方式であったものが、結局固定資産の部分についての整理の仕方がなかなか難しいということで、決算統計を利用した総務省方式に切りかえた。それであっても、固定資産が本来であれば減価償却していかなければならないという整理の中で、個別に固定資産をきちっと把握をしてくださいというようなことになりました。今までは財産に関する調書につきましても、道路については入っていませんでしたけれども、今回そういったことも含めて全体を整理して、総務省から来た統一的なマニュアルによって整備をするということになりましたので、それで固定資産も整理して、きちっと今そのマニュアルに従って対応しているという最中でございます。 ○議長(菅原恒雄)  駒木議員。 ◆1番(駒木昇)  わかりました。 それでは、マニュアルというのの中には具体的な期限というのはきちっとあるのでしょうか。 ○議長(菅原恒雄)  佐藤総務政策部副部長。 ◎総務政策部副部長(佐藤春彦)  原則として、平成28年度決算財務書類から適用ということが期限でございますので、平成30年3月までに作成して公表しなさいというのがマニュアルでございます。 ○議長(菅原恒雄)  駒木議員。 ◆1番(駒木昇)  私の言いたいのは、27年度も過ぎて、28年も残り少なくなってきたということで、29年度ということになりますとすごく時間的な面があって、ちょっと心配だなということで質問したわけでございます。30年3月までということで完成できれば、それはそれで非常にありがたいことだなと、そう思っております。 それで、基本的には国のマニュアルに沿って進めていくと思うのですけれども、その中で二戸市独自に考えているようなことはございますか。 ○議長(菅原恒雄)  田中舘部長。 ◎総務政策部長(田中舘淳一)  今回の目的というのは、全国を同じ統一基準によって、そして規格をしていくということがございますので、それは分析をしていく上には同じものをつくっていかなければならない、そういったマニュアルがございますので、それに沿ってやっていくと。これまでについては、総務省方式で毎年作成をいたしまして、ホームページにこれは公表しております、財務4表につきましては。ですから、今回は、それを今度は減価償却をした数値としてきちっと統一的なもの、全国統一したもの。今までは総務省方式であっても、例えば東京都は別だったとか、いろんな方法が混在していたことから、全ての市町村が、自治体が同じマニュアルに沿ってやっていくというようなものでございまして、それに向けて年度末を目指して今進めているというような形でございます。 ○議長(菅原恒雄)  駒木議員。 ◆1番(駒木昇)  ありがとうございます。固定資産台帳の整備ということにつきましての進みぐあいはそういうことで、大丈夫30年3月までにはできると、こういうことですね。〔「しゃべっているから」の声あり〕 ◆1番(駒木昇)  わかりました。 次に、総務省の要請という、固定資産台帳をつくるという、それは大変な作業だとは思います。道路、橋梁、河川というようなものも今までは財産に関する調書ということで、金額は関係ないというか、除かれておったわけですけれども、そういう資産を評価して計上するということは大変な作業であると思います。そういうことで、大いに進めていくという心構えというか、そういう気持ちが大事だなと、そう思っておりますが、いかがですか。 ○議長(菅原恒雄)  田中舘部長。 ◎総務政策部長(田中舘淳一)  固定資産台帳を整備するというのは当然なのですけれども、今まで何が問題かというと、道路とか橋梁とか、売却不可能な資産についても整理をしなさいというところだったわけです。ですから、それの効果というのが、売却できないものを資産として見て、それが売却可能資産として見た場合に、実際問題とどう違うかというところがございます。ですから、そういった部分で物すごくそこにエネルギーをかけた割には、全体の傾向としての分析は出せるのですけれども、なかなか難しいということで、なかなか手が回らないというような全国的にあったわけですけれども、ただしそれではいけないということで統一するというような作業を今しておりまして、何とかそれをなし遂げたいというふうに思っているところでございます。 ○議長(菅原恒雄)  駒木議員。 ◆1番(駒木昇)  次に、4番目として職員の知識向上を図ってきていると思います。先ほども市長から答弁いただきました。積極的な研修をして進んでいるということでございます。これ将来的には決算の分析とかそういう事業評価の質を高めるという流れにいきますけれども、そういう面では非常に人材育成というものはある程度専門分野も出てくるのではないかなと思いまして、非常に大事な取り組みであるということで、真剣に取り組んでいただきたいということですが、市長の見解をお願いします。 ○議長(菅原恒雄)  藤原市長。 ◎市長(藤原淳)  先ほど申し上げましたとおりでございまして、まずは財政課職員による研修を行っておりまして、またさまざまな分野におきましても今後知識の普及等を進めてまいりたいと思っております。 ○議長(菅原恒雄)  駒木議員。 ◆1番(駒木昇)  5つ目、国の支援策としての導入に係る費用というのは先ほどお聞きしました。経費については、十分賄えると、賄えるというか、国からの補助が来ると、こういう考えでよろしゅうございますか。 ○議長(菅原恒雄)  佐藤副部長。 ◎総務政策部副部長(佐藤春彦)  普通交付税及び特別交付税において必要な経費については、支援があるということでございます。 ○議長(菅原恒雄)  駒木議員。 ◆1番(駒木昇)  ありがとうございます。 次に、6つ目でございますが、二戸の公会計導入見通しということでお聞きしました。先ほどの答弁のとおり理解いたしました。将来的には事業別とか、施設別とか、そういう財務書類の情報提供が出せる体制を検討して、どんどん進めていってもらいたいというふうに思っております。これは、答弁は必要ありません。 6つ目は、市長は公会計制度、行政運営に重要と考えているかという質問でございましたけれども、総務大臣からの通知があったために仕方なくやらなければならないというような考え方ではないということでございますから、これはこれとして。 1つだけ、企業におきましては、会計は企業を制するという言葉を聞いたことがあるのですけれども、この公会計も自治体を変えるという意味においては重要なチャレンジだと思っております。そもそもこの公会計制度ができた経緯を見ると、夕張の財政破綻というのが初めてなって、夕張が破綻したのは3つあるそうです。ちょっとだけ関連ありますから申し上げますけれども、夕張の財政破綻というのは人口減少があったと、夕張炭鉱、当初は11万6,000人おったのが今8,900人ぐらいということでございますけれども、どんどん人口が減っていって、交付税が減少。あとは地方税、住民税が、あるいは固定資産税が減少して、資金的にも不足してきたというようなことが1つ。あとはその2つ目は、人口減少を食いとめるために、夕張は資産の投資をどんどんやったと。例えば雇用と地域振興ということで、スキー場とかホテル、それから運動公園、ミュージアムというようなことをどんどんつくっていったということで、過大な投資ということになっているようでございます。それから、3つ目は不適正な会計処理ということで、この中身についてはどうのこうの私から詳しく申し上げる筋合いのものでもないですけれども、内容を具体的にということになると、出納整理期間というのがあって、それを悪用して使ったというようなことになっているようでございます。我々議会のほうでもチェックができなかったというようなことが言われております。そのために病院会計とかいろいろな精算をしたところが353億円の累積赤字で、再建団体になったと。こういういきさつの中から、この公会計制度をというような出発点があるのではないかなというようなことが言われております。 そんなことで、いずれにしても公会計制度の重要性というものがますます重要な一つの大きなチャレンジになるのかなと、そう思っておりますので、ひとつ今後ともこの会計制度に対して真剣勝負をかけていただきたいと、そう思っているところでございます。 私、議員の一人としても、いろんな機会を捉えて研修をしてまいりたいと。当局としても、説明できる機会などを設けることを考えておられますか、今後です。 ○議長(菅原恒雄)  田中舘総務政策部長。 ◎総務政策部長(田中舘淳一)  これまでもバランスシートにつきましては、ホームページにきちっとやって、分析結果もきちっと載せております。市の傾向というのは、資産が多いと、純資産が多い、借金もあるわけですけれども、純資産も多いというような傾向にあります。先ほど夕張のお話もありましたけれども、結局会計処理、財政がきちっとした整理をしていなかった、いわゆるジャンプ方式というような会計処理をしてしまったというようなところは言われているところでございますけれども、そのために財政の健全化に関する法律というものができて、事業を連結して、その結果を議会に報告しなさいということで、今回も議会に報告するという報告が、財政指標を出しています。そういったことも踏まえて、我々としてはきちっとそういったことを整理して今やっております。こういった今やっている公会計についてもきちっと整理をして、健全な財政を運営して、効果的な運営をしていくと、そして事業を進めていくというようなことがあります。ですから、そういったことを含めて、議会の皆様のほうにはお話をしながら、一緒になって進めてまいりたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(菅原恒雄)  駒木議員。 ◆1番(駒木昇)  最後になります。市民に対しても、この公会計制度というものをちょっとだけ機会を捉えて、こんなことを一生懸命市としても取り組んでおりますよというようなことをお知らせしていったほうがいいのかなと。なかなかわかりづらいことなのですけれども、そういう努力をしているということを機会を捉えてお知らせしておいたほうがいいのではないかなと思うのですけれども、どうでしょうか。 ○議長(菅原恒雄)  田中舘部長。 ◎総務政策部長(田中舘淳一)  現在におきましても、出前講座をやっております。そして、単年度、29年度の予算、それから二戸市の財政状況という項目、2項目ございます。それぞれに項目を設けてやっております。その中にこういったものもあわせて入れていきたいというふうに思います。よろしくお願いします。 ◆1番(駒木昇)  ありがとうございました。 ○議長(菅原恒雄)  駒木議員の質問を終わります。 本日はこれにて散会いたします。散会 午後 3時21分...