◆6番(
畠山恵美子君) 議長。6番、
畠山恵美子。
○議長(
福田利喜君)
畠山恵美子君。
◆6番(
畠山恵美子君) 本市の一次産業においても、市長がおっしゃったように労働力の不足は深刻化はしてきています。2日目の同僚議員の
一般質問にもあったとおり、やはりどこでも人手不足というのは大きな問題です。ただ、
人口減少と申しましても、これは日本はじめ先進国が減っているだけで、新興国は逆に増えていて、世界人口は拡大しています。そうなると、今はこれはもう日本という国を越えて、やっぱり人の流れ、これは労働に来てくださる、あるいは社会の構成員としての外国人の方々の取り込みというのも、本市においては必要になってくるであろうかと思います。観光に限らず、労働力としての、あるいは社会の構成員としての外国人の方々の受入れ、特にもILCを誘致する云々に関しては、やっぱり社会基盤、当たり前が変わっていかないとなかなか難しいので、その辺りの
方向性というのは御検討されていますでしょうか。
○議長(
福田利喜君)
当局答弁。
◎市長(
戸羽太君) 議長。
○議長(
福田利喜君) 市長。
◎市長(
戸羽太君) 日本は単一民族ということで、非常に外国人の受入れというところにはハードルが高い。まして地方においては、さらに高いというふうに思っています。ただ、やはり国連の皆さん、いろんな人たちとお話をする中で、諸外国では一定程度難民の受入れも何もやっているわけです。ですから、私は、やはり枠は設けなければいけないけれども、海外の方々と交流を図ること、それから海外の人たちに日本の技術を学んでいただくこと、もちろん我々として労働力不足ということもあるわけですから、ちゃんとウィン・ウィンの形が取れるような、そういうことをそろそろ国としてやっていかなければいけないというふうに思っています。当然この地域に、例えば海外の方に住んでいただくわけですから、恋愛をして結婚する
陸前高田市民もいらっしゃると思うし、そこに蓋をしてしまうのではなくて、やはりこれからの時代は共に生きていくと。まさに我々が言っている共生社会というのは、何も
陸前高田市内だけの話ではなくて、世界中がしっかりと共生を図っていくという
方向性は、これは模索していかなければいけないだろうというふうに思っています。
◆6番(
畠山恵美子君) 議長。6番、
畠山恵美子。
○議長(
福田利喜君)
畠山恵美子君。
◆6番(
畠山恵美子君) この点に関しまして、私はかねてから申し上げておりますけれども、
陸前高田市は、これは多様性を認め共生社会を目指す地方においては、先進地だと思っています。ですので、市長は控え目にどうも評価する傾向にあるのですが、私はもうダイバーシティー宣言をしてもいいかと思っています。この点に関しての考え方はいかがでしょうか。
○議長(
福田利喜君)
当局答弁。
◎市長(
戸羽太君) 議長。
○議長(
福田利喜君) 市長。
◎市長(
戸羽太君) ダイバーシティーという話を宣言をする、これはある意味目標として宣言をするということ、そこを目指しますということであればいいのですが、私は今
ノーマライゼーションという言葉のいらないまちをつくるというふうに言ってもう10年以上たちましたけれども、まだまだできていないわけです。来年きょうされんの全国大会が
陸前高田市で行われる。来てくださる方は、きっと
陸前高田という、もっともっと障がい者の方を受け入れてくれるまちなのだろうなと、まちのつくりもすごいのだろうなと想像しながらいらっしゃるのだろうと思います。ですから、急仕立てでいろいろまだやらなければいけないこともあるのですが、やはり声ばかりで、結果第三者、相手の方がそれを感じてくださるようなものになれば、これはもう宣言をしたいなと思うのですけれども、控え目というよりは、まだそこまで自信がないというのが正直なところであります。
◆6番(
畠山恵美子君) 議長。6番、
畠山恵美子。
○議長(
福田利喜君)
畠山恵美子君。
◆6番(
畠山恵美子君) 今までマクロの話をしてまいりましたけれども、これはちょっとダイバーシティーに関わって、ミクロの話をしたいと思います。 本市は、
SDGs未来都市に選定されて、今年がその計画の最終年でありますけれども、障がいのある方、それから高齢者、それから子ども、子育てという点に関しては、十分に
施策展開をされていると私は評価しています。ただ、これも従前から申し上げておりますけれども、制度はざまにある方々へのケアは、これはまだまだだと私は評価しております。 特に今期定例会では、ジェンダー平等を実現しように関わりますけれども、男女共同参画の
一般質問をされた同僚議員が2名いました。私は、男女共同参画の実現には、これは女性活躍が進んでいかないと、そうはならないと考えております。殊にも困難を抱えた女性への支援というのは、これは重要でありまして、これも累次の予算委員会等で申し上げていますけれども、本市においては生活保護の受給者を見ますと、高齢の世帯が60%ぐらいになっている、これはもう私が議員になってからずっとそうです。うち30%、今40%ぐらいになっているかもしれませんけれども、これは女性の単身世帯であります。これは、社会的な構造の問題もありますけれども、ただ構造の問題なんて言っていられませんので、この点に関してはやっぱり
施策展開においては充実、強化を図っていくべきだと考えますが、福祉部の、あるいは市長の認識はいかがでしょうか。
○議長(
福田利喜君)
当局答弁。
◎市長(
戸羽太君) 議長。
○議長(
福田利喜君) 市長。
◎市長(
戸羽太君) 今男女共同参画社会の計画をつくらせていただいているわけでありますが、まさに伝統的なとか、いろんな話が出ています、あるいは今の制度という話が出ています。それはそれでおかしいなと思うことは、世の中にいっぱいあるわけです。ただ、では我々の力でそれをあしたに変えるということはなかなかできない。したがって、今議員がおっしゃるように、制度はざまの課題を抱えている人たちを見つけてどう救い出すかということが多分市町村の一番大きな本来の役割なのだろうと思っているのです。 政治というのは、いつも申し上げますけれども、私は困っている人がいないのだったら、多分政治というのは要らなくて、それぞれ経済活動をやっていけばいいのだろうというふうに思いますので、そういう意味では、我々も至らないところもあるし、あるいは国も新しい制度をつくってくださるときにどこかで必ず線引きをして、制度はざまにいる人たちをなかなか見つけづらい、またそういう人たちが声を出せない状況があるというふうに思っています。 そういう意味では、我々もしっかりそういうところに目を向けてやっていかなければいけないなというふうに考えているところであります。例えば今給食費の負担をどうするみたいな話をするときに、では全体の給食費を例えば下げることは、これはこれで一つのやり方だろうと思うわけですが、目先を変えて、給食費に行政がもっとお金を出して、皆さんの給食費は給食費で頂くものは頂いて、給食1食食べれば一定程度1日分の必要な栄養を取れる、もっと栄養が取れるようなほうがいいのではないのという意見も例えばあるわけです。子どもの貧困というのも、数字で出てきたって、実態と合っているのかどうかも我々も分からないわけです。 ですから、そういうことをしっかり目を向けながら、行政として何ができるかということは今まで以上にしっかり考えてまいりたいと、そのように思っています。
◆6番(
畠山恵美子君) 議長。6番、
畠山恵美子。
○議長(
福田利喜君)
畠山恵美子君。
◆6番(
畠山恵美子君) 高齢の女性の単身世帯の貧困というのは、もうこれは端的に申し上げますと、離婚時の年金分割がなかった時代の方々が該当します。今は、もう年金分割なんていうのは当たり前の話で、ただ驚くことに、30代、40代の女性の方々は、年金というすごいもらえるかもらえないかは別として、65なんてまだ先だと思っている。でも、私が今51になって、あっという間です。なので、市民課の窓口でそういう手続いろいろあるかと思うのですが、そのときに諸制度の周知をしていただきたいと思います。その点に関しては、改善とか工夫なんかは可能性としてはないでしょうか。
○議長(
福田利喜君)
当局答弁。
◎市民課長(山本郁夫君) 議長。
○議長(
福田利喜君) 市民課長。
◎市民課長(山本郁夫君) 市民課長からお答え申し上げます。 出生届とか死亡届など、戸籍の届けの際には、受付する際にその後発生する、関係する御案内を併せて行っております。離婚届の場合ですと、届出の中に未成年の子がいればその子どもの療育の関係とか、あとは面会に関する部分とか記載欄がありますので、もちろん御案内はしますけれども、あと小さい子どもさんがおられましたらば、医療費受給者証の手続とか御案内をしております。ただ、今御案内のとおり、年金分割の案内につきましては、そこの部分まではちょっと踏み込んでお話はしかねております。なかなかほかの届出とまた別でありまして、微妙な届出の部分もありますので、慎重に市民課のほうでは取り扱っておりますけれども、ほかの届出と同じように、今後発生する手続とか可能性について、まとめて御案内するということは、これからどんな形がよろしいのかということで検討することはできると思いますので、考えてまいりたいと思います。
◆6番(
畠山恵美子君) 議長。6番、
畠山恵美子。
○議長(
福田利喜君)
畠山恵美子君。
◆6番(
畠山恵美子君) 市長が先ほど今後の本市の可能性においては課題として一次産業から三次産業のネットワークとかをつなぐ方策というお話をしました。私は、今後の可能性を考えた場合に、本市がポテンシャルがあると思うのが、これはサーキュラーエコノミー、循環経済であります。しみんエネルギーやっておりますけれども、これは地主さんの御許可がなければなかなか難しいとは思いますが、これだけの平場の面積をもう整備して持っている自治体というのはなくて、今電気自動車なんかが進んでいて、ただうちの市だって市役所の前と、あとコンビニのところに電気スタンドが2台あるぐらいで、見たことはないのです。電気自動車が増えます。だけれども、
陸前高田には電気自動車のスタンドがない、これはどこもそうで、電気自動車が増えれば、それだけ電気の消費が増えるわけで、今、日本の発電というのは化石燃料、石炭です。
陸前高田がそれに先んじてあの平面を使ってそういう企業を誘致して、ESG投資なんかを呼び込んでいく方策は、これはもう絶対模索しなければならないと思います。この点に関しての認識、あるいは
方向性はいかがでしょうか。
○議長(
福田利喜君)
当局答弁。
◎市長(
戸羽太君) 議長。
○議長(
福田利喜君) 市長。
◎市長(
戸羽太君) エネルギーについては、もう国も大きく方向性を出していて、これはもう太陽光なりなんなり、様々やっていかなければいけないという方向は出ているというふうに思っています。今議員からも御指摘ありましたけれども、小さい規模とはいえ、例えば今ワタミさんでオーガニックランドのところでブドウ畑にソーラーを全部張るというような話があって、こういうことをどんどんやっていきましょうという、しみんエネルギーを中心にやっていただいているところです。これからまさに電気自動車が走っていくであろうということは我々も認識をしているところでありまして、今のところ市役所とか、あまりないのです、正直言って。道の駅のところにもこれをつくっていただくということでずっと国や県と話をしてきた経緯があるのですが、いまだに実現はしていないということです。 いずれそういう
方向性は内々には持っておりまして、今専門家の皆さん、あるいは企業の皆さんとどんな可能性がこの地域であるのか、そういったことは当然模索をさせていただいているところでございます。
◆6番(
畠山恵美子君) 議長。6番、
畠山恵美子。
○議長(
福田利喜君)
畠山恵美子君。
◆6番(
畠山恵美子君)
総合計画をつくるときに、同僚議員が申し上げたことがありますけれども、
計画期間が5年間で、これは市長の任期とは1年ずれるわけです。令和6年に向かってこれから新しい計画をつくっていくわけです。これは、当然責任を持ってと言ったら何か威圧的ですけれども、これ市長には責任というよりは高い意思を持って続けていくのが、これは常識的に考えてそうかなと私なんかは思うのですが、失礼ながらいかがでしょうか。
○議長(
福田利喜君)
当局答弁。
◎市長(
戸羽太君) 議長。
○議長(
福田利喜君) 市長。
◎市長(
戸羽太君) 次どうするかということは、まだ私自身も考えていないというか、結論は出していないわけでありますが、ただやらなければいけないことがいっぱいあるのは事実、それから持続可能なまちをどうつくっていくかということになれば、その
方向性をしっかり示し、またそこにプレーヤーを配置というか、しなければいけないというのは、そのとおりだというふうに思っております。 いずれ私は、
陸前高田市の可能性というのは、ここでは語り尽くせませんけれども、たくさんあるというふうに思っています。もちろん課題もたくさんあるわけです。ですけれども、一人一人が今頑張ってくれているこの思いについては、大事にしていかなければいけないというふうに思っていますので、答えになっていないというふうには思いますけれども、その程度でお許しをいただきたいと思います。
◆6番(
畠山恵美子君) 議長。6番、
畠山恵美子。
○議長(
福田利喜君)
畠山恵美子君。
◆6番(
畠山恵美子君) では、その程度で終わります。 今ちょっと緩んだところでいきなりきつい質問に行きますけれども、
日本遺産の評価が、私よりも随分高いなと思いましたけれども、
日本遺産の認知度、そもそも市内においてそんなに高いのですか。
○議長(
福田利喜君)
当局答弁。
◎市長(
戸羽太君) 議長。
○議長(
福田利喜君) 市長。
◎市長(
戸羽太君) すみません、私のほうからお答えさせていただきたいのですが、
日本遺産については、涌谷町などでは教育委員会を中心にやっているわけです。私どものところは、どうしても観光という切り口をメインにやってきました。ただ、今我々が内部でお話をしているのは、そもそも
玉山金山というものに対して、
陸前高田市民は知ってはいますけれども、中身までどう分かっているのか。かつては
玉山金山まつりなどというのが毎年行われていて、あそこにみんなが集まったわけです。今そういったものもなくなってしまっている。であれば、せっかく
日本遺産に登録されていますということも多分市民知らないですし、それから
玉山金山というものに光が当たっているのだということも知らないわけです。ですから、基礎に一回立ち返って、
玉山金山まつりを復活させるなどしながら、そこに来ていただいた方々に説明をし、あるいは歩いていただいたり散策していただいたりすることから始めなければいけないというのが我々の今の意識なのです。ですから、評価が高いという、先ほどの答弁と一致しないところもありますけれども、実際我々は今それぐらいの地点にいるなという認識でございます。
◆6番(
畠山恵美子君) 議長。6番、
畠山恵美子。
○議長(
福田利喜君)
畠山恵美子君。
◆6番(
畠山恵美子君) 市長に教育委員会に先んじて総括をされるとなかなか聞きにくくなるのですけれども、これだけは聞きたいのでお答えいただきたいのですが、
日本遺産になったことの認知度が低いのはそうです。多分4割以下、3割ぐらいだと思います、多くて。それはそれとして、これからこれの充実、強化を図っていくときに、やっぱり財源というのが要りますよね。来年度の予算措置はこれからなのでしょうけれども、財源の確保というのはちゃんとやっていますよね。
○議長(
福田利喜君)
当局答弁。
◎教育次長(細谷勇次君) 議長。
○議長(
福田利喜君) 教育次長。
◎教育次長(細谷勇次君) 教育次長よりお答えいたします。
日本遺産に係る事業に係る補助金ということで、先ほどの御答弁にもございましたけれども、認定から3年ということで、議員御案内のとおり、今年度でその補助金はなくなるということでございますけれども、
日本遺産の
ストーリーに係る補助金制度はもう終わるということでございますけれども、文科省の補助金の制度で通常分とかもあると思いますし、また答弁にもありましたけれども、民間というものも探しながら、
日本遺産の周知ができるような財源については今後も探してまいりたいというふうに考えております。
◆6番(
畠山恵美子君) 議長。6番、
畠山恵美子。
○議長(
福田利喜君)
畠山恵美子君。
◆6番(
畠山恵美子君) 最後に、1点だけ。
指定文化財は1個だけなわけです。12の
構成文化財。だけれども、松坂堰なんていうのは、市の指定にすればいいではないですか。これしないのですか。
○議長(
福田利喜君)
当局答弁。
◎教育次長(細谷勇次君) 議長。
○議長(
福田利喜君) 教育次長。
◎教育次長(細谷勇次君) 教育次長よりお答えいたします。 松坂堰も含めまして、
玉山金山、
日本遺産の構成するものとして未指定分が11点ございます。その中、様々氷上山とかいろいろございますけれども、市の
指定文化財にするに当たりましては、今現在、議員お分かりかと思いますけれども、毎年1つの町ごとに
文化財の基礎調査を行っているところでございます。一度竹駒町については一通り終わったところでございますけども、今後市の
文化財として、学術的に見て価値が高いというものについて、調査委員の先生方とも相談させていただきながら、またさらに調査が必要という場合には、その他の専門の先生等と御相談させていただきながら、
指定文化財に向けての作業というか、そのように進めてまいりたいと考えております。
○議長(
福田利喜君) 以上で6番、
畠山恵美子君の
一般質問を終わります。
○議長(
福田利喜君) これにて
一般質問を終結いたします。
○議長(
福田利喜君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 午前10時48分 散 会...